SSブログ

CLUB NOUVEAU『LIFE, LOVE & PAIN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。ゴスペル系のR&Bということで、当時のチャートを賑わせていた産業ロックやエレポップとは違ったダンス系ナンバーはある意味で新鮮ということもあって、全米No.1ヒット曲『Lean On Me』を生んだ彼らの記念すべきアルバムである。(但し、その後が続かず、一発屋として知られているのですが...)

尚、本アルバムは全米No.1シングルが生まれたこともあって、アルバムの方のセールスも伸びて、Billboardで最高位6位を記録していて、1987年の年間アルバム・チャートでも33位にランクインしている。

収録曲は以下の全8曲である。『Jealousy』『Why You Treat Me So Bad』『Lean On Me』『Promises, Promises』『Situation #9』『Heavy On My Mind』『Let Me Go』『Pump It up (Reprise)』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。とは言っても最初シングル『Jealousy』と2枚目のシングル『Situation #9』はR&BチャートでこそTOP 10入りをしているが、BillboardのHOT 100にはチャートインしていない。(『Jealousy』がイギリスで最高位80位を記録しただけである。)が、3rd.シングルの『Lean On Me』が2週連続の1位を獲得するという大ヒットとなった。この曲はBillboardの1987年の年間シングル・チャートでも29位にランクインしている。また、イギリスでも最高位3位を記録している。ということで『Why You Treat Me So Bad』が4枚目のシングルとしてシングル・カットされ、Billboardで最高位39位を記録している。

本アルバムからのお薦め曲は、やはり彼らの唯一のと言って良いヒット曲『Lean On Me』である。それ以外では『Jealousy』と『Why You Treat Me So Bad』のシングル曲、そして『Promises, Promises』をピックアップしておく。

'80's後半のアルバムであるが、どことなく'70'sのソウル系アルバムのテイストと、ワールド・ミュージックが台頭してきた'80's後半のサウンドが不思議な融合をしている印象のするアルバムであり、ソウルフルにたっぷりと聴かせてくれている。また、'80's後半のワールド・ミュージックを牽引することになったレゲエのリズムを取り入れている所がゴスペルというやや垣根が高く感じられるものの壁を取っ払っていることもあって、とても聴きやすいものになっている。

彼らは全米No.1ヒット曲を放った一発屋と呼ばれるグループになっているが、本アルバムは後が続かなかったのがつくづく残念でならないと感じさせるだけの完成度がある。それだけに本アルバムは彼らの唯一の認知されているアルバムであるだけに、しっかりと聴いておきたいところである。(ちなみに、彼らは現在も活動を続けていて、アルバムを通算で5枚発表しているのですけど...)

 

Life, Love & Pain

Life, Love & Pain

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1987/06/17
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

三代目明智小五郎~今日も明智が殺される#9 [ドラマ]

最終回の一つ前の物語であるが、今回で様々な秘密が明かされたって、最終回を消化試合にしてしまうだけで、酷いですね。しかもそれ以外の酷いこともありました。

物語では、前回の物語で明智が死ななかったこともあってなのか、今回は明智と二十面相も殺されて、幽霊になった2人がコンビを組むって...ある意味では「やってくれた」と言うことが出来るが、本作の実質的な主役だった小林少女の見せ場が大きく減ってしまったのが残念でした。(防災頭巾ではコスプレとは言い切れないし...)

それよりも、酷かったのは、(MBSの放送では)途中でニュース速報のテロップ(「亀井郵政改革担当相が辞任の意向」)が出たことである。これが地震速報、台風情報や、○○大統領/首相暗殺、○○でテロ事件というようなニュースや大臣辞任というニュースならば仕方ないが、「辞任の意向」というものでは「ニュース速報」としての価値はない。これは三流週刊誌のでっち上げ記事と同類であって、「ニュース速報」として流す内容ではない。まあ、TBS(JNN)ではここのところ、報道関係で杜撰なことを続けていて信用が失墜しているが、そういうズタボロということをここでもアピールしただけでした。MBSもTBSの病状が伝染しましたね...

明智の住んでいるアパートの周辺で不思議なことが起こっている。やたらと地震が頻発していて、街中にはアクロバティックな動きをする快速の老人が出没していた。また、グリーンドーベルマンという自然保護活動団体が盛んに活動していた。

明智と小林少女はグリーンドーベルマンの2人の追跡を開始する。ある建物に入っていった2人に、明智は小林少女を待たせておいて、1人で中に入った。が、そこにはなんと二十面相の死体があった。で、明智もあっさりと撲殺されて、明智中五郎・享年三十九歳、怪人二十面相・享年三十九歳、死因・撲殺。

明智はいつものように幽霊になり、犯人を突き止めて甦ろうとする。が、そこには幽霊となった二十面相もいた。(帽子と蝶ネクタイの色が白になっている...)で、2人は協力して犯人を捜すことにした。

一方、小林少女は悪い予感を感じて、建物の中に入っていく。で、明智と二十面相の幽霊を見て、いつもの展開へ。

で、小林少女の前にグリーンドーベルマンの2人が登場して、捕まってしまって縛り上げられる。そして2人は色々と語り始めた。グリーンドーベルマンは世の中に警鐘を鳴らすため、町内の地下に地下道を張り巡らして、そこに爆弾を仕掛け、それを爆発させて町を地盤沈下させる計画を進めていた。で、爆弾の準備も完了して、2人は自分たちの理想がまもなく実現するとして、陶酔していた。

そこに明智と小林少女がいつものパターンで2人に問いかけ、2人は明智と二十面相を殺したことを認めた。で、これで甦るということで明智は自分の死体の隣で横になる。が、甦らない。

そんな所に父・大五郎がやってきた。「大五郎さん」と言う二十面相に、2人は顔馴染みだと言うことが分かる。大五郎は、2人同時に生き返らせるという前例がなかったために、閻魔大王の許可が下りなかったと言う。で、大吾郎の判断でとりあえず生き返らせて、地獄で交渉してくると言って大五郎の姿が消える。で、明智と二十面相は甦った。

小林少女を助け、爆弾処理を仕様とする3人。が、爆弾の爆発まであと15分、しかも爆弾の数は多くてとても対処しきれない。で、小林少女は「今、私たちに出来る最善の選択は逃げることしかないんです」と言うが、明智はここに残るという。これまでも間違った選択をし続けた明智は、ここでもその選択をして、少しでも町を守るための努力を続ける、と言う。これに二十面相は、卑屈な考えを捨てていないということで、「これまでの努力は水の泡」と告げた。また、爆弾の対処については「私に考えがある」と口にした。

グリーンドーベルマンの2人は公園で集会を使用としていたが、人は誰も来ていなかった。が、自分たちの理想のための集会を(人はいないのに)始めた。この公園は箱船と言う。するとそこに明智たちが登場した。この公園以外には爆弾が仕掛けてあり、ここに来た人だけが助かるということだった。が、二十面相は爆弾のいくつかをこの公園の真下に運んだ、と言い、小林少女が「あと3分」と言い、爆弾解除するように言う。が、時間になれば分かるとして、爆弾を止めない。

すると明智の出番だ、と二十面相。で、明智は説得しようとする。「みんな理想を少しずつ諦めながら生きている」と言って「あなたも少しだけ理想を諦めて貰えないでしょうか」と言う。

そんな所にあの快速の老人が現れた。グリーンドーベルマンのビラを見て花を植えることに賛同して参加したかったが道に迷っていたのだった。賛同者が現れたことで、そんな人をも巻き込んでしまうと言う明智。が、グリーンドーベルマンの根津は自らの理想に殉じる姿を見せる、と言って爆弾を解除しない。

で、タイムオーバー。しかし爆弾は爆発しなかった。タイマーはもう1人のグリーンドーベルマンの権藤が止めた。権藤は明智の言葉に動かされたのだった。根津のことが好きで、守りたかったと言うが、根津は権藤のことを嫌いと一蹴した。

そんな所に高田刑事がやってきた。で、根津を逮捕した。が、一端手錠がハズレ、根津は明智に花の種を渡した。で、改めて手錠を掛けて連行されていった。

で、明智と二十面相が、明智の言葉について語り始める。そこに大五郎が現れて、全てを語った。閻魔大王にこっぴどく怒られて、明智が死んでも甦ることが出来なくなり、二十面相に明智を殺すのを辞めてくれ、と言った。結局は、明智に試練を与えるために、大五郎が二十面相に依頼して明智を殺していたのだった。二十面相は殺しはしないが、明智は甦ると言うことで引き受けたのだった。また、二十面相は先代で廃業して、自分はしがないサラリーマンで、二十面相になれるということで協力したのだった。(奥さんが登場して、尻に敷かれていることが明らかになって連れて行かれるように去っていった。)

グリーンドーベルマンの2人は「ラブ&ピース」ということを主張した'70'sのピース運動家(やはりJ・レノンとオノ・ヨーコですね)を意識しているのは分かるが、そう言うことをするのなら、もっと設定に拘って貰いたい所である。扱おうとしているテーマが大きすぎて、十分に消化できない消化不良となり、そこに物語の秘密を明かすことを重ねたため、終盤の3分は単に説明を網羅した箇条書きのようなことになってしまい、折角の設定をぶっ壊してしまいましたね。ということで「終わりよければ全て良し」の反対で「終わり悪ければ全て悪し」ということにしてしまった残念な物語でした。

次回予告で小林少女が「次回、何やるの?」と言っていたが、まさにその通りである。今回で最終回で十分ですね。(ただ、次回が小林少女のコスプレ・ショーのようなものになるのならば、それはそれで価値はあるのだが、変な展開になりそうで...)ここまで良い感じできていたのに、今回のラスト2分でそれを覆してしまった...

 

三代目明智小五郎DVD-BOX

三代目明智小五郎DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

小池里奈@三代目明智小五郎-小林少女の事件簿- [DVD]

小池里奈@三代目明智小五郎-小林少女の事件簿- [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その159) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「火だるま」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・1st.6話」、「007」からは「消されたライセンス」です。尚、「ケータイ刑事」からは劇場版第一作(通称「M1」)も取り上げても良いのだが、それについてはあえて外すことにします。(次回へ回します。)

ケータイ刑事」:「・1st.6話」。「お帰りなさいませ、ご主人様! ~萌え系メイドカフェ殺人事件」という物語。この物語ではちゃんはコスプレをせず、岡野さんがコスプレをしているが、雷ちゃんのコスプレがあれば、より楽しめたのですがね...

メイドカフェ「かめいど」の人気No.1メイドの城星ナーミに殺人予告状が届き、ちゃんと岡野さんは「かめいど」に行った。この時、ちゃんはいつものように青葉台学園の制服を着ていたが、岡野さんはコスプレをしていた。(コスプレでの来店客は、抽選でメイドの撮影会に参加できるためである。)

ちゃんは店内にニンニクの臭いがするのを感じたが、特に問題はなく、ナーミの撮影会が始まる。そしてまもなく撮影会が終了しようとした時、再びニンニクの臭いを感じたちゃん。その直後にナーミの衣装が発火した。あっという間に炎に包まれたナーミは火だるまになって焼死してしまった。

で、捜査が始まる。ナーミの衣装は燃えやすい素材のものであったとはいうものの、火の気がないところで発火したということで、岡野さんの珍推理が披露される。(この時、「M1」で用いられたトリックを岡野さんが口にするが、あっさりとちゃんに否定されてしまう。)

ちゃんもトリックを見破る所に到達出来ず、とりあえず撮影会の状況を再現することになる。が、やはり発火するような高温には達しなかった。そんな中、容疑者が撮影会で撮影した写真が出来上がり、それを見たちゃんは、ニンニクの臭いということからトリックに気づいた。

写真には青い炎が映っていて、ちゃんはトリックを説明する。犯人はリンを使い、ナーミの衣装にリンを仕込んでいた。リンは空気に触れるとニンニクのような臭いがする。また、発火点が低く、撮影会の照明でその温度には十分達する。また、犯人は指に絆創膏を貼っていたが、それはこのトリックを確かめるときに負った火傷だった。

ということで、ちゃんがトリックを見破り、真犯人(メイドカフェの店長)は逮捕された。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であり、4代目ボンドの第2作である。本作の後、裁判沙汰となって製作が中断することになったため、4代目ボンドは本作までということになってしまった。(裁判による製作中断中に4代目のT・ダルトンとの契約期間が満了してしまった。本来は3作でボンドを演じることになっていた。)

麻薬王サンチェスの懐に飛び込んだボンドは、サンチェスの信頼を得るようになり、麻薬密輸のための加工工場に入る。では、麻薬をガソリンに溶かし、ガソリンの購入に見せかけて麻薬を売るための加工を行っていた。(当然、ガソリンに溶かした麻薬を抽出する技術も提供される。尚、分離した後のガソリンはプレゼントとサンチェスは言っていた。)で、取引相手に対して工場見学をさせる。が、この時にサンチェスの腹心である殺し屋に、ボンドの正体を見抜かれてしまい、起こったサンチェスはボンドを殺そうとする。

が、パム(=ボンドガール)の協力もあって、窮地を脱出したボンドは工場に火を点けた。このままでは工場が爆発するということで、タンクローリーに積んだ麻薬を溶かしたガソリンを避難させるため、大型タンクローリーは工場を脱出する。これを追ったボンドは1台ずつタンクローリーを破壊していく。そしてボンドが飛び乗ったタンクローリーを止めようとしてあれこれと手を打つボンド。これにサンチェスは遂に自らボンドを始末しようとして、対決になる。タンクローリーのブレーキワイヤーも切断され、運転手は逃げてしまい、ボンドとサンチェスの死闘が繰り広げられる。

サンチェスはボンドを信用したこともあって、裏切られたということで怒りに燃える。で、もみ合っていく内に、ボンドはタンクローリーに積んであるガソリンをサンチェスにぶっかけた。サンチェスはボンドにこのようなことをした訳を問い、ボンドは(友人のフィリックス(新妻・デラは殺され、フィリックスも鮫によって片足を失っていた。)の)復讐と言うと、フィリックスとデラからプレゼントとして貰ったライターで火を点けた。ガソリンを浴びたサンチェスは、あっという間に燃え上がって、火だるまとなり、断末魔の悲鳴を上げて燃えつきてしまった。

共通点は、火だるまになった本人はあっという間に全身を炎で包まれて焼死していることである。(→そもそも「火だるま」とは、全身を火に包まれて燃えることを言うので、今回のテーマからすると当たり前のことではありますが...尚、「007」では他の作品で全身ではなくて体の一部に火が点いて、という最期となったキャラクターがいるが、それは「火だるま」とは言わないので、今回のテーマには該当しないことになる。)また、火だるまにするために燃えやすい物質が使用されているが、それがどちらも一般的に考えて普通の代物ではない(「ケータイ刑事」ではリン、「007」では麻薬が溶かされたガソリン)ものが用いられたのも共通している。(リンはマッチに使用されているものの、近年ではマッチもあまり目にしなくなりましたからね...また、リンは農薬に使用されているが、これは一般的にものではないので「普通の代物ではない」ということになる。)

相違点は、火を点けたのは、「ケータイ刑事」では犯人であったが、「007」では主役のボンドである。(まあ、ボンドは殺しの許可証を持っているので、殺人罪として逮捕されることはない。但し、この物語ではその許可証を取り消されている。が、相手が麻薬王ということで、その時点では違反することになるが、相手が相手であったため、お咎めはなくミッションを果たしたということになる。)また、「ケータイ刑事」では、可燃性の高い素材の衣装にリンが仕込まれていて、撮影会の照明の熱で自然発火して火だるまになったが、「007」ではライターの火で直接点火されたということで、発火のメカニズムの違いがある。

次回は、今回の「火だるま」の続編として、「ケータイ刑事」からは「M1」を取り上げて、それについて記す予定です。(「007」からは今回と同じ「消されたライセンス」です。)「007」は今回と同じ部分であるが、そこには今回の「ケータイ刑事」とは違った共通点があるのですが、それが何かは次回をお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

消されたライセンス [Blu-ray]

消されたライセンス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray
消されたライセンス (アルティメット・エディション) [DVD]

消されたライセンス (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。