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「NAILS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1990年の映画「ネイルズ」である。ありがちな刑事アクション作品であるが、本作は「ハリウッドの異端児」として知られるD・ホッパーが刑事役ということで、何とも言えないミスマッチ感が漂っている作品でもある。それだけに、アクション作品のファンにとっては普通の作品ということになるが、マニアックな映画ファンの方がより楽しめる作品となっている。

作品データを記しておくと、時間は96分、監督はジョン・フリン、脚本はラリー・ファーガソンとロデリック・テイラーの2人、撮影はマック・アールバーグ、音楽はビル・コンティである。そして出演は、デニス・ホッパー、アン・アーチャー、トーマス・ミリアン、キース・デヴィッド、カルロス・カラスコ、クリフ・デ・ヤング、チャールズ・ハラハン、ジェイ・アコヴォーン、アール・ビリングス、ルイス・ラモス、レイモンド・クルツ、ダニー・トレホ、ジョン・ホークス、ブライアン・マーキンソン、たちである。

ロス市警のベテラン刑事・ネイルズことハリー・ナイルズは無鉄砲なことをする刑事として知られていた。ある日、相棒の黒人・ウィリスと共に、殺し屋の乗った車の追跡をしていると、逆に襲撃を受け、ウィリスは死亡してしまった。で、ネイルズは別居中の妻に転がり込んだ。翌日、ナイルズは、ウィリス殺害に悪玉のアコスタが関係していたことをしり、以前の相棒だったペドロに協力を求めた。しかし、ペドロはネイルズの無鉄砲さに嫌気が差していたため、それを断り、ネイルズは一人で事件を追い始める。が、ネイルズは殺し屋から狙われていた。そんな中、ふとしたことからペドロがネイルズを助けたことで、コンビが復活する。そんな中、市長候補のスタンブスキーの事務所で働いているマリーを訪ねたネイルズは、スタンプスキーの選挙資金のスポンサーになっているオーエンズが犯罪組織の大物であることを知り、一騒動起こす。で、マリーはナイルズに離婚を要求した。そんなこんなで捜査を続けるナイルズは、ある航空電子が不審な荷物を扱っているのを目にする。更にマリーが一味に監禁されたという連絡が入る。不審な荷物はヘロインだったということで、ネイルズはヘロインを砂袋とすり替えてマリーと交換しようとする。しかし、それは失敗してしまう。ヘロインの隠し場所に一味を連れて来たネイルズは、一味の前でヘロインを爆破し、一味を吹っ飛ばした。が、アコスタは逃亡してしまう。アコスタを追うネイルズは、スタンブスキーの市長当選祝賀会場に追い詰め、アコスタを倒し、オーエンズの悪事を暴いた。で、マリーはネイルズへの離婚要求を取り下げて、元の鞘に収まった。

物語の展開は、この手の作品としたら王道を行くものであるため、この主の作品が好きな方にとっては平凡すぎる作品と感じられるであろう。が、刑事役よりも個性の強い悪役の似合うD・ホッパーが刑事ということで、ミスキャストでは?と感じられる所が本作の味であり、なかなか面白い所を狙ったキャスティングである。ということで、ある意味では奥の深い作品である。

 

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ラストメール2~いちじく白書#10[Final] [ドラマ]

完全に予想通りの展開で、形の上では完結したものの、どうでも良いような内容でまとめてしまった物語でした。もう少し捻りがあると思ったが、そういう所が全く、これでは小学生でもアクビをするだけですね。はっきり言って、8話までで十分で、9話と10話の結びの物語は完全にゴミでした。(最後の2話は作り直すべきですね。)

バーチャルメールの配信は4通だったが、どうでも良いようなものであり、またまた失敗企画だったということが出来るものでした。(第1作もラストがダメ、第2作は完全にゴミだったから、「バーチャルメール」は3作連続で失敗でした。)また、終了後のおまけの待ち受け画像は一希と静香のツーショットになっていたというのは、「これで許してくれ」と言っているようでした。→ラストなんだから、複数枚にするぐらいにしたらいいのに...(最低でも、静香のみ画像を入れないと...)

で、2週間間を置いて、1/7からは第1話に戻っての再放送となるが、「再放送ではバーチャルメールの配信はありません」でしょうから、よほど放送するものが無いのですね。が、本作はバーチャルメールが無くても良い物語がいくつかあったことを考えると、その法が良いのかも...(が、それを認めると、「バーチャルメール」を否定することになるだけに、本作の企画は失敗だったと宣言することと同じだから、結果的に「失敗企画」に変わりありません。)と言いつつも、4月になったら、「バーチャルメール」の第4弾を製作するのでしょうね...

母の言葉にショックを受けた一希は、自宅に戻ると、静香が止めるのも聞かずに母・奈美子のサインの入った漬け物石を割った。翌日、いつものように出勤した一希だったが、静香が珍しく遅刻してきた。で、奈美子に頼んで来て貰っていた。一希は「母は自分を産んで直ぐ死んだ」と言ってそれ以上は拒否した。そんな中、町長がやってきて、奈美子と再会する。で、昔が語られる。

美大に通っていた奈美子は教授と不倫をして、自分が育てるとして子を産んだ。(それが一希だった。)じいちゃん(勘吉)も底までは許したが、奈美子がイタリアの工房で働くことになり、一希も連れて行くということは許さなかった。で、奈美子は勘当され、一希はじいちゃんが育てることになり、一人で奈美子はイタリアに行った。その後、じいちゃんも後悔の念があったが、互いに会うこともなく疎遠になっていたのだった。

町長は、一希には母親が必要と言うが、奈美子は、2度も一希を捨てた自分に母親と名乗る資格はないと言い、去っていった。奈美子は去ったが、赤ちゃんの一希のための手編みの靴下と写真を残していき、それを静香が見つけた。

静香はそれを持って一希の家に行き、母と会うことを薦めるが、受け付けない一希。一希に一発ビンタを入れて飛び出した静香は奈美子を捜しに駅に向かった。

一希は静香が於いていった靴下と写真を見て、家を飛び出し、じいちゃんの墓に向かった。すると奈美子が墓参りをしていて、親不孝を詫びていた。それをじっと見ていた一希は奈美子の元に歩んでいき、再会となる。

一希は、自分のことを思ってくれる人がいたことを知り、「母さん」と口にして、奈美子も一希を抱きしめて和解した。

奈美子はイタリアに帰って行き、一希はすっかり変わり、やる気を見せるようになっていた。そんな所にじいちゃんから「いちじくみたいに生きれ」というメールが届いた。で、町長が「いちじく(無花果)」の説明をする。最後にじいちゃんから一希を励ますメールが届き、全てのメールが消えた。

一希はいちじくんとして、町のために頑張るようになるが、自分の生き方を見つけたようで、以前のような姿はなくなり、積極的になっていた。

母子の和解と一希が人が変わったようになるというのは、誰が考えても予定調和でしかない。また、じいちゃんがメールを送っていたのは一希を見守っていたためだったとはいうものの、「それだけ?」ということで、あまりにも内容がなかったのは残念でした。また「いちじく白書」の意味も説明不足で、それだけ?って余りにも酷いですね。

結局、「バーチャルメール」は携帯電話会社を設けさせるだけ(全てのユーザーがパケット定額制を利用していないですから...)で、それを活かしたドラマとはならず、またも「失敗企画」でした。(ただ、部分的には改善ず見られるが、それが空回りしていて、新たな欠点を生み出しているので「改善」とは言うことが出来ない結果になっている。)ただ、本作「ラストメール2」は「ラストメール」よりは劣るものの、「7万人探偵」よりは良かったですけど...

 

↓「無花果」関係をいくつか

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↓こちらの方が良かった。

↓これよりは何倍も良かったですが...

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その134) [ケータイ刑事]

今回はシチュエーションということで述べることにして、テーマは「大番対局」とします。(「大番」というのはサイズの大きいものという意味です。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・8話」、「007」からは「ロシアより愛をこめて」です。

ケータイ刑事」:「・8話」。「愛と宿命の将棋崩し! ~女流棋士殺人事件」と言う物語。女流棋士の日本一決定戦のエキシビションとして、松山さんが名人に挑むことになる。(松山さんは、一応日本全国の1万人の中から選ばれたということになっている。)で、そのエキシビションが大番対局として登場する。

尚、女流名人と松山さんの対局ということで、普通の将棋の対局ではなく、それは「将棋崩し」であり、当然のことながら、大番対局も将棋崩しである。(実際の対局は普通の将棋盤の上で行われていて、大番対局はその対局の通りに解説をするものであり、対局者が指しているのではない。(→「大番対局」では当たり前ですが...))ちゃんも将棋崩しと分かると「何~だ。将棋じゃなくて将棋崩しじゃん。エキシビションって「余興」のことでしょう」と言っていた。(これに司会者が「素敵な解説、ありがとうね」といちいち答えていた。)

まずは女流名人の藤本綾子が1枚駒を取る。続いて少し考えて(10秒、20秒、…というように、普通の対局のように持ち時間がカウントされていた。)から松山さんが1枚駒を取る。で、成功すると高笑いをする松山さん。で、この様子が大番対局(駒は当然、山のように積まれている。)で解説を付けて語られている。

また、この後で名人と対局することになっている若手女流棋士・高田睦美も解説として大番の側にいるが、後の対局のことを尋ねられて、名人のことをボロクソに言う。すると、それを耳にした名人は「集中できないわ。長考します」と言って長考に入り、退席した。(将棋崩しに長考をするという感覚が「ケータイ刑事」です。)また、高田も退席してしまった。

で、名人が長考を終えて戻って来て、将棋崩しの対局が再開ということになるが、この時に悲鳴が聞こえたと言うことで、対局はそれっきりとなり、松山さんとちゃんは、悲鳴のした方に向かった。で、高田が殺されていて、死体で発見された。(よって、将棋崩しはそれまでとなり、大番対局でもそこで打ち切りとなった。)

この後は、ちゃんの活躍で、事件は無事に解決、真犯人は対局のアシスタントをしていた白木淳子で、名人とは共犯関係であった。(白木が殺人の罪、名人は幇助の罪で逮捕された。)

007」:「ロシアより愛をこめて」。1963年のシリーズ第2作である。日本初公開時の邦題は「007危機一発」というタイトルであったが、この邦題は故・水野晴郎が付けたものである。(「危機一髪」ではなく、意図的に誤字である「危機一発」という邦題が付けられた。)

この作品では、チェスの大番対局が登場する。スペクターの新たな作戦(暗号解読機・レクターを餌にしてボンドを抹殺使用という作戦)を立てたのは、No.5のクロンスティーンであった。彼はチェコスロバキアのチェスのチャンピオンであり、冷静沈着な男である。彼の立てたその作戦は、正に、チェスで相手を追いつめていくのと同様に、相手(=ボンド)の行動を予測して綿密に練られたものである。(当然、色々な場合を想定していて、副次的な計画まで用意されている。但し、計画の立案はクロンスティーンであるが、実行責任者は彼ではなくてNo.3のローザ・クレッブである。)

計画を提出したが、その準備が行われている間は、クロンスティーンは普通の行動をしていて、チェスの国際大会に出場している。で、チャンピオンらしく、落ち着いて冷静に駒を進めていて、その様子が大番対局で再現されている。そして、クロンスティーンはその実力を発揮して勝利を納めた。(大番対局もその通り進められて、決着が付く。)そんなクロンスティーンの所に呼び出しが掛かり、勝利の美酒に酔う暇もなく、クロンスティーンは表情一つ変えずに呼び出された所に向かった。(この呼び出しはスペクターからであり、この後、冷静沈着で策士というクロンスティーンの立てた作戦で、スペクターのボンドへの復讐(前作のドクター・ノオの仇討ちということです。)を兼ねた作戦が開始されることになる。)

共通点は、大番対局と言うことでは当たり前であるが、実際に側で行われている対局を再現しているということである。(余りにも当たり前すぎますが...)また、その対局は、1人がその競技のチャンピオンであるという所も共通している。(女流名人も「チャンピオン」と言うことが出来ます。)そして、そのチャンピオンは自分の性格をその場でしっかりと出している、という所も共通している。(「ケータイ刑事」では、解説の声を煙たがっていた。「007」ではまるで機会のように冷静沈着に表情一つ変えなかった。→その中身は正に対称的でした。)

相違点は、「ケータイ刑事」はエキシビションであったが「007」はチャンピオン戦だったこと、「ケータイ刑事」では事件が起きたために途中で打ち切りになったが「007」では対局の決着が付いているという終局の違い、「ケータイ刑事」では女と男の対局だったが「007」は男同士の対局だったこと、「ケータイ刑事」は「将棋」(正しくは「将棋崩し」)で「007」では「チェス」という競技の違い、が挙げられる。(競技の違いは、日本が舞台の「ケータイ刑事」と欧州が舞台の「007」ということを考えたら当然ということも出来るが、舞台となっている場所を考えると、「対局ということではその地ではポピュラーなものとしている」と言うことが出来、こうするとこれは共通点ということにもなる。)

次回も「ケータイ刑事」からは引き続き「銭形命」を取り上げまい。で、「007」シリーズとの類似点について述べていきます。何を取り上げるのかはお楽しみに。

 

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