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QUEEN『QUEEN Ⅱ』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1974年に発表された彼らの2nd.アルバムである。本アルバムはコンセプト・アルバムである。B・メイ中心の「SIDE WHITE」と、F・マーキュリー中心の「SIDE BLACK」に分けられていて、しかもジャケットや見開きにまでこの「白/黒」のコンセプトが貫かれているのは有名なところである。

また、本アルバムは、イギリスでは最高位5位を記録する大ヒットとなっているが、アメリカでは最高位49位を記録するに留まっている。また日本では最高位26位を記録している。

オリジナル版では全11曲の収録であったが、1991年にリイシューされたときに後ろの3曲がボーナス・トラックとして追加されて、現在では全14曲となっている。また、オリジナル版(勿論LPである。)では、SIDE A/Bではなく「SIDE WHITE/BLACK」とされていた。(CDではSIDE WHITE/BLACKの間(5曲目と6曲目の間)に多少のブランクがあるものの、連続して収録されている。→LPの持っていた2つの面が存在しないCDの唯一の欠点と言われていて、本アルバムはその代表的なアルバムの1つとされている。)

収録曲は、現在は以下の全14曲である。『Procession』『Father To Son』『White Queen (As It Began)』『Some Day One Day』『Loser In The End』『Ogre Battle』『Fairy Feller's Master-Stroke』『Nevermore』『March Of The Black Queen』『Funny How Love Is』『Seven Seas Of Rhye』『See What A Fool I've Been』『Ogre Battle [1991 Bonus Remix]』『Seven Seas Of Rhye [1991 Bonus Remix]』。

この中からシングル・カットされたのは『Seven Seas Of Rhye』であり、イギリスでは最高位10位を記録しているのだが、アメリカではチャートインしていない。

本アルバムのお薦め曲は、シングル・カットされている『See What A Fool I've Been』と、SIDE WHITEからは『Father To Son』『White Queen (As It Began)』を、SIDE BLACKからは『Fairy Feller's Master-Stroke』『March Of The Black Queen』をピックアップしておく。

サウンドの方は、前作のハードなものから修正されて、これぞQUEENのサウンドというものになっている。(前作で酷評されたら、修正するものですよね...)ということで、後の彼らのサウンドを知っている者にとってはとても聴きやすいものとなっている、また、コンセプト・アルバムということではこの後にも登場することになるが、本アルバムは彼らの最初のコンセプト・アルバムであり、ジャケットまで含めてそのコンセプトが貫かれていることもあって、完全に1つの芸術的作品としてとらえることが出来るものとなっている。(CDの小っちゃいジャケットではなく、LPの大きなジャケットだと、存在感もあって、部屋のインテリアとして、気分に応じて表と裏を変えるということも出来たのですよね...)

いずれにしても、QUEENのキャリアにおいても、大きなポイントとなる作品であるだけに、じっくりと聴いておきたい所である。

 

Queen II

Queen II

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hollywood
  • 発売日: 1991/10/22
  • メディア: CD

クイーンII (紙ジャケット仕様)

クイーンII (紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/02/11
  • メディア: CD

クイーンII

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2001/11/21
  • メディア: CD

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古代少女ドグちゃん#6 [ドラマ]

今回の物語は、これまでの物語とは違うものであって、ホラー作品である「怪談新耳袋」を見ているような気になりました。(原案の井口昇監督にしろ、今回の物語の監督・脚本の三宅隆太にしろ、共に「怪談新耳袋」に参加している。)冒頭部分もそうだったし、途中でもいくつか「新耳」を意識しているようなアングルもありました。また、物語としても、「新耳」にあったような物語をいくつかくっつけたような感じでもありましたし...→「ジャンクドラマ」と言っている通りで、こういう展開もあるというのは面白いですね。

登場した妖怪は「人形つかい」であったが、これまでのような派手なアクションはなし。しかし、ホラー仕立ての物語に妖怪が登場するというのは、ある意味では王道ですね。

夜の住宅地を歩く白い少女の姿に声を掛けた男たち。が、顔を見ると男たちは驚いた。その少女の父らしい男が慌てて家に連れ帰った。

誠とドグちゃんは幽霊の話をしていたが、ドグちゃんは「幽霊はいない」と断言する。そんな中、2人はある女性から道を尋ねられ、その女性が捜していた家・佐山を捜して出して連れて行った。そこから帰ろうとした時、誠は2階の窓に人影を見た。そんな所に、佐山が帰ってくるが、女性を冷たくあしらった。

女は北川茉莉香という佐山の会社の部下で、娘の看病のために会社を休んでいる佐山の見舞いに来たのだった。で、改めて佐山の家に行った。帰宅した誠とドグちゃんは、ドキゴローが見ていた週刊誌に、幽霊屋敷の記事があったのを見つけ、それがさっきの佐山の家だったと気づき、ドキゴローが偵察に行く。で、娘の部屋を覗くと、慌ててドグちゃんに報告しに戻った。

北川は中途採用で、佐山には色々と親切にされていて、妻が家を出て行った佐山に好意を持っているようだった。「帰る」と北川が口にすると、佐山は「夕食を食べていかないか」と誘い、北川はそれを受けることにした。佐山がワインを買いに出掛けると、北川は家の中を捜し始め、権利書を見つけると正体を現した。佐山と入籍をすると権利書を売り飛ばし、そのままトンズラするつもりだった。権利書を見つけたと連絡する北川だったが、その話を佐山の娘・ゆりに聴かれたように感じた。で、ゆりの部屋に行き、ゆりに問い詰めようとする。が、ゆりは何も言わなかった。で、ゆりの正面に回ると、ゆりは人形(ラブドール)だった。

ドキゴローはドグちゃんに報告し、それは妖怪・人形つかいと分かった。

北川の前に人形つかいが迫り「パパをいじめないで」と口にした。驚いた北川は慌てて逃げて行く。が、怪談から足を滑らせてしまう。人形つかいが迫り、北川を襲う。

そんな所にドグちゃんが「覚悟しなさい!」と登場する。北川を放した人形つかい、ドグちゃんに言う。「俺のお陰であの男がどれだけ救われたか」と言って、佐山の過去を話す。10年前、自分の不注意で娘を轢いて死亡させてしまい、妻もやがて出ていった。10年が流れ、娘が生きていたら高校生になっている。そんな中、佐山は1枚の宅配専門の高級ラブドールのチラシを目にし、それに娘の成長した姿を見出した。で、佐山はラフドールを娘として世話をするようになった。そんなラブドールに妖怪・人形つかいが取り憑いたのだった。人形つかいは「再び生きる喜びを与えてやった」「幸せを奪うつもりなのか」と言うが、ドグちゃんは「どんなに幸せに思えても、結局は嘘じゃない。嘘はいずれバレる」と言うと、「ドキドキウェーブ!」で妖怪人形つかいを退治した。

ラブドールはただの人形に戻り、帰ってきた佐山が慌て始め。その中で10年前のことを思い出していた。

帰宅した誠は母の写真を見て「人は死んだらそれっきり?」と口にして「寂しくない?」と言うが、ドグちゃんは「消えて無くなるのは、後に残された人が辛い気持ち引きずらないためだよ」と語った。

一方、家に一人っきりになった佐山だったが、佐山には妻と娘と一緒に暮らしている姿が見えていた。

今回の物語は、「怪談新耳袋」にあったようないくつかの物語を繋いだ感じの物語だったということでは「ジャンクドラマ」という言葉がピッタリであるが、単に小エピソードを繋いだだけというものではなく、色んな要素を盛り込んでいました。特に、財産目当ての北川の野望、娘を溺愛する佐山、母のことを思い出す誠、現代とは完全に異なる切口のドグちゃん、偽りではあるが幸せを与えたと言う妖怪人形つかい、というように、それぞれのキャラの心を上手く描いていました。ただ、ドグちゃんの言葉は一見すると冷たい無感情なもののように感じられるが、ある意味ではこれは宗教論に繋がることになる。(死後の世界とは、ということになりますから。)これもある意味では「風刺」と言って良いのだろうが、今回はテーマがちょっと大きすぎた感じでした。

それにしても、今回は、お色気路線を封印し、アクションも排除して、人間の心の内面のドラマを前に出し、しかもホラー作品の様に仕上げていて、実に面白いところでした。本当に色んな演出方法があるものですね。

ただ、一つだけ物足りなさを感じたのが冒頭の部分であり、ここにあの「どすこい手形」(「怪談新耳袋」のあのOPタイトルのこと)のパロディでも入れていたら完璧だったのに...

 

古代少女ドグちゃん ドキドキパック 上(期間限定版) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: キングレコード
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↓やっぱりこれを

怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

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野球狂の詩#17「ガッツ10番」 [アニメ]

今回の物語は、前回の続きで、富樫と日下部の物語の続きである。原作漫画は、やはり水島新司と里中満智子の合作である。

高卒でプロ入りした富樫と、大学に進学した日下部であるが、1軍に上がれない富樫と、大学でもスター選手となる日下部。で、4年が過ぎ、ドラフトの目玉となった日下部は、メッツに指名された。大学No.1投手も、プロの世界では厳しく、開幕から2軍だった。

一方、ガンで余命半年から1年と言われた富樫の父は、4年経った今でも入院生活をしていたものの健在であった。また、看護士になった夕子が病院でお世話をしていた。しかし、危ない状態になっていて、医者からは覚悟をしておけ、と言われる。

そんな中、メッツの北陸シリーズで、地元新潟での阪神戦を迎える。この北陸シリーズに合わせて、富樫と日下部は1軍に上がり、新潟では日下部がデビューすると思われていたが、先発は富樫だった。やっと巡ってきた1軍のマウンドで、富樫は奮闘し、完封勝ちをするが、父はその試合をテレビで観ていて、試合終了で息を引き取った。

それからの富樫は、登板しても全く勝てず、9連敗をしていた。一方、日下部は勝ち続けていているという対照的な結果を出していた。

富樫は腱鞘炎ということもあり、引退を覚悟して最後のチャンスを与えられる。が、打ち込まれてしまい、2軍落ち。が、ピッチャーの腱鞘炎は致命的であったが、バッターならばハンディにならないということで、打者転向を決意して猛練習をしていた。

日下部も壁に当たって、ここのところは勝てなくなっていた。今日の試合も相手を0に抑えていたが、相手は完全試合目前だった。そして27人目のバッターとして、日下部の所で富樫が代打で登場、そして快心の一振りはスタンドに運び、サヨナラ勝ちで、日下部に勝ちが付いた。壁に当たって苦しんでいた日下部を救ったのは、同じ投手としてライバル関係にあった富樫のバットだった。その夜、富樫は幼なじみの夕子にプロポーズしたのだった。

浪花節の世界を背負っている富樫と、鳴り物入りで入団した日下部の2人は、高校時代はチームメイトであったが、日下部の影で富樫は殆ど活躍していなかったが、それがプロの世界でもチームメイトになって、という所に運命的なものがある。が、高校時代にも打者に転向しろと言われた富樫は拒否し続けていたが、プロでは打者転向を決意するが、物語としては上手い所である。

この物語は、富樫と日下部の物語であるが、同時にメッツの代打の切り札・富樫の誕生物語でもありました。

それにしても、'70年代の作品らしい所が随所にありますね。特に投手起用法は「先発完投」が当たり前という時代のものであり、新潟での富樫のデビューにしろ、富樫が代打サヨナラホームランを打った試合の日下部にしても、現在の野球ならば、間違いなく途中で降板して、中継、抑えにリレーしていますからね。また、ドラフトもそうであり、予備抽選で指名順位を決めると、完全ウェーバー方式で行われるというのは、当時のやり方でした。

今回の物語中のエラーは、背番号に関してでした。日下部がプロの厳しさを知ることになるメッツの紅白戦の後で、富樫と日下部が一緒にランニングをしているところで、富樫の背番号は「10」であって全く問題無いが、この時だけ日下部の背番号が「1」になっていました。(この物語では、メッツでの日下部の背番号は「20」です。)

尚、原作漫画では、日下部の背番号は「1」と「20」の両方がある。メッツ入団時は「1」であったが、水原勇気の入団によって「20」に変わることになる。「ウォッス/ガッツ/スラッガー10番」の三部作に於いては、メッツ入団直後の物語であり、水原勇気はまだ登場していない。ということから、原作漫画での番号と、アニメでは先に製作された「水原勇気編」での「20」との間で混乱が生じたと言うことでしょうね。

次回は、メッツの主砲・国立玉一郎の物語で「白球七五三」です。

 

野球狂の詩 DVD-BOX

野球狂の詩 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: デジタルサイト
  • メディア: DVD

野球狂の詩 DVD-BOX[キャラクター編+水原勇気編]

野球狂の詩 DVD-BOX[キャラクター編+水原勇気編]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
  • メディア: DVD

↓原作漫画はこれに収録されています。

野球狂の詩 (4) (講談社漫画文庫)

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  • 作者: 水島 新司
  • 出版社/メーカー: コミックス
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 文庫


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ケータイ刑事銭形泪2話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形泪」第2話「海王星人は実在する ~未知との遭遇殺人事件」の裏ネタ編・増補の第3回(この物語についての通算では6回目となる)裏ネタ編は、物語のラストにこれが出てきたことから「UFO」について、柴田太郎さんの大ボケ勘違いから「府中」についてと「ジョッキー」について、ちゃんと五代さんはこれを集めて始めようとしたことから「落葉」についてと「焼き芋」について記します。尚、「ジョッキー」については「・7話[裏ネタ編]PART 3」で記したものを、「焼き芋」については「・8話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして加筆しました。

この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2008/7/12、15、17付けで記しています。)

UFO」:「Unidentified Flying Object」の頭文字を取ったもので、日本語では「未確認飛行物体」と言う。が、「ユー・エフ・オー」または「ユーフォー」と言う言い方もある。(「未確認飛行物体」ということは希であって、「UFO」または「ユーフォー」と言うのが一般的である。)

元々は、アメリカ空軍で用いられていた用語であり、文字通り「未確認飛行物体」のことである。ここで言う「未確認」というのは国籍不明という意味であって、進路を見失った飛行機であったり、他国のスパイ機、またはミサイルという可能性がある。(要するに、それが何者なのかが確認できていない飛行物のことである。)→ちなみに、確認できた飛行物体(例えば飛行計画が提出されている民間航空機、鳥など)のことは「Identified Flying Object」、すなわち「確認済飛行物体」と言い、略すと「IFO」と呼ばれる。

アメリカ空軍の用語が一般に知られるようになったのは、1947年に、アメリカワシントン州でK・アーノルドによる空飛ぶ円盤の目撃事件が発端である。この時に「Flying Saucer」と名付けられて「空飛ぶ円盤」という言葉が生まれた。その後、アメリカでは空飛ぶ円盤の目撃報告が多数あったが、それが何だったのか確認出来なかったことから「未確認飛行物体」(UFO)と呼ばれるようになり、これが一般に広がったものである。但し、当時は「未確認」とされたが、大部分は流星など、蜃気楼、気球や航空機ロケットなど、鳥の誤認とされている。(「大部分」は説明が付くが、一部はそれが何なのか説明が付かず、正体不明、すなわち「未確認」というものもある。→アメリカ空軍が1948年から1969年の間に、12618件の未確認飛行物体の調査を行ったが、この内で「正体不明」となったのは約4%の501件であったとされている。但し、501件の中には「データ不足」のために検証できず、というものも含まれている。

で、正体不明ということから、宇宙人の乗物の「空飛ぶ円盤」と考える話が出てくる。特にSF小説や映画の世界では、この考えに沿ったものが多数存在する。

しかし、ここで誤解されているのは「UFO」=「空飛ぶ円盤」ということである。「UFO」はあくまでも「未確認飛行物体」のことであって、その招待が分からないもののことである。宇宙人の乗物である「空飛ぶ円盤」ということが確認(証明)できたら、その時点でそれは「確認済飛行物体」、すなわち「IFO」になる。(「IFO」=「空飛ぶ円盤」ということはあり得る。)→言葉の定義上のことであるが、「UFO」はあくまでも正体不明のものである。

この物語に登場した「UFO」は、その正体が不明のままであったため「UFO」という言い方は正しいことになる。(招待が確認されてていないのですから...)

ジョッキー」:英語では「Jockey」、馬を操る人のこと、すなわち「騎手」のことである。特に原題では、馬に乗るとなると競馬の騎手ということになる。(競馬の「騎手」は免許制である。)

ちなみに、英語では「Rider」ということもあるが、その場合は「馬の調教師」も含んでいる。また、スポーツの「馬術」の選手のことは「Horseman」、競馬の騎手は「Jockey」と使い分けられている。

更に、日本語で「ジョッキー」と言うと「騎手」であるが、最後にある長音符「ー」を取ってしまう(「ジョッキ」)と、ビールを飲むための容器、すなわち「ビール・ジョッキ」のことになる。

府中」:元々は、律令時代の国府の所在地のことである。(現代風に言うと、県庁所在地、州都ということになる。)中世以降も、土豪や豪族が居住して、その地方の中心地として、町を形成し、江戸時代には城下町になったものもある。現代でも、地名として、北海道と沖縄を除く日本各地にある。

また、「府中」という言い方ではないが、「甲府(甲斐府中)」「府内(豊後府内/府中)」「駿府(駿河府中)」「防府(周防府中)」も「府中」の仲間である。

現在、「府中」が自治体の名前になっているのは、東京都府中市、広島県府中市、広島県安芸郡府中町がある。

東京都府中市は、東京都の東西の保母真ん中にある内陸の都市である。また、律令時代には武蔵の国の国府があった町であり、「武蔵府中」である。当時は、関東地方の中心地であった。江戸時代になって、江戸に幕府が置かれると、関東の中心地という地位は無くなり、甲州街道の宿場町として栄えることになる。明治になると、しばらくの間はいくつかの県に属することとなるが、1880年にいくつかの村が合併して「府中駅」となり、1889年に府中町になる。(この時は神奈川県であった。)1893年に東京府に移管されて「東京府北多摩郡府中町」になる。(1943年に「東京府」が「東京都」になって「東京都北多摩郡府中町」になる。)1954年に府中町、多磨村、西府村が合併して市制施行となって「東京都府中市」(現在の形)となった。

現在は人口約25万人の郊外型の都市として、東京のベッドタウンになっている。

広島県府中市は、広島県東部の内陸に位置するで、工業都市である。律令時代に備前の国の国府が置かれた町であり、自然に「府中」と呼ばれることになる。明治になると、まずは福山県となり、名称が深津県に変わり、倉敷県と統合されて小田県となり、岡山県に編入され、1876年に岡山県から広島県に移管された。1896年に芦田郡府中町となり、出口町と合併して、新・府中町となり、1954年に周辺の5つの村と合併して市制施行して広島県府中市となった。尚、現在の人口は約4万3000人である。

江戸時代から府中タンスと府中味噌で知られた都市であり、伝統工業の工業都市として知られている。また、現在は他社に譲渡した釣具屋、撤退したゴルフ用具で知られているリョービの本社がある都市でもある。

尚、東京都府中市と広島県府中市は、市制の申請は東京の方が先であるが、市制施行となったのは広島の方が1日早い。また、「府中市」という同じ名称の市があるというのは、現在では「東京/広島」の府中市と、北海道/福島の伊達市(平成の大合併で2006年に誕生した市である。)があり、かつては福島県と福岡県に若松市があった。(福島県若松市は「会津若松市」に名称変更、福岡県若松市は5つの市が合併して北九州市になった。(現在の北九州市若松区))福島県伊達市は最近誕生した市であるため、1955年から2005年の間は「府中市」が唯一の同名市であった。

広島県安芸郡府中町は広島市に囲まれた町であり、広島県府中市とは離れた位置にある。人口は約5万1000人(広島県府中市よりも人口は多い。)である。自動車のマツダの本社のある都市でもある。町で5万人を超えているのは愛知県西加茂郡三好町に次いで2番目に人口の多い町である。(三好町は2010年に市制施行となって「みよし市」になるため、そうなると人口の最も多い町になる。)但し、村で人口の最も多い岩手県岩手郡滝沢村の人口は約5万3000人であり、「村」まで含めると1番ではない。

律令時代には安芸の国の国府が置かれていた町であり、明治になって「府中村」となり、1937年に町制施行されて現在に至っている。尚、安芸郡のいくつかの町は広島市に合併したことで、府中町は周囲を広島市に囲まれていて、安芸郡の飛地になっている。(広島市との合併話もあるが、マツダの本社があることで、巨額の法人税が入ることもあって、住民投票で合併は否決されている。)ただ、人口が5万人を超えているということで市制施行したら良いと思うのですがね...(が、この場合は「府中市」が同じ県内にあることで「広島県府中市」にはなれないだけに、「府中」の名前を残すとしたら「町」のままでいることになるが、そういう考えなのでしょうね。)

落葉」:広義では木々から落ちた葉っぱのことである。(季節に関係無い。)が、それらの中でも、特に秋から冬にかけて落葉樹から落ちた葉っぱのことを指して言う。そのため、冬の季語である。(「おちば」と読むだけでなく「らくよう」と読んでも冬の季語である。)

また、英語では「Fallen Leaves」と言う。

秋から冬になると、これを集めるというのも一仕事ということになるが、現在では落葉を集めるとそれは廃棄物(=ゴミ)ということになり、その処理には廃棄物処理法によって禁じられた処理方法もある。(これで焚き火をするということは禁止されている。)そのため、落葉を使った「焚き火」は、現在ではそれなりの設備が整った元でないと行うことが出来ない。

焼き芋」:サツマイモの料理である。日本の冬の風物詩として、落葉などを集めて、それで焚き火をして、その火の中にサツマイモを入れて焼いて作る、というのがお馴染みの姿であった。「あった。」と過去形にしたのは、2002年の廃棄物処理法の改正によって、落葉に関して法の網が掛けられることになり、集めた落葉を「野焼き」をする事が禁じられたためであり、現在、この方法によって焼き芋を作ることは法的に違法行為となる。(例外的に認められる場合もあるが、色々と五月蠅く指導されることになる。)→法律が日本の古来から伝わる冬の風物詩・文化を消滅させた例の一つである。(この法改正は、火災を減らすということでは確かに効果があるが、文化を滅ぼした功罪は大きい。)

それ以外の作り方としては、最近では家庭では殆ど無くなった囲炉裏の中に芋を入れて焼いたり、石窯を使って焼いたり、フライパンで蒸し焼きにするなどの方法がある。但し、石窯を使って作った焼き芋は「石焼き芋」と呼ばれて「焼き芋」とは区別されるのが一般的である。また、家庭で作る場合は電子レンジも利用されることもある。

「焼き芋」と区別される「石焼き芋」は、ゆっくりと時間を掛けてサツマイモを焼いて作ることが特徴であり、ゆっくりと加熱することによって、アミラーゼ(デンプン分解酵素)がサツマイモに含まれるデンプンをブドウ糖に変えるため、とても甘く仕上がることになる。これが石焼き芋の特徴であって、この甘さが人気を集めている。(時間を掛けて加熱すれば、家庭でも作ることは出来る。)

尚、「石焼き芋」に特に適したサツマイモの種類は数多いサツマイモの中でも、紅あずま、鳴門金時、ベニオトメなどとされている。

サツマイモは熱帯アメリカが原産のヒルガオ科の多年生作物であり、現在では世界各地に広がって栽培されている。日本には17世紀にフィリピンから長崎に、18世紀に中国から九州南部に伝わり、それが広がっていった。

春に種芋を植え、収穫は秋となるが、貯蔵できるものであるため、現在は季節を問わずに食することが出来るようになっている。が、焼き芋は現在でも冬の風物詩である。(作ろうとすれば夏でも全く問題はありませんが...)食用以外としては、アルコール飲料(焼酎や泡盛など)の原料としたり、家畜の飼料にも使われている。

尚、「焼き芋」「石焼き芋」は冬の季語である。但し、その材料になる「サツマイモ」は収穫時期が秋ということから、秋の季語である

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

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決定版 超怪奇UFO現象FILE (ムーSPECIAL)

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UFO学入門―伝説と真相

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図解 UFO (F‐Files No.14)

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JRA全162騎手+αジョッキー格付けランキング 2010年―最強の馬券戦略 (SAKURA・MOOK 1)

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中世都市「府中」の展開 (思文閣史学叢書)

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  • 出版社/メーカー: 思文閣出版
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府中市 (都市地図―東京都)

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  • 出版社/メーカー: 昭文社
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広島市―府中・海田・熊野・坂町 (都市地図―広島県)

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  • 出版社/メーカー: 昭文社
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原寸イラストによる 落葉図鑑

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図解でハッキリわかる落葉樹・常緑樹の整枝と剪定

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  • 出版社/メーカー: 永岡書店
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冬芽でわかる落葉樹

冬芽でわかる落葉樹

  • 作者: 馬場 多久男
  • 出版社/メーカー: 信濃毎日新聞社
  • 発売日: 1988/01
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机上版 落葉広葉樹図譜

机上版 落葉広葉樹図譜

  • 作者: 斎藤 新一郎
  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 2009/01/23
  • メディア: 単行本

焼き芋―吏道ひとすじのわが人生

焼き芋―吏道ひとすじのわが人生

  • 作者: 鶴田 五郎
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 単行本


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