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「犬」(その5) [映画(邦画)]

今回は1966年に製作されたシリーズ第6作と第7作の2本についてです。

シリーズ第6作続鉄砲犬
作品データを記しておくと、1966年の大映京都の作品で、時間は88分、監督は村山三男、脚本は藤本義一、撮影は石田博、美術は高橋康一、音楽は大森盛太郎である。そして出演は、田宮二郎、天知茂、坂本スミ子、久保菜穂子、渚まゆみ、河津清三郎、見明凡太郎、千波丈太郎、杉田康、立原博、若水ヤエ子、守田学、夏木章、高見国一、村上不二夫、原田該、三夏伸、後藤武彦、酒井三郎、たちである。

深夜の国道で銃撃戦を繰り広げる車。パトカーが駆けつけるが、望月警羅隊長は流れ弾に当たって殉死した。それから数日後、鴨井大介はバーで知り合った女・京子に誘われて古美術商の秋津に会わされ、秋津所有の古美術を東京に運ぶ用心棒を頼まれる。というのは、先の銃撃戦は秋津の荷物を狙ったギャング・多々良たちが起こしたものだった。大介の護衛もあって、秋津の古美術は無事に東京に届いたが、秋律と京子の行動を不審に感じた大介は、馴染みの木村警部やスリの安さんに頼んで調べてみると、古美術というのは嘘で、密輸した金塊だった。また、京子は以前は多々良の恋人で、今は秋津の情婦だった。しかし、この情報をもたらした秋津の秘書・雪枝が殺され、その嫌疑が大介に掛かり、警察に拘留されてしまう。数日後、疑いが晴れて釈放されるが、今度は京子が大介に助けを求めてきた。しかし、秋津と多々良が再び組み、関係者を消そうと仕組んでいた。京子もおびき出されていて、銃撃戦の中、死んでいく。大介は遂に得意の早射ちで対抗し、一味を壊滅させると、去っていった。

本作は物語の舞台が東京になっていることもあって、これまでの鴨井大介とはどこか雰囲気が違っていて、違和感を感じてしまう。傑作だった前作のタイトルを受けた「続」というタイトルにしたのは失敗と感じさせる作品でした。

シリーズ第7作野良犬
作品データを記しておくと、1966年の大映京都の作品で、時間は87分、監督は井上芳夫、脚本は藤本義一、撮影は中川芳久、美術は高橋康一、音楽は山内正である。そして出演は、田宮二郎、坂本スミ子、成田三樹夫、田村寿子、垂水悟郎、高毬子、早川保、長谷川待子、上野山功一、村上不二夫、杉田康、豪健司、荒木康夫、後藤武彦、花布洋、河野秋武、夏木章、谷謙一、松山新一、南堂正樹、佐山真次、三夏伸、大川修、藤岡琢也、杉森麟、大橋一元、笠原玲子、高田宗彦、隅田一男、喜多大八、日高加月枝、中原健、たちである。

東京で大介は、商事会社の社長・外村とポーカー勝負をして大敗し、ハジキを借金のカタに取られてしまう。落ち込んで夜の町を歩いていると、風間文子という女が車にはねられるのを目撃した。で、文子を病院に運んだ大介は、彼女が兄・正一を捜していると言うことで調べてみた。文子が持っていた住所は中野刑務所で、正一は既に出所していた。で、引き続き正一を捜すことにして、マッサージ師・玉子の部屋に居候することになった大介。で、玉子から借りた金でハジキを取り戻し元気を取り戻した。そんな中、2つの殺人事件が起こり、その容疑者が風間正一と知る。しかし大介は、偶然にも、正一が監禁されていたという事実を知り、事件の裏で大きな企みがあることに気づく。正一も自分側何ハメラレタと知り、外村を付け狙った。数日後、正一は外村を狙撃したが、正一を捜していた大介がこれを止める。しかし、外村の手下たちが反撃に出てきた。大介と正一は協力して応戦し、大介の早射ちが次々と敵を倒していき、外村を仕留めた。正一は妹・文子と指す回するが、大介は何処もなく去っていった。

本作も物語の舞台が東京であり、前作同様に大介の存在がどことなく浮いているように感じられる。拳銃を手にすると水を得た魚のようにキャラが生きてくる大介であるが、やはり異世界にいる用で、今一つ魅力が出ていない。もう一工夫欲しいと感じた作品でした。

 

↓本作はDVD化されていません。

続・鉄砲犬 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS

野良犬 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
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↓こちらの「野良犬」は本作とは関係無い別作品です。
野良犬 [DVD]

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野良犬 [Blu-ray]

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ケータイ刑事銭形泪37話(2nd.24話・アナザーストーリー2話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

通算では37話となる「銭形泪・2nd.24話」(アナザーストーリー第2話)の「第三帝国からの挑戦状 ~アドルフ・ヒトラーを迎撃せよ!」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、冒頭でちゃんが覚えようとしていた歴史の出来事が1939年だったことから「1939年」について、柴田さんの暗記法で何度も名前が出た「一休さん」について、そしてちゃんが覚えようとしていた歴史の出来事である「第二次大戦」について、「独ソ不可侵条約」について、「ノモンハン事件」について記します。尚、「1939年」については「・16話(2nd.3話)[裏ネタ編]」で記しているが、それをベースにして追記しました。

尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)の前半は「ここをクリック」、後半は「ここをクリック」してご覧下さい。

1939年」:日曜日から始まる平年である。元号を使っている国では何年になるかというと、日本では昭和14年であり、皇紀2599年でもあった。中華民国暦では28年、満州国では康徳6年、朝鮮では檀紀4272年である。また、干支は「己卯」である。

世界史の中でも焦臭い事件が次々と起こった年であり、何と言ってもヨーロッパでは「第二次大戦勃発」というものが最も大きなことになる。それ以外でも戦左雨に繋がる事件が多発していて、独伊軍事同盟の締結、有力国の国際連盟脱退が相次ぎ、ソ連はフィンランドに侵攻し国際連盟を除名になっている。まさに、戦争に突入という暗黒の一年でした。

日本史でも、米、石油、木炭などの生活必需品が相次いで統制品になって配給制になり、金製品の政府による強制買い上げが行われ、軍部の力が益々強くなり、戦争への準備が着々と進められていった年である。また、大相撲の世界では双葉山が安藝ノ海に敗れて69連勝でストップしたのもこの年である。

この年の内閣は、年明けは第一次近衛内閣であったが、1/5に平沼内閣が成立、8/30には阿部内閣が成立ということで、内閣が年に2回も変わっている。

事件としては後述するノモンハン事件が5月に起こり、日本の大陸(満州)への進出がソ連との国際的な対立を一段と深めていくことになった年でもある。

ちょっと変わった所では、暗黒街の帝王と呼ばれ、アルカトラズ刑務所に収監されていたアル・カポネが釈放されたものこの年である。

「ケータイ刑事」の世界では、「青葉台学園初等部」が創立した年ということなっている。

この年に生まれた有名人をピックアップしておと、俳優では千葉真一、佐久間良子、中村玉緒、大方斐紗子、八代万智子、岸田森、黒部進、水森亜土、夏八木勲、テレンス・スタンプ、ジョージ・レイゼンビー、イアン・マッケランがいる。マンガ家ではちばてつや、水島新司、矢口高雄、水野英子。音楽関係者では、かまやつひろし、寺内タケシ、 ニール・セダカ、イレアナ・コトルバシュ、たちがいる。(その他、色んな分野で活躍している人/活躍した人がいるが、省略します。)尚、この年に生まれた人は今年(2009年)には70歳、すなわち「古希」を迎えている。

また、この年に亡くなった有名人としては、ローマ教皇のピウス11世、小説家の岡本かの子、岡本綺堂、ヨーゼフ・ロート、泉鏡花、作曲家のジョン・ファウルズ、エンリケ・フェルナンデス・アルボス、学者のスタニスワフ・レシニェフスキ、デイヴィッド・ペック・トッド、精神分析学の創始者のジークムント・フロイト、画家のルイス・ウェイン、アーサー・ラッカム、岡田三郎助、村上華岳、俳優の ダグラス・フェアバンクス、という人たちがいる。

一休さん」:室町時代の臨済宗の禅僧・一休宗純のことであり、彼の愛称としてこの名前で知られている。生まれは明徳5年(1394年)京都の生まれで、亡くなったのは文明13年(1481年)である。88歳というのは、当時としてはかなりの長寿であった。(現在でも日本人の平均以上という長寿ですが...)幼名は千菊丸である。6歳で京都・安国寺の像外集鑑に入門、受戒して、周建と名付けられる。17歳で謙翁宗為の弟子となって、戒名を宗純と改める。師の謙翁は応永21年(1414年)に没し、この時、自殺未遂をしている。応永22年(1415年)に京都・大徳寺の高僧・華叟宗曇の弟子となる。文明6年(1474年)には後土御門天皇の勅命によって大徳寺の第47代の住持に任ぜられて、応仁の乱で荒廃した寺の再興に尽力した。

様々な説話を残していることから、江戸時代になって説話が作られ、とんちで有名となった人物である。その後、昭和初期には絵本や紙芝居の題材となり、広く知られている。また、1975年から1982年にはアニメも製作されている。特に、「屏風絵の虎退治」「このはし渡るべからず」は余りにも有名である。

アニメの「一休さん」は彼の少年時代を舞台にした物語であり、安国寺にいた時の物語である。全296話という長寿番組になった。また、AパートとBパートの間のアイキャッチでの「慌てない慌てない。一休み、一休み」と、本編終了後の「はぁ~い。面白かったぁ?じゃぁ~ねぇ~」というのはお馴染みの台詞である。また、とんちを使って考え始めるときのポーズや、考えている最中の木魚の音、閃いたときのチーンという音などは、後に大きな影響を与えることになり、バラエティ番組などでは当たり前のように取り入れられている。

また、このアニメの影響もあって、小坊主のことを「一休さん」ということもある。

第二次大戦」:英語では「World War Ⅱ」または「The Second World War」と言い、日本語では「第二次世界大戦」というのが正式名称である。1939年から1945年にかけて、連合国と枢軸国との間で行われた世界規模の戦争であり、ヨーロッパ、北アフリカ、中国、東南アジア、東アジア、太平洋が戦場となった。規模の点では、兵力、戦費、戦場、損害などのあらゆる面で於いて人類史上最大の戦争である。

連合国に加わったのは、ソ連、アメリカ、イギリス、中華民国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、オランダ、フランス、南アフリカなどで、枢軸国に加わったのはドイツ、日本、イタリア、フィンランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、クロアチア、スロバキア、タイ、イラン、ヴィシーフランスなどである。

発端はヨーロッパであって、1939/8/23に独ソ不可侵条約が締結され、9/1にドイツ軍がポーランドに宣戦布告して侵攻し、これが勃発日とされている。そして9/3に英仏がドイツに宣戦布告を行った。最初はドイツの東進とソ連の西進で東ヨーロッパが舞台となるが、1940年になるとドイツが西進を開始してヨーロッパ全土が戦場になり、北アフリカまで戦火が拡大していくことになる。

一方、アジアでは、1937年以来、日中間で戦争状態になっていたこともあって、日本はヨーロッパでの戦争への不介入方針を掲げるも、1940年9月に日独伊三国軍事同盟を締結し、1941/12/8に日本海軍がハワイ・真珠湾の奇襲によって日米が参戦、更に中華民国が宣戦布告して太平洋戦争が始まり、更に独伊がアメリカに宣戦布告して世界規模に拡大した。

当初は枢軸国側が有利に進み、占領地を拡大していくが、1942年6月のミッドウェー海戦で日本海軍がアメリカ海軍に敗北した頃から形成は逆転するようになり、1943年2月のスターリングラードでのドイツ第6軍が敗北したことで連合国側が優勢となり、1943年7月にイタリアが連合国に降伏、ドイツと日本に対する攻撃が激しくなり、1945/5/8にドイツが連合国に降伏、8/14に日本がポツダム宣言を受諾して降伏(発表は8/15)、9/2に連合国軍戦艦ミズーリ号艦上での降伏文書調印によって終結した。(この日が終結日である。)

尚、日本では「太平洋戦争」または「大東亜戦争」と言うが、これは第二次世界大戦の局面の一つであり、アジア太平洋地域を舞台とした戦争のことを指している。尚、「大東亜戦争」には1937年からの支那事変からを含める/含めないという解釈があり、含めた場合は「太平洋戦争」よりも期間が長くなり、「太平洋戦争」とは同義にはならない。

独ソ不可侵条約」:1939/8/23に、ドイツとソ連との間で締結された不可侵条約である。別名「ヒトラー=スターリン条約」とも言われている。(署名をしたのは両国の外務大臣であるモロトフとフォン・リッベントロップである。)当時のドイツはヒトラーが、祖堅はスターリンが指導者であり、この両者は犬猿の仲と言われていただけに、手を結ぶことになったこの条約は世界を驚かせた。

この条約は、不可侵というだけでなく、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ルーマニア(いずれも当時は独立国であった)を両国の勢力範囲に収めた秘密議定書を含んでいて、フィンランド以外の国はこの後にドイツ、またはソ連に侵攻されて、占領されたり、領土を譲ることになった。特にポーランドは両国に分割占領された。

条約の有効期間は10年間として、一方が有効期間終了の1年前に破棄通告をしなければ5年間の自動延長となる、という条項があったが、1941/6/22に開始されたドイツのバルバロッサ作戦でソ連に侵攻したことで、この条約は破棄された。

この条約によって、ドイツは東西の2正面で開戦という最悪の事態を避けられるようになり、英仏との戦いに有利な状況を作り上げることとなった。そのため、この条約は第二次世界大戦勃発を早めたとされている。また、ソ連はこれによって英仏と独の両方から敵視されて戦争に巻き込まれる可能性が高いとされていたが、この条約によって三国を敵にする自体から逃れることが出来た、とされている。

日本に対する影響は、モンゴル人民共和国との国境紛争、ノモンハン事件の最中であり、ソ連と敵対関係にあった真っ直中であり、ドイツのこの条約締結は、ドイツとの間で結んでいた日独防共協定に違反する行為とみなし、平沼内閣は日独同盟の締結交渉中止を閣議決定し、総辞職することにつがった。

ノモンハン事件」:1939年5月から9月にかけて、満州国とモンゴル人民共和国の間の国境線を巡って発生した日ソ両軍の国境紛争事件である。当事国は満州国とモンゴルであるが、それぞれの後ろ盾となった日本とソ連が実質的な戦いを繰り広げている。

尚、日本とソ連は、これを国境紛争と見なしているため、「ノモンハン事件」(日本)、「ハルハ河の事件」(ソ連)と呼んでいるが、モンゴルではこれを戦争と見なしていて「ハルハ河戦争(ハルヒン・ゴル戦争)」と呼んでいる。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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↓参考まで

危機の二十年―1919-1939 (岩波文庫)

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  • 作者: E.H.カー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1996/01
  • メディア: 文庫

岩波講座 東南アジア史 8 国民国家形成の時代  1939年~1950年代

岩波講座 東南アジア史 8 国民国家形成の時代 1939年~1950年代

  • 作者: 後藤 乾一
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/02/25
  • メディア: 単行本

第二次世界大戦前夜―ヨーロッパ1939年 (1969年) (岩波新書)

第二次世界大戦前夜―ヨーロッパ1939年 (1969年) (岩波新書)

  • 作者: 笹本 駿二
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1969
  • メディア: 新書

日中戦争見聞記―1939年のアジア (講談社学術文庫)

日中戦争見聞記―1939年のアジア (講談社学術文庫)

  • 作者: コリン ロス
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 文庫

日本文化史概説 (1939年)

  • 作者: 村岡 典嗣
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1939
  • メディア: -

一休さん (寺村輝夫のとんち話 1)

一休さん (寺村輝夫のとんち話 1)

  • 作者: 寺村 輝夫
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 1976/01
  • メディア: -

一休さん (新・講談社の絵本)

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  • 作者: 宮尾 しげを
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 単行本

一休さん―とんちで名高い禅宗の僧 (学習漫画 世界の伝記)

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  • 作者: 三上 修平
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1990/06
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一休さん (世界名作ファンタジー)

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  • 作者: 平田 昭吾
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 1997/12
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一休さん~母上さまシリーズ~第1巻 [DVD]

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第二次世界大戦〈1〉 (河出文庫)

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  • 作者: ウィンストン・S. チャーチル
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2001/07
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第二次世界大戦〈2〉 (河出文庫)

第二次世界大戦〈2〉 (河出文庫)

  • 作者: ウィンストン・S. チャーチル
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 文庫

第二次世界大戦〈3〉 (河出文庫)

第二次世界大戦〈3〉 (河出文庫)

  • 作者: ウィンストン・S. チャーチル
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 文庫

第二次世界大戦〈4〉 (河出文庫)

第二次世界大戦〈4〉 (河出文庫)

  • 作者: ウィンストン・S. チャーチル
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2001/07
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徹底図解 第二次世界大戦―世界を地獄に変えた火の7年間

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第2次世界大戦がよくわかる本―20ポイントで理解する (PHP文庫)

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  • 作者: 太平洋戦争研究会
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  • メディア: 文庫

第二次世界大戦 (地図で読む世界の歴史)

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  • 作者: ジョン ピムロット
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2000/01
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第二次世界大戦 語り継ぐべき決戦の記録 DVD BOX (DVD付)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
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  • メディア: 大型本

図説 第二次世界大戦 (ふくろうの本)

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  • 作者: 太平洋戦争研究会
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
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独ソ不可侵条約―ソ連外交秘史

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  • 出版社/メーカー: 新樹社
  • 発売日: 1995/05
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独ソ不可侵条約論 (1962年)

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  • 発売日: 1962
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ノモンハン事件―機密文書「検閲月報」が明かす虚実 (平凡社新書)

ノモンハン事件―機密文書「検閲月報」が明かす虚実 (平凡社新書)

  • 作者: 小林 英夫
  • 出版社/メーカー: 平凡社
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ノモンハン戦争―モンゴルと満洲国 (岩波新書)

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  • 作者: 田中 克彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2009/06
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ノモンハン事件の真相と戦果―ソ連軍撃破の記録

ノモンハン事件の真相と戦果―ソ連軍撃破の記録

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  • 発売日: 2002/07
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ノモンハンの戦い (岩波現代文庫)

ノモンハンの戦い (岩波現代文庫)

  • 作者: シーシキン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
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ノモンハン事件日本陸軍「失敗の連鎖」の研究

ノモンハン事件日本陸軍「失敗の連鎖」の研究

  • 作者: 三野 正洋
  • 出版社/メーカー: ワック
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本


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名曲探偵アマデウス#50 ヤナーチェク「シンフォニエッタ」 [ドラマ]

1年8ヶ月でようやく50の大台に乗った今回(普通なら80の大台に乗っているべきです。)は、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」でした。今回は30分繰り下がってのスタートということになったが、これは大河ドラマの最終回の時間拡大のためであるが、BS-hiの大河ドラマ放送は、こういう時は1時間繰り上げてスタートさせることか多いのに、定時の18時スタートだったら、繰り下がるしかないですし...

今回は久しぶりにカノンさんが(電子)ピアノを弾くという所があったが、いつ以来ですかね、こういう所があったのは。また、歌を歌ったり、本の朗読をしたり、ラストでは茶目っ気たっぷりに、ちょっとした悪戯までするということで、冒頭からラストまで、ノリに乗っていて楽しみながら色々と魅せてくれた物語でした。

所長が木を買ってきて、その世話をしているカノンさん。水をやっているが元気が無いと言っている。(「木ちゃん」と言っていました。)所長は「そのうち元気になるだろう」と楽観的な事を言うが「だと良いんですけど...」とカノンさんはシビアだった。そんな所に客が来た。直ぐに元気のない木に気づき「あらららららら」と言って気の側にやってきて「根詰まりが原因ですね」と言い、自分が開発した即効性の植物用カンフル剤「カレキニンV」を与えればいい、といって、カノンさんに渡す。「ご親切にありがとうございます」と言って受け取ったカノンさん。で、依頼人は名刺を出してカノンさんに渡す。それを目にしたカノンさんは「何か、インチキくさ~い」と漏らす。これに「何か言いましたか?」「いえ、何でも...」と早速素直なカノンさんが見られる。で、依頼人は仕事の現場で不思議なことが起こり、調べて欲しい、と本題へ。

製薬会社をリストラされた依頼人は、自ら植物用即効性カンフル剤を開発し、枯れた木を生き返らせる商売を始めた。そんな所に樹齢700年という枯れかかった桜の老木を診て欲しいという仕事が舞い込んだ。で、カレキニンVを試したが、薬は効かなかった。諦め掛けていたら思いも寄らないことで木が生き返って、新芽が出て、花は咲き、驚いた。思いも寄らないことは「1Q84」だった。(「私も読みました」とカノンさんは言っていた。)助手の娘が小説の中に出てくるクラシック音楽を聴いていた。どう考えてもこの曲が関係しているとしか思えない、ということで、調べて欲しい、ということだった。

まずは「1Q84」に登場したことで注目されたということが語られたが、時流をちゃんと取り入れていますね。で、カノンさんが「1Q84」の該当部分を朗読する。で「これはヤナーチェクの「シンフォニエッタ」だと言い当てられる人が世間に一体どれぐらいいるだろう」と読むと、「こま近所じゃ、所長ぐらいしかいませんよね」と早速食いつくカノンさん。すると、依頼人は「あんまり有名な曲じゃないみたい」から始まって娘のことをボロクソに言う。すると「色々と大変ですね」とカノンさん。「分かってくれる?」と言うことから依頼人は「もう一本、これあげる」と言って、カレキニンVを取り出した。これに「あっ、どうも」と言って笑顔を見せたカノンさん。→こういう所はちゃっかりしています。

で、第1楽章から。所長の言葉で「黒鍵だけで弾ける曲ですね」とカノンさんは口にするが、こういう所は流石ですね。で、野本先生の解説で「ペンタトニック音階(5音音階)」の説明、更に「空虚5度」(これは以前にも出てきました。)の説明で、西洋のクラシックでは禁じ手だったものと語られるが、いつものように分かりやすい説明です。

また、トランペットで出せる最低音よりも半音低い音を奏でる方法の紹介で、音の微調整用でしか使わないスライドを駆使して音を出す、というのは、考えたらこれしかないということになるのでしょうが、ある意味ではコロンブスの卵的な発想ですね。

依頼人は、管楽器の音に木を蘇らせる不思議なパワーがあるのでは?と口にする。カノンさんはこれに「天才、きっとそれですよ」と、依頼人を(さりげなく)ヨイショしていたが、こういう所は実に上手いですね。

所長は信じられない様子だったが、この先を、ということで第2楽章へ。「身体が勝手に動いちゃう」と言うカノンさんは楽しそう。で、舞曲風の調べということで、3人は立ち上がって踊り出す。(依頼人は盆踊りのように見えましたけど...)が、曲調が変わると「展開が変だ」と所長。で、交響曲の4つの楽章の構成の説明と「シンフォニエッタ」は5つの楽章があるということが語られ、伝統的な作曲法に則らないヤナーチェクの作曲法の解説へ。「タター」の説明を経て、植物が発展して成長していくようなものと説明される。

で、「秘密のパワー」という言葉から閃いた所長は簡単な楽譜を記して「ひれ弾いてみて」とカノンさんに渡す。そして久しぶりのカノンさんの演奏は、「ぞうさん」だった。そして「発話旋律」の説明へ。

ここではナレーターの阪脩が登場して、朗読するということで、ちょっとしたサービスもありました。朗読の波形と旋律の波形が似ているということから、発話旋律の解説は、実際の波形を見せていたので、分かりやすいものでした。更に、民謡には発話旋律のものが多いということ、ヤナーチェクの発表した言葉に関する論文などが紹介される。→「銭形命・11話」の台詞が全て楽器の音とした物語を思い出す所でした。

依頼人は曲の中に木を生き返らせるおまじないの言葉が紛れ込んでいるのでは?と考えるが、これにカノンさんが「こんな感じですか?」と言って歌い出すが、実に楽しい歌でした。→カノンさん、新興宗教の教祖様になれるのではないですかね...

しかし所長は曲は関係無いと考える。で、娘さんが何かをしていたのでは?と考えて尋ねる。で、ヤナーチェクが「シンフォニエッタ」を作曲した時、38歳年下の女の存在を口にする所長。カノンさんも、老木に力を与えたのは依頼人の娘と考えた。で、ヤナーチェクの38歳差のロマンスの話が語られる。そして、それから代表作の多くを書き上げたことが語られる。で、娘が何かをやっていたのでは、ということから、カノンさんは「助手って、ボスが見てない所で色々と苦労しているんですから」と口にして、この時の所長のふくれっ面が面白い所でした。

で、依頼人は木にとって一番大事なことを思い出し、一から勉強をやり直して出直す決心をして、無事に解決した。

今回のドラマ部分は35分半弱、曲の演奏は7分半弱、ラストのオチが1分強という構成でした。この時間では全曲と言う訳にはいかず、流れたのは第1楽章と、第2楽章の途中まで、第3楽章でした。

ラストのオチの部分は、今回の依頼人に倣って、カノンさんはもやしに「シンフォニエッタ」を聴かすことで、それを増やそうと試みる。ザルに少しだけもやしを入れると、早速「シンフォニエッタ」をもやしに聴かせる。所長が「何してるんだ?」尋ねると、「ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」でもやしが増えたら、お昼ご飯になるかな~と思って...」と答える。所長は「そんなはず無いだろう」と言うとそっぽを向いてしまう。するとカノンさんは隠していたバケツからもやしをザルに山のように入れると、「あっあ゛、もやしが増えた!」と(わざとらしく)驚く。すると所長がやってきて、「これは凄い。別の野菜で試してみよう」と言って冷蔵庫に。カノンさんは所長が冷蔵庫から別の野菜を取り出そうとするのを目にすると、(カメラ目線で)ウインクをして、してやったり、という表情を見せていた。が、所長が背後から現れると「そんな訳ないだろう」と言ってカノンさんを突き飛ばし、ガッツポーズを見せてカメラに向かってウインクしていた。

何だかんだで助手も苦労するということをアピールしていたカノンさんですが、この所長にはカノンさんのような助手がいないとダメですね。所長は木を買ってきて世話をカノンさんに任せるだけだし、依頼人の木を上手く引きだして植物用カンフル剤の2本目をゲットしているなど、流石はカノンさんでした。

いつものように豊かな表情を魅せるカノンさんだったが、ラストはちょっと調子に乗りすぎてましたね。もやしを山のように入れるのは、見た目では分かりやすいですが、ちょっとやり過ぎ。が、茶目っ気たっぷりなカノンさんは楽しいです。

次回(来週11/29)は15分繰り下がって20:15からのスタートで、ファイルNo.045のヴィヴァルディ「四季・秋冬編」の再放送です。ということなので、今週と来週は再放送が続くことになりますね。24日・火曜朝のBS-hiの再放送は今回のファイルNo.050のヤナーチェク「シンフォニエッタ」、27日・金曜朝のBS-2はファイルNo.049のプロコフィエフ「組曲『ロメオとジュリエット』」、地上波は大相撲のためにお休み、28日・土曜お昼のBS-hiの再放送はお休みです。次の新作となるファイルNo.051のフォーク「レクイエム」は12/6で、やはり15分繰り下がって20:15のスタートとなります。その翌週の12/13も20:15のスタートで、ファイルNo.052の武満徹「ノヴェンバー・ステップス」、12/20はファイルNo.053のパガニーニ「24の奇想曲」と続き、年内はここまでとなります。

 

ヤナーチェク:シンフォニエッタ

ヤナーチェク:シンフォニエッタ

  • アーティスト: クーベリック(ラファエル),ヤナーチェク,フィルクシュニー(ルドルフ),バイエルン放送交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

ヤナーチェク:シンフォニエッタ

ヤナーチェク:シンフォニエッタ

  • アーティスト: アンチェル(カレル),ヤナーチェク,チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2004/12/01
  • メディア: CD

バルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタ

  • アーティスト: クリーヴランド管弦楽団,バルトーク,ヤナーチェク,セル(ジョージ)
  • 出版社/メーカー: Sony Music Distribution inc. (JDS) =music =
  • 発売日: 2000/08/23
  • メディア: CD
ヤナーチェク:シンフォニエッタ&ルストラフスキー:オーケストラのための協奏曲

ヤナーチェク:シンフォニエッタ&ルストラフスキー:オーケストラのための協奏曲

  • アーティスト: 小澤征爾,ヤナーチェク,ルトスワフスキ,シカゴ交響楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2003/02/26
  • メディア: CD
ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~

ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2009/08/26
  • メディア: CD
↓これも拾っておきます。
1Q84 BOOK 1

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  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/05/29
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1Q84 BOOK 2

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  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
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ケータイ刑事 銭形命 DVD-BOX

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