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CALVIN HARRIS『I CREATED DISCO』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2007年に発表されたスコットランド出身の彼のデビュー・アルバムである。邦題が「カルヴィン・ハリスのディスコ革命」というタイトルが付けられていることから、'70's終盤のディスコ・サウンドや'80's終盤から'90's初頭のユーロビートを中心としたダンス・ミュージックに親しんだ者としては聴いてみておこう、ということでチェックしたので、本Blogで知り上げるにしては余りにも新しすぎるアルバムの登場となりました。

一応、本アルバムについてのチャート成績は、イギリスで最高位8位、欧州チャートで32位を記録している。

収録曲は以下の全14曲である。『Merrymaking At My Place』『Colours』『This Is The Industry』『The Girls』『Acceptable In The 80s』『Neon Rocks』『Traffic Cops』『Vegas』『I Created Disco』『Disco Heat』『Vault Character』『Certified』『Love Souvenier』『Electro Man』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。リリース順に、『Acceptable In The 80s』(イギリスで最高位10位を記録)、『The Girls』(イギリスで最高位3位を記録)、『Merrymaking At My Place』(イギリスで最高位43位を記録)、『Colours』(イギリスでもチャートインせず)である。尚、『Acceptable In The 80s』は形の上では本アルバムからのシングル・カットでもあるが、この曲は2006年に一度シングルとしてリリースされていて、それを1st.アルバムに収録したことで、再発されたものである。2006年のリリース時にはチャートインせず、再発の時にチャートインを記録している。

一応、お薦め曲としては、『The Girls』と『Acceptable In The 80s』『Disco Heat』『Electro Man』という所を挙げるだけにしておく。

邦題がオーバーだということは昔からそうなので、最初から大きな期待をしないというのは当然であるが、やはり邦題の付け方はボロボロということが分かる内容のアルバムであった。(原題の「創造する」でもオーバーだと感じる。)特にこれというものの無いエレポップの延長線上にあるダンス・ミュージックであり、この程度で邦題にあるように「革命」と言うのならば、世の中は「革命」ばかりになるのは明かである。ということで、誇大広告と言うような邦題が付けられたことがケチを付けることになり、それだけでした。

まあ、特に斬新なものを期待せず、普通のダンス・ミュージックという認識でいれば、決して悪くは無く、及第点は付けられるダンス・ナンバーが揃っている内容なのですがね...(エレクトリック・サウンドで、目新しくもない平凡な範疇の者ですが...)

ということで、邦題がアルバムのイメージをぶっ壊してしまうということは昔からあること(但し、昔はセンスの良い邦題が付けられたものもそれなりにあった。(現在はセンスの良い邦題は皆無に等く、絶滅したと言って良い状況である。))であるが、案の定でした。

 

I Created Disco

I Created Disco

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony BMG
  • 発売日: 2007/07/10
  • メディア: CD

カルヴィン・ハリスのディスコ革命

カルヴィン・ハリスのディスコ革命

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2007/06/27
  • メディア: CD

CAROL LYNN TOWNES『TRY ME OUT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表されたアルバムである。'70's後半からゴスペル/ソウル・グループのFIFTH AVENUEでボーカルを務めていて、'80'sには映画「ブレイクダンス」の挿入歌『99 1/2』を歌っていたことで知られている。そんな彼女がソロ・シンガーとして発表したアルバムである。キャリアもあって、歌唱力の方も十分で、ソウルフルに聴かせてくれるが、これというヒットにはならなかったのが残念な所であった。

収録曲は以下の全10曲である。『Disposable World』『You Keep Runnin' Back』『Let's Talk It Over』『We Started Out As Friends』『Actions Speak Louder Than Words』『Guess What Johnny』『Try Me Out』『Get Your Hands Off』『I Don't Know What I'd Do』『I Freak For You』。

お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーの『Try Me Out』と『Disposable World』『Guess What Johnny』『I Freak For You』をピックアップしておく。

1984年の映画「ブレイクダンス」はブレイクダンスを広く知らしめることになった映画であり、その挿入歌を歌い、更にその続編でも歌を歌っていることから、彼女の音楽に期待されたのは当然ながらダンス・ミュージックである。実際、大ヒットには至らなかったが、それなりのヒットを記録している。そのため、彼女のソロ・アルバムとなると、期待されるのはダンス・ミュージックということになる。が、ダンス・ミュージックというジャンルは求められる変化が早いのも特徴であって、時代にマッチしたものにならなかったことが残念である。

とは行っても、出来が悪くないのは(本アルバムからではないが)後にリミックスされて12"シングルがリリースされて、それなりのヒットを記録していることからも理解できるであろう。

歌唱力や表現力という点では、彼女は十分なキャリアもあるだけに全く問題ないのだが、時代に乗れなかったということが不幸だったということで片付けられてしまうが、ちょっと残念なアルバムでした。ただ、映画「ブレイクダンス」を見た方や、ブレイクダンスに注目する方であれば、聴いておいてもよろしいかと...(ただ、本アルバムの入手はかなり困難のようです。筆者も何処かの処分市で偶然見つけたというものでした。)

 

Try Me Out

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 1987/07/01
  • メディア: CD

 


アザミ嬢のララバイ#7 [ドラマ]

いつものような物語である。が、今回はオーソドックスな演出が非日常的な世界を表現するのには良いのだが、それが逆にありふれた世界観を感じさせるものとなってしまい、ちょっと残念でした。(オーソドックスというのは「シャボン玉」を使った演出のことである。)安上がりな舞台劇のようなセットを使っているのはいつものことであるが、折角、普通のテレビドラマでは見られない特徴があるのだから、それをもっと生かした方が良かったと思うのですがね...

高校生のゆかりは離婚した母との二人暮らし。しかし、母は仕事かデートで家に殆どいないため、寂しい毎日を過ごしている。友達もいないゆかりの唯一の話し相手は飼育している金魚のローレンスだけだった。いつも餌を与えては話しかけていた。

ある日、ゆかりは奇石屋という石を使ったアクセサリーを売っている店に立ち寄り、不思議な石に魅入られる。が、持ち合わせも無かった。で、小物を買い、それを精算している店主の隙を突いて、その石を万引きした。店を出る際、店主は万引きしたことをしっかりと見ていた、石の使い方を話すが、万引きしていないと惚けて店を出たゆかりだった。そして帰宅すると、その万引きした石をローレンスの水槽の中に入れた。

次の日、学校をサボって帰宅したゆかりは、ローレンスが消えていることで慌てた。が、そこに金魚のローレンスと名乗る男が現れた。最初は信じないゆかりだったが、ゆかりの日常の話をするローレンスに、ゆかりは、金魚のローレンスが人間になったと信じるようになり、ローレンスに対して愛情を持つようになるまで時間はかからなかった。

ローレンスは奇石屋を尋ね、店主と話をすると、あの魔法の石のために人間になったが、それは次の三日月の夜までの間だと知った。それからのローレンスはゆかりを色々と諭すようなことを話すようになる。そして三日月の夜になった。

何処かに行って帰ってこないローレンスを心配したゆかりは心当たりの池に行くと、そこにローレンスはいた。ローレンスの態度から、ゆかりは魔法が消えてしまうことを察した。心の整理をつける話をして、ゆかりは一人で生きていく決心が付いた。雲間から三日月が姿を見せると、ローレンスの姿は消えていた。
女子高生を主人公とした物語としたら、ありふれたものだったが、更に今回の物語には大きな欠陥があったのが遺体所である。

今回の物語は三日月がキーワードになっているが、三日月は日没直後に西の空に見られるものであり、夜には既に地平線の下に沈んでいる。(上弦側の場合)物語では、どう考えても三日月が出ているような時間帯ではなく、夜の物語となっている。つまり、今回の物語の時間設定では三日月はあり得ないのである。ファンタジックな物語であるとはいっても、こういう基本的なところを無視するような物語は完全に白けてしまうだけである。ということで、今回の物語は練りが甘すぎて赤点、全10話の中でもハズレということでした(10話あったら、いくつかはハズレという作品があるだろうとは思っていたが、今回がそのハズレでした。)

 

アザミ嬢のララバイ DVD-BOX(期間限定版)

アザミ嬢のララバイ DVD-BOX(期間限定版)

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

アザミ嬢のララバイ

  • アーティスト: 中島みゆき,船山基紀
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1988/10/21
  • メディア: CD

ケータイ刑事銭形泪28話(2nd.15話)[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]

銭形泪・裏ネタ編」も今回からは通算で28話となる2nd.15話の「BS初のミュージカル!! ~歌って踊って殺人事件(後編)」に突入です。この物語の「裏ネタ編」は過去にはPART 7まで記している(2009/7/30、8/1、2、3、5、6、8日付けで記しています。)ので、PART 8からということになります。いつもならばサブタイトルにある言葉から拾うのだが、この物語は前回の続きの後編であるため、それをパスします。で、輝子が川尻から受けた「プロポーズ」について、川尻は輝子にこういった「一生のお願い」について、石亀がこういって川尻の元に向かった「けじめ」について記します。尚、「プロポーズ」については「13話[裏ネタ編]PART 4」と「27話(2nd.14話)[裏ネタ編]PART 7」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。

プロポーズ」:結婚を申し込むことである。日本語では「求婚」というが、現在では「プロポーズ」と言うのも一般化している。英語では「Propose」という。

英語の「Propose」という単語の元々の意味は「提案する」「(物事を)企てる」「推薦する」「指名する」という意味の方が強く、「(結婚を)申し込む」という意味は第四の意味であった。また、これは動詞であって名詞ではない。(日本語になった「プロポーズ」は名詞であるため「プロポーズする」という言い方がされるが、英語では「Propose」だけで「プロポーズ(求婚)する」という意味である。)

結婚の申し込みは、歴史的にも男性から女性に対して行うことが主流であり、女性から行うことはタブー視されていた。(日本でも欧州でも、洋の東西を問わず、昔は世界的にそうだった。)これに変化が現れたのは20世紀になってからである。男性からしか求婚出来ないということに異を唱える考えが生まれたことで、女性から求婚することもタブーということではなくなった。しかし現在でも、求婚は男性から行うものという認識が根深く残っていて、男性から行うことが当たり前というままになっている。(尚、近年では、いとうまい子(彼女と言えばドラマ「不良少女と呼ばれて」('80年代に一世を風靡した大映テレビのドラマの代表的な作品の一つであり、1984年の作品である。この作品には岡野さんのトミーも出演していましたね。)の印象が強いが1983年のドラマ「高校聖夫婦」(これもやはり大映テレビの作品である。)で、一般的な夫婦の認識とは異なり、純愛路線の夫婦(実際は名前だけの夫婦というものであり、そこから本当の愛が生まれていったのでしたが...)とは違う姿を演じていましたね。また、「怪談新耳袋」にも出演しているだけに、「ケータイ刑事」にも登場して貰いたい1人でもある。)が自分からプロポーズをしたということを語っているが、こういう事例はまだまだ少数派である。)→但し、日本では認められていないが、同性婚が認められている国がいくつかあり、その国で女性同士のカップルの結婚と言うことになると、必然的に男から申し込むということはあり得ず、女から(女に対して)求婚することになります。(と言っても、女性同士のカップルが実際にどれだけ存在するのか分かりませんが...(0ではないでしょうが...))

その1つの方法として、婚約指輪を渡す方法が広く知られている。これは洋の東西を問わずに行われていることでもある。尚、「婚約指輪は給料の三ヶ月分」と言われる(「ケータイ刑事」シリーズでもこの言葉が出てきた物語もありましたね。)が、これはダイヤモンド関係の製品を販売しているデビアスがCMで用いたコピーであり、宣伝目的で作り出されたものである。(この時、少しケチって「給料の1ヶ月分」としていたり、もっと高いものを売るために「給料の半年分」ということにしていたら、また現在とは違った感覚になっていたかもしれませんね...)

尚、柴田太郎さんは「・13話」で、自分が次に殺されると思ったことから、そのドサクサに紛れてちゃんにプロポーズをしている。しかし、ちゃんは即座に「ごめんなさい」と言ってそれを断り、柴田さんは秒殺されて撃沈している。

一生のお願い」:命をも投げ出す覚悟で相手に臨んだ願いのことで、若しくはその人の人生に於いて最大のお願いという意味で、心からの願い事のことである。英語では「The Last Thing」と言ったりするが、この言い方は人生で最大の願いごとというニュアンスが強い。

この物語ではプロポーズと言うこともあったため、人生で最大の願いごとと解釈するのが妥当なところかと...

とは言っても、「一生のお願い」という言葉は、その人の人生で何度も使われていることを思うと、人生で最大の願い事という解釈には無理があるのもまた事実である。(勢いだけで言ってしまうということでこの言葉を繰り返していると、言葉のインフレが起こって言葉に重みもなくなってしまうが、現実はそんな所ですね。)

尚、2005年の日本映画に「一生の?お願い」というコメディ・ホラー作品がある。タイトルに「?」という疑問符が入っている所がこの言葉の現状を認識していると言っても良い。

この作品のデータを記しておくと、2005年の作品で、時間は90分、プロデュース、監督、脚本は松村清秀、撮影は安田光、音楽は野澤孝智である。出演は、松田悟志、石井めぐる、日村勇紀、福士誠治、向井孝成、萩野崇、設楽統、宮下ともみ、小木茂光、仙波和之、中村方隆、瀧口修央、久保孝真、竹山隆範、マギー審司、あじゃ、ザ・たっち、さくらんぼブービー、木内美歩、牧野由依、立花彩野、森望美、パッション屋良、ハレルヤ、荒木恵、久米田彩、浮田久重、鈴木杏奈、たちである。(「ケータイ刑事」シリーズにも出演したことがある人が数人いますね。)

けじめ」:いくつかの意味がある。区別、わかち、わけめ、という境界線、識別という意味が一つで、道徳や慣習として守らなければならない区別、という規律を含んだ境という意味が二つ目、そして、隔て、仕切り、という意味が三つめである。尚、英語では「Distinction」と言う。

古語では「けぢめ」と記して「区別」「相違」という意味と、「へだて」「仕切り」と言う意味、更に「移り変わり」「変化」と言う意味があった。この内、3つめの意味は無くなって最初の2つが現代語の「けじめ」として残っている。

漢字表記をすると「分」ということになる。(送り仮名はなくて、これを「けじめ」と読む。)しかし、一般的に漢字表記をすることはなく、ひらがな表記で用いられている。

「分」を「けじめ」と読むのは、中国の戦国時代の学者・思想家(孔子の学問を受け継いだ学者である。)である荀子が、道徳や礼儀による教育を重んじて、「性悪説」を唱えているが、その彼の著書である「荀子」に「明於天人之分」として登場している。この意味は「区別」という意味である。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

↓参考まで

プロポーズ成功マニュアル

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  • 作者: 橋本 明彦
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2009/07/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

結婚してください。

結婚してください。

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2009/05/29
  • メディア: 単行本

この人と結婚するために―恋の始まりからプロポーズまで相手の気持ちを離さない愛のルール

この人と結婚するために―恋の始まりからプロポーズまで相手の気持ちを離さない愛のルール

  • 作者: ジョン グレイ
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 単行本

大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女とよばれて 前編 [DVD]

大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女とよばれて 前編 [DVD]

  • 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
  • メディア: DVD

大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女とよばれて 後編 [DVD]

大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女とよばれて 後編 [DVD]

  • 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
  • メディア: DVD

一生の?お願い [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • メディア: DVD

荀子 (中国の思想)

荀子 (中国の思想)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1996/06
  • メディア: 単行本

荀子 (講談社学術文庫)

荀子 (講談社学術文庫)

  • 作者: 内山 俊彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/09/10
  • メディア: 文庫

荀子 上 (岩波文庫 青 208-1)

荀子 上 (岩波文庫 青 208-1)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1961/06
  • メディア: 文庫

荀子 下    岩波文庫 青 208-2

荀子 下  岩波文庫 青 208-2

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1962/04
  • メディア: 文庫


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