SSブログ

BOLLOCK BROTHERS『LAST SUPPER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表されたアルバムである。パンク・バンドである彼らは'70'sから独特の強烈なサウンドを奏でてきていて、パンク・ムーブメントが下火になった'80'sになっても独特のサウンドを引っさげて活動を続けている。そんな彼らがまたもとんでもないアルバムとして発表したのが本作である。(アルバム・ジャケットもそのものズバリというふてぶてしさも、また彼らの魅力である。→他のミュージシャンにも同名タイトルのアルバムを発表している人がいるが、有名なダ・ヴィンチの絵画に手を加えたものをジャケットにするという図太さは彼らならではである。)

収録曲は以下の全8曲である。『Horror Movies』『Enchantment』『Reincarnation Of』『Save Our Souls』『Face In The Mirror』『Last Supper』『Gift -2』『Act Became Real』。

特にビッグ・ヒットとなることは無かったのだが、'70'sのパンク・ムーブメントの魂をしっかりと受け継ぎながら、彼らならではの独特のサウンドを聴かせている。お薦め曲としては、シニカルでもあるアルバム・タイトル・ナンバーの『Last Supper』と『Horror Movies』『Save Our Souls』をピックアップしておく。

彼らのサウンドは、確かに'80'sという時代であっても決してメイン・ストリームを行くものではなく、しかも既に下火になっているパンク・ロックの血をしっかりと受け継いだものである。それだけに、本アルバムは間違いなく'80'sサウンドであるのだが、'80'sサウンド・ファンでも陳腐さを感じたり、次元が違うということからついて行けないという人も多いことでしょう。(それだけ個性が強いと言うことでもある。)しかし、パンクがお好きな方にとっては実に貴重なものである。

本アルバムは万人向けではなくて一部のコアなファン向けと言って良いが、時にはパンク・ロックに浸るというのも悪くは無いことである。(が、それならばパンクの全盛期の名盤を聴くことで事足りるか...)まあ、ありふけたお馴染みのものではなく、ちょっと変わったものを聴きたいという方には宜しいかと...

 

Last Supper

Last Supper

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Charly UK
  • 発売日: 1999/07/01
  • メディア: CD
 

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

三代目明智小五郎~今日も明智が殺される#6 [ドラマ]

前回からの続きとなる物語であったが、完全に小林少女が主役になっていましたね。主役である明智中五郎はいつも異常に情けない役割であり、しかも今回は今一つ訳が分からない殺され方でした。(はっきり言って、明智が殺されないと物語にならないということで、無理矢理殺されたと言っても良いような...)

明智は二十面相の友人・向島の所にいるということが分かったが、その場所が分からない小林少女。一方、明智は向島の所で椅子に縛られていて、そこに不気味な男が迫っていた。(ここまでは前回の物語)

小林少女は明智を捜すが、全く分からず、兎に角腹ごしらえをしようとして焼肉店に入って食事をしていた。(事務所が貧乏でバイトに性を出しているのに焼き肉屋って、結構金回りがいいのですね...)そんな所に二十面相から電話が入った。(どうして二十面相は小林少女の携帯番号を知っているの?という突っ込みは控えておきます。)で、自分とゲームをして(小林少女が)勝ったら明智の居場所を教える、ということで、小林少女はゲームを受けた。

チアガールの格好で応援したり、街頭募金を集めたりという二十面相の指示をクリアしていった小林少女は、食事を仕様として焼肉店へ。が、二十面相は「タン塩15人前を食べろ」と指示を出す。で、タン塩15人前を注文して、それを食べ始めた小林少女。

その頃、明智は、多数の蝋人形に囲まれた向島の所で、向島に驚かれていた。というのは、向島は二十面相から明智の死体を買ったのに、明智は死んでおらずに生きていたためだった。明智は殺されるのかと思ったが、向島は食事を運んできて、最初に一口食べさせてくれた。が、手には包丁を持っていた。

タン塩15人前を間食した小林少女(こういう大食いキャラも良いですね...)に二十面相から次の指示が出た。「3分以内に店から出ろ」ということだった。で、お勘定ということになるが、なかなか進まない。そして1万5000円ということだったが、そんなお金は持ち合わせていない小林少女。二十面相からは早く出る用に電話が入り、小林少女は「ごめんなさい」と言って、制限時間ぎりぎりにお金を払わずに店を飛び出して逃げていった。で、包丁片手に小林少女を追いかける店主。(包丁持って追いかけるって、高田刑事がいたら逮捕するでしょうが、今回も高田刑事は姿を見せず...)

逃げる小林少女は遂にある家に導かれた。そこは向島の蝋人形の館であり、店主に変装した二十面相が導いたのだった。二十面相は、「自分は必要とされている人間」ということを言うことを何度も口にするが、小林少女は「必要とされていない」とバッサリと斬り捨て、これのやりとりが繰り返されていき、遂に「いい加減にしなさい」と切れる。そして、自分は明智に必要とされるために努力をしている、ということを口にする。(こういう台詞が小林少女から出てくるとは...)

何だかんだで、明智はまたも幽霊になって小林少女の前に現れる。今回は、人に必要とされていないダメ探偵ならば、蝋人形になって人に見て貰うことで必要とされろ、ということで蝋人形にされてしまって殺されたが、犯人は分かりきっている。いつものように小林少女の助けで向島を説き伏せて、向島は明智を殺したことを認め、「人間やめてやる」という言葉を残して自ら蝋人形になって死んだ。

で、明智は甦ったが、二十面相との対決に備えて、どこがで手にした「探偵セミナー」のチラシを見て、それを受講しようとしていた...(これって、今後に繋ぐのでしょうね...)

前回から物語の展開が変わったが、明智が甦る条件も一緒に変わってしまいましたね。これまでは、自分を殺した犯人を見つけてその殺害トリックを暴くことだったのに、犯人が犯行を認めないといけないなんて...

「人に必要とされているか」ということを描こうとしていて、これを軸にして小林少女と二十面相もまた明智と向島とのやりとりの二本立てで描かれていった所は上手いところであるのだが、明智の甦る条件が都合良すぎるように変わっていたことが大きなマイナスとなり、小林少女のコスプレのプラス点と相殺されてしまったのが残念な所でした。

二十面相の登場と高田刑事の退場が路線変更のようになったが、ちょっと都合が良すぎる変更ですね。ただ、実質的な主役である小林少女が看板であるということは変わっていませんが... また、小林少女のコスプレ、大食い、良識のあるところ、明智を信じていること、更に本作はドリマックスの製作であること等々から、「銭形泪」を思い出させてくれるのと、焼肉店店主が包丁を持って街中を走るのは「恋日・魚」の渚ちゃんを思い出させてくれたことで、やはり小池里奈には8代目ケータイ刑事を襲名して貰いたいと再確認出来た物語でもありました。(現状では)最有力候補は岡崎歩美なんでしょうが...

 

↓本編よりもこちらの方が楽しみ...

小池里奈@三代目明智小五郎-小林少女の事件簿- [DVD]

小池里奈@三代目明智小五郎-小林少女の事件簿- [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

本編は↓

三代目明智小五郎DVD-BOX

三代目明智小五郎DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

小池里奈繋がりで...

小池里奈 びっくりな! [DVD]

小池里奈 びっくりな! [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • メディア: DVD

小池里奈 里奈探しツアーご招待 [DVD]

小池里奈 里奈探しツアーご招待 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • メディア: DVD

小池里奈 里奈式~4seasons~ [DVD]

小池里奈 里奈式~4seasons~ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 学研
  • メディア: DVD

小池里奈 りなっつ☆ [DVD]

小池里奈 りなっつ☆ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • メディア: DVD

小池里奈 里奈は本日天然なり [DVD]

小池里奈 里奈は本日天然なり [DVD]

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • メディア: DVD

ケータイ少女~恋の課外授業~Vol.4 [DVD]

ケータイ少女~恋の課外授業~Vol.4 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
  • メディア: DVD

↓「恋日・魚」はこちら


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その156) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「拉致・誘拐」です。尚、両作品とも拉致されるとか誘拐されるというものは何回か出てきているが、それらの中から今回は主人公(銭形/ボンド)と深い繋がりのある人物の拉致・誘拐ということにします。(他のキャラの拉致・誘拐は、また別途と言うことにします。)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・3rd.4話」、「007」からは「ワールド・イズ・ノット・イナフ」です。

ケータイ刑事」:「・3rd.4話」。「松山刑事、最大の危機! ~会社社長誘拐殺人事件」という物語であり、サブタイトルにあるように拉致・誘拐されるのはちゃんの相棒の松山さんである。ちゃんに焼き肉を奢るという約束をした松山さんが焼肉店に向かう途中、何者かに襲われて気を失ってしまい、拉致されてしまう。ちゃんは(松山さんが拉致されたことを知らない。)約束の焼肉店の前に来て、そこが日焼け焼肉店ということで慌てるが、事件(社長の誘拐事件)を知らせる入電が入り、被害者宅に向かった。被害者宅で事件の捜査を開始したちゃんは、姿を現さない松山さんのことを気に掛けながらも、捜査に当たっていた。

そんな所に、犯人から身代金の取り引きに付いての連絡が入り、その場所に向かったちゃん。犯人が現れたら逮捕するということで隠れたちゃんだったが、犯人は現れず、誘拐れた社長と松山さんが一緒に逃げてきたのを見つけ、無事に保護した。

そうしていると、社長の秘書が殺されたという事件が起こり、その捜査に取り組むちゃんと松山さん。で、誘拐された社長に話を聞くと、不審な点を感じたちゃんは、誘拐事件のトリックを見抜いた。

秘書殺しは社長の犯行で、社長の誘拐というのはそのアリバイ工作のための狂言であり、松山さんは警官ということで、そのアリバイを完璧なものにするために拉致したのだった。

拉致されていた時、松山さんは後ろ手に縛られていて、窓のない暗い部屋に閉じ込められていた。隣の部屋にもう一人(=社長)が縛られていたのを見ていた松山さんだったが、何とかして助けようとしてドアを蹴っ飛ばした時の靴跡が、眠らされた後に起きた部屋には無かったということで、松山さんも拉致されて眠っている間に別の場所に運ばれていた。移動後の部屋で目を覚ました松山さんは社長を救出して脱出したら、ちゃんたちがいたということだった。尚、最初に監禁された部屋は、秘書殺しの現場に近い所であり、身代金の受け渡し場所はそこから車で1時間以上も離れた多聞海岸だったことで、社長のアリバイ工作は成功したと思えたが、松山さんの靴跡が無いことから部屋を移動していたことがバレて、アリバイは崩れてしまった。→ドアを蹴破ろうとした松山さんの隠れたファインプレーもあった事件ということで、松山さんをアリバイ工作に利用しようとしたことが犯人にとっては墓穴を掘ったかたちになってしまった。

007」:「ワールド・イズ・ノット・イナフ」。1999年のシリーズ第19作で、5代目ボンドの第3作であり、20世紀最後の「007」作品である。また、「ロシアより愛をこめて」からQを演じ続けていたデズモンド・リューウェリンの遺作となった作品でもある。(彼は1999年に自動車事故でこの世を去った。)

この物語で拉致・誘拐されるのはボンドの上司のMである。(3代目のMで、女性のMである。)Mのケンブリッジ大学時代の同窓であるロバート・キング卿は、娘・エレクトラが誘拐された時、Mに相談に乗ってもらい、その時の身代金の回収をしたボンド。しかし、回収された札束には特殊なインクを使った爆弾が仕掛けられていて、MI-6でそれが爆発し、ロバート・キング卿は死亡した。で、娘・エレクトラのことを気に掛けるMは、エレクトラからの助けを求める声にボンドを派遣し、更にエレクトラからの「来て欲しい」という声に応えてエレクトラの元に赴いた。

父の後を継いだエレクトラは、石油パイプラインの開設事業を引継ぎ、それを進めていた。そんな中、テロリストがパイプラインを破壊しようと工作し、エレクトラはMを呼んだ。しかし、これはエレクトラの企んだ陰謀であり、エレクトラは正体を現して、Mを拉致して連れ去った。で、イスタンブールにある古い灯台である乙女の塔に監禁されることになる。

エレクトラは、かつて誘拐された時に、その犯人であるレナードと関係を持ち、そのレナードと組んで、父の殺害、イスタンブールで核爆発を起こしてカスピ海からの原油供給の独占を企んでいた。その背景には、父は自分が誘拐された時に身代金の支払いをMの助言で拒否していたことへの復讐があった。実に遠大な計画を立てて、順調にそれを進めていて、ボンドまでも捕らえて古代の拷問器に掛けて動けないようにした。

しかし、ロシアから武器の密輸を行って供給して貰っていたズコフスキーが死の直前にボンドを助ける一発(拷問器のボンドの留め金を射ち、それによってボンドは自由になった。)を放ち、ボンドの大逆転が始まり、乙女の塔の最上階に逃げるエレクトラを追ったボンドは、途中でMを救出する。そして、愛した女は殺せないと言ってボンドを挑発するエレクトラだったが、ボンドはエレクトラの心臓を一発で仕留めて射殺した。

Mは監禁されていた時、何とか居場所を知らせようとして側にあった時計を使って手を打とうとするなどして、居場所を知らせることに成功するなどしたが、最終的にはボンドによって救出されている。

共通点は、拉致監禁された人物は、監禁された場所でじっとしていないで何とかしようと務めたこと、また、監禁した犯人が遠大な計画(「ケータイ刑事」では社長の愛人殺害のためのアリバイ工作であり、「007」では文が誘拐されたときの対応に対する不満の復讐と、石油供給の独占)を立てていたことその真犯人も誘拐されていること(「ケータイ刑事」では狂言でありましたが...)である。→主人公の相棒(「ケータイ刑事」)/上司(「007」)ということで、主人公に近い人物の拉致・監禁ということ同じシチュエーションでこれほどの類似点、共通点があるというのもまた傑作ならではのことですね。兎に角、両者共に実に手の込んだ遠大な計画でした。

相違点は、「ケータイ刑事」では自力で脱出(それも犯人の仕組んだ計画でしたが...)しているが、「007」では主人公・ポンドに救出されているということ、またその犯人は「ケータイ刑事」では逮捕されたものの生存しているが、「007」では射殺されたという点である。

次回は「ある物」として記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

ワールド・イズ・ノット・イナフ [Blu-ray]

ワールド・イズ・ノット・イナフ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

ワールド・イズ・ノット・イナフ (アルティメット・エディション) [DVD]

ワールド・イズ・ノット・イナフ (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。