REO SPEEDWAGON『WHEELS ARE TURNIN'』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼らの11枚目のアルバムである。1980年に発表した9枚目の「HI INFIDELITY」の大ヒットから続く彼らの最盛期のアルバムであり、全米No.1ソング(彼らにとっては2曲目の全米No.1である。)も生まれている内容の充実していた時期のアルバムである。
収録曲は以下の全9曲である。『I Do' Wanna Know』『One Lonely Night』『Thru The Window』『Rock 'N Roll Star』『Live Every Moment』『Can't Fight This Feeling』『Gotta Feel More』『Break His Spell』『Wheels Are Turnin'』。
この中からシングル・カットされたのは4曲で、『I Do' Wanna Know』がBillboardで最高位29位を記録するまずまずのヒットとなり、2nd.シングルの『Can't Fight This Feeling』は3週連続1位を獲得する大ヒットとなって、1985年のBillboard年間シングル・チャートでも13位にランクインする大ヒットとなった。また、イギリスでは最高位16位を記録している。更に『One Lonely Night』がBillboardで最高位19位を、『Live Every Moment』が最高位34位を記録している。
本アルバムからのお薦め曲は、全米No.1ヒットとなった『Can't Fight This Feeling』、シングル・ヒットを記録している『One Lonely Night』『I Do' Wanna Know』『Live Every Moment』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーである『Wheels Are Turnin'』をピックアップしておく。
全体的には、聴きやすいロック・チューンと、ポップなナンバーとが程よいバランスで収録されていて、とても聴きやすい内容となっている。また、彼らの特徴であるメロディ・ラインの美しさも健在である。(特にバラード・ナンバーでは持ち味がたっぷりと出ている。)'80's中期のロック・アルバムとしてはクオリティも高いだけに、聴いておきたいアルバムである。
BEST HIT USA 2009[2009/12/1] [音楽(etc.)]
今回も平凡な内容でした。ただ、今回は「ギネスブックに認定」ということがいくつか出てきたが、記録は破られるためにあるものなので、いずれはということで、興味を持てないのですが...また、先週のフレディ、来週のジョンの命日につなげるためなのか、11/29が命日のジョージを上手い形で持ってきていて、「命日特集」を続けるような印象でした。
時間の無駄遣いのOP-PVは2008年のERIC MARTIN『Pride』、CM明けの挨拶の後、内面的に暗い歌の話から「グランジ」の話題となり、1992年のNIRVANAのライヴで『Smells Like Teen Spirit』でした。続いて「HOT MENU」のコーナーとなって、CALVIN HARRISをピックアップ。インタヴューがあってから『Ready For The Weekend』のON AIR(ブチ切りで短かったですね...)そして「COUNT DOWN USA」で20位から11位の発表でした。
CMを挟んで「STAR OF THE WEEK」となり、ERIC MARTINをピックアップ。インタヴューと『いつかのメリークリスマス』でした。そして「C/D USA」の続きで、10位から4位の発表と続きました。
CMを挟んで、面白くない「大いなる伝説」のBEATLES編、そして「TIME MACHINE」のコーナーへ。今回は12/1ということで以下の5件が紹介されました。
1957年:BUDDY HOLLY & THE CRICKETSが「エド・サリバン・ショー」に初出演した、1973年:CARPENTERSの『Top Of The World』が全米シングル1位を獲得した。2曲目の全米No.1ソングとなった。(2週連続1位となったが、この時期のNo.1ソングは年間チャートでは伸びなくて、1972/1973年の年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)、1982年:MICHAEL JACKSONのアルバム「THRILLER」が発売になる。シングルは全て大ヒット、グラミー賞8部門獲得、2006年には1億400万枚以上売れて「世界一売れたアルバム」としてギネスブックに認定された、1991年:GEORGE HARRISONがBEATLES以来25年ぶり、ソロとしては初となる来日公演を横浜アリーナで開催した、1997年:KENNY Gが循環呼吸によって45分47秒間、サックスでEフラットの音を鳴らし続け、「最も長いロングトーンをするサックス奏者」としてギネスブックに認定された。
また、12/1が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の2名でした。DOORSのJOHN DENSMORE(1944年生まれ)、GILBERT O'SULLIVAN(1946年生まれ)。
尚、筆者のデータベースには、12/1が誕生日のアーティストとして以下の名前があります。GEORGIOS KASASSOGLOU(1908年生まれ)、MARY MAARTIN(1913年生まれ)、MATT MONRO(1930年生まれ)、JIM NESBITT(1931年生まれ)、JIMMY LYONS(1931年生まれ)、LOU RAWLS(1933年生まれ)、BILLY PAUL(1934年生まれ)、MURIEL COSTA-GREENSPON(1937年生まれ)、SANDY NELSON(1938年生まれ)、DIANNE LENNON(1939年生まれ)、ERIC BLOOM(1944年生まれ)、BETTE MIDLER(1945年生まれ)、ALAIN BASHUNG(1947年生まれ)、KEITH THIBODEAUX(1950年生まれ)、JACO PASTORIUS(1951年生まれ)、JULEE CRUISE(1956年生まれ)、BILLY CHILDISH(1959年生まれ)、SARAH SILVERMAN(1970年生まれ)、MELANIE PERES(1971年生まれ)、MIKA POHJOLA(1971年生まれ)、JON THEODORE(1973年生まれ)、DAVID LUDWIG(1974年生まれ)、BRAD DELSON(1977年生まれ)、MAT KEARNEY(1978年生まれ)、THOMAS BATUELLO(1994年生まれ)。
今回は、1991年の話になって、GEORGE HARRISONの来日公演の裏話を語り、1981年のGEORGE HARRISON『All Those Years Ago』でした。また、曲の後に、来日から10年後の2001年に亡くなったということが語られた。(11/29が命日です。)
「C/D USA」のTOP 3の発表を挟んで、ラストのリクエスト曲へ。今回は1999年のBOYZONE『No Matter What』でした。→10年前の曲であるが、筆者に取ったらここで取り上げるべきではない新しい所なのでノーコメントです。
次回は、EPGによると、ゲストはボン・ジョヴィ。内容説明の方は、今週のゲストはボン・ジョヴィ!デビュー25周年も現在もヒットし続ける彼らの凄さに迫る!さらにジョン・レノンの命日と言うことでジョンの貴重な映像を!とあります。
ケータイ刑事銭形泪37話(2nd.24話・アナザーストーリー2話)[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]
9回目となる「銭形泪・2nd.24話」(通算では37話)の「第三帝国からの挑戦状 ~アドルフ・ヒトラーを迎撃せよ!」の「裏ネタ編」ですが、この物語についての「裏ネタ編」は今回までと言うことにします。で、今回は閣下が口にしたヒントの「森を隠すなら木に隠せ」の元ネタ(本来の諺)である「木を隠すなら森の中」について、泪ちゃんが状況はこうと言った「膠着状態」について、そして、月経流巣の言葉の中から「ルートヴィヒ」について、月経流巣がこれを見せた「組織図」についてと、そこに名前があったオリバー・ガーンの元ネタである「オリバー・カーン」について記します。
尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)の前半は「ここをクリック」、後半は「ここをクリック」してご覧下さい。
「木を隠すなら森の中」:ある物を隠したいと思うのならば、同じ物がたくさんある所に隠せば見つかりにくい、ということの例えである。これは、イギリスの作家G・K・チェスタートンの探偵小説「ブラウン神父の童心 折れた剣」に登場する「木の葉を隠すなら森の中」というものから派生したものとされている。(とは言っても、「木の葉」でも「木」でも、隠す場所は「森の中」と変わらないですが...)
この小説はブラウン神父が探偵として事件の謎を解いていき、奇想天外なトリックを暴くという作品である。→奇想天外なトリックということでは「ケータイ刑事」と繋がりますね。
で、小説の中に出てくる所を引用すると、「賢い人は葉をどこへ隠す? 森の中だ。森がない時は、自分で森を作る。一枚の枯れ葉を隠したいと願う者は、枯れ葉の林をこしらえあげるだろう。死体を隠したいと思う者は、死体の山をこしらえてそれを隠すだろう」という所である。
それにしても、「死体を隠すのなら、死体の山を作る」という発想は凄いところでありますね。(まあ、20世紀初頭に書かれた作品であることから、時代が現在とは随分と違っていますが...)
今回の物語では、閣下が口にしたのはこの諺で「木」と「森」を逆にした「森を隠すなら木に隠せ」ということであった。これを言葉通りに解釈しようとすると、どう考えても「森」の方が「木」よりも大きいため、不可能と思う所である。柴田さんのように「言い間違え」と考えてしまうのも理解出来るが、泪ちゃんはこの言葉が入れ替わっていることから「逆」ということを思いつくのだから、やっぱり違いますね。
ただ、考えるところで「逆だったら」と言うことに気づくのなら、回文を口にして貰いたかった所でもありますが...→「チンパンジイから怪人パンチ」は愛お姉ちゃまというイメージが強いですが、泪ちゃんも「キツネは虎と小虎と羽付き」や「桜は楽さ」など、いくつかありますね。
「膠着状態」:膠(にかわ)がくっついたように粘り着いた状態に陥った状態のことをいう。ある事柄が、ある状態で固定してしまって動かなくなることである。
膠(にかわ)とは、動物や魚の骨、皮、腱などの結合部位を主成分であるコラーゲンを抽出して作られるものであり、ゼラチンが主成分の物質である。透明または半透明であり、弾性が高いことで知られている。純度の高いものは「ゼラチン」と呼んでいて、食品や医薬品に利用されているが、純度の低いものを「膠」と呼び、主に接着剤として利用されている物質である。(化学的にはゼラチンの不純物が多いものである。)
英語では「Deadlock」と言い、「膠着状態に陥る」ということを「Reach a deadlock」または「Come to a standstill」と言う。
「ルートヴィヒ」:ドイツ語圏に於ける男の名前であり、ドイツ語では「LUDWIG」と綴られる。ドイツでは有所アル名前の一つであり、神聖ローマ皇帝、フランク王国、バイエルン王国、ヘッセン大公国などの国王の名前でもある。そのため、複数のルートヴィヒ1世からルートヴィヒ6世が王位に就いている。また、音楽家として知られる有名なベートーベンのフルネームは「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」である。また「ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ」(大バッハとして知られているヨハン・ゼバスティアン・バッハの遠戚の音楽家である。)、「ルートヴィヒ・ゼンフル」、「ルートヴィヒ・トゥイレ」、「ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス」などのドイツの音楽家がいる。また、作家や学者などで名前を残している人物も大勢いる。→ドイツではかなりポピュラーな名前ということになる。
尚、ドイツだけでなく、オーストリアなどの周辺国でもこの名前はポピュラーな名前である。よって「ルートヴィヒ」はドイツ人であるとは限らないことに注意されたし。
映画では原題が「LUDWIG」という作品があるが、日本公開時の邦題は「ルートヴィヒ」/神々の黄昏」というタイトルになっている。これは1972年の西ドイツ、イタリア、フランスの合作映画であって、19歳でバイエルン国王となったルードヴィヒ2世の生涯を描いた大河ドラマである。ルキノ・ヴィスコンティ監督のドイツ三部作の最後を飾る作品である。(後の2本は1969年の「地獄に堕ちた勇者ども」と1971年の「ベニスに死す」である。)しかも、ヴィスコンティ監督は4時間の作品として仕上げたが、映画会社が「あまりにも長すぎる」として、監督に編集をさせて、3時間の作品として劇場公開された。(更に手を加えた140分の短縮版もある。)その後、オリジナル・ネガを使ってヴィスコンティ監督の仕上げた4時間の完全版が復元されている。
一応、作品データを記しておくと、監督はルキノ・ヴィスコンティ、製作総指揮はロバート・ゴードン・エドワーズ、脚本はルキノ・ヴィスコンティ、エンリコ・メディオーリ、スーゾ・チェッキ・ダミーコの3人、撮影はアルマンド・ナンヌッツィ、音楽はフランコ・マンニーノである。出演は、ヘルムート・バーガー、ロミー・シュナイダー、トレヴァー・ハワード、シルヴァーナ・マンガーノ、アドリアーナ・アスティ、ソニア・ペトローヴァ、ジョン・モルダー・ブラウン、マルク・ポレル、ゲルト・フレーベ、たちである。
現在では4時間の「完全復元版」もDVDでリリースされているので、一度は見ておく事をお薦めする。(但し、4時間は長いです。)筆者は「ルートヴィヒ」というと真っ先にこの作品を思い出すので、数多くいる国王・ルートヴィヒと言うと、真っ先にバイエルン国王のルートヴィヒ2世が浮かびます。
「完全復元版」が生まれる前の1980年代(確か85年よりも前だと記憶しているのですが...)KBS京都が年末だったか正月の映画特番として3時間の「ルートヴィヒ/神々の黄昏」を放送したことがありました。この時、この作品意外にも3時間前後の長尺作品を放送していて、年末年始の一週間弱の間に、普段はTVでは放送されないような超大作が5、6本放送されたのでした。現在だと、WOWOWやCSならばこれに近いことがある時もあるが、地上波ではこういうことはないですね...
「組織図」:社会科学に於いて語られる「組織」の構成を記した図のことであり、その組織の構成が分かるものである。会社の組織表などはこれに該当する。
ここで言う「組織」とは、ある目的を実現するために複数の人が集まって作られた集団/団体のことであり、生物学に於ける「細胞組織」ではない。
複数の人間が集まった集団は、ある目的を実現するためのものであるが、単に複数の人が集まっただけでは上手く機能しない。指揮管理系統があって、各人の役割分担が定められることで集団として機能していくことになる。そこで、リーダーや中間管理者がいることになる。少人数の集団であれば、別にそれでも良いが、何百、何千人もの人が属するとなると、その組織としても複雑になり、簡単には把握できなくあってしまう。そのため、組織の各部署の構成が簡単に分かるようにする目的で作られるのが組織図である。
就活をしていると、企業の事業内容だけでなく、会社組織がどのようになっているのか、ということも調べるでしょうから、お馴染みですね。ただ、世界的な大企業から社員が数人というような中小企業とでは、組織図と言っても余りにも違いすぎますが...
「オリバー・カーン」:OLIVER KAHN。1969年生まれのドイツの元サッカー選手(ゴールキーパー)である。2008年に現役を引退したので「元選手」となったが、この物語が放送された2004年当時は現役バリバリの選手であり、世界的にも実力を認められた選手として、第一戦で活躍していた。特に、2002年の日韓共同開催のワールドカップでは大活躍をして、ドイツを準優勝に導く活躍をした。この時の活躍から、日本でも人気の高い選手となった。
ドイツサッカー界で、最も多くのタイトルを獲得した選手の一人であり、現役時代から名キーパーとして知られている。これは、欧州サッカー連盟が選ぶ歴代欧州サッカー選手ベスト50の中に、現役当時の彼が選ばれているが、当時、現役のゴールキーパーでは唯一人の選出であった。→現役時代から伝説になっていた選手でした。
尚、サッカー選手は所属チームを移籍することが多く、所属チームが変わることは当たり前のようになっているが、彼は21年間の選手生活で所属したのは2チーム(出身地であるカールスルーエのカールスルーエSCに7年間、バイエルンに14年間所属した。)だけである。尚、21年間の現役時代は1987年から2008年である。また、この内、1994年から2006年の間はドイツ代表としても活躍をしている。(1994、1998、2002、2006年のワールドカップに4度出場している。但し、正ゴールキーパーとして出場したのは2002年のみである。)
1990年代から2000年代の2つのディケイドに於いて、ドイツ・サッカー界を代表する選手でもあるので、この物語では彼の名前をもじった「オリバー・ガーン」という名前が登場していたが、第三帝国組織図には「副総督」となっていましたね。これはゴールキーパーというのは、サッカーの試合ではグランド全体を見て指示を出すことをすることで、グランドでの監督と言うこともできる。チームには当然監督がいるので、二番目の監督という事が言われるが、それを考えて「副総統」ということにしたのでしょうね...
尚、ナチス党(国家社会主義ドイツ労働者党)に老いての副総統は「ルドルフ・ヴァルター・リヒャルト・ヘス」である。この物語では、第一の被害者となったルドルフ・ヒスがヘス副総統をもじった名前になっていました。→本作は歴史ドラマでは無いので、歴史に従って登場人物の役職を設定する必要は無いですし、部分的にはこういう所があった方が面白いですからね...(この方が、歴史と同じ所/違っている所を調べる楽しみにもなり、より頭に入りやすくなります。)
ルートヴィヒ 復元完全版 デジタル・ニューマスター [DVD]
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ルキーノ・ヴィスコンティ DVD-BOX2 3枚組 ( イノセント / ルードウィヒ 完全復元版 / 熊座の淡き星影 )
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オリバー・カーン自伝 ナンバーワン―私なら、こう生きる!21のセオリー
- 作者: オリバー カーン
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
もう一度、会いたい!Oliver Kahn―世界最強ゴールキーパーの素顔
- 作者:
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2002/10
- メディア: 大型本