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ARROWS『SINGLES COLLECTION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2001年にリリースされたベスト盤である。彼らはイギリスで1974年に結成されて1977年に解散して3ピース・バンドである。(というのは、現在ではオーストラリアとイギリスに、それぞれ同名のバンドが存在しているためであり、それらと区別するためにはっきりと記しておく、ということです。と言っても、豪州のARROWSはインディーズのバンドで2006年の結成であり、もう一つのイギリスのバンドは2008年の結成であるため、ここで取り上げたARROWSが活動していた時期、及び本ベスト盤がリリースされた時には共にまだ形もなかったのですが...)グラム・ロックの流れを受けているバンドであって、聴きやすいサウンドが特徴である。また、'70's中期にはいくつかのヒット曲を残している。ただ、アルバム・タイトルにしてまで、シングル曲の全てを集めるほど多くのシングルはリリースしていないのですがね...

収録曲は以下の全21曲である。『Touch Too Much』『We Can Make It Together』『Toughen Up』『Diesel Locomotive Dancer』『My Last Night With You』『Movin' Next Door To You』『I Love Rock 'n' Roll』『Broken Down Heart』『Hard Hearted』『My World's Turning On Love』『Once Upon A Time』『Boogiest Band In Town』『First Hit』『Thanks』『What's Come Between Us』『Don't Worry About Love』『Let Me Love You』『Feelin' This Way』『Love Child』『Love Is Easy』『Gotta Be Near You』。

彼らの発表したシングル曲は全て収録されているということで、アルバム・タイトルに偽りは無いのだが、どうせならシングルのB面の曲も含めてリリース順に収録してくれたら良かったのですが...(ある程度は年代順になっているものの、シングルのB面曲の一部が順不同になっているものですから...)

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録した所から選んでおくが、『Touch Too Much』『Toughen Up』『My Last Night With You』『Hard Hearted』『Once Upon A Time』と『I Love Rock 'n' Roll』をピックアップしておく。特に『I Love Rock 'n' Roll』は後にJOAN JETTがカヴァーして全米1位ヒットとなったあの曲のオリジナル版である。

本アルバムは、ディスコ・ミュージックのブームが到来するまでの'70'sロックを聴くという方には、たっぷりとARROWSの曲を堪能出来るという嬉しい内容のアルバムである。(絶頂期の彼らの勢いは凄かったとはいうものの、比較的短期で解散してしまったこともあって、アルバムを入手するのが困難という状態が長かったですからね...)また、'80'sロックがお好きな方にとっては、'80's大いなる足跡を残すことになった『I Love Rock 'n' Roll』のオリジナルを歌ったバンドということが注目点になるが、J. JETTのバージョンと聴き比べるというのも面白い所である。

どちらかというと特定のファンの為のアルバムということになってしまうが、'70'sのUKロック・ファン、または'80'sのロック・ファンであれば、しっかりと聴いておきたいバンドの一つであるだけに、1枚もののベスト盤ということでは収録曲も多いので、手元にあってもよろしいかと...

 

Singles Collection

Singles Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Glam / 7t's
  • 発売日: 2002/10/08
  • メディア: CD


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AMBROSIA『ROAD ISLAND』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼らの5th.アルバムであって、彼らの最後のオリジナル・アルバムでもある。'70'sのデビュー時はプログレ・バンドであった彼らであるが、'80'sになってからはサウンドが大きく変わって、普通のロック・バンドになってしまった彼らであるが、ラストアルバムとなった本作ではプログレ系のプロデューサを起用して、これまでの集大成のようなものを目指したアルバムである。が、このことが方向性を中途半端にしてしまい、セールスでもチャートでも低迷する結果になってしまった。(Billboardのアルバム・チャートでは、これまでの4枚のアルバムは2桁順位(2nd.以外は全てTOP 30入りを果たしている。)であったが、本作は最高位115位であった。)

収録曲は以下の全8曲である。『For Openers (Welcome Home)』『Still Not Satisfied』『Kid No More』『Feelin' Alive Again』『How Can You Love Me』『Fool Like Me』『Ice Age』『Endings』。

この中からシングル・カットされたのは2曲であるが、『For Openers (Welcome Home)』はチャートインせず、『How Can You Love Me』もBillboardで最高位86位ということで、これまでにチャートインしたシングルの中では最も低い順位に留まってしまった。

チャート成績やセールスでは低迷したものの、お薦め曲としてはシングル曲の『How Can You Love Me』と、商業ロック路線にある『Feelin' Alive Again』と『Fool Like Me』、'70'sの彼ららしい曲である『Ice Age』をピックアップしておく。

良く言うと、バラエティに富んだ内容のアルバムということになる。'70'sのプログレ系のバンドも'80'sになるとほぼ壊滅状態になっていたこともあって、サウンドを帰るという戦略はある意味では当然である。しかし彼らは前作でそれを行っていて、成功していただけに、本作の方向性には疑問を持たざるを得ない。この辺りが本アルバムのセールスが振るわなかった所でもある。ということで、音楽性では迷走することになったアルバムであるが、内容的にはバラエティに富んだものになり、様々なタイプのサウンドを聴くことが出来るようになったという皮肉っぽいことになったアルバムである。彼らのキャリアを考えなければ色々と楽しむことの出来るアルバムである。

 

Road Island

Road Island

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2005/01/18
  • メディア: CD


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「三代目明智小五郎」直前スペシャル [ドラマ]

明智小五郎の孫でアリながら、ダメ探偵であり、しかも毎回殺されるという奇抜なアイデアのコメディ・タッチの作品。しかも30分枠であって、製作はドリマックス。主演は田辺誠一、ヒロインは小池里奈というキャスティング。こうなると、BS-TBSの丹羽P作品という雰囲気であるのだが、本作は丹羽Pは絡んでおらず、しかも地上波での放送である。スタート前に「直前スペシャル」というものの放送があった所も、BS-TBSの丹羽P作品らしい所を感じさせてくれる。(丹羽P作品であれば「ナビ」というタイトルになるが、丹羽Pが関係していないと言うことで「ナビ」という言葉は使わなかったと言ってよろしいかと...)ということで、どんなものなのかということもあってチェックしてみました。(MBSでは木曜深夜の放送です。)

簡単なストーリーについての説明によると、名探偵明智小五郎の孫である明智中五郎は、小林少年の末裔の小林少女という娘と共に探偵事務所を経営しているが、探偵としての能力は無く、いつもダメ出しをされている。そんな明智の回りで毎回事件が起こり、必ず明智が殺される。父・明智大五郎は明智の名前の名誉のために、中五郎が自分の手で事件を解決したら蘇らせるということで、中五郎が犯人を追う、という物語。また、毎回、疑惑の犯人役ということでゲストを迎えるということ。(「直前スペシャル」では第3話までの名前と映像が出ていて、更に4話のゲストと思われる名前だけありました。)

登場人物(レギュラー)が少なく、1話完結の30分もの、コメディ仕立てであること、ドリマックス製作ということ、という共通点がある作品として「ケータイ刑事」とダブる所が感じられるということもあって、ちょっと期待したいところがある。(小池里奈がヒロインを演じるのなら、8代目「ケータイ刑事」を襲名してくれた方が嬉しいのだが、もはやそれも無さそうだし...)いや、「ケータイ刑事」を「恋日・ニュータイプ」のテイストにアレンジしたものと言った方が良いかも...(父・大五郎を伝説の超能力者・みのるとすると、この方が人数的にも、ポジション的にもより近くなる。)

「直前スペシャル」は、小池里奈を中心にしていたこともあって、メイキングと番宣であったが、こういう内容ではますます丹羽P作品のノリでしたね。

まあ、過大な期待は持たないことにしておくが、化けると面白い作品になりそうな希望の光が感じられる今期の唯一の作品であるだけに、面白い展開になることを期待しておく。是非とも「古代少女ドグちゃん」のように大化けして貰いたいところである。(「ドグちゃん」のレベルまでとは言いませんが...)

ところで、その「ドグちゃん」はMBS制作で、いくつかの地方局で放送されただけであり、本作もTBSとMBS以外では放送する所が少ないということになっているが、こういう作品はBS-TBSで放送したら良いと思うのですがね。(そうしたら全国放送にもなる。)内容的には「ドグちゃん」もそうだが、BS-TBSの土曜23時のドラマ枠の内容にもピッタリだと思うのですがね...しかも、この4月からはその枠はゴルフ番組になってしまって、BS-TBSのドラマは滅亡してしまったが、MBSやTBSはBS-TBSの系列局でもあるだけに、自局でドラマ製作を行わずに放送作品を確保出来るというメリットもありますし...

 

↓一応拾っておきます。

古代少女ドグちゃん ドキドキパック 上【期間限定版】 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ABSORD MUSIC JAPAN(K)(D)
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  • 出版社/メーカー: キングレコード
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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その150) [ケータイ刑事]

遂に連載が150回に達したが、この記念と言うことはしません。それよりもあと7回で丸3年となることの方が...ちなみに「ケータイ刑事」は「」から「」までで15クール(3年9ヶ月)・196話と映画2作品、「007」は映画22作品ですから、そこから150回に達するほどのネタがあるということも「驚くべき点」としてもいいかもしれませんね。(ちなみに、まだまだネタはありますので、暫くは続きます。)

今回のテーマは「昆虫の標本」です。(但し、本人が採集した昆虫かどうかまでは語られていないが、設定や展開から、その標本を作った本人が採集したものと思われる昆虫の標本という条件を付けておきます。)取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・1st.7話」、「007」からは「女王陛下の007」です。

ケータイ刑事」:「・1st.7話」。「美しいものが勝つ! ~銭形雷VS黒いバラ」という物語。この物語はちゃんが捕らえられて、あわや剥製にされそうになるというピンチになる物語であって、それを岡野さんが助けることになる物語でもある。助けられたちゃんは「岡野さんは命の恩人です」と言って感謝していて、岡野さんは大いにポイントを稼いだのに、ちゃんからのモールス信号を正しく解釈できなかったということで、折角稼いだポイントもあっという間に失ってしまい、柴田束志さんに八つ当たりということもあるのか、突っ込んでいました。→岡野さんのカッコイイ活躍が見られるということでは珍しい物語でもある。

赤坂山中で遺体が発見されたと言うことで、ちゃんは自転車で、岡野さんは車で、それぞれ別々に現場に向かった。で、捜査をしている内に、現場の隣の家に住む昆虫学者の黒井バラに話を聞きに行ったちゃんと岡野さん。(待っている間に岡野さんは置いてある瓶を触り始めるが、「この前のように壊したらどうするのですか?」とちゃんに怒られていたのが笑えるところでもありました。)

黒井バラがやってくると、「美しいもの」の話を始める。で、見せたのが蝶の標本だった。黒井バラは、蝶を標本にする理由として「美しい姿を留めるために標本にする」と言っていたが、岡野さんは蝶は苦手、ちゃんは興味なしだった。(但し、「美しいお嬢さん」と言われると、ちゃんはニコニコとしていて、この言葉に弱いという所を見せていましたけど...)更に黒井バラは、熊の中村くん(縫いぐるみの熊)について色々と語り始め、岡野さんもそれに乗って話が盛り上がろうとしていた。が、ちゃんはそういう話は相手にせず、本題(事件についての聞き込み)に入ろうとして、「もしも~し」と呼びかけていて、盛り上がる2人の話を遮って、本題に入った。

話を聞いた雷ちゃんは、黒井バラが真犯人だと感じるが、岡野さんはそうとは考えずにいた。この後、警視庁に戻った岡野さんだったが、ちゃんは戻らずに事件現場で捜査をしているところを黒井バラによって拉致され、地下室に閉じ込められて、あわや剥製にされるという窮地に陥る。ちゃんの周囲には、過去に赤坂山中で失踪した若い女性たちが剥製にされていた。この後は岡野さんの活躍によってちゃんは救出され、黒井バラを最初の事件の犯人としてだけでなく、連続女性失踪事件の犯人としても逮捕した。

007」:「女王陛下の007」。1969年のシリーズ第6作で、2代目ボンドの唯一の作品である。シリーズ第21作の「カジノ・ロワイヤル」に抜かれるまでは本作がシリーズで最長の時間の作品でもあった。

ブロフェルドを追うという任務を解かれたボンドだったが、ブロフェルドに関する情報を掴み、それを報告して元の任務に戻して貰おうとして、Mの屋敷にやってきたボンド。(MI-6の本部に行ったのではない。)

Mは蝶や蛾の研究を趣味にしていて、壁にはそういう蝶や蛾の標本が所狭しと並んでいた。また、その時Mは新たな標本を作ろうとしていて、作業を行っていた。そんな所にボンドがやってきた。ボンドはMが触っている蝶を見て、それが「小さなタテハチョウ」だと言う。これにMはボンドの博学なことに感心していた。Mの手は引き続き標本作をしていて、休暇中のボンドに用件を尋ねる。

ボンドはブロフェルドに関する新たな情報を掴んだと言うことを報告した。しかしMは「解任した」と言うことを改めて口にする。しかしボンドは、その新たな情報を詳しく語る。で、ブロフェルドが紋章院に爵位を申請しているということで、ボンドは独断で紋章院と交渉して、ブロフェルドと接触する手筈を整えていた。そういう話をして、ボンドは再びブロフェルドを追う任務に就いた。

共通点は、様々な昆虫がいるのに登場したのは「蝶の標本」だったということである。(ただ、色鮮やかであり、見た目にも美しく華やかなのは蝶(蛾も含む)であること、また、蝶だと標本にするにしても比較的容易に出来ることもあるので、昆虫採集をして標本にする場合は最もポピュラーなものでありますけど...)しかも、その標本の持主は共に研究家でもあったということ(「ケータイ刑事」では昆虫学者、「007」では研究の専門家ではないが、Mが趣味として蝶の研究を行っていると言うことは有名な所である。)も設定上の共通点であり、更に物語の展開に於いても、(物語の)主人公の銭形/ボンドに、蝶に関する話は無視されて本題(「ケータイ刑事」」では事件の聞き込み、「007」ではブロフェルド追う話)に持って行かれたという所も共通している。

相違点は、「ケータイ刑事」では他の動物の標本として、熊と人間の標本(「剥製」と言った方がよいかも知れません。更に「熊」は標本ではなくて単なる縫いぐるみと言った方が正しいでしょうけど...)も登場しているが、「007」では蝶(蛾を含む)以外の標本は登場していなかったということ、「ケータイ刑事」ではこの物語の真犯人(=悪役)が昆虫標本の持主であったが、「007」ではボンドの上司であるM(=正義側)が昆虫標本の持主であったこと、「ケータイ刑事」では更に「標本」のネタ(=人間標本)がこの物語に登場するが、「007」ではこのワンシーンのみにしか昆虫標本は登場していない、ということが挙げられる。

次回は、あるシチュエーションで述べる予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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女王陛下の007 (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
女王陛下の007 (アルティメット・エディション) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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