名曲探偵アマデウスBS-2(ファイルNo.031)と地上波#2(ファイルNo.004) [ドラマ]
BS-2での放送が金曜日朝となり、地上波でも放送されることになったため、金曜日はちょっとした「名曲探偵アマデウス」デーとなったが、BS-2と地上波でそれぞれ放送される初めての金曜日ということで、今週も記すことにしました。
BS-2の方は、BS-hiの本放送から5日遅れということになったが、去年の4月から放送されているので、最新のもの(ファイルNo.031のヴィヴァルディ「四季」)が放送されたが、地上波は過去作品のランダム放送ということで、BS-hiの本放送から約1年遅れということになりました。(ファイルNo.004、チャイコフスキー「悲愴」)→同じものではなく、これだけ離れて放送されるとなると、かえって新鮮に感じられます。
まずはBS-2の放送について。BS-hiの本放送時に記したものは「ここをクリック」してご覧下さい。(今回は、内容については省略です。)
今までは日曜23時の放送だったが、金曜朝8:15になったが、この時間では録画しておいて、という人が増えたでしょうね。(BS-hiを視聴できず、BSアナログは視聴できるという人たち。)夜の番組が朝になったが、BS-hiでは火曜日の朝8:00からも再放送しテイルので、朝の番組としての認識もあるだけに、特に違和感は無い。(そもそも、朝であろうが、昼であろうが、夜であろうが、放送時間によって内容の印象が変わる番組ではないですし...)
この物語は、「四季」の「春」と「夏」についてということで、所長もラストに言ったように、「秋」と「冬」がいずれ登場するかもしれませんね。また、冒頭でカノンさんが「ケーキ」か「ダイエット」かと悩む所、特に目の動きが面白く、いきなり話しに引き込んでくれるが、フォーマットも落ち着いていて、安心してみていられます。
一方、地上波の方は、BS-hiでは2008/4/25に放送されたファイルNo.004・チャイコフスキー「悲愴」ということで、約1年前の物語でした。(それについて記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。)所長の方はそんなに変わっていないが、カノンさんは髪型が大きく違っていて、お団子頭であって随分と雰囲気が違います。(ノリの良さは変わりませんが...)
また、この物語では、依頼を解決するとドラマ・パートは終了し、曲の演奏に移り、それで終了ということで、曲の終わりにオチのドラマが無いのだが、番組がスタートして日が浅いこともあって、色々とやっていた時期でもあったということですね。
それにしても、この物語の曲の演奏の所で目立っていたバイオリンのおっちゃんだが、やはり今は亡き元大関貴ノ花の二子山親方(若貴のパパ)に本当に似ていますね...
今までの放送(特にBS-hi)では、次回の予告というものは、終了後には殆ど流れなかったのに、本日は両方とも本編終了後に次回予告(ファイルNo.032、ショパン「ポロネーズ第6番変イ長調作品53 英雄」)がありました。BS-hiでは12日夜の放送であるが、14日朝の再放送もこれなので、来週のBS-2の放送までに2回は放送されますし、18日昼にも再放送があります。→地上波でもレギュラー放送が始まったということで、力を入れて宣伝しようということですね。これは良い傾向です。
これからの放送予定は、4/12(日)、4/14(火)、4/18(土)のBS-hiと4/17(金)のBS-2はショパン「ポロネーズ第6番変イ長調作品53 英雄」(ファイルNo.032)、4/11(土)のBS-hiの再放送と4/17(金)の地上波・総合、4/24(金)の総合テレビはヴィヴァルディ「四季」(ファイルNo.031)、4/19(日)、4/21(火)、4/25(土)のBS-hiと4/24(金)のBS-2はモーツァルト「交響曲第41番 ジュピター」です。(4/26のBS-hiは何かの再放送のようです。)ということで、来週と再来週は地上波の方も新しいものが登場するということになるが、本当にランダムですね。(カノンさんの髪型の変化がもろに出ることになる...)もう少し考えて放送して貰いたいとおもうのですけどね...
それにしても、NHKのHPの更新がやたらと遅くなりましたね。BS-hiの放送がメインなんだから、それに対応して更新してもらいたいところです。(で、BS-2と地上波での次回放送もメニューに追加したらいいのに...)
↓それぞれで取り上げられた曲です。
- アーティスト: クレーメル(ギドン),ヴィヴァルディ,アバド(クラウディオ),ロンドン交響楽団,ピアソン(レスリー)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: CD
- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),チャイコフスキー,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: CD
- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),チャイコフスキー,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2007/09/05
- メディア: CD
NEXT・解体新女~岡本杏理 [ドラマ]
初回は最初のドラマの主演・岡本杏理についての紹介という内容のメイキングでした。(BS-i(現・BS-TBS)のドラマが始まる前の「ナビ」みたいなもの。ただ、最近は「ナビ」が放送されませんが...)ドラマが始まる前の「ナビ」みたいなもの。)ドラマの方は来週と再来週の放送で「恋する杏理☆推理中」です。(役名は「推名あんり」って、「東京少女」の延長線上にあるような役名ですね...)
30分枠であるが、本編時間は23分55秒といことで、CM占有率は20.3%ということになるが、20%を越えるのは地上波らしいところであるが、こんな数字は止めてもらいたい所である。(せめて24分丁度にして20%に留めて欲しい。)
最初は映画「ヤッターマン」の完成披露試写会の様子が出て、杏理は一番端っこにいる。で、そこから杏理にスポットを当てて入って行くが、現在という時期を考えたら、タイムリーな所と言うべきですかね...
で、杏理の簡単なプロフィールが出るが、現在放送中の「恋とオシャレと男のコ」はそこに入っているが、「牙狼」「東京少女・セピア編」「東京少女・岡本杏理」は含まれていない。(「恋と…」が入っているので、「他局だから省略」という言い訳は通用しない。)杏理のキャリアを考えたら、初出演の「牙狼」や、初主演の「東京少女」を省略するというのは納得出来ない所である。(この4月から「セブンティーン」の専属モデルになったことと「ヤッターマン」出演というのは十分すぎるところです。)
ドラマ「恋する杏理☆推理中」の簡単な紹介とメイキングが流れるが、「東京少女・セピア編~新聞少女」の順番(「ドラマ本編」+「メイキング」でした。)を入れ替えた感じという印象がありました。
そんな中、「ワンフレーズドラマ」という本当に短いドラマ(?)があった(「ネクスト」のそれぞれの言葉から始まる台詞で始まるミニドラマ)が、こういう所はバラエティという感じでした。→それぞれ15~20秒程度で、全部でも1分強しかない。
ちょっと驚いたのは、モデルとしての紹介の所で、大政絢が出てきた所でした。(簡単なプロフィールのTV作品としてCX作品だけしか出さない所がいかにもですね...)で、杏理とのツーショットで語っていました。→銭形分家姉妹(次女と三女(or 四女))のツーショットということになる可能性は、もはや低いと考えるのが妥当な所でしょうか。映画「砂時計」への出演をはじめ、ここの所の活躍度を見ていると、もはや大きくなりすぎている。(愛、泪のようにある程度のキャリアのある子を起用というのは最近の流からは考えにくいですし...)
メイキングでは、現場で杏理が撮影した映像があったのは「東京少女・セピア編」を何となく思い出させる所でした。その後は、杏理の集めているものの紹介など、杏理の個人的なところを紹介しているが、こういう所はドラマではなくて人間・岡本杏理を紹介していました。で、杏理が食品サンプルを集めるのが好き、ということで、食品サンプル作りに挑む、という、完全にバラエティになっていたが、バラエティの王道を行くように、エビ天作りに挑むが、海老と衣を上手くくっつけることが出来なかったというのはお約束でしした。
本作では「新人女優」として杏理を紹介しているが、既にドラマの主演経験もあり、落ち着いているだけに、中学生とは言っても安心して見ていられます。少なくとも「恋日・3rd.~三姉妹」の時よりはじっくりと見せてくれることでしょう。来週と再来週が楽しみです。(が、過大な期待はしない方がいいかと...)
尚、「NEXT」は、岡本杏理の次は恒吉梨絵、前田典子、清水由紀と続くが、一体どういう人選なんでしょうかねぇ。この作品は「次世代のスター女優をいち早く紹介」というのをキャッチフレーズにしているが、「?」という人もいるし、「次世代」という言葉に「?」という人もいるし... まあ、関テレらしいと言ってしまえばそれまでですけど...
↓岡本杏理出演作品
(中略)
ヤッターマン 実写版 (櫻井翔、福田沙紀、深田恭子 出演) [DVD]
- 出版社/メーカー:
- メディア: DVD
台所のすみで、わずかに漏れる泣き声を聞く。―東京少女〈5〉 (リンダブックス)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 泰文堂
- 発売日: 2008/08
- メディア: 文庫
「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その98) [ケータイ刑事]
今回とりあげる「ある物」は「GPS」です。(新しい技術を取り入れたものもたまには取り上げます。)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「海・3rd.13話」、「007」からは「トゥモロー・ネバー・ダイ」と「カジノ・ロワイヤル」です。
最初に簡単に「GPS」について触れておく。GPSとは「Global Positioning System」の頭文字を取った略語であり、グローバル・ポジショニング・システム、日本語で言うと「全地球測位システム」または「汎地球測位システム」と言う。地球上の現在位置を調べるために、人工衛星を使った測位システムである。アメリカ国防総省が開発したものであり、元々は軍事用のシステムであったが、現在は民政用途にも利用が開放されている。
地球上を周回している複数のGPS衛星の発する電波を受信して、受信機の時刻データと比較して光速を乗ずることで衛星までの距離が分かる。これを複数の衛星からの電波で計算すると、3つの人工衛星までの距離が分かると、空間上の位置が定まるということで、位置が分かる。ただ、衛星の電波は原子時計による時刻データであるが、受信機の時計はクオーツ時計であることから、誤差が大きくなる。(1/100万秒の誤差でも300mの誤差となる。)そのため、実際のシステムでは4つの衛星の距離を求め、精度を高めるようにしている。
船舶や航空機では位置を知る重要なシステムになっているが、現在ではカーナビにも利用されていて、民生用途での利用も広がっている。
「ケータイ刑事」:「海・3rd.13話」。現時点(2009/4時点)では「ケータイ刑事」の中では最も新しい物語であり、6代目の海ちゃんの最後の物語である。「さらば松山刑事! ~愛のメモリーは聞こえるか?」ということで、相棒の松山さんとの別れの物語でもある。
この物語では、松山さんが海ちゃんから離れて、独自で捜査をするのだが携帯電話の電源を切っていて、海ちゃんと連絡が取れない状態になる。やがて、真犯人の居場所を突き止めた松山さんは海ちゃんに電話を入れるが、捕まっている松山さんは電話を通して海ちゃんと話すことが出来ず、犯人との会話を伝えていた。で、これによって海ちゃんは松山さんの居場所が分かり、現場に駆けつけた。で、犯人が「何でここが?」と海ちゃんに問うと「GPS、位置確認システム」と答えた海ちゃんだった。
現在は、携帯電話にもGPSを利用した居場所を知らせるサービスが行われているが、「ケータイ刑事」はスポンサーがdocomoということもあって、新機能を紹介するというのもお約束であるが、それを物語の中で上手く使った物語でもありました。
かつては夢のようなシステムであったが、携帯電話を使った身近なシステムになっているというのは、それだけ技術が進歩したということである。最近の携帯電話の多機能ぶりには「ついて行けない」という声もあるが、平然と利用してしまうのは、流石である。
「007」:「トゥモロー・ネバー・ダイ」。1997年のシリーズ第18作で、5代目ボンドの第2作である。この作品が製作された当時は、GPSはまだ軍事用ということであり、「秘密兵器」と言って良いものである。で、中国とイギリスを対立させて第三次世界大戦を引き起こし、それを世界に独占して伝えるという野望を持つカーヴァーが目を付けたのがGPSであった。
GPSはアメリカが開発したものであり、この物語では極秘扱いのCIAの機器である。それを何者かが盗み出し、闇市場に流れたものを入手し、衛星からの暗号を操作することで、誤った位置情報をイギリス艦に与え、中国の領海内にイギリス艦を入れ(イギリス艦には領海外と算出される)、英中を対立させようとした。
この作品でのGPSは、陰謀に悪用されることになったが、当時は「GPS」は軍事用途でしか利用されていなかったので、無難な設定である。また、当時、10年も経たない間にGPSが民生で広く利用されることになるなんて、誰が思ったことでしょうかね?
「007」:「カジノ・ロワイヤル」。2006年のシリーズ第21作で、6代目ボンドのデビュー作である。この作品が製作された当時は、GPSは既に民生用途に開放されていて、カーナビなどがこれを利用していた。携帯電話にもその利用が始まった頃でもあり、ボンドが持つ携帯電話もそれに対応している。(少なくとも3代目ボンドまでの時代だったら、携帯電話ですら凄い秘密兵器ということになり、更に位置が分かるGPSなんて、任務終了後にボンドガールと関係を持つボンドに取ったら、実にありがたくない装置でしかないですし...)
ボンド自身も発信器を使っていたが、携帯電話を使ってMに連絡を取ったりしていて、その時は自然とGPS機能によってボンドの現在位置がMの方にも伝わっていた。ということで、現在ではごく普通の使い方をして、当たり前のようにその機能の恩恵を受けたことになる。
これも4代目までの頃であれば、完全な秘密兵器ということになるのに、民生用途で広く利用されているのだから、技術の進歩は凄いですね。
共通点については、「銭形海」と「カジノ・ロワイヤル」においては、共に民生用途として携帯電話に備わった機能をごく普通に利用しているというところである。ということで、文明の利器をしっかりと使いこなしているということになる。(銭形もボンドも、そういうものを使いこなせなかったら、今のポジションには以内でしょうけど...)→早い話、両者とも一般に利用されているものをそのまま利用したということなので、同じ使い方をしたと言って良い。
尚、「銭形海」と「トゥモロー・ネバー・ダイ」との間ということにすると、(ちょっと強引に導き出すことになりますが...)、これを使った人物はその機能をしっかりと把握しているということぐらいですかね。(松山さんは自分の声を使わずに自分の現在位置を知らせることが出来るとちゃんと理解していたし、カーヴァーの計画もイギリス艦には公海にいると思わせておいて、実際は中国の領海内に導くという悪用をしようとしたが、悪用するにはシステムを完全に理解していないと出来ることではないですからね。)
違いは、「銭形海」と「カジノ・ロワイヤル」との間では、「ケータイ刑事」では主人公(銭形)の相棒の現在地を知らせたが「007」では主人公(ボンド)の現在地を知らせたということである。また、「トゥモロー・ネバー・ダイ」との間では、民生用途として利用されているシステムを利用したか、軍事用途として運用されているシステムを利用したという所である。
次回はこの連載の99回目ということになるが、「ある物」シリーズを続ける予定でいます。何が登場するかはお楽しみに。
トゥモロー・ネバー・ダイ (アルティメット・エディション) [DVD]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: DVD
007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- メディア: DVD
007 カジノ・ロワイヤル スペシャル・エディション (2枚組)
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- メディア: Blu-ray
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