ケータイ刑事銭形泪5話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]
BS-TBSの再放送に合わせた「銭形泪・裏ネタ編」の増補も、今回からは第5話「浦島太郎一族の悲劇 ~目撃者は亀!殺人事件」に移ります。この物語については過去にPART 5まで記している(2008/8/12、14、16、19、21付けで記しています。)ので、やはりPART 6からということになります。今回はサブタイトルにある言葉から以前に記した「浦島太郎」を除いて、「一族」について、「悲劇」について、「亀」について、そして冒頭の公園で泪ちゃんがこれの真似をしていたことから「ウサギ」についてと、ここから登場したということで「滑り台」について記します。尚、「亀」については「泪・21話(2nd.8話)[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして加筆しました。
この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。
「一族」:同じ血筋を持つ氏族のことである。英語では「Family」と言い、日本語ではその他にも「家」「親族」「一門」「一家」などという言い方がある。また、血筋を辿って何世代も離れた間であっても「一族」という言い方は用いられる。(この場合は「先祖」/「末裔」という意味も含まれることになる。)
人類の歴史を紐解くと、日本でも世界でもそうであるが、古代から「一族」であるということは重要とされ、相続するのは同じ一族の人ということが行われてきた。(敵対関係にあるのは、異なる一族同士の争いであった。)特に王家や王族、貴族などの支配者層ではこの意識はより強くなり、日本でも江戸時代の大名家は「一族」ということを重要視している。→この名残が現在でも「家制度」として残っている。
「悲劇」:英語では「Tragedy」という。悲惨な出来事、不幸な出来事のことを言う。また、演劇の世界でも、人生の不幸や悲劇を題材とした作品のことをこのように言う。
演劇に於ける「悲劇」の定義はきっちりと決まったものではなく「ハッピーエンドで終わらない作品」というかなり曖昧なものになっているが、主人公が死んでしまうとか、不幸な結末を迎える作品のことを特に言う。
尚、悲惨な出来事、不幸な出来事、という意味での「悲劇」の反対語は「喜劇」であるが、これは思わず笑いたくなる喜ばしい出来事と言う意味である。が、演劇の世界で言う「喜劇」は少しニュアンスが異なり、笑いを誘う劇のこと、つまりコメディ作品のことを指している。(微妙に意味の持つ範囲が異なっている。)
一般には、演劇の世界に於けるジャンルである「悲劇」/「喜劇」という意味で使われる事が多いため、フィクションであると考えがちであるが、現実に起こった悲惨な出来事、不幸な出来事/喜ばしい出来事という意味があり、現実のことである、ということを忘れないで貰いたいところである。
尚、演劇の世界での「悲劇」は古くからあるものであり、古代ギリシャの時代から「悲劇」は存在している。更に、「シェークスピアの四大悲劇」(「マクベス」「ハムレット」「オセロー」「リア王」)をはじめ、歴史的にも有名な作品が多数生まれている。
ちなみに、英語以外での言い方は、ドイツ語では「Tragödie」、フランス語では「Tragèdie」、イタリア語とスペイン語では「Tragedia」(但し、発音は異なる。)と言う。
「亀」:英語では「Turtle」。爬虫綱カメ目に属する動物の総称であ。。棲息範囲は広く、南極以外の各大陸と海に生息している動物である。広く棲息しているが、中にはその土地だけで独自の進化をした種類もいる。大きなものは2mを超える大きさになるまで成長するが、小さなものは成長しても10cmに達しないという大きさのものまである。(最も大きくなるのはオサガメで、最も小さいのはテラピンである。)
大別すると、オオガメ科とスッポン科があり、その他いくつかの種類に分類される。身体的な特徴は、体の背腹両面に甲羅があるというところである。これは皮膚が変化した骨質板と内骨格とが結合したものである。で、両甲は側面で接着して、前後で頭、尾、四肢が出入できる箱状になっている。
現在、世界中では二百数十種が確認されている。一部の種類を除いて泳ぎは得意である。水中だけでなく陸上でも生息している。尚、産卵は水辺の砂浜に行うのが特徴であり、産卵の時で毛陸に上がるという種類もいる。産卵は砂島を掘り、その中に産卵する。
亀は、爬虫類の中でも起源は古く、最古の亀は三畳紀中期(約2.2億年前)にいたことが分かっている。また、現在生息している種類と殆ど変わらない特徴を持った亀は三畳紀末期(約2億年前)にいたことが化石から分かっている。
人間との関わりも古く、信仰の対象とされている地域がある一方で、食用として利用してきた地域もある。(亀を食べなくても、卵を食べるという地域もある。)日本では「鶴は千年、亀は万年」という諺があるように、寿命の長い動物であることから長寿の象徴とされており、ある種の信仰の対象でもあった動物である。中国でも神格化されて、儀式に亀の甲羅が利用されていた。欧州では、イソップ童話の「ウサギとカメ」のように粘り強さや努力の象徴とされていて、信仰の対象になっていたところがある。
現在では、小亀がペットとして飼育されていることが多いが、成長したことで飼育しにくくなり、捨ててしまうということが問題となっている。
「ウサギ」:ウサギ目ウサギ科に属する哺乳類の総称である。英語では「Rabbit」と言うが、野ウサギは「Hare」と言い、小児用語では「Bunny」とも言う。(ここから「バニーガール」という言葉が派生している。)
オーストラリアとマダガスカルを除く世界に分布している。(オーストラリアには19世紀に移入されたものが野生化したため、現在ではオーストラリアにも棲息している。)生息する環境は、草原や森が一般的であるが、砂漠や高山、ツンドラ地帯などの悪い環境下でも生きることが出来るため、何処にでもいる動物となっている。
種類が多く、用途も様々である。(食用となる種類から、ペットなどの愛玩用まで幅広い。)ただ、一部では農作物を食い荒らすということで、害虫として駆除の対象にもなっている。また、体毛は筆を作るのに利用されている。
日本では、主に愛玩用動物となっており、また小学校では、理科(動物)の勉強のために飼育されている事が多い。太平洋戦争の食糧難の時には食用としての利用もあったが、一部の地域を除いて、ウサギを食用とする習慣は日本には根付いていない。(食用ということではフランス料理が有名である。)→ユダヤ教に於いては、ウサギを食べることは禁忌とされている。
尚、飼育する際は、繁殖力が高いため、去勢するなど、何らかの手を打っておかないと、大量に子供を産み、数があっという間に増えてしまうので、ペットとして飼育するにはそれなりの管理が必要である。
また、日本語では「ウサギ」「兎(うさぎ)」「兎(う)」は冬の季語である。
「滑り台」:英語では「Slide」または「Chute」という。幼稚園や小学校、公園などに設置されていることが多い遊戯具の一つであり、高い所から滑り降りるものである。また、近年では、2階以上の高さからの避難器具として備え付けられていることが多い。(飛行機の緊急脱出時のためにも空気で膨らませる滑り台が用意されている。)
遊具としてのものは、はしごで上に上り(大抵は1~2mぐらいまでである。)、その先に滑り降りる斜面が設けられていて、そこを滑り降りて遊ぶというものである。滑る部分は主に金属製であるが、中にはコンクリートの塊で小山が作られ、その斜面を滑り降りるというものもある。また、遊園地などでは、斜面となった土地を利用して設けられた長大なものもある。また、家庭用として、プラスチック製のものもあり、高さは1m以下の小形のものもある。
応用したものとしては、プールに設けられたものがあって、プールの水面に向かって滑り降りるものがあり、中には直線ではなくて螺旋状に滑り降りるものや、水が流れていて、ゴムボートに乗って滑り降りるものもある。
一方、避難器具としての滑り台は、非常時のためのものなので、普段は収納されている。2階以上(と言っても、せいぜい4階か5階程度までですが...)の建物には、非難用の階段が設けられているが、大量の人を迅速に非難させるものとして利用される。特に幼稚園児や足の不自由な人がいる建物では「迅速」ということでは有用である。
航空機の非常脱出用のツールとしても利用されていて、旅客機には各ドアに必ず空気で膨らまして利用する滑り台が設置されている。
↓こういう作品を思い出します。
柳生一族―将軍家指南役の野望 (Truth In History)
- 作者: 相川 司
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
↓参考まで
ザ・ウサギ―最新の品種・飼育・エサ・繁殖・医学がすべてわかる (ペット・ガイド・シリーズ)
- 作者: 大野 瑞絵
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2004/08
- メディア: 単行本
↓玩具ですが...
WORLD かんたんおりたたみ ワンワンとうーたん♪ロングスロープジム
- 出版社/メーカー: 野中製作所
- メディア: おもちゃ&ホビー
今週の「名曲探偵アマデウス」 [ドラマ]
今週の「名曲探偵アマデウス」は久しぶりのフルコース(BS-hiの再放送2回とBS-2、地上波放送の全てがあった。)でした。内容の方は、先週日曜日が再放送であったため、火曜朝のBS-hiの再放送はそれと同じファイルNo.045のヴィヴァルディ「四季・秋冬編」、金曜朝のBS-2はファイルNo.050のヤナーチェク「シンフォニエッタ」、昼間の地上波と土曜お昼のBS-hiの再放送はファイルNo.049のプロコフィエフ「組曲『ロメオとジュリエット』」ということで、結果的には結構バラエティに富んだ構成でした。
「四季」は半年前のファイルNo.031の続編で、志岐姉妹は四姉妹と思ったが、冬子は姉妹の母親だったという捻りが入っていて、意表を突いてくれましたし、「シンフォニエッタ」ではカノンさんの歌った「ヤナーチェクの歌」のノリが楽しく、ラストのオチでは所長がしっかりと締めているということで、物語としても面白いものでしたし、「ロメオとジュリエット」ではカノンさんが色々と魅せてくれましたし、いずれもが面白く、内容のある物語でした。
尚、次回予告については、火曜朝のBS-hi、金曜昼間の地上波の後には無く、金曜朝のBS-2と土曜お昼のBS-hiの後にだけありました。
今後の放送予定は、日曜夜のBS-hiの放送は15分繰り下がりが続き、20:15スタートで、ファイルNo.051のフォーレ「レクイエム」、(火曜朝と土曜昼のBS-hiの再放送と金曜朝のBS-2の再放送もこれです。)金曜昼間の地上波はファイルNo.050のヤナーチェク「シンフォニエッタ」です。それ以後のラインナップは、12/13はファイルNo.052・武満徹「ノヴェンバー・ステップス」、12/20は年内最後の放送となってファイルNo.053のパガニーニ「24の奇想曲」と続きます。
- アーティスト: ヴィヴァルディ,アルビノーニ,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ジャゾット,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,シュヴァルベ(ミシェル),マイヤー(ヴォルフガング),ブランディス(トマス),マース(エミール),ボルヴィツキー(オトマール)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2009/07/16
- メディア: CD
- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),ヴィヴァルディ,アルビノーニ,レスピーギ,ジャゾット,シュヴァルベ(ミシェル),マイヤー(ヴォルフガング),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2001/10/24
- メディア: CD
- アーティスト: クーベリック(ラファエル),ヤナーチェク,フィルクシュニー(ルドルフ),バイエルン放送交響楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: CD
- アーティスト: マゼール(ロリン),プロコフィエフ,マジェスケ(ダニエル),ザウダー(デイヴィッド),アーモンド(エドワード),クリーヴランド管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD
- アーティスト: フォーレ,小澤征爾,ジュリーニ(カルロ・マリア),ボストン交響楽団,フィルハーモニア管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: CD
RICK SPRINGFIELD『CHRISTMAS WITH YOU』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2007年にリリースされたクリスマス・アルバムである。洋楽アーティストの間では、クリスマス・アルバムというのは、ヒットを狙ったものではなく、音楽活動の上でのある種のステータスというところがあるのだが、本アルバムも彼のキャリアの上ではそのような意味合いの方が強いアルバムとなった。(チャート成績の方は、BillboardでもTOP 200にランクインしていない。また、シングル・カット曲もない。)
収録曲は以下の全15曲である。『Christmas With You』『First Noel』『Hark The Herald Angels Sing』『What Child Is This?』『God Rest Ye Merry Gentlemen』『It Came Upon A Midnight Clear』『Away In A Manger』『O Come All Ye Faithful』『Carol Of The Bells』『Do You Hear What I Hear?』『I'll Be Home For Christmas』『Silent Night』『Oh Little Town Of Bethlehem』『I Saw Three Ships』『Deck The Halls (With Boughs Of Longboards)』。
お薦め曲は、クリスマス・ソングでは定番である『Silent Night』、そして『Christmas With You』『Carol Of The Bells』『I Saw Three Ships』というところをピックアップしておく。
有名なクリスマス・ソングのカヴァーとオリジナル曲とが混ざっているが、定番という曲だけで終わっているクリスマス・アルバムでは味わうことの出来ないアーティストの世界が融合されていることで、彼の世界が一歩広がっている。また、彼の持ち味であるちょっとハスキーなボーカルも良い味付けとなっていて、こういうクリスマス・ソングも味があると言うことを感じさせてくれる。
普通のヒット曲は、ある意味では消耗品というような所があるのだが、本アルバムのようなクリスマス・アルバムは時節はあるものの、何年経っても色褪せるものではない。もうすぐクリスマスということで、時期的にはぴったりであるだけに、聴いておきたいアルバムである。
ケータイ刑事銭形泪38話(2nd.25話・アナザーストーリー3話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
通算では38話となる「銭形泪・2nd.25話」(アナザーストーリー第3話)の「未確認生物メッシー現る ~マルコポーロを迎撃せよ!」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、冒頭の部分に出てきた事柄から「チケット売り場」について、「ライヴ」について、「格闘技」について、「ハブ」について、「マングース」について、そしてシベリア超特急に向かって言われた「裕次郎」について記します。
尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)は「ここをクリック」してご覧下さい。
「チケット売り場」:「チケットセンター」「チケットオフィス」「プレイガイド」などと呼ばれることもある。各種興行(映画、演劇、コンサート、スポーツなど)のチケットの予約の受付と発券業務、またはそれらの案内業務を行っている場所のことである。
興行の主催者から委託されてチケットの販売を行っていて、繁華街などの人が多く集まる場所などにショップを開き、そこでサービスを行っているが、近年ではネットワーク化が進み、コンビニでの購入や発券が主流になっている。また、通信販売も多くなっている。(以前は、大学生協や大企業の社内販売部門などでもチケットの販売を行っていたが、近年ではコンビニに奪われているのが現状である。)
この物語では警視庁の地下にチケット売り場があったが、このイメージは一昔前のものですね。
「ライヴ」:音楽演奏会のことである。特にポピュラー音楽の演奏会のことを指す。「コンサート」と言うこともあるが、この言い方はクラシックの演奏会の場合や、生演奏ではない演奏を燃せるフィルム・コンサートやビデオ・コンサート、レコード・コンサートなどの演奏会を指すのが一般的である。
「ライヴ」とは英語の「Live」であり、これは「生放送」という意味である。生であるということから、ポピュラー音楽では、実際に生演奏を行う演奏会のことを「ライヴ」と称するようになった。
また、コンサート・ホールやアリーナなどで行われるような大人数の観客を前にして行われるライヴだけでなく、路上で少数の通行人を前にして行い「路上ライブ」や、CDショップなどの店内でイベントとして行われる少人数を相手にしたインストア・ライヴなども、ポピュラー音楽の世界では「ライヴ」と呼ばれる。→要するに、観客の大小は関係なく、生演奏を行うことが「ライヴ」ということである。
尚、「コンサート」と同義語としては「リサイタル」という言葉がある。「コンサート」と「リサイタル」の違いは、演奏者が少人数であるか大人数であるかで区別される事が多いが、明確な線引きはされていない。一方、「ライヴ」という言い方では、ポピュラー音楽ではもともと演奏者の人数は大人数という位にならず、数人程度の少人数であるため、「リサイタル」に分類されることになるのだが、「ライヴ」という言い方では演奏者の人数には関係なく、この名称が使用される。
尚、音楽演奏会であっても、オペラ、バレエ、ミュージカルなどは生演奏があっても、演劇や踊が主であって、音楽はそれに付随するものであるため、これらは「演奏会」には含まない。よって「ライヴ」という言い方もしない。
「格闘技」:英語では「Martial Arts」という。競技の一つとして、自分の体を使った攻撃と防御を行うことで相手を倒すという競技の総称であり、各種競技がある。また、競技の種類を超えた相手が戦うこともあって、時には「総合格闘技」という言い方がされる場合もある。(特に興行としては「総合格闘技」という言い方は一般的になっている。)
尚、これらは興行として行われるものであり、競技によっては世界的な組織があってその傘下で行われるものから、特定の国だけで行われているような競技まである。特に、民族的な格闘技は、どの民族にも何かがあるものであり、中には数百年の歴史のあるものも存在する。
競技であるため、ルールがあるのは当然であるが、基本的に1対1で戦うものである。(団体戦もあるが、戦っている場合はあくまでも1対1と言うのが基本である。)
大別すると、柔道、サンボ、レスリング、相撲などのような「組技系格闘技」と呼ばれるもの、空手、少林寺拳法、ボクシング、キックボクシング、シュートボクシング、ムエタイ、テコンドーなどのような「打撃系格闘技」があり、これらの両者を持っている競技もある。
また、別の分類では、立った状態で行う立技格闘技と、寝た状態で寝技を用いた戦う格闘技がある。(前者は相撲やボクシングなど、後者は柔道、レスリングなどが該当する。)
「ハブ」:漢字で表記すると「波布」または「飯匙倩」と記す。クサリヘビ科ハブ属に属する毒蛇である。(この種の全てが毒を持っている。)英語では「Lance-Head Snake」というが、日本語の「ハブ」をそのままローマ字表記した「Habu」と言っても通じる。棲息しているのは東南アジアや中南米の熱帯から亜熱帯にかけてである。日本には沖縄諸島、奄美諸島、南西諸島の広い範囲に棲息している。
全長は2mにも達し、頭はほぼ三角形をしている。頭部の背面にある鱗は小さく、この部分がマムシとは異なっている。
樹木の上や草陰に潜んでいて、人や動物を襲う。攻撃性が高く、獰猛である。夜行性であり、自衛本能が高いため、とても危険である。噛まれた場合は血清治療が必要である。
「マングース」:ネコ目ジャコウネコ科の亜種であるマングース科に属する動物の総称である。英語では「Mangoose」という。また、「ネコイタチ」と呼ばれることもある。体長は20cm~65cm程度であり、イタチに似た体型をしていて、長い胴体と長い尾、短い脚が特徴である。尚、体色は灰色または褐色である。
インドから中東のアジア地域、アフリカ、西南ヨーロッパ、マダガスカルなどに生息しているが、日本ではこの中でもインドマングースのことを特にマングースと呼んでいる。また、沖縄にはハブの駆除用に移入されて、現在はそれが野生化している。
何でも食べる動物であり、小さいものは昆虫から爬虫類などの小動物を食するが、自分の体長とほぼ同じ大きさの哺乳類も食べる。更に、鳥やその卵すら、果実なども食べる。また、毒を持つ蛇(コブラやハブなど)に対する免疫を有していないが、それらの毒蛇までも捕食する種類もいる。そのため「ヘビクイネズミ」または「食蛇獣」という呼び方をされる場合もある。
数十匹単位の群を成していることが多く、役割分担が進んだ高度な組織化がされている。また、知能も高く、卵を標的にした場合は医師を使って卵を割るということも行うほどの知能を有している。そして、これらは教育係がいて、子どもに教えられていく。動作が素早く、俊敏な動きをするが、高い知能を持っているので、なかなかの戦略家でもある。毒蛇に対しても、急所を狙って一瞬で仕留めるということも珍しくない。
しかし、小動物を何でも食べるということで、害虫の駆除をしてくれるのは良いが、家畜として飼育されているニワトリなども補食してしまうため、食害が生じている。更に、野生化したものは、小動物の棲息を脅かす存在となっている。そのため、現在ではマングースを駆除するという動きも見られている。また、国によってはマングースの輸入を禁じている国もある。(アメリカがその代表的な国である。)
日本では1910年に沖縄にハブを駆除する目的で21匹が移入された。しかし、期待されたような効果はでなかった。というのは、肝心のハブを食べることをしないで、ニワトリ、アヒル、野鳥などを襲いながら次第に数を増やしていった。更に、沖縄にしかいない固有動物を餌にするようになり、ヤンバルクイナやアマミノクロウサギの生態系に多大な影響を与えるようになった。ということで、現在ではハブの毒も怖いが、マングースは更に悪質な動物という認識になっていて、駆除する動きが強くなっている。
尚、ハブに対してはマングースというのは、それなりの条件があれば退治してくれるが、思ったような効果が上がらない。が、見せ物として意図的に対決させるということで、ショーの一種になっているのが現状である。これを考えたら、柴田さんがチケットを購入しようとしたハブ対マングースというのは、見せ物としては悪くないかもしれませんね...
「裕次郎」:俳優の石原裕次郎のことである。(この物語では、裕次郎の物まねをして「裕次郎」と言っていました。)昭和30年代から40年代を代表する日本映画全盛期を代表する映画スターであり、同時に石原プロモーションの創始者である。1934/12/28、神戸市出身、1987/7/17に肝細胞癌のために52歳の若さで亡くなった。
1956年に、兄・石原慎太郎(現・東京都知事)原作小説の映画化作品である「太陽の季節」でデビューし、スターの仲間入りを果たすと、続けて出演した「狂った果実」「俺は待ってるぜ」「嵐を呼ぶ男」などが大ヒットを記録して、日活映画を代表するアクション・スター/青春スターとなる。更に、映画だけでなく歌手としてもデビューをして、大ヒット曲を次々と生み出して、歌手としてもビッグ・スターとなる。特に、1961年の『銀座の恋の物語』はレコード・セールスが330万枚を越えている。(この曲を含んで100万枚以上のセールスを記録したミリオンセラーが11曲、シングルの売り上げは5000万枚以上)
日活の黄金時代を支えた「日活ダイヤモンドライン」の看板スターであった。
1963年に石原プロモーションを設立するが、映画斜陽化に勝つなり、失敗作も何本かあるものの、1968年の映画「黒部の太陽」を大ヒットさせている。その後、テレビに活躍の場を移し、「太陽にほえろ!」に出演。これが大ヒットを記録して、長寿番組となる。更にテレビドラマでは「大都会」「西部警察」のヒット作品を生み出した。
正に、戦後の昭和を代表するビッグ・スターでした。尚、1987年に亡くなってから20年以上が流れたが、現在でもその人気は高い。
「ケータイ刑事」に登場する五代さんは、もともとは「太陽にほえろ!」に登場した五代さんですし、「愛・1話」に登場した長さん(野崎太郎)も「太陽にほえろ!」の長さんです。(ちなみに、「太陽にほえろ!」では、五代さんは、妹が事件に巻き込まれて射殺され、妹の遺志を継いで退職して出身地の沖縄に帰郷したことになっている。長さんは一時、警察学校の教官になるが、再び七曲署に復帰している。→「太陽にほえろ!」というと、刑事の殉職が有名であるが、五代さんも長さんも殉職していない。)
マングースとハルジオン―移入生物とのたたかい (現代日本生物誌)
- 作者: 服部 正策
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/10
- メディア: 単行本
メロディジョイフル 石原裕次郎名曲全集 (メロディー・ジョイフル―20世紀名曲ファイル)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
- 発売日: 2000/09/19
- メディア: 楽譜
石原裕次郎 青春DVD-BOX (初回限定生産・豪華アウターケース付き)
- 出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
- メディア: DVD
石原裕次郎 ゴールデン・トレジャー ~日活映画大全~ (23回忌メモリアル豪華収納BOX付き) [DVD]
- 出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
- メディア: DVD