SSブログ

ケータイ刑事銭形舞11話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形舞[裏ネタ編]」の第11話「コンビ解消の危機! ~小学生検事誘拐事件」の「裏ネタ編」の増補の2回目(通算では3回目)となる今回は、多摩川ドイルが口にした言葉から「非合理的」について、「致命的」について、「半永久的」についてと、誘拐犯からこういわれた「声変わり」について、そしてこれになったということから「人質」について記します。

また、この物語について過去に記した記事(改訂版の方です)は「ここをクリック」してご覧下さい。

非合理的」:「合理的」の反対の意味であり、知性では捕らえられないこと、論理の法則に当てはまらないもの、情緒的なもの、超理性的なものなどのことである。

尚、「不合理」という言葉があるが、これは道理に合わないこと、矛盾していることを指す言葉である。「非合理」は知識以前の事柄を指しているが「不合理」は論理がおかしいことを指していて、微妙にニュアンスが違っている。

多摩川ドイルはお姉ちゃまに対しては「合理的」という言葉を口にしていたが、妹・ちゃんの時にはその反対の「非合理」を口に出しているが、こういう所も面白いところですね。

致命的」:生物の命に関わるような重大な失敗や、命取り、滅亡の原因となるような取り返しのつかないほどの重大な要素となること、失敗の原因となるさまを言う。また、自然災害によって起こった被害でも将来的な発展の妨げになるような取り返しの付かないような損害の場合でも使用される言葉である。

英語では、物事については「Fatal」、病気などで命に関わる場合は「Mortal」と言い、命に関する場合は特に「Deadly」や「Vital」という言葉が使用される。

この物語で多摩川ドイルが口にしたのは、五代さんに対して刑事としての欠陥を指摘しているので「Fatal」ということになる。

半永久的」:殆ど永久に近いこと、殆ど永久に不変と言って良いことを指している言葉である。英語では「semipermanent」と言う。

尚、「いつまでも変わらずに続くこと」という意味の言葉としては「永久」と「永遠」があるが、この両者は同じ意味ではではない。「永久」はある特定の条件が続く限りはいつまでも変わらずに続く、という意味であって、その条件が破綻すると続かなくなる、というものを指し、「永遠」は何も条件が無くてもいつまでも続くことを指している。(哲学的な意味も持っている。)よって、「永久機関」という言葉があるが、これはあくまでも「永久機関」であって「永遠機関」ではない。→第一種永久機関は「永遠機関」のような意味合いとなるが、そういうものは存在しないため、、あり得ない。第二種永久機関は熱源から熱の供給を受けているということで、「エネルギー供給があって」という条件の下に成り立つものであり、言葉としては正しいものである。(しかし、第二種永久機関も現実的にはあり得ないと分かっていますが...)

声変わり」:「変声」とも言う。思春期に現れる現象の一つであって生理現象の1つでもある。(声変わりが完了すると、肉体的には大人になったということである。)発する声が小児型から成人型に変わる変化のことである。男女ともに起こることであるが、男子ではこれが顕著に現れ、女子では現れても声の変わる大きさは少ないのが一般的である。(男子は1オクターブほど声の高さが低くなるが、女子は2~3音程度である。)

これは性ホルモンの影響による二次性徴の一種であって、声帯の長さが伸びることによって起こるものである。おおむね、11~14歳頃に現れる。また、これが現れると、一時的に声が枯れたり、しゃがれ声になることがあるが、数ヶ月程度で落ち着く。(現れる時期や落ち着くまでの期間には個人差があるのは言うまでもない。)

声変わりの時期には無理な発声を避けるようにした方が良く、この時期に無理な声を出し続けていると「声変わり障害」となる場合があります。

世の中には少年少女だけで構成される合唱団があるが、その中でも有名なウィーン少年合唱団は、変声期前の少年のみで構成されていて、声変わりをすると対談する、というのは有名な話である。

尚、英語では「The Change of (One's) Voice」と言う。

人質」:交渉を有利に進めるために、身柄を不法に拘束された人のことである。交渉の際、その人の命を担保にして話が進められていくことになる。英語では「Hostage」と言う。

歴史的にも古くからあり、古代王国では国の安全のために相手国に王族の子弟たちがこれになっていた。但し、将来的には王位を継ぐ者であったり、将来の重臣たちの候補であり、将来のための勉学というような意味もあり、現代で言う所の「人質」とは趣が少し異なっている。日本でも戦国時代には大名家の間では当たり前のように行われていたことである。

世界的には近世になってから、日本では江戸時代になってからは、国同士の争いが落ち着いたこともあって、様子が変わってくる。借金の際の担保として人身を質入れすることが行われるようになり、その際に相手の元に行くことになる人のことを「人質」と呼ぶようになる。古代王国での「人質」は将来のことを考えて大事にされていたが、この「人質」は物扱いのようになり、待遇は劣悪なものとなる。そして、借金が返せなかったり、簡単に売り飛ばされるという人身売買の道具となる。

その後、人権が尊重されるようになり人身売買が禁止されると、それを逆手にとって、命を担保として要求を突きつけて相手に呑ませようとする際に利用される「人質」が出てくることになる。特に、身代金目的の誘拐事件や、政治犯の釈放を要求する人質事件やハイジャックなどが起きている。(要求が通らなければ人質を殺す、と突きつける。)

これに対しては、人質の人命を第一に考えて、相手の要求を丸呑みにするか、人質に多少の犠牲が出ても相手を取り押さえるかということで、日本では前者の解決方法が採られたものがいくつかある。(「超法規的措置」と言う。)が、これを繰り返していると、味を占めて更に第二、第三の人質を使った更なる要求を突きつけてくるということになり、近年では後者の対処法を取る場合が多くなっている。(欧米では、以前から後者の姿勢である。)

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

↓参考まで

行動ファイナンス〈2〉例題と用語集で読み解く非合理の謎

行動ファイナンス〈2〉例題と用語集で読み解く非合理の謎

  • 作者: 角田 康夫
  • 出版社/メーカー: 金融財政事情研究会
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本

非合理組織論の系譜

非合理組織論の系譜

  • 作者: 田尾 雅夫
  • 出版社/メーカー: 文眞堂
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 単行本

致命的な思いあがり (ハイエク全集 第2期)

致命的な思いあがり (ハイエク全集 第2期)

  • 作者: ハイエク
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 単行本

「半永久的」エネルギー・システムと世代間の道義―A・ワインバーグ論文 (1985年) (調資〈85-7〉)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本原子力産業会議調査資料室
  • 発売日: 1985/08
  • メディア: -

変声期と合唱指導のエッセンス―授業で聴かせたい変声の様子

変声期と合唱指導のエッセンス―授業で聴かせたい変声の様子

  • 作者: 竹内 秀男
  • 出版社/メーカー: 教育出版
  • 発売日: 2009/07/01
  • メディア: 大型本

人生を豊かにする声の変え方―「内田式発声法」で、なりたい自分になる!

人生を豊かにする声の変え方―「内田式発声法」で、なりたい自分になる!

  • 作者: 内田 隆幸
  • 出版社/メーカー: ゴマブックス
  • 発売日: 2003/07/01
  • メディア: 単行本

人質たちの1世紀―ペルー日本大使公邸人質事件と日系人

人質たちの1世紀―ペルー日本大使公邸人質事件と日系人

  • 作者: 新川 啓介
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

琉神マブヤー#4 [特撮]

人々がイライラするということは何処でもあることてるが、着想点が面白い物語でした。ハブデービルが余りにも簡単にマブイストーンを発見してしまうという、ユルユルの展開もそうであるが、こういう脱力系の展開というのは面白いところですね。

今回の物語で一番印象に残ったのは、マングーチュのハイキック、回し蹴りの脚が綺麗に伸びて、しかも高く上がっているのはところでした。実に絵になるというところですね。(演じているのが上門みきさんということですが、特にアクション系の人という訳ではなさそうですが、魅せてくれますね。)

そのマングーチュ、前回の初登場で、いきなりマブヤーに惚れて「マブヤー様」と熱を上げていただけに、ここは自分の存在をアピールしようというところで、攻撃しようという意思が感じられなかったのは面白い所です。これに対してマブヤーが「何だ、こいつ?」と反応していたが、今後のマブヤーとマングーチュの絡みは面白くなりそうですね。

時間的には(本編が)10分ちょっとということもあって、深く掘り下げたドラマは無理であるが、脱力系の展開というのは楽しませてくれますね。ただ、ドラマ本編では(方言が)意味不明なところがあって、「?」という所が残るが、本編終了後に方言の説明があるので、その後でもう一度見直したら良く分かります。脚本の方もなかなか上手く出来ていることが分かります。沖縄であれだけブームになるのも理解出来るところです。(「外伝」ということで新作も放送開始だそうですね。→これもBS11さんには放送して貰いたいところです。(まあ、年内は無理でしょうが...))

 

琉神マブヤー マブイヘッドドール 琉神マブヤー (PVC塗装済み完成品)

琉神マブヤー マブイヘッドドール 琉神マブヤー (PVC塗装済み完成品)

  • 出版社/メーカー: ダイブ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

BEST HIT USA 2009[2009/10/13] [音楽(etc.)]

相変わらず、ネジが緩んでいるこの番組であるが、今回も「?」と思える常包を流していました。が、現地時間では当てはまらないが、日本時間にしたら一応は辻褄が合うという苦しいものです。が、これをやり出したら、誕生日も「現地時間/日本時間」の時差によって1日は誤魔化すことが出来てしまうだけに、やっばり問題ですね。それにしても、嘘を訂正しなかったり、グレーなことをやったりということで、もはや末期的症状ですなぁ...(こういう誤りを発見するのが楽しみになっている...)

時間の無駄遣いのOP-PVは1992年のWHITNEY HOUSTON『I Will Always Love You』、CM明けにWHITNEYのミニ特集ということで、ゴチャゴチャと語り、1987年のライヴから『Didn't We Almost Have It All』、ちょっとしたインタヴューに続いて『Million Dollar Bill』のON AIRでした。

続いては「COUNT DOWN USA」で、オンエア・チャートの20位から11位の発表、CMを挟んで「STAR OF THE WEEK」でBACK STREET BOYS。4人のインタヴュー(随分とおっさんになりましたね...)と『Straight Through My Heart』のON AIR(但し、途中からインタヴューの続きが小画面として被さって...)、「C/D USA」の続きで10位から4位の発表があってCMへ。

「大いなる伝説」のBEATLES編があってからお待ちかねの「TIME MACHINE」で、10/13ということで以下の4件が紹介されました。

1970年:9日前にヘロイン中毒のために27歳で急死したJANIS JOPLINの遺灰が本人の意思によってカリフォルニアの上空から太平洋に撒かれた、1984年:STEVIE WONDERの『I Just Called To Say I Love You』が全米シングル1位となる。3週連続1位の大ヒットとなったこの曲は彼にとって7曲目の全米No.1ソングとなった。(1984年のBillboard年間シングルチャートでは25位にランクインしている。)、1985年:B-52'sRICKY WILSONがエイズのために亡くなった。享年32歳。残されたメンバーは新ギタリストを追加せずに活動を続けることにした。(→細かいことだが、現地時間では10/12に亡くなっていて、日本時間で辛うじて10/13ということになります。)、1998年:ELIC CLAPTON出資(数十億円)の麻薬中毒患者リハビリ・センターがオープンした。

10/13が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の3名でした。S & GのPAUL SIMON(1941年生まれ)、CHICAGOのROBERT LAMM(1944年生まれ)、SAMMY HAGAR(1947年生まれ)。

尚、筆者のデータベースに名前のあるそれ以外の10/13が誕生日のアーティストは以下の通りです。(本日は、結構多いです。)GERALD MARKS(1900年生まれ)、ART TATUM(1909年生まれ)、YVES MONTAND(1921年生まれ)、GUSTAV WINCKLER(1925年生まれ)、RAY BROWN(1926年生まれ)、LEE KONITZ(1927年生まれ)、NANA MOUSKOURI(1934年生まれ)、PHAROAH SANDERS(1940年生まれ)、CHRISTOPHE(1945年生まれ)、ALAN WAKEMAN(1947年生まれ)、JOHN FORD COLEY(1948年生まれ)、NUSRAT FATEH ALI KHAN(1948年生まれ)、JAIR-ROHM PARKER WELLS(1958年生まれ)、JOEY BELLADONNA(1960年生まれ)、TISHA CAMPBELL MARTIN(1968年生まれ)、CADY McCLAIN(1969年生まれ)、RHETT AKINS(1969年生まれ)、MEL JACKSON(1970年生まれ)、PAUL POTTS(1970年生まれ)、HAWICK LAU(1974年生まれ)、ASHANTI(1980年生まれ)、JON MICAH SUMRALL(1980年生まれ)、KELE OKEREKE(1981年生まれ)。

今回は1970年・JANIS JOPLINのことで、亡くなる3ヶ月ちょっと前のライヴで『Move Over』のON AIRでした。「C/D USA」のTOP 3の発表の後、リクエストで、今回はFLEETWOOD MACの1987年のヒット曲『Seven Wonders』でした。この頃のMACも悪くないけど、やはり'70'sのMACを、遅くても'80's前半のMACが聴きたい所なので、この曲に関してはノーコメントとします。

次回は、EPGによると、「マイケル・ジャクソン追悼特集 第2弾」となっています。内容説明文は、マイケル・ジャクソン追悼特集、第2弾!今回はマイケルの貴重なライブ映像、さらに本人のインタビューなどを交えて、世紀のポップスターの魅力に迫ります!、とあります。

 

THE BODYGUARD

THE BODYGUARD

  • アーティスト: ケニー・G,サントラ
  • 出版社/メーカー: BMGビクター
  • 発売日: 1992/12/05
  • メディア: CD

Whitney

Whitney

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMG Japan
  • 発売日: 1991/10/05
  • メディア: CD

I Look to You

I Look to You

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Arista
  • 発売日: 2009/09/01
  • メディア: CD

ディス・イズ・アス(初回生産限定盤)(DVD付)

ディス・イズ・アス(初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN Inc.
  • 発売日: 2009/09/30
  • メディア: CD

This Is Us

This Is Us

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Jive
  • 発売日: 2009/10/05
  • メディア: CD

ジャニス 【ベスト・ライブラリー 1500円:第4弾】初廉価化! [DVD]

ジャニス 【ベスト・ライブラリー 1500円:第4弾】初廉価化! [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD

Tango in the Night

Tango in the Night

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WEA
  • 発売日: 1994/09/22
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

ケータイ刑事銭形泪34話(2nd.21話)[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

7回目となる「銭形泪・2nd.21話」(通算では34話)の「殺しを語る肖像画 ~軽井沢夫人殺人事件」の「裏ネタ編」ですが、今回はこの物語では言葉上の誤解があった「缶詰」について、劇中で名前が出てきた「ムンク作『叫び』」について、そして毒物として登場した「青酸カリ」についてと、「アゾ系の顔料」について記します。尚、「ムンク作『叫び』」は「ムンク(叫び)」ということで「・14話(2nd.1話)[裏ネタ編]」で、「青酸カリ」は「・2話[裏ネタ編]PART 3」で記しているが、それぞれをベースにして加筆しました。

尚、約3年1ヶ月前になるBS-i(当時)のこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

缶詰」:2つの意味があり、この物語ではその2つの意味を上手く物語に使っている。1つは工業製品の「缶詰」であり、英語では「Can」または「Canned Food」と呼ばれる食品の総称である。(ドイツ語では「Dose」、フランス語では「Conserve」、イタリア語では「Scatola」、スペイン語では「Comida en Lata」と言う。)尚、日本語でひらがな表記する場合は「かんづめ」であって「かんずめ」ではない。(→漢字表記の「缶詰」の「詰」は「つめ」と読み、「かんつめ」の「つ」が濁ったため、「づ」と表記するのが正しい。)

もう1つは、この物語の服部大五郎が置かれた状況そのままであって、アル場所に人間を閉じ込めて、外部との接触を断った状態にすることを言う。この物語のように、ある作業に集中させるために、人を何処かに缶詰にするというのは珍しいことではない。また、鉄道が雪や豪雨、或いは事故のために立ち往生してしまった時、「乗客が列車に缶詰になる」という様な使われ方をする。(後者の方ならば、経験したことがある、という方も結構いるのでは...???)

前者の食品の「缶詰」は、加工した食品をアルミやブリキ製の缶と呼ばれる容器に詰めて加熱殺菌し、脱気して密封したものである。密封してあることから長期保存に適したものである。

尚、概念的には飲料でも同じであるが、飲料を入れた缶詰は「缶ジュース」などと呼ばれて「缶詰」とは呼ばないのが一般的である。(長期保存が出来るということでは同じですけど...)

缶詰の歴史は19世紀初頭まで遡る。1804年にフランスのニコラ・アペールが長期保存可能な瓶詰めを発明するが、これはガラス瓶を使っていて、ガラスは重く破損しやすいという欠点があった。これを解決したのがイギリス人のピーター・デュランドであって、1810年に金属製容器に食品を入れる缶詰を発明したのが最初である。これによって食品の長期間保存が容易になる。しかし、この時の缶詰は、殺菌の方法に問題があって、中身が発酵して缶が破裂するという事故が度々起こっていた。(後に改良されて解決する。)また、1833年には缶の蓋回りをはんだ付けし、熱で溶かして缶を開ける方式が考案され、1860年代にブリキが発明されて缶詰容器に用いられるようになると、缶切りを使って開けるようになる。(それまでは、缶詰を開けるというのは、ノミを缶に当ててカナヅチで叩いて開けるという方法が用いられていた。中には、銃で撃って開けるという輩もいました。(軍隊らしい発想ですけど...))現在では缶切りが不要となるようにプルトップが解いているものが当たり前になっている。

日本では、1871年に長崎で松田雅典がフランス人の指導の下でイワシ油漬の缶詰の試作が行われたのが最初である。本格的に量産されるようになったのは1877/10/10の北海道石狩市で石狩缶詰所が創業したことによるものである。(このため、日本缶詰協会10/10を「缶詰の日」と定めている。)しかし、とても高価であり、軍隊の携行食品というものであり、一般人の間では殆ど普及しなかった。これが1923年の関東大震災の時、アメリカからの支援物資に缶詰があって、これから普及するようになったと言われている。

現在でも缶詰は、長期保存が可能な食品として広く利用されているが、近年はレトルト食品が缶詰よりも軽量であり、食後の容器(すなわち空き缶)の処理が楽になる容器として売り上げが伸びてきている。ちなみに、現在では日本人は1人が年間に30~40個の缶詰(食品)を利用している計算になっている。(缶飲料はこの中には含まれておらず、これらを含めると4~5倍になる。)

ムンク作『叫び』」:「ムンク」はエドヴァルド・ムンク(Edvard Munch)。ノルウェーの画家であり、1863/12/12の生まれ、1944/1/23没。ノルウェーの国民的な画家として知られている19世紀から20世紀の画家であり、表現派の先駆け的な画家として知られている。また代表作「叫び」は余りにも有名である。彼の作品は、生と死、病患を主題にした作品が多い。

ノルウェー・ヘードマルク県ロイテンで生まれた彼は、翌年クリスチャニア(現在のオスロ)へ移住する。5歳の1868年に母が結核のために30歳の若さで死去、1877年には15歳の姉が結核で死去していて、彼も病弱な少年であった。幼い頃に「死」を身近に感じていただけに、初期の作品では「死」がテーマになった作品が多い。特に1886年の『病める子』、1893年頃の『病室での死』は諸にそり影響が出ている。

1881年に画学校(後の王立美術工芸学校)に入学し、「クリスチャニア・ボヘミアン」という、当時の前衛作家、芸術家グループと交際するようになる。1889年にノルウェー政府の奨学金を得るとフランス留学し、レオン・ボナのアトリエで学ぶ。そしてゴーギャン、ファン・ゴッホなどのポスト印象派の画家たちに大きな影響を受けることになる。が、パリに留学してまもなく父が死去する。1892年にベルリンに移り、彼の代表作となる『叫び』はここで描かれることになる。その後、コペンハーゲン、パリなどと転々とする。尚、夏は毎年母国のノルウェー・オースゴールストランの海岸で過ごしていて、彼の作品にはオースゴールストランの海岸風景は数多く登場している。

1902年の夏、オースゴールストランにて数年ぶりに以前の恋人と再会するも、トラブルとなって有名な発砲事件を起こし、この事件で左手中指の関節の一部を失うことになる。(発砲事件の詳細は不明である。)そしてアルコールに溺れるようになる。

1909年にノルウェーに戻り、健康を回復すると、建築内部装飾のための大作、雪中で働く労働者をテーマとした作品などを手がけていくことになる。1914年に依頼されて1916年に完成したオスロ大学の講堂に装飾画がころころの代表作として知られている。

その後も、オスロ郊外のエーケリーに住み、創作活動を亡くなる1944年まで続ける。が、気に入った作品は手元に残していたため、死後、遺言でオスロ市に寄贈されて陽の目を見ることになった作品が多数ある。

代表作は『叫び』であるが、それ以外にも『マドンナ』『嫉妬』『思春期』という作品がある。彼の作品の多くはオスロのムンク美術館に所蔵されているので、実物を鑑賞したければオスロに行くと、数多くの作品と接することが出来ます。

『叫び』はノルウェー語では「SKRIK」というタイトルであり、1893年に発表された作品である。遠近法を強調した構図、血の色のような赤い空の色、フィヨルドの不気味な形、極度にデフォルメされた人物などが印象的な作品であり、余りにも有名な作品である。そして、『モナリザ』と共に色々とパロディ作品が生み出されている作品でもある。また、ここに登場している人物をモデルにした人形などが制作販売されていることでも知られている。

尚、この作品は4点制作されていて、ノルウェーのムンク美術館に2点所蔵されていて、それ以外の2点はオスロ国立美術館に1点、個人が1点を所蔵していることが知られている。

そして、2004年8月(奇しくも、この物語の本放送の頃ですね。)に、ムンク美術館に所蔵されていた1点が、彼の作品である『マドンナ』と共に盗み出されたというニュースは記憶に新しい所である。(2点とも2006/8/31にオスロ市内で発見されて無事に回収された。→こんなにも有名な作品を盗んでも、換金するのは不可能である。贋作ならば金にならないし、本物だったら窃盗したということになりますからね...)

青酸カリ」:「シアン化カリウム」が正式名称であるが、一般的には「青酸カリ」または「青化カリ」とも呼ばれている毒物である。毒物の代名詞のような有名なものであるが、工業的にも重要な化合物であり、メッキや治金の分野で幅広く使用されている。また、現在では使用されていないが、以前は写真の世界でも、銀盤写真の銀メッキを行う過程で使用されていた。

化学式は「KCN」、比重は1.52、融点は634.5゜Cである。潮解性であり、結晶としては無色である。乾燥状態であれば無臭であるが、水に溶けた場合はアーモンドのような匂いがする。(この物語ではちゃんも語っていますし、お姉ちゃまも口にしていました。)

水に溶けやすく、酸と反応するとシアン化水素を発生する。また、猛毒であることから、毒物及び劇物取締法施行令で毒物に指定されている。そのため、一般には簡単に入手出来るものではない。しかし、工業的に重要な物質であり、治金(金や銀の抽出)やメッキを行う上では必要な物質であり、そういう業者(特に町工場)は厳重な管理行うことが義務づけられているものの、日常の業務で利用されている。そのため、町工場には意外と多くある化学物質でもある。(当然、泥棒の侵入に対する盗難防止対策も行っていなければならない。)

毒物としての性質は、致死量は成人の場合150mgとされているので、ほんの微量で死に至ることになる。致死量の青酸カリが体内に入った場合は15分以内に死に至る。そのため、即効性の毒物ということになる。

体内に入ると、胃の中で胃酸と化学反応を起こしてシアン化水素を発生し、呼吸によってこれが肺を経由して血液中に入り、重要臓器を細胞内低酸素状態にして壊死させ、個体死に至るとされている。そのため、青酸カリ中毒を起こした人の呼気を吸うのはシアン化水素を吸収してしまう可能性があり、とても危険である。体内に入った場合は、めまい、嘔吐、激しい動悸と頭痛が起こり、これが全身に現れる。続いて、血液中のpH値が旧に下がるアシドーシスによって痙攣が起こる。また、それとは別に、皮膚から吸収することによっても中毒が起こり、死に至る可能性がある。(「ウラリ」もこれと同じですね。)

青酸カリ中毒となった場合の処置としては、医療機関への連絡(シアンによる中毒であることを忘れずに伝えるように!)は当然であるが、患者の呼気を吸わないように対策を行ってから開始する必要がある。(患者の呼気をを吸うと、その人も中毒症状になる可能性が非常に高い。マウストゥマウスの人工呼吸は厳禁である。(自殺行為です。))患者に意識があるならば、兎に角吐かせて胃洗浄を繰り返して毒物を体外に出すことである。それ以外は素人の出来る範囲ではなく、救急隊員や医師に任せましょう、

アゾ系の顔料」:「顔料」とは、水や油に溶けない着色用の粉末の総称である。(水や油に溶けるものは「染料」と呼ぶ。)天然鉱物の粉末や化学的に合成された人造無機化合物の「無機顔料」と(後述する)アゾ系や多環式系の「有機顔料」に大別される。(水溶性の染料(一般的に有機化合物である)をレーキ化して顔料として使用する場合もあり、これを別に考える場合もあるが、ここでは有機顔料り仲間と言うことに分類しておく。)尚、英語では「Pigment」と言う。

「アゾ系」というのは、アゾ化合物であるものであり、「R−N=N−R'」という構造のアゾ基で2つの有機基が連結されている有機化合物の総称である。特に芳香族アゾ化合物には色素となるものが多く存在していて、これらは「アゾ染料」として多く利用されている。色の種類も豊富であり、合成もしやすいことから、人工的な顔料や染料として広く利用されている。但し、一部では発癌性も指摘されているため、使用が減少しているものもある。

「アゾ系の顔料」は上述のアゾ化合物である有機化合物を顔料として使用したものである。芳香族アミンとカップリング成分の反応によって水中で合成されることで作り出される。色は黄色、オレンジ、赤、赤紫というところであり、無機顔料よりも強い着色力を持っている。

アゾ系の顔料としては、モノアゾ顔料(アゾ発色基を一つ分子構造中に有するもの)、レーキ顔料(モノアゾ顔料に金属を配向したもの)、ジスアゾ顔料(アゾ発色基を二つ構造中に有しするもの)、縮合アゾ顔料(縮合反応により中心部に配向構造を持ちアゾ基を二つ持つもの)がある。

アゾ系顔料は耐光性が強いという特徴があるが、これは分子内に分極によって水素結合を持つことになり、この水素結合の力によって結晶の結びつく力が強化されているためである。

現在、市場に出回っているインクジェットプリンターで使用されているインクは水性であり、染料系のものが多く利用されているが、耐光性を強調した機種では顔料系インクが使用されている。

また、顔料系インクの方が染料系インクよりも紙表面でのインクにじみが少ないため、黒に顔料系インクを使い、モノクロ印刷の高精細化を狙ったものがある。(同じ黒でも、染料系と顔料系の2つのインクを使うプリンターがありますね。)

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓参考まで

缶詰マニアックス

缶詰マニアックス

  • 作者: タカイチカと缶詰研究会
  • 出版社/メーカー: ロコモーションパブリッシング
  • 発売日: 2005/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

冒険缶詰―開けてみないと始まらない ごちそう缶詰大カタログ600 (ワールド・ムック 619)

冒険缶詰―開けてみないと始まらない ごちそう缶詰大カタログ600 (ワールド・ムック 619)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ワールドフォトプレス
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 大型本

缶詰・乾物・冷凍食材のおかず (Orange page books―Cook book)

缶詰・乾物・冷凍食材のおかず (Orange page books―Cook book)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オレンジページ
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 単行本

缶・びん詰、レトルト食品のすべて

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本食糧新聞社
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: -

美の20世紀〈6〉ムンク (美の20世紀 6)

美の20世紀〈6〉ムンク (美の20世紀 6)

  • 作者: エリザベス イングレス
  • 出版社/メーカー: 二玄社
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 大型本

エドヴァルド・ムンク (タッシェン・ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)

エドヴァルド・ムンク (タッシェン・ニュー・ベーシック・アート・シリーズ)

  • 作者: ウルリッヒ ビショッフ
  • 出版社/メーカー: タッシェンジャパン
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本

ムンク伝

ムンク伝

  • 作者: スー・プリドー
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2007/08/11
  • メディア: 単行本

1000ピース 叫び(エドヴァルト・ムンク)<世界最小ジグソー> TW-1000-802

1000ピース 叫び(エドヴァルト・ムンク)<世界最小ジグソー> TW-1000-802

  • 出版社/メーカー: テンヨー
  • メディア: おもちゃ&ホビー

立版古 ムンク サケビ

立版古 ムンク サケビ

  • 出版社/メーカー: イッツァビューティフルディ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

パズルの達人 1014スモールピース 叫び 56-501

パズルの達人 1014スモールピース 叫び 56-501

  • 出版社/メーカー: エポック社
  • メディア: おもちゃ&ホビー

図解入門 よくわかる顔料分散

図解入門 よくわかる顔料分散

  • 作者: 中道 敏彦
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 単行本

顔料の事典

顔料の事典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 朝倉書店
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 大型本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。