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「サラリーマン出世太閤記」(その3) [映画(邦画)]

今回は1957年に製作されたもう1本となる、シリーズ第2作について記します。

シリーズ第2作続サラリーマン出世太閤記
作品データを記しておくと、1957年の東宝作品で、時間は94分、白黒作品である。監督は筧正典、脚本は笠原良三、撮影は鈴木斌、美術は小川一男、音楽は松井八郎である。そして出演は、小林桂樹、加東大介、安西郷子、白川由美、団令子、沢村いき雄、浪花千栄子、中田康子、宝田明、御橋公、北沢彪、三木のり平、村上冬樹、有島一郎、たちである。

物語の方は、前作の完全な続きである。よって、本作を見る前に前作を見ておかないといけません。(見ていなくてもそれなりに楽しめるが、細かい所で「?」ということになってしまいます。)

木下秀吉は地方工場へ転勤を命じられ、その地に向かった。汽車の中で知り合ったせいの経営するヨネダホテルに到着した彼は、そこで自分が赴任する工場の幹部たちが宴会の準備をしているのを見て、自分の歓迎会だと勝手に思ってしまう。が、それは新工場の落成祝賀会だったので、秀吉は失笑を買うことになってしまった。そんな所にブローカーの黒田が近づいてきて、ことを丸めようとする。で、秀吉は黒田の誘いに乗って、芸者小鈴と踊っていた。そんな所に視察に来た社長が現れた。翌日、社長は社員の前で訓示を述べた。新工場は落成したものの、機械がまだということで、早期に生産を開始するように社長は命じる。幹部達は黒田から機械を購入しようとするが、秀吉は反対し、職を賭けて機械購入役を引き受け、黒田ではなくて太洋精機に発注した。やがて皇紀の日となるが、機械はいっこうに届かない。で、秀吉は太洋精機を訪ねる。すると、太洋精機には社長が専務として名前を連ねていて、メクラ判のために、新工場に収める機械の製造は先送りにされていた。で、秀吉はことある毎に社長の前に現れて、何とかしてくれるように頼むが、社長は取り合ってくれなかった。秀吉が東京にずっといることで、芸者小鈴も上京してきて、秀吉の知り合いであるパチクリ軒のエツ子と喧嘩をして秀吉を引っ張っていく。すると、ヨネダホテルのせいや社長も現れて、社長は秀吉と酒の飲み比べで決をつけることにした。で、ベロンベロンに酔っぱらった秀吉と社長だったが、そんな秀吉の心意気を社長は認め、機械の納品に尽力してくれることになった。そして工場へは約束の日に機械が次々と運び込まれた。そして、秀吉の元には、恋人の千枝子が本社へ来るようにという辞令を持ってきた。

本シリーズの主人公・木下秀吉は言うまでもなく豊臣秀吉をモデルとしているが、本作は豊臣秀吉が木下藤吉郎だった頃の(伝え聞く)話を地でいっている様な物語となっているのが面白い所である。必死になって頑張る秀吉の姿は、現代でも色々と勉強させられる所があるものであり、単に作品を楽しむだけに留まらない所が良い所でもある。

しかし展開としては、所々に都合が良すぎると思えるところもある。本作はコメディ仕立てであることから、笑いにするためと解釈することにして、物語の時代が高度経済成長期ということで、現代とはまるで違う右肩上がりが約束それているような時代であったことを考えると、一応納得できてしまうので、おあよろしいかと...

 

↓本作はソフトがないので、本の方を拾っておきます。

サラリーマン出世太閤記 (1960年) (春陽文庫)

  • 作者: 笠原 良三
  • 出版社/メーカー: 春陽堂文庫出版
  • 発売日: 1960
  • メディア: 文庫

サラリーマン出世太閤記〈第2部〉サラリーマン奮戦す (1960年) (春陽文庫)

  • 作者: 笠原 良三
  • 出版社/メーカー: 春陽堂文庫出版
  • 発売日: 1960
  • メディア: 文庫

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82th. ACADEMY AWARDS [映画(洋画)]

今年のアカデミー賞は日付の関係もあって3月に入ってからということになったが、毎年恒例の映画会のお祭りがやってきました。今年は、去年のように日本映画関係がノミネートされていないということもあって、日本ではあまり盛り上がっていないが、アメリカでは逆に盛り上がっているという温度差が面白い所でもありますが...

司会はスティーヴ・マーチンとアレック・ボールドウィンということで、ちょっと異色のコンビであるが、このコンビの掛け合いは色々と面白いところがありました。

今年は、作品賞のノミネート作品の数が10作品と増えたのが特徴であるが、これって、より多くの映画を知って貰える」と言って絶賛されている。たしかに話題作りになり、その作品の興行に於いては「アカデミー賞ノミネート」という宣伝文句になるため、観客動員増加に繋がるでしょうが、これって映画界の儲け主義に走ることになると同時に、「アカデミー賞(受賞/ノミネート)」という価値を低下させることになるという気がするのですがね~。また、選挙では、見るからに売名行為だけの泡沫候補というのがいるが、泡沫作品が増えるという気もする。まあ、来年以降、将来的にノミネート作品数が元に戻るか、他の部門でもノミネート数が増えるかで、今回の作品賞増加が良かったのか悪かったのかが自ずと分かることになるでしょうが...

また、ノミネート作品や他部門の受賞作品についてはこちらにデータを記しています。(第1回からのデータがあります。「ここをクリック」してご覧下さい。)

では、主要6部門の受賞作を記しておきます。

<作品賞>ハート・ロッカー

<主演男優賞>ジェフ・ブリッジス(Crazy Heart)

<主演女優賞>サンドラ・ブロック(しあわせの隠れ場所)

<助演男優賞>クリストフ・ヴァルツ(イングロリアス・バスターズ)

<助演女優賞>モニーク(プレシャス)

<監督賞>キャスリン・ビグロー(ハート・ロッカー)

「元々対決」と言われた今年のアカデミー賞だが、キャスリン・ビグローの「ハート・ロッカー」が勝ったという結果になった。また、やはり娯楽作品ではない作品が受賞というのは、アカデミー賞の歴史を考えてみると、順当なところでもある。ただ、B・ストライザンドが監督賞のプレゼンターとして発表するときに言っていたが「その時代が来た」と言っていたが、この言葉が今年の全てになったと言って良いですね。ということで、女性監督が初の監督賞を受賞したという新しい時代となったが、それでもアカデミー賞の歴史を考えると、保守的なところも残っているというのは、面白い所でもありました。

また、ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)の最悪主演女優賞を受賞したサンドラ・ブロックがアカデミー賞では主演女優賞を獲得というのも、新たな歴史の幕開けですね。(別作品ですけど...)が、特に番狂わせというものも無く、保守的なところもあった受賞結果でしたね。

結局、電子メールで投票を呼びかけたということもハンデにはならず、オバマ大統領誕生もそうであったが、時代は「We Can Change!」ということがハリウッドにもやってきたということですね。

尚、今年は、ショーの方としては「魅せる」という所が少なくなっていて、「発表&授賞式」ということを意識したような構成になっていたのは、景気低迷という所が繁栄されていて、ということなのでしょうか?

 

これから劇場公開になる作品も多く、ソフト化はまだですが、一部は輸入版があるようなので、拾っておきます。

The Hurt Locker [DVD] [Import]

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

ハート・ロッカー [DVD]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD
イングロリアス・バスターズ [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: Blu-ray
イングロリアス・バスターズ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD

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ケータイ刑事銭形命6話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形命」の第6話「愛しすぎた男! ~何もそこまで殺人事件」の「裏ネタ編」は5回目となるが、この物語については今回で打ち止めです。で、今回は奈子がトリックに自分の車を利用したため、エステにはこれを利用したということで「タクシー」について、そしてエステで買ってきた水「赤坂の雫」について、松山さんがこの物語で言っていた言葉である「ありがたい」について、そしてこれを食べていたことから「バナナ」について記します。尚、「バナナ」については「・38話(2nd.25話・AS3話)[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして加筆しました。

また、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

タクシー」:乗用車に乗ることが出来る少人数(数人)の旅客を目的地まで輸送する公共交通の乗物である。尚、旅客の目的地は任意の場所であり、この点がバスや電車、飛行機、船という他の公共交通の乗物とは異なっているのが特徴である。

使用される乗物は、現在では自動車が殆どであるが、地域によっては自転車(二輪ではなくて三輪が中心)やバイク(やはり三輪が多い)が使用されている所もある。

基本的には町中にある乗場(主だって鉄道駅の駅前や空港、港、観光地などにはたいていある。)から乗るのが一般的であるが、電話で自宅などに呼んで乗ることや、町中を空車で流しているのを拾って乗ることも可能である。

料金は走行距離や時間に応じて加算されるメーター制と、事前に運転手と交渉して決める交渉制がある。先進国ではメーター制が基本であり、日本でもそうなっている。しかし、メーター制の場合は維持費が掛かることとメーターが公平であることが基本であるがそれが信頼できないということで、アメリカでは大都市以外では交渉制となっている所も多い。(交渉制の場合は、交渉次第で料金が変わるため、同じ場所から同じ所に乗っても料金が異なるというのは当たり前である。また、金を持っていると運転手が感じれば、料金をぼった繰られる可能性もある。→海外の観光地では日本人が賀茂にされることが多い。)

尚、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語では「Taxi」と綴るが、英独は発音も同じであるが、仏はアクセントが異なり、西は発音が異なっている。また、イタリア語では「Tassì」と言う。尚、アメリカ英語では「Cab」と言う場合もある。

赤坂の雫」:「ケータイ刑事」に於いては何度か登場しているミネラルウォーターの銘柄である。最初に登場したのは「・2nd.2話」であり、この時は2リットルのペットボトルが1本10万円もするというダイエット水として登場した。が、これはインチキ・ダイエット水であり、正体はただの水道水だった。

この時、これだけを飲んでダイエットしようとしていた人が栄養失調で倒れたということが起こっていて、マスコミから深く追求されていた。

そんな曰のある名前だったら、イメージが悪くて誰も買わないと思うのだが、これが普通のミネラルウォーターとして再登場したのが「・1st.18話」だった。→製造メーカーなども変わっていると思われるが、インチキ水道水だった名前をそのまま使うというのは、普通では考えられないことなんですがね...→「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉があるが、「・2nd.2話」の騒動が収束したことで、そんな曰のあったことも忘れられたということでしょうか。それならば、社会をシニカルに上手く捉えている、ということが言える。

・1st.18話」では、非常食として用意されていたミネラルウォーターの銘柄がこれであった。(インチキ水ではなく、普通に販売されているものでした。)

更に、「」では複数回登場している。まずは「・1st.7話」で、被害者のインストラクターの持ち物の中にあったペットボトルのミネラルウォーターがこれだった。但し、所持品の一つであって、特に事件に絡んでいると言うことはなかった。

続いては「・1st.12話」で、やはり被害者が飲んだこれにウラリが入っていて、殺された。(曰のある銘柄と言うことを考えたら、製造段階で製品に入っていた可能性も捨てきれないと思えるが、そういうことはなく、犯人がウラリを入れたのだった。)

そして今回ということになるのだが、今回は奈子がエステ・サロンで購入してきたものとして登場したが、こうなると「・2nd.2話」と何か繋がりがあるように思われて、ただの水道水というインチキっぽい気がするのですが...

また、「ケータイ刑事」以外でも登場していて、「恋する日曜日 ~ニュータイプ」の第5話にも、インチキ・ダイエット水として登場している。(この時も容疑者が逮捕されている。)

これまでに、ただの水道水ということでインチキとして2度もこの名前が使われているものなのに、それが製品として販売され続けているというのは、やはり時空が歪んでいる「ケー刑事・ワールド」だからなのでしょうね。

ありがたい」:漢字を交えて記すと「有り難い」と記す。いくつかの意味がある言葉であるが、感謝の気持ちを以て使われることが一般的である。

感謝の気持ちが入っていない意味としては、存在が希であること、なかなかありそうもないこと、珍しいこと、生存しにくいこと、生きがたいこと、と言う意味がある。しかし、普通は、またとなく尊いこと、もったいないこと、恐れ多いこと、寸謝したい気持ちに満ちていること、身に染みて嬉しいこと、恵まれていて嬉しいこと、という意味が一般的である。また、優れていること、立派であること、という意味もある。

この物語では松山さんが「愛のメモリー」(の歌詞を)囁いたことに対して「ありがたい」と言っていたが、これを違った意味で解釈するというのもまた面白いことになりますね~

バナナ」:バショウ科バショウ属の多年草であり、その果実を食用とする品種の総称である。漢字では「甘蕉」と表記する。(難読漢字の一つとしても知られている。とは言っても、普通はカタカナ表記で記すため、漢字表記がされることは滅多にないですが...)また、英語とイタリア語では「Banana」(但し、発音は異なる)、ドイツ語とフランス語では「Banane」(但し、発音は異なる)、スペイン語では「Platano」という。

成長すると丈は数mにまで達することから「バナナの木」と言われるが、植物学上は「木」ではなくて「草」である。(トウモロコシと同じように、大きく成長する草である。)よって、果実は果物ではなくて「野菜」に分類される。(しかし、一般的には果物として扱われている。)また、人類が食用としている植物の中では最古の植物の一つでもある。

茎は多数の葉の葉鞘が幾重にも重なりあって出来たものであり、正しくは「茎」ではない。(偽茎である。)これが円柱状に形成されていく。先端からは長楕円形の葉(葉身)が大きく伸び、葉束の中心から花茎が出て、そこから下に花茎がぶら下がることになる。そして花序には10~20個程度の果房が生じ、それぞれの果房に10~20本程度の果指が出来る。(1本の果指が1本のバナナの実に成長することになる。)果指の色は、熟れる前は緑色であり、それが熟すと黄色に変化するのが知られているが、中には桃色や紫という色になる種類もある。尚、花の色は薄い黄色である。野生種では種子が出来るが、品種改良されて大規模に栽培されている種では種子は生じない。

東南アジアが原産の植物であり、現在では東南アジアや中南米の熱帯地方で大規模に栽培されている。また、アフリカにおいては主食としている地域もある。生産高も多く、世界での年間生産高は1億トンを超えているので、人類にとっては主要な農作物の1つである。(但し、その2/3はデザート用として消費されている。)主な生産国は、インド、ブラジル、台湾、エクアドル、フィリピン、インドネシア、コスタリカ、メキシコなどである。(この中でも日本に輸入されるのは、台湾やフィリピン、エクアドルなどである。)

主食として消費される地域で生産されるバナナと、日本に入ってくる地域で生産されバナナには違いがある。(品種もことなっている。)主食になるバナナは澱粉、繊維質、ビタミンAなどを豊富に含んでいて、果物というよりも芋に近い感じのものである。(芋を主食にしている地域があるが、そこでは各種芋料理があるが、それをバナナに置き換えたような料理が多い。)特に、バナナを薄く切って油で揚げたもの(バナナチップスと呼ばれている)をはじめ、バナナを揚げ物にした料理が多く知られている。(衣を付けずに揚げる料理もあれば、衣を付けて揚げる料理もある。日本では菓子というように捕らえられているが、樫出はなくて主食として食べられる料理である。)

また、澱粉を含んでいることから、他の穀物と混ぜて、アルコール発酵をさせて作ったバナナビールなどのお酒もある。(主にアフリカにある。)また、アルコール発酵をさせずに潰してジュースにして消費されることも多い。(こちらは世界的にある。)

ちょっと変わった利用法としては、バナナの葉を調理器具としたり、食器として使用することがある。これは、葉が大きいということもある。特に、バナナの実を葉に包んで蒸し焼きにする、葉をまな板のように利用する、完成した料理を盛りつけて皿とする、というのは広い範囲で見られることであり、考えように酔ったら合理的ということになる。(当然、洗って使用されるのは言うまでもないので、衛生的に問題があるという訳では無い。)

日本では、昔は輸入量も少なかったことから、貴重な果物とされていて、病気にでもならないと食べられない、と言われたが、現在では大量に輸入され、価格も安くなっていることから、日常的なおやつとしても広く食されている。(松山さんの世代は「病気にならないと食べられなかった」という世代である。)

尚、俳句の世界では、「バナナ」は夏の季語である。

 

ケータイ刑事 銭形命 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形命 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

↓いくつか

タクシーに未来はあるか (規制緩和と交通権)

タクシーに未来はあるか (規制緩和と交通権)

  • 作者: 戸崎 肇
  • 出版社/メーカー: 学文社
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 単行本

起業の法律と手続き 運転代行・個人タクシー・介護タクシー―開業手続き・許認可申請実践マニュアル

起業の法律と手続き 運転代行・個人タクシー・介護タクシー―開業手続き・許認可申請実践マニュアル

  • 作者: 木島 康雄
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本

↓「赤坂の雫」が登場した物語が収録されているもの

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

↓参考まで

バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書)

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  • 作者: 鶴見 良行
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: 新書

バナナのお菓子

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  • 作者: 坂田 阿希子
  • 出版社/メーカー: 家の光協会
  • 発売日: 2009/08
  • メディア: 大型本

バナナです

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  • 作者: 川端 誠
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: -

フルーツミニチュアマスコット(モンキーバナナ)

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  • 出版社/メーカー: StrapyaNext
  • メディア: おもちゃ&ホビー

はじめてのおままごと バナナ G05-1028

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  • 出版社/メーカー: ウッディプッディ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

↓こちらは食べられます。


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名曲探偵アマデウス#58 ストラヴィンスキー「春の祭典」 [ドラマ]

3週ぶりの新作となった今回は、ストラヴィンスキーの「春の祭典」でした。今回は取って付けたような設定があったとはいうものの、それを活かしていた所は面白かったのだが、ラストのオチは最初に予想出来たものが出てきたが、それに「+α」があったのは良かったですね。

いつもと雰囲気が違っていて、所長が双眼鏡を手にして窓から外を眺めている。カノンさんがいないということで、覗きでもやり始めたのか?ということではなく(映画「裏窓」のように怪我をしている訳でもないですし...)、駅伝大会が行われていて、探偵事務所の前が最終中継地点になっているということだった。(この取って付けたような設定が何とも言えないところでもありました。)そんな所にカノンさんが戻ってきて、外が大変なことになっていると告る。結局、探偵事務所の目の前が最終中継所ということで、事務所は特等席ということで、「お弁当でも食べながら見ましょう」と言うカノンさんに対して「バナナを食べながら」と言う所長。で、「そうしましょう」ということで、ソファを動かそうとする所長と、バナナを取りに行くカノンさん。そんな所に依頼人が飛び込んできた。依頼人は駅伝に出場する選手で、しかもアンカーを勤めることになっていた。が、自信が無くて走れない、と言ったらキャプテンから音楽を聴けと言われたが、それを聴いたら走れなくなったということで、所長に助けを求めてきたのだった。(それにしても、まもなく走ることになっているランナーが飛び込んでくるというのは...)

で、iPodを渡す依頼人、所長とカノンさんはヘッドホンでそれを聴く(向かって左にカノンさん、右に所長。しかもカノンさんの右耳と所長の左耳にヘッドホンを当てるため、頬が接触し、ヘッドホンもバンドが伸びている...)曲はストラヴィンスキーの「春の祭典」ということで、所長は依頼を受けた。

依頼人は去年の大会でもアンカーを務め、新記録を作ったという。これに「凄い!」と言うカノンさんだったが、「21人抜かれ」という新記録だった。(トップでタスキを受けて、他の選手全員に抜かされた。)→この時点で、今年の結果については先読みが出来てしまいました。

依頼人は、キャプテンからのメッセージがあるはずだというが、この曲を聴けば上手く走れなくなってしまうということだった。で、最初から曲を聴きながら、所長の謎解きが始まった。

まずは、ファゴットについての解説があったが、楽器の説明というのは、知っている楽器であっても新しい発見があるので、歓迎です。今回ファゴットの音域を聴かせてくれたがいつもながら親切なところです。

また、所長のちょっとした悪戯(「ゴムのよう」という説明のためですが...)で輪ゴムを飛ばす所長。依頼人が身を躱したため、カノンさんの頬を直撃、というのはお約束です。で、「一つの音型」の説明でゴムのようというのは、上手い表現だと感心しました。

更に、復調について、変拍子についての説明があったが、拍子が小節毎に変わるというのには驚きました。(聴いていると、「あれ?」と感じるのは確かであり、途中で拍子が変わっているとは感じられるのだが、まさか小節毎に拍子が変わっているとは思いませんでした。)

依頼人は走れるようになったと言って飛び出していこうとするが、待ったを掛ける所長。そして、「そのままでは最悪の結果になる」と言ったが、いつから所長は陸上競技の選手に対する見識まで持ったのでしょうかね?

また、依頼人が走る最終区の高低差を黒板に記していたが、そんなことをいつの間に調べたのでしょうか?(まあ、テレビ中継されていれば、コースの高低差も画面に表示されるとはいうものの、テレビを見ている様子はなかったですし...)ただ、コースの高低差と所長は言っていたが、楽譜の音程を記したようにも見えましたけど... 尚、コースの高低差は50mのアップダウンが何度かあったが、ジェットコースターのようなコースなんですね...

所長の言う最悪の結果というのは「途中棄権」であったが、依頼人は走ることが出来るという気になっていただけに、あのまま走らせても良いんじゃないかとも思っただけに、所長は隠れ長距離レースのファンどころか、その道でもコーチとして通用しそうですね。(この時点で、ラストのオチに予想が出来てしまいました。)

最終的にはキャプテンが伝えたかった意味の謎を解いただけではなく、陸上のコーチとして選手へアドバイスをしたという形になった所長ということになったが、まさに何でも出来る所長でする。(いつもは人生相談という形になっているが、スポーツ選手のコーチまで出来るとは...)

それにしても、双眼鏡で外を見て、「もうそこまで(ランナーが)来ている」というのは笑えるところです。普通に考えたら、選手にはサポート役が付いているので、走る直前にコースの側から離れて別の場所にいるなんて考えられないことですし、それが出来てしまうというのは企業が参加する駅伝と言うよりは町内会の駅伝大会の様な感じがしました。

自信を持って走ることが出来るようになった依頼人。所長は選手をレースに送り出すコーチという感じだったが、カノンさんはまさに選手の世話役という感じで送り出していたが、所長とカノンさんのコンビならば、本当に何でも出来そうです。「名曲探偵」以外にも「よろず相談所」の看板を上げても良さそうですね。

今回は、ドラマ部分は36分強、曲が7分弱、ラストのオチの所が1分強ということで、オチを含むドラマ部分がやや長めでした。また、ラストのオチの所にも依頼人が再登場するという珍しい形になっていました。曲の所は、当然ながら全曲でないのは仕方のないところです。

ラストのオチは、「レースの結果、どうだったのかなぁ?」と呟いているカノンさん。(気になるのなら、依頼人を送り出した後、ゴール地点に行けばいいのに...)所長は双眼鏡の手入れをしながら「ああ」と漏らす。そこにドアが開いて、依頼人がやってくる。そして「今度は21人抜きの新記録で大逆転です」とレース結果の報告をした。カノンさんは「やったぁ!」と言って拍手をする。(21抜きということは、再会でタスキを受けて、トップでゴールしたということですね。→こういう結果は予想した通りでした。ただ、普通、駅伝というと最終中継点ではトップと最下位はある程度の差があって逆転は不可能と思えるのだが、それが出来てしまったということは、殆ど差が付かない団子レース(まるで、第一中継所のような感じで次々とランナーがやってきたということなのでしょう。)だったということですね。がちょっと津越が良すぎる様な気が...)

依頼人は、ということで、折り入って相談がある、と告る。これに「何なりと」と所長。すると、所長に「監督になって欲しい」と依頼人。カノンさんは「そんなの無理ですよ」と言う。所長は首を傾けて考えるが、依頼人が「チームの女子全員が来て欲しいと言っているんです」と言う。カノンさんは手を振ったダメダメと言うが、所長を見ると驚いた。ランニングにジャージ姿、ランニングシューズを履いている所長がウォーミングアップをしていて、すっかりその気になっていた。で「響くん、いくぞ」と言ってジョギング開始。カノンさんは「待って下さい」と止めるが、依頼人は「ありがとうございます」と言って頭を下げた。で、カメラ目線になった依頼人は「天出さんに男子チームを率いて貰えれば、来年は男女ともに優勝です」これにズッコケる所長とカノンさん。特に所長は殺虫剤をたっぷりと喰らったゴキブリのようになっていた...(この時のバックの音楽がヴァンゲリスの『Chariots of Fire』(邦題:炎のランナー)というのは、やってくれたと言うところでした。)→コーチの話というのもオチとしては予想できたことであるが、「男子チーム」と言うのは、今回の内容からは意外だったが、冷静に考えると、順当なオチですね。が、曲の説明のところで、「一つの音型をリズムを変えている」という所があったが、予想出来るオチであっても展開を上手くしたからこそ、やられた、と感じられるところです。

来週はファイルNo.059のシューベルト「交響曲第7番『未完成』」ですが、新作はこれが最後ということになるのですかね...また、今週の再放送は火曜朝、土曜昼のBS-hiと金曜朝のBS-2は今回のストラヴィンスキー「春の祭典」で、金曜午後の地上波は地上波放送としては最終回となるファイルNo.047のリスト「エステ荘の噴水」です。

また、今週は月火水の朝9時からのBS-hiで、「完全保存版 ぴあのピア」の放送があるが、こちらはお姉ちゃま(宮﨑あおいさん)がナレーターを担当しているものです。(いつもは土曜朝に総合テレビで(再)放送しているらしいのだが、関西では(再)放送されていない。)10分の短いものではなく、109分のものの再放送です。ちなみに、10分版のものが4月からはBS-hiで再放送されるらしいです。→NHKのクラシック音楽関係では、お姉ちゃまからお姉ちゃま、そしてまたまたお姉ちゃまへということで、これはこれで嬉しい所です。タイトルに「完全保存版」とあるが、保存用に録画しておくだけの価値のあるものですね。(以前のBS-hiの放送の時にHD画質で録画してあるので、筆者は今回は録画はしないつもりですが...)

 

ストラヴィンスキー:春の祭典/ペトルーシュカ

ストラヴィンスキー:春の祭典/ペトルーシュカ

  • アーティスト: ブーレーズ(ピエール),ストラヴィンスキー,クリーヴランド管弦楽団,ニューヨーク・フィルハーモニック
  • 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD

ストラヴィンスキー:春の祭典

ストラヴィンスキー:春の祭典

  • アーティスト: メータ(ズービン),ストラヴィンスキー,ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団,ロサンゼルス室内アンサンブル,ボイス(シブリー)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2001/04/25
  • メディア: CD
ストラヴィンスキー:春の祭典

ストラヴィンスキー:春の祭典

  • アーティスト: ショルティ(サー・ゲオルグ),ムソルグスキー,ストラヴィンスキー,ラヴェル,シカゴ交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/02/21
  • メディア: CD
ストラヴィンスキー:春の祭典

ストラヴィンスキー:春の祭典

  • アーティスト: ドラティ(アンタル),ストラヴィンスキー,デトロイト交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2003/07/30
  • メディア: CD
ストラヴィンスキー:春の祭典

ストラヴィンスキー:春の祭典

  • アーティスト: ストラヴィンスキー,トーマス(マイケル・ティルソン),デュトワ(シャルル),ボストン交響楽団,ヴァーシャーリ(タマーシュ),ロンドン交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/11/08
  • メディア: CD
ストラヴィンスキー:春の祭典

ストラヴィンスキー:春の祭典

  • アーティスト: ブーレーズ(ピエール),ストラヴィンスキー,クリーヴランド管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD
ストラヴィンスキー:春の祭典

ストラヴィンスキー:春の祭典

  • アーティスト: ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団,ストラヴィンスキー,デイヴィス(サー・コリン)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD
ストラヴィンスキー:春の祭典

ストラヴィンスキー:春の祭典

  • アーティスト: フィルハーモニア管弦楽団,ストラヴィンスキー,インバル(エリアフ)
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2000/06/21
  • メディア: CD
↓一応これも...
炎のランナー ― オリジナル・サウンドトラック

炎のランナー ― オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2002/05/02
  • メディア: CD

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