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ROMANTICS『SUPER HITS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1998年にリリースされたベスト盤である。デトロイト出身の4人組バンドである彼らは'77年に結成されたが、鳴かず飛ばずの状況が続いていた。そんな中、1983年に突如全米シングル・チャートで3位まで上昇する大ヒット曲を生み出して、ゃゆわゃとのパワー・ポップにその名を刻み込んだバンドである。が、大ヒットを記録したのはその1曲のみであり、一発屋としても知られている。特に、'80's前半の洋楽シーンに於いては、第二次ブリティッシュ・インベージョンの波が収まってアメリカ勢力が復権した時期に流行した聴きやすいポップなロックの潮流に乗ったこともあって、明るく楽しく、そして聴きやすいということで、'80'sサウンドの特徴をこれでもかというだけ持ち合わせている。

収録曲は以下の全10曲である。『What I Like About You』『Talking In Your Sleep』『One In A Million』『Do Me Anyway You Wanna』『Tomboy』『When I Look In Your Eyes』『Tell It To Carrie』『Girl Next Door』『21 And Over』『Mystified』。

最も有名な『Talking In Your Sleep』をはじめ、この曲のヒットした曲に続いてリリースされたシングル曲『One In A Million』をはじめ、'70'sの時代に発表されたシングル『Tell It To Carrie』『When I Look In Your Eyes』『What I Like About You』なども聴きやすい曲である。(ただ、'70'sの時代はディスコ・サウンド全盛期であり、そこからはずれているということが大ヒットに繋がらなかった。)

'80's前半は、サウンドだけでなく、ルックスの方もヒットするには重要なポイントになっていたが、『Talking In Your Sleep』の時にはビジュアルの点でも注目された彼らであり、'80'sのヒット曲らしい側面を全て持ち合わせているのだが、サウンドの方が長続きしなかったのが残念でした。

'80'sのアメリカン・サウンドを堪能する上では、彼らのような一発屋の存在も忘れてはならないところであり、'80'sサウンドを堪能するには聴いておきたい所である。オリジナル・アルバムで聴くべきであるが、手っ取り早いのはベスト盤なので、本ベスト盤をというのは良いのだが、ベスト盤ということならば、もう少し曲の方を収録して欲しかったと思うところである。(この辺りも一発屋の悲しいところなんでしょうか...)が、現在では音源が殆ど無い彼らであるので、実に貴重なベスト盤ということになっているが、少し考えて貰いたいところである。

 

Super Hits

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1998/01/27
  • メディア: CD

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野球狂の詩#21「鉄五郎のバラード」 [アニメ]

今回の物語は、老雄・岩田鉄五郎の物語。(水原勇気が登場しなければ、鉄五郎が完全に主役ですから、主役の物語ということになる。)しかも、現在と過去とがリンクして、鉄五郎の若い時の恋物語が描かれるということで、岩田鉄五郎というキャラクターをより掘り下げたことになった物語でした。

また、鉄五郎の若い時というのは、太平洋戦争に突入する前の昭和10年代ということで、原作漫画が描かれた1970年代とのギャップも大きいが、そこから30年が流れた現代とのギャップも大きいだけに、色々と疑問を感じるという事も多いのでは無いですかね...???

鉄五郎が登板した試合で、ベンチに引き上げてきた時に、観客席から黄色のバラが投げ込まれる。最初は何も思わなかった(「思い出さなかった」と言った方が良いですね。)鉄五郎だったが、次に登板してベンチに戻って来た時も同じことが起こった。

そんな中、五利監督は鉄五郎を先発させた。(その試合は雨で流れると見込んで、他の投手を休ませるための起用である。)鉄五郎は、大事な試合には自分しかいないと思っていて、意気込んでいて登板した。が、滅多打ちをくらう。(それでも続投させる五利監督。)

が、雨が降ってきて、試合は中止となり流れた。また、いつものように黄色いバラが投げ込まれる。が、雨と黄色いバラから、鉄五郎は昔を思い出した。ベンチに戻った鉄五郎は、思い出した昔話を語り始めた。

鉄五郎が中学生(現在では高校生に該当する)の時、剛球投手として大活躍していた鉄五郎は女生徒からも憧れの存在だった。甲子園出場をかけた予選が進む中、代議士の娘・当馬可奈子との出会いがあった。2人は恋に落ちる。当時は男女交際も今とは違って堂々と出来ない時代であったが、2人は周囲の目を気にすることなく、堂々と交際していた。また、鉄五郎の帝京中学は、鉄五郎の活躍で甲子園出場が決まった。

そんな中、当馬の家に招待された鉄五郎。が、可奈子の親からつき合うことを猛反対された。で、ある公園で会った2人。鉄五郎は可奈子に、何もかも捨てて駆け落ちして満州に行くことを口にして、可奈子も了承した。翌日(この日は帝京中学ナインが甲子園に向かう日でもあった。)の11時にここで待つという約束をした2人。翌日、その場所で鉄五郎は可奈子を待っていたが現れなかった。で、鉄五郎は甲子園に向かった。

甲子園で鉄五郎は連続無失点記録をストップされたが、その時、可奈子にふられたと思い、気を取り直して新たな連続無失点記録のスタートとなり、甲子園では優勝した。

そんな話を終えて、ベンチを引き上げた鉄五郎の前に、可奈子が現れた。孫と共にいるようで、昔と変わらず派手な所がアルト感じた鉄五郎だった。

それからまもなく、鉄五郎の家に、可奈子の娘から、可奈子が入院して鉄五郎に会いたいと行っているので、会いに来て欲しい、という電話が入る。が、その内にと返した鉄五郎だった。が、数日後、新聞に可奈子の訃報が載った。何で病院に行かなかったのかを問われると、自分はふられた男だと口にした。そんな鉄五郎が清志と共に試合に向かうために家を出ようとする。すると、そこに昔の可奈子の雰囲気を持った喪服の女性がいた。

可奈子の娘と思った鉄五郎だったが、その人は可奈子の姪であり、可奈子は生涯独身で仕事だけに生きる人生だったと告げた。あの日、可奈子は鉄五郎が待っている場所に行ったが、その時鉄五郎はいなかった。で、駆け落ちは鉄五郎には主にで、自分はふられたと思った。その後、親から縁談の話があっても全て拒否し、鉄五郎が結婚したと知ると泣きくれた。そして仕事に生きる人生を送ったのだった。

これを聴いた鉄五郎は、あの時、自分は約束の時間まで待てず、自分勝手な早とちりをしていたことを思い出した。で、可奈子の葬儀に向かった。

葬儀が行われている寺では、丁度出棺が行われようとしていた。そこにトラックで乗り込んだ鉄五郎は、可奈子には葬式の白い菊よりもこちらが似合うと行って、トラックのに第一杯に摘んであった黄色いバラを花道として撒いた。似たもの同士の可奈子に、鉄五郎はあの世で会おう、と口にすると、まだまだ現役選手として活躍することを誓って、球場に向かった。

鉄五郎の性格がよく分かる物語でもあるが、細かい所では何かと問題があるでしょうね。増して、最近の規制が厳しくなった状況を考えると、現在リメイクするとなると、かなりマイルドな物語になってしまうでしょうから、これは貴重な作品ということになる。(というが、現代だったら、惚れた男のために一生を独身でという女性がいるでしょうかねぇ...???あの時代では模範とされる女性像ではありますが...)

今回の物語中のエラーは、鉄五郎の甲子園予選での帝京中学のユニフォームです、予選の準決勝の試合終了後のところで、ユニフォームのがらが部分的に省略されているところがあったのと、胸の「中帝」(当時は右から左に記したため、「帝京中学」の略である「帝中」のことである。)という文字が変わったいる。(完全に文字の角が角張ったゴシック体だったのが、丸みをもったり、明朝体のようなものに変化し、更に元に戻っている。)単にマウンドから降りただけの間のことなので、ユニフォームを着替えることは不可能であるだけに、デザインが変わるユニフォームというのは...

次回の物語は「熱球白虎隊」です。これはメッツの主砲・国立の高校時代の物語であるが、主役は国立ではなくて東京日日スポーツ記者の山井です。(国立と山井は高校の同級生です。)

 

野球狂の詩 DVD-BOX

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野球狂の詩 DVD-BOX[キャラクター編+水原勇気編]

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↓原作はこれに収録されています。

野球狂の詩 (5) (講談社漫画文庫)

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  • 出版社/メーカー: コミックス
  • 発売日: 1995/08
  • メディア: 文庫


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古代少女ドグちゃん#10 [ドラマ]

残りも少なくなってきた「ドグちゃん」。残りは前後編となる最後の物語のみとなりました。で、今回登場した妖怪は「親もどき」。しかし、これまでと違って、妖怪退治ではなく、結果的には妖怪を助けることになった物語でした。(これまではドグちゃんは何が何でも妖怪退治をしていたが、まさか、人情ドラマになって妖怪助けをやることになろうとは...)

また、「風刺」と言うことではモンスターペアレントを取り上げていて、妖怪VS子どもの保護者という対立図式(妖怪のほうが人間ぽくて、保護者の方が妖怪というかモンスターという感じになっていて、上手く描いていました。)は本作の奥深さでした。

転校してきた小学生の宮本万里がクラスメートたちからいじめられていた。そこに万里の母・可奈子が駆けつける。一見したところ、よくありそうな光景と思われたが、そんな親子と出会ったドグちゃんと誠。ドグちゃんは妖怪の臭いを感じ取り、親子を追った。仕方なく、誠もついていく。ドキゴローを呼び寄せて更に詳しく調べさせ、妖怪検索をすると、妖怪親もどきと分かった。親もどきは、過剰な愛で子育てを繰り返し、世間の秩序を乱す恐ろしい妖怪ということで、ドグちゃんに連絡したドキゴローだったが、万里に捕まってしまった。

ドグちゃんと誠が駆けつけるが、誠は親子の絆を引き裂くのか?と、妖怪退治に反対する。が、万里はドグちゃんに、母が妖怪ということを告げ、退治することを依頼した。万里はいつも母に監視され、プライバシーがなかったことにうんざりしていたのだった。

そんな所に可奈子が買い物から戻ってきた。で、万里を守ろうとする可奈子。ドグちゃんは退治しようとする。そんな中、正体を現した可奈子は、万里が自分を殺してくれと依頼したことに衝撃を受けた。

そんなところに、万里の学校の教師や親たちが、万里と可奈子親子に出ていくようにという要求を突きつけるためにやってきた。(ここに「モンスターペアレント」に対する抵抗使用とするPTAの姿が...)一同に対して誠が間に入って仲裁しようとするが、両者の激しい対立の前には何も出来なかった。

で、ドグちゃんと親もどきは一時休戦として、手を結んで講義する親たちと対峙することになる。凄まじいPTAの親たちの前にタジタジとなるドグちゃんだったが、ふとしたところから白雪姫に出てくる毒リンゴの絵を見ると、それを切って「毒リンゴ・ビーム」(実に分かりやすいネーミングでもあり、ストレート過ぎる攻撃ですね。)を発射して、PTAの親たちを眠らせた。

その夜、親子の絆を取り戻した万里と可奈子は、この町を離れることにして、出ていく。ドグちゃんは「今回は見逃してあげるけど、次に見かけたら...」と言い、誠と共に親子の旅立ちを見送った。

帰宅したドグちゃんと誠。風呂の用意をしていたドグちゃんだったが、胸に痛みを感じて倒れてしまった。その頃誠は、母の写真を見つめながら、自分の子どもの頃のことを思い出して語りかけていた。誠に風呂の用意が出来たことを告げに行ったドキゴローが風呂場に戻ってくると、ドグちゃんが倒れていて、そのことを誠に伝えに以降とするが、ドグちゃんは「誠には内緒にしておいて...」と言うと気を失ってしまった、ドグちゃんが大変なことになっていることを知らない誠は、「ドグちゃんがいると、いつも楽しいから」と母の写真に語りかけていた...

妖怪ハンターのドグちゃんが妖怪を退治しないで見逃したという意外な展開には驚いたが、今回は妖怪というよりも、モンスターペアレントになっている妖怪・親もどきと、それに対して立つ上った他の子どもの保護者と学校の対立を描き、そして学校側を退治してしまったというブラックな妖怪(「化け物」と言った方が適切かも...)を退治したということで、随分と毛色の違う物語でした。(と同時にブラック度も高かったですね。)→「風刺」ということを看板にしている本作の本領発揮というところであるが、こういう展開だと、どこかのPTA関係団体がクレームをつけてくる様な気がしないでもないですね。

また、物語の完結に向けての伏線としてドグちゃんが倒れるということで最終章に突入ということになったが、それと同時に最終章では誠の死んだ母が登場って、これだけでも凄い展開になりそうですね。しかも、これまでは写真でしか登場しなかった斉藤由貴の登場です。残り2回(物語としたら前後編なので、1つの物語)楽しみです。

尚、次回は15分繰り下がって25:40スタートとなるが、EPGの情報によって録画予約時間が自動的に修正されるだけに、何もしなくても良いというのは楽で良いですね...(アナログ・ビデオで録画している方は時間修正を忘れないようにしましょう。)

 

古代少女ドグちゃん ドキドキパック 上(期間限定版) [DVD]

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ケータイ刑事銭形泪38話(2nd.25話・アナザーストーリー3話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

5回目となる「銭形泪・2nd.25話(通算では38話)」の「未確認生物メッシー現る ~マルコポーロを迎撃せよ!」の「裏ネタ編」は、劇中に出てきた写真関係の事柄から、「インチキ写真」について、「二重露光」について、「暗室」について、「現像」について、そしてこれの写真があったので「足跡」ついて記します。

尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)は「ここをクリック」してご覧下さい。

インチキ写真」:「インチキ」とは、誤魔化し、不正なことである。語源についてはいくつかの説があるが、餌を用いない釣り針のことを「餌無き鉤(えなきち)」が転じて「いんちき」と言うが、これから来たという説や、「イカサマ」の「イ」や「穴一」「一六勝負」の「イチ」に軽蔑の意味の「キチ」がくっついたという説が有力とされている。(詳しくは不明である。)また、類義語としては「ペテン」「いかさま」「詐欺」「騙し」「誤魔化し」「でっちあげ」等がある。

「インチキ写真」とは、そういう不正を行って撮影した写真のことである。ここで言う「不正」とは、1枚の写真に合成を行ったり、二重露光(後述します。)を行ったり、ネガフィルムに細工をしたり、現像(これも後述します。)時に細工を行う、などである。矢印要するに、1枚の写真の一部または全体に何らかの細工を行い、「写真領域内は同一時間の後継である」という写真の基本を誤魔化している写真のことである。

または、玩具の円盤を空に飛ばして、それを撮影して「UFOを撮影した」というようなトリック写真の類もこれに含まれる。但し、天体写真などのように一定時間の間、解放して撮影した様な写真はこれに含まれない。

よくある「インチキ写真」の例としては、UFOの写真や幽霊の写真などが知られている。これらは、フィルムに予め傷を付けておいたり、現像時に光に細工をする、現像液を部分的に付けないようにする、といった方法によっても来ることが出来るため、「インチキ写真」は撮影時の細工以外でも作ることは可能である。

しかし、「インチキ写真」は全てが悪いものではない。映画などでは合成や光学処理を行うことで、特殊な状況を表現したりすることに利用される。(例えば、背景と人物を別々に撮影して、それを合成することで、外国とか宇宙空間にいるように見せる、巨大怪獣に追われて逃げいてる、など。)→これらは娯楽を与えるものであって、これによって人を楽しませるものであるため、悪いものとはならない。(要するに、被害者がいないということである。)

しかし、同じような写真であっても、ニセのアリバイ作りを行ったというような騙す行為を行っていたら、問題となる。

UFOの写真や、この物語のメッシーの写真であれば、人を騙している所があるものの、娯楽に通じるものということで、まあ、許されるものだとは思いますが...

二重露光」:「多重露光」の一つであり、同じ被写体を二度(以上)露光すること、または1枚の写真画像の中に複数の画像を映し込むことである。「二重露光」とは「2回」に限られるため、「2回以上」であれば何回でも構わない「多重露光」若しくは「多重露出」と言われることが多い。

尚、「露光」とは、フィルムや印画紙などの写真感光材料に写真像を作成する目的で光を当てる、という意味である。通常は1枚の写真像を作成するには1回の露光を行うものである。

「二重露光」は1枚の写真に2回の露光を行うことであり、「多重露光」は1枚の写真に2回以上の複数回の露光を行うことである。これを行うと、1枚の写真に複数の写真像が(光学的に)合成されたものが得られる。基本的に、全く同じ写真像が得られることは無いため、それぞれの写真像には存在しなかった何らかの物が浮かび上がることになる。

また、印画紙に現像する際に、異なるネガフィルムを同一印画紙に露光すると、やはり複数の写真像が(光学的に)合成された写真が得られる。(自分で現像をするような写真マニアであれば、一度はやったことがあるのでは...???)

これらは、映画などでは「オプチカル合成」と呼ばれていて、よく行われるものである。これによって現実にはあり得ない映像を生み出している。映画のような娯楽の世界では、映像製作方法の一つとして一般的に行われていることである。

この物語では、「二重露光」を行って合成写真を撮影する方法が語られ、実際にちゃんが実践していたが、手動巻き上げ式のフィルムカメラであれば、これを行うことは比較的簡単である。

または、カメラを三脚などに固定して、暗い部屋でシャッターを開放状態にしておき、被写体にフラッシュを焚くと撮像できるが、被写体が動きながら何度かフラッシュを焚くと、1人の人物のストップモーション写真(「分身の術」とも言うことが出来る。)を得ることが出来る。

最近では、カメラもデジタル化されていて、二重露光(多重露光)を撮影時に行うことは出来なくなっているが、一部のデジカメには「二重露光」が可能になっているモデルがある。

一方、デジカメでは、撮影時の細工は無理であっても、印画の際の細工は可能である。撮影された写真データーを画像ツールを用いることで編集すれば、複数の画像を合成することは簡単に行うことが出来る。現在、「多重露光」を行う方法としては、こちらの方法が一般的になっている。(まあ、一般的には色調補正などはやっても、画像の合成や編集などはどれだけ行われているのか分かりませんが...)但し、画像ツールを使って細工をすることは、結果的には「多重露光」で得られる写真と同じことが出来るものの、「多重露光」という言い方はしないで「画像の編集」と言う言い方がされるのが一般的である。

まあ、遊びと言うことでは、色々とやってみるのが宜しいかと...

暗室」:外からの光が入らないようにして、完全に(光学的な)暗黒空間を得ることが出来るようにした部屋のことである。主に銀塩写真の現像作業を行う部屋として利用される。そのため「現像室」と呼ばれることもある。

また、電波が完全に入らないようなシールド処理を行った部屋のことを「電波暗室」と言うが、これは「現像室」では「光」であるが、これを「電波」と置き換えたものであり、電波が全く入らない暗黒空間を得られるようにしたものである。

英語では「Darkroom」と言う。

尚、映画館なども外部からの光が入らないような空間となっているため、構造的には「暗室」ということが出来るが、「劇場」または「映画館」と呼ばれるのが一般的であって「暗室」ということは無い。

尚、個人が暗室を作ろうとすると、戸建て住宅では建築基準法によって採光窓の設置が必要となるため、窓に遮光のための雨戸やカーテンを用いて、入口の扉の所には暗幕が用いられるのが一般的である。→簡単に暗室を得るということでは、押し入れを改造するという方法がある。または、完全な地下室を作るという方法がある。

一方、マンションのような集合住宅であれば、フロアの端でなければ、外光の入らない部屋(=窓のない部屋)がある場合があり、そういう部屋を暗室として利用すれば容易に暗室が得られる。(しかし、換気の点で、換気扇などを設置しないと危険である。)

とは言っても、現在であれば、「暗室」が必要という人は殆どいないでしょうけど...

現像」:難しく言うと、露光などによって感光材料上に生じた潜像を化学的、物理的な処理を行うことで可視像に返る処理処理のことである。簡単に言うと、銀塩写真に於いて、ネガから印画紙に写真像を出現させる処理のことである。

物理的な現象で述べると、露光を行うことで印画紙上のハロゲン化銀粒子が感光されるが、その感光されたハロゲン化銀粒子を現像液によって金属銀に還元させて色素を生成して画像を形成する現象である。(白黒写真であれば、色素の生成は無くて、銀の還元現象のみである。)

感光されたハロゲン化銀粒子は潜像核を持ち、現像液によって金属銀に還元されて黒色化するが、感光していないハロゲン化銀粒子は現像液では還元されないため、変色しない。よって、これによって可視像が生成されることになる。つまり、現像液は銀の還元剤ということになる。

カラー写真の場合は、銀が還元されるという所は同じであるが、現像液の方は酸化され、この時にカプラーと呼ばれる化合物と反応して各色の色素を形成することになり、色が発色されることになる。

尚、現像液にそのまま印画紙を浸していると、感光されなかった部分のハロゲン化銀粒子も次第に還元されていくことになる。そのため、銀の還元が停止するような処理が必要となる。通常は現像停止液を用いるが、これは現像液の還元力を落とす処理である。(通常は薄めた酢酸が使われるが、独特の臭いがあるため、クエン酸が用いられる場合もある。)または、現像停止液を使わずに、印画紙を流水水洗することでも可能である。

その後、印画紙を定着液に浸すことで、感光されなかった部分の感光剤を取り除くことを行う。(感光しなかった部分に感光剤が残っていると、光が当たるとその部分は感光されることになってしまうためである。)これは感光剤であるハロゲン化銀粒子を除去することで行われ、定着液がその作用を行う。(あまり長時間定着液に浸していると、感光していろが変わった部分の銀も溶け出してしまうので、適当な時間に留める必要がある。)

現像を行うには、各種化学薬品を使用するため、現像が完了した印画紙は水洗して薬品を落とす必要がある。で、水洗し、乾燥させると、「現像」は完了して、可視像となった写真が得られる。

尚、写真は「銀」を使っているため、現像液、現像停止液、定着液などの廃液には「銀」が含まれている。「銀」は貴金属であるため、廃液を下水に流すと、そのまま回収されないことになってしまうので、各現像液の廃液は下水には流さないようなしましょう。→と言っても、デジカメが主流になった現在では、果たしてどれだけの人が(自分で)銀塩写真の現像を行うでしょうかねぇ...?

尚、デジカメでは、プリンターで印刷することで可視像を得ることになる。その際、撮影した画像データを画像ソフトで処理する過程のことを「現像」と言うため、デジカメの時代になっても「現像」という行為は行われている。しかし、パソコンでのデータ処理であるため、薬品を使用することはない。で、後はプリンターで印刷すれば、可視像となった写真が得られる。この際、プリンターの種類にいくつかの違いがある(熱転写方式、インクジェット、カラーレーザー)ものの、いずれもが銀塩写真のように、水洗して乾燥させるという必要はないのは言うまでもない。

これを考えると、デジカメの時代になって、自分で「現像」を行うことは一般的になり、しかも時間的にも大きく短縮し、廃液なども出ないということで、写真が簡単に得られるようになったものですね。

ちなみに、英語では「現像」のことを「Devolopment」、ドイツ語では「Entwicklung」、フランス語では「Développement」、イタリア語では「Sviluppo」、スペイン語では「Revelado」と言う。

足跡」:人や動物が歩いたあとに残る足や履き物の形のことである。基本的には、土、砂、泥、雪のように、地面が完全に固まっていないものの上を歩いた場合に出来るものであって、コンクリート、アスファルト、フローリングの床、石などのように完全に固まっている物の上を歩いた場合は出来ない。但し、これらの物の上でも、足が水で濡れていた場合には、水がスタンプのようになって足跡が残ることになる。

尚、歩いた後に残る形を指す場合は「あしあと」と読み、「そくせき」と読むと別の意味になる。(「そくせき」と言うと、人の経歴や業績のことを指す。)

英語では「あしあと」は「Footprint」または「Footmark」と言い、車などの通った後(日本語では「轍(わだち)」と言うが、やはり「足跡(あしあと)」と言う場合もある。)は「Track」と言う。また、「そくせき」は「Achievment」と言って、使い分けられている。(日本語でも「あしあと/そくせき」と使い分けられているが、漢字表記すると区別できないため、完全に区別しているとは言えない。)

尚、動物の足跡は、その動物の行動が分かるため、肉食動物であればそれを追うことで獲物を得ようとすることもある。また、草食動物の中にはそれを分かっていて、足跡が残り憎いような歩き方をしたり、川に入って足跡を切るというようなことを行う動物もいる。また、恐竜の足跡の化石が発見されることもあり、これはその足跡の主の生体を知る上で重要な資料となる。

 

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