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ケータイ刑事銭形舞1話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

BS-TBSの再放送の「銭形愛」が終了し、後は「銭形舞」となるので、「[裏ネタ編]」を増補するということで、その再放送に合わせて、1話について2~3回程記していくことにします。(以前に、1話について1回ずつ記しているので、今回は「PART 2」からということで記していきます。)


今回は、ダンスクイーンのちゃんらしい所から、「ダンス教室」について、事件で鍵となった「盗聴器」について、そして被害者・ゴマミが目標として口にした「ブロードウェイ」について記します。尚、「盗聴器」については「愛12話[裏ネタ編]PART 3」で記しているが、それをベースに多少加筆をしました。

また、この物語について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

ダンス教室」:「ダンス」を指導する場所のことである。趣味で様々なことを教える教室があるが、その中の一つである。(町中に良く見るのは「書道教室」「料理教室」「将棋教室」「ピアノ教室」などがあるが、それらの仲間である。)

「ダンス」は「舞踊」「踊り」とも言われるが、特に西洋式の踊りのことを指している。(日本に伝わる踊りのことを「日本舞踊」と言うように、「ダンス」とは区別していることから分かることである。)

ダンスは、人類が現れた当初から存在しているものと考えられていて、日常行動の動作とは異なる身振りを元にしたもので、それが音楽と結びついて発展してきたものである。古代では、呪術と繋がったり、神道に繋がったりして、社会を支配することにも繋がっていたものである。また、農業で収穫があると、感謝の踊りを行うというように、宗教的な儀式としても発展した。それが中世になると、宗教とは関係なく、娯楽の一つとして舞踏会が行われるように、王侯貴族の間の娯楽として新しいものが生まれた。これは更にバレエに発展し、オペラやミュージカルという演劇にも繋がることになる。また、東洋では京劇、能などが宗教的な儀式から分離したものとして芸術の世界のものとして生まれている。

近世になると、芸術的なものから、商業的なものが生まれることになり、今日のショー・ビジネスの基礎が確立することになった。また、20世紀中期にはロックという新しい音楽が生まれ、これが発展を続けていって、その一部がディスコ・ミュージック、ダンス・ミュージックと呼ばれる新しいダンスを生むことになった。

盗聴器」:「盗聴」とは、会話をしている本人に気づかれることなく、盗み聞きをする行為を指す。また、「盗聴」には、人と人が直接話している会話だけでなく、電話などの通信もこれに含まれる。「盗聴器」のことを英語では「Bug」または「Tap」という。(「Bug」は盗聴器という感じで比較的小型のもの、「Tap」になると盗聴装置という大がかりな装置という意味合いが強くなる。)

「盗聴器」は、その盗聴を行うための装置のことである。いくつかの機能パーツに分けられるが、音声を密かに集める集音器と集音した音声を記録する装置、または音声を電波として送信する装置と送信された電波を受信する装置から構成される。(これらが組み合わされたもの、または単独でも「盗聴器」ということになる。)

一般的には、音を拾う集音部のマイク部分と、集音した音声を記録する手段が一緒になった装置と、マイクで拾った音声を電波で飛ばして、それを離れた場所で受信して内容を盗み聞きするような構成のものとがある。前者の構成の盗聴器では、後から仕掛けた人が回収しなければ「盗聴器」という役割は果たせないが、後者だとは、マイク部分は特に回収する必要がないため、こちらの構成のものが現在の主流になっている。

音声を電波で飛ばすためには、電気回路が必要であり、当然のことながら電源が必要となる。そのため、電源が供給されている電話回線や電力線(家庭用電源)を利用することで、盗聴器専用の電源を不要とした構成のものが一般的な形となっていて、電話回りと電源回り(コンセント回り)には盗聴器が仕掛けられている可能性が高いことになる。→テーブルタップの形をした盗聴器というのはポピュラーである。

尚、盗聴器を仕掛けて電波を傍受する行為は、様々な法によって禁じられている行為である。しかし、盗聴器を自ら設置せず、単に無線を傍受する行為のみであれば違法ではない。(元々「無線」は関係ない第三者に聴かれることを前提としたシステムであるため、電波の受信だけであれば違法行為とはならない。これはラジオを聴くのと同じレベルということである。)しかし、盗聴器を仕掛けるために無断で(他人の住居に)侵入したら、これは「住居侵入罪」が成立する。また、盗聴器を動かすための電源として、その場の電気を使うようにすると(電力の)「窃盗罪」となり、受信した内容を他人に言いふらしたり、受信した電波を他の周波数に変えて電波を飛ばす行為(再送信)、制限を超えた出力に増強して電波を送出したら「電波法違反」となる。このため、盗聴器を仕掛けるだけで違法行為を侵すことになり、場合によっては様々な違法行為を重ねることになる。

現在の盗聴器は電波を飛ばす方式が主流であることから、盗聴器が仕掛けられていることを探すのは比較的容易になっている。(とは言っても、電気に関するある程度の知識が必要である。)盗聴されているという可能性があれば、専門業者に調査して貰うということがよろしいかと...

ブロードウェイ」:英語では「Broadway」。日本語では「ブロードウェー」または「ブロードウェイ」という2つの表記がある。元の意味は「広い道」であり、町の中心地を通るような幹線道路を指す言葉であり、何処の町にもある通りの一般名称に過ぎなかった。が、その中でもニューヨークのマンハッタンの中央部を貫く大通りには劇場街があり、これが余りにも有名になり、特にその劇場街のことを指すようになった。(狭義ではブロードウェイ通の41丁目から53丁目付近を指す。)

この劇場街は、40軒ほどの劇場が集まっていて、商業演劇(特にミュージカル)が数多く上演されていて、世界のミュージカルの中心地になっている。そのことから、演劇の世界では「ブロードウェイ」(「ブロードウェー」と表記されることは少ない)と言うとミュージカル劇のことを指す。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

↓参考まで

ダンス教室 (1968年) (Graphic series)

  • 作者: 笹木 陽一
  • 出版社/メーカー: 鶴書房
  • 発売日: 1968
  • メディア: -

フラダンスによる健康運動教室―楽しく継続できる効果的な運動プログラム

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  • 作者: 原 久美子
  • 出版社/メーカー: ナップ
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本

盗聴のすべて 炎の防御編 (三才ムック VOL. 204)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三才ブックス
  • 発売日: 2008/07/28
  • メディア: ムック

ブロードウェイ・ミュージカル (文春新書)

ブロードウェイ・ミュージカル (文春新書)

  • 作者: 井上 一馬
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 新書

ブロードウェイ・ミュージカルのすべて

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  • 作者: スタンリー グリーン
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

最新ブロードウェイ・ミュージカル・ガイド―ここが見どころ! (MC mook)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: MCプレス
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 大型本


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MICHAEL SEMBELLO『LOST YEARS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2003年にリリースされたベストアルバムである。彼の名前は、何と言っても映画「FLASHDANCE」の挿入曲であって全米No.1ソングとなった『Maniac』の一発屋という印象があるのだが、実際はヒット・チャートを賑わすことを嫌っているだけであって、他のアーティストのプロデュースということで、長いキャリアと実績を積んでいる。本アルバムはそんな彼の発表した地震の曲を集めたベスト盤である。で、とても貴重な楽曲が収録されている。

収録曲は以下の全13曲である。(後ろの3曲は「ボーナス・トラック」扱いである。)『Love Doesn't Live Here Any More』『Tear Down The Walls』『Winter Of Our Love』『Black Rain』『Heavy Weather』『One Planet, One People』『Maniac [New Version]』『Life Of My Broken Heart』『Where Are We Now』『Rub The Stone』『Voodoo』『What You Really Want』『Burn It Up』。

この中からのお薦め曲は、全米No.1となったものとは異なるアレンジがされている『Maniac [New Version]』は必聴である。シングル・ヒットしたものとは完全に雰囲気が異なっているのだが、こういう所はアーティストではなくてプロデューサーとしての彼のセンスの良さを感じさせてくれる所でもある。それ以外では『Tear Down The Walls』『Heavy Weather』『Life Of My Broken Heart』『Where Are We Now』という所をお薦め曲としてピックアップしておく。

本アルバムには、全米No.1ソング『Maniac』を収録した1st.アルバム「BOSSA NOVA HOTEL」の収録曲は含まれていない(ここに収録されている『Maniac』は別バージョンである。)のだが、こういう所にも彼の精神を感じるところである。(2nd.から4th.アルバムからの選曲である。)ということで、大ヒット曲から受ける彼のイメージとは少々異なるサウンドに纏まっていで、イメージが合わないと感じることになるであろうが、実は『Maniac』の方が彼のサウンドの中では異質のものだったということで、それを知ることになって、正しく彼のことを理解出来ることになるベストアルバムということになる。

大人の鑑賞に堪え得る曲が集まっているので、じっくりと聴き込みたいベスト盤である。

 

Lost Years

Lost Years

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Import
  • 発売日: 2003/07/15
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形命3話 [ケータイ刑事]

二段構成で記している「銭形命」ですが、第3話の物語は「猛スピードで移動する死体! ~競輪選手殺人事件」という物語である。第2話までクイーン・宝積さんが連続して登場していたが、今回からはクイーンの登場もない通常の物語になりました。

自転車は「ケータイ刑事」での必須アイテムであるが、劇中で活躍するということは殆ど無いのだが、今回は自転車を捜査に使っているところがしっかりと出てきたということで、この点がちょっとだけ新鮮さを感じさせてくれる物語になっていました。また、「・1話」でちゃんが見せた横断歩道橋を自転車のまま降りるということも見せていました。(しかし、怒られるという所はなし。)

また、今ではすっかりお馴染みとなった銭形の鞄に付けられた解決した事件の数を記すマスコットは、ちゃんではハートマークであるが、お姉ちゃまやお姉ちゃまのように単に数を並べるというのではなく、ちゃんはハートマークで四つ葉マークを作っていくようですね。(ハートマークが1つあったが、並んでというのではなく、四つ葉を形作るように並んでいました。)

それでは物語の方を記していきます。(MBSでの放送(BS-TBSでの終了後になるでしょうが...)後に「改訂版」として記す余地を残しておくため、部分的に端折って記します。)尚、放送直後に記した第一稿は「ここをクリック」してご覧下さい。

川辺を自転車に乗って走っているちゃん。そこに「銭形!」と松山さんの声がして、自転車を停めたちゃん。振り返ると松山さんが自転車と共にいた。「どうしたんですか?」と尋ねて松山さんに近づいて行くちゃん。松山さんは「健康には有酸素運動が一番」「効率的な有酸素運動はこれだ」ということ、警視庁に申請したら自転車が支給されたということだった。これにちゃんは「どういう申請の仕方したんですか?だって普通のママチャリじゃないですか」と突っ込む。すると松山さんは「俺の『愛のメモリー』号にケチつけるのか」と返した。怪訝そうな顔をするちゃんが目にしたのは、(愛のメモリー号の)前カゴに付いていた警視庁のマークだった。

そんな所に「警視庁から入電中」と、事件を知らせる入電が届く。ちゃんは直ぐに携帯を開いた。「港区赤坂で殺人事件発生。被害者は競輪選手の西川隆(にしかわ・たかし)。直ちに現場に急行せよ」で、「松山さん、行きますよ」とちゃんは言うと、自転車にまたがって現場に向かった。松山さんも愛のメモリー号にまたがって「愛のメモリー号、発進!」と言ってこぎだそうとする。が、その時、ペダルがこわれてしまい、発進できなかった。で「銭形、ちょっと待て、おいていくな!」と叫び、自転車はそのままで、ちゃんを走って追いかけていった。

現場に到着したちゃんと松山さん。担架に乗せられた遺体が運び出されようとしていて、「ちょっと待った」と松山さんが言って、遺体を見る。遺体の頬には格子状のアザがあって「うつ伏せに倒れて、痕が付いちゃったんですね」とちゃん。遺体は溝を覆っていた格子状の鉄蓋の上にあった。

そんな所に2人の背後から柴田さんの逆立ちした足が現れて「報告します」と言って報告が始まる。被害者は裏手のマンションの住人の西川隆、死因はロープ状のようなもので首を絞められたことによる窒息死、死亡推定時刻は昨夜の8時頃で、被害者の腕時計も8時ちょうどで止まっていた。(その腕時計はROLEX)時計を見たちゃんは「随分と高そうな時計ですね」と漏らすが、松山さんは「まあ、競輪のチャンピオンともなりゃ、賞金とかその他で収入も多いだろうしな」と返す。ちゃんは「だけど、こんな高い時計が簡単に壊れるかなぁ?」と、松山さんとは全く違う発想でした。(実はニセモノで壊れやすいものだったりして...←これはこれでニセブランド事件として別の事件になっちゃいますけど...)

柴田さんは、第一発見者はマンションの管理人で、ちょっと気になる証言がある、ということで、それを語る。(一昨日の夜、被害者が言い争いをしているのを目撃した。)で、ちゃんと松山さんは、マンションの管理人の山本昇一に話を聞いた。

かなり激しく(言い争いを)やっていて、借金がどうの、と言っていたということだった。また、相手は元競輪選手のチャンピオンの土屋洋太郎に間違いないと言う。土屋は現役時代は賞金王と言われて稼ぎまくっていたが、引退後は苦労していて、自転車便でギリギリ食っているということだった。

ちゃんは自転車で土屋が務めるアース配送センター(自転車便の配送センター)に移動して、到着すると携帯を開いて所用時間の確認をする。(「赤坂からここまで、ちょうど30分」)で、側で自転車の手入れをしていた男に「すいません、土屋洋太郎さんは?」と尋ねる。すると「私ですけど」と言って立ち上がった男。ちゃんは警察手帳を見せて「警視庁の銭形です」と挨拶をした。(今回は学生証を見せるというお約束は無しでした。)

センター内に移動して話を聞くちゃん。競輪選手の西川が昨夜赤坂で殺害されたことを伝える。これに「へぇ~、そうですか」と土屋。ちゃんは「あまりビックリされないんですね」と言うと、「知り合いでしたけど、友人ではないですから」と素っ気ない。犯人は捕まったのか?と尋ねると「まだです」とちゃん。で、いくつか尋ねたいことがあると言う。土屋は「借金していたから疑われているんでしょう」と先に言うが「形式的な質問ですから」とちゃん。(1、2話でもこの台詞を言っていたが、今のところのちゃんは型にはまった真面目タイプという印象です。→今後、弾けてくれることに期待。)土屋は「はっきり言いましょうか。死んでくれてホッとしましたよ。もうしつこい催促に悩まされずに済みますからね」と言う。ちゃんは借金の理由を尋ねると「急に入った金ってのは急に消えて無くなる物なんですよ」と、土屋。続いて「昨夜の8時頃、どちらにいらっしゃいましたか?」とちゃんが尋ねると「中野で配達していました」と答える。「証明できますか?」とちゃんが尋ねると、笑みを浮かべて「勿論」と言って立ち上がり、タイムカードと伝票を持って戻って来るとちゃんに見せる。で、昨夜は7:30にここを出て、近くの現像所に行き、届けるものを受け取り、配達先に到着したのが午後8時であり、赤坂にはいなかったと言って「僕には殺せない」と言った。

で、話を終えると、土屋は自転車で配達に向かい、ちょうどそこに松山さんがやってきた。土屋とぶつかりそうになり、松山さんは文句を言っていた、そこにちゃんがセンターから出てきて「犯人はあの人です」と漏らすと、松山さんに「電車を乗り継いでここまで何分でした?」と尋ねる。腕時計を見た松山さんは「45、6分ってとこかな」と答えた。

警視庁に戻ったちゃんと松山さんはホワイトボードを前にして捜査会議をしていた。(事件をふり返りながらホワイトボードに時を書くちゃんと松山さんは共にサウスポーです。(歴代ケータイ刑事ではちゃんに続いて2人目で、・高村コンビに続いて・松山コンビも左利き同士です。))が、土屋の証言や配達伝票などから、土屋が赤坂に言って殺害したことは不可能という結論になる。松山さんは「じゃあ一体?」と考えるが、直ぐに「分かった、ワープで瞬間移動したんだ」と口にする。これに「松山さん、SFじゃないんですよ」と(真面目な)ちゃん。直ぐに「冗談だよ冗談」と言う松山さん。で考え始める。それを見たちゃんはこの場から離れようとする。松山さんが尋ねると「現場百回。もう一度検証してみましょう」と言って、自転車で確かめることにした。

アース配送センターで自転車にまたがるちゃん。「今度は裏道を使ってどれだけ縮められるか試してみます」と言う。松山さんは「そんなに変わんないと思う」と漏らすが、ちゃんは携帯を開いて時刻(7/17 12:00でした。)を確かめると「ヨーイ、スタート!」と言って自転車をこぎ出した。

自転車をこいで、裏道を突っ走るちゃん。途中、横断歩道橋を自転車に乗ったまま降りるということしていたが、こういう乗り方は危険だからやってはいけません。で、赤坂の事件現場に到着したちゃんは携帯を取りだして時刻を確かめる。(12:25でした。)で「だめだ、5分しか短縮できてない..」と漏らした。すると「ハハハハハ」と松山さんの笑い声がした。「俺なんか、ここへ10分で到着したぞ」と言って笑う。目を丸くして驚くちゃんは「どうやって来たんですか?」と尋ねる。が、もったいぶって「教えてあ・げ・な・い」と松山さんは「謎は解けたよ、ワックスくん!」(この台詞、五代さんも口にしたことがありましたね。)で、自信たっぷりに「奴(土屋)を必ず監獄に送り込んでやる」と鼻息も荒く、「事情聴取だ」とちゃんに指示を出していた。

警視庁、柴田さんが「どうぞ」と言って土屋を室内に入れた。すると松山さんの口上が始まる。「命短し、恋せよ乙女。されど進むは俺のこと。人生色々ありすぎて、気がつきゃこんなに日焼け顔。その名も人呼んで、ヤマカン刑事、松山進。『愛のメモリー』聴かしてやるぜ!」から『愛のメモリー』を歌い始めた。これに土屋は「配達の途中なんで、早くしてもらえますか」と言う。ちゃんも「松山さん、流されてますよ」

気を取り直して松山さんは「アンタのトリックはな、全てお見通しだ」と言うと、ホワイトボードの前に移動してトリックを語り始める。7:30に配送センターを出発し、現像所で写真を受け取り出版社に向かった。しかし、土屋は乗っている自転車を降りて、近くに止めてあった車に乗り換えて赤坂に向かい、呼び出しておいた西川を殺害した。(高速に乗れば赤坂まで10分で到着できる。)で、「どうだ」と言って笑い始める。土屋も一緒に笑い「そんな訳ないでしょう」とバッサリと切り捨て、「殺害した後はどうするんですか?」と尋ねた。更に、出版社の人は土屋が自転車に乗って届けたのを見ていると主張する。これにちゃんは「裏が取れてます」と言う。松山さんはこれに何も言えず、土屋は「配達があるんで...」と言って帰って行こうとする。「ちょっと待て」と松山さんは呼び止めると、「閃け、閃け」と呟き、直ぐに「閃いた!」と言って説明をする。「自転車は2台あったんだ」と言って、出版社の近くに同じ自転車を置いていたと主張する。これに土屋は「それは無理です」と言った。土屋の自転車は選手時代からつきあいのある所で作ってもらっている特注品であり、同じものは無い、と説明する。松山さんは「そんなの、口では何とでも言えるだろう」と言って笑う。

土屋は「仮にですよ」と言って、自転車が2台あったら、配送センターへの帰りは?と言い、車/自転車/どっちの自転車?、もう1台は今どこに?と立て続けに松山さんの推理の穴をついた。松山さんは何も言えなかった。すると「人を疑うのなら、もう少しましな推理をしてからにしてくださいよ」と言って呆れてしまい、部屋を出て行った。松山さんはホワイトボードの影で情けない顔をする。土屋を見送るしか出来ないちゃんは「響く、悪の鼓動」(Aパートはここまで。経過時間は16分半ということで、Bパートは9分ということになります。)

すっかり落ち込んでいる松山さん。ちゃんは松山さんに「大丈夫ですか?」と声を掛けるが、「放っといてくれよ、自信なくなった」と漏らした。そんな所に柴田さんがやってきて、敬礼すると「自転車の件、裏が取れました」と報告した。これを聴いた松山さんは復活して「でかしたぞ、柴田!」と嬉しそう。で柴田さんに確認するが、柴田さんは、土屋専用に作られた自転車であって世界に1つしかない、と告た。松山さんは「柴田、お前、ちゃんと調べたのかよ?」と食ってかかり、柴田さんのおでこに腕時計の痕が残っていると言って「寝ていた」と言って柴田さんを責める。柴田さんは「先方の連絡を待っている間、ちょっとうとうとして...」と認めて謝った。

松山さんは「どうしたら殺人現場まで猛スピードで移動できるんだろうな?」と考え始める。するとちゃんが「そうか、そういうことか」と叫んで笑顔を見せた。(この台詞も口にしてくれた命ちゃんです。)で「謎は解けたよ、ワトソンくん

配送センターの事務所にいる土屋。ちゃんが「ちょっとよろしいですか」と言って、松山さんを伴ってやってきた。それを目にした土屋は「いい加減にしてください」とうんざりという表情を見せた。「お時間は取らせませんから」とちゃんが言うと「手短に頼みますよ」と土屋。これに「勿論です。レッツ、ホワイトボード!」と言って指を鳴らしたちゃん。

ホワイトボードの前で説明を始めるちゃん。土屋は昨夜7:30に配送センターを出発し、現像所で写真を受け取った。そして松山さんの推理通り、近くに停めてあった車に乗り換えた。但し、その車は普通の乗用車ではなくてトラックだった。(トラックは自転車を乗せたままの移動が可能。)高速を使うと赤坂まで10分で、時間も短縮できる。しかし、1つ問題が生じる。それは土屋が出版社に到着したのは8時ちょうどで、赤坂から出版社へはトラックを使っても30分以上かかる。「8時に出版社に到着するのは不可能なんです」とちゃんは言う。が、続けて「そこで気がつきました。この事件は、どうやったら素早く移動できるかではなく、どうやったら8時ちょうどに西川さんを殺害できるのかが重要だったんだって」土屋は黙って聞いていて、ちゃんは続ける。「方法は1つ。土屋さんが移動するのではなく、西川さんの遺体が移動すれば良い」と言って、西川が殺害されたのは赤坂ではなかった、と結論を出した。

ちゃんの説明は続く。土屋は現像所から出版社までの道中で西川を呼び出して殺害した。それから自転車と一緒に西川の遺体をトラックに乗せて移動。その後、自転車だけ降ろして出版社に写真を届けた。帰りはトラックを使わずに自転車で戻った。そして営業終了後、トラックを取りに戻った。それから西川の遺体を赤坂に運び、発見されるのを待った。

これを聴いた土屋は笑い始めた。ちゃんは「何がおかしいんですか?」と問うが、土屋は笑い続けながら、遺体が移動したというのがおかしいと言い、「あれはどう説明するんです?ほっぺたのあれは?」と問うた。松山さんも「そうだよ、銭形」と言ってちゃんに、西川はあの鉄蓋の上で死んだのに間違いない、と言う。これにちゃんは「あっ~、そうだった。しまった~」と頭を抱え込み、土屋に背中を見せた。
が、ちゃんはゆっくりと頭を上げると「でも、どうして知ってるんですか?遺体のほっぺたに格子の痕が付いてたって?」と言った。土屋は「えっ?」と漏らす。ちゃんは松山さんに「ねぇ、松山さん」と確認した。腕組みをしている松山さんも「ああ、あれは警察しか知らない、捜査上の秘密なんだよな」と返し、2人の視線は土屋に移動した。ちゃんは「とうとうボロを出しましたね」と告げた。目をキョロキョロさせた土屋は逃げて行こうとする。が、その時、心臓の鼓動音を耳にして足が止まる。荒野から太陽が昇り、ハート型になると、ちゃんのサックスからハートマークが飛ぶ。「命長けりゃ、恥多し。…」口上が始まり、「命の重みを感じなさい!」からストラップを投げる。次第にハートが大きくなって土屋を押しつぶし、「重い、命が重い...」と言って手足をばたつかせる土屋。ちゃんがストラップを引くと、上半身が起き上がる土屋(目にはハートマーク)。

ちゃんは「あなたが借りたトラックの借用書です」と言って、土屋がレンタカーでトラックを借りた利用明細書を証拠として示した。ちゃんは土屋の方に移動しながら「どうして西川さんを殺害したんですか?」と動機を尋ねた。松山さんは「借金が返せなくなったからだろう」と言うが、土屋は「違う。借りたのはたったの10万だ。そんな金のために人殺しする訳無いだろう」と答えた。ちゃんは「だったらどうして?」と問う。すると土屋は、西川は競輪選手にとって一番大切なものを忘れてしまった、と言った。それは「スピード」であり、昔はスピードを競い合っていたのに、今はチャンピオンの座にあぐらをかいて賞金を稼ぐことしか考えなくなったから殺したのだった。それを聴いた松山さんが土屋に手錠を掛けて逮捕した。

事件解決後、再び川辺を自転車で走っているちゃん。「銭形」と松山さんの声がして、自転車を停めて振り返ったちゃん。松山さんは小さな子供用の自転車にまたがっていた。「どうしたんですか、それ?」と呆れ顔のちゃんは自転車を降りて松山さんの元に移動する。松山さんは「俺もスピードに賭けてみたくなってな」と言い、申請したらこれが支給されたということだった。ちゃんは「どういう申請したらこうなるんですか?て言うか、スピード絶対出ないし...」と切り捨てようとする。すると「俺の「愛のメモリー号Z」にケチ付けるのか?」と返した。これに「Zって何ですか」と真面目に尋ねるちゃんだった。

松山さんは「まあいいや」と言って自転車を降りてちゃんの側に移動して「ちょっと気になることがあるんだ」と尋ねた。「格子の痕ですよね」とちゃんは分かっていた。死後硬直の後であんな痕が付けられるのか?という疑問を持った松山さんだったが、ちゃんは「死後硬直を起こす前に後をつければ良いんです」と語り、土屋はトラックの荷台に遺体発見現場にあった鉄蓋と同じ格子をもう1枚用意して、その上に西川の遺体を寝かせたておいた、と説明した。で、松山さんも納得した。するとちゃんは敬礼をして「じゃあ急いでいるんで」と言い、自転車にまたがって去っていった。松山さんは「ちょっと待て」と言って後を追いかけようとして「愛のメモリー号Z」に乗ると、「愛のメモリー号Z、発進!」と言ってこぎ始めた。が、歩くようなスピードだったことで、直ぐに自転車を停めて「全然スピード出ないじゃないか」と言って「おい、銭形、ちょっと待て!」と叫んだ。先行しているちゃんは自転車を停めて振り返ると「だから言ったじゃないですか。お先で~す」と言って笑っていた。

次回は「チョー満員の客室! ~死刑台のエレベーター殺人事件」という物語です。ゲストには新谷真弓さんの名前があるが、「・2nd.5話」以来ということになります。「スパイ道」でも怪演しているだけに、今度はどんな所を見せてくれるのか、楽しみです。

次回予告を見た所では、タイトルに「チョー満員」とあるのに、エレベーターに乗っていたのは4人ということで、何処が「チョー満員」なんだ?と感じました。(この辺りは低予算作品ならではのアイデアがあることだと思いますが...)「・7話」のようなエレベーターを使った物語ではなく、混雑した中で如何にして殺人を行ったのか?ということを解いていくことになるのでしょうね。

鑑識メモ」柴田さんが「愛のメモリー号」りサドルに頭を置いて寝ている。左頬にはハートマークが書かれていて、おでこや右頬には腕時計の方が付いている。で、気づいて起き上がると「どうも、柴田です」と挨拶をして軽く敬礼をする。ポケットから「鑑識メモ」と書かれた手帳を取り出して、カメラに近づいてくると「鑑識メモ」と言って手帳を見せてからページを開く。「ちゃんのマウンテンバイクのサイズは28インチ、これも28インチ」と言って「愛のメモリー号」を示す。が、自転車の話はそこまでで「えっ、お前、寝ていたろうって?」と言うとカメラに近づいてきて「いいえ、寝てません」と言うが、右頬の時計の方や左頬のハートマークの落書きがもろに見えていた。「仕事中に私は絶対に寝ません!」と、あくまでも寝ていないと白を切っていました。→「26インチ」なら分かるが、これほ「28インチ」と言うのはやはり「ケータイ刑事」のあの数字だからでしょうね。

そしてちゃんによる着ボイスDLのお知らせで、幕でした。(再放送でも、この部分までしっかりと放送されますし、再放送だとスポンサーのロゴが全く出ないので、保存版とするのは再放送に限ります。)

銭形の自転車というのは珍しいことではないが、今回は捜査段階でも自転車を使っているということで、今回の物語は「動き」が多い物語となり、シリーズの中でも珍しい作品に成りました。また、相棒の自転車というのも珍しいが、結局は「転ぶ」ということはなかったが、「壊してしまう」と「遅すぎて...」ということで、やっぱりネタにしていただけでした。それにしても、警視庁は変なものを支給するのですね。が、地下のチケット売り場では変なチケットを売っていること(「・2nd.25話」)を考えると、松山さんに対しての支給された自転車というのも何となく分かる気がしました。一方、自転車便で配達をしている人物が登場したが、「天使急便」らしいネタは無かったですね。一応BS-i時代に放送された作品であるが、丹羽Pの絡んでいない作品だったからということでしょうね。(それに「天使急便」は内容的にあまり面白くなかったですからね...)

ちゃんが推理を語ったあとで、「あっ~、そうだった。しまった~」と頭を抱え込んだというのは、犯人に対して罠を仕掛けたことであったが、こういうことを銭形がやるというのは面白い所でした。しかも「恋とオシャレと男のコ」でボケキャラを演じていたあずさなので、とんでもないこととは感じられず、「良いんじゃない」と感じました。

ところで、今回の物語に於いて、ちゃんは「裏道を通って…」と言って確かめようとしていたが、女子高生と元競輪選手という差があるのだから、例え同じルートを自転車で走っても脚力の差があるので、所用時間にはある程度の差が出ると思うのですけどね...(ちゃんが25分だったら、土屋だったら早ければ15分、遅くても20分あれば楽勝かと...→でも、これでも時間的には無理があることに変わりはないですけど...)

また、トラックを借りて、トリックに利用したというのは分かるが、トラックの荷台にある程度の時間、遺体を置いたままにしていたことになるが、その間に通行人に発見されるという可能性があると思うのですけどね。→これを考えたら、トラックを借りるのではなく、ボックスカーかワゴン車を借りた方が良かったと思います。(トラックでも、今回の物語で使われた軽トラックでなく、宅配便の配達者や、2トントラック、4トントラックのようなある程度の大きなトラックで、荷台の中が扉で隠すことが出来るトラックならば問題無いですけど...)これを考えると、今回の犯人は、それなりに殺害計画を立てていたとは言っても、詰めが甘かったですね。(そもそも、午後8時に港区赤坂の(裏道の様なところだったとは言っても)路上だったら、もっと早く通行人に発見されることになって、時間的に辻褄が合わなくなると思います。→午後11時とか午前0時ということにしたら、発見される可能性は低くなるが、配達時間ということでは逆に不自然ですし... ということで、ちょっと設定に無理があったように感じた物語でした。(人通りの少ない所だったら良かったのに...)→逆に、これはツッコミ所を用意しておいてくれたと考えた方が良いのでしょうね...

 

↓今回の物語から思い出された過去のシリーズが収録されているものを拾っておきます。

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
 
↓探しましたが「28インチ」のマウンテンバイクは無いですね...で「28インチ」の自転車をいくつか。
超特価!!28インチ ファミリーサイクル オートライト装備   Lagoon bk

超特価!!28インチ ファミリーサイクル オートライト装備 Lagoon bk

  • 出版社/メーカー: サカモトテクノ
  • メディア: その他
超特価!!28インチ ファミリーサイクル オートライト装備   Lagoon

超特価!!28インチ ファミリーサイクル オートライト装備 Lagoon

  • 出版社/メーカー: サカモトテクノ
  • メディア: その他
↓こういうものを拾っておきます。
自転車チャンピオン

自転車チャンピオン

  • 作者: ルイゾン ボベ
  • 出版社/メーカー: 未知谷
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 単行本
競輪選手になるには (なるにはBOOKS)

競輪選手になるには (なるにはBOOKS)

  • 作者: 中野 浩一
  • 出版社/メーカー: ぺりかん社
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 単行本
KEIRIN (ケイリン) マガジン 2009年 07月号 [雑誌]

KEIRIN (ケイリン) マガジン 2009年 07月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 白夜書房
  • 発売日: 2009/06/09
  • メディア: 雑誌
よくわかる競輪のすべて―推理・スピード・スリル・快感 (サンケイブックス)

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  • 作者: 野呂 修次郎
  • 出版社/メーカー: 三恵書房
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本
自転車でやせるワケ 身体にやさしく、効率的に脂肪燃焼できる理由とは!? (サイエンス・アイ新書)

自転車でやせるワケ 身体にやさしく、効率的に脂肪燃焼できる理由とは!? (サイエンス・アイ新書)

  • 作者: 松本 整
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2008/06/17
  • メディア: 新書

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