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CHICAGO『CHICAGO 17』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表されたアルバムである。彼らの発表したアルバムの中では本アルバムが最大のセールスを記録しているのだが、チャート成績では、5枚の全米No.1アルバムを有する彼らであるものの、本アルバムは全米1位の座は獲得していない。最高位は4位であり、1984年のBillboard年間アルバム・チャートでは62位にランクインされている。'70'sに一時代を築き上げた彼らも'70's終盤から'80's初頭は低迷するが、1982年の前作アルバム「16」で復活を遂げ、その勢いを持続して、第2期黄金期を築き上げることになったアルバムである。

収録曲は、オリジナル版では全10曲であったが、現在ではボーナス・トラック1曲が追加されて、全11曲となっている。収録曲は以下の通りである。(ボーナス・トラックはラストの1曲である。)『Stay The Night』『We Can Stop The Hurtin'』『Hard Habit To Break』『Only You』『Remember The Feeling』『Along Comes A Woman』『You're The Inspiration』『Please Hold On』『Prima Donna』『Once In A Lifetime』『Where We Begin』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。『Stay The Night』がBillboardで最高位16位を記録して、前作からの勢いを維持していて、2nd.シングルの『Hard Habit To Break』がBillboardで最高位3位、1984年のBillboard年間シングル・チャートでは45位にランクインしていて、イギリスでも最高位8位を記録している。そして『You're The Inspiration』はBillboardで最高位3位、1985年のBillboard年間シングル・チャートで37位、イギリスで最高位14位を記録、『Along Comes A Woman』はBillboardで最高位14位、イギリスで最高位96位を記録している。

お薦め曲は、シングルヒットを記録している『Stay The Night』『Hard Habit To Break』『You're The Inspiration』『Along Comes A Woman』の4曲と『We Can Stop The Hurtin'』『Once In A Lifetime』をピックアップしておく。

ただ、本アルバムはセールスの点では彼らのアルバムの中で最高を記録しているが、本アルバムをもってボーカルのピーター・セテラが脱退するというように、彼らのキャリアに於いても重要なポジションに位置づけられるアルバムである。

サウンドの方は前作の路線を踏襲したものてあり、当時「産業ロック」と揶揄された売れ筋のサウンドである。(実際、シングル曲もヒットしましたし...)また、長いキャリアのある彼らにとったら、完成度の法も十分であり、こなれた感じで仕上げられている。まあ、これという欠点がないというのが本アルバムの欠点と言った所ですかね...

如何にも'80'sのサウンドという所で、バラード系ナンバーもロックよりのナンバーも、大きな欠点のないものであり、これぞ'80'sというサウンドであるだけに、安心して聴いていることが出来る。ただ、派手な所がなく、欠点と感じられるところも無く、ジャケットにしても彼らのアルバムにしては平凡過ぎて、完成度はしっかりしているのに全ての点では当たり前過ぎて平凡に感じてしまうアルバムとなっているため、かなり損をしているアルバムでもある。'80'sサウンドがお好きな方にとっては、抑えておきたいアルバムの1つであることだけは揺るがない所である。

 

Chicago 17

Chicago 17

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  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2006/10/03
  • メディア: CD

シカゴ17(紙ジャケ)

シカゴ17(紙ジャケ)

  • アーティスト: S.KIPNER
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2010/01/27
  • メディア: CD
シカゴ17

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/04/26
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形雷3話[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第3話「考古学者VS銭形雷 ~縄文人の変死体事件」の「裏ネタ編・増補」は今回で打ち止めとします。で、今回はこの物語ではこれが根底にあったと言うことから「捏造」について、これを行ったことでその「捏造」がはっきりと証明されたと言うことから「解剖」について、そして古物の鑑定に用いられた「放射性炭素法年代測定」について記します。尚、「捏造」については「・10話[裏ネタ編]PART 5」と「・23話(2nd.10話)[裏ネタ編]PART 10」で記したものをベースとして、「解剖」については「・6話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして加筆しました。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/1/16付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

捏造」:現在、慣用的には「ねつぞう」と読んでいるが、元々は「でつぞう」と読んでいた言葉である。(「でっちあげ」という言葉は「でつぞう」と読んでいたことことの名残である。)

事実ではないことを事実のように仕立て上げること、または事実のように流布することを言う。類義語としては「でっち上げ」「作り話」「嘘」「虚構」「フィクション」という言葉がある。英語では「Fabrication」と言う。

捏造されたものは、事実ではない事柄ということになるが、そういうものは結構身の回りにも色々とあるものである。特に、三流週刊誌に掲載されている記事であれば、たいていの記事は捏造というのは一般的な認識である。(ただ、その雑誌にすれば、その記事の内容は「推察」とか「推論」と言って、「捏造」とは認めないというのもパターンですが...)また、駅売りの某スポーツ紙に掲載されている記事は、誰もがコジツケでよくもまあ考えたものだ、という認識でいるのが常識になっている。(まあ、前意で「フィクション」と解釈して、話のネタにだけはなってくれますが... が、たいていのものは、よくもまあ想像力が働くものだと感心してしまうものですが...)

歴史を紐解くと、「捏造」ということは権力者が政敵を追い落とすために事件を「捏造」するということが頻繁に見られている。そうやって、政敵を追い落とし、独裁政権を進めると言うことは当たり前のように行われていた。

「ケータイ刑事」では、今回の物語だけでなく、「・1st.8話」でも考古学を舞台にして捏造が絡んだ物語があったが、考古学の世界では、これまでにも大規模な捏造事件が発覚したことがある。例えば、20世紀初頭に発見されたピルトダウン人(1950年に捏造された化石と断定された。)は半世紀近くも騒がせた捏造事件として知られており、日本では旧石器捏造事件が知られている。

解剖」:生体の一部、または全部の切開を行って、その構造や各組織の関連性などを観察、探求することを言う。(誰もが小学校の理科の授業で、カエルなどの解剖を行った経験があるでしょう。)「解体」または「腑分け」と言うこともある。

学問で行われる「解剖」には、「解剖学」と呼ばれるものと、死んだ人の死因を調べる「病理解剖」とがある。前者は学問上行われることであって、生体組織の構造や各組織の関連性などを探究する目的で行われるが、後者は死んだ人の死因を調べるために行われるものであり、大別すると2つのものがある。1つは殺人事件などの被害者のように犯罪性があると認められた死者に対して行われる「司法解剖」(刑事訴訟法が適用されることで解剖が行われることになる。)と、もう1つは事件性のない不審死の場合に死因の究明目的で監察医が死体解剖保存法に従って行う「行政解剖」である。

英語では、「解剖学」のことを「Anatomy」と言い、「解剖」や「切開」のことを「Dissection」、「死体解剖」のことを「Autopsy」と言うように、区別された単語がある。

この物語では、最初は縄文人とされていた(捏造でしたけど...)ことから事件性は無くて文化財扱いされたため、解剖を行うことが拒否されたが、縄文人と言うことが捏造とと示すに足りる証拠(指紋)が出たことから事件性ありということで、司法解剖ということで行われることになった。

放射性炭素法年代測定」:放射性同位体である炭素14の崩壊率から年代を測定するする方法のことである。「炭素14法」「C14法」「炭素年代測定」とも呼ばれている。また、英語では「Carbon Dating」と言う。

原理は、炭素の質量数は12であるが、質量数14である放射性同位体の炭素14は半減期が約5730年であること、及び普通の炭素化合物では、炭素12と炭素14との割合はほぼ一定であること、生体によって生み出された炭素化合物は定着すると炭素分子(原子)の交換が行われなくなるために、含まれている炭素14の崩壊によって炭素14の含有率が下がっていくという性質を利用して、その物質の年代を推定するものである。(炭素14の割合が基準となる一定量の半分になるには半減期の5730年という時間が必要であり、その場合は約5730年前のものと推定される。)

但し、大気圏内核実験や宇宙から飛来する放射線の影響もあるため、基準となる炭素14の割合が微妙変化していることから、1950年を基準として、そこから何年前のものというように実年代が表記されることになる。また、炭素14の含有率は炭素12に比べて一兆分の1(10の「-12乗」)という微量であり、検出精度と検出限界があるため、4、5万年前というのが測定限界とされている。当然のことながら、炭素14の測定誤差から来る年代推定誤差があるため、正確な年代測定までは不可能である。

この物語では5000年前のものの検出に関しては多少の誤差があるものの特に問題はないが、「5年前」と判定された所に対しては測定方法と測定限界を考えると、あり得ないことである。(そもそも、1950年を基準年としているため、この物語の本放送は2006/1/15だったので、5年前というのは2001年と考えられるが、2001年ということが算出されること自体が炭素14法を用いた測定ではおかしいことになる。(何せ、基準年よりも未来ということになるため、炭素14の含有率が微量とはいうものの増えていることになるが、これは原理的にあり得ないことである。)よって、ここでは「5年前」とするのではなく、最低でも「50年前」(誤差があることを考えると、±数年があるため、基準年となる1950年と判断できる。)とするべきでしたね。(脚本の甘い所でした。)

尚、この方法は古いものを調べるには有用であるが、当然のことながら、それなりの誤差が出る。半減期が約5700年であることから、やはり5000年ぐらい前のものになるとそれなりに信頼される数字が算出されるが、新しいものになるほど誤差の影響が大きくなるため、数百年というものは誤差が大きすぎて信頼できるような年代測定は出来ない。まあ、捏造されたものの証拠ということでは役に立つことも可能(数千年前という数字が算出されないということ捏造の証拠になる。)ですけど...

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

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↓いくつか(参考まで)

論文捏造 (中公新書ラクレ)

論文捏造 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 村松 秀
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 新書

捏造の世界史 (祥伝社黄金文庫)

捏造の世界史 (祥伝社黄金文庫)

  • 作者: 奥菜 秀次
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2008/04/11
  • メディア: 文庫

科学者の不正行為―捏造・偽造・盗用

科学者の不正行為―捏造・偽造・盗用

  • 作者: 山崎 茂明
  • 出版社/メーカー: 丸善
  • 発売日: 2002/03
  • メディア: 単行本

旧石器遺跡捏造 (文春新書)

旧石器遺跡捏造 (文春新書)

  • 作者: 河合 信和
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 新書

旧石器捏造事件の研究

旧石器捏造事件の研究

  • 作者: 角張 淳一
  • 出版社/メーカー: 鳥影社
  • 発売日: 2010/05/13
  • メディア: 単行本

神々の汚れた手―旧石器捏造・誰も書かなかった真相 文化庁・歴博関係学者の責任を告発する

神々の汚れた手―旧石器捏造・誰も書かなかった真相 文化庁・歴博関係学者の責任を告発する

  • 作者: 奥野 正男
  • 出版社/メーカー: 梓書院
  • 発売日: 2004/06/01
  • メディア: 単行本

発掘捏造

発掘捏造

  • 作者: 毎日新聞旧石器遺跡取材班
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本

新クイックマスター 解剖生理学

新クイックマスター 解剖生理学

  • 作者: 竹内 修二
  • 出版社/メーカー: 医学芸術社
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 単行本

やさしい美術解剖図―人物デッサンの基礎

やさしい美術解剖図―人物デッサンの基礎

  • 作者: J.シェパード
  • 出版社/メーカー: マール社
  • 発売日: 1980/02
  • メディア: 単行本

ぜんぶわかる人体解剖図―系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説

ぜんぶわかる人体解剖図―系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説

  • 作者: 坂井 建雄
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 単行本

人体解剖図

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  • 作者: ベンジャミン・リフキン
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2007/12/01
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カラーアトラス人体―解剖と機能

カラーアトラス人体―解剖と機能

  • 作者: 横地 千【ヒロ】
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 1991/04
  • メディア: 大型本

年代を測る―放射性炭素法 (1978年) (中公新書)

  • 作者: 木越 邦彦
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1978/02
  • メディア: 新書


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ケータイ刑事銭形泪31話(2nd.18話)[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]

今週は「名曲探偵アマデウス」が新作ではないので、ちゃんにピンチヒッターを務めて貰います。尚、来週はファイルNo.069のドビュッシー「水に映る影」です。(その次はファイルNo.070のムソルグスキー「交響詩『はげ山の一夜』」です。)


銭形泪・裏ネタ編」も今回からは通算で31話となる2nd.18話の「君の瞳はゲッツーコース! ~野球大会殺人事件」に突入です。この物語の「裏ネタ編」は過去にはPART 8まで記している(2009/8/31、9/2、3、5、6、9、10、12日付けで記しています。)ので、PART 9からということになります。今回はサブタイトルにある言葉から「」「ゲッツー」「野球」についてを、いずれも「・31話(2nd.18話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。

」:目の中にある「瞳孔」のことである。(特に略語と言うものでは無く、「瞳」という場合と「瞳孔」と言う場合の両者がある。)また漢字表記の場合、「眸」と記す場合もある。英語では「Pupil」、ドイツ語とフランス語では「Pupille」(但し、発音は異なる。)、イタリア語では「Pupilla」、スペイン語では「Pupila」と言う。

脊椎動物の目に於いて、内部に入る光の量を調整する役割をするものであり、その径を変化させることでそれを行う。黒い部分である孔の大きさの調節をするのは周囲にある「虹彩」と呼ばれる部分である。(カメラの光学系では、「虹彩」が絞りの役割をしていて、「瞳孔」は絞りによって隠されない部分ということになる。)目の中央にある黒い部分であるが、黒く見えるのは、この部分を通過した光は眼球内部に殆ど吸収されるためである。→カメラのレンズに於いて、絞りの役割と同じことを行っているものである。(カメラは機械的なものであるが、こちらは生態的なものという違いはありますけど...)

明るい場所では瞳孔が小さくなり、これを「縮瞳(しゅくどう)」と言う。逆に暗い場所では瞳孔が大きくなり、これを「散瞳(さんどう)」と言う。人間の瞳の大きさは、縮瞳では1~2mm程度、散瞳では6~8mm程度の大きさとなる。また、縮瞳と散瞳は、明るさだけで起こるのではなく、交感神経や副交感神経の興奮によっても起こる。(交感神経が興奮すると「散瞳」が起こり、副交感神経が興奮すると「縮瞳」が起こる。)

人間の瞳孔は円形であるが、動物によっては円形ではない瞳孔を持っているものもいる。例えば、猫は縦長の瞳孔であり、馬や羊は横長の瞳孔である。(形は異なっても、役割は同じである。)

「瞳」という言葉で思い出すのは、1942年のアメリカ映画「カサブランカ」(マイケル・カーティス監督、ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン主演。)の有名な台詞で、「Here's looking at you, kid.」というものがある。原語の英語では「瞳」という言葉に相当する単語は無いが、これの日本語訳として「君の瞳に乾杯」というのは名和訳として、あまりにも有名である。(これは映画の方も余りにも有名な作品ですね。また、劇中で使用されている名曲『As Time Goes By』も余りにも有名であって、多くのミュージシャンたちがカヴァーしていることでも誌競れているスタンダード・ナンバーですね。)

ゲッツー」:野球やソフトボールにおいて、一度のプレーで2つのアウトを取ることを言う。「ダブルプレー」または「併殺」とも言う。英語の「Get Two Out」という意味であるのだが、このままでは言いにくいということから、その省略形として用いられるようになった言葉であって、歴とした和製英語である。→英語では「Double Play」と言って、「Get Two(ゲッツー)」と言っても全く通じない。(ニュアンスとしては伝わるかも知れませんが...)

尚、一度に3つのアウトを取ることを「トリプルプレー(Triple Play)」「三重殺」と呼ぶが、「Get Three Out」の意味となる「ゲッスリー」と言うことは無い。(ダブルプレーはよくあるプレーであるが、トリプルプレーは滅多に起こらないプレーであるためでもある。)

尚、野球は1イニングに3つのアウトでチェンジとなるため、普通に考えると、1イニングに併殺打は1度しか起こらないのだが、プロ野球でも1イニングに2度の併殺打が記録されたことが複数回あり、大リーグでも同様に何度か記録されている。(最近では、2010/4/4の日本ハム-西武の試合で記録されている。)

野球」:英語では「Baseball」、1チーム9人で、2つのチームが対戦するという形で行われる団体球技であって、口語に攻撃と守備を入れ替わる形で行い、得点を競い合う球技である。現在では、アメリカを中心として、北中米やカリブ海諸国と、日本や韓国、台湾などの東アジアでは盛んであるが、欧州、アフリカ、南米ではマイナー・スポーツとされている。

19世紀中頃のアメリカで生まれた球技であるが、ルールについてはその当時から小まめな変更が行われている。ルールの改正によって次第にゲームとして整備されていくことになって、現在の形になったのは19世紀の終盤である。

現在では「公認野球規則」としてルールが定められている。尚、同時に、「ゲームの目的は勝つこと」と公認野球規則に記されている。(「勝つこと」を目的としているスポーツは意外と少ないのが現状である。→消化試合としてやる気のないようなプレーをしていると、公認野球規則に反していることになるのですが...)

で、目的が「勝つこと」としているのに、日本のプロ野球では同点の場合には規定回数までの延長戦を行って、それでも同点で終了した場合は「引き分け」となるが、これって「勝つこと」が目的という規則に完全に反していることですね...ちなみに、アメリカ・大リーグでは、決着が付くまで延長戦が延々と続けられることになっているため、「引き分け」は存在しない。(一時中断で、同点の状態でゲームが中断していることはありえるが...)

試合は、守備と攻撃を口語に行い、守備に就いているチームの投手が投げたボールを打ち、内野に設けられた一塁、二塁、三塁を経て本塁に到達すると1点が入る。守備をしている時は、攻撃側の選手が本塁に戻らないようにアウトを取るようにして、3つのアウトを取ると攻守を交代して、同じ要領で続けていく。

3つのアウトを区切りとして、それを1イニングと呼び、それが9回まで行い、得点の大小で勝敗を決める。尚、9回については、後攻めのチームがリードしている場合は、9回の後攻めの攻撃を行わずに勝負が付けられる。→点を知り合うゲームということでは合理的な考えであるが、攻撃機会の均等制の観点からは不公平という意見もある。(この考えは、サッカーやバスケットボールなどのように試合時間が定められている球技が盛んな国に広くあり、この考えが、野球が普及しない一つの要因ともされている。(野球のルールをよく分かっていないことからくるものですけど...))

9人の選手を1チームとして、2チームの対戦によってグラウンドで行う球技であるが、選手の途中交代は認められている。(途中で交代して退いた選手はその試合には再出場出来ない。)よって、最初から最後まで9人ずつで試合が行われるということは希であり、交代要員の選手が数名いる。(但し、草野球では人数が足りない場合などでは、一度退いた選手でも再出場を認めるという特別ルールが設けられる場合もある。)

ちなみに、日本のプロ野球の試合では、ベンチ入り出来る選手の数は1チーム25人となっている。高校野球では、現在では地方大会では20人、全国大会では18人となっているが、昔は14人という時代があって、15人、16人を経て18人に増えた。

野球が日本に入ったのは、明治初期の1871年(=明治4年)で、来日したアメリカ人ホーレス・ウィルソンが東京開成学校予科(高等教育機関である。)で教えたのが最初であり、これが後に全国に広まることになった。(日本では学生野球としてスタートした。)大学野球を中心として、高校野球が生まれ、その後、1936年に日本職業野球連盟が設立されて、プロ野球がスタートしている。

また、使用されるボールには「硬式」と「軟式」があるが、これは使用するボールの違いがあるだけで、ルールについては特に変わることは無い。また、プロ野球、大学、社会人、高校野球では「硬式」のボールを使用する。(軟式のボールを使う野球は「軟式野球」と言う。軟式野球は日本で生まれた球技である。)

また、ソフトボールは野球から派生した球技であり、ルールは野球に似ているが、使用するボールの違いをはじめ、野球とは異なるルールを持っていることから、野球とは独立した別の球技とされている。(野球が普及していない国では、野球は男性球技であり、ソフトボールは女性球技、則ち、同じ球技で男性と女性に分かれている球技だという誤った認識があるのもまた事実である。)→ソフトボールは「塁球」とも言って、「野球」とは完全に異なる球技であり、女性専用のスポーツではないというのは、野球が普及している国では常識です。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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クリアな瞳―角膜移植による視力向上

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子どもの近見視力不良―黒板は見えても教科書が見えない子どもたち (健康双書)

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野球の教科書<第2版>

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考える野球

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野球のひみつ (学研まんが 新ひみつシリーズ)

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野球技術 打撃編―小学生、中学生、高校生のためのバッティング技術

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  • 出版社/メーカー: 舵社
  • 発売日: 2006/07
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野球技術 フォーメーション編―野球を始めたら、必ず覚えよう守備のフォーメーション

野球技術 フォーメーション編―野球を始めたら、必ず覚えよう守備のフォーメーション

  • 作者: 西井 哲夫
  • 出版社/メーカー: 舵社
  • 発売日: 2007/02
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野球技術―投手・捕手・内野手・外野手

野球技術―投手・捕手・内野手・外野手

  • 作者: 西井 哲夫
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公認野球規則〈2010〉

公認野球規則〈2010〉

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少年野球「ルール」のすべて (主婦の友ベストBOOKS)

少年野球「ルール」のすべて (主婦の友ベストBOOKS)

  • 作者: 本間 正夫
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ハンディ版少年野球―ルール・審判・スコアの付け方

ハンディ版少年野球―ルール・審判・スコアの付け方

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  • 出版社/メーカー: 池田書店
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だれでもわかる野球のルールとスコアのつけ方 (LEVEL UP BOOK)

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ぼくらの野球・ルール入門 (ジュニアライブラリー)

ぼくらの野球・ルール入門 (ジュニアライブラリー)

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ひと目でわかる少年野球のルール (ジュニアライブラリー)

ひと目でわかる少年野球のルール (ジュニアライブラリー)

  • 作者: 北島 仁
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本

わかりやすい野球のルール (スポーツシリーズ)

わかりやすい野球のルール (スポーツシリーズ)

  • 作者: 粟村 哲志
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: 文庫


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