ケータイ刑事銭形愛22話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形愛」第22話の「ひな人形連続殺人事件」についての「裏ネタ編」は今回で打ち止めです。(尚、今回が「銭形愛[裏ネタ編]」の通算で100回目ということになりました。→最終的には全26話が120回ぐらいになりそう...)で、今回はこの物語において、犯行の動機となった「遺産相続」について、寿冥宝が五代さんに呈して言った「器物破損」について、そして冥宝カラーの正体はこれだったということで「血」について記します。(「血」については「泪・21話(2nd.8話)[裏ネタ編]PART 5」で簡単に記しているが、今回はそれを元にして追記しています。)
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「遺産相続」:「遺産」とは、死者が存命中に所有していた有形的、または無形的な財産のことである。債権や不動産などの積極財産だけでなく、背負っていた負債も含まれる。または、死者から相続した財産のことを指していう場合もある。英語では「Legacy」「Fortune」などと呼ばれる。(相続した財産や相続権ののことは「Inheritance」と言う。)
また「相続」とは、前にあるものを受け継ぐこと、跡目を継ぐことであるが、「遺産相続」の意味である死亡した人の財産上の権利を受け継ぐことの略した言い方でもある。
「遺産相続」とは、死者の遺産を受け継ぐことであるが、「遺産」と「相続」というそれぞれの言葉だけでも同じ意味の略語として使われる。(それぞれの頭文字を取って「遺相」というような言い方はされない。→こういう所が日本語の面白い所でもある。)
遺産相続については、各国で多少違っている所がある。日本では民法で規定されている。(細かい規定については、民法の条文をはじめ、遺産相続に関する文献が多数あるので、そちらを参照されたし。)
尚、以外と知られていないのは、胎児であっても相続能力を持っているということと、法人は相続能力を持っていないということである。(胎児が相続するという場合は、代襲相続(再代襲相続を含む)の際ではよくあることである。)
「器物破損」:「器物」とは、文字通り、器、道具、もののことである。尚、日本語では同じ発音で漢字が異なる言葉(所謂同音異義語)として「奇物」「鬼物」という言葉がある。前者は「珍しい物」「不思議な物」という意味であり、「器物」に含まれるが、後者は「恐ろしいもの」「怪しいもの」「もののけ」という意味であって、「器物」に含まれないものがある。
「破損」は、破れたり壊れたりして傷むこと、または破いたり壊したりして傷めることをいう。(自然に壊れた場合、意図的に壊した場合の両者が含まれる。)
「器物破損」とは、他人の道具を(意図的に)壊すことである。刑法で定められた犯罪行為であるが、刑法では「器物破損罪」ではなくて「器物損壊罪」として定められている。英語では「器物破損」のことを「Property Damage」「Damage to Property」と言う。
器物損壊罪は、他人の物を損壊する罪、または他人の飼育している動物を傷害する罪であり、道具だけでなくて動物もその対象となっている。これは、法律上は動物も「物」ということになっているためである。尚、動物に対しては「動物愛護法」が適用される場合もあるが、器物損壊罪も適用されることになる。また、一部の文献では「動物傷害罪」というような言い方がされているものもあるが、これは別称であって、正式にはこのような罪は(現時点の日本では)存在しない。
この物語では、五代さんは雛人形だったので「器物破損」ということを口にしたが、これは法的には正しいものである。寿冥宝にとっては魂の入った子どものような存在であっても、雛人形に対しては人権が認められないため、殺人罪が適用されることはない。とは言っても、感情論で言えば、「殺人罪」と言いたくなる気持ちも十分理解できますがね...
尚、器物損壊罪は刑法犯であり、有罪となると「3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料」が課せられるが、それ以外に、刑事罰の法定刑の内容に関わらずに民事訴訟によって損害賠償請求を行うことが出来る。→寿冥宝は、その際に合わせて慰謝料を請求するというのが精一杯である。(但し、慰謝料の支払いが認められるかはまた別問題である。が、寿冥宝は殺されてしまったので、損害賠償請求を行うことは出来なくなってしまいましたが...)
「血」:「血液」と「血筋」という2つの意味があるが、ここで述べるのは前者の方である。「血液」と言うのが正しい言い方であるのだが、通常は「血」と言う言い方が定着している。尚、英語では「Blood」、ドイツ語では「Blut」、フランス語では「Sang」、イタリア語では「Sangue」、スペイン語では「Sangre」と言う。
「血液」は動物の体内を循環する体液であり、「血管」と呼ばれる全身まで張り巡らされた管の中を循環する。体液の中で最も重要なものであり、全身の細胞に栄養分を運んだり、ホルモンを運んだり、酸素を運搬して二酸化炭素を回収したり、その他の排泄物を回収する役割を担っている。
人間の場合は、全体重の1/11~1/13程度が血液である。(体重が60kgの人だと約5kg(5リットル弱)の血がある。(血液の比重は1.05~1.06ぐらいなので、5kgの血液は5リットルに少し足りないという計算になる。)但し、その80%は水分である。尚、その血液の約1/3以上が急激に失われると、生死の危険に陥り、死亡に至る場合がある。(所謂「失血死」というものです。)→体重60kgの人だと、1.5リットルを失うと命が危険で、2リットルを失うと死亡の可能性が高いということになる。
人間の血液の成分は、赤血球、白血球、血小板と血漿である。(前の3つを「血球成分」と呼び、血球成分と血漿は45%が血球成分で55%が血漿である。)また、血球成分の96%は赤血球であり、3%が白血球、1%が血小板であり、血漿の96%は水分で4%が血漿蛋白質である。
血液の色が赤いのは、赤血球に含まれているヘモグロビン(「血色素」と言う言い方もある。)のためである。(一部の動物では、血液にヘモシアニンが含まれているために青みがかっていたり、ヘモバナジンを含んでいるために緑色をしている。→SF映画に登場するモンスターの血液の色が青や緑というのは、説明できることである。但し、映画「エイリアン」の様な強酸という体液については説明できない。)が、血液は大気に触れると酸化していくため、色は変わっていく。(擦り傷を作って出来た瘡蓋も、血液が酸化したことで赤黒い色になる。)よって、寿冥宝が雛人形に塗っていたのは、単に自分の血液だけではなくて、何らかの他の成分(例えば酸化防止成分など)を持った液体と混ぜているとか、別のものを上塗りをしている、ということが考えられる。→それが何なのかは、秘伝であり、門外不出の秘密事項なのでしょうね...
↓参考まで
遺産相続の手続きと節税法がわかる本―葬儀の手配から財産の計算法、分割協議、申告のやり方まで
- 作者: 三瓶 憲允; 外邨 信一
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2006/07/04
- メディア: 単行本
トコトンやさしい血液の本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)
- 作者: 毛利 博
- 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
野球狂の詩#2 [アニメ]
先週がお休みだったため、第1話から2週間ぶりの第2話だが、第2話は勇気と鉄五郎の声が変わったのが違和感と感じる物語。(3月の1日に5話放送ではもろに感じたが、2週間でもやはり感じてしまいます。)勇気は木之内みどりから信沢三恵子に変わったが、こちらはそんなに違和感は感じないのだが、鉄五郎が西村晃から北山年夫(4話以降は納谷悟朗に更に変わる。)の方は、やはり違和感があるところでした。→それだけ鉄五郎の声はイメージが出来上がっている...
第2話の物語は、協約突破で晴れて東京メッツの選手となった勇気が、合宿入りして武藤と出会い、武藤の夢のドリームボール開発の特訓を始めるが、その武藤がカープとのトレードが決まる、という所までです。
この時の勇気は、まだ高校を卒業したばかりのということもあって、感傷的な所があって、新聞で武藤のトレードを知ると、「人身売買だ」と鉄五郎に食ってかかるという所がポイントである。プロの野球選手というものをまだ完全に理解していないという所がよいのだが、それだけ純粋という所でもありますね。
尚、第2話には物語の中にいくつかエラーと言うことの出来る所がある。OPの阪神とのオープン戦に登板した勇気だが、この時はまだ正式な選手でないため、背番号はない。第1話では背番号がないユニフォームでマウンドに登って登板していたが、第2話では部分的に背番号「1」がありました。(胸の方)で、田渕にホームランを打たれる所では、投球前は(胸に)背番号があるのに、投球動作に入るとそれが消えていたが、これはエラーと言って良い。更に、打たれた時の写真が新聞に掲載されるが、その写真の中では、やはり背番号「1」があったということで、これもエラーです。
阪神とのオープン戦の後、協約突破となって正式入団が決まり、それと同時に背番号「1」となるのだから、試合のマウンドでの勇気に背番号があるのはおかしい、ということです。
まあ、30年も前の作品であり、今更エラーを修正するなんてことはあり得ないでしょうが、こういう作品状のエラーって、結構あるものなんですよね...
そう言えば、5年前のドラフト1位の村田が退団の挨拶にきた後、原作漫画では勇気が風呂で村田の背中を流すという所があるのに、アニメではそのシーンがなかったですね。→退団した選手が挨拶に来るというのは不自然ではないが、翌年のオープン戦が始まった時期になって荷物をまとめに来て挨拶するというのは、ちょっと不自然なんですけど...(新人が入ってくる前、つまり年が変わる前ならば自然ですけど...)
野球狂の詩 水原勇気編 1 新装版 (講談社漫画文庫 み 1-47)
- 作者: 水島 新司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
野球狂の詩 水原勇気編 2 新装版 (講談社漫画文庫 み 1-48)
- 作者: 水島 新司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/12
- メディア: 文庫
野球狂の詩 水原勇気編 3 新装版 (講談社漫画文庫 み 1-49)
- 作者: 水島 新司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 文庫
ケータイ刑事銭形泪26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
5回目となる「銭形泪・2nd.12話(通算では26話)」の「さよなら、柴田さん ~無差別爆破事件」の「裏ネタ編」ですが、今回は劇中で高村さんが口にした「銃撃戦」についてと、高村さんと柴田さんが言い合った「警察官」についてと「鑑識」について記します。(「銃撃戦」については「泪・13話[裏ネタ編]PART 4」で記しているが、それをベースに加筆しました。)
尚、約2年11ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「銃撃戦」:英語では「Gunfight」と言う。文字通り、銃を持った者同士が打ち合って戦うことである。(1人対1人でも、複数人対複数人でも、または1人対複数人でも、撃ち合えば「銃撃戦」になる。)
フィクションの世界(刑事ドラマやヤクザ映画などのアクション系作品ではお馴染みである。)やゲームの世界では当たり前のように存在するものであって、映画ではクライマックスとなっていることが多いが、現実世界でもこのような人は多数見られる。(日本ではあまり無いが、銃の所持が認められている国々では珍しいものではない。)但し、映画の様な派手な撃ち合いというのは現実世界ではそうそうあるものではない。
(日本の)警察が銃撃戦を展開する場合は、銃を持った犯人に対して、まずは威嚇射撃を行う。これだけで終わると「銃撃戦」とは言わないが、犯人が撃ち返すと、例え1発ずつの発砲であっても「銃撃戦」になる。→「銃撃戦」というと、ヤクザ映画や西部劇などで、派手な撃ち合いをしていることから、これでは「?」と思ってしまうが、立派な銃撃戦である。尚、アメリカでは、銃を持った犯人が凶悪な罪を犯していたら(人を殺していたら)、威嚇射撃をせずに、即座に射殺するということがある。
歴史的に有名な「銃撃戦」としては、1881年のアメリカ・アリゾナ州トゥームストーンのO.K.コラルでの銃撃戦(所謂「OK牧場の決闘」と言われているもの。)がある。→映画化もされているだけに、あまりにも有名である。それ以外でも、西部劇には必ずと言って良いほど「銃撃戦」のシーンがある。(「銃撃戦」と言うよりも「ガン・ファイト」と言った方が、西部劇らしい感じがしますけど...)
「警察官」:世界各国共通で、警察組織に所属していて、警察職務を遂行する職務に就いている人のことをいう。基本的に、国民の生命と財産を守り、社会秩序を守るというのが職務である。(各国とも、法律でその職務が規定されている。→そのため、国によって微妙に警察官の職務範囲が異なっている場合がある。(例えば、救急士の職務も兼ているという所もある。))
また、国際会議が行われるなどで普段以上に厳重な警備を行う必要がある場合や、災害や事故の発生時にも動員されることがある。(災害発生時には、消防士、医療チームとの連携による緊急搬送なども行う。)
任務を遂行するために、武器として銃器類の携帯が認められている。また、移動用途に使われる車両(四輪自動車やオートバイ、自転車など)が配備されている。連絡を取るための無線は、警察が使用する専用の周波数帯が与えられていて(「警察無線」と呼ばれている。)、その帯域を使った無線機も所持している。
尚、上記のような装備を持っていることから、一目で警察官であることが分かるとはいうものの、私服では犯罪者と区別がつかないこともあるため、各国とも制服が定められている。(各国とも「私服警官」という人もいるため、職務遂行時、全員が必ず制服姿であるとは限らない。)
日本では、警察法によって規定されている。国家公務員、または地方公務員である。(道府県警察職員で階級が警視正以上は国家公務員となり、それ以外は地方公務員になる。)
階級は、上から、警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、巡査部長、巡査である。尚、「巡査長」は階級ではなく、職位である。(階級は巡査ということになる。)
英語では「Policeman」または「Police Officer」、ドイツ語では「Polozist」、フランス語では「Agent de Police」、イタリア語では「Poliziotto」、スペイン語では「Agente de Policia」と言う。
「鑑識」:本来の意味は「善悪、良否、真贋を見分けること」「鑑定する眼力のこと」を言う。また、第二の意味として「犯罪科学に於いて、科学的に指紋、血液型、血痕、筆跡を調べること、またはそれを行う担当者のこと」を言う。この物語に登場する「鑑識」は言うまでもなく、後者である。
警察組織に於いて、鑑識作業を行うのが「鑑識課」であり、そこに所属する人員を鑑識員と言う。ドラマでもお馴染みであるが、鑑識員にも特有の制服がある。(一般の警察官の制服と異なるのは、職務内容の違いを一見して分かるようにするためである。)
英語では、「鑑識課」のことを「The Crime Lab」または「The Crime Atory」言い、鑑識員のことを「Inspector」と言う。(「Inspector」は、アメリカ英語では「警視正」、イギリス英語では「警部」または「警部補」のことでもある。)
日本の警視庁に於いては、鑑識課は、事件現場での鑑識作業以外にも、警察犬の訓練も担当している。(犬の嗅覚も科学的な捜査の一環であるためでもある。)→鑑識員が主人公となる物語はそんなに多くないが、「刑事犬カール」というドラマがかつてありましたね。(警察犬・カールの訓練士であるヒロイン・高杉洋子婦警は鑑識課に属していました。)
また、ドラマで「科学捜査研究所」(「科捜研」と略される。)を舞台にした作品があるが、この「科学捜査研究所」は鑑識課とは独立した部署である。(鑑識課と共同で鑑識作業を行う場合も、当然ながらある。)
↓名前を出したので取り上げておきます。
↓実例を参考として...
- 作者:
- 出版社/メーカー: 新泉社
- 発売日: 1984/06
- メディア: -
↓参考まで
絶対決める!警察官(大卒程度)採用試験総合問題集〈2010年度版〉
- 作者:
- 出版社/メーカー: 新星出版社
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本
高卒(3類・B)警察官採用試験実戦テスト 2010年度版 (2010)
- 作者: 公務員試験情報研究会
- 出版社/メーカー: 一ツ橋書店
- 発売日: 2008/12/06
- メディア: 単行本
↓こういうものもあります。
プロジェクトX 挑戦者たち 第4期 Vol.3 謎のマスク 三億円犯人を追え ― 鑑識課指紋係・執念の大捜査 [DVD]
- 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
- メディア: DVD