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NEIL SEDAKA『SEDAKA'S BACK』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1974年に発表されたアルバムであって、ヒット曲のカヴァーを中心にしたアルバムである。'60'sまでの彼はオールディーズと呼ばれる幾多の曲を歌ってきているが、本アルバムでは当時流行していたソフトロック路線で、これまでの彼とは一味違った所を見せている。尚、本アルバムは、彼の新しい一面が評価されて、Billboardのアルバム・チャートで最高位23位を記録して、1975年の年間アルバム・チャートでは36位にランクインしている。(最高位が20位台ということを考えたら、年間チャートの順位が高いが、これはロング・ヒットになった証でもある。)

収録曲はオリジナル盤では全12曲であったが、1998年に再発された時に4曲のボーナス・トラックが追加されて、以下の全16曲となっている。(後ろ4曲がボーナス・トラックである。)『Standing On The Inside』『That's When The Music Takes Me』『Laughter In The Rain』『Sad Eyes』『Solitaire』『Little Brother』『Love Will Keep Us Together』『Immigrant』『Way I Am』『Other Side Of Me』『Little Lovin'』『Our Last Song Together』『For The Good Of The Cause』『Endlessly』『Love Ain't An Easy Thing』『Alone In New York In The Rain』。

この中からのお薦め曲は、『That's When The Music Takes Me』『Laughter In The Rain』『Sad Eyes』『Solitaire』『Love Will Keep Us Together』『Our Last Song Together』と言うところをピックアップしておく。特に有名なヒット曲は、オリジナルのシンガーのものと聞き比べてみることもお薦めする。(同じ曲でも、随分と雰囲気が違っているが、名曲はシンガーが変わってもやはり素晴らしいということは変わらないものである。)

デビューしたのが1955年であり、現在でも現役シンガーとして活動を続けている彼のキャリアも50年以上になる。その長いキャリアで見ると、本アルバムは彼のキャリアの前半と言うことになるが、久しぶりに放った全米No.1ソングの『Laughter In The Rain』(邦題:雨に微笑みを)をはじめ、新たなキャリアを築いていくことになったアルバムである。ポップな曲はとても聴きやすいということで、楽しんで聴きたいアルバムである。

 

Sedaka's Back

Sedaka's Back

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Varese Sarabande
  • 発売日: 1998/07/14
  • メディア: CD


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スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ#19 [アニメ]

今回の物語は、久しぶりに派手なバトル・シーンが登場した物語でした。で、如何にも「スター・ウォーズ」らしい派手さがありました。そして、アナキンとアソーカの間の信頼関係があるからこその物語でもありました。(ただ、後半のアナキンは傍観者ということになって、お休みしていましたけど...)

惑星ライロスが制圧され、暴力で支配される状況になったということで、惑星ライロスの解放作戦が実行される。派遣されたのはアナキンとアソーカで、オビワンの上陸部隊に先だって、封鎖線を突破することが課せられた使命だった。

アソーカが飛行小隊を率いて攻撃を開始する。初めて指揮を執ったアソーカはやる気満々だったが、敵の罠に陥り、艦隊と引き離されて、艦隊は敵の攻撃のために殆ど無力となってしまい、アソーカたちの編隊も壊滅寸前になってしまう。ハイパードライブで逃げるしかなくなり、何とかアソーカたちを回収して逃げたアナキンたちだったが、兵力は半減していた。また、部下を死なせてしまったアソーカは戦意喪失となり、心のダメージが大きかった。

一方、分離主義勢力の司令官・ワット・タンバーは、共和国軍の指揮官がアナキンということで、アナキンのことを調べて分析する。そして、アナキンならば再びこの場に戻って来ると予想した。

メイス・ウィンドゥやオビワンたちと連絡を取るが、作戦は変えられない。で、アナキンはある作戦を思いついた。それはダメージの大きいディフェンダー号の乗員を退艦させ、自分で操縦して敵艦隊に特攻し、自分は救命ポッドで脱出して船を敵艦に突っ込ませ、ポッドの回収をアソーカに任せる、というものだった。そして指揮はアソーカを指名するアナキン。不安に思うアソーカ、レックスたちもこの作戦には戸惑うが、負傷した提督はアソーカの指揮を信頼していた。

作戦開始で、アナキンが敵艦隊の正面に現れ、交渉を持ちかける。が、直ぐに決裂した。その間にアソーカたちの部隊も作戦通りの位置にやってきていて、アナキンは救命ポッドで脱出して船を突っ込ませた。

分離主義勢力の司令官ワット・タンバーはアナキンの特攻の直前に危険を察知して早々と脱出していて、アナキンの特攻で指揮系統が崩壊して大混乱となった。

全てはアナキンの考えた通りで、アソーカたちの攻撃が始まり、封鎖線を突破することができた。そんな所にオビワンたちの上陸部隊が到着した。

その頃、アナキンのポッドを探しに来たアソーカは、ポッドを発見、無事にアナキンを回収した。

アソーカの成長が見られた物語であるが、若さゆえの経験不足で敵の罠にまんまと掛かってしまい、見たかに大損害を与えてしまったアソーカ。これはかつてのアナキンとダブって見えるが、アソーカのマスター・アナキンはアソーカを信頼していた。(これも、アナキンのマスターであるオビワンとダブって見える。)かつての自分の姿を投映しているのは、本作ではよく見られるが、それにしても余りにも犠牲の方も大きかったアナキンらしい無鉄砲な作戦でした。アソーカに取っては余りにも高い授業料を払ったということになるが、こういう発想もまたアナキンらしいところでした。

が、そんなアナキンの師匠であるオビワンの方がやはり一枚上でした。上陸部隊を率いて到着し、現状を見て「他のクルーザーはどこだ、と尋ねるつもりもないし、アナキンがポッドに乗っている訳も知りたくない」と口にしたが、説明を求めなくてもアナキンの考えたことを一発で見抜いていました。

次回は、間に2週間入って、8/25の放送です。全22話ということなので、残りは3話である。このままでいくと今月中に終了するものと思っていたのだが、放送の方が夏休み(?)ということで、9月2週目まであると言うことになりました。尚、アメリカでの放送は、次の物語までの間にお休みがあった訳ではありません。(あくまでも、日本での放送のカレンダーの関係でのお休みです。)

物語の方は、惑星ライロスの解放作戦が始まるということになります。

 

『スター・ウォーズ』 【アニメイテッド・マケット】 クローン・ウォーズ/アナキン・スカイウォーカー

『スター・ウォーズ』 【アニメイテッド・マケット】 クローン・ウォーズ/アナキン・スカイウォーカー

  • 出版社/メーカー: ジェントルジャイアント
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ARTFX+ SERIES1 JEDI アソーカ・タノ(ノンスケールPVC塗装済み完成品)

ARTFX+ SERIES1 JEDI アソーカ・タノ(ノンスケールPVC塗装済み完成品)

  • 出版社/メーカー: 壽屋
  • メディア: おもちゃ&ホビー

『スター・ウォーズ』 【アニメイテッド・マケット】 クローン・ウォーズ/オビ=ワン・ケノービ

『スター・ウォーズ』 【アニメイテッド・マケット】 クローン・ウォーズ/オビ=ワン・ケノービ

  • 出版社/メーカー: ジェントルジャイアント
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ペプシ ボトルキャップ スターウォーズ EP2 35 Wat Tambor ワット・タンバー

ペプシ ボトルキャップ スターウォーズ EP2 35 Wat Tambor ワット・タンバー

  • 出版社/メーカー: ペプシ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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BEST HIT USA 2009[2009/8/4] [音楽(etc.)]

今回はいつものフォーマットとは違って、いきなり「C/D USA」を持ってきて、後半の特集の所に時間をさいていました。が、後半の'80's特集は大歓迎です。(リクエストが無いのは納得できませんが...)が、今回の構成だったら、OP-PVを使った内容紹介は完全に辞めてしまうべきですね。何せ、CM明けに口で同じことを語っているのだから、はっきり言って無駄遣いでしかないのだから...

時間の無駄遣いのOP-PVは1983年のHERBIE HANCOCKの『Rockit』、CM明けは、挨拶の後に簡単な内容紹介(「有名ビデオ監督作品」と3週にわたる「マイケル特集」を言っていました。)をして、いきなり「COUNT DOWN USA」となって、全米ON AIRチャートの20位から11位の発表でした。

CMを挟んでの「STAR OF THE WEEK」はJET。2人のインタヴューと『She's A Genius』のON AIR 、そして「C/D USA」の続き(10位から4位の発表)でした。

CMを挟んで「TIME MACHINE」のコーナーがいきなりスタート。8/4ということで、以下の4件が紹介されました。

1973年:MAUREEN McGOVERNの『The Morning After』が全米シングル1位を獲得、2週連続1位の大ヒットとなる。(イギリスではヒットしなかった。)1972年の映画「ポセイドン・アドベンチャー」の主題歌である。(アカデミー賞で主題歌賞を受賞している。また、1973年のBillboard年間シングル・チャートでは28位にランクインしている。)、1979年:この年の6/29に34歳で亡くなったLITTLE FEATLOWELL GEORGEの追悼コンサートが行われた、1980年:JOHNYOKOがニュー・アルバム「DOUBLE FANTASY」のレコーディングをNYのヒット・ファクトリー・スタジオで開始した。11月に発売されるが、それから間も経っていない12/8にJOHNは凶弾に倒れることになり、JOHNの遺作になった、1990年:MARIAH CAREYのデビュー・シングルの『Vision Of Love』が全米シングル1位に輝く。4週連続1位の大ヒットとなる。(1990年のBillboard年間シングル・チャートでは6位にランクインしている。)

また、8/4が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の1人でした。LOUIS ARMSTRONG(1901年生まれ、享年70歳)。

尚、筆者のデータペースで8/4が誕生日のアーティストとしては、DAVID BEDFORD(1937年生まれ)、TIMI YURO(1940年生まれ)、KLAUS SCHULZE(1947年生まれ)、MOYA BRENNAN(1952年生まれ)、FRANCOIS VALERY(1954年生まれ)、IAN BROUDIE(1958年生まれ)、ROBBIN CROSBY(1959年生まれ)、PAUL REYNOLDS(1962年生まれ)、MAX CAVALERA(1969年生まれ)、EVA AMARAL(1973年生まれ)、MARQUES HOUSTON(1981年生まれ)、JESSICA MAUBOY(1989年生まれ)、TIFFANY EVANS(1992年生まれ)、という名前があります。

今回から3週に渡って「大いなる伝説」はMICHAEL JACKSONということで、それがありました。(BEATLES関係は余りにも長くやりすぎていて、面白くないが、全3回ぐらいなら、まあいいんじゃない...でも、こんなのやるのならライヴ映像を流してくれた方が良いんですけどね...)そして、マイケルのPVの話から、『Billie Jean』の監督をしたスティーヴ・バロンが監督をした作品ということで、1985年のA-HA『Take On Me』、更に名作として知られる1983年のDAVID BOWIE『Let's Dance』、同じく1983年のDURAN DURAN『The Reflex』(これは途中でブチ切られた。)、そして1985年のGODLEY & CREME『Cry』(これもブチ切りでした)と続きました。

そして「C/D USA」の10位から4位を振り返り、TOP 3の発表が最後となって、リクエストはありませんでした。

次回は、EPGによると、ゲストはローラ・イジボア、ほかとあります。内容説明の方は、アイルランドの歌姫、ローラ・イジボアがスタジオで熱唱!エルヴィス後継者、ジェイミー!80年代特集第二弾「映画音楽」で80年代を振り返る!とあります。

 

Future Shock

Future Shock

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Jazz
  • 発売日: 2008/03/01
  • メディア: CD

Shaka Rock

Shaka Rock

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EL7
  • 発売日: 2009/08/25
  • メディア: CD
Hunting High and Low

Hunting High and Low

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1994/10/19
  • メディア: CD
Let's Dance [ENHANCED CD]

Let's Dance [ENHANCED CD]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1999/08/26
  • メディア: CD
Seven and the Ragged Tiger

Seven and the Ragged Tiger

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2003/08/05
  • メディア: CD
Images

Images

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Spectrum Audio
  • 発売日: 2008/10/21
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形泪28話(2nd.15話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

5回目となる「銭形泪・2nd.15話(通算では28話)」の「BS初のミュージカル!! ~歌って踊って殺人事件(後編)」の「裏ネタ編」ですが、今回はちゃんたちが一晩過ごすことになった「テント」について、そこで柴田さんが焚いた「お香」について、お香を焚いた目的がこれを除けるためということだったので「サソリ」について記します。尚、「サソリ」については「・31話(3rd.5話)[裏ネタ編]」で記しているが、それをベースにして加筆しました。

尚、約3年前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

テント」:英語では「Tent」、日本語では「天幕」という言い方もある。露営用の折りたたみが可能な移動式の軽便な家屋のことである。木や金属の骨組みと、防水仕様の布地を使ったものである。

歴史は古く、紀元前の古代王国の軍が使っていたという記録があり、軍用として使われていた。また、遊牧民の間では、これを元にした家屋が使われていて、モンゴルのパオ(「ゲル」とも言う。)はテントが発展した移動式家屋である。

テントのイメージとしてはアメリカ・インディアンのテント(ティピ)やエスキモーのイグルーも有名であり、「ムーミン」に登場するスナフキンが使っているものなどの三角錐のような形をしたものが有名であるが、現在のテントは、こういうものは少数派になっている。

現在では、主にレジャー用のテントと、イベントや集会の時に使われる集会用のテントが知られている。前者は、登山やキャンプなどで使用されるものであり、軽量かつコンパクトなものという特徴がある。これは移動する際にもテントも持っていくことになるため、居住性を多少犠牲にしても、可搬性の良さが求められるため、そのように改良されていったものである。小さなものは、骨組みとなるポールも分解出来るようになっていて、布地の方もかさばること無く小さくなるものがある。(特に登山用で利用されることが多い。)

レジャー用のテントは、1~2人用という小さなものと、4~5人用という中規模のものとが広く使われている。(10人程度が入ることが出来る大人数用もあるが、この需要は多くない。)構造は、基本的には同じであって、2本のポールをクロスさせて、その張力でドーム形状の骨組みとして、それに防水性の布を張るのが一般的である。そしてそれを地面に固定することになり、そのためのロープを固定する部分が備わっている。

以前は三角形の形状(三角錐の形状のものや三角柱を倒した形状のもの)をしたものが主流であったが、骨組みが複雑になったり、設営するのに時間がかかることから、現在の主流は変わってきている。→やはり、テントを張るのに必要な時間が短い、内部の居住空間が広く取れる、という利便性が高くなると、変わっていくものである。が、映画やドラマなどに登場する場合(キャンプでテントを使う、など)は、今でも三角形の形状をしたテントが主流というのは面白い所である。(それだけイメージが強いということでしょうね。)

一方、集会用のテントというと、運動会や学園祭、町内のイベントなどの時に使われるものであり、親族製の柱で三角形の屋根を支えているというものである。これは居住用ではなく、ある程度のスペースで雨よけと日よけのための屋根が必要な空間が必要な場合、これを用いると簡単に総数空間が得られるために使われている。特に、運動会ではこれが必ず使われているが、誰でも目にしたことがあるお馴染みのものである。屋根に使われる布は、主にビニール製の生地である。(色は白というものを良く目にするが、他の色のものも当然ながらある。)

テントは基本的には一時的な居住空間を得るためのものであるが、遊牧民ではある一定の期間は同じ場所にいて、季節が変わると移動するというのが多い。そのため、住居の方も容易に移動できるものが必要となって、テントから発展した形で簡易式の移動住宅としてのテントがある。但し、これはレジャーや集会用のテントとはレベルが違い、かなり大がかりなものとなり、解体して移動する際も荷馬車数台分になるものもある。

モンゴルのパオ(ゲル)、アメリカ先住民のインディアンのティピ、シベリアのチュクチのヤランガ、カナダ・エスキモーのイグルーなどが知られている。また、工事現場などの事務所に使われるプレハブ小屋(ユニットハウスなどと呼ばれている。)もこの仲間である。

お香」:英語では「Incense」、「香(こう)」とも言う。加熱すると芳香を発するものを指して言う。天然の香木を用いるものと、香木の粉を練り合わせて麝香を用いて練って作られたものとがある。尚、線香もこの仲間である。

歴史は古く、古代王朝の儀式として香が使われていた記録がある。また、伽羅、沈香、白檀などの天然香木が多いインドでは、夏の暑さによって起こる悪臭を防ぐために利用するという日常的な使い方も行われていた。(インドではそれが仏教と繋がることになった。)仏教では、香を焚くと不浄を払い心識を清浄にする、ということから仏教では欠かせないものとなった。また、他の宗教でも香炉を使うものなどがあり、儀式の際に使われる。

日本には6世紀半ばの仏教伝来の時に一緒に入って来たものであり、仏教の広がりと共に「香」も広がっていく。やがて仏教とは別に、香を炊き込める「空薫物(そらだきもの)」や「香合(こうあわせ)」が流行して独自の道を進んでいくことになる。そして室町時代には「香道(こうどう)」と呼ばれる日本独自の香を楽しむ芸道が生まれることになる。

ヨーロッパでも、宗教儀式とは別に、香水の利用から「アロマセラピー」または「アロマテラピー」と呼ばれる香を使った芳香療法が生まれている。(これは、ある意味では「香道」の医療分野への展開という見方も出来る。)この歴史は20世紀になってからということで歴史は浅く、一般的に広がったのはここ30~40年のことである。

サソリ」:クモ綱サソリ目の節足動物の総称である。体長は3~18cm程度で、先端が鋏形状をした大きな蝕肢と、尾に毒針を持っているのが特徴である。温帯から熱帯に生息していて、夜行性動物である。全世界には約1600種類のサソリがいるとされている。最大のサソリはダイオウサソリ(エンペラースコーピオン)であって、アフリカに生息し、最大30cmにも達する。

サソリと言うと「猛毒」を持っている動物という認識が強く、毒を持つ生きものとしては真っ先に名前が挙がる動物である。が、人命を奪うような猛毒を持つサソリの種類は少なく、20~30種類程度である。(大抵のサソリの毒性は弱く、人命を奪う所までいかない毒である。→だからと言って、安全という訳ではなくアナフィラキシーショックを起こす場合もあるので、やはり危険である。)毒性の強い種は、主にアフリカやメキシコに生息している種である。イエローファットテールスコーピオン、ストライプバークスコーピオンなどは強い毒性を持っていて、中東に生息するデスストーカーという種の毒が最も強いとされている。(しかも、獰猛で動きも素早いということで、とても危険なサソリである。)

時々、港で、輸入された物資に紛れてサソリが現れる、ということが起こっていて、その都度、パニックになっているが、これも「サソリは猛毒を持っている」という認識が強いためである。確かに毒は持っているが、毒性の強いサソリの方が少ないこと、パニックによって逆にサソリを刺激して攻撃的にしてしまう、ということがあるので、落ち着いて対処すれば良く、下手に騒ぎ立てることはしないようにしましょう。(素手で触るというのは論外ですけど...)

また、蛍光現象と呼ばれるものを持っていて、サソリにブラックライトを当てると緑色に光る。これについては表皮にあるヒアリン層が蛍光を発するとされているが、詳しくは解明されていない。(脱皮した後に残る殻も光る。)

日本にもサソリは生息している。主に八重山諸島に生息するヤエヤマサソリは小形のサソリである。また、八重山諸島や小笠原諸島に広く生息しているマダラサソリは広く知られている。これらのサソリの毒性は弱い。

サソリは肉食であって、主に昆虫などを食べるが、時にはトカゲなどを襲う場合もある。狙った獲物に対して、毒針を相手に刺し、毒を注入することで倒す。そして鋏を使ってちぎって食べる。

サソリの行動で特徴的なのは、交尾の際、雌と雄が向かい合って互いの蝕肢をつかみ合い、前後左右に動く「求婚ダンス」と呼ばれるものが知られている。

毒を持っていて恐れられる動物であるサソリであるが、イタチやジャコウネコ科の肉食性哺乳類、鳥、爬虫類は天敵であって、捕食関係にある。(特に子どものサソリ(=成体になっていないサソリ)は天敵に食べられてしまうことが多い。)→天敵がいるからこそ、個体数もほぼ一定に保たれている。天敵がいなければ、世界的にも凄い数になることでしょう...

また、見た目だと、サソリの皮膚は固いというイメージがあるが、サソリは昆虫ではなく、クモ綱の節足動物である。(乱暴な言い方をすると、蜘蛛の仲間、まあ、親戚と言ったところでしょうね。)そのため、昆虫のような固い皮膚ではない。よって、天敵に丸呑みにされるということが珍しいことではない。(特に鳥が子どものサソリを咥えていく。)

英語では「Scorpion」と言い、漢字で記すと「蠍」となる。また、「サソリ」は夏の季語である。

尚、次の物語(2nd.16話)にも「さそり」が出てくるが、その「さそり」と今回ここで述べた「サソリ」とは別ものである。「さそり」については次の物語で記すことにします。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓参考まで

キャンプツーリング完全ガイド (エイムック 1758)

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  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2009/06/26
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とっさに使えるキャンプのコツとワザ (るるぶDo!ハンディ)

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  • 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
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テント・ブック (BE‐PAL アウトドア・ブックレット (7))

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1996/07
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DOPPELGANGER OUTDOOR ソロテント ST-01 PUPA

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  • 出版社/メーカー: DOPPELGANGER
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キャンパーズコレクション バックパックドームテント2 BPD-2UV(CDG)

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  • 出版社/メーカー: キャンパーズコレクション
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2人用ドーム型テント グレー

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  • メディア: その他

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Wild Rocky(ワイルドロッキー) UVカットシルバーリビングタープ270 M-4427

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お香が好き。にほんの香りを楽しむための便利帖

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癒しのお香―高貴な樹脂・ハーブ・スパイスを楽しむインセンスガイド

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お香を楽しむ

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  • 出版社/メーカー: ナツメ社
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図解 猛毒動物マニュアル―サソリ、毒グモからフグ、コブラまで

図解 猛毒動物マニュアル―サソリ、毒グモからフグ、コブラまで

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 同文書院
  • 発売日: 1996/05
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節足動物ビジュアルガイド タランチュラ&サソリ

節足動物ビジュアルガイド タランチュラ&サソリ

  • 作者: 相原 和久
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  • 発売日: 2006/12
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クラフトクラブ サソリ

クラフトクラブ サソリ

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メタルキット昆虫館 サソリ

メタルキット昆虫館 サソリ

  • 出版社/メーカー: 学研
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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