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CHILLIWACK『WANNA BE A STAR』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼らの9枚目のアルバムである。カナダ・バンクーバー出身の彼らは'70'sから'80'sにかけて活動を続けているバンドで、1988年に一度解散しているが、1997年に再結成して現在も現役である。あくまでも活動範囲をカナダを中心としていただけに、世界的にブレイクすることはなかったが、'80'sに世界に進出していくカナダ出身のアーティストたちに影響を与えているバンドでもある。本アルバムは、彼らのキャリアの中でもピークと言える時期に発表されたものであり、カナダのチャートでNo.1に輝いた『My Girl』が収録されているアルバムということで、彼らの代表作でもある。(特にシングル曲のチャート成績は20年近くに20数曲をリリースしているが、ピークを記録している。)

収録曲は以下の全10曲である。『Sign Here』『So You Wanna Be A Star』『Tell It To The Telephone』『Too Many Enemies』『Living In Stereo』『Mr. Rock』『My Girl (Gone, Gone, Gone)』『(Don't Wanna) Live For A Living』『Walk On』『I Believe』。

シングル・カットされたのは2曲で、『My Girl (Gone, Gone, Gone)』はカナダのチャートで1位を獲得するヒットとなった。(彼らの発表したシングルでは唯一のNo.1である。)また、アメリカではBillboardで最高位22位を記録している。(この順位も、彼らのシングルの中でもBillboardでの最高位である。)そして2nd.シングルの『I Believe』はカナダで最高位7位、アメリカ・Billboardでは最高位33位を記録している。

お薦め曲は、ヒット・シングルの『My Girl (Gone, Gone, Gone)』と『I Believe』は当然で、それ以外としては『Sign Here』『Tell It To The Telephone』『Mr. Rock』『Walk On』という所をピックアップしておくことにする。

前作まではメンバーが5人であったが、本作からは3人となったことで、サウンドがコンパクトな形になってしまうのだが、彼らの自伝的なロック・スターの栄光と挫折の物語をコンセプトとしたコンセプト・アルバムにしたこととが、分かりやすい音楽になり、スリー・ピース・バンドのコンパクトな所とマッチしている。

派手な所は無いのだが、じっくりとロックを楽しんでいるということが伝わってくるアルバムでもある。ということで、地味ながらも10年を超えるキャリアに支えられたしっかりしたものがあるだけに、味わって聴くことをしておきたいアルバムである。そう言えば、'70's終盤から'80's初頭にはいくつかの名盤と呼ばれるコンセプト・アルバムが生まれていましたね。完成度と言うことではそういうメジャへなアルバムに決して引けを取らないだけのレベルになっているだけに、聴いておきましょう。

 

Wanna Be a Star

Wanna Be a Star

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Solid Gold Records
  • 発売日: 2009/02/10
  • メディア: CD

ワナ・ビー・ア・スター

ワナ・ビー・ア・スター

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エアーメイル
  • 発売日: 2008/06/11
  • メディア: CD

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CROWDED HOUSE『CROWDED HOUSE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らの1st.アルバムである。オーストラリア出身とニュージーランド出身というメンバー構成は、正にダウンアンダー勢力の結集ということになるグループであるが、既にダウンアンダー勢も世界へ羽ばたく道が開かれていて、本アルバムによって瞬く間に世界的スターの仲間入りをすることになる記念すべきアルバムである。本アルバムはオーストラリアでは1位、ニュージーランドでは3位を記録したが、カナダでは8位、アメリカでは12位、日本でも46位を記録するヒットとなっている。(イギリスが最高位99位ということで、他の国と比べると伸びなかった。)尚、Billboardの1987年の年間アルバム・チャートでは31位にランクインしている。

収録曲は以下の全10曲である。『Mean To Me』『World Where You Live』『Now We're Getting Somewhere』『Don't Dream It's Over』『LoveYou' Til The Day I Die』『Something So Strong』『Hole In The River』『I Walk Away』『Tombstone』『That's What I Call Love』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。デビュー曲の『Mean To Me』はオーストラリアのみのヒット(最高位26位)であったが、『World Where You Live』はオーストラリアでは43位と伸び悩んだが、アメリカではそれなりのヒットとなって、Billboardで最高位65位を記録して、世界への足がかりとなった。3枚目の『Now We're Getting Somewhere』はオーストラリアでは63位となって更に伸びなくなったが、ニュージーランドでは初めてチャートインして33位を記録した。そして彼らの名前を一躍世界に知らしめることになった『Don't Dream It's Over』が、オーストラリアで8位、ニュージーランドとカナダでは1位を獲得、アメリカでもBillboardで最高位2位(1987年の年間シングル・チャートでも13位にランクイン)、ドイツで13位、イギリスでも27位を記録した。そして『Something So Strong』はオーストラリアで18位、ニュージーランドで3位、カナダで10位、アメリカ・Billboardで7位(1987年の年間シングル・チャートでは83位にランクイン)している。

お薦め曲は、彼らの代表曲である『Don't Dream It's Over』と、全米でTOP 10ヒットとなって彼らのシングル曲の中では2番目のヒットとなった『Something So Strong』、更にシングル曲の『World Where You Live』『Now We're Getting Somewhere』、それ以外では『That's What I Call Love』をピックアップしておくことにする。

サウンドは爽やかさを感じる心地よい軽やかなロック、若しくはポップ色の強いロックということで、とても聴きやすいものである。また、メロディの方もキャッチーであるため、安心して聴いていられる。ただ、'80'sの商業ロックに準じた売れ線狙いの商業ポップと言っても良いでしょう。売れ線狙いだったことは、全米No.1ソングを生み出したことで成功したといえるが、後が続かなかったのは残念な所でしたけど...(日本では彼らも「一発屋」というイメージがあるが、全米TOP 10ヒットを2曲、カナダではTOP 10ヒットを5曲、ニュージーランドではTOP 10ヒット曲を6曲生んでいるため、「一発屋」ということは出来ない。)

1996年に一度解散して、2006年に再結成して現在も現役であり、2010年7月には3年ぶり6枚目のスタジオアルバム「INTRIGUER」がリリースされることになっているだけに、彼らの原点となる本アルバムを振り返って聴くということもよろしいかと...

 

Crowded House

Crowded House

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1991/12/16
  • メディア: CD

↓まもなくリリースとなる新作はこちら

Intriguer (W/Dvd) (Dlx) (Dig)

Intriguer (W/Dvd) (Dlx) (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Fantasy
  • 発売日: 2010/07/13
  • メディア: CD

Intriguer

Intriguer

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Fantasy
  • 発売日: 2010/07/13
  • メディア: CD


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BEST HIT USA 2010[2010/6/22] [音楽(etc.)]

野球中継の延長のために70分繰り下がっての放送となったが、そのために深夜の豪雨の影響を受けて、一部分が受信不能という事態になっちゃいました。BSの降雨減衰ということは良くあることであり、こういう場合は天気を恨むのだが、最近のこの番組はレベルが低く、半分はゴミという内容であるため、同でも良いところが見られなかったということで、それだけです。(再放送で改めて、という価値もない部分だったのが救いでした。)

時間の無駄遣いのOP-PVは1973年のPAUL McCARTNEY & WINGSの『Band On The Run』、OP挨拶に続いてはマイケル一周忌がいよいよという話から、先日は放送出来なかったものの権利関係がクリアされたことからそれをON AIRということで、1996年のMICHAEL JACKSON『2 Bad』でした。(6/25,26にWOWOWで放送するという案内があったが、BSデジタル局はお互いを助け合うことを盛んにやっていますね。)

続いて「HOT MENU」でRATT。インタヴューと『Best Of Me』でした。曲を途中でブチ切りとして「COUNTDOWN USA」に移行して20位から11位の発表でした。(この頃から雨が激しくなっていって、まともに見られなくなりました。)

CMを挟んでの「STAR OF THE WEEK」は途中から回復したが、CRAIG DAVIDが取り上げられていた。インタヴュー/曲/インタヴューの続きという構成であろうが、豪雨による降雨減衰のため、画面が復活したのは曲の途中でした。(C/D USAとSTAR OF THE WEEKだったらどうでもいいような部分なので、再放送の方も無視しますけど...)曲は『One More Lie (Standing In The Shadows)』のようでした。そして「C/D USA」の続き(10位から4位の発表)でCMへ。

CM明けは(つまらない)「大いなる伝説」、そして「TIME MACHINE」のコーナーへ。今回は6/22ということで、以下の4件が紹介された。

1963年:当時13歳だったSTEVIE WONDERがLITTLE STEVIE WONDER名義でリリースした『Fingertips Part 2』が初の全米チャートインした、8月(8/10付けから3週間)には3週連続1位となる大ヒット曲となる。(1963年のBillboard年間シングル・チャートでは8位にランクインしている。)、1968年:HERB ALPERT & THE TIJUANA BRASSの『This Guy's In Love With You』が全米シングル1位となり、4週連続1位の大ヒットとなった。H・アルパートがボーカルの曲では唯一の全米No.1ソングである。(1968年のBillboard年間シングル・チャートでは7位にランクインしている。)、1981年:JOHN LENNONを殺害して告訴されていたマーク・チャップマンに有罪判決が出た。(懲役20年)2001年に仮釈放申請が却下され、現在も服役中である、1990年:BILLY JOELがニューヨークのヤンキー・スタジアムでライヴを行った。彼はヤンキー・スタジアムでコンサートを行った最初のロッカーとなった。

6/22が誕生日のアーティストとして名前が出たのは以下の2人でした。TODD RUNDGREN(1948年生まれ)、CYNDY LAUPER(1953年生まれ)。

また、筆者のデータベースにあるそれ以外の6/22が誕生日のアーティストは、KATHERINE DUNHAM(1909年生まれ)、PETER PEARS(1910年生まれ)、HERMETO PASCOAL(1936年生まれ)、KRIS KRISTOFFERSON(1936年生まれ)、BOBBY HARRISON(1939年生まれ)、PETER ASHER(1944年生まれ)、ELIADES OCHOA(1946年生まれ)、DAVID LANDER(1947年生まれ)、ALAN OSMOND(1949年生まれ)、GREEN GARTSIDE(1956年生まれ)、TIM RUSS(1956年生まれ)、GARRY GARY BEERS(1957年生まれ)、NICOLA SIRKIS(1959年生まれ)、JIMMY SOMERVILLE(1961年生まれ)、BOBBY GILLESPIE(1962年生まれ)、EMMANUELLE SEIGNER(1966年生まれ)、SCHOOLLY D(1966年生まれ)、STEVEN PAGE(1970年生まれ)、JOSEPH VIJAY(1974年生まれ)、GORDON MOAKES(1976年生まれ)、TIM DRIESEN(1978年生まれ)、LEIRE MARTÍNEZ(1979年生まれ)、CHRIS URBANOWICZ(1981年生まれ)、SCOTT MacINTYRE(1985年生まれ)、JUNG YONG HWA(1989年生まれ)、という名前があります。

一方、6/22が命日のアーティストとしては、MARIA TĂNASE(1963年没、享年49歳)、PETER LAUGHNER(1977年没、享年24歳)、FRED ASTAIRE(1987年没、享年88歳)、DENNIS DAY(1988年没、享年72歳)、LEONID DERBENYOV(1995年没、享年64歳)、TED GÄRDESTAD(1997年没、享年41歳)、という名前があります。

今回はPAUL McCARTNEYの名前が出る。で、フィルムによる映像、当時としては珍しいプライベート映像ということ等を語ってから、1976年のWINGS『Silly Love Songs』でした。曲の後も色々と語ってから「C/D USA」のTOP 3を挟み、最後のリクエストへ。今回は1993年のNEW ORDER『Regret』でした。('90'sのものに対してはコメントしません。)

次回のEPG情報は、今を時めく歌姫、ケシャが緊急スタジオ出演!彼女の意外な素顔とは!?テクノ第一人者、ケミカル・ブラザーズも登場!25年前の全米1位は誰?、とあります。→25年前と言うと、1985/6/29付けということになるが、Billboardの1位は、シングルがBRYAN ADAMSの『Heaven』が2週目の1位、アルバムは「BEVERLY HILL'S COP」のサントラ盤が2週目の1位でした。以前、R & Rのチャートを取り上げていた時は、R & Rのチャートを取り上げるでしょうから、Billboardとは別の曲が1位ということもあったが、R & R誌が休刊となった現在では、チャートというとBillboardを取り上げることになると予想されるだけに、期待しない方が良さそうですね。

 

バンド・オン・ザ・ラン デラックス・エディション(初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2010/08/30
  • メディア: CD

Band on the Run

Band on the Run

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1999/02/24
  • メディア: CD
History/Ghosts

History/Ghosts

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 1997/07/01
  • メディア: CD
Infestation

Infestation

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Roadrunner Records
  • 発売日: 2010/04/20
  • メディア: CD
インフェステイション

インフェステイション

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ロードランナー・ジャパン
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: CD
Signed Sealed Delivered

Signed Sealed Delivered

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Import
  • 発売日: 2010/03/23
  • メディア: CD
涙をとどけて

涙をとどけて

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2010/04/14
  • メディア: CD
Wings at the Speed of Sound

Wings at the Speed of Sound

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
  • 発売日: 1993/06/15
  • メディア: CD
Republic

Republic

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: London Import
  • 発売日: 2000/06/26
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形泪30話(2nd.17話)[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]

銭形泪・裏ネタ編」も今回からは通算で30話となる2nd.17話の「真夏の百物語 ~怪談新耳袋殺人事件」に突入です。(通算で30話の大台に乗ったら、3/4まで来たことになります。)この物語の「裏ネタ編」は過去にはPART 7まで記している(2009/8/22、23、24、26、27、29、30日付けで記しています。)ので、PART 8からということになります。今回はサブタイトルにある言葉の「真夏」「百物語」「怪談新耳袋」について、「・30話(2nd.17話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして全て加筆することにしました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。

真夏」:夏の真っ最中のことを言う。別の言い方としては「盛夏(せいか)」「夏旺ん(なつさかん)」という言い方がある。梅雨が明けてからお盆までという一年の中でも最も暑い時期のことを指した言葉である。この時期は植物も最も生命感に溢れた時期となり、最も夏らしい時期である。尚、現代では学校の夏休みの時期がこれに該当する。(お盆以降もまだ熱い日が続くが、そちらは「晩夏」と言って、夏の終わりの時期ということになる。)

当然ながら、「真夏」を含めて「盛夏」「夏旺ん」はいずれもが夏の季語である。また英語では「Midsummer」と言う。

尚、「真夏日」という言葉があるが、これはその日の最高気温が30゜C以上となった日のことを言う。また、以前は最高気温が30゜C以上の日は全て「真夏日」と言ったが、2007年からは最高気温が35゜C以上を記録した日を「猛暑日」(それ以前は「酷暑日」という言い方があったが、公式に定められた言い方ではない。)と言うようになったため、「真夏日」は最高気温が35゜C未満で30゜C以上と言うことになった。

百物語」:怪談会で行われる一つの形式であり、怪談の会ではお馴染みのスタイルである。人々が集まって怪談話を行う際、100番目の話が終わると怪異が出現するとされているものである。そのため、怪談会では99番目の話が終わると、そのまま朝まで待って、100番目の怪談を語ることなく怪談会を終える、というのが一般的な形式である。

この方式で行われる怪談会では、100本の蝋燭(行燈などの場合もある。)を用意して、その全てに火を灯してからスタートする。1つの話(せいぜい5~10分程度)が終わると、1本の蝋燭の炎を消す。続いて次の話を始めて、これが終わるとまた1本の灯を消す。これを繰り返していくことで怪談会は進んで行く。

最後の1本として燃えている蝋燭の炎を消すと、怪異が起こり、妖怪が現れるとされていたので、一般的には99話で話を終える、という形で古くから行われていた。

この形の怪談会は室町時代に始まったとされているが、江戸時代になると盛んになる。特に、武士の間では、肝試しとして、または練胆の一つとして盛んに行われることになり、ブームとして全国的に広がることになる。それに伴って、日本に伝わる怪談話では飽きたらず、中国の怪談話が取り入れられることにもなった。

尚、怪談会で語られる怪談話は、幽霊や妖怪などの話でなくても、不思議な話(体験談など)でも良いとされている。このため、「○○百物語」という本を読んでいると、全く怖くないようなミステリアスな物語も含まれることになる。

ちなみに、百物語形式で怪談会を行うと、1話を5分で終えたとしても、100話となると8時間を超えることになる。よって、夜になって始めると、実際に100話まで語られることなく朝を迎えるということに(計算上は)なるので、100話目が語られることまで至らない計算になる。ということで、こういう催しを実際に行ってみるのも宜しいかと...

また、「百物語」というスタイルは、怪談会以外でも本にも用いられるスタイルである。(早い話、短編集ということになる。)延宝5年(1677年)に発行された「諸国百物語」で用いられたが、それ以降の怪談本ではお馴染みの形となって、宝永3年(1706年)に発行された「御伽百物語」、享保17年(1732年)に発行された「太平百物語」などが有名な百物語形式の怪談本として知られている。また、「怪談新耳袋」の原作である「新耳袋」の元ネタである江戸時代の「耳袋」も百物語形式の怪談本である。

怪談新耳袋」:原作は木原浩勝と中山市朗。実話を元にした怪談集「新耳袋」を原作として、BS-i(当時)で製作、放送された1話5分のショート・オムニバス・ホラー作品である。2003年2月に第1シリーズが放送され、以後、不定期に第5シリーズまでの95話と新シリーズの10話、更に3本の劇場用作品、6本の50分の中編ドラマが製作されている。(劇場版の第1作は8本の短編作品を集めたオムニバス作品で、第2作と第3作は長編作品である。)尚、劇場版第1作は8本のオムニバス作品であるが、この中の1つはTVの第3シリーズの中の1本と全く同じものである。また、第1話は20分の作品であるが、これを5分×4話に分割して、TVシリーズの95話に加えて全99話として、DVD-BOXがリリースされている。更に、2010年秋には劇場版の第4作が準備されている。

1話5分という短編作品として製作されたシリーズは第1から第5シリーズまではBS-i時代の作品てある。第1シリーズは全20話で、BS-iでの初放送は2003年2月、第2シリーズは全20話で2003年8月に放送され、第3シリーズは全15話で2004年5月に放送、第4シリーズは全20話で2005年3月に放送、そして第5シリーズの全20話が2006年7月に放送された。1話5分の短編作品の新作として、2009年5月に全10話が新たに製作放送されたため、現在では1話5分の作品は109話まであることになっている。(但し、通しの話数としては、「1話」から「99話」まではあるが「100話」が欠番となっていて、101話~110話までが存在している。)→百物語という形で整えるには、あと89話は何らかの形で作るように思われるが、果たして...???

劇場版は、第1作が「怪談新耳袋劇場版」として2004年8月に劇場公開された。(先に記したように、全8話のオムニバス作品である。)この中の1つ「視線」という物語には、銭形ーズの一人であるちゃん(堀北真希ちゃん)が出演している。劇場版第2作は「怪談新耳袋 幽霊マンション」で、劇場公開は2005年8月。シリーズ初の長編作品であって、主演はちゃんこと黒川芽以さんでした。劇場版第3作は「怪談新耳袋 ノブヒロさん」で、2006年7月に劇場公開された。(主演は内山理名。)長編作品である。そして2010年秋に、4年ぶりの劇場版新作となる第4作「怪談新耳袋 怪奇」が公開を控えている。(主演は真野恵里菜。)尚、これは「ツキモノ」と「ノゾミ」という2本の中編作品から成り立っているということから、OV作品として1話50分の中編作品として全6本が製作された「怪談新耳袋 絶叫編」に近い作品になるものと思われる。→2010年6月時点では、2010/9公開ということで、東京、川崎、横浜の3ヶ所だけとなっている。(今後、他の所にも上映館は増えていくことでしょう。)尚、川崎と横浜がTOHOシネマズということになっていることを考えると、これまでの劇場版3作よりはより多くの所で上映されるような予感がします。(但し、1週間か2週間だけというようなことになるかも...)

そのOV作品で1話50分の作品というと、2007年、2008年、2009年にそれぞれ2本ずつが制作されて、DVDのリリース直前にBS-i(2009年はBS-TBSに社名変更後である。)で放送されている。それぞれに「左右上下前後」というようにサブタイトルが付けられていて、2本×3年ということで、原点から見て、三次元座標の全ての向きに振られた物語が制作されたことになる。(但し、「前後」は「まえ」「うしろ」というようにひらがな表記となっている。)

また、この中編では、2007年の2本の「左右」の主演はちゃんこと小出早織さん(現在では「早織」に改名されました。)、2008年の2本の「上下」の主演はちゃんこと大政絢ちゃんということで、銭形ーズ「アフター・ケータイ刑事」ということで出演している。尚、2009年の2本の「まえ うしろ」では、銭形ーズは出演せずに、主演は山下リオということになった。

尚、銭形ーズ7人衆の中で「怪談新耳袋」シリーズに出演しているのは、の4人であるが、いずれもが「アフター・ケータイ刑事」での出演である。中でもちゃんは第4シリーズの全20話の半数となる10本と劇場版第2作に出演していて、4人の中でも最も出演本数が多いことになる。また、現時点では、ちゃん(宮﨑あおいさん)とちゃん(夏帆ポン)、ちゃん(あずあずこと岡本あずさ)の3人は出演していない。→2010年の劇場版第4作が岡本あずさ主演と言うことになっても良かったと思うのですが...

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓いくつか

百物語 (新潮文庫)

百物語 (新潮文庫)

  • 作者: 杉浦 日向子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1995/11
  • メディア: 文庫

巷説百物語 (角川文庫)

巷説百物語 (角川文庫)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 文庫

百物語〈第8夜〉―実録怪談集 (ハルキ・ホラー文庫)

百物語〈第8夜〉―実録怪談集 (ハルキ・ホラー文庫)

  • 作者: 平谷 美樹
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 文庫

幕末明治百物語

幕末明治百物語

  • 作者: 一柳 廣孝
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2009/07/24
  • メディア: 単行本

怪談実話 黒い百物語 叫び (幽BOOKS 怪談実話)

怪談実話 黒い百物語 叫び (幽BOOKS 怪談実話)

  • 作者: 福澤徹三
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2009/07/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ひとり百物語 怪談実話集 (幽ブックス)

ひとり百物語 怪談実話集 (幽ブックス)

  • 作者: 立原透耶
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2009/03/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

百物語 手塚治虫名作集 (3) (集英社文庫)

百物語 手塚治虫名作集 (3) (集英社文庫)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1995/03/08
  • メディア: 文庫

耳嚢〈上〉 (岩波文庫)

耳嚢〈上〉 (岩波文庫)

  • 作者: 根岸 鎮衛
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1991/01
  • メディア: 文庫

新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)

新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)

  • 作者: 木原 浩勝
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 文庫

怪談新耳袋 劇場版 [DVD]

怪談新耳袋 劇場版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

怪談新耳袋 百物語 DVD BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード、ビーエス・アイ
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 殴り込み! <東日本編> [DVD]

怪談新耳袋 殴り込み! <東日本編> [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 殴り込み! <西日本編> [DVD]

怪談新耳袋 殴り込み! <西日本編> [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 絶叫編 左 [DVD]

怪談新耳袋 絶叫編 左 [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 絶叫編 右 [DVD]

怪談新耳袋 絶叫編 右 [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード、ビーエス・アイ
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 絶叫編 上 ぶぅん [DVD]

怪談新耳袋 絶叫編 上 ぶぅん [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 絶叫編 下 ぎぃ [DVD]

怪談新耳袋 絶叫編 下 ぎぃ [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 絶叫編 まえ「すごい顔」 [DVD]

怪談新耳袋 絶叫編 まえ「すごい顔」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

怪談新耳袋 絶叫編 うしろ「記憶」 [DVD]

怪談新耳袋 絶叫編 うしろ「記憶」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD


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