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タケカワユキヒデ『走り去るロマン』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1975年に発表された彼のデビュー・アルバムである。(後にゴダイゴに参加することになる彼であるが、本アルバム発表時にはゴダイゴは結成前である。)本アルバムの最大の特徴は、全曲英語で歌われているということである。(しかも、カヴァー曲ではなくて全てオリジナル曲である。)こういう試みは日本人シンガーとしては初の試みであり、この点だけでも歴史に残るアルバムと言うことになる。また、本アルバムにミッキー吉野が参加したことからゴダイゴの結成へと進んで行くことにもなるので、日本の音楽シーンに於いても大きな出会いのあったアルバムと言うことにもなる。

収録曲は以下の全12曲である。『TRULY ME (僕のドリーム)』『NOW AND FOREVER (いつもふたり)』『NIGHT TIME (夜の都会)』『PASSING PICTURES (走り去るロマン)』『LUCKY JOE (ラッキー・ジョー)』『WATER SHE WORE (雨に踊る少女)』『TWO PEOPLE TOGETHER (ふたりの童話)』『HAZY NUN (霧の尼僧)』『FRAGMENTS (君のひとこと)』『HAPPINESS (ぼくらのしあわせ)』『I CAN BE IN LOVE, TOO (スポット・ライト)』『PRETTY WHITE BARD (白い小鳥)』。

尚、2008年に紙ジャケ仕様で再発されたものにはゴダイゴのよる演奏の『HAPPINESS (ぼくらのしあわせ)』がボーナス・トラックとしてラストに追加収録されている。

尚、本アルバムに先駆けてシングルとしてリリースされた曲は『PASSING PICTURES (走り去るロマン)』である。

楽曲は全て英語で歌われているものの、邦題も付けられているので、そちらも記しておいたが、当時の洋楽アルバムの邦題としてセンスの良いものが結構あった時代と言うこともあるのか、曲の邦題もなかなかというものがある。(そのままというのも一部にはありますけど...)ということもあって、本アルバムは日本人のアルバムであるが、完全に洋楽アルバムと言っても良い作りということも出来る。サウンドの方も当時の日本の音楽シーンのものではなく、洋楽の影響を受けたものであり、日本の音楽シーンに大きな影響を与えることになるものである。

お薦め曲としては、アルバム・タイトル・ナンバーの『PASSING PICTURES』と『WATER SHE WORE』『FRAGMENTS』『PRETTY WHITE BARD』という所をピックアップしておく。尚、2008年の紙ジャケ仕様で再発されたものは、1975年の発売時のジャケットであり、ゴダイゴの演奏による『HAPPINESS』が収録されていると言うことで、購入するというのならば絶対にその紙ジャケ仕様にするべきである。で、『HAPPINESS』については彼のソロ・バージョンとゴダイゴによるバージョンとの聴き比べをすることもお薦めと言うことにしておきます。

日本の音楽史に於いても重要な出会いを生み出したアルバムであるだけに、ゴダイゴのファンだけでなく、'70's後半の日本のグループの音楽を聴く方は、忘れずに聴いておきたいアルバムである。

 

走り去るロマン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1993/10/21
  • メディア: CD

 

↑ ボーナス・トラックなし | ボーナス・トラックあり ↓

走り去るロマン(紙ジャケット仕様)

走り去るロマン(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ディウレコード
  • 発売日: 2008/11/21
  • メディア: CD

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スターウォーズ・クローンウォーズ(2nd.)#12 [アニメ]

今回から2nd.も後半に突入ということになるが、今度はオビ・ワンを主役にした三部作ぐらいの物語を始めるようで、物語としたら今一つ地味な展開のものでした。オビ・ワンは既に人間的にも完成しているキャラであるだけに、戦いの場では将軍として主役になって活躍することが出来るが、物語では完成しきっていることが逆にマイナスになってしまって、今一つ面白みが出ない。今回の物語では、そういうオビ・ワンの常に冷静な姿が、キャラとしてはしっかりとブレずに描けているのだが、ストーリーの点ではつまらなかったですね。

共和国、分離主義勢力のいずれとも距離を置いている惑星マンダロアが今回の物語の舞台である。平和主義を唱える女侯爵サティーンだったが、ジェダイ評議会は、そのサティーンが分離主義勢力と手を組んだという噂を耳にして、その真相を確かめるためにオビ・ワンを派遣した。

オビ・ワンとサティーンは旧知の間柄で(過去に何か因縁めいたことがあったようだが)、再会して話をする。で、「デス・ウォッチ」と呼ばれる秘密結社の存在と、その組織が関与していること、更にマンダロア人が共和国に反旗を翻したらしいと掴んだオビ・ワン。しかしサティーンは全てを否定した。

そんな中、街中で爆弾テロ事件が起き、オビ・ワンは犯人を追いつめる。が、犯人は自らビルから飛び降りて自決する。この時、忌の言葉として口にしたからコンコーディア人のようだった。

で、オビ・ワンは一人でコンコーディア人の所を訪れようとするが、サティーンも同行した。コンコーディア
はオビ・ワンの知っている穀倉地帯から大きく変貌していた。

オビ・ワンはサティーンに通信機を持たせると、調査のために飛び出していく。サティーンはコンコーディアのヴィズラ総督との会談が始まった。

オビ・ワンは敵基地に潜入するが、捕まってしまう。その頃、サティーンはヴィズラ総督とバーで話をしていた。オビ・ワンは通信機でサティーンに助けを求め、総督との話を上手く誤魔化したサティーンはオビワンを助けに向かった。

オビ・ワンは逆さ吊りにされていて、粉砕機で処分されそうになっていた。そこにサティーンが登場となるが、ここで漫才のような会話が交わされる。余りにも冷静なサティーンと、冷静ながらも慌てているオビ・ワン。正に間一髪、すんでの所でオビ・ワンは助かった。が、侵入者(サティーン)に気づいた警備兵が戻ってきて、サティーンは窮地に。今度はオビ・ワンが兵士を倒してサティーンを助けた。

で、脱出使用とする2人だったが、入った場所とは違う場所に出てしまい、兵士たちに発見され、バトルに突入する。何だかんだで噛み合わないような2人のコンビネーションで窮地を脱出する。

そんな所に、コンコーディアの兵を束ねる司令官がやってくる。ジェダイト長きにわたって戦っていたというその男がヘルメットを脱ぐと、ヴィズラ総督だった。で、オビ・ワンと一騎打ちの対決を仕掛ける。

結局は決着が付かず、オビ・ワンはサティーンを連れて脱出、ヴィズラ総督は姿をくらましてしまった。ということで、デス・ウォッチに付いての詳細は分からなかったが、分離主義勢力と繋がりがあることだけは分かった。しかしサティーンはそれでも共和国と分離主義勢力とのいずれにも付かず、中立の立場を続けると告る。

そんな中、デス・ウォッチに襲われたサティーンから事情を聴くために、彼女をコルサントに送る護衛任務のためにアナキンがやってきた。

今回の物語は、オビ・ワンとサティーンのやりとりで進んで行くのだが、何処かで見たような2人のポジションである。設定上に多少の違いがあるが、これはアナキンとパドメ、更にはルークとレイアのやりとりと全く同じである。ただ、アナ・パド/ルーク・レイアとの違いは、若さで突っ走ってしまうアナキン/ルークと、大人で熱くならないオビ・ワンという所である。(但し、エピソード6でのルークとレイアということも出来る。)つまり、「スターウォーズ」では定番中の定番という物語である。(しかも、潜入、拘束、窮地、脱出、戦闘、無事に生還という一連のルーチンもお馴染みのものである。)

オビ・ワンとサティーンとの間の過去が語られていれば、より面白い物語になったのに、時間的な制約もあってのことなのか、定番の展開だけで終わってしまったのは残念でした。とは言っても、次回は今回の続きであり、このエピソードはおそらく3話ぐらいかけるものと予想できるので、オビ・ワンとサティーンとの間にあった物語が語られることに期待しておきますか...

それにしても、粉砕機でまもなく潰されそうになっているオビワンは慌てているように見えず、サティーンは更に他人事のように落ち着いて対処しているところは、漫才を通り越していますね。それだけ面白い所があるのに、アナキン・パドメ/アナキン・アソーカとのコンビと被ってしまい、地味にしか見えないのがオビ・ワンらしいといえばらしいのですが...

 

↓1st.はこちら

↓今回の主役
『スター・ウォーズ』 【アニメイテッド・マケット】 クローン・ウォーズ/オビ=ワン・ケノービ

『スター・ウォーズ』 【アニメイテッド・マケット】 クローン・ウォーズ/オビ=ワン・ケノービ

  • 出版社/メーカー: ジェントルジャイアント
  • メディア: おもちゃ&ホビー
ARTFX+ SERIES1 JEDI オビ=ワン・ケノービ(ノンスケールPVC塗装済み完成品)

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  • 出版社/メーカー: 壽屋
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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メジャー(6th.)#12 [アニメ]

6th.になってからの吾郎は、昔のようにふてぶてしい所が影を潜めてしまったこともあって、幾一つキャラクターとしての面白みに欠けてしまった。今回はそれを埋めるようなキャラの登場ということで、これはこれで面白いのだが、一時しのぎのような補強と言うことにとかならず、物語に於けるホーネッツの(戦力)補強と、本作品としての(キャラ)補強とが被ると言うところが面白い所ですが...

商売第一主義のオーナーが進めていた戦力補強の話が進み、契約するだけという段階となっていた。で、契約したのはこれまでに色々と問題を起こしていて、チームの和を壊すとされていたマードックだった。オーナー命令で監督は仕方なくマードックを起用することになる。

その試合は吾郎が先発した。相手投手との投げ合いで0-0で試合は進んで行く。そんな中、ホーネッツはマードックが死球で出塁する。このチャンスにヒットでチャンス拡大と思いきや、三塁コーチのストップの指示を無視してマードックは本塁に突入する。送球が逸れたこともあってセーフとなって先制したホーネッツ。

チェンジとなって吾郎がマウンドへ。その時マードックが吾郎に報復死球を遠回しに要求するが、吾郎はそれを無視した。するとマードックはチームの和を乱すようなプレーをして、吾郎と対立し乱闘を始め、退場になってしまう。尚、この時マードックに突き飛ばされたキーンは足を痛めて負傷退場となってしまった。

試合は、マードックの和を乱すプレーが原因で、吾郎は自責点0だが2点を取られて1-2で敗戦、チームの連勝はストップしてしまった。更に、キーンは重傷で戦線離脱して、チームは連敗街道に突入。一時は首位に並んだホーネッツだったが、一気に引き離されてしまった...

優勝を狙うチームということでは、問題が起こることなく進んで行くのがベストであるのは当然である。が、フィクションの物語ということでは、スムーズに進んでいったのでは面白みが無く、つまらないものになってしまうだけに、波乱の展開として進められるのは当然である。が、本作のように通算で140話を越えた物語になると、ちょっとやそっとの波乱の展開といっても、大抵は予想の範囲内でしかない。で、「またか...」というだけになってしまう。

今回登場したマードックは、何処かで吾郎の登場時のキャラと被っている所があるだけに、本当に一時しのぎでしかない。まあ、原作漫画もそうであるが、終局のために迷走し始めた物語を象徴するキャラクター補強でした。で、波風を激しく立てて嵐を迎えたということで、物語としては派手だったが、中身の方が殆ど無かったのが残念でした。

それにしても、「客が喜べばいい」と言うホーネッツのオーナー。金が第一であり、優勝よりも客が入ることを考えている男らしいところではあるが、某球団を匂わせるところが...(以下、自粛)

 

↓原作ではこの巻の後半です。

MAJOR 70 (少年サンデーコミックス)

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  • 作者: 満田 拓也
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/12/11
  • メディア: コミック

↓現時点での最新巻はこちら

MAJOR(メジャー) 76 (少年サンデーコミックス)

MAJOR(メジャー) 76 (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 満田 拓也
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/05/18
  • メディア: コミック


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ケータイ刑事銭形雷3話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第3話「考古学者VS銭形雷 ~縄文人の変死体事件」の「裏ネタ編・増補」の2回目となる今回は、教授が何とかして絡ませようととてした「氷河期」について、ちゃんはこれを見たかったということから「マンモス」についてと、そのマンモスが発見されたのがここということから「シベリア」についてと「永久凍土」について記します。尚、「氷河期」については「・18話[裏ネタ編]」で、「シベリア」については「・35話(2nd.22話)[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/1/16付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

氷河期」:地球の気温が寒冷であって、広大な地域にわたって大陸氷河が拡大発達していた時期のことである。地球の歴史を振り返ると、過去に氷河期は少なくとも4回の大きな氷河期があったとされている。(氷河期と氷河期の間は「間氷期」と呼ばれる温暖な時期があった。)

証拠があるものとしては、原生代末期の7億5千万年前から始まって7億年前ごろまで続いた「スターティアン氷期」と6億4千万年ごろまで続いた「マリノア氷期」である。この時は赤道付近までも氷が覆い尽くしたとされている。更に、古生代の4億6千万年前から4億3千万年前にかけて「アンデス-サハラ氷期」という小さな氷河期があり、3億6千万年前から2億6千万年前にかけては「カルー氷期」という生物の大量絶滅を引き起こした氷河期がある。

尚、現在の氷河期は約4000万年前に南極の氷床の成長が始まったことから突入していている。4万年と10万年の周期で氷床の拡大と後退が繰り返されていて、最も現在に近い氷期は約1万年前に終わっている。(4万年と10万年の周期からすると、現在は温暖化している時期でもあり、「氷河期は終わっておらず、間氷期である」という考えが一般常識となっている。)→地球が誕生してから約46億年とされているが、その46億年の僅か1万年前と言うと、本の少し前ということであるため、「氷河期が終わった」と考えるのはどうかと...

また、証拠が無く、仮説としては、24億年~21億年前頃の原生代初期の「ヒューロニアン氷期」があったとされている。

尚、英語では「Ice Age」、ドイツ語では「Eiszeitalter」、フランス語では「Glaciation」、イタリア語では「Glaciazione」、スペイン語では「Glaciación」という。

マンモス」:化石ゾウの一つであって、現在のゾウの祖先とされている動物である。(但し、直接の祖先ではない。)また、長鼻目ゾウ科マンモス属に属する大型の哺乳類の総称でもある。狭義では毛長マンモスのことである。現在では全ての種が絶滅している。英語では「Mammoth」、ドイツ語では「Mammuts」、フランス語では「Mammouth」、イタリア語とスペイン語では「Mammuthus」(但し、発音は異なる)という。

ユーラシア大陸北部と北米大陸に生息したことが知られているが、アフリカ大陸な南米大陸にも生息していたことが分かっている。特にシベリアに生息した毛長マンモスは現在のインド象と同じぐらいの大きさで、ヨーロッパに生息したアルメニアゾウは現在のアフリカ象と同じくらいの大きさであった。また、南北アメリカ大陸に生息したコロンビアマンモスが最後まで生きていたマンモスとして知られている。

発見された氷漬けのマンモスを調べたところ、草食であったことが分かっている。また、氷の中から発見されているが、氷河期末期の気候変動によって植生に激変が起こり、それによって餌となった草木が絶滅したことによりマンモスは絶滅したと考えられている。

現在のゾウの祖先とされているが、現存種と違っている所としては、指が4本(現存種は5本)、牙が大きく半円状に曲がっていること(現存種よりもはるかに大きい。)、肩から腰の部分の体の傾きが大きいことがある。また、皮下脂肪の厚さがたっぷりとあって、10cm近くにも達している。(皮下脂肪が厚いと寒さに対して強いということになる。)

尚、マンモスは体が大きいということで、そこから転じて「巨大な」という形容詞とて「マンモス」という言葉が使われるようになった。(例えば「マンモス・タンカー」「マンモス大学」「マンモス団地」などは比較的耳にする言葉でもある。)

シベリア」:英語では「Siberia」、現地語であるロシア語では「Сибирь」と表記する。(発音は「シビーリ」)また、漢字表記する際は「西比利亜」と記される。(尚、カタカナ表記の場合、「シベリヤ」という表記もあるが、現在では「シベリア」が一般的な表記となっている。)

地理的には、ユーラシア大陸の北西部のウラル山脈から、東のベーリング海にまでわたる広大な地域のことを言う。(シベリアはヨーロッパではなくて全てアジアに入る地域である。(ウラル山脈がヨーロッパとアジアの境である。))この土地は世界最大の国土を持つロシア連邦に属する地域である。

尚、「シベリア」と言っても広義と狭義で呼ばれるものがある。狭義のシベリアは、ロシア連邦を構成する7つの管区の中のシベリア連邦管区だけのことを指し、広義のシベリアはウラル連邦管区、シベリア連邦管区、極東連邦管区の3つを指して言う。(一般的には、広義のシベリアから、極東分水嶺よりも東の極東地域を除いた地域(=極東連邦管区の中でサハ共和国だけがシベリアに含まれる。この地域は「極東地方」とされている。)を「シベリア」と呼ぶ。)

広義のシベリアでは、これだけで世界一広い面積を有することになる。東西で約7000km、南北で約3500kmにも及んでいて、その面積は約1380万平方キロもあって、国土面積が世界第2位のカナダの国土の約1.4倍にもなっている。(ロシアの面積の約80%にも達している。)また、日本の国土の約36倍の面積にもなる。その広大な土地に済んでいる人(人口)は約4000万人ということで、日本の約1/3である。ただし、広大な土地の大部分はタイガと呼ばれる亜寒帯の森林地帯である。

旧石器時代から人類が住んでいた土地であるのだが、人間が住んでいるのは中央アジアに位置することになるシベリアの南部である。青銅器時代には牧畜や農耕が行われるようになり、この民族が後の時代に名を残す民族の祖先である。(1556年に西シベリアのイルティシ川の中流域に成立したシビル・ハーン国の名前が「シベリア」の語源になった。尚、シビル・ハーン国は1598年に滅亡している。その後、ロシア人が東に侵攻していって、シベリア全土を植民地とした。)

数多くの先住民族が住んでいることでも知られていて、ロシア共和国の中に自治共和国を形成している民族もある。

シベリアの中心都市は、地理的には南部に位置するノヴォシビルスクであり、人口は140万人程度(ロシアでは第3の都市である。日本の都市では福岡市と同じぐらいの人口規模である。但し、面積は福岡市の1.5倍ほどになる。)ノヴォシビルスク州の州都でもあり、中央アジアの中心都市である。尚、ハバロフスクやウラジオストクは、広義ではシベリアの都市と言うことになるが、一般的には極東の都市として扱われ、シベリアの都市とは見なさない。(この2つの年は人口は共に60万人弱である。)

鉱物資源が豊富な土地でもあって、石炭、石油、天然ガスなどのエネルギー資源や、各種鉄鉱石や各種非鉄金属なども豊かである。また、産出する場所は限られているが、ダイヤモンドの産出する地域もある。(ロシアは世界一のダイヤモンドの産出国である。)特に西シベリアのクズネツク炭田を中心とした鉱工業は代表的な産業となっている。(その中心となるのはノヴォクズネツクである。(1961年まで「クズネツク」という名前であり、この時の都市名が炭田の名前となっている。)また、東シベリアの方では近年、開発が盛んに行われている。イルクーツクやチタでは化学工業、機械工業が盛んになっている。

とは言っても、経済規模は大きくなく、気候的にも厳しい冬があるため、広大な土地全体の開発までは行われていない。先住民族も、他の所であれば独立運動を繰り広げていているが、シベリアの先住民族はそこまでの経済力が無く、ロシア共和国内の自治共和国となっていて、独立運動は皆無に等しい。(黒海やカスピ海周辺では、独立運動が盛んですが...)

尚、「シベリア」と言うと、タイガと呼ばれる針葉樹を中心とした広大な森林地帯や、ツンドラと呼ばれる永久凍土層の土地であって、「極寒の地」というイメージがある。が、これは広大なシベリアの中でも緯度の高い北部地域のことである。中央シベリアや西シベリアの発展した地域は、特に普通の地域である。ただ、シベリアは全体が大陸性気候のため、冬は寒くて夏は暑いというのが特徴であり、特に「冬の極寒」のイメージが定着している。(1月と7月の平均気温の差は最も差がある所では70゜C近くにまで達する。(→冬の平均気温は零下40゜Cよりも下がる所もあり、夏は30゜Cに近い所まで上昇する。))

永久凍土」:地中の温度が年間を通して0゜C以下であって、常に凍結している土壌のこと、またはそういう地表の岩石のことを指す。また、そういう土地の層のことを「永久凍土層」と言う。北半球ではシベリア、カナダ、グリーンランドに広く存在しており、日本にも富士山頂上付近と北海道の大雪山頂上付近に存在していることが確認されている。南半球では南極大陸にあり、アルゼンチン(パタゴニア)やニュージーランドにもかつて遭ったことが分かっている。で、地球上の全陸地の約14%の土地がこれに該当している。

普通の永久凍土は数十mから100mほどの深さであるが、深い所では数百mにも及んでいて、600mにも達している所も確認されている。

これはウルム氷期の周氷河現象の遺物と考えられている。夏季には地表に近い表面部分だけが解け、冬になると地表までが凍る。(表面の解けたり凍ったりする部分を「活動層」と言う。)活動層は含水比率が高いため軟弱であり、地挽に関する災害が多く起こる土地としても知られている。

尚、「永久凍土層」のことを英語では「Permafrost」、ドイツ語では「Permafrostboden」と言う。

 

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓参考まで

氷に刻まれた地球11万年の記憶―温暖化は氷河期を招く

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  • 作者: リチャード・B. アレイ
  • 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 単行本

氷河期の謎とポールシフト (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)

氷河期の謎とポールシフト (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)

  • 作者: 飛鳥 昭雄
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 新書
マンモスを科学する (角川学芸ブックス)

マンモスを科学する (角川学芸ブックス)

  • 作者: 鈴木 直樹
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本
マンモス探検図鑑 (絵本図鑑シリーズ)

マンモス探検図鑑 (絵本図鑑シリーズ)

  • 作者: 村田 真一
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 1996/08
  • メディア: 大型本
マンモスの謎

マンモスの謎

  • 作者: アリキ ブランデンバーグ
  • 出版社/メーカー: あすなろ書房
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 大型本
マンモスとなぞの原始人 (マジック・ツリーハウス (4))

マンモスとなぞの原始人 (マジック・ツリーハウス (4))

  • 作者: メアリー・ポープ・オズボーン
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 単行本
A32 地球の歩き方 シベリア&シベリア鉄道とサハリン 2009~2010

A32 地球の歩き方 シベリア&シベリア鉄道とサハリン 2009~2010

  • 作者: 地球の歩き方編集室
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2008/11/29
  • メディア: 単行本
 

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