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YMO『YELLOW MAGIC ORCHESTRA』(US盤) [音楽(特撮/邦楽)]

1978年に発表されたYMOのデビュー・アルバムをリミックスして編集を行い、1979年にリリースされたアメリカ版である。(日本でも逆輸入される形でリリースされている。)ジャケットの方も日本盤とは異なるものになっているのも特徴である。尚、本アルバムは後に日本でも日本盤としてリリースされたため、結果的には彼らのデビュー・アルバムの日本盤は2バージョン存在することになった。(曲数が1曲少ない本盤のほうがあとからリリースされたのは言うまでもない。)

収録曲は以下の全9曲である。(あくまでもアメリカ盤なので英語でのタイトルを記すことにします。)『COMPUTER GAME "Theme From The Circus"』『FIRECRACKER』『SIMOON』『COSMIC SURFIN'』『COMPUTER GAME "Theme From The Invader"』『YELLOW MAGIC(TONG POO)』『LA FEMME CHINOISE』『BRIDGE OVER TROUBLED MUSIC』『MAD PIERROT』。

尚、1978年に発表された日本盤ではこの9曲の後に「アクロバット」と言う曲が収録されていたが、これはUS盤ではカットされている。また『YELLOW MAGIC(TONG POO)』は日本版では『東風』というタイトルであったが、改題されている。これは日本盤の収録のものに対してて画加えられているためでもある。(それ以外はカタカナのタイトルを英語に訳したものとなっている。→無難な所です。)

この中で5曲目が、当時、大ブームとなっていたインベーダー・ゲームをテーマにしている所が時代を感じる所でもある。

お薦め曲は全部と言いたい所であるが、日本盤と異なるコーラスアレンジが行われていて、曲名も手が加えられている『YELLOW MAGIC』が再注目と言うことになる。それ以外はトラックダウンなどのレコードか処理のプロセスの違いから来る音の差があるが、基本的には日本盤との違いはない。(アルバムの場合、音質の差が存在するのは当たり前であり、その違いを求めるというのも一つの楽しみ方でもある。)

彼らのサウンドは「テクノ」と呼ばれて一世を風靡することになったが、本アルバムはただのテクノ・アルバムというだけでなく、インスト・ナンバーであっても、良いものは良いとして評価されて、ヒットを記録することが出来る、ということを知らしめたことがある。

発表から30年以上の歳月が流れた現在では、技術の進歩によって、当時のシンセサイザーを使ったエフェクトもより複雑で高度なことが簡単にできるようになっているだけに、技術的な所では古さを感じでしまうが、その分、様々な工夫が行われていて、人間的な職人技を感じる所と、機械的な無機質的な所とが感じられ、そのバランスが絶妙なものとなっている。(最近のものは、技術的には進歩しているが人間的なところが欠如していたり、バランスが悪くて、総合的には本作の足元には到底及ばない。)テクノの世界ではクラシックであるが、現在でも十分に通じるだけのものがあるだけに、日本盤/アメリカ盤に関係なく聴いておいて当然というアルバムである。また、コレクターとしてはアメリカ盤の輸入盤を持っていることが何よりですし...

 

Yellow Magic Orchestra

Yellow Magic Orchestra

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2003/08/22
  • メディア: CD

↓日本盤(全10曲収録)はこちら

イエロー・マジック・オーケストラ

イエロー・マジック・オーケストラ

  • アーティスト: YMO
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックハウス
  • 発売日: 2003/01/22
  • メディア: CD


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「マノスパイ」+「東京少女」+「恋日・3rd.」 [BS-TBS(BS-i)関連]

ネット配信している「マノスパイ」だが、いつものように4話まとめての放送が行われたが、いい加減、放送形態を考えて貰えないですかね...(前にも同じことを記していますが...)

1話5分ということでは、「ショートフィルム道」の作品と同じであるが、かつての「ショートフィルム道」の作品のような面白さが今一つ出ていないという根本的な作品レベルの低下があるだけに、4話ずつ3回に分けての放送は魅力が感じられない。(HD画質で見られるというメリットはあるが、内容が伴っていないだけに、ネット配信で見れば十分である。)

全12話で1話5分ということは、時間としては60分である。途中にCMを入れるとして、各話の間に1分ずつ入れても75分枠で十分放送出来る。(更に余裕を取って、84分としてもOK)こうなると、一度で全話を見ることが出来るという付加価値が生じることになり、メリットもあります。→かつて「佐藤四姉妹」(1話5分の全20話)を2時間枠で全話の一挙放送を行ったこともある。

まして、月末の土曜の月に1回の放送では、忘れてしまうということもあるだけに、一挙放送にした方が良いことだらけになる。(ちなみに、3月は最終土曜日はJリーグの中継があるため、3月の「マノスパイ」は最終土曜ではなくて日曜日の昼間に回されるだけに、余計忘れられてしまう。)

兎に角、放送枠については、もっと考えて貰いたい所である。(BS-TBSに社名が変わってからの編成は別人のように酷くなっちゃいました。)

「マノスパイ」の物語の方は、「0093 女王陛下の草刈正雄」の焼き直しという設定に新鮮さが無いというのも辛い所ですね。(どうせやるなら、関連づけた設定まで導入するべきでしょう。)

4話までの物語では、それなりに面白い所もあって、スパイを主人公にした「スパイ道」「スパイ道2」(共に1話5分の「ショートフィルム道」の作品です。)に加えても良いと思える物語も一部にはあるだけに、面白くなるのを抑えてしまっているという所が見られてしまうのは辛いですね...

また、再放送の「東京少女」と「恋する日曜日」についてだが、3月には放送が一度も無い。(3/6は2時間ドラマの放送で、それ以外は全てJリーグ中継となる。)で、2/20の「恋日・3rd.」の放送と、2/27の「東京少女・福永マリカ」の放送では、共に次回予告がカットされていた。ということは、このまま再放送が中断すると考えて良さそうですね。→以前には、間が暫く空く場合でも次回予告は流れて、テロップで「次回は○月○日の放送です」と出たが、そのテロップも無かったですから...

こうなると、悲劇なのは「東京少女・福永マリカ」である。全4話の内、第3話までの再放送で中断するという中途半端な状況ですからね...(以前の再放送の中断は「東京少女・岡本杏理」の最終話までで中断だったからまだ良かったのですが...)→一応、1話完結の物語とは言っても、実質的には全4話(全5話も同様)を1セットにして楽しむべき作品ですから... →3/6に2時間ドラマではなくて、「東京少女・福永マリカ」の最終話を放送するべきでしょう。ということで、ここにも酷い編成がある...

また、「恋する日曜日」の方は、約4年前になるが、2nd.の再放送をしていたが、第12話「アニー」までの再放送で中断になったという前科があるだけに、今回の「恋日・3rd.」は第4話(「レンズ越しの恋」)までで中断という、かつてと同じことになるようですね。が、「恋日」は(中には前後編の物語もあるが)基本的には1話完結なのが救いである。(ちなみに中断となる物語である「アニー」の主演の秋山奈々と、「レンズ越しの恋」の主演の桐谷美玲は、共に1989年12月生まれという共通点があるが、こういうのって何かの魔力なんですかね...???)

いずれにしても、「BS-i」から「BS-TBS」に社名が変わってまもなく1年になるが、酷くなる一方という印象がここに来て一段と深くなりました。やはり「TBS」の名前を入れたこと自体が悪運を呼び込んでいて、これが誤りだったようで...

 

↓「東京少女・福永マリカ」はこれに収録されています。

東京少女 DVD-BOX3

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

 

↓拾っておきます。

佐藤四姉妹 白版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ショウゲート
  • メディア: DVD

佐藤四姉妹 赤版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ショウゲート
  • メディア: DVD

『0093女王陛下の草刈正雄』+『スパイ道』ツインパック [DVD]

『0093女王陛下の草刈正雄』+『スパイ道』ツインパック [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD

恋する日曜日 アニソンコレクション DVD BOX 1

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  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD


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WEATHER PROPHETS『BLUE SKIES & FREE RIDES: THE BEST OF 1986-1989』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2004年になってリリースされたベスト盤である。イギリスのインディーズ・シーンで活動していた彼らがデビューしたのは1986年で、2枚のオリジナル・アルバムを発表したのと、2枚のオムニバス・アルバムに加わっているだけで1988年に解散してしまった幻のポップ・グループである。(が、1991年になってから1987年のライヴ盤がリリースされ、2004年になって本ベスト盤がリリースされるというように、一部では人気の高いのもまた事実である。)

収録曲は以下の全20曲である。『Worm In My Brain』『Almost Prayed』『Key To My Love Is Green』『Like Frankie Lumon』『Mayflower』『Joe Schamo And The Eskimo』『Hollow Heart』『Always The Light』『Chinese Cadillac』『Youre Heartbeat Breathes The Life Into Me』『Sleep』『Can't Keep My Mind Off You』『You're My Ambulance』『In My Room』『Stones In My Passway』『Poison Mind』『Nblue Rooptlps』『Pdds And Ends』『She Comes From The Rain』『Naked As The Day You Were Born』。

お薦め曲はシングル曲である『Almost Prayed』『Naked As The Day You Were Born』『She Comes From The Rain』『Hollow Heart』『Always The Light』と『Can't Keep My Mind Off You』『In My Room』『Poison Mind』という所をピックアップしておく。

彼らは2枚のオリジナル・アルバムと数曲のシングル(アルバム未収録曲あり)を発表しただけなので、本ベスト盤の内容は、彼らの発表した曲の大半が収録されていることになる。と言っても6枚のシングルの内、1曲だけが収録されていないとか、シングル曲では別バージョンがいくつかあるのにフォローされていない、というように、構成に疑問のあるところもありますが...

サウンドの方は典型的な'80'sポップスとは少し離れていて、やや暗い感じがするのだが、それでいてのんびりと出来る安らぎがある。聴いていて体が自然に動き出すという明るく楽しいものでは無いが、独特の世界観は楽しいところである。

'80'sポップスとしては少将異色のサウンドということになるが、こういうサウンドがあるというのも'80'sらしいところである。(何でもありというのが'80'sですからね)万人にお奨めということまでは言わないが、'80'sサウンドがお好きな方には、このようなサウンドもあると言うことで、チェックしておきたいグループである。

 

Blue Skies & Free Rides: The Best of 1986-1989

Blue Skies & Free Rides: The Best of 1986-1989

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Cherry Red
  • 発売日: 2004/06/08
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形泪17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]

BS-TBSの再放送に合わせて記している「銭形泪・裏ネタ編」の増補も、今回からは大傑作の一つである2nd.4話の「高村刑事、絶体絶命! ~正しい日本語殺人事件」に突入です。この物語の「裏ネタ編」は過去にPART 7まで記している(2009/1/31、2/2、4、5、8、10、11日付けで記しています。)ので、PART 8からということになります。今回はサブタイトルにある言葉から「絶体絶命」について、「日本語」について、そしてこの物語に登場する言霊名誉教授に敬意を表して「言霊」について、そして彼の大学の名前である「万葉」について記します。尚、「日本語」については「・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。

絶体絶命」:体も命も極まるほどの、どうしても逃れることの出来ない困難な状況、立場にあること、追いつめられた状況のことを言う。

四字熟語の中では誤記が非常に多い言葉であり、「絶対絶命」という誤った表記が非常に多いことでも知られている。意味から「体」も「命」も追いつめられた状況であるため、「対」が用いられることはなく、「体」が正しい表記である。(中学の入試問題でも、「「ぜったいぜつめい」を漢字で記せ」と言う問題の出題はとても多いですね。)尚、パソコンの日本語入力では「ぜったい」「ぜつめい」と分けて入力すればともかく、「ぜったいぜつめい」と入力して変換をすると正しく変換されるが、そのため、手書きをした場合の間違いも多くなっている。→便利になると、それはそれで良いのだが、また違った弊害が出てくるものですね...→最近は、漢字は「読めても書けない」という人が増えているのだが、これはパソコンの普及による弊害の典型例ですね。

日本語」:日本で使用されている言語であり、日本の国語である。形の上では日本に於いては公用語となっているが、日本の法律に於いては、「日本語を公用語とする」という条文は無いため、「事実上の公用語」であって、法的には公用語ではないということになる。→ちなみに、日本語が公用語として法律上で定められているのは、世界中ではパラオ共和国のアンガウル州だけである。(但し、パラオ語、英語と共に、公用語の1つとされている。が、現在はアンガウル州には日本語を使う住民はいない。)第二次大戦前に日本の信託統治領だったことの名残りであるのと、日本との友好の証とされている。

英語では「Japanese」、ドイツ語では「Japanisch」、フランス語では「Japonais」、イタリア語では「Giapponese」、スペイン語では「Japonés」と言う。

日本語を話す人の数(総話者数)は世界中で約1億3000万人である。この数は、世界の言語の中では第10位である。(世界には1000以上の言語が存在すること、世界の総人口は68億人程度であることを考えると、これの数はとても多い方ということが言える。)日本国の人口よりも僅かに多いのは、日本以外にも話者がいるためであるが、ブラジルやペルーなどへの日本人移民とその子孫が殆どである。また、台湾、朝鮮半島、中国の一部や太平洋の島国の中には、かつて日本語教育を受けた住民がいて、そういう人たちが話す程度である。(が、子孫であっても若い世代では現地語を主に話し、日本語は第二言語のようになっていて、話す人の数は減少している。)また、欧米をはじめ、日本語を第二、第三言語として学んでいる人の数は増えているものの、第一言語としてではない。

言語学においては、日本語の系統は、朝鮮語と同系説や、アルタイ語族との親近性が語られていて、ウラル・アルタイ語族の一つとされているが、確定されていない。(マライ・ポリネシア語族の一つ、ドラウセィダ語族の一つ、という説もある。)

特徴は、開音節があること、膠着形態であること、動詞文末語順であること、敬語の使用があること(発展している)などがある。また、語順は絶対的なものがなく、比較的自由である。また、体言には活用や性が無いのも特徴である。

語彙はそんなに多い方ではなく、古来から漢語、梵語が入って来て、それが日本語に加わることで増えるということを繰り返して語彙が増えてきた。その後も、江戸時代にはポルトガル語、オランダ語から日本語になったものが多数あり、明治以降になると英語を中心として、更に多くの言葉が入って来て、語彙が増えている。そのため、現在の日本語の語彙の30%は外来語だとされている。

使用する文字は、音節文字である「ひらがな」と「かたかな」、そして「漢字」がある。漢字は表意文字であるため、その数は非常に多くあり、使用される文字の数は世界の言語の中でも非常に多い言語となっている。(中国語に次ぐ文字数の多さとなる。英語ではアルファベットの26文字(大文字と小文字を別としても52文字であり、それにいくつかの表記記号が加わるだけですからね。))→一応、「ひらがな」または「カタカナ」だけでも表記は可能であるが、表意文字である漢字を使った方が単語(の区切り)がより明確に分かることになり、文字(文章)を一目見ただけでも意味が分かることになる。(これは表意文字を使っている言語ならではの特徴である。)

また、文字を表記する際は、縦書きと横書きの両方がある。縦書きの場合は上から下に書いていき、改行すると左側に進んで行く。一方、横書きの場合は、昔は右から左に記していき、改行すると下に進んで行く書き方であったが、戦後になって左から右に記していくように変更された。(改行した場合は下に進んで行くというのは同じである。)世界の言語では、縦書きと横書きの両方があるというのは珍しいことである。(英語などの欧米の言語は基本的に横書きのみである。→看板や本の背表紙などの特殊な場合には縦書きが存在するが、それは特殊な場合である。)

ちなみに、漢字文化圏の言語は縦書きが中心であるが、戦後になって次第に横書きも一般的になっている。特に近年はパソコンが横書きを中心としていたこともあって、横書きも当たり前になった。(パソコンでも縦書きに対応してはいますが...)

尚、日本語の出版物の場合、小説などの文字が中心となったものは縦書きが採用されているが、専門書などになると横書きの方が多くなっている。これは数式や専門用語の英語(英単語)が多数記されることから、縦書きよりは横書きの方が都合が良いためである。また、本のページは、縦書きで記されたことが基本となっているため、表紙を1ページとすると、左側を右側にめくり(右側がとじしろになる。)、開いたページの右側が若く、左側の方が後のページとなるのが基本である。→雑誌もこのようにページが降られているのが一般的であるが、これは縦書きが基本であるためである。尚、横書きの本の場合は、この逆で、表紙を1ページとすると、右側を左側にめくり(左側がとじしろになる。)、開いたページの左側が若く、右側の方が後のページになる。(洋書と同じである。)

日本語の書籍は、現在では縦書きのものと横書きのものとがあり、ページの進み方も両方向あって、これらが混在しているが、近年では横書きの書籍が増加している。

言霊」:この物語では人名(苗字)となっているが、元々の意味は、「ことだま」と読んだ場合は、日本で古代から信じられていた「言葉に宿っているとされる霊的な力」のことである。また「ことたま」と読んだ場合は「森羅万象が成り立っているとされる五十音のコトタマの法則」のことを指す。

また、この言葉は「言葉に宿る霊(たま)」の省略形であり、古代の日本では、言葉として行ったことが独立の存在として活動をして、現実を動かしたり、人の運命を左右する力を持っていると信じられていた。その代表的な例としては、呪文の言葉や神託が揚げられ、これらは言葉に宿った霊の力によって物事が動いたと考えられた。

尚、呪文の言葉は日本以外でも多くの国で信じられていて、儀式の際に唱える呪文には力があるとされていた。(特に、魔法使いが魔法を使う場合、呪文を唱えるのはこのためである。また、悪魔払いを行う際も、呪文を唱えるが、その呪文の言葉に悪魔を退治する力があると信じられていた。)しかし、日本語には「言霊」という言葉があるが、これに対応する英単語は存在していない。

一方、「ことたま」が指す「コトタマの法則」は「言霊学」と呼ばれるものである。五十音のそれぞれの音に対してそれぞれの霊が存在している。全部で50の音があり、50の霊があるが、その中でも「アイウエオ」(ア行)と「ワヰウヱヲ」(ワ行)の陰陽(妹背)五母音の10音「チイキミシリヒニ」の陰陽(妹背)八父韻と、それ以外の32の子音文字、神代表音文字「ン」の一文字とがある。尚、父韻の「イ」はヤ行(ヤイユエオ)の「イ」であり、ア行の「イ」とは別であり、神代表音文字「ン」は文字であって音ではない。

万葉」:3つの意味がある。1つ目は「多くの草木の葉」のこと、2つ目は「万世(よろずよ)」のこと、3つ目は「万葉集」の省略形である。

この物語では大学の名前であったため、3つの意味の中でもどれを指すのか特定出来ないが、2番目の意味には「限りなく久しく続く世」という意味であるために、大学がいつまでも続くことを願ってこの名前が付けられたと考えるのが妥当であろう。

別の考えとしては、文学部を中心とする大学(単科大学かもしれません)であり、万葉集の研究を中心にした有名な教授がいる(「いた」という過去形の可能性もある)大学ということから、「万葉集」の名前を頂戴した大学ということも考えられる。

ちなみに、「万葉集」は、現存する日本最古の和歌集であるが、この名前には「万世に伝わるべき集」という意味がある。

「万葉集」は8世紀中頃に成立したとされている現存する最古の和歌集であり、全20巻で約4500首を編したものである。(短歌が約4200、長歌が260、旋頭歌が約60、そしていくつかの仏足石歌がある。)しかし、成立については詳しくは分かっておらず、誰が編者であるのかも不明である。(一応、大伴家持が中心になってというのが定説である。→20巻あるが、巻によっても編者が異なっていて、最終的に大伴家持が20巻にまとめられたものという考えが広く支持されている。)

内容は和歌集であるが、詠み人が実に幅広く、天皇、皇后、貴族という特権階級の人たちから、下級官人、防人、農民に至るまで、様々な身分の人間がいる。また、歴史上に名前を残している有名な武将、貴族、文人たちも多数含まれている。

時代的には約350年の間に詠まれた和歌が集められているが、それが4つの時代の和歌集に分けられる。第一期は仁徳天皇(5世紀前半の第16代天皇である。)皇后の歌とされる歌から壬申の乱(672年)までの時代の和歌集、第二期はそれから平城京遷都(710年)までの時代の和歌集、第三期は奈良時代になってから733年までの時代の和歌集、そして733年から759年の間の時代の和歌集が第四期のものとなる。(このことから、「万葉集」として成立したのは759年以降とされているが、成立年までは不定である。)

また、都を中心としたものだけではなく、防人の歌や東歌なども含まれているため、方言と考えられる当時の日本語の資料にもなり、奈良時代までの日本語研究の貴重な資料にもなっている。(万葉仮名、日本文学、方言などを含む当時の日本を知る貴重な資料である。)→言霊名誉教授が正しい日本語の研究をしているが、歴史的には最古の文献資料である「万葉集」を研究するというのは、正統的な研究である、と言うことが出来る。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

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↓参考まで

漢検 四字熟語辞典

漢検 四字熟語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本漢字能力検定協会
  • 発売日: 1997/03
  • メディア: -

四字熟語ひとくち話 (岩波新書)

四字熟語ひとくち話 (岩波新書)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 新書

頭がよくなる四字熟語力

頭がよくなる四字熟語力

  • 作者: 斎藤 孝
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本

日本人の知らない日本語

日本人の知らない日本語

  • 作者: 蛇蔵&海野凪子
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2009/02/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

日本人の知らない日本語2

日本人の知らない日本語2

  • 作者: 蛇蔵
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/02/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

日本語練習帳 (岩波新書)

日本語練習帳 (岩波新書)

  • 作者: 大野 晋
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 新書

日本語〈上〉 (岩波新書)

日本語〈上〉 (岩波新書)

  • 作者: 金田一 春彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1988/01
  • メディア: 新書

日本語〈下〉 (岩波新書)

日本語〈下〉 (岩波新書)

  • 作者: 金田一 春彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1988/03
  • メディア: 新書

日本語の教室 (岩波新書)

日本語の教室 (岩波新書)

  • 作者: 大野 晋
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 新書

問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?

問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?

  • 作者: 北原 保雄
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 2004/12/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

みんなの日本語―初級1本冊

みんなの日本語―初級1本冊

  • 作者: スリーエーネットワーク
  • 出版社/メーカー: スリーエーネットワーク
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: ペーパーバック

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

  • 作者: 水村 美苗
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/11/05
  • メディア: 単行本

日本語という外国語 (講談社現代新書)

日本語という外国語 (講談社現代新書)

  • 作者: 荒川 洋平
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/08/19
  • メディア: 新書

あいうえお言霊修行

あいうえお言霊修行

  • 作者: 矢山 利彦
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2008/02/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

「言霊の国」解体新書 (祥伝社黄金文庫)

「言霊の国」解体新書 (祥伝社黄金文庫)

  • 作者: 井沢 元彦
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 文庫

言霊の法則―言葉の選び方ひとつで人生が変わる (サンマーク文庫)

言霊の法則―言葉の選び方ひとつで人生が変わる (サンマーク文庫)

  • 作者: 謝 世輝
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 文庫

言霊―なぜ日本に、本当の自由がないのか (ノン・ポシェット)

言霊―なぜ日本に、本当の自由がないのか (ノン・ポシェット)

  • 作者: 井沢 元彦
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 文庫

万葉秀歌〈上巻〉 (岩波新書)

万葉秀歌〈上巻〉 (岩波新書)

  • 作者: 斎藤 茂吉
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1968/11
  • メディア: 新書

万葉秀歌〈下巻〉 (岩波新書)

万葉秀歌〈下巻〉 (岩波新書)

  • 作者: 斎藤 茂吉
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1968/12
  • メディア: 新書

大伴家持―万葉歌人の歌と生涯〈4〉越路の風光

  • 作者: 中西 進
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1995/01
  • メディア: 単行本


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