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BANGLES『EVERYTHING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼女たちのフル・サイズのスタジオ・アルバムとしては3枚目となるアルバムである。前作の大ヒット、更には1987年のBillboard年間シングル・チャートでも1意を獲得した彼女たちの待望のニュー・アルバムということになったが、同時に本アルバムは彼女たちを解散させるアルバムにもなった。(1989年に解散し、1999年に再結成して2003年に15年ぶりとなるアルバムを発表したので、現在ではラスト・アルバムではないですが...)前作までのセールスまでは行かなかったが、Billboardでは最高位15位を記録して、1989年の年間アルバム・チャートでは33位にランクインしている。また、イギリスでは最高位5位、豪州で最高位7位を記録している。

収録曲は以下の全13曲である。『In Your Room』『Complicated Girl』『Bell Jar』『Something To Believe In』『Eternal Flame』『Be With You』『Glitter Years』『I'll Set You Free』『Watching The Sky』『Some Dreams Come True』『Make A Play For Her Now』『Waiting For You』『Crash And Burn』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。『In Your Room』はBillboardで最高位5位を記録して、1989年の年間シングル・チャートでも66位にランクイン、イギリスでも最高位35位を記録した。そして『Eternal Flame』き彼女たちの2曲目の全米No.1ソングとなり、1989年のBillboard年間シングル・チャートでも32位にランクインしている。また、1987年の年間No.1となった『Walk Like An Egyptian』は米豪独の3ヶ国でNo.1を獲得したが、この曲は米豪英とノルウェー、スウェーデンでもNo.1を獲得して5ヶ国でNo.1を獲得して、チャート上では上を行くことになったが、『Walk …』はアメリカで4週連続1位、この曲は1週のみの1位であった。また、3rd.シングルの『Be With You』はアメリカでは最高位30位、イギリスでは最高位23位であった。尚、『I'll Set You Free』はリミックス・バージョンがシングルとして英豪でリリースされている。

本アルバムからのお薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Eternal Flame』『In Your Room』『Be With You』と、『Something To Believe In』『Some Dreams Come True』『Make A Play For Her Now』と言うところをピックアップしておく。

'80'sを代表するガールズ・バンドというと、'80's前半はGO-GO'S、'80's後半は彼女たちと言うことになる。特に彼女たちは、Billboardでまさかの年間No.1シングルの座まで獲得してしまい、その勢いはもの凄かったのであった。で、その勢いを持ち込んで製作された本アルバムは、キャッチーなサウンドでヒットを記録したのは当たり前という充実した内容となっている。それだけに、本作の後で解散することになってしまったのは残念であったが、長く続けるのではなく、「太く短く」という活動となったからこそ、'80'sにその名を刻み込んでいると言うことも出来る。

数多いガールズ・バンドの中でも彼女たちは、'80'sサウンドを語る上では欠かすことの出来ない存在であるだけに、聴いておきたいアルバムである。

 

Everything

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三代目明智小五郎~今日も明智が殺される#1 [ドラマ]

あの名探偵・明智小五郎の孫である明智中五郎はボロ・アパートに住み、そこで探偵事務所を営んでいる。が、探偵としての能力のないダメ探偵で、仕事というと迷い猫探し程度であった。助手の小林少年の孫娘の小林少女が助手をしているが、しっかりものの彼女にいつもダメ出しをされていた。

今日も暇そうにしていて、事務所では探偵事務所の看板を書いていた。(「コロンボ」「金田一」「シャー・ロックホームズ」「浅見」など)そこに小林少女がやってきた。明智は「どの看板ならお客さんを呼べそう?」と尋ねるが、小林少女は「ここは明智探偵事務所」「仕事が来ないのは先生が探偵として未熟だからです」とダメ出しをして、目の前にあった「金田一探偵事務所」と書かれた看板を手にして「怒られますよ」と言う。すると「これは金田一(きんだいち)ではなく「金だー」」と明智はいう。しかし「どっちにしろ怒られます」と却下。すると「シャー・ロックホームズ」の看板を手にする明智。が、小林少女はその看板を割ってしまって「先生は日本人です」

更に、「このままではまた家賃が払えない」と嘆き、受けていた仕事の「迷い猫探しの方は?」と進捗を尋ねるが「まさかまた依頼人の家の前でボーッとしてるんじゃないでしょうね」「図星なんですね」とまたまた怒る。そして「こっちは家賃のためにバイトまで始めたのに...」とオカンムリだった。明智は迷い猫探しのポスターを書いたのでコピーに行ってくると言って出掛けようとするが、小林少女は「私がいきますよ。折角助手やってるんですから」と出掛けようとする。(が、段ボールにマジックで簡単に書いたものでした。)

部屋を出ようとした小林少女だったが、目に入ったのは大家が他の部屋の住人に対して色々と文句を言っている姿だった。で、家賃の催促を受けるのが分かっていること、大家は話が長いということで、出掛けるのを止める。が、意を決して、こそこそと出掛けようとする。しかし、大家に見つかってしまって「お嬢ちゃん、君にも話がある」と呼び止められて大家に捕まってしまった。大家は総金歯を見せびらかすように長々と文句を言い、長く離そうと思ってお茶まで用意していた。

一方、明智は、改めて看板を書いていて「明智中五郎探偵事務所」と書いたものを手にしていて、キャッチコピーはあれをパクろうと言って「じっちゃんの名にかけて...」と口にしていた。そんな明智の背後からロープが下りてきて、それが明智のクビに引っかかる。で、ロープは天井に上っていき、明智は首吊り状態になってしまう。「一か八か、忍法…」と言って脱出を試みようとする明智だったが、あっさりと絶命し「明智中五郎 享年三十九」「死因・窒息死」と出る。

小林少女は大家の話を長々と聞かされていた。結局、家賃の件は一週間待つということでようやく解放されたため、出掛けて行く。(最初に文句を言われていた別の部屋の住人が出掛けて行こうとするが、大家は「さっき言い忘れたことがある」と言って、再びそちらに絡んでいった。)

コピーをしてきた小林少女は「15分は捕まってました」と口を言いながら戻ってきた。が、明智が死んでいる姿を発見して慌てる。が、背後から「どうした?小林くん」と明智の声がした。振り返るとそこに明智がいた。で「先生が2人?」明智は「僕が死んでいる」「ってことは、僕、これ幽霊?」小林少女は「救急車?警察?御祓い?」と慌てて電話をした。それに対して明智は「宅配便は絶対に受け取らないでください」と明智。「何とか生き返ってくださいよ」と言う小林少女の声に「そうだ、お前は生き返るのだ」という声がした。それは中五郎の父で、明智小五郎の子供である明智大五郎だった。明智の名前を継ぐ者はどんな事件も解決してきたが、(中五郎は)自分を殺した犯人も分からないなんて...、と嘆き、このままでは天国の明智一族の間でも恥さらしであり、明智家の名誉のために、自ら犯人を突き止めろ

ということだった。そして犯人を突き止めたら生き返らせるという。(但し遺体が無事な間という条件があった。)ということで、明智中五郎と小林少女のコンビで事件の調査を開始することになった。

そんな所にサングラスをした怪しげな男がやってきた。が、彼は警察の人間・高田刑事だった。(警察手帳を見せるが、上下逆だった。)が、中五郎の姿は高田には全く見えなかった。

明智と色々と話している小林少女だったが、高田には1人でブツブツと言っているようにしかみえず「君、大丈夫?」と言われる有様で、更に遺体は解剖のために運ばれていた。ということで時間がない...

高田は、被害者は探偵と言うことで、事件絡みではないか?と考えて質問するが、迷い猫探しぐらいしか仕事がないと答え、強いて言うと家賃の件で大家が怪しいと言う小林少女。で、高田は大家に話を聞きに行き、その間に小林少女は天井裏を調べ始めた。

高田は「天井裏を指紋だらけにしたのでは...」と言うが、小林少女は「お陰でこんなものを見つけました」と言う。それは洋服に付いている選択表示のタグだった。で、「大家さんに話を聞く必要は無くなったヶと言うが、高田は「素手で触っちゃダメ」と言っていた。そんな中、大家は着ていたジャケットをそっと開いて裏地を確かめた。するとそこにはモナリザの刺繍があった。明智はそれをしっかりと見ていたが、大家には明智の姿は見えない。明智は小林少女を呼ぶ。で、小林少女は「まさかとは思いましたが、先生のこと、殺したんじゃありませんか」と切り出す。大家は「そのタグは俺のじゃない」と言うと「落ちていたのは嘘です」と言い、大家が自分の上着を確認したことを指摘する。惚ける大家だったが、明智が「モナリザの刺繍」と囁き、それを小林少女が指摘した。やはり惚ける大家だったが、汗を大量にかいていることを指摘する小林少女。更に声が裏返った大家。が、大家はアリバイを主張し、高田もそれを確認していた。

高田はそのアリバイ証言で、、大家はその前に小林少女に1時間ほど説教していたということでその訳を尋ねるが、そこに解剖はまだという連絡が入る。小林少女は大家が怪しいと睨み、明智も大家が犯人と感じるが、アリバイがそれを阻んでいた。そんな中、小林少女の「ボーッと」と言った言葉にヒントを得て、開けたは大家と小林少女の話の時に何か貰わなかったかを尋ねる。で、「お茶を貰った」と言う。明智は、自分が犯人だったらどうするかを考え、「こんな僕でも解けるような事件があるようです」と言ってトリックに気づいた。

大家は家賃滞納のことを高田に話し、それは当然だ、ということで納得し、大家を帰そうとする。これに慌てて小林少女が引き止める。で、明智は「僕の言うことを伝えて」と言って事件の謎を語り始める。(小林少女がそれをそのまま口にする。)

大家は家賃のことで説教を1時間ほどと言うが、本人は15分程度だったと言う。この謎は感覚のトリックであり、大家が出したお茶に睡眠薬のようなものが入っていた。睡眠薬入りのお茶を飲んだ小林少女はその場で眠ってしまい、その隙に大家は天井裏に行き、明智を絞殺した。

高田は「眠らせたというのなら逃げればいいじゃないか」と言うが、大家は異常に汗をかいていた。更に小林少女は「寝たなんて一言も」と指摘した。これに、「このトリックのポイントは犯人は逃げずに逆に自分のアリバイ作りに利用した」と言う。うたた寝は、それをした本人はどれほどの時間寝たのかは分からない、これは猫を待っている間、よく居眠りしたことのある明智の経験でもあった。

これに大家は「全て推測で...」と言い、高田は「それだけでは捕まえたりはしませんよ」と言うが、「お部屋を確認させて貰っても良いですか」と言う。すると大家は「すいません、俺が殺りました」と自白した。これに明智は「僕は生まれて初めて殺人事件を解決したよ。まるで金田一のようじゃないか」と言う。小林少女は「自信を持って明智って言ってくださいよ」

その頃、まさに解剖されようとしていた明智の死体だったが、突然生き返った、ということで、それが高田に伝えられた。

大家に動機を尋ねると、家賃のことではなく、お金に困らず仕事をしなくて良いというのは結構退屈であり、どんな遊びも簡単に飽きてしまう。で、人を殺したらどんな気分になるのか、ということで殺人を犯したのだった。

高田は警察に連行使用とするが、ちょっとした隙に大家は逃亡した。高田と小林少女は後を追うが、アパートから表に出た時には見失ってしまった。そんな所に明智宛に宅配便が届き、それを受け取った小林少女。(中には「友達の作り方」「ウケるトーク術」「自転車の乗り方」「忍術教本」という本で、先の明智の遺言の所そのままでした。)

アパートら戻ろうとする小林少女、その姿を見ていた怪しげな男はマントを翻すと逃げて行く。(マントの背中には「20」とある。)が、物干しザオに帽子を引っ掛け、更にゴミのポリバケツに蹴躓いていて、慌てて逃げていった。

その頃、解剖室では、「解剖デビューさせてください」という担当医から逃れようと明智は必死になっていた。

次回予告が続き、小林少女が一気に語る。(「ゲスト・エンケン(遠藤憲一)」トマで言い「先生、これで良いですか」と言っていた。

その後、明智と小林の2人が横並びになって「このドラマのDVDが出る事が決定」ということを発表する。(DVD-BOX、8/4発売)更に小林は「このドラマのスピンオフ・ドラマのDVDが発売されることが決定」と言う。(小池里奈@三代目明智小五郎 -小林少女の事件簿-)(→こちらは6/16発売。田辺誠一が主役なのに、こういう所を見るとも小池里奈が主役と言っても良いような扱いですね。)が、この様子は横からであって、明智が「小林くん、カメラあっちだ」と言っていた。→DVD-BOXのリリースというのは、最近では当たり前になっているだけに、いずれはリリースされるとは思っていたが、小池里奈のスピンオフDVDまでというのにはちょっと驚きました。が、このドラマの実質的な主役は小池里奈と言って良いことの証ですね。

登場人物が少なく、コメディ仕立ての作品で、しかも製作がドリマックスということで、やはり「ケータイ刑事」のテイストのある作品ですね。(但し、銭形と相棒の役割を部分的に入れ替えている。)犯人に対して逆に罠を用意する、意外なトリック、トリックを長々と解説する、犯人が意外とあっさりと自白する、というように完全に「ケータイ刑事」の延長線上にあるものである。30分枠ということで、本格的ミステリーというのは無理であるが、与えられた範囲で上手くこなしていましたね。まあ、明智の殺され方のバリュエーションがどれだけ出せるのかがポイントになるでしょうが。

また、小池里奈の夢の中のシーンは、登場人物も少なくて殺風景になってしまうドラマの中では唯一と言ってもよいサービス・カットということになりそうですね。(今回は冒頭で、他の部屋のアパートの住人のところでセクシー姉ちゃんが出るのかと思わせて、オカマちゃんだったというのがあったが、こういう本編とは直接関係ない遊びも楽しみと言った所である。)

ただ、小池里奈というと、やはり明智小五郎の助手・小林少年の孫ではなくて、銭形を襲名して貰って、8代目ケータイ刑事を期待したいところではあるのですがね...(BS-TBSではドラマ枠が消滅してしまったので、当分は無理ですね...→丹羽Pのことだから、暫くして復活ということをするでしょうが、時間的に先になることを考えると、8代目の有力候補は(現状では)岡崎歩美ではないかと...???)

過大な期待を持っていると、失望するだけなので、あまり期待していなかったが、今期では唯一の楽しめる作品になりそうですね。(それにしても、地上波の深夜だけの放送って言うのが残念である。今からであると時期遅れになるが、BS-TBSでも放送したらいいのに...→まずは「古代少女ドグちゃん」からでしょうが...)

 

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その151) [ケータイ刑事]

今回はシチュエーションということで、「逃走」というテーマとして記します。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・2nd.5話」と「・2nd.9話」の2本を、「007」からは「サンダーボール作戦」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.5話」。「盗まれた李の秘宝? ~銭形泪探偵団VS怪人十面相事件」という物語である。「ケータイ刑事」ではお馴染みのキャラとなった怪人十面相(後は八面相、六面相、5面相、3面相と名前を変えての登場でしたけど...)の初登場となった物語である。この物語までの「ケータイ刑事」では、犯人は全て逮捕されていて再登場も無かったのだが、怪人十面相はまんまと逃走することに成功して、再登場することになるだけに、この物語はシリーズの中でも革新的な物語であったということにもなる。よって、この物語で逃走するのは怪人十面相である。

李の三宝を巡って、ちゃんとの勝負は1勝1敗(3つの内、1つはちゃんに絡まないところで先に盗むことに成功している。)だった怪人十面相。ちゃんに正体を見抜かれ、手錠が掛けられた怪人十面相だったが、(手錠を掛けられた)手が抜けて逃走する。当然、ちゃんたちは直ぐに後を追った。

が、逃走することには慣れている(?)のか、怪人十面相は素早く逃げて行く。で、ちゃんたちが追いかけて建物が出てきた時には、怪人十面相は2階のバルコニーに立っていて、ちゃんたちを見下すように立っていた。

怪人十面相はちゃんに「名探偵・銭形泪さん。」と言って語り始める。勝負は1勝1敗だったということだったので「いつの日かあなたに勝ってみせる。傷つけられた怪人十面相の名誉を挽回させるためにもね」と、再び挑んでくるようなことを言う。(しかも、ちゃんのことを「名探偵」と言って認めている。)しかしちゃんも負けていない。「傷つけられた名誉ですって。本物の名誉には傷なんて付かない。ダイヤモンドのようにね。あなたの名誉はひっかかれれば簡単に傷が付くニセモノよ!」と、見事に切り返した。すると怪人十面相は笑いながら「これは威勢の良いお嬢さんだ」と言い、「銭形泪さん、戦いはまだ始まったばかりですぞ」と、更なる挑戦をほのめかす発言をした。が、次の犯行予告などは続けて語らずに、「さらばだ」と言い、煙幕が上ると姿を消した。まさに煙のように決めてしまった。(逃走に成功した。)

尚、怪人十面相は、この物語で2つの顔がバレたと言うことから、次に現れるときには「怪人八面相」に名前を変えた。(律儀にも「10-2=8」ということです。)が、それはちゃんに対しての再戦ではなくてちゃんに対して(「・1st.4話」)であった。

ケータイ刑事」:「・2nd.9話」。「恋愛泥棒現る! ~謎の怪盗予告事件」。この物語は怪盗マリンの初登場となる物語である。シリーズでは怪人十面相に続いて2人目となった逃走に成功したキャラクターとなった怪盗マリンであるだけに、この物語で逃走したのは怪盗マリンということになる。(「」で再登場して、そこでも逃走した。)

伊勢屋質店にある「クレオパトラの涙」というお宝を狙った怪盗マリンは周到な準備をしてそれを手に入れる。が、ちゃんに正体を見破られ、逃走する。クレオパトラの涙は怪盗マリンの手にあり、追いかけるちゃんたち。質屋の蔵から表に出てきたちゃんたちだったが、見失ってしまった。ちゃんは背後に視線を移すと、蔵の上に怪盗マリンの姿があった。怪盗マリンは笑い声を挙げると「私は恋愛泥棒マリン。以後、お見知りおきを」と挨拶をする。ちゃんは「恋愛泥棒マリン。あなたが盗んだのは、クレオパトラの涙だけじゃない。あなたを好きな伊勢さんの心まで盗んだ。人の心を弄んだ」と返した。怪盗マリンは伊勢屋の主人を本気で好きになりかけたと告白するが、「恵まれない子供たちに愛の手を。それが私の願いよ」と言うと両手で投げキッスをした。すると怪盗マリンの前で白煙が立ち上がり、煙と共に怪盗マリンの姿は消えてしまい、逃走に成功したのだった。

この後、怪盗マリンは恵まれない子供たちに3億円を寄付した、ということを知った五代さんは、怪盗マリンが盗んだクレオパトラの涙を金に変えたことを知った。ちゃんは怪盗マリンの目的が分からなかったが、「いずれ分かるでしょう」と、意外とあっけらかんとしていた。

尚、怪盗マリンは「・9話」に再登場するが、その時も狙ったお宝を奪って逃走に成功している。(換金して寄付している。)

007」:「サンダーボール作戦」。1965年のシリーズ第4作。(初代の4作目。)当初、この作品がシリーズ第1作になる予定であったが、権利の関係で映画化できず、「ドクター・ノオ」がシリーズ第1作になった。また、イオン・プロが関与していない「ネバーセイ・ネバーアゲイン」は本作のリメイクであるが、これはこの作品の権利だけはイオン・プロが持っていないためである。

冒頭の部分で、ボンドはフランスにあるジャック・ブヴァール大佐(実はスペクターのNo.6である。)の屋敷に潜入して大佐の暗殺を行った。(当然、任務です。)で、スペクターの兵士たちがボンドを追う。ボンドは逃走を試みて屋敷の屋上を走った。しかし、追っ手がボンドを追ってきて銃を撃つ。そんな中、ボンドはヘルメットを被るとジェット・パックを背負った。(これは「秘密兵器」ということになるが、実際に開発されて実用化されたものでもある。但し、装備されていても危険が多いということで殆ど使われていないというのが(当時の)実情であった。また、1984年のロス五輪の開会式に登場したロケットマンはこれを使って空中飛行をしていた。→1965年製作の本作当時は「秘密兵器」ということが出来るが、1984年では実用化されているものということになる。また、2002年のシリーズ第20作の「ダイ・アナザー・デイ」では改良型のジェット・パックが登場している。)

ボンドはジェット・パックを背負って用意が出来るとスイッチを入れた。すると煙を吐いてボンドは空に飛び上がった。追っ手たちはこれに驚き、呆然となる。銃を撃つが、それは虚しいものとなった。

ボンドはそのまま空中飛行をして追っ手から逃れて逃走するが、ジェット・パックの飛行可能時間はそれほど長くなく、屋敷の表に駐めてあるアストン・マーチンの元に行く程度であった。そして底に着陸すると、待機していたフランス支局の協力者のマドモアゼル・ラポルトと合流した。

しかし、追っ手たちは再び追ってくる。ボンドは使用したジェット・パックをアストン・マーチンのトランクに積み込むと、アストンマーチンに乗り込んだ。追っ手は銃を撃ってくるが、ボンド・カーのアストン・マーチン(DB5)には色々と秘密の装備がある。まずは防弾パネルを上げて追っ手たちの銃撃をかわし、続いては放水銃で追っ手たちを一掃した。追っ手達はボンドに、ジェット・パックの煙に包まれて逃げられ、更には水煙に包まれて撃退され、ボンドは(ラポルトと共に)逃走に成功した。

共通点は、逃走する際、煙を残して逃走に成功したということである。(逃走には色々な方法があって、闇に紛れて何も残さないで逃走するという方法や、派手なカーチェイスの末に降りきって逃走するということもあるのに、ここでは全てで「煙」を利用しているというのが驚くべき共通点ということになる。

相違点は、「ケータイ刑事」では主人公サイドではなく、犯人が逃走することに成功したが、「007」では主人公側の、しかも主役であるボンドが逃走したということである。また、「ケータイ刑事」では「煙幕」という言葉があるように、煙を利用して姿を消したが、どのように姿を消したのかは不明であるが、「007」では「煙に巻く」という言葉(この言葉は「煙」を使って、ということではありません。(念のため))があるが、追っ手を惑わせるというのに煙を利用したということでした。

次回は、ある物ということで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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