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子門真人『VOCAL COMPILATION SONGS FOR HEROES<赤盤>』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1997年にリリースされた企画アルバムである。コロンビアとバップの共同企画であるが、バップの方からリリースされた本アルバムは、レコード会社の垣根をこえて曲が収録されているので、実に嬉しい選曲となっている。(コロンビアからリリースされたものは、コロンビアからリリースされた曲のみの収録であるが、これはこれで、それなりの価値はありますが...)また、本アルバムには「谷あきら」名義で歌った曲も何曲か収録されている。→コンスピレーションならではのことであって、本アルバムのポイントが高いところでもある。

収録曲は以下の全26曲である。『アイアンキング』『ひとり旅』『レッドマン』『夕陽のレッドマン』『トリプルファイターの歌』『トリプルファイターの誓い』『ファイヤーマン』『炎のようにもえろ』『はるかな青い地底に』『ジャンボーグA』『輝け!PAT』『戦え!ジャンボーグ9』『流星人間ゾーン』『流星ビクトリー』『ゼロテスター』『王者!侍ジャイアンツ』『柔道讃歌』『戦え!電人ザボーガー』『おれの兄弟電人ザボーガー』『闘え!ドラゴン』『猿の軍団』『UFO戦士ダイアポロン』『UFO少年団』『ムサシ!BUGEI伝!!』『いつになれば』『絵の具箱』。

OPが『アイアンキング』という所もマニア心を擽ってくれるところである。彼の歌った特撮ヒーロー作品は、一部の作品を除いて、どちらかというとマニアックな作品が多いこともあって、耳に出来る機会が比較的少ないのだが、そういうちょっとマニアックな作品の主題歌が集められているというのだから、本アルバムは非常に価値の高いものということになる。→コロンビア、バップからそれぞれ2枚ずつリリースされた4枚の中では、本アルバムが一番内容が高いものであって、1枚だけ購入するのなら本アルバムにするべきである。

彼のボーカルは、独特のものがあるが、豊かな声量と力強いボーカルは、聴いていると元気を与えてくれるものである。ということで、当時を知っている方は懐かしみながら元気を与えてもらい、知らない方は新鮮な気持ちで聴いてもらいたい所である。

ところで、「赤盤」という言葉が本アルバムのタイトルにあるが、BEATLESの「赤盤」をはじめ、コンスピレーション・アルバムのタイトルで「赤盤」と点いているものは、内容が濃いものが多いということもあるので、「子門真人って誰?」という方も、本アルバムには手を出してみるのも宜しいかと...(そうやって、聴く音楽の幅が広がっていくことになります。)

 

Songs For Heroes<赤盤>

Songs For Heroes<赤盤>

  • アーティスト: 子門真人
  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 1997/11/01
  • メディア: CD


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「ロック⑥オン」+BS-TBS深夜「アニメ枠」(7/18)CM [BS-TBS(BS-i)関連]

今週は、前半は7月前半だったので、先週までと同じクイズ問題だった3分版の「ロック⑥オン」だったが、週の後半は7月後半になったことで、クイズ問題の方も随分と入れ替わりました。また、「銭形命」も第3話を使ったVer.2(クイズ問題も変わった)が登場したものの、一時は第1話を使ったものも流れていたが、次第に第3話を使ったVer.2の方に変わっていきました。また、今週は16日になってようやく1分版の「銭形命」の第1話を使ったものも目にすることが出来ました。→3分版がVer.2になったので、1分版もVer.2になるものと思われる。その1分版は、クイズ問題がないのと、映像も3分版をより編集したものになっていたが、最後の締めの部分は3分版とは異なっていました。

また、「ケータイ刑事」のDVDの宣伝は、「」のBOX1またはBOX2が多かったですね。

それではアニメ枠のCMの話へ。前番組終了後の1分の所で再放送「銭形愛」の最終回となる26話の27秒版の予告がありました。前半のアニメ(「Pandora Hearts」)では壊滅、後半のアニメ(「けいおん!」・最終回)では、A/Bパート間にここでも「銭形愛」の26話の27秒版予告があり、次回予告(「大正野球娘」)の後には27秒版の「恋する日曜日・アニソンコレクション」のDVD-BOX2の宣伝がありました。

再放送「銭形愛」は19日の放送で終了となり、後番組は「銭形舞」となるので、来週からは「銭形舞」の予告がここに登場することになるでしょうが、「」以降の作品は、ドラマ本編の後に流れた予告は30秒になったため、ここで放送されるもの(27秒+BS-TBSのジングル3秒)と大差はないので、ドラマ本編の後の予告が40秒だった「銭形愛」の「30秒枠での予告」のような希少性ということは無くなってしまう。まあ、DVDに収録されているのはSD画質であり、ここで流れるものだったらHD画質で残せるので、その点だけでは価値がありますが...→HD化が完了すると、特典映像のDISCはともかく、本編収録のDVD-DISCは完全に見なくなっちゃいますね...

今回は、久しぶりに「恋日・アニソンコレクション」のBOX2の方が流れたが、そう言えば今週は他の所でBOX-1の27秒版も流れていましたね。(この枠では12秒版が殆どでした。)来週からは、後半のアニメ作品が変わるので、少し変化があることが予想できるが、「銭形命」の予告もこの枠で流してくれたらいいのに...

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD
恋する日曜日 アニソンコレクション DVD BOX 2

恋する日曜日 アニソンコレクション DVD BOX 2

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD
↓あっという間に終わっちゃったということしか残っていない...(しかし、2話ずつの収録って、はっきり言って資源の無駄遣いでしかない。レートを考えても、BDなら6話(7話)収録の全2巻が、DVDでも4話(5話)収録の全3巻が出来るのに...)
けいおん! 1 (初回限定生産) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray
けいおん! 2 (初回限定生産) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray
けいおん! 7 (初回限定生産) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
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けいおん! 1 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD
けいおん! 7 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

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ケータイ刑事銭形命3話(感想)+4話予告 [ケータイ刑事]

二段構成で記している「銭形命」まずは簡単な感想と次回予告を見た範囲からの思ったことを記します。第3話の物語は「猛スピードで移動する死体! ~競輪選手殺人事件」ということで、クイーンの登場しない初めての物語となりました。

銭形姉妹は自転車(マウンテンバイク)を使っているが、事件においてこれが使われることは滅多にないのだが、今回は珍しく自転車を物語に絡めていたというのが特徴でした。(単に、冒頭やラストで乗るだけではないということです。)でも、元競輪選手の自転車と、女子高生の自転車とでは、結構差があると思うのですけどね...

そんな中、横断歩道橋を自転車に乗ったまま降りていた命ちゃん。「・1話」ではお姉ちゃまがこれをやって、長さんに怒られていたが、今回はそういうことも無かったのはちょっと残念でした。(後に繋がる仕込みが出来たのですけどね...)

松山さんの珍推理はお約束だが、どうせ解決できないトンチンカンなものなのは分かっているが、口上まで語らせて、結局は恥をかくと言うのは五代さんや高村さんとの違いということになるが、折角口上を言わせたのだから、もう少し松山さんを格好良く見せてあげても良かったと思いました。(五代さんの「純な心で豆を撒く。…」、高村さんの「ボトルの裏にはラベルの影。…」と比べると松山さんの「命短し、恋せよ乙女。…」もその時の相棒の口上をベースにしているが、個人ネタが強くなっていて、ちょっと違和感を感じますけど...)

流石に3話続けてということをしなかったのは、警察手帳を見せる所で、今回は間違えなかったが、「いけない、こっち」と訂正しただけで「あっ、間違えた」という台詞は口にしてないちゃんにこの台詞を言って貰いたい所です。

「東京少女・岡本あずさ」の時に、あずさが左利きということが分かっていたが、今回の物語ではホワイトボードに文字を書く所でサウスポーという所をしっかり見せてくれたちゃん。(本家四姉妹でも左利きは四女・ちゃんだけなので、ちゃんは2人目の左利きと言うことになる。→岡本あずさには他の7代目候補と思われた人たちの中で「左利き」という特徴があっただけに、「東京少女・岡本あずさ」を見たときに、何となく銭形を襲名しそうと感じた筆者でした。)で、今後はこの「左利き」ということを活かした物語を見たい所です。(例えば「・12話」や「・1st.3話」などがある。但し、「・2nd.」ではトリックを見破るのに利き腕の違いということが多用されたが、そのように使うのはご遠慮願う所である。)

今回の物語でも、トリックについては直ぐに気づいてしまい、案の定だったが、「死体移動」というのは「・1話」から始まって、本当に多いですよね。しかし、死因が絞殺であって、しかもあんな場所で死体が発見され、午後8時が死亡推定時刻というのは、ちょっと不自然だと感じてしまいます。田舎だったらともかく、港区赤坂で午後8時といったら、普通は人通りがあるはずである。例え人通りの少ない裏路地であっても、「午後8時」だったらと感じるところです。しかも、倒れた衝撃で壊れる腕時計というのも、飛び降り自殺ならともかく、その場に倒れただけというのはねぇ...→こういう場合は、これらが後に繋がるネタフリになっているのが普通なのに、今回はそう言う所も無かったのが残念でした。

そんな中、良かったのは、被害者の頬の痕について、命ちゃんが忘れていて「しまった~」と胃って頭を抱えた所ですね。(→結局これも計算されていたとはいうものの、銭形が詰めの部分で(かませだったとは言っても)このようなミスを口にするというのは、歴代では殆ど無かっただけに...)が、その後の「どうして知ってるんですか?」というのは、「ケータイ刑事」では余りにも多用されてきた手法の一つであるだけに、こちらの方はちょっと...

やはり、「」から「」までに183話があるだけに、何処かで同じパターンを使うことになるのは仕方ないとは言っても、事件のトリックとそれを解いていく所は、もう少し練っておいて欲しいと感じた物語でした。

とりあえずは、これぐらいにして、追加は火曜(予定)の方に示すことにします。

次回は第4話「チョー満員の客室! ~死刑台のエレベーター殺人事件」という物語です。このタイトルからは、フランス映画「死刑台のエレベーター」が思いつくが、その作品はエレベーターの中で事件が起こるというものではない。で、その映画に倣った物語にしようとしたら、30分枠では無理なことが分かっているだけに、エレベーターの中で事件が起こるのだろうと思ったら、やはりそのようですね。が、次回予告を見た範囲では「チョー満員」と言っているのに、エレベータに乗り合わせていた人が少ないように感じたのですけど...(乗っていた人の1人が重量物の入った鞄などを持っていたため、乗っていた人数は少なかった、とでもしてあったりして...???)

昼間の、本放送から一週間おくれの再放送の方は、入電メールを放送中に配信しているが、今回はかなり時間差がありましたね。まあ、BS朝日の2本の失敗作と違って、本作では入電メールの配信をセールスポイントにしていないので、ドラマの進行上のリアルタイムで無くても特に気になることはありませんが...(そもそも再放送であるだけに、リアルタイムで入電メールが届いても、「別に」というようにしか感じません。→この意味ではどうでもいい企画であるが、それをセールスポイントにしていないのだから、取り立てて言うことではない。(BS朝日の失敗作は、最大のセールスポイントとしていたからこそ「失敗企画だった」という烙印が押されることになった。)

 

↓本文中に記した歴代銭形の物語はこちらで見ることが出来ます。

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD
↓高村さんの口上はこちらで...
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
↓これを見ても、次回・第4話の予習にはならないでしょうが...
死刑台のエレベーター [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD

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ケータイ刑事銭形泪27話(2nd.14話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

通算では27話となる「銭形泪・2nd.14話」の「BS初のミュージカル!! ~歌って踊って殺人事件(前編)」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、この物語で色々と登場している「祟り」について、「惨劇」について、そして柴田さんが必死になって見たと主張した「幽霊」について、そしてこの作品からのネタが多用されているということで「映画『八つ墓村』」について記します。尚、「幽霊」については「・10話[裏ネタ編]」で記しているが、それをベースに加筆しました。

尚、約3年前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

祟り」:神仏や怨霊という科学では証明できない存在から受ける災いのこと、またはその災いを与える超自然的な力のことを指して言う言葉である。

基本的に、禁忌を破った罰として人間が罰として受けるものということになっていて、疫病の大流行、飢饉、天災などがその罰として起こったものと認識されている。(例えば、神仏に祈りをしなかったために飢饉が起こったというこの物語で語られたものは、典型的な「祟り」と言うことが出来る。)そのため、神社などでは様々な祭祀が執りおこなわれることになる。

「神の怒り」ではない祟りということでは、死霊や怨霊によるものがある。これらは何か恨みを抱いて死んだ人の魂が怨霊となり、その恨みを晴らすために祟ると信じられている。特に、非業な最期を遂げた人が怨霊となって、というものは各地で語り継がれている。(特に有名なのが、菅原道真の祟りと言われるものがある。(太宰府に左遷され、現地で没した。すると天変地異が多発したことで天皇が恐れた、)→そのため、菅原道真の神霊を北野天神として篤く祀り、学問の守護神として昇華させ、奉り、魂を鎮めることを行った。)

尚、「祟り」という言葉がタイトルに入った映画は殆どない。(ひらがな表記の「たたり」、カタカナ表記の「タタリ」、ローマ字表記の「TATARI」も含む。)これは、製作者が何かあることを恐れてのことなのでしょうね。(洋画であっても、邦題に「祟り」という言葉を付けて何か起こることを恐れているものと思われる。)

参考までに記しておくと、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字表記を含めてタイトルに「たたり」という言葉がある作品では、1963年のアメリカ映画「たたり」(原題:THE HAUNTING)というホラー作品(1999年にリメイクされたが、リメイク作の邦題は「ホーンティング」(原題は「THE HAUNTING」で同じである。)と、1959年の「地獄へつゞく部屋」(原題:HOUSE ON HAUNTED HILL)のリメイク作として1999年に製作された「TATARI」(原題:HOUSE ON HAUNTED HILL)ぐらいである。(「死霊のしたたり」にも「たたり」とあるが、これは「祟り」ではなく「したたり」なので、除外している。)

惨劇」:英語では「Tragedy」と言う。元々は舞台劇で内容が惨たらしいもののことを指して言う言葉であった。(あくまでも「劇」のことであり、フィクションである。)そこから転じて、惨たらしい事件や悲惨な出来事と言う現実に起こったこと(事件)でも、思わず目をそらしたくなるような出来事のことを言うようになった。→これも、言葉は生きものであって、変わっていくということを表している所である。

小説、映画、ドラマでも「惨劇」という言葉がタイトルに入った作品は多々ある。が、そういう作品の殆どがホラー映画か、殺人事件が起こった推理ドラマである。(言葉の意味を考えたら、そうなるのも当然である。)

そんな中から有名な作品をいくつか拾っておくと、1960年のアメリカ映画「アッシャー家の惨劇」(原題:HOUSE OF USHER)がある。これは原作がエドガー・アラン・ポーであり、監督がロジャー・コーマンということで、それぞれの世界(推理小説、ホラー映画)でも評判の高い作品である。また、カルト作品ということでは1981年のアメリカ映画「ファンハウス/惨劇の館」(原題:THE FUNHOUSE)、古典的な作品では1929年のアメリカ映画「グリーン家の惨劇」(原題:THE GREEN MURDER CASE)といったところでしょうかね。

尚、シャーロック・ホームズや金田一耕助が登場する作品でも「惨劇」という言葉がタイトルに入った作品があって映像化されているが、映像作品ということでは今一つというものが多く、映像作品ではスプラッター映画を含むホラー映画の方が派手な作品が多い。

幽霊」:日本の民間信仰で、人間が死んで肉体が消滅した後でも現世に未練や恨みを持っているために成仏できず、浄土に行くことが出来ない魂が、姿と声を持って因縁ある人の前に出現するもの、という定義されている。しかしその存在は科学的には証明されていないが、現在でも怪談という形で語り継がれている。

また、それ以外でも、死者の魂、おばけ、という意味でも使われていて、これらから派生した意味としては、「実体を持たず、名前だけ存在しているものの頭に付ける接頭語としても使われている。(例えば、幽霊会社、幽霊部員、幽霊会員など。)

死者が現世に姿を現すという考えは洋の東西を問わずあるもので、西洋では「Ghost」と呼ばれている。しかし西洋では幽霊屋敷、幽霊船というように、人間以外のものに魂が宿ったというものが多く、この点が日本とは違っている所である。(東洋では直接現れるというものが多い。)

日本の幽霊では、イメージとしては、乱れた髪、頭には三角頭巾、足が無く、白装束というのが定着しているが、これは江戸時代の浮世絵に記されたものであって、これが現代まで受け継がれているものである。それ以前の幽霊には足があった。(西洋の幽霊は足があるのが一般的であり、足がないというのは日本徳有のものである。)

ちなみに、1825年7月26日に江戸・中村座という芝居小屋で「東海道四谷怪談」が初公演されたことから、7月26日が「幽霊の日」ということになっている。

映画『八つ墓村』」:横溝正史原作で、名探偵・金田一耕助が活躍する物語である。舞台は岡山県のある山合の村であり、惨殺された落武者の祟りという伝説がある八つ墓村で連続殺人事件が起こり、金田一が事件の謎を解いていくというものである。

これまでに何度か映画化されていて、TVドラマにも成っている作品である。また、本作に出てきた台詞である「祟りじゃ~」は流行語にもなった。

まずは1951年に片岡千恵蔵が金田一耕助に扮した作品である『八ツ墓村』がある。(本作は「八つ墓村」ではなく「八ツ墓村」というように「つ」がカタカナ表記となっている。)

作品データを記しておくと、1951年の東映京都の作品で、時間は131分、白黒作品である。原作は横溝正史、監督は松田定次、脚本は比佐芳武と高岩肇の2人、撮影は川崎新太郎、美術は角井平吉、音楽は深井史郎である。そして出演は、片岡千恵蔵、相馬千恵子、御園裕子、進藤英太郎、原健作、信欣三、朝雲照代、千秋みつる、千石規子、戸上城太郎、大友柳太郎、松浦築枝、毛利菊枝、植村進、たちである。

続いて、角川映画による金田一耕助作品がブームになっていた時期に松竹が、金田一耕助に渥美清を廃して制作した作品がある。(この時期の角川映画は「八つ墓村」は映画化していない。)公開された当時、横溝正史が「原作のイメージに近い」と賞賛したものの、興行的には今一つパッとしなかったという曰くのある作品でもある。

作品データを記しておくと、1977年の松竹作品で、時間は151分、原作は横溝正史、監督は野村芳太郎 、脚本は橋本忍、撮影は川又昂、特殊メイクはマキシーン・坂田、美術は森田郷平、音楽は芥川也寸志である。そして出演は、渥美清、萩原健一、小川真由美、花沢徳衛、山崎努、山本陽子、市原悦子、山口仁奈子、中野良子、加藤嘉、井川比佐志、綿引洪、下絛アトム、夏木勲、田中邦衛、稲葉義男、橋本功、大滝秀治、夏純子、藤岡琢也、下絛正巳、山谷初男、浜田寅彦、浜村純、吉岡秀隆、たちである。

そして、'90年代に、約20年ぶりに市川 崑監督が手掛けた作品があって、ここでは豊川悦司が金田一耕助に扮している。

作品データを記しておくと、1996年のフジテレビ、角川書店、東宝の作品で、時間は127分、原作は横溝正史、監督は市川崑、脚本は市川崑と大薮郁子の2人、撮影は五十畑幸勇、美術は櫻木晶、音楽は谷川賢作である。そして出演は、豊川悦司、浅野ゆう子、高橋和也、喜多嶋舞、岸田今日子、宅麻伸、岸部一徳、萬田久子、加藤武、白石加代子、神山繁、吉田日出子、石倉三郎、石橋蓮司、西村雅彦、うじきつよし、井川比佐志、今井雅之、小林昭二、織本順吉、大沢さやか、横山道代、川崎博司、たちである。

また、1978年に毎日放送が製作したドラマ「横溝正史シリーズⅡ」の「八つ墓村」は1時間枠のドラマの5回連続ということで、時間としたら約230分ということで、細かい所までしっかりと描かれた作品となっている。(但し、TVの連続作品として製作されているので、事件が定刻に起こって次回に引っ張っているという所があるのが...)この作品では金田一耕助は古谷一行が演じていて、他の出演者たちは、荻島真一 鰐淵晴子 松尾嘉代 中村敦夫 内田朝雄、たちである。

本作は横溝正史作品の中でも人気の高い1本であることから、映像化も多く、それぞれがDVDでもリリースされていることも多いので、一度は見ておきましょう。(筆者のお薦めは、古谷一行主演のTVシリーズ全5回です。

そう言えば、を演じた黒川さん出演の「名曲探偵アマデウス」でも、「八つ墓村」を元ネタにした物語がありましたね。(ファイルNo.005のシューベルト「弦楽四重奏曲・死とおとめ」で、そこでは「八つ橋村」となっていました。)

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓一応拾っておきます。

跋扈する怨霊―祟りと鎮魂の日本史 (歴史文化ライブラリー)

跋扈する怨霊―祟りと鎮魂の日本史 (歴史文化ライブラリー)

  • 作者: 山田 雄司
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本

たたり (創元推理文庫)

たたり (創元推理文庫)

  • 作者: シャーリイ ジャクスン
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 文庫

稲川淳二の恐怖がたり―祟り (竹書房文庫―ライブ全集)

稲川淳二の恐怖がたり―祟り (竹書房文庫―ライブ全集)

  • 作者: 稲川 淳二
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 文庫

呪いと祟りの日本古代史―常識を覆す驚くべき「裏」の歴史

呪いと祟りの日本古代史―常識を覆す驚くべき「裏」の歴史

  • 作者: 関 裕二
  • 出版社/メーカー: 東京書籍
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本

私たちは幽霊を見た ! ( 二見WAi-WAi文庫 ) (二見文庫)

私たちは幽霊を見た ! ( 二見WAi-WAi文庫 ) (二見文庫)

  • 作者: ナムコ・ナンジャタウン「あなたの隣の怖い話コンテスト」事務局
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2009/06/01
  • メディア: 文庫

図鑑・日本の妖怪

図鑑・日本の妖怪

  • 作者: さこやん
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1997/07
  • メディア: 大型本

写真で見る日本妖怪大図鑑

写真で見る日本妖怪大図鑑

  • 作者: 『妖怪大戦争』全日本妖怪推進委員会
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2005/07/20
  • メディア: 単行本

西洋魔物図鑑

西洋魔物図鑑

  • 作者: 江口 之隆
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 単行本

八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

八つ墓村 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

  • 作者: 横溝 正史
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1971/04
  • メディア: 文庫

八つ墓村 [DVD]

八つ墓村 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD

八つ墓村 上巻 [DVD]

八つ墓村 上巻 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD

八つ墓村 下巻 [DVD]

八つ墓村 下巻 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD

八つ墓村 [DVD]

八つ墓村 [DVD]

  • 出版社/メーカー: フジテレビ
  • メディア: DVD

たたり [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

TATARIタタリ/呪いの館 特別版 [DVD]

TATARIタタリ/呪いの館 特別版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

アッシャー家の惨劇 [DVD]

アッシャー家の惨劇 [DVD]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • メディア: DVD

↓これを忘れてはいけません。

東海道四谷怪談 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
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忠臣蔵外伝 四谷怪談 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
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四谷怪談 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
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四谷怪談 お岩の亡霊 [DVD]

四谷怪談 お岩の亡霊 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD


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