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「THE LEGEND OF THE NINJA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1982年の香港映画「龍の忍者」である。今や敗ウッド・スターになった真田広之が主演したアクション映画である。JACの忍者アクションの集大成と言うべき作品でもあり、それと香港のアクション映画が合体とて、たっぷりとアクションを魅せてくれる作品として仕上がっている。物語の方は、徳川時代に父の仇を追って中国へ渡った青年忍者の活躍を描いたものということで、時代の方もしっかりと考察されている。完成度も高く、隠れた名作である。

作品データを記しておくと、時間は112分、監督はユン・ケイ、出演は真田広之、コナン・リー、田中浩、津島要、たちである。

父・玄六を殺された忍者の玄武は、天涯孤独の身となったが、ありとあらゆる忍法と武術を修得し、父の仇を取ることを考えていた。そんな中、父の仇である福佐が秘かに中国に渡ったという噂を耳にしてた玄武は幼馴染みの茜と共に中国に渡った。福佐は古都・咸陽に逃れていて、そこでは銅鏡磨きの福爺として身を隠していた。その福佐を追っていた玄武が福佐の前に現れ、父の仇を取ろうとする。が、福佐の元にいた孫靖という若者が福佐を救った。それから玄武と孫靖の戦いは繰り返されることになるが、決着は付かなかった。そして2人は互いの力を認め合い、奇妙な友情が芽生えるようになった。そんな中、玄武の父・玄六を殺したのは福佐では無いことが分かり、本当の仇である神打王に立ち向かって行くが...

真田広之の忍者アクションと、コナン・リーのカンフーアクションは共に素晴らしい。これが絡み合のだから、アクションシーンに関しては実に見応えがあるものになっている。ただ、物語の方は、アクション映画であるものの、香港映画らしいコミカルなところもたっぷりあるだけに、バリバリのアクション映画だと期待すると、ちょっとガッカリさせられるかも知れないですね。が、こういうものが香港映画であるということを理解していれば、たっぷりと楽しむことが出来る。

ただ、かつてLDでもリリースされていた本作だが、現在ではDVD化されていないこともあって、目にしようとするのはちょっと難しいかもしれない、というのが残念な所である。

 

↓ビデオです。

龍の忍者 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映
  • メディア: VHS


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仮面の忍者 赤影~根来篇#13 [特撮]

関テレ・深夜の(再)放送も全体の3/4まで達し、第三部も完結ということで、久しぶりに記します。来週からは第四部の魔風篇に突入です。(来週は2話連続放送です。)

第三部は、巨大怪獣が登場するというのが最大のポイントである。巨大怪獣に対して、ウルトラマンでは巨大ヒーローが登場して戦い、戦隊では巨大ロボを使って戦うので、怪獣とほぼ同じ大きさのヒーローが対峙することになるが、赤影は巨大化することもなく、巨大ロボで戦う訳でもなく、巨大怪獣に等身大の人間が戦うということで、こういう作品はあまり多くないだけに、貴重なものでもある。(ある意味では巨大怪獣が登場する作品の黎明期だったから、と言うことも出来ますが...)忍者が戦うということで、忍法を使うことになるが、こういう戦いというのは面白いものである。(あまり目にしていないから、という物珍しさも無いとは言い切れないが...)

が、40年以上昔の作品であるため、怪獣の造形も、現在と比べると劣っているのは仕方のない所である。また、特撮技術もオプティカル合成が中心であり、CG全盛の現在(ただ、最近はCGの乱用で、クオリティは酷いものが多いですが...)と比べると、かなり陳腐な感じがするのも仕方のない所である。が、こういった所が、「忍法」という、言葉で凄いものと思わせるものに妙にマッチしていて、手作り感に溢れていることもあって、楽しいものとして仕上がっている。(最近の作品は技術に頼りすぎていて、「楽しい」ということが感じられないものが多く、何でもくっつけた酷いデザインの凡作が幅を利かせていて、実に酷い状況となっている。)技術レベルは確かに現在のものよりも劣っているが、内容の方は現在のものよりも完全に上である。

巨大怪獣という看板があるのは第三部の特徴であるが、第三部の物語の方は今一つであり、特に終盤の方は酷いところもある。特に、12話と13話に、怪獣を再登場させる(これは、後の「仮面ライダー」が再生怪人として一度倒された怪人の再登場の元になっている。)ということで、12話は総集編に毛が生えたような内容となり、最終決着に無理矢理持っていった展開となり、そのあおりで結びとなる13話は結びの物語としては物足りないものになってしまった。(とは言っても、最近の某変身ヒーローのような取って付けたようなご都合主義のクライマックスを迎える作品よりははるかにレベルが上である。)根来の頭との決着を付ける勝負も、色々と策を張り巡らせていた根来忍軍のボスとしたら、あっさりした決着でしたし...

最後の所が尻すぼみになってしまった第三部であったが、現在のヒーロー作品は「勧善懲悪」という所が薄くなっていることで、見終わった後の爽快感が無いのだが、久しぶりに爽快感を感じた物語でした。

で、第四部の魔風篇は、これまでは赤影サイドにはヒロインと呼べる存在がなかったが、陽炎姉さん(青影の姉)が登場する。しかも盲目というハンデを持っているヒロインである。最近では自立しているヒロインや、強く戦うヒロインばかりが乱造されているだけであり、薄幸のヒロインは絶滅しているだけに、(少なくとも21世紀になってからは初めて見ることになるので)久しぶりに見ても新鮮な感じがするでしょうね。

 

仮面の忍者 赤影 第三部 根來篇 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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仮面の忍者 赤影 第四部 魔風篇 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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仮面の忍者 赤影 第一部 金目教編 [DVD]

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仮面の忍者 赤影 第二部 卍党篇 [DVD]

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仮面の忍者 赤影 THE MOVIE [DVD]

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Official File Magazine 特撮ヒーローBESTマガジン VOL.6 (Kodansha official file magazine)

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  • 作者: 講談社
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/12/09
  • メディア: ムック


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BEST HIT USA 2009[2009/9/15] [音楽(etc.)]

今回はレギュラー・メニューのはずなのに、部分的に変形していました。R & Rが無くなってから「HOT MENU」もコーナーとして無くなっているが、それと同じようなことはやっている。フォーマットが安定しない状態が続いているが、大なたを振るうでもなく、維持しようと言うのでもないという姿勢は何とかならないのですかね...

時間の無駄遣いのOP-PVは今年の武道館ライヴから、MR. BIGの『Paul Gilbert & Billy Sheehan Duo』、CM明けの挨拶の後、カントリーの話となり、RASCAL FLATTSのインタヴューがあってから『Summer Nights』のIN AIRがあり、「COUNT DOWN USA」の全米ON AIRチャート・20位~11位の発表に移行しました。で、13位のKINGS OF LEONの『Use Somebody』が取り上げられました。

CMを挟んでから「STAR OF THE WEEK」のコーナーで、KERI HILSONがスタジオに登場して、色々と話をして、『Knock You Down』(名義は、KERI HILSON featuring KANYE WEST & NE-YO)のON AIR、PVの途中でNE-YOのインタヴューがチラッとかぶるのが2回あったということで、相変わらずでした。で、再び別の話をしていました。そして「C/D USA」の続き・10位~4位の発表がありました。

CM明けは「大いなる伝説」(BEATLES)を挟んでから「TIME MACHINE」のコーナーとなり、9/15ということで以下の3件が紹介されました。

1978年:BOB DYLANが、彼のキャリアにおいて最長のアメリカ・ツアーをメーン州・オーガスタでスタートさせた。このツアーは全米62都市で65公演を行った、1979年:LED ZEPPELINのアルバム「IN THROUGH THE OUT DOOR」が全米1位に輝く。7週連続1位の大ヒットとなった。(1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは26位1980年の年間アルバム・チャートでは9位にランクインしているが、10月や11月に1位となるものは、年度が分かれるため、年間チャートでは低くなってしまうのですよね...)、1980年:ジャズ・ピアニストのBILL EVANSが死亡した。享年51歳、死因は肝硬変、気管支炎、出血性潰瘍だった。

また、9/15が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の2人で、JESSYE NORMAN(1945年生まれ)、NIGHT RANGERのKELLY KEAGY(1952年生まれ)の名前が出てきました。

尚、筆者のデータベースに名前のあるそれ以外の9/15が誕生日のアーティストは以下の通りです。HORATIO PARKER(1863年生まれ)、ROY ACUFF(1903年生まれ)、BOBBY SHORT(1924年生まれ)、CANNONBALL ADDERLEY(1928年生まれ)、PAT BARRETT(1933年生まれ)、SIGNE TOLY ANDERSON(1941年生まれ)、LEE DORMAN(1942年生まれ)、OLA BRUNKERT(1946年生まれ)、JAKI GRAHAM(1956年生まれ)、MAGGIE REILLY(1956年生まれ)、Dr. KNOW(1958年生まれ)、DOYLE WOLFGANG VON FRANKENSTEIN(1964年生まれ)、BEN WALLERS(1971年生まれ)、KIT CHAN(1972年生まれ)、JAMIE STEVENS(1974年生まれ)、PAUL THOMSON(1976年生まれ)、ANGELA AKI(1977年生まれ)、JOLIN TSAI(1980年生まれ)、KRIS CHETAN RAMLU(1989年生まれ)。

今回は1990年代を新しいもので、ということで、今年武道館でライヴをしたあのバンドのライヴ(2009年の武道館)で、MR. BIG『Wild World』でした。「C/D USA」のTOP 3の発表を挟んで、最後のリクエストへ。今回のリクエストは1982年のJOE JACKSONの『Breaking Us In Two』でした。なかなか渋い曲ですね、この曲は。この曲が収録されているアルバム「NIGHT & DAY」は、LPではA面とB面があったからこそ、その違いがはっきりと出ていて良かったのに、CDになってA/B面がなくなってしまうと、何か興ざめてしまうのですよね。ちなみに筆者は『Steppin' Out』の方がこの曲よりも好きでした。

次回は、EPGによると、ゲストはNE-YO、ザ・ハイアー、ほか、とあります。内容説明の方は、今週のゲストはNE-YO!亡きマイケルの座を狙う若きポップスターが登場。さらに次世代のロックバンド、ザ・ハイアーとケイジ・ジ・エレファントも登場!とあります。

 

バック・トゥ・武道館 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: WHD ENTERTAINMENT(V)(D)
  • メディア: CD

Unstoppable

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  • 出版社/メーカー: Lyric Street
  • 発売日: 2009/04/14
  • メディア: CD
Only by the Night

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 2008/09/24
  • メディア: CD
In a Perfect World...

In a Perfect World...

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mosley/Interscope
  • 発売日: 2009/03/24
  • メディア: CD
イン・ア・パーフェクト・ワールド・・・

イン・ア・パーフェクト・ワールド・・・

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2009/07/08
  • メディア: CD
Night and Day

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1989/10/20
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形泪32話(2nd.19話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

通算では32話となる「銭形泪・2nd.19話」の「よっ、座布団一枚! ~人気落語家殺人事件」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、落語関係から、「落語」について、「小咄」について、「高座」について、そして「大喜利」について記します。尚、「大喜利」については「・24話(2nd.11話)[裏ネタ編]」で記しているが、それをベースにして加筆しました。

尚、約3年1ヶ月前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

落語」:寄席演芸の一つであり、金製の日本で生まれた話芸である。内容は面白おかしく語るものであり、日本独特のスタイルを持ったものである。

基本的には、1人の人が座ったまま話すものであり、小道具として扇子や手ぬぐいを使うことがあるものの、それ以外の小道具は使わないで、話術の身振り、表情で語り、表現するものである。また、「まくら」と呼ばれる導入部と、「オチ」と呼ばれる結びの洒落というものがあり、それに沿った形で語られる。そのため「落とし噺」と呼ばれたが、それがいつの間にか縮まって「落語」と呼ばれるようになった。(更に縮めて「噺」と呼ぶこともある。)但し「らくご」と読むようになったのは明治の中期以降のことである。それまでは「落語」と記して「おとしばなし」と読んでいた。

歴史は意外と新しい。起源は戦国時代の武将の話し相手として仕えた御伽衆の話術とされているが、江戸時代初期の安楽案策伝が大名に聴かせた滑稽話とされている。(せいぜい400年という歴史である。)が、当時は大名に対するものであり、これが一般のものとなるのは先であり、18世紀後半になってからである。上方で雑俳や仮名草子に関わる人々が滑稽な話を語り始め、「軽口」または「軽口ばなし」と呼ばれるようになっていた。(上方落語の起源である。)これを狂歌師・白鯉館卯雲が江戸に伝え、江戸小咄が生まれることになった。そして「落とし噺」と呼ばれ、江戸落語の起源となった。18世紀末には江戸に寄席が作られて、そこで上演されて人気を得るようになって大衆の娯楽として定着することになった。(これを元にすると、200年ちょっとということになる。初期の「落とし噺」は話し聞かせるものであったが、これに身振り手振りが入り、小道具を使ったものとなり、「仕方噺(しかたばなし)」となり、それが更に発展していった。)

江戸時代に大阪で生まれた上方落語と、江戸で生まれて現在に至っている江戸落語とがある。大まかに言うと、どちらも同じような伝統芸能として根付いているが、細かい所では、習慣の違いや小道具の使い方などに差がある。しかし、現在では、共にこれを専門とする職業の人が徒弟制度によって芸を受け継いでいて、伝統芸能として定着している。

尚、英語では「Comic Storytelling」または「Comic Story」と言う。(直接、「落語」に対応する言葉が無いため、概要からこのように呼ばれている。)

小咄」:「小話」または「小噺」という表記もある。「落語」と起源は同じであるが、「落語」は「まくら」と「オチ」があるある程度長いものである。その落語の中から「まくら」に相当する所や、ちょっとした笑いのある所が「軽口」または「落とし噺」と呼ばれて独立したものである。早い話、ちょっとした短い笑い話のことである。(洒落が効いているのが基本である。)

一応、1623年に成立した「醒睡笑(せいすいしょう)」という短編の笑い話集(1000話以上の笑い話が集められている。)が元になっていて、ここから出ているものが多い。また、江戸時代も後半になった1760年代から1780年代には小咄を集めた本(小咄本)が刊行され、人気を集めていた。一応、当時も「落語」とは区別されていたが、「小咄」と呼ばれるようになったのは明治期になってからのことである。
落語家もこれを演じることがあるが、これを芸とする人は「噺家」と呼ぶのが基本であり、「落語」を演じる「落語家」とは区別されている。

尚、英語では「Funny Short Story」と呼ばれていて、「落語」(英語では「Comic Storytelling」または「Comic Story」という。)と区別されている。また「Short」という単語があるように、短いものということが強調されている。

高座」:落語が演じられる寄席に於いて、芸人が演じる舞台のことを言う。落語以外の演芸では「舞台」と呼ばれるが、落語の世界だけは「舞台」と呼ばずにこのように呼ばれている。落語家は、寄席の高座に座布団を敷いて、その上に正座して座り、落語を演じる。(「舞台の中央に座布団を敷いて…」とは言わない。)

「高座」の元々の意味は、「寺院で、説法・論議などをする僧がすわるために、一段高く設けた席」のことである。寺院の本堂には須弥段の前に、少しだけ高くなった座が設けられていて、ここには金襴緞子の座布団が置かれてあるが、この場所のことである。(僧侶がこの高座に座って説法を解く。)落語では、噺家が座って語るが、その場所は高座(舞台)の中央で、周囲よりも一段高くなった所に座布団を敷いて座る。これが寺院の高座に似ていること、および、「落語」の起源となった戦国時代には、御伽衆が寺で語ったのが一般的であったこと、から落語を語る席のことを「高座」と呼ぶようになったとされている。(一応、それなりの歴史があるということである。)

また、落語の世界に於いて、「高座」は幅六尺、奥行き三尺の台の設置を寺社奉行が19世紀初頭に許可したことから定着したものでもある。

尚、英語では「Stage」と呼ばれるが、この日本語は「舞台」である。つまり、英語に於いては、「高座」と「舞台」は区別されない、ということである。

大喜利」:現在はテレビ「笑点」の一コーナーということになるが、元々は寄席の興業において、その日の最後の演目として、複数の出演者が登場し、観客からお題をもらい、芸を競い合うという芸のことを指した言葉である。「大切り」という表記であったが、「客も喜び、演者も利を得る」ということから「大喜利」と記されるようになった。「喜利」は当て字である。また、元の言葉の「切り」というのは「最後の演目」という意味である。

また「大切り」は歌舞伎や狂言の世界でも、同じ意味の言葉として使われる言葉である。(「切狂言」ということもある。)演劇の世界でも、その日に演じる最終演目という意味で使われることもある。

テレビ番組「笑点」の「大喜利」が余りにも有名になってしまったが、これは寄席で行われていた「大喜利」の形を基本的に受け継いでいて、それを部分的に手を入れたものである。寄席では、観客に対するお礼とサービスのために、最後の演目としては、複数の出演者を舞台に出して、観客から題目をもらって互いに芸を競い合うという余興が行われていた。→「お題」に対して即興で面白いことを考えて、芸として披露する、というものである。

これは、寄席以外でも違う形で見られる観客に対するサービスの1つでもある。(演劇では、「カーテンコール」として出演者が挨拶をするし、アンコールに応えて歌を歌うことなどもある。また、コンサートでは、アンコールで追加曲を歌うというのが一般的になっている。)

テレビ「笑点」の「大喜利」は、寄席で行われていた「大喜利」で、お題を観客から求めるのを、予め用意したものとし、得点を座っている座布団の枚数で表すことにしたものである。また、かつらやフリップという小道具を使う問題もある、というものである。得点となる座布団の獲得や没収は全て司会者の判断で行われる。基本的には良い答えには座布団を与え、つまらない答えの時は座布団を没収となる。が、司会者の裁量によって決められるため、司会者を持ち上げたり、貶す答えで、一度に複数枚の座布団を貰えたり、全部没収されることもある。(例外的に、座布団が0枚の時は、特に良い回答でなくても「可哀想だから」として座布団1枚を貰えることがある。)また、出演者はそれぞれ色の異なったカラフルな色の着物を着ているのが基本である。

この仕組みは、出演者たちのアイデアを元にして創設者である立川談志が考えたものである。江戸時代の牢名主の序列で、畳を積み上げて座るというアイデアを元にした。が、舞台では畳は運べないということから、座布団に変更された。「良い答えには座布団を積み上げ、良くない答えには座布団を減らす」というルールはこうして生まれたものである。

この形が基本となって、司会者が出すお題に対して面白おかしい答えを出し合って得点を競う、というものは現在では一般的に見られ、これを「大喜利方式」と呼ぶ。(当然、そのままというもの(これは演芸番組に多い)から、一部をアレンジしたもの(クイズ・バラエティ番組はこれに該当するものが多い)まである。)特に、座布団ではなく、ポイントを表す小物を獲得するというものはクイズ・バラエティでは当たり前となっている。

 

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マンガ ちょっとHな江戸の小噺200 (講談社プラスアルファ文庫)

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頭のキレる人になる大喜利式発想脳トレーニング―笑いながら「ひらめく力」をつける本

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↓すっかり定着していますね...

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