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BLOW MONKEYS『ANIMAL MAGIC』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らの2nd.アルバムである。イギリス・スコットランド出身の彼らは、'80's初頭のダウンアンダー・バンドの特徴でもあったサックスを取り入れていて、しかもソウル系のサウンドを奏でていて、'80'sのブルー・アイド・ソウルを代表するバンドの一つである。また、本アルバムからのシングル・ヒットによって彼らの名前を広く知られるようになったということもあって、本アルバムは彼らの代表作である。

尚、本アルバムは、イギリスでは最高位21位を記録し、アメリカでもBillboardで最高位35位を記録している。(UKでは3rd.アルバムの方が本アルバムよりも上位の最高位20位を記録しているが、アメリカでは最高のチャート成績を収めている。)

収録曲は以下の全12曲である。『Digging Your Scene』『Animal Magic』『Wicked Ways』『Sweet Murder』『Aeroplane City Lovesong』『Walking The Blue Beat』『I Nearly Died Laughing』『Don't Be Scared Of Me』『Burn The Rich』『I Backed A Winner (In You)』『Forbidden Fruit』『Heaven Is A Place I'm Moving to』。

尚、1986年のリリース当初のCDには6曲目の『Walking The Blue Beat』は収録されておらず、カセット・テープのみに収録されていたが、後にリイシューされた際に追加収録されることになった。→LPからCDへの過渡期には、一時的にカセットが中心になっていた時期があったが、それを象徴することのひとつでもある。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『Forbidden Fruit』は特にヒットを記録していないが、2nd.シングルの『Digging Your Scene』はイギリスで最高位12位、アメリカではBillboardで最高位14位、西ドイツでも最高位25位を記録している。3rd.シングルの『Wicked Ways』はイギリスで最高位60位を記録した。そして4枚目のシングル『Don't Be Scared Of Me』は特に大きなヒットにはならなかった。

本アルバムからのお薦め曲は、彼らの名前を世界に知らしめることになった『Digging Your Scene』と、シングル・カットされている『Wicked Ways』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Animal Magic』、そして『Aeroplane City Lovesong』『Burn The Rich』をピックアップしておく。

彼らは1990年になって一度解散していることもあって、'80'sサウンドの申し子のようなバンドでもある。(2008年にオリジナル・メンバーで再結成をしている。)サウンドの方はTHE STYLE COUNCILと共に、ブルー・アイド・ソウルに留まらずに'80'sの時代に流行ったものを吸収していることもあって、これぞ'80'sというものである。

'80'sサウンドがお好きな方であれば、特に拒絶反応もなく、すんなりと受け入れられるものであり、しっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。

 

アニマル・マジック(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2008/08/20
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形命13話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形命」の最終話(第13話)の「愛のメモリーよ、永遠に! ~売れっ子作曲家殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、松山さんが出会った桃子と関係する事柄から「弾き語り」について、「ブローチ」について、バイト先がここということで「喫茶店」について、殺された時にこれを持っていたということから「会葬礼状」について記します。尚、「ブローチ」については「・12話[裏ネタ編]PART 6」で、「喫茶店」については「・26話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして多少の加筆をしました。

また、この物語について、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

弾き語り」:1人の人がギターやピアノなどの楽器を演奏しながら同時に歌を歌うことである。特に(アコースティック)ギターが使われることが多く、フォーク、ニューミュージック系のシンガー・ソングライターがこれを行う傾向が多い。

元々の意味は、浄瑠璃などに於いて、1人の人物が三味線などを弾きながら語ることを指していた。(「語る」という点ではこちらの方が合致していて、ギターの弾き語りは語っているのではなくて歌っているので「弾き歌い」というべきところですが...)→日本古来の箏曲や長唄などを、楽器を演奏しながら歌うことを「弾き歌い」と言い、浄瑠璃での「弾き語り」とは区別されている。

日本では1960年代後半にフォーク系のミュージシャンたちがギターの弾き語りを始め、1970年代になってフォーク系のシンガー・ソングライターが定着させた。(その当時、「弾き歌い」と言っても良かったのですがね...ただ、歌うというよりも路上などで通行人などの少人数に対して語るように歌っていたということから「歌い」ではなく「語り」、すなわち「弾き語り」と呼ばれるようになったとされている。)

現在では、音楽シーンに於いて、特にライヴではソロ・シンガーであれば当たり前のように、バンドであってもメンバーの1人にスポットを当ててその人が行うということがある。また、21世紀になってからは、使用される楽器としてギターやピアノだけでなく、エレクトリック楽器(キーボード)が使われたり、本来の言葉の意味から離れて複数人が行うという「弾き語り」が生まれている。→言葉の本来の意味からはかけ離れているが、芸術の世界や言葉も変化していくということの証でもある。

ブローチ」:装身具の一つであり、主に洋服の襟元や胸の位置にピンで留める装飾品である。英語では「Brooch」、ドイツ語では「Brosche」、フランス語とスペイン語では「Broche」(但し、発音は異なる。)、イタリア語では「Spilla」、韓国語では「プロチ」と言う。

歴史は古く、古代の青銅器時代から存在していたことが確認されている。その中でも古代ギリシャやローマ時代には、衣服を留めるのに使用されていた「フィブラ」と呼ばれるピンとして発展する。フィブラは当時の人々にとっては実用的なものであり、現代で言うとズボンのベルトのような衣服の必需品である。そのフィブラが次第に装飾の部分がより大きくなり、派手になっていったものとされていて、これが現在のブローチの元になったと考えられている。(フィブラの機能面が発展したものとして、現在の「安全ピン」がある。)

装飾部分が派手になっていくということは、その物の機能面では既に完成したものになっていたということでもある。が、同時に時代が進んで行くに従って衣服も進化していくことになって、フィブラ自体は不要なものとなっていくが、装飾目的となったブローチだけは受け継がれていくことになる。

やがて、金、銀などを加工した豪華なものが登場し、王侯貴族の間では更に宝石を使ったものなども登場し、豪華さが競われていくことになる。やがて、一般人の間でも装飾品として広がっていき、19世紀にはもはや完全な装飾品として定着することになった。現代でも装飾品として定着していて、金銀宝石などを使った豪華なものだけでなく、プラスチック、木などを素材としたものまで、様々な素材が使用されている。

喫茶店」:コーヒーや紅茶などの飲み物と、菓子、果物などの軽食を提供する飲食店である。(尚、飲み物の中に酒類は含まれない。→日本の法律(食品衛生法)では、喫茶店営業に「酒類以外の飲み物又は茶菓を客に飲食させる」という規定がある。)

略して「茶店(さてん)」と呼ばれているのが一般的であるが、最近では「カフェ」と言う言い方も広まっている。また、英語では「Coffee Shop」という。

「喫茶店」と言うと「コーヒー」というイメージが定着しているが、コーヒーではなくて「紅茶」を中心にする店や、日本茶を中心として提供する喫茶店もある。これらも全て「喫茶店」であるが、コーヒー中心の店舗を「コーヒーショップ」、紅茶が中心の店を「ティーハウス」、日本茶が中心の店は「茶店(ちゃみせ)」または「茶屋(ちゃや)」と言うように区別して呼ばれることもある。

よく誤解されていることとして、喫茶店は「喫煙できる場所」であり「茶を提供する店」ということがあるが、「喫茶」という言葉は「茶を飲む」という意味であり、「喫茶」の「喫」は「喫煙」を意味しているのではない。そのため、最近の分煙の広がりによって、完全に禁煙という喫茶店も存在する。しかし「近縁喫茶店」は言葉の上では語弊はない。

また、「喫茶店」というと「モーニングサービス」も独特のものである。「モーニングサービス」は何と言っても中京地区のものが激しい競争の下で行われていて、コーヒー1杯の値段でトースト、ゆで卵が付いてくるというのが特徴である。(開店から朝10時、または11時までというのが一般的である。)当然、中京圏以外でも「モーニングサービス」は行われているが、朝の時間限定メニューがあるというものが一般的である。そのため、コーヒー1杯の値段で提供されるというものではなく、中京圏の「モーニングサービス」とは内容は異なっている。(一応、割安のセットメニューということになっていますが...)

喫茶店は人との待ち合わせ場所としたり、外回りの営業マンが一休みするのに利用したり、と言うように様々な形で利用されている。そのため、何処にでもある店の一つである。そのため、他店との差別化のために「音楽喫茶」として店内で音楽をかけることに特徴としている喫茶店などもある。(最近では有名な音楽喫茶の閉店というニュースもよく耳にしますが...)

会葬礼状」:「会葬」とは葬儀に参列することを言う。また「礼状」とは謝礼の気持ちを表した書状のことである。ということで「会葬礼状」とは、葬儀に参列した際、遺族から参列者に対してそのお礼の気持ちを伝える書状、手紙のことである。

本来は遺族が参列者の一人一人に挨拶をして回るべきところであるが、それを「礼状」だけで済ませたものである。

尚、都合によって葬儀に参列出来なかった人が参列者に香典を預けるということは一般的に行われているが、その場合、香典を預かって参列した人は、記帳の際には預かった人の名前も記し、「代理」と書いておく。また、会葬礼状も自分の分と預かった人の分を貰って、後から預かった人に会葬礼状を渡すのが正式な決まりとなっている。→そのため、会葬礼状を持っていると言っても、実際に葬儀に参列したというアリバイ証明にはならない。

ところで、よくある間違いとして「会葬令状」と記される場合がある。「令状」とは命令を記した書状であり、強制処分の執行を行うことを許可するものである。そのため、感謝の気持ちを伝えるものではない。「令状」としては「逮捕令状」「捜査令状」「差押さえ状」などが知られている。尚、「令状」という意味を考慮して「会葬令状」の意味を解釈すると、「葬儀に参列しなさい」という参列命令書ということではあり得ますね...

 

ケータイ刑事 銭形命 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

↓いくつか

超定番!! 弾き語り100 フォークから最新ヒット曲まで全100曲

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2004/02/24
  • メディア: 楽譜

プロデューサーがこっそり教える ギター弾き語りの法則

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  • 作者: 野口 義修
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2010/01/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ピアノ弾き語り ピアノで歌いたい曲あつめました。 保存版

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  • 作者: シンコーミュージック編集部
  • 出版社/メーカー: シンコーミュージック・エンタテイメント
  • 発売日: 2008/10/21
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ちいさなニットギャラリー―コサージュ・ブローチ・ブレスレット (ニットmarch´e special)

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  • 出版社/メーカー: 日本ヴォーグ社
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 単行本

おしゃれに楽しむ花の木彫り―ブローチづくりのアイデア (日貿アートライフシリーズ)

おしゃれに楽しむ花の木彫り―ブローチづくりのアイデア (日貿アートライフシリーズ)

  • 作者: 渡辺 二笙
  • 出版社/メーカー: 日貿出版社
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 単行本

華やかなビーズ織り―ブローチ・コサージュ・ラリエット…etc.

華やかなビーズ織り―ブローチ・コサージュ・ラリエット…etc.

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 雄鶏社
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 大型本

おしゃれなビーズアクセサリー―ネックレス・ブローチ大特集 (レディブティックシリーズ (1929))

おしゃれなビーズアクセサリー―ネックレス・ブローチ大特集 (レディブティックシリーズ (1929))

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ブティック社
  • 発売日: 2002/08
  • メディア: 単行本

喫茶店経営 (柴田書店MOOK)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 柴田書店
  • 発売日: 2009/07/31
  • メディア: ムック

懐かしい町のレトロな喫茶店

懐かしい町のレトロな喫茶店

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 産業編集センター
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 単行本

カフェを開きたい! (300万円からスタート)

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  • 作者: 曽根 宏道
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2004/02/14
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喫茶店(カフェ)百科大図鑑―ぼくの伯父さんのスクラップブック

喫茶店(カフェ)百科大図鑑―ぼくの伯父さんのスクラップブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ギャップ出版
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 単行本

心のこもった葬儀・法要のあいさつと手紙 (基本がすぐわかるマナーBOOKS)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2010/06/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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名曲探偵アマデウス#64 シューベルト「歌曲『魔王』」 [ドラマ]

今回はシューベルト「歌曲『魔王』」が取り上げられたが、これでシューベルトの曲は5曲目となって、単独トップになりました。(これまでは4回で、ショパン、チャイコフスキー、ベートーベン、モーツァルト、と共にトップ・タイでした。→トップ・グループの作曲家の曲は今後もまだまだ取り上げられるのは間違いないでしょうが...)

今回の依頼人は中学の美術教師ということで、久しぶりの教師が依頼人となりました。人生相談をしていると言っても良い所長が学校の先生の指導まで行った形になるというのもまた凄い所ですね。

また、冒頭の部分では所長が葛飾北斎の浮世絵集の本を見ていて、そこに「神奈川沖浪裏」が登場したが、これは「銭形海」でお馴染みのあの浮世絵である。ということで、細かい所に「ケータイ刑事」に繋がる仕掛けがありました。

冒頭、カノンさんがコーヒーを入れて所長の所に持っていくと、所長は北斎の本を見ている。で「今日は楽譜ではなくて絵の鑑賞ですか?」とカノンさん。所長は「絵画と音楽には深い関係がある」と言い、「神奈川沖浪裏」がドビュッシーに影響を与えて『交響詩「海」』が作られたと語る。で、絵と音楽は深い関係があるということに納得したカノンさん。すると「やっぱり」と言って依頼人が現れた。依頼人は島の中学の美術教師で、授業で写生に行ったが、教え子のたけし君(中3で、彼の担任でもあった)が風景を書かずにとんでもない絵を書いたこと、またある曲を歌ったこと、前日に進路指導の面談を行っていたこと、この絵を書いてからたけし君は学校にも来なくなった、ということを語る。で、歌った曲と絵の謎を解いて欲しいという依頼だった。また、たけし君が歌った曲はシューベルトの歌曲「魔王」であった。依頼人は所長の手を握って依頼を受けてくれるように頼み、所長はその依頼を受けた。(依頼人が教師ということで、カノンさんも安心しているのですかね。普通、女性の依頼人が所長の手を握っていたら、ヤキモチを焼きそうなのに、今回はそう言うことはありませんでした。)

いつものように、「曲を聴いてみましょう」ということで入って行く。最初はホラー仕立ての演出で、冒頭の旋律の解説へ。この時、カノンさんの怖がっている表情が見られたが、相変わらず表情豊かなカノンさんですね。

この曲はゲーテの詩を元にしたものということの説明から、詩の内容についても語られるが、今回は時間がたっぷりとあることもあるのだろうが、じっくりと説明が行われていたのは良いところでした。また、詩に登場する3人のキャラクター(父、子供、魔王)を、最初は依頼人が一人三役で、続いてカノンさんも加わって、寸劇風に歌詞を台詞として行っていたのは面白い所でした。

曲の方では、3人のキャラクターの違いを、音域の幅(音程の高さ)で描き、感情表現を長調と短調を使って描き分けたというのは上手いところであるが、なるほでという上手いところですね。

それにしても、短調から長調への転調と、長調から短調への転調という言葉にすれば「転調」ということで片付けられてしまうことでも、心理的な不安の描写と、魔王が正体を現したという全く異なる表現が出来てしまうのは、音の魔術ですね。

所長の解説はいつものように人生相談になっていき、カノンさんのさりげない一言がステップになっているというのも上手いところであるが、所長とカノンさんのコンビも、コンビネーションもバッチリ決まっていて、良いコンビです。で、所長は、たけし君の気持ちと伝えたかったことを解き、アドバイスをして、依頼人も納得してといういつものパターンになっていき、無事に解決しました。

今回は、ドラマ部分は39分弱、曲が4分強、ラストのオチの所が1分という構成で、曲が短いということもあって、ドラマ部分が長くなっていました。こういう曲だと、ダイジェストにする必要が無いですからね...

ラストのオチは、カノンさんが(いつものように)「大変ですよ」と言うことで、依頼人が話していたたけし君が中学生ながら個展を開き、作品が高値で売れ、しかも完売したと語る。この時、カノンさんは慌てながら書棚で何かを探していた。所長が「いくらで」と尋ねると、指を1本立てた。所長は「1万円か?」と言うが、カノンさんは違うと良いながら書棚を探している。「10万円か?」と所長が言うがカノンさんは同じ状態で、「100万円か?」と所長が言うと、首を縦に振ったカノンさん。すると所長も呆然となって、「この絵が100万円?」と行って立ち上がり、手にはたけし君が書いて依頼人が置いていった絵を持っていた。するとカノンさんはそれを目にすると「何だ、所長が持っていたんじゃないですか」と行って所長の方に近づいて行く。で、「その絵、わたしに下さい」と言うと、所長との間で奪い合いが始まる。所長は「落ち着くんだ、響くん」と言うが、絵を手から放さない。カノンさんは「だって、給料未払いじゃないですか」と行って絵を奪おうとする。で、エンドマークになってから、ビリッと紙が破ける音がした。所長は「響くん、糊...」と言っていた。→カノンさんが指を1本立てたのが100万円だったというのはよくある表現ですね。(100万円の札束が1つということで、「1本=100万円」というのは常識でもある。)所長は最初「1万円か」と口にしたが、この発送は1万円札が1枚という発想であるのは言うまでも無いが、絵の売れた値段ということでは貧弱な発想(子供的な発想)でした。で、一桁ずつ上げていくが、これも子供の発想である。ということで、こういう所でも音楽のことはやたらと詳しい所長であるが、世間のことは余り分かっていないということと、カノンさんの方がしっかりしている、ということを上手く描いていました。ただ、破けてしまったというのは当たり前過ぎるオチでした。

また、「給料未払い」とカノンさんが口にしたが、そういうことならばカノンさんのものになる可能性は十分ありますね。また、給与未払いがあるのなら、これはこれで別の問題に発展する可能性があるが、「所長ラブ」のカノンさんは所長の下に永久就職を狙っているので、我慢できると言うことですかね。

ただ、寂れた探偵事務所だから指1本が100万円と考えるのは分かるが、これが世界的に名前が通った画廊であれば、指1本は1億円を意味するのだが、将来が期待される有望な画家の絵に1億だったら異常です。ただ、何十年後には億単位で取り引きされるような偉大な画家に成長しているかもしれませんが...

今回の依頼人は学校の先生であったが、学校関係者が依頼人の場合はとんでもないキャラの持主であることが多かったのが今までである。そのことを考えると、今回の依頼人は普通の範囲に収まる教師であって、キャラクター的にはちょっと物足りなさを感じました。が、島からわざわざ大きな荷物を持って出てきて依頼しに来たことを考えると、やっぱり普通ではないように思えますが...

冒頭で「神奈川沖浪裏」が出てきて、ドビュッシーの「交響詩『海』」が少しだけ流れたが、いずれはこの曲も取り上げて貰いたいですね。(その時の依頼人を演じるのは、是非とも大政絢ということでお願いします。→本家と分家の次女同士の顔合わせということになります。)

来週はファイルNo.065のヨハン・シュトラウス「ワルツ『美しき青きドナウ』」の登場で、5月の新作はそこまでとなります。(31日は何かの再放送の予定となっている。)で、ファイルNo.066のラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」は6/7です。

 

野ばら~魔王/シューベルト:歌曲集

野ばら~魔王/シューベルト:歌曲集

  • アーティスト: レヴァイン(ジェイムズ),マルティノー(マルコム),フォシュベリ(ベンクト),ガーベン(コード),ヤンセン(ルドルフ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD

18人の名歌手によるシューベルト:魔王

18人の名歌手によるシューベルト:魔王

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1996/01/24
  • メディア: CD
魔王 ― ベスト・オブ・シューベルト

魔王 ― ベスト・オブ・シューベルト

  • アーティスト: ムーア(ジェラルド),シューベルト
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1995/11/22
  • メディア: CD
菩提樹/シューベルト歌曲名曲集

菩提樹/シューベルト歌曲名曲集

  • アーティスト: シューベルト,ヤンセン(ルドルフ),サバリッシュ(ボルフガング),ボールドウィン(ダルトン),ムーア(ジェラルド)
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1997/10/08
  • メディア: CD
死と乙女、魔王〜シューベルト歌曲集

死と乙女、魔王〜シューベルト歌曲集

  • アーティスト: シューベルト,モル(フィリップ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2000/04/26
  • メディア: CD
シューベルト:名歌曲集

シューベルト:名歌曲集

  • アーティスト: シューベルト,ムーア(ジェラルド)
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/07/24
  • メディア: CD
シューベルト:ゲーテ歌曲集

シューベルト:ゲーテ歌曲集

  • アーティスト: シューベルト,デムス(イエルク),ムーア(ジェラルド)
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1999/07/01
  • メディア: CD
↓一応、これも。
日本の凧 北斎 神奈川沖 浪裏

日本の凧 北斎 神奈川沖 浪裏

  • 出版社/メーカー: 池田工業社
  • メディア: おもちゃ&ホビー
パズルの超達人 2016ピース 神奈川沖浪裏<冨嶽三十六景> 23-531

パズルの超達人 2016ピース 神奈川沖浪裏<冨嶽三十六景> 23-531

  • 出版社/メーカー: エポック社
  • メディア: おもちゃ&ホビー
立版古 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏

立版古 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏

  • 出版社/メーカー: イッツァビューティフルディ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
ぬり絵ミュージアム 神奈川沖浪裏 NM-001

ぬり絵ミュージアム 神奈川沖浪裏 NM-001

  • 出版社/メーカー: エンスカイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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