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RICKY NELSON『RICKY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1957年に発表された彼のデビュー・アルバムである。ロック創生期から活躍した1人として知られている彼であるが、そのデビュー・アルバムはプレスリーたちと共に「ロックンロール」という新しい音楽を広く知らしめることになり、歴史に残るアルバムである。しかも、リリースから2ヶ月ほどが過ぎた1958年1月(第3週と第4週)には全米No.1アルバムとなった。(数多いヒット曲かりある彼であるが、全米No.1アルバムとなったのは意外なことに本アルバムだけである。)また、1958年のBillboard年間アルバム・チャートでも9位にランクインしている。

収録曲は以下の全12曲である。『Honeycomb』『Boppin' The Blues』『Be-Bop Baby』『Have I Told You Lately That I Love You』『Teenage Doll』『If You Can't Rock Me』『Whole Lotta Shakin' Goin' On』『Baby I'm Sorry』『Am I Blue?』『I'm Confessin'』『Your True Love』『True Love』。

この中からシングル・カットされたのは『Have I Told You Lately That I Love You』であり、Billboardのシングル・チャートで最高位29位を記録している。また、本アルバムには収録されていない曲(『A Teenager's Romance』)が全米2位を記録する大ヒットとなっている。

本アルバムは、ロックンロールの歴史の創生期における代表的な曲が収録されているということで、じっくりと聴いておきたい所である。お薦め曲としては『Have I Told You Lately That I Love You』をはじめ、『Honeycomb』『Boppin' The Blues』『True Love』『If You Can't Rock Me』『Be-Bop Baby』などをピックアップしておくが、全部と言ってもよい所である。

尚、本アルバムの収録時間は全12曲でも25分を超えた所である。(1曲が2分強ということになる。)現在のアルバムであるCDの収録時間をみると、これは余りにも短いということになるが、半世紀前の当時であれば、確かに「短い」ということになるのだが、極端に短いというわけではない。(一つの目安が30分でした。)

現在では、次のアルバム「RICKY NELSON」と「2 in 1」にしたものもリリースされているので、お買い得はそちらである。(2nd.アルバムは全12曲、29分弱である。)

ということで、本アルバムの価値は、ロックンロール創生期の歴史に残るアルバムがオリジナルの形で収録されているという所であって、音楽を聴きたいという方ではなく、コレクター向けと考えたらいいでしょう。(音楽を聴きたいというのであれば、「2 in 1」の方がお得である。)

ちなみに、2nd.アルバム「RICKY NELSON」の収録曲全12曲は以下の通りである。『Shirley Lee』『Someday』『There's Good Rockin' Tonight』『I'm Feelin' Sorry』『Down the Line』『Unchained Melody』『I'm in Love Again』『Don't Leave Me This Way』『My Babe』『I'll Walk Alone』『There Goes My Baby』『Poor Little Fool』。「2 in 1」となったアルバムではこれらが「ROCKY」の12曲の後にそのまま収録されている。

 

Ricky

Ricky

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Imperial
  • 発売日: 2008/04/14
  • メディア: CD

↓「2 in 1」となっているのはこちらです。購入するのなら、こちらでしょう...

Ricky / Ricky Nelson

Ricky / Ricky Nelson

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Beat Goes On
  • 発売日: 1999/09/15
  • メディア: CD

Ricky/Ricky Nelson

Ricky/Ricky Nelson

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2001/06/01
  • メディア: CD


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ラストメール2~いちじく白書#8 [ドラマ]

今回は問題の偶数話(本作の偶数話は実に酷い内容ばかりである)であり、実に酷い物語でした。最初に「銀行強盗発生!」ということで緊張感が走ったものの、これが物語に全く生かされていない。一応、一希と静香は今回のメールがその仲間からのものという誤解があるものの、死者からのメールということを冷静に考えると、どう考えても全く関係無いものというのが見え見えであるため、単に時間の無駄遣いでしかない。それが分からないボロ脚本ということで、完全に今回はゴミでした。

今回のバーチャルメールの配信は7通、オマケの待ち受け画像も一希の画像に戻ってしまい、ここもゴミと同じ。結局、全10話の中の穴埋めと言ってもよいものに過ぎなかった物語でした。

一応、一希の母親が生きている、ということでクライマックスを迎えようとしている伏線として、勇気を持って踏み出さなければならない、ということを描いていて、最終的に一希が母を許して受け入れる所で、過去の経験の一つということで思い出すことにするのであろうが、見え見え過ぎていて...

しかも、次回では生きているという母が登場ということで、後は幕引きだけということで、「ラストメール」と同様にクライマックスはゴミになる予感だけを漂わせている...

となり町で銀行強盗が発生、犯人グループは日那比多町に潜伏しているというニュースが流れる。そんな中、一希の携帯に死者からのメールが届き、伝言を頼まれる。で、町外れの倉庫に言った一希と静香。2人は中から聞こえる声から、そこにいるのは潜伏している銀行強盗と思い、伝言だけを伝えて退散しようとするが、捕まってしまう。

バタバタがあって、そこにいた3人は銀行強盗ではなく、バンド仲間でオーディションを受けにいこうとしていた町の若者だった。その中の1人は町会議員の息子で、親からは議員になるように言わていて、バンド活動を反対されていた。

そんな所にその町会議員が現れて、息子を連れ戻そうとする。また、3人が待っている奏一は病気で死んだと伝える。動揺する3人は最後に1曲演奏をした。町会議員は黄が住んだとして息子を連れて行こうとするが、一希が、オーディションを受けた方が良い、と言い、3人はオーディションを受けることにして東京に向かった。

家に帰った一希は、自分が口にした言葉を思い出していた。そんな所に死んだじっちゃんから、「母は東京にいる」というメールが届いた...

先週予想した通りで、クライマックスに向けての伏線の更なる強化があっただけで、物語の中身は何もないカスでした。それにしても、こんなにも中身が無く、ギャグのつもりだったことが空回りしていて、しかもシリーズ構成として用意していることが最初から予想出来てしまうなんて、本当に救いようがないですね。伏線を用意するにしても、もっと上手い方法があるでしょうが...

次回は、都合良く、イベントのために東京に行った一希と静香。で、一希の母の登場ということで、展開の予想をするだけ馬鹿馬鹿しくなっちゃいました...

 

↓こういうものの方が本作よりも価値がある...

暇つぶしマッチ棒パズル (二見文庫―二見WAi WAi文庫)

  • 作者: 野口 ポチ
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 1992/12
  • メディア: 文庫

知るびあの泉―暇つぶしクイズ

知るびあの泉―暇つぶしクイズ

  • 作者: 小川 隆行
  • 出版社/メーカー: ワニマガジン社
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本
ナンプレ 究極の100問 (パズルBOOKS 100)

ナンプレ 究極の100問 (パズルBOOKS 100)

  • 作者: 西尾徹也=責任編集
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2009/12/02
  • メディア: 新書
↓今回のヘボ脚本家はこれでも学直せ!
ドラマ脚本の書き方―映像ドラマとオーディオドラマ

ドラマ脚本の書き方―映像ドラマとオーディオドラマ

  • 作者: 森 治美
  • 出版社/メーカー: 新水社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 単行本
シナリオの基礎技術

シナリオの基礎技術

  • 作者: 新井 一
  • 出版社/メーカー: ダヴィッド社
  • 発売日: 1985/11
  • メディア: 単行本

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その132) [ケータイ刑事]

この連載も11クール目に突入となりました。で、7代目ケータイ刑事の「銭形命」について、解禁することにします。(DVD-BOXの方も、あと2週間で発売です。)ということで、今回からしばらくの間は、「ケータイ刑事」からは「銭形命」を取り上げることにして、いつものように記していくことにします。

今回のテーマは「飼い犬」です。当然のことながら、動物の犬(Dog)です。(「飼い犬」と言うと、悪者が自分の身を守るために雇っている用心棒で、野望に邪魔となる者たちを始末する殺し屋(=部下)のことも「飼い犬」と言うことがあるが、この「飼い犬」は犬ではなく人のことなので、一応、断っておきます。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・7話」、「007」からは「ムーンレイカー」です。

ケータイ刑事」:「・7話」。「犬は知っていた! ~『バスカヴィル家の犬』殺人事件」という物語である。尚、「バスカヴィル家の犬」というのは言うまでもなく、コナン・ドイルの小説・シャーロック・ホームズの一編である。(「ケータイ刑事」でのホームズ・ネタは3度目ということになりました。(過去の2本は「赤毛同盟」「まだらの紐」です。))

シャーロキアンとして有名な作家・篠崎が殺されたということで、現場となった彼の自宅に向かったちゃんと松山さん。篠崎の家ではバスカヴィルという名前の犬が飼育されていた。(シャーロキアンらしい所である。世話をしているのは家政婦の佳代子である。)そして篠崎がオークションで落札したシャーロック・ホームズのパイプが消えていた。事件の手掛かりが無く、松山さんは(犬の)バスカヴィルに事情を聴こうと言っていたぐらいだったが、ちゃんはバスカヴィルの犬小屋の中に、そのパイプが隠されていたのを発見した。

関係者に事情を聴き、バスカヴィルはいつも庭で飼われているのだが、昨夜はたまたま檻が壊れていたために、仕方なく家の中に入れておいた。今朝、佳代子は篠崎からある本を買ってきて欲しいと頼まれ、それを買いに行くために外出し、帰ってきたら篠崎が殺されていて、側にバスカヴィルがいたということだった。(佳代子はバスカヴィルの犬小屋用の檻も買ってきたため、本を買いに行っただけよりも戻って来るのが遅くなった。)そんな所に被害者の弟が現れた。兄が死んだと知って駆けつけてきたのだった。

手掛かりが無く、捜査は息詰まる中、被害者の兄弟が不仲ということを知ったちゃんは、被害者の弟が怪しいと睨んだが、証拠がなく、バスカヴィルを「目撃者」と言って被害者の弟に合わせることにした。

しかし、犬は話すことが出来ないので、弟は「犬が目撃者」ということを笑っていた。しかし、バスカヴィルを見て「確かにコイツは、あの部屋で犯人見てるな」と口にした。つまり、バスカヴィルが現場(=家の中)にいたことを知っていたのだった。普段はバスカヴィルは家の中にはおらず、事件のあった今朝だけ、たまたま家の中にいたバスカヴィル。ということは、今朝、事件が起こった時に現場にいないと分からないことを知っていたということで、この証言によって、弟は佳代子がお使いに出たのと入れ違いにやってきてことを証明することになってしまった。そして兄と言い争いになって殺したことを認めた。

犬が現場にいたと証言した事が、自分が事件現場にいたことを証明することになり、結果的に、犬によって犯行が証明されることになり、御用となり、ちゃんは事件を解決した。

尚、コナン・ドイルの小説「バスカヴィル家の犬」については、劇中で簡単に内容が述べられていたが、この事件の展開は「バスカヴィル家の犬」とは特に関係ありません。

007」:「ムーンレイカー」。1979年のシリーズ第11作で、3代目ボンドの第4作である。ボンドはスペースシャトルに乗って宇宙にまで飛びだした作品であり、シリーズの中でも最もSF色の濃い作品である。(「スター・ウォーズ」の大ヒットで、映画界はSF映画のブームという時期でもありましたからね...)

大富豪のドラックスの屋敷までボンドを案内したのは、ドラックスに雇われていた美貌のフランス人女性パイロットのコリン・デュフォーだった。彼女はボンドを送り届け、屋敷の中を案内したが、その時にはボンドに惹かれていた。その夜。ボンドは屋敷の中にあるドラックスの会社の重要書類を捜していたが、それをコリンに見られてしまう。しかし彼女は声を出すこともなく、ボンドに協力をした。更に、ボンドと一夜のベッドを共にして、ドラックスの秘密をボンドに語った。これによって、ボンドは、ドラックスが事件の黒幕として、大いなる野望に向けて動いていることを知ることになった。

また、ドラックスの用心棒であるチャーはコリンとボンドの関係に気づいていて、それをドラックスに報告していた。で、翌日、コリンはドラックスに呼ばれて解雇され、追い出される。が、ドラックスは飼っているドーベルマンを放った。森の中を逃げるコリンだったが、ドーベルマンが迫ってくる。そしてコリンはドーベルマンに襲われて殺されてしまった。

尚、ボンドは、ドラックスによって狩りに誘われていた(一応、ボンドを狙うように刺客が投入されていたが、ボンドはそれを見破っていて、獲物を撃つ振りをしてその刺客を撃って仕留めていた。)ため、コリンを助けに行くことすら出来ず、ボンドの知らないところでコリンは殺された。

共通点は、犬によってとどめを刺されたという所である。(「ケータイ刑事」では犯行の証拠としてとどめを刺されることになり、真犯人は逮捕されることになっただけで、犬は人殺しを行っていない。一方、「007」では犬に襲われて命を落とすことになったので、生死のとどめを刺された。)また、登場した犬は、飼い主には従順であり、飼い主の指示に従っていたという所も共通している。(飼い主に従順というのは、飼い犬ということでは良い犬ということになりますね。)

違いは、「ケータイ刑事」では、犬は人を殺しておらず、たまたま犯行現場にいたということで、真犯人の存在証明となって犯人逮捕に繋がることになっただけであるが、「007」では主人の命令だったとはいうものの、狩りで獲物を襲うようにしてコリンを追っていき、そして殺している。つまり、「ケータイ刑事」では犯人(「犯犬」と言った方が良いですね。)では無いが、「007」では犯人(「犯犬」)だったというところである。尚、犬の種類が違っているというのは「相違点」であるが、「飼い犬」ということでは犬の種類までは問わないので、取り立てて「相違点」ということにはしないことにする。

次回も「ケータイ刑事」からは「銭形命」を取り上げて、「007」シリーズとる類似点について述べることにします。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形命 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形命 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

ムーンレイカー [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

ムーンレイカー (アルティメット・エディション) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

↓一応これも拾っておきます。

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1954/05
  • メディア: 文庫

バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

  • 作者: アーサー・コナン ドイル
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 文庫

バスカヴィル家の犬 (創元推理文庫 101-7)

バスカヴィル家の犬 (創元推理文庫 101-7)

  • 作者: コナン・ドイル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1960/07
  • メディア: 文庫


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