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「悪名」(その14) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーロー作品第37弾として長々と記してきた「悪名」シリーズも今回で終わりとなります。今回は、シリーズ作品としては扱われていないが、21世紀になってリメイクされた作品について記します。

悪名
ビデオ化された時に「悪名 蘇る大和魂」と改題されている。作品データを記しておくと、2001年のシネマパラダイスの作品で、時間は118分、原作は今東光、監督は和泉聖治、脚本は高田宏治、撮影は江原祥二、美術は原田哲男、音楽は義野裕明である。そして出演は、的場浩司、東幹久、さとう珠緒、遠藤久美子、櫻井淳子、トミーズ雅、前田耕陽、山本昌平、石倉英彦、梓陽子、夏山千景、高木三四郎、日高正人、青田典子、千葉真一、夏樹陽子、睦五郎、松田敏幸、森麻衣子、伊藤高、河内家菊水丸、三島ゆりこ、武蔵拳、園英子、武智大輔、工藤俊作、大場耕、浪花勇二、元村悠、増田未亜、石橋奈美、辰己圭太、中田リサ、宮川不二夫、たちである。また中野英雄は特別出演となっている。

物語はシリーズ第1作であり、特にこれという所はない。物語の時代設定は昭和初期で、朝吉の設定には特に大きな変化はない。大阪・八尾の朝吉が金貸しの女房・お千代と有馬温泉に駆け落ちをして、そこで弟分となるモートルの貞と運命的な出会いをする。その後、お千代と別れて松島で元看護婦・お絹と所帯を持つことになる。松島ではシルクハットの親分が乗っ取りを企んでいた。更に、娼妓・琴糸の身請けをしようとする朝吉だったが、シルクハットの親分と小倉組との対立が激化して、お千代の頼みもあって立ち上がるが、色々と邪魔が入って...最終的には因島の女親分・麻生の力を借りて小倉組をぶっ潰す朝吉、というものである。

悪名2 荒ぶる喧嘩魂
こちらはオリジナルビデオ作品ということで劇場公開にはなっていない作品である。2001年のの作品で、時間は85分、原作は今東光、監督は和泉聖治、脚本は高田宏治、撮影は江原祥二、美術は原田哲男、音楽は義野裕明である。そして出演は、的場浩司、東幹久、さとう珠緒、遠藤久美子、櫻井淳子、トミーズ雅、前田耕陽、山本昌平、石倉英彦、梓陽子、夏山千景、高木三四郎、日高正人、青田典子、千葉真一、中野英雄、たちである。

この2作品は、かつての日本映画のリメイクはやりで製作されたこともあるが、リメイク映画に良くあるものの範疇でしかない作品でした。もう少し昭和初期の雰囲気でも出していてくれたら良かったのに..

ということで、あくまでも「悪名」シリーズのリメイクを試みただけであって、当然の如く、シリーズ作品としては見なされない。(番外編としても扱われることすらないですね...)こういう作品が製作されるということは、あらためて「悪名」シリーズの面白さが評価されたということであって、「悪名」シリーズの名前を高めることに貢献するだけのものでした。

 

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ケータイ刑事銭形舞13話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

銭形舞[裏ネタ編]」の増補を行っているが、早くも最終回となる第13話の「しりとり連続殺人事件」に突入です。(BS-TBSの再放送も終了となります。尚、後は「銭形泪」の再放送となります。)今回はサブタイトルにある言葉から「しりとり」についてと、犯人が現場に残していた「挑戦状」について、被害者の手に記していた「PM」について、犯人が犯行を行う時にこれを聴いていたということから「苗字」について記します。尚、「挑戦状」については「・23話(2nd.10話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして更に加筆を行いました。

また、この物語について過去に記した記事(改訂版の方です)は「ここをクリック」してご覧下さい。

しりとり」:言葉遊びの1つであり、単語を次々と語って行く遊びである。複数の人がいると何処でも簡単にできる遊びである。

細かいローカルルールなどもあるが、基本は、前の人が言った言葉の最後の1音が頭にくる単語を言って、これを次の人に繋いでいくものである。(これは原語の種類を問わずに同じである。)また、日本語のしりとりの場合は最後の文字が「ん」を言った人が負けになる。また、これまでに出てきた単語を繰り返して使っても負けになる。(但し、誰からも指摘されなければそのまま続けられる。)

ルールが別れるのは、長音、拗音、促音、濁音、半濁音が最後に来た場合であって、文字通りとする場合と置き換えが認められる場合がある。(これって、結構揉めるところである。)また、言って良い単語に限定を付ける場合もよく見られる。

応用したものとしては、後ろの2文字を続けるものや、前の人が言った頭に来た文字が最後にくる言葉を言うというように、より高度なものがある。

英語などのアルファベットを使用する言語でのしりとりは、単語の最後の文字が頭に来るような単語を受け継いでいく場合と、単語の最後の音節の発音を受け継いでいく場合とがある。

いずれにしても、頭の体操になるものである。尚、「ケータイ刑事」に於いては、同じ言葉遊びである「回文」の方が主流である。

挑戦状」:「挑戦」とは、相手に挑むことであり、英語では「Challenge」という。で、何事かを相手に挑戦する場合、挑戦を挑む者がその相手に対して、その旨を伝えるための告知書(書状)のことを「挑戦状」と言う。挑戦することを相手にわざわざ伝える必要は無いのだが、突然挑戦すると、相手が万全ではない慈愛もあって、「卑怯」と言われることがあるため、対等に戦うために、挑む日時や場所を指定するためにも、挑戦状が送られる。

尚、これは世界各国で見られるものであるが、日本では毛筆で記されたものが正式なものとされている。(歴史を振り返ると、昔は毛筆しかなかったためであるが、それが現在でも受け継がれているということである。)

また、仇討ちの御赦免状も、ある意味では挑戦状の一種と言うことが出来る。が、近年では書状ではなく、映像を使ったものなども含んで「挑戦状」と言うようになっている。(よって、写真やビデオ映像信号を記録したビデオテープ、または映像ディスクなども含まれることになる。)→「ケータイ刑事」では映像の「挑戦状」というと怪人十面相(以下、八面相、六面相、5面相)のビデオテープ、怪人3面相のDVDでお馴染みでありますね。(書状の挑戦状は多数あります。)

尚、犯罪に絡んだ場合は、特に警察に対して挑むという意思が記されていなくても、反社会的な行為を行うと予告した時点で「社会に対しての「挑戦」」ということになるので、「挑戦状」と呼ばれる。よって、犯罪予告状は全て「挑戦状」ということになる。→怪盗ルパンなどでもお馴染みであるが、「ケータイ刑事」でも怪盗マリンをはじめ、多数登場します。

近年では、ネット上の掲示板やブログなどに殺人予告などの犯行予告を書き込む輩がいるが、これも立派な「挑戦状」である。尚、こういう行為は、実際に犯行をする意思はなく、単に悪戯目的で書き込んでも立派な犯罪行為となる。(そのため、ニュースで「掲示板に殺人予告を書き込んで逮捕」というものを時々耳にする。)

PM」:一般的には「午後」(ラテン語の「Post Meridiem」の略である。)を意味する略語として認識されているが、これ意外にも多数の意味がある。(この物語では「Perfect Murderer」の略でした。)

略語ということでは、首相を意味する「Prime Minister」、アメリカのタバコ・メーカー、またはその商品である「Philip Morris」、自動拳銃のマカロフ「Pistolet Makarova」、位相変調のことである「Phase Modulation」、ビジネスの世界の「Project Management」、管理職の「Project Manager」、選手兼任監督の「Playing Manager」などがある。また、元素記号でも「Pm」というものがあって、これは原子番号61の元素である。(金属元素である。)

「午後」のことを「PM」と言うが、これは「正午」の後、という意味である。(「午前」は「正午」の前という意味である。)また、「正午」の「午」は現在では使われない十二支で時刻を表した場合の「午(うま)の刻」の丁度の時刻という意味である。(「午の刻」というと前後1時間ずつの2時間という幅があって、午前11時から午後1時を指す。)

12時制で時刻を表記すると、日本語では「午前/午後」が必要となり、英語でも時刻の後に「a.m. / p.m.」の表記がされるが、合理的に表記するのであれば、24時制を使用すべきである。これは特に12時代の時刻表記の場合、意味として矛盾が生じているためでもある。例えば午後12時30分は正午の30分後であるが、「午後」の本来の意味は「正午の後」ということであり、「午後12時30分」は正午の12時間30分後、すなわち真夜中の0時30分を意味することになる。一応、12時制を使用する場合では、「12時」とせずに「0時」とすればこの問題は解決できることになる。→鉄道をはじめ、交通機関のダイヤは24時制を使用しているため、こういう問題もなく都合がよい。

また、放送局の時間は24時制でも特殊なものを使っている。朝の番組が開始する時間を起点として、昔は6時から始まって、深夜の時間帯は24時、25時、…と呼んで、29時59分の次が6時となった。近年では早朝の番組開始時間が繰り上がっていて、4時代、または5時代からその日の放送が始まっているため、起点とする時間は4時というのが一般的になっている。(1日は4時から27時59分ということになる。)

苗字」:「名字」と表記される場合もある。また「姓」と言うこともある。その家の名前のことであり、民放では「氏(うじ)」と呼ばれている。

日本での歴史を振り返ると、古代から氏族制度として存在していたものであるが、制度としては律令制度が確立してから定着したものである。この時は「苗字」と「本姓」とが別物ということになっている。(苗字と本姓が同じという場合も勿論ある。)日本では飛鳥時代以後は律令制度によるものとされ、それ以前は氏族制度としての苗字とされている。但し、その当時は貴族や豪族などの有力者のみのものであって、全ての人民が苗字を使っていたものではない。(庶民でも本姓は持っていたが苗字は持っていなかった。)その後、武士の登場で、武士も苗字を用いる。そして鎌倉時代以降は貴族を含めた支配者層のものであった。日本史に登場している武士の名前がやたらと長いのは、苗字、通称、本姓、名前を列挙していたためである。(庶民はそこまでのことはしないで本姓と名前ぐらいであって、苗字は持っていない。)

明治になって1870年に「平民苗字許可令」が出て平民も苗字を名乗ることが許されるようになる。これによって本姓を苗字として使うという動きがあったのだが、公家出身者の多くは「藤原」、武士の出身者の多くは「源」と言うようになってしまい、1871年に「姓尸不称令」が出て、本姓は名乗らなくなった。(現在では「苗字」と「本姓」が同じものと思われているが、それは誤りであって、「苗字」と「本姓」は別物である。ただ、「本姓」は使用していないだけのことである。)そして1875年の「平民苗字必称義務令」によって誰もが苗字を持つことになった。

現在、日本では約30万の苗字があるとされている。また、日本人で多い苗字は「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」「渡辺」「伊藤」「山本」「中村」「小林」「加藤」がベスト10である。(「佐藤」は全国で200万人弱がいる。また9位の「小林」まではそれぞれ100万人以上いる。)

また、世界一多い苗字は「李」とされていて、中国だけでも1億人以上いるとされている。(韓国、北朝鮮、台湾、ベトナムにもいることを考えると、日本の人口以上の「李」さんがいることでしょう。)また、英語圏では「Smith」が最も多い苗字である。(約300万人とされている。)

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

↓いくつか

しりとりしましょ!―たべものあいうえお

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  • 作者: さいとう しのぶ
  • 出版社/メーカー: リーブル
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本

しりとりあそびえほん

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  • 作者: 石津 ちひろ
  • 出版社/メーカー: のら書店
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 単行本

しりとり世界いっしゅう

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  • 作者: 旅する10人のイラストレーター
  • 出版社/メーカー: mille books
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本

改訂4版 PMプロジェクト・マネジメント

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  • 作者: 中嶋 秀隆
  • 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 発売日: 2009/06/27
  • メディア: 単行本

米国シガレット産業の覇者―R・J・レイノルズ社とフィリップ・モリス社の攻防

米国シガレット産業の覇者―R・J・レイノルズ社とフィリップ・モリス社の攻防

  • 作者: 山口 一臣
  • 出版社/メーカー: 千倉書房
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 単行本

応用情報技術者午後問題集〈2009秋〉

応用情報技術者午後問題集〈2009秋〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本

名字の謎がわかる本―あなたのルーツをたどる (幻冬舎文庫)

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  • 作者: 森岡 浩
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 文庫

日本人の苗字―三〇万姓の調査から見えたこと (光文社新書)

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  • 作者: 丹羽 基二
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2002/08
  • メディア: 新書

決定版! 名字のヒミツ

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  • 作者: 森岡 浩
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/07/21
  • メディア: 単行本

名字の地図―分布とルーツがわかる

名字の地図―分布とルーツがわかる

  • 作者: 森岡 浩
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 単行本

日本名字家系大事典

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  • 作者: 森岡 浩
  • 出版社/メーカー: 東京堂出版
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 単行本

図解雑学 日本の苗字 (図解雑学シリーズ)

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  • 作者: 丹羽 基二
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本


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名曲探偵アマデウス#47 リスト「「巡礼の年・第3年」から『エステ荘の噴水』」 [ドラマ]

今回取り上げられた曲はリストの「「巡礼の年 第3年」から『エステ荘の噴水』」でした。前回がショパンの曲が取り上げられていて、その中でリストとの友情物語について話が出てきていたが、そういう所もあってのリストの登場ということですかね。(なかなか考えた番組構成ということが出来ますね。)

今回、一番大きかったのは、所長が依頼を受けた時に「これは名曲探偵始まって以来の、…」と言っている所で「名曲探偵始まって以来の」という台詞を省略していたという所でした。また、カノンさんもいつもと少し様子が違ってもの思いにふける乙女という所が出ていましたね。

また、今回はリストの曲としては2曲目と言うことになるが、前に取り上げられた「ラ・カンパネラ」(ファイルNo.017、BS-hiでは2008/11/10放送、地上波でも2009/4/3に放送されました。)が少し出てきていたが、以前に取り上げられた曲になるとカノンさんはしっかりと頭に入っていているようでした。また、1942年の映画「カサブランカ」の有名な台詞や名曲『As Time Gies By』が流れるなど、クラシック音楽ではないものの、ピアノの名曲を使っている所はちょっと憎い演出でした。ちなみに、劇中に出てきた「君の瞳に乾杯」という台詞は、原語では「Here's looking at you, kid.」であり、これは名翻訳としても知られている。

冒頭では、カノンさんが舞い上がって事務所に戻っていく。所長は顔色一つ変えないでカノンさんの妄想を聴いている。で、カノンさんが話した男が事務所にやってくると、てっきり自分をデートに誘いに来たものと思っていたが、所長に用事があると分かると「こっち(ホモ)?」と言ったり、依頼人だと分かると「お客さん」と言って態度が変わるのも面白い所でした。

依頼人は恋愛小説家の恋野巧で、20歳の差がある新しい彼女を誘っても上手く行かず、「エステ荘の噴水」を聴けといわれて聴いたが、何を言いたいのか分からず、相談にやってきたのだった。これに、曲名を知ったカノンさんがエステティック・サロンのことを口にするが、実にストレートな発想ですね。(銭形泪ちゃんの黄金コンピとなる高村さんはエステサロンに熱心に通っていただけに...)

が、カノンさんの良いところは、直ぐに「エステ荘」の事を文献で調べている所である。知らないこと、分からないことがあったら、直ぐに調べるというのは勉強熱心で良いことです。(最近では「インターネット」や「電子辞書」という便利なツールがあるのに、カノンさんは書籍を使っているというのは、やっぱり貧乏探偵事務所ということですかね...)

カノンさんが調べたエステ荘についての解説も当然行われていて、この曲がリストの晩年の曲ということで曲調が違うということから、『ラ・カンパネラ』を口にするカノンさん。で、それとの違いの解説もありました。

また、『エステ荘の噴水』が他の音楽家たちにも大きな影響を与えたということから、ラヴェルの『水の戯れ』との比較が行われたというのも良かったところでした。また、この曲で取り入れられている数々の技法についての解説も分かりやすかったですね。ただ、『エステ荘の噴水』は「巡礼の年 第3年」の中の1曲ということも説明されていたが、「巡礼の年 第3年」についての解説が少なかったのはちょっと残念でした。(『エステ荘の噴水』の前後1曲ずつの2曲がちらっと出ただけでした。)

依頼人が「女落とすテクニック」としてカノンさんに対して口にした殺し文句「君の瞳に乾杯」に対してカノンさんはとろけていたが、所長は「映画「カサブランカ」でハンフリー・ボーガードが言った台詞じゃありませんか」と言ってパクリということを指摘するというように、全く違った反応だったのも面白い所でした。(しかもカノンさんは手を話されて床に倒れて「痛~い」と、すっかり玩具になっていましたし...)

所長はいつも人生相談の様なことを説いているが、今回は結構ボロクソに言っていていたが、こういう所長は珍しいですね。(カノンさんに対してならば、結構ボロクソに言っているが、依頼人に呈してというのは珍しい。)が、これは悪口ではなくて、分析結果であり、叱咤激励ということにもなるので、カノンさんに対するものとは全く別次元のものですけどね...

で、曲の説明から、依頼人の質問である、彼女のメッセージを説くと、依頼人は自分の気持ちを小説にぶつけると言い、新たな気持ちにさせたが、本当に所長って人生相談を上手く解決するものですね。で、依頼人と握手して見送る所長だったが、カノンさんは依頼人と握手したときに軽く手にキスされたことで、すっかりとろけちゃって、ここでも所長とは好対照な反応をしていて、面白い所でした。

今回は、所長とカノンさんの態度が好対照だった所がいくつかあったが、これ以外では、所長が依頼人の小説のことをボロクソに言ったことから、依頼人がムカッと来て所長を追いかけ、所長は早足で事務所内を逃げ回っていたが、カノンさんはそういう雑音に気を取られることなく曲の楽譜をずっと見ていて、楽譜にある文字を発見し、それを冷静に口にしていました。→結果的に、逃げる所長を助けることになったが、こういう所も所長とカノンさんのコンビの奥の深いところでした。

今回のドラマ部分は36分強、曲の演奏は約7分、ラストのオチが1分弱という構成でした。ということで、ドラマ部分がやや長い構成でした。

ラストのオチの部分は、「大変ですよ」と言ってカノンさんが事務所にやってくる。で、写真週刊誌「ザ・シャッター」を手にしていて、依頼人だった恋野巧のデート現場がスクープされている、と言う。所長はその写真週刊誌を手にして「何だって?」と言って開く。で、記事を見ると「新しい恋人はなんと20歳年上の熟女!」という記事が載っていた。「20歳違いって年上だったんですね」とカノンさんが言うと所長は「こんな恋もありっちゃありかも...」と、ここでも対照的な反応をしていた。(ここでも『As Time Goes By』のピアノのメロディがバックに流れていて、とても印象に残るエンディングでした。)

今回のカノンさんはちょっとおとなしい感じであったが、それでも豊かな表情はしっかりと魅せてくれている。それよりも今回は所長との反応と好対照だったのをはじめ、クラシック音楽ではない『As Time Goes By』を使ったり、以前に取り上げた『ラ・カンパネラ』や比較の曲が出てきて説明したり、ラストのオチも意表を突いたもの(20歳年上)というように、演出的にも色々な技法を使っていて、この曲と同じような多彩な技法を使っていた物語となったのが印象的でした。

次回、来週11/1の放送は再放送となって、ファイルNo.043のホルスト「組曲『惑星』」です。で、11/8はファイルNo.048・ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」、11/15はファイルNo.049・プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」、11/22はファイルNo.050・ヤナーチェク「シンフォニエッタ」と続きます。また、今週の火曜朝と土曜昼のBS-hiの再放送、及び金曜朝のBS-2は今回のファイルNo.047・リスト「「巡礼の年・第3年」から『エステ荘の噴水』」で、金曜の地上波はファイルNo.046・ショパン「練習曲集 作品10」です。

 

リスト:巡礼の年

リスト:巡礼の年

  • アーティスト: ボレット(ホルヘ),リスト
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1995/10/01
  • メディア: CD

リスト:ピアノ作品集「ラ・カンパネッラ」

リスト:ピアノ作品集「ラ・カンパネッラ」

  • アーティスト: 小山実稚恵,リスト
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1995/07/21
  • メディア: CD
リスト:「巡礼の年」「子守歌」

リスト:「巡礼の年」「子守歌」

  • アーティスト: 大井和郎,リスト
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2004/10/27
  • メディア: CD
ラ・カンパネラ/愛の夢 リスト名曲集

ラ・カンパネラ/愛の夢 リスト名曲集

  • アーティスト: リスト,フジ子・ヘミング,ゲキチ(ケマル),トムソン(フィリップ),ヤンドー(イエノー)
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2002/07/24
  • メディア: CD
リスト:ピアノ作品集

リスト:ピアノ作品集

  • アーティスト: ボレット(ホルヘ),リスト
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1998/06/17
  • メディア: CD

ボレット・リスト・リサイタル/エステ荘の噴水

ボレット・リスト・リサイタル/エステ荘の噴水

  • アーティスト: ボレット(ホルヘ),リスト
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1997/05/25
  • メディア: CD

  • アーティスト: ブレンデル(アルフレッド),リスト
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1991/05/25
  • メディア: CD
↓一応これも
カサブランカ [DVD] FRT-017

カサブランカ [DVD] FRT-017

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • メディア: DVD
カサブランカ 特別版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD
カサブランカ [Blu-ray]

カサブランカ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray
カサブランカ (名作映画完全セリフ集スクリーンプレイ・シリーズ)

カサブランカ (名作映画完全セリフ集スクリーンプレイ・シリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: フォーインスクリーンプレイ事業部
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本
カサブランカ

カサブランカ

  • アーティスト: エリオット・カーペンター,ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1999/01/27
  • メディア: CD
As Time Goes By

As Time Goes By

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1999/09/14
  • メディア: CD
As Time Goes By スタンダード・コレクション VOL.2 時の過ぎゆくままに

As Time Goes By スタンダード・コレクション VOL.2 時の過ぎゆくままに

  • アーティスト: スウィート・ジャズ・トリオ
  • 出版社/メーカー: アミューズ
  • 発売日: 2007/01/17
  • メディア: CD

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