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「THE HITCHER」(2007) [映画(洋画)]

表題の作品は2007年の映画「ヒッチャー」である。先に記した1985年の「ヒッチャー」のリメイク作品である。前作との違いは、甚喜に追われるのを若いカップルにしたというところであり、映画としては華の存在が薄かったところを強化している。(が、今ひとつ華がなかったですが...)オリジナル作品がB級作品であるが、やはりリメイク作もB級作品の範疇の作品でした。

作品データを記しておくと、時間は84分、監督はデイヴ・マイヤーズ、オリジナル脚本はエリック・レッド、脚本はエリック・レッド、ジェイク・ウェイド・ウォール、エリック・バーントの3人、撮影はジェームズ・ホーキンソン、音楽はスティーヴ・ジャブロンスキーである。そして出演は、ショーン・ビーン、ソフィア・ブッシュ、ザカリー・ナイトン、ニール・マクドノー、カイル・デイヴィス、スキップ・オブライエン、たちである。

大学生のカップル。グレースとジムがドライブに出る。荒野のハイウェーで2人はライダーという中年男を車に乗せた。が、これは恐怖の幕開けであり、2人は恐怖のどん底に叩き落とされることになる。男は凶暴な殺人者で、グレースとジムにつきまとうようになる...

物語の展開は、オリジナル作品に準じたものであるが、殺人鬼に追われるのがカップルとなっている所が違っている。とは言っても、このカップルの男の方はヘタレ系の男であって、彼女の存在が本作では大きなものになっている。現代っぽいと言ってしまえばそれまでであるが、そういう男が何だかんだで生き延びていくというのはちょっと不自然な気もしないでもない。(が、主人公が早々と退場になったら、物語は先に進まないし...)

オリジナル版ではルトガー・ハウアーが演じた殺人鬼を本作ではショーン・ビーンが演じているが、今ひとつ狂気に満ちた怖さが足りないということもあって、今ひとつ乗り切れない作品でした。→リメイク作品というものはオリジナルを越えられないということを、そのまま証明した作品でした。やはりこの作品もオリジナル版の方が上でした。

 

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↓1985年のオリジナル版はこちら

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「水戸黄門漫遊記」(その8) [映画(邦画)]

今回から、1954年から1961年にかけて製作された東映の「水戸黄門漫遊記」のシリーズについて記していきます。で、今回は記念すべき第1作と、それに続く第2作の2本についてです。

シリーズ第1作「水戸黄門漫遊記」(1954年)
作品データを記しておくと、1954年の東映京都の作品で、時間は93分、白黒作品である。監督は伊賀山正徳、脚本は映画作家協団、撮影は杉田正二、美術は鈴木孝俊、音楽は木下忠司である。そして出演は、月形龍之介、大友柳太朗、加賀邦男、千原しのぶ、山口勇、杉狂児、渡辺篤、坊屋三郎、塩谷達夫、島田伸、原健策、長谷川菊子、大丸巌、大友富右衛門、吉田義夫、草間実、徳大寺伸、日野明子、澤村國太郎、波多野博、中野雅晴、明石潮、中野かほる、植木千恵、鳳衣子、小金井修、大邦一公、上田正世、たちである。尚、黄門様は月形龍之介、助さんは大友柳太朗、格さんは加賀邦男が演じている。

本作は三部構成となっていて、第一部「女郎蜘蛛の巻」、第二部「妖血復讐鬼の巻」、第三部「破邪義剣の巻」という構成になっている。とは言っても、独立した3つの物語ではなく、大きな1つの物語が3つの部に分けて描かれている。

時は5代将軍綱吉の時代、天下の副将軍・水戸光圀は隠居姿で助さんと格さんを供にして旅に出る。ある宿で黄門様一行は所持金を盗まれてしまう。盗んだ美人鳥追・お蝶に逃げられてしまうが、そのお蝶が襲われているのを助けると、改心して一緒に旅をすることになる。やがて、町民を苦しめる代官と野武士の悪だくみを懲らしめる。(第一部)

名古屋で、旅一座に入ったお蝶と再会した黄門様一行。舞台の途中で、黄門様の隣にいた客が吹き矢で殺されるという事件が起こり、それを解決する黄門様。(第二部)

犬山では、お家乗っ取りを企む家老が暗躍していた。名古屋で黄門様一行の世話になった旅役者の一座が巻き込まれ、ニセ黄門様に仕立てられてお家騒動に加担させられる。が、名古屋での恩義から、本物の黄門様の力になって、お家騒動の解決に尽力する。本物の黄門様とニセの黄門様とが絡んで、お家乗っ取りの野望を打ち砕く。(第三部)

三部構成になっていることもあって、とても見やすい作品となっている。

シリーズ第2作「続水戸黄門漫遊記 副将軍初上り」(1954年)
作品データを記しておくと、1954年の東映京都の作品で、時間は94分、白黒作品である。監督は伊賀山正徳、原案は映画作家協団、脚本は尾崎十三雄、撮影は杉田正二、美術は吉村晟、音楽は高橋半である。そして出演は、月形龍之介、大友柳太朗、加賀邦男、千原しのぶ、横山エンタツ、寺島貢、石丸勝也、松浦築枝、美山黎子、西川ヒノデ、明石潮、清川荘司、喜多川千鶴、武田豊、阿部九洲男、湯川洋子、杉狂児、渡辺篤、坊屋三郎、徳大寺伸、日野明子、植木千恵、星美智子、たちである。尚、黄門様は月形龍之介、助さんは大友柳太朗、格さんは加賀邦男が演じている。

物語は前作の続編である。(タイトルにも「続」とあることからも分かりますね。)が、前作の第三部と、その前の物語となっている。ということで、前作を交えながら見る方が良い作品である。

お蝶を加えて岡崎にやってきた黄門様一行。生類憐れみの令によって城下は混乱していた。黄門様一行が泊まった宿の娘は、愛犬が行方不明になったことをネタにして町奉行のバカ息子に結婚を迫られていた。黄門様は将軍家に献上する犬を盗ませ、町奉行を慌てさせる。それが黄門様の仕業だと知った町奉行が怒鳴り込んでくるが、正体を見せて、町奉行を懲らしめる。(前半)

後半は、前作の第三部の物語の焼き直しである。多少変更されている所もあるが、大筋は同じである。犬山を舞台にしたお家乗っ取り騒動を黄門様が解決する物語である。(後半)

作品の時間は1時間半ほどであるが、それが複数のエピソードに分かれているので、見ることに関しては、時間的にもとても見やすいものになっている。が、この2作品を再編集して、時間軸を整えて、1本の作品としてソフトをリリースして貰いたいところである。

 

水戸黄門漫遊記 (よみがえる講談の世界)

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新釈講談文庫水戸黄門漫遊記 (1954年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 駿河台書房出版
  • 発売日: 1954
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ケータイ刑事銭形愛11話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

今度の日曜日(3/29)はBS-iとしての最後の日曜日ということになるが、「銭形愛」の再放送はお休みです。(ということは、BS-iとして「銭形愛」はもう放送されることは無く、BS-TBSになってから放送されるということになります。)ということもあって、僅かであるが余裕で生まれるということになるが、直ぐに余裕が無くなってしまうでしょうから、「裏ネタ編」の方はしっかりと過密ペースで続けていきます。(これが本年になってカテゴリー「ケータイ刑事」では83日目で101本目ですし...)


5回目となる「銭形愛」第11話の「そんな執事に騙されて殺人事件」についての「裏ネタ編」ですが、1つの物語で5回目となるのはこれが2度目です。が、この物語については今回で打ち止めとします。で、今回は、前回に続いてこの物語に出てきた「食べ物」に関してということで、「海老煎餅」について、「甘納豆」について、「プリン」、「マロングラッセ」、「マヨネーズ」について記します。

尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

海老煎餅」:和菓子の一つであり、分類上は干菓子になる。尚、「煎餅」の名前が付いているが、普通の煎餅の様に米粉を使ったものではなく、ジャガイモなどの澱粉を使っているのが特徴である。また、海老は、乾燥させた海老を使っているか、すりつぶした身を澱粉に混ぜるかということで、海老野風味がする菓子である。(焼くか、油で揚げることで製造される。)

生産地は愛知県がその殆どであり、三河、知多半島が生産地というのが殆どである。

誕生したのは明治中期であり、三河湾などで漁獲した海老を乾燥加工して輸出していた練り物製造業者が考案して製造したものである。現在では使用される海老は輸入に頼っている。

BS-iのTVショッピングでも、三河産の海老煎餅の販売を行っていて、時々それを目にすることがあるというのが面白い所である。

甘納豆」:和菓子の一つであり、小豆、金時、インゲン豆、空豆などの豆類をゆで、それを糖蜜で煮つめ、汁気を切って砂糖をまぶしたものである。「納豆」という名前がついているが、納豆菌によって発光させた納豆とは完全に別物である。尚、英語では「Sugared Beans」とそのままの言い方をするが、最近では「Amanatto」でも通じる場合もある。(これも和食が世界に広がっている一面でもあります。)

誕生したのは幕末の安政年間である。当初は「甘名納糖」と名づけられたが、これが縮んで「甘納豆」と呼ばれるようになった。

プリン」:洋菓子の一つであり、カスタードプリンのことである。英語では「Custard Pudding」と言うが、「Baked Custard」「Caramel Custard」という言い方をされる場合もある。また、日本語と同様に「Pudding」でも通じる。この「Pudding(プディング)」が訛って「プリン」という様になった。(ちなみに、ドイツ語でも「Pudding」、フランス語では「Creme Caramel」、イタリア語では「Budino」、スペイン語では「Flan」と言う。)尚、英語の「Purine」(日本語でも「プリン」と表記する)という化学物質があるが、日本語と同じつもりで「プリン」と発音したら、英語では化学物質の方になってしまうので、注意が必要である。

材料を型に入れて無視固めた料理やお菓子の総称であるが、一般的には菓子であり、牛乳と卵を材料としたカスタードプリンのことである。これはデザートの一つとして西洋料理の正式献立の一つでもある。

カスタードプリンは、牛乳と卵を混ぜた液体を、下にカラメル・ソースを入れた容器に注ぎ、それを(蒸すなどの方法を用いて)凝固させたものである。(凝固させるためにゼラチンなどを混ぜることもある。)また、牛乳と卵に他のものを入れることで、チョコレートプリン、コーヒープリンなどが簡単に作れるため、そういうものもよく見かける。

この物語に出てきたミックステイストとして、「プリン+醤油=ウニ」と言うのは昔から有名なものであり、ある一定以上の世代では、誰でも経験していることでしょう。('70'sが小学生以上という人は、まず経験があるでしょうね。)コンビニなどで売っているプリンを買ってきて、一度体験してみたらいいでしょう。

マロングラッセ」:「Marron Glace」はフランスの高級菓子として知られる洋菓子であり、栗を砂糖漬けにしたものである。大粒の栗を柔らかくなるまで茹で、渋皮を剥く。その栗をバニラ香料を入れた砂糖溶液につけ込み、弱火で加熱を続け、溶液の糖度を高めていき、数日から10日程度の時間をかけてて砂糖漬けを作る。続いて表面を乾燥させて完成となる。

また、風味付けとして砂糖溶液にブランデーやラム酒などのアルコールを加えるのも一般的である。完成までに1~2週間という時間がかかるため、菓子の中でも高級品である。

この物語に登場したミックステイストとしての「甘納豆+酒=マロングラッセ」というのは、甘納豆で使われる豆と栗というのはそう遠くないものである。また、共に砂糖漬けにして作るということで、風味も近いものである。そこにマロングラッセでは一般的な風味であるアルコールを加えると、原料の違いはあるものの、ほぼ同じ様なものを使った加工方法となるので、風味が似るのは、ある意味では当たり前である。が、最近でこそ「マロングラッセ」は珍しくないが、かつてのミックステイストが流行った当時は、「マロングラッセって何?」ということもあって、どちらかというとマイナーなミックステイストでした。(早い話、ニセモノと分かっていても、本物を知っていないとニセモノであることすら分かりませんからね...)

マヨネーズ」:元々はフランス料理で使われたソースの一つである。卵黄、食用油、酢を材料としたソースである。(卵黄だけでなく、卵白も使う場合もある。)塩、胡椒、マスタードなどで味を調整して作られるため、家庭でも簡単に作ることは可能である。

また、マヨネーズに、タマネギ、ピクルス、ケッパー、パセリ、チャイブなどの野菜や固ゆで卵をみじん切りにして混ぜたものとして「タルタルソース」がある。これはマヨネーズを使った別のソースである。

野菜のドレッシングとして使われるものであるが、揚げ物のソースとしても頻繁に使われる。特にタルタルソースは揚げ物との相性も良く、海老フライ、魚フライにはポピュラーなソースである。(その代用という訳では無いが、海老フライや魚フライにはマヨネーズもよく使われる。)

尚、卵を使わずに大豆を使ったものがあり、アメリカでは「大豆マヨネーズ」として知られているが、日本では、卵を使っていないと「マヨネーズ」とされないので、へんてこりんな名前が付けられて流通している。(JASで、マヨネーズは卵を使っているものとされている。)

 

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↓一応、拾っておきます。(食べ物ばかりとなると、どことなくちゃんみたいな気がしないでもない...)

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