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「喜劇・旅行」(その3) [映画(邦画)]

今回は、1969年に製作された3本の中から、シリーズ第2作となる「喜劇・婚前旅行」について記します。この作品の設定は、シリーズの他の作品とは少し異なっていて、主人公だけでなく、主人公一家が鉄道マンという設定になっている所がポイントである。

シリーズ第2作喜劇・婚前旅行
作品データを記しておくと、1969年の松竹作品であり、時間は94分、原作と脚本は舟橋和郎、監督は瀬川昌治、撮影は高羽哲夫、美術は熊谷正雄、音楽は木下忠司である。そして出演は、フランキー堺、倍賞千恵子、野添ひとみ、森田健作、江美早苗、ミヤコ蝶々、伴淳三郎、ピンキーとキラーズ、長沢純、宮城千賀子、丹下キヨ子、高橋勝とコロラティーノ、大野しげひさ、牧伸二、人見きよし、たちである。

田村家の鉄道員は代々早熟であり、初代吉五郎が17歳の時に息子・宏吉が生まれ、その宏吉が17歳の時には3代目となる昭太が生まれていた。現在は3人ともがやもめ暮らしの国鉄マンであり、長崎に住んでいた。宏吉は、昭太の母校で体育教師を務める榊原圭子に惚れていたが、昭太の恋人・美智子の姉・小夜子から求愛されて困っていた。ある日、宏吉が乗務する東京行きの寝台特急はやぶさに圭子が乗った。専務車掌の宏吉はサービスに努めて気を引こうとするが、乗客係の昭太から、圭子は見合いのために東京に行くということを教えられた。まだチャンスはあると思って、数日後に宏吉は圭子にプロポーズをした。圭子は態度を保留したが、宏吉はチャンスがあると思い、有頂天になる。で、飲みに行く。スナックで小夜子と会い、調子に乗って飲みまくっていたが、ダウンしてしまい、気がついた時には小夜子の蒲団の中で目を覚ます。やばいと感じた宏吉だったが、その予感は的中し、数日後、小夜子から妊娠したと告げられた宏吉は、観念して小夜子と結婚すことを決めた。式が行われ、晴れて夫婦になった宏吉と小夜子だったが、小夜子は妊娠しておらず、結婚するための嘘だったと告白した。が、既に式を挙げた後であり、2人は新婚旅行に旅立って行った。

「喜劇・旅行」シリーズになってからは第2作目なので、型破りということは出来ないが、一応本作はその前の「喜劇・列車」シリーズ3作の流を受けているので、第5作と言っても良い。で、主人公の家族が三代にわたる鉄道マンという設定を持ってきたが、これがまた面白い。物語の主役は2代目の宏吉であり、フランキー堺が演じているが、その父・吉五郎の伴淳三郎、息子である昭太の森田健作というキャスティングが絶妙である。物語のテンポはこれまでの作品と基本的に変わらないが、主人公だけでなくその家族も鉄道員とした所が本作独特の味を出すことに繋がっている。

また、本作にはピンキーとキラーズが出演しているが、当時は正に人気の絶頂期にいたこともあるためである。そういうお楽しみを用意している所も本作の楽しい所である。

残念なのは、本作がDVDでリリースされていないところである。是非ともリリースしてほしい作品である。

 

↓DVDではなくてビデオです。

喜劇・婚前旅行 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 松竹
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喜劇・婚前旅行 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: VHS

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ケータイ刑事銭形泪10話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

BS-TBSの再放送に合わせた「銭形泪・裏ネタ編」の増補作業も、今回からは第10話「爆弾魔からの挑戦状 ~手錠は爆弾を結ぶ」に突入です。この物語については過去にPART 6まで記している(2008/10/19、21、23、26、28、30日付けで記しています。)ので、PART 7からになります。今回はサブタイトルにある言葉から「爆弾魔」について、「挑戦状」について、「手錠」について記します、尚、「爆弾魔」と「手錠」については、「・10話[裏ネタ編]PART 1」で、「挑戦状」については「・13話[裏ネタ編]PART 2」でそれぞれ記しているが、今回はそれらをベースにして大幅加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。

爆弾魔」:火薬などの爆薬を使って破壊や殺傷を行う犯罪者のことを言う。尚、自爆テロのように自ら自爆して爆発事件を起こす人や、自らは爆発事件は起こさないものの、爆弾を作る人もこのように呼ばれる。これは「魔」という言葉には「悪事をなす者」という意味と「熱中して異常な行いをする者」(度を超えてあることに執着する者も含む)という意味があって、前者の意味としての自爆テロを行う者、後者としてマニアックな行動を行う者、というそれぞれで使われているためである。(この物語では、許は前者での「爆弾魔」であり、西島は後者での「爆弾魔」ということになる。)

ここで言う「魔」は元々は仏教語であって、「魔羅」の省略形であり、梵語の「mara」の音訳である。意味は「仏道修行や人の善事の妨害をなす者」である。尚、日本語の古語における「魔」は、仏道修行の邪魔をする悪い神のことを指していた。

「爆弾魔」という言葉には明確な使用基準は無いが、基本的には、テロリストや犯罪者で爆弾に関係する犯罪を行う者のことを指していて、爆弾の材料となる火薬の製造者や武器メーカー、または爆弾解体処理班などについてはこの名前は使わない。よって、「爆弾魔」というと爆弾を使った犯罪者のことを指す。

英語では「Bomber」と言うが、この単語を日本語にした場合、「爆弾魔」ということになるが、「ボンバー」と言う場合と「ボマー」という場合とがある。アメリカでは、爆弾事件が起こった場合、その犯人のことを「○○ボマー」と言うことが多い。

挑戦状」:「挑戦」とは、相手に挑むことであって、英語では「Challenge」という。で、何事かを相手に挑戦する場合、挑戦を挑む者がその相手に対して、その旨を伝えるための告知書(書状)のことを「挑戦状」と言う。挑戦することを相手にわざわざ伝える必要は特に無いのだが、突然挑戦すると、相手が万全ではない場合もあって、これは「卑怯」と言われることがある。そのため、対等に戦い、正々堂々と相手を倒すという名誉を確保する目的で、挑む日時や場所を指定し、正式な対決を行うために、挑戦状が送られる。

「挑戦状」は世界各国で見られるものであって、古い時代から存在している。また、挑戦者が自筆で記したものが昔から本来のものとされていて、日本では毛筆で記されたものが正式なものとして扱われる。(歴史を振り返ると、昔は毛筆しかなかったためであるのだが、そのスタイルが現在でも受け継がれているということである。)

時代劇に時々出てくる「仇討ちの御赦免状」というものがあるが、これもある意味では挑戦状の一種と言うことが出来る。これが無くても仇討ちは行われるが、事情を知らない一般の人がその仇討ちを見ると、単に人を襲っているものにしか見えないためであり、お上から正当な理由によるもので人を襲っている、ということを示すために「御赦免状」という形を取っている。(よって、「挑戦状」であると同時に「正統さを証明する書状」でもあるので、「ある意味では」ということになる。)

近年では、メディアの多様化に伴って、書状ではなく、映像を使ったものなども含んで「挑戦状」と言うようになっている。(よって、写真やビデオ映像信号を記録したビデオテープ、または映像ディスクなども含まれることになる。)→「ケータイ刑事」では映像の「挑戦状」というと怪人十面相(以下、八面相、六面相、5面相)のビデオテープ、怪人3面相のDVDでお馴染みですね。(書状の挑戦状を使った者も、怪盗マリンをはじめ、多数います。)

また、犯罪に絡んだ場合は、社会の治安を守る警察に対して挑むという意思が記されていなくても、反社会的な行為を行うと予告した時点で「社会に対しての「挑戦」」という扱いになるため、その予告状は「挑戦状」と呼ばれることになる。よって、犯罪予告状は、殺人予告、強盗予告など、事件の内容に応じていくつかの種類があるが、その全ては「挑戦状」ということになる。→怪盗ルパンなどでもお馴染みであるが、「ケータイ刑事」では毎回とはいかないが、多数の物語に登場していますね。(その他、ミステリー作品では多数の作品に登場していることもあって、ミステリーにはつきものという物でもある。)

近年では、ネット上の掲示板やブログなどに殺人予告などの犯行予告を書き込む(バカな)輩たちがいるが、これも立派な「挑戦状」である。尚、こういう行為の中には、実際に犯行をする意思は全くなくて、単に悪戯目的で書き込んでいるという輩もいるようだが、悪戯目的で書き込んだものであっても、それはそれで立派な犯罪行為となる。(そのため、ニュースで「掲示板に殺人予告を書き込んで逮捕」というものを時々耳にしますね。→そういうバカなこと考える人って、何を考えているのでしょうか???)

手錠」:手首に填めて腕の自由を奪うことを目的とした拘束具である。左右それぞれの腕を填める腕輪のような形をしていて、主に金属製である。(近年では樹脂製のものもある。)また、左右両方の腕を拘束するため、2つの腕輪が鎖などで繋げられているか、それぞれ独立して2本の腕を別々に拘束する1枚板のようなものもある。更には、2本の腕を1つにまとめて拘束するような簡易的なものもある。(アメリカでは、ケーブルバンド(クランパー)も手錠として使われる場合もある。→樹脂製であるため軽量であり、かつ簡単に使用することができる上、拘束具というイメージも少なく、大量の逮捕者が出るような取り締まりを行う場合には多用されている。→アメリカらしい実に合理的な考えでもありますね。)

「手錠」というと、警察が犯人を逮捕するために使用する物と認識されているが、この認識は正しくなく、腕の自由を奪うことによって、逃走行為、暴行行為、更には自殺しようとするのを防ぐための拘束具である。警察が犯人逮捕に使用するのは、逃走を防ぐためである。(手錠をされた)犯人が逃走しても、手錠は簡単に外せないため、逃走行動に色々と制約が生じることになる。また、手錠をされていると目立ち、目標になるので、捕まりやすくなるためでもある。

また、手錠は腕の自由を奪うことを目的としたものであるが、指の自由を奪う目的の「指錠」、足の自由を奪う目的の「足錠」、全身の自由を奪う目的の「拘束衣」などがある。(これらも基本的に、それぞれの体の部位の自由を奪うことで、逃走防止となるが、拘束衣の場合は特に自殺防止という意味が強くなる。)

日本では、江戸時代には「手鎖」と呼ばれていたが、「てじょう」という言い方と「てぐさり」という言い方があった。現在の手錠に似ているものの、基本的には瓢箪型の輪であり、その中に2本の腕を拘束するものであり、現在の手錠のように片腕ずつを拘束してその間が鎖で繋がっているというものではない。主に、軽い罪を犯した者の戒具として使用されていた。

現在の日本では、「手錠」は市中に出ることを禁止と定められている。また、それぞれの手錠にシリアル番号が刻み込まれているため、例えそれが市中に出たとしても、その番号から出所が全て分かる仕組みになっている。(で、それが分かると、管理者が処罰されることになるのは言うまでもない。)また、警察官であっても、私的に手錠を入手することは禁じられている。(アメリカでは「手錠」を市中で購入することが可能でありますが...→そのため、手錠を買い求めた輩が事件の際にそれを使用するということもよく起こっている。ただ、手錠を使わなくても、ガムテープで他人の両腕をぐるぐる巻にしてしまえば、実質的に手錠と同じ役割となるため、警察当局にマークされやすくなるような「手錠」を購入して使用するという犯人の考えは理解できませんが...)

TVや映画で使われている手錠は、容易に外せる玩具の類であり、現在市中に出回っている手錠は、容易に壊せるか、容易に外せるもの(鍵が無くても外せるようなもの)であって、これらはあくまでも「玩具」の範疇にあるものである。

また、英語では「Handcuffs」と言うが「Cuffs」と言う場合もある。(カフスボタンの「Cuffs」である。)または「a Pair of Handcuffs」と言う場合もあるが、1つの手錠であるが、両腕を拘束する2つの輪があることを考えると、なるほど、と思う言い方でもある。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓参考まで

ユナボマー 爆弾魔の狂気―FBI史上最長十八年間、全米を恐怖に陥れた男

ユナボマー 爆弾魔の狂気―FBI史上最長十八年間、全米を恐怖に陥れた男

  • 作者: 「タイム」誌編集記者
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 1996/08
  • メディア: 単行本

爆弾魔 (光文社文庫)

爆弾魔 (光文社文庫)

  • 作者: 大石 直紀
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫

探偵Xからの挑戦状! (小学館文庫)

探偵Xからの挑戦状! (小学館文庫)

  • 作者: 辻 真先
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/10/06
  • メディア: 文庫

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本

↓これはあくまでも玩具です。

手錠

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  • 出版社/メーカー: アイコ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ポリスモデル ハンドカフ(手錠)

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  • 出版社/メーカー: HANDCUFFS
  • メディア: おもちゃ&ホビー

おもしろ ひねった ファッション 手錠

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  • 出版社/メーカー: 既製品
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ダブルロック ステンレス ハンドカフ(手錠)

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  • 出版社/メーカー: HANDCUFFS
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シングルロック シルバー ハンドカフ(手錠)ショート

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  • 出版社/メーカー: HANDCUFFS
  • メディア: おもちゃ&ホビー

囚人 手錠 鍵無し パーティーグッズ

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  • 出版社/メーカー: ルービーズ
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ケータイ刑事銭形泪39話(2nd.26話・アナザーストーリー3話)[裏ネタ編]PART 12 [ケータイ刑事]

1/10の「名曲探偵アマデウス」はお休みだったことから、ちゃんにピンチヒッターを務めて貰います。尚、来週1/17は、待望の新作となるファイルNo.054のブラームス「交響曲第1番」です。ゲストが奧田恵梨華ということで、「愛の迷宮」の夏木ゆりあ(=黒川芽以)と鮎川恵理香(=奧田恵梨華)の再会ということになりますね。


銭形泪」の最終話(2nd.26話、通算では39話)の「最終決戦!ケー刑事VSシベ超 ~水野晴郎を迎撃せよ!」の「裏ネタ編」も、今回で終了と言うことにします。(何だかんだでここまで来るのに1年半という時間がかかり、「銭形泪[裏ネタ編]」は262回と言うことになりました。→補追作業を行っているので、もう少し期間は長くなり、回数も300回突破となるのも時間の問題になっていますけど...)で、今回は物語に出てきた様々なネタの中から「清掃車」について、「チャンプ・ガッツ」について、「白状」について、そして「オリエント急行」についてと「ナイル」について記します。

また、約3年3ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)の前半は「ここをクリック」、後半は「ここをクリック」してご覧下さい。

清掃車」:家庭や事業所から出るゴミを集積し、(ゴミ処理工場まで)運搬する自動車のことであり、「清掃車」意外にも「ゴミ収集車」「パッカー車」「破砕車」「塵芥車」「集塵車」などという呼び方がある。(基本的にこれらは同じものである。)アメリカ英語では「Garbage Truck」または「Trash Truck」と言い、イギリス英語では「Dustcart」と言う。

ゴミを集めて運搬するのは、荷台を持ったトラックでも問題無く行えるが、「清掃車」(その他の呼び方を含む)と呼ばれる車の特徴は、集積したゴミを圧縮して体積を減らし、ゴミ処理工場まで運搬するという所である。よって、トラックの後ろには、ゴミをプレスする圧搾機が搭載されている。これは主に回転板によって押し込むというものであって、これによってゴミの体積を減らすことができ、限りある運搬容積を効率的に利用することになる。(回転板以外のものとしては、圧縮板式と荷箱回転式などがある。)

しかし、ゴミの中にスプレー缶などが混ざっていると、プレスした際に爆発して発火する可能性があり、収集員にとっては危険な事になる。(スプレー缶、使い捨てライターなどは十分なガス抜きを行うこと。が、これらは一般ゴミに混ぜることの方が問題ですが...)

ゴミをプレスすることで、確かに体積は減るが、家庭ゴミには生ゴミがあり、それをプレスすると、水分が出る。しかも、これは単なる水ではなくて、様々なものが混ざった汚水となり、時にはこれが腐って悪臭を放つことになる。そのため、その汚水を垂れ流さないようにするための工夫がされている。(汚水を受けて、汚水タンクに蓄えるようになっている。)

チャンプ・ガッツ」:元ボクシングの世界チャンピオン(WBCライト級)のガッツ石松のことである。日本人では11人目の(ボクシングの)世界チャンピオンとなった。また、防衛回数が5回というのは、現在では決して多いとは言えないが、当時は日本人では第2位タイという記録でもあった。

世界王座に就いたのは1974/4/11で、1976/5/8まで、2年ちょっとの間王座にいた。またボクサーとしての戦績は51戦で31勝14敗6引分、KO勝ちは17である。

1949/6/5、栃木県生まれである。1966年にプロボクサーとしてデビューしているが、一度はプロテストに不合格であった。勝ったり負けたりという状態が続いていたが、1969年に全日本ライト級新人王となり、1970年に世界王座朝鮮がほぼ決まっていた相手を一方的な判定勝ちで退けて世界王座への挑戦権を得たが、王座挑戦の試合では13ラウンドTKO負けだった。(現在は12回戦であるが、当時の世界タイトル戦は15回戦である。)

ライト級のチャンピオンとなると、5回の防衛戦に成功したが、6度目の防衛戦は15回判定負けで王座から陥落した。このあと、階級をスーパーライト級に上げて、1977/4/2に王座に挑んだが、この試合はKO希で2階級制覇とはならなかった。(この試合に勝って2階級制覇を達成していたら、日本人では3人目の2階級制覇となったところであった。)引退は1978年である。

ボクサーを引退すると、タレントに転向し、芸能活動を始める。映画やドラマにも出演して、俳優としても活動している。尚、俳優に転向したのは、高倉健と共演したかったからという理由が個性派の彼らしいところである。

また、現在では当たり前のようになっている「ガッツポーズ」は、彼が世界チャンピオンになった時(1974/4/11)、両手を挙げて勝利の喜びを表したポーズを新聞記者が「ガッツポーズ」として掲載したところに由来している。(4/11は「ガッツポーズの日」ということになっている。)

また、彼は「シベリア超特急」シリーズには「5」に出演している。また、彼が監督、企画、脚本、製作、主演を務めた1990年の映画「カンバック」は、「シベ超」トリーズと並ぶカルト作品として知られている。この作品は彼の実像と重ね合わせたボクシング映画である。

その「カンバック」の作品データを記しておくと、1990年のガッツエンタープライズの作品で、公開は松竹系であり、時間は118分、原作は安部譲二、製作、企画、監督、脚本はガッツ石松、シナリオ原案は倉本聰、撮影は矢田行男、美術は沢田清隆、音楽は久石譲である。そして出演は、ガッツ石松、栗原小巻、竜雷太、高樹澪、風見章子、宍戸錠、地井武男、高品格、たちである。(難波副総監が出演していました。)

白状」:自分の犯した罪を申し立てることを指す言葉である。また、そこから拡大されて、(犯罪行為とは関係なく)隠していた事柄を明らかにする、という意味もある。

類義語として「自供」「自白」という言葉がある。いずれの言葉も犯人が自分の犯罪行為を自ら申し立てることであるが、微妙にニュアンスが違う。「自供」は、犯人が自ら進んで自分の犯した犯罪行為を述べる場合に言い、「自白」は相手が言う通りに自分が犯した罪を認める場合に言う。(事実と違うことを認める場合も含まれていて、これが「冤罪事件」として後々に尾を引くことになる場合がある。)そして、「白状」は隠していた事実を打ち明けることであって、隠していた犯罪行為を言う場合と、犯罪行為ではなく隠していた事実を語る場合にも使われる。(「カミングアウト」は「白状」ということに対応することになる。)

英語では「Confession」と言うが、「Break」と「Own Up」にも「白状する」と言う意味がある。尚、「Confession」には「白状」だけでなく「告白」「自白」と言う意味もある。

オリエント急行」:「Orient Express」。かつてヨーロッパを走っていた国際長距離豪華列車のことである。(個室寝台列車+食堂車である。)最盛期にはフランスのパリからトルコのイスタンブールまでを、スイス、イタリア、オーストリア、チェコスロヴァキア、ユーゴスラビア、ブルガリアを経由して運行されていた。(また、ギリシャ、ルーマニア、ポーランド、ベルギーなどにも走っており、またパリから西へもドーバー海峡のカリーまで延びていた。)現在は、定期運行列車は全て廃止されている。

運行が開始されたのは1883年であり、パリ-コンスタンティノープル(現在のイスタンブル)の間で運転された。一部区間は船舶による連絡であったが、所要時間が81時間41分で結んでいた。(丸3日を超えている。)1889年には当初のオリエント急行とは異なるルートで、ユーゴスラビアを通って、列車だけでコンスタンティノープルへ行く列車が運転を開始して、所用時間は67時間46分となった。(これでも3日弱である。)しかし、当時の東欧諸国では色々と問題が起こり、列車の運行は度々停止したこともあった。

20世紀になり、第一次大戦が勃発すると、当たり前であるが、オリエント急行は運休を余儀なくされた。1915年のセルビアの敗北によってドイツ帝国との同盟国でイスタンブールまでの線路が確保されると、ベルリンやシュトラスブルグからイスタンブールまでの列車が運行されるようになる。(この列車は「バルカン列車」と呼び、「オリエント急行」とは区別される。尚、ヒッチコック監督作品の「バルカン超特急」(「シベ超」シリーズの元ネタ作品でもある。)は、バルカン列車を舞台にした物語である。しかし、バルカン列車は1918年のブルガリアの敗戦によって運行が停止された。

第一次大戦終結後は、パリからウィーンを経由してブカレストまで、またはワルシャワまでで運行が再開される。(ドイツ領内は避けている。)

その後、オリエント急行は最盛期を迎えることになり、1930年代はフランスのカリーからイスタンブール、またはアテネまでの直通運転が行われた。しかし、第二次大戦の勃発(1939年)に再び運行を停止することになる。

戦後、1945年11月にパリからソフィアまでの運行が再開され、1947年にイスタンブルまでの直通が復活、1950年にアテネへの直通運転が再開される。とかと、最盛期のような豪華な列車の完全復活ではなかった。航空機や車が交通手段として伸びてきたことから、オリエント急行は復活したものの、利用客は伸びず、更に東西冷戦のため、国境での検査が厳しく行われるようになり、所用時間も伸びたことも利用客減少に拍車を掛けることになる。

1962年に国際列車の再編が行われて、規模が縮小され、更に運転区間の短縮などが繰り返されていき、1977年にパリ-イスタンブールの直通列車は全て廃止された。(ブカレストまでとなる。)更に、その後も縮小が行われ、2001年にはパリ-ウィーン間の国際列車となり、更にストラスブール-ウィーン間に短縮、そして2009/12には全てが廃止された。

かつてのオリエント急行は、個室寝台車のみであったことから、豪華なものであり、王侯貴族や富裕層のための列車であった。特に1930年代がその黄金時代であり、その時の豪華なイメージが現在でも印象として残っている。第二次大戦後は縮小ばかりとなって、現在では全て廃止された。これは高速鉄道(フランス国内ではTGVがある)や航空機という高速移動できるものが登場したということによるものであるが、時代が変わったということである。

尚、オリエント急行を舞台とした小説としては、名探偵ポワロが活躍するアガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」(A・クリスティの小説タイトル)、「オリエント急行殺人事件」(その映画化作品)は余りにも有名である。また、「007」シリーズの第2作「ロシアより愛をこめて」でのオリエント急行車内でのボンドと殺し屋レッド・グラントの格闘シーンは余りにも有名である。それ以外でもモーリス・デコブラの「寝台車のマドンナ」グレアム・グリーンの「スタンブール特急」アーレコ・イワニコフ・コンスタンティノフの「バイ・ガーニュ」なども、オリエント急行が舞台になった小説である。

ナイル」:ナイル川(Nile River)のことである。アフリカ大陸の北東部を地中海に向けて北流する世界最長の河川である。

最上流はブルンジのルヴィロンザ川であり、ビクトリア湖を経由して、更にはキオガ湖、アルバート湖を経て「白ナイル」と呼ばれ、スーダンに入る。更に支流の青ナイルと合流し、エジプトを北上し、地中海の河口付近では大デルタを形成し、地中海に注いでいる。全長は6695kmであり、流域面積は約301万平方キロである。流れている国も、ブルンジ、タンザニア、ルワンダ、ウガンダ、コンゴ、ケニア、エチオピア、エリトリア、スーダン、エジプトの10ヶ国になる。

下流はエジプト文明の発祥の地であって、これは余りにも有名であるが、流域にはヌビア文明の発祥地もある。特にエジプトでは定期的な自然洪水による灌漑によって農耕文明を生み出し、人類の歴史に於いても大帝国を築き上げるのに役立った。(古代エジプト帝国はナイルの恵によって繁栄した、と言われているぐらいですからね。)

現在ではアスワン・ダム、アスワン・ハイ・ダムが造られたことで、ナイルの氾濫と呼ばれる定期的な洪水は無くなり、大デルタでの通年耕作も可能になった。しかし、ダムの建設によって古代エジプトの文化財がダムに沈むことから、遺跡の高台への移動などが行われることになったり、下流では塩害の被害が出るというような問題も起きている。

尚、この物語では「オリエント急行」と「ナイル」というものを繋げていたが、ナイル川流域にはオリエント急行は走っていない。が、「オリエント急行」と「ナイル川」を繋ぐキーワードとして、「アガサ・クリスティ」「名探偵ポワロ」という言葉を使うと、繋がることになる。(アガサ・クリスティ原作の小説に「オリエント急行の殺人」と「ナイルに死す」という作品がある。これらは共に映画化されていて、映画タイトルは「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」となっている。また、この2つの物語は名探偵ポワロが活躍して事件の謎を解く物語である。)よって、直接的には「オリエント急行」と「ナイル川」は繋がらないが、ワン・クッション置くと繋がることになる。ということで、「銭形泪」の最後の最後に、高度な仕掛けを入れていました。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓いくつか

トミカ No.45 トヨタ ダイナ 清掃車 (箱)

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  • 出版社/メーカー: タカラトミー
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ダイヤの(ドア開き)清掃車

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  • 出版社/メーカー: 寺井商店
  • メディア: おもちゃ&ホビー

はたらくじどうしゃ〈3〉いろいろな自動車―バス・移動販売車・郵便車・清掃車

はたらくじどうしゃ〈3〉いろいろな自動車―バス・移動販売車・郵便車・清掃車

  • 作者: 海老原 美宜男
  • 出版社/メーカー: 国土社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 大型本

ガッツ石松伝説

ガッツ石松伝説

  • アーティスト: 嘉門達夫
  • 出版社/メーカー: ダイプロ・エックス
  • 発売日: 2002/06/21
  • メディア: CD

最驚!ガッツ伝説

最驚!ガッツ伝説

  • 作者: ガッツ石松&鈴木佑季
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/07/08
  • メディア: 単行本

最驚!ガッツ伝説2

最驚!ガッツ伝説2

  • 作者: ガッツファミリー
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/11/18
  • メディア: 新書

劣勢からの逆転力 ガッツの知恵

劣勢からの逆転力 ガッツの知恵

  • 作者: ガッツ石松
  • 出版社/メーカー: 青志社
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 単行本

人生はOK牧場!

人生はOK牧場!

  • 作者: ガッツ石松
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本

オリエント急行

オリエント急行

  • アーティスト: 東京佼成ウィンドオーケストラ
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 1992/12/21
  • メディア: CD

オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫

ナイル川流域のリズム - エジプト舞踊音楽の紹介 (Rhythms of the Nile - Introduction to Egyptian Dance Rhythms) [Import CD from UK]

ナイル川流域のリズム - エジプト舞踊音楽の紹介 (Rhythms of the Nile - Introduction to Egyptian Dance Rhythms) [Import CD from UK]

  • アーティスト: Hossam Ramzy
  • 出版社/メーカー: ARC MUSIC
  • 発売日: 1998/01/27
  • メディア: CD

砂漠/ナイル川 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: VHS

【まんがどうして物語39】ナイル川

【まんがどうして物語39】ナイル川

  • 出版社/メーカー: moviestock2
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ナイル河紀行 (とんぼの本)

ナイル河紀行 (とんぼの本)

  • 作者: 野町 和嘉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 単行本

ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫

ナイル殺人事件 デジタル・リマスター版 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: UPJ/ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


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