「THE MAD BOMBER」 [映画(洋画)]
表題の作品は1973年のアメリカ映画「マッドボンバー」である。SF作品や怪奇作品が多いB・I・ゴードン監督作の中では異色の作品ということになるが、刑事アクション作品ということでは、十分に楽しむことが出来る作品である。
作品データを記しておくと、時間は91分、原作はマルク・ベーム、製作、監督、脚本、撮影はバートI・ゴードン、音楽は: ミシェル・メンションである。そして出演は、ヴィンセント・エドワーズ、チャック・コナーズ、ネヴィル・ブランド、クリスティナ・ハート、ナンシー・ホノルド、ハンク・ブラント、ロイス・D・アップルゲイト、たちである。
ロサンゼルス。ある女子校がダイナマイトで吹き飛ばされ、女子学生数人がその犠牲になるという事件が起こった。これからロスでは爆破事件が相次ぐこととなって、町は恐怖のどん底に突き落とされることになる。犯人はウィリアム・ドーンという男で、離婚し、かわいい1人娘・アンだけが心のよりどころとなっていたが、そのアンが麻薬中毒となって死んでしまい、それから彼の精神はおかしくなり、娘が死んだのは社会が悪いからという結論を出し。軍隊時代に習得した爆破技術を駆使して社会に復讐しようと考えたのだった。そして、娘が関わった施設を次々と爆破していった。一方、ジョージ・フロマリイという男は、腕の良い職工で、それなりの暮らしをしていたが、性的コンプレックスの持主であり、正常な性生活では満足できず、強姦することで心を晴らすという連続強姦魔であった。ロスでは連続爆破事件と連続強姦事件で、警察はてんてこ舞いだった。ある日、爆破事件と強姦事件が併発したことから、事件を追うロス警察の敏腕刑事・ジェロニモと呼ばれるミネリは、2つの事件は何か繋がりがあると考え、強引な手法でフロマリイを捜し出し、フロマリイの口からドーンのモンタージュ写真を作成した。自分の写真が出来たことを知ったドーンは、釈放されて自宅でポルノ映画を見て楽しんでいたフロマリイの家を爆破させる。更にドーンは大量のダイナマイトを用意して、更なる爆破事件を起こそうとしていた。そんな所にロス警察が現れ、ドーンを追う。次第に追いつめられていくドーンは、トラックに満載された大量のダイナマイトに火を付けて自爆して、事件は解決した。
2つの事件で恐怖のどん底に突き落とされるロス、そしてアメリカ社会に根深くある麻薬と強姦という問題をシュールに描いている所はポイントが高い所であるが、ストーリーの展開としては結構強引な所があるため、B級作品という範疇になってしまうが、なかなか面白い作品である。(この当たりは、流石はB・I・ゴードン監督と言ったらいいですね。)
琉神マブヤー#1 [特撮]
沖縄のローカルヒーローがBS11に登場ということで、見ることにしました。沖縄ではかなり盛り上がっているようであるが、なるほどというところがありましたね。
主題歌は、最近のヒーロー番組では絶滅寸前に近いノリで、'70'sから'80'sのヒーロー番組を思わせるヒーロー賛歌となっているということで、ヒーロー作品らしいものでした。
元々15分枠の番組であり、それを30分枠でとなっていたので、どういう形になるのかと思ったら、メイキング集(今回、新録したらしい)が加わった形で、沖縄を紹介するコーナーがあったというのは、ローカル番組らしいところでした。(が、20分で終了ということだったので、30分枠にしなくても...と思ってしまいました。→土曜日の再放送が25分枠になっているが、これだと25分枠でもそのまま放送出来ますね。)
9つのマブイストーンを狙い、沖縄を支配しようと企む悪の軍団マジムンというのが如何にもローカルヒーローらしいところであるが、地元密着というのが微笑ましいですね。(そもそも、戦隊やライダーはいつも東京とその周囲ばかり(架空の都市としても、東京周辺となっている)であって、もっと工夫が欲しいところです。)で、正義のヒーロー・琉神マブヤーが沖縄の平和をかけて戦うという展開である。が、予算などのこともあってか(?)、戦いの方はゆるゆるである。しかし、最近の(出来の悪い)CGを多用したヒーロー作品にはない手作りという雰囲気があって、'70'sヒーロー作品という感じがして、ちょっと新鮮に感じられるのは良いですね。
初回の物語は、沖縄の方言を奪ってしまうという作戦であるが、単にこれは言葉だけではなく、その奥に「心」があるというのは味がある所である。
劇中に沖縄方言が結構出てきていて、中には「?」という台詞もあるのだが、製作者はそれを親、更にはじいちゃんばあちゃんに聴くことで家族で会話が生まれる、としているのも良いところであるが、全国放送となったらそういうことが出来ないというのがちょっと辛いかな、ということになるが、全国放送になるということまで考えていなかったのでしょう。→おまけのところで方言についての開設でもしてくれたらよろしいかと...(ただ、今回解説もあった「めんそーれ」は説明してもらう必要もなく、知っていましたけど...)
放送の方は、週に火、水、木の3話と、土曜日に再放送ということで、週に3話ずつとなる。全13話だから、このペースだと一ヶ月で終了ということになるが、短期集中という形の放送は、これでよろしいかと...
こうなると、ローカルヒーローの元祖とも言われる「雅楽戦隊ホワイトストーンズ」や、秋田で人気を博し、本作にもそのスタッフが参加している「超神ネイガー」なども放送してくれたら嬉しいのですけどね。BS11さん、お願いします。
↓一応、リリースされていますけど...
- 出版社/メーカー: メーカーオリジナル
- メディア: DVD
↓関連グッズも色々とあります。
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,440 円
琉神マブヤー マブイヘッドドール 琉神マブヤー (PVC塗装済み完成品)
- 出版社/メーカー: ダイブ
- メディア: おもちゃ&ホビー
BEST HIT USA 2009[2009/10/6] [音楽(etc.)]
予想した通り、三流スタッフしかいないBS朝日の嘘を記したEPGの番組内容の説明は、修正されることがありませんでした。ひょっとしたらEPGというものを理解しておらず、修正できると言うことを知らなかったりして...???で、今回はイレギュラー・メニューで、特に面白いものはありませんでした。(最新チャートだけならば、他にも似たような番組があるので、存在価値がない。)
時間の無駄遣いのOP-PVは2001年のSHAKIRA『Whenever, Wherever』、CM明けに今回の内容紹介があって「チャート祭」と語るが、EPGにあったラジオ&レコーズの」という言葉は出てこない。(廃刊になっているので、R & Rのチャートと言うと今年の6/5付けが最新ですからね...→スタッフが三流以下のヘボと言うことです。)で、「COUNT DOWN USA」で、オンエア・チャートの20位から11位の発表があり、18位のBOYS LIKE GIRLS『Love Drunk』と13位のSHAKIRA『She Wolf』のON AIRがありました。
CMを挟んで、10位から4位の発表となるが、その途中で8位のLADY GAGAの所では本人のインタヴューが挟まってました。で、7位のJORDAN SPARKS『Battlefield』のON AIR、COBRA STARSHIPのメンバー3人のインタヴューと6位の彼らの『Good Girls Go Bad』のON AIRでした。
CMを挟んでTOP 3の発表があって、それから2位のTAYLOR SWIFT『You Belong With Me』と1位のTHE BLACK EYED PEASの『I Gotta Feeling』で幕でした。
今回は、本日が誕生日のアーティストが紹介されなかったので、筆者のデータベースにある名前を記しておきます。KAROL SZYMANOWSKI(1882年生まれ)、EDWIN FISCHER(1886年生まれ)、IVAN GRAZIANI(1945年生まれ)、MILLIE(1946年生まれ)、PATXI ANDION(1947年生まれ)、THOMAS McCLARY(1949年生まれ)、KEVIN CRONIN(1951年生まれ)、DAVID HIDALGO(1954年生まれ)、MATTHEW SWEET(1964年生まれ)、AMY JO JOHNSON(1970年生まれ)、ANDERS IWERS(1972年生まれ)、RYU SHI-WON(1972年生まれ)、BARBIE HSU(1976年生まれ)、MELINDA DOOLITTLE(1977年生まれ)、MC LARS(1982年生まれ)、WILLIAM BUTLER(1982年生まれ)、JOANNA PACITTI(1984年生まれ)、TEREZA KERNDLOVA(1986年生まれ)、MIA-SOPHIE WELLENBRINK(1998年生まれ)。
次回は、EPGによると、ゲストはバックストリート・ボーイズ。内容説明は、今週のゲストはバックストリート・ボーイズ!約1年半ぶりの登場。新曲も絶好調!より成熟した彼らを直撃!さらに世紀の歌姫、ホイットニー・ヒューストンが見事に復活!とあります。
The E.N.D. (Energy Never Dies)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Interscope
- 発売日: 2009/06/09
- メディア: CD
The E.N.D. (The Energy Never Dies)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Interscope/Universal
- 発売日: 2009/06/09
- メディア: CD
ケータイ刑事銭形泪34話(2nd.21話)[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形泪[裏ネタ編]」は、通算で第34話となる2nd.21話の「殺しを語る肖像画 ~軽井沢夫人殺人事件」に突入です。(この物語を入れてあと6話ですが、いつまでかかることやら...)初回となる今回はサブタイトルにある言葉から「肖像画」についてと「軽井沢夫人」について、そして地名である「軽井沢」について記します。
尚、約3年1ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「肖像画」:特定の人物の顔を中心にした上半身を描いた絵のことである。また「肖像」と呼ばれる事もある。英語では「Portait」と言う。尚、写真はこれに含まれず、あくまでも「絵」として描かれたものに限られる。また、「人物画」という言い方がされる場合もあるが、こちらは人を描いた絵のこと全般をさしているため、全身を描いたもの、更には複数の人物を描いたものまで含まれる。「肖像画」はあくまでも特定の一人を描いたものであるため、「肖像画」は「人物画」であるが、その逆は成立しない。(「人物画」の中の一部が「肖像画」である。)
実際、描く人を前にして描かれるだけでなく、写真などの補助的な資料を使って描かれることもある。(よって、この物語ではカン・コーポレーション社長の写真を渡されていて、それを元にして描くというのは、肖像画の描き方としてはよくあることである。)
また、作者自身が自分の姿を描いたものを特に「自画像」と呼ぶが、これも立派な肖像画である。(鏡を見ながら描くことは出来るが、自画像を描くとなると、写真を利用するのは当たり前である。)
肖像画の歴史は古く、紀元前のエジプト王国から存在している。また、古代ギリシャや古代ローマでは、彫刻と同様に芸術的な領域まで進化した肖像画が描かれている。が、最も盛んに描かれたのはルネサンス期であり、この時代にはダ・ヴィンチの「モナ・リザ」という余りにも有名な肖像画が誕生している。
日本でも、古代から描かれていて、王侯貴族の肖像画が数多く残っている。また、源平の時代、足利将軍の肖像画も歴史が古い所の肖像画が知られていて、戦国時代の武将たちも同様である。で、写真が発明されて、幕末期に入ってくるまでは肖像画は数多く存在した。尚、以前の5000円札と1万円札に描かれていた聖徳太子は、写真が存在しない時代の人物であるが、像や(古代の)肖像画が残されていて、それを元にして紙幣に描かれている。(これも立派な肖像画である。)
写真が発明されたのは19世紀初頭であるが、いきなり肖像画が肖像写真に置き換わることにはならず、現像処理の技術の発展を待つことになる。そして1850年代になって写真が普及するようになって、肖像写真が肖像画に取って代わるようになり始める。日本でも、幕末の志士たちの肖像写真が残っているが、19世紀の後半には写真がかなり普及していた証である。(但し、日本では鎖国状態であったため、庶民の間にはまだ存在していなかった。)当時は写真は白黒写真であったため、まだまだ肖像画も多くあり、肖像写真に取って代わられるのは20世紀になってカラー写真の発明以降である。(1861年にそれなりの耐光性を持ったカラー写真が撮影されているが、技術的にはまだまだであった。)20世紀になっていくつかのカラー写真が登場するが、広く普及するのは戦後になってからである。カラー写真の普及によって、人物を描いたという肖像画は実質的に無くなり、現在の肖像画と言うと、芸術性を追求したものという位置づけのもの飲みが受け継がれているようになった。
「軽井沢夫人」:1982年の日活製作の映画である。(日活ロマンポルノの1本である。)舞台は夏の軽井沢で、上流社会にくいこもうとする青年の野望と挫折を描いた物語である。嵯峨島昭の同名小説の映画化作品である。また、物語が夏であるが、劇場公開になったのも8月のことでした。(1982/8/6公開となった。)
作品データを記しておくと、時間は93分、原作は嵯峨島昭、監督は小沼勝、脚本はいどあきお、撮影は前田米造、美術は渡辺平八郎、音楽は林大輔である。そして出演は、高田美和、五代高之、吉川由美、根岸明美、土屋嘉男、江原真二郎、梓よう子、北見俊之、雪江ゆき、大辻鉄平、遠山牛、小池雄介、織田俊彦、伊藤将人、名川貞郎、入江正徳、たちである。
この作品については、映画を見ていないので内容については詳細までは分かりかねるが、評価としたら「高田美和を見るための映画」と言われていることから、そういう作品であろうということが容易に分かる。一応、物語の中で、殺人事件や事故が起こっているということなので、ひょっとしたら今回の「銭形泪」の物語と繋がる所があるかも知れませんね。(ということで、一度は見てみたいと思っているが、ソフトの方を目にすることがないものですから...)
「軽井沢」:広義では、長野県東部の佐久地方と群馬県西部の吾妻郡一帯にある地方、避暑地のことであり、狭義では長野県にある町(北佐久郡軽井沢町)のことである。
また、土地の名前ということでは、福島県の福島市、いわき市、相馬市、田村市河沼郡柳津町、南会津郡南会津町、神奈川県の横浜市西区、静岡県の田方郡函南町、千葉県の鎌ケ谷市にも存在している。
一般的には、避暑地であり、自治体である軽井沢町のことを指す。(よって、以下は、その町について記すことにする。)
長野県北佐久郡軽井沢町は、現在では避暑地として知られる所であり、観光地でもある。が、歴史を紐解くと、中仙道の宿場町として栄えた町である。(追分、沓掛、軽井沢の3つの宿が発達していた。)
1886年にイギリスの宣教師が避暑地として着目して紹介したことから旧軽井沢宿を中心に避暑地として発展していくことになる。また、別荘地として開発されていき、明治、大正の時代では上流社会の人たちが夏を暮らす場所として定着することになる。その後、ホテルやゴルフ場などの観光資源が整備されていき、観光地としても発展するようになった。
町の人口は現在は1.8万人ほどであるが、夏の時期には別荘所有者たちが避暑のためにやってくるため、夏の人口は4万人を超えているとされている。(それ以外にも、夏の時期は多くの観光客がやってくる。)
1964年の東京オリンピックでは馬術の会場にもなった所であり、1998年の長野(冬季)オリンピックではカーリングの会場となった。尚、現時点では、夏季五輪と冬季五輪の両方の会場となったのは世界でも軽井沢町のみである。
交通の面では、新幹線の駅があるが、1997年に新幹線が開通する前は、軽井沢駅から碓氷峠の方面にも信越本線は通じていて、軽井沢-橫川の間には旧国鉄の路線の中で最大の勾配(66.7‰)が存在していたことで有名な区間があった。それ以外でも日本で油圧のアプト式線路があったことでも知られている。(但し、信越本線のアプト式ラックは1963年に廃止されている。現在では大井川鐵道の井川線のアプトいちしろ駅-長島ダム駅の間にある。)→鉄道でも難所として知られている区間であるが、鉄道ファンにとっては色々と見るべきものがあった区間でもあった。現在は線路も撤去されていて、完全に繋がっていない。(橫川駅の近くに「碓氷峠鉄道文化むら」というテーマパークが開設されていて、そこでいくつかのものを見ることが出来る。)
また、橫川駅には名物駅弁「峠の釜めし」があった。(長野新幹線のため、軽井沢-橫川の間が廃止され、在来線は終点駅になった。また、信越本線の軽井沢-篠ノ井の間はJRから分離されてしなの鉄道に移管された。)尚、軽井沢駅は、現在では新幹線の駅の中では最も標高が高い位置にある駅となっている。
活火山として時々噴火している浅間山も軽井沢町に含まれている(群馬県吾妻郡嬬恋村にもまたがっている。尚、有名な鬼押出し園は嬬恋村である。)ことから、時には噴火による被害も受けることがある。尚、浅間山は上信越高原国立公園に属している。(浅間山だけではなく、三国山脈一帯、更には妙高・戸隠地域も含まれていて、長野、群馬、新潟の3県にまたがっている。)
また、ビートルズのジョン・レノンが、ビートルズ解散後の1970年代中期から1980年までの間、夏に家族連れで長期間滞在していたという話は、音楽ファンの間では有名な話である。
地名以外の「軽井沢」としては、旧国鉄が1962年に東京の上野駅-橫川駅の間で準急列車「軽井沢」という列車の運行を始め、1966年には急行列車「軽井沢」となる。1985年に特急「あさま」に格上げされて無くなったが、20年ちょっとの間、運行されていた列車の名前でもある。(鉄道ファンであれば、このあたりは詳しいことでしょうね。)
↓参考まで
↓余りにも有名ですね。
↓一応拾っておきます。
↓参考まで
軽井沢ステイ―暮らすように過ごす軽井沢の週末 (JTBのMOOK)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
- 発売日: 2007/07
- メディア: ムック