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THE ROCKY HORROR PICTURE SHOW (SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1975年のイギリス映画「ロッキー・ホラー・ショー」である。1973年にロンドンで初演されたミュージカルの映画化作品であるが、舞台の方も超ロングランとなり、'70'sの新たなミュージカルとして歴史に残る作品になったことでも知られている。また、本作映画の方はカルト的な作品としての人気も高く、'70'sの傑作作品の一つとして知られている。

作品データを記しておくと、時間は99分、原作はリチャード・オブライエン、監督はジム・シャーマン、脚本はジム・シャーマンとリチャード・オブライエンの2人、撮影はピーター・サシツキー、音楽はリチャード・ハートレイである。そして出演は、ティム・カリー、バリー・ボストウィック、スーザン・サランドン、リチャード・オブライエン、ジョナサン・アダムス、ミート・ローフ、チャールズ・グレイ、パトリシア・クイン、リトル・ネル、ピーター・ヒンウッド、たちである。

全編に有名なSF映画や怪奇映画(と言っても、本作は1975年の製作であるため、世界的にヒットしたあのSF作品は当然ながら含まれていない。)のパロディが散りばめられていると言うことも本作のお楽しみの一つである。(有名な作品であり、カルト的な人気があるため、色々と語られているので、ここでは内容の方は省略します。)

で、以前から本作のサントラ盤はリリースされていたが、2000年になって25周年と言うことで、サントラ盤が装いも新たに記念盤という形でリリースされているので、そのサントラ盤を中心に取り上げることにする。

オリジナル版のサントラは全14曲の収録であり、1989年には2曲のボーナス・トラックを収録したものがリリースされているが、本盤では1989年版のボーナス・トラックを排除して、新たな曲を追加しての全19曲になっている。但し、オリジナル版では1つの曲としてまとめられていたものを分離独立させたものもあるため、「5曲の追加」ということにはならない。また、追加された曲は、ボーナス・トラックのように後ろに追加されているのではなく、適宜途中に挟んでいる。

収録曲は以下の全19曲である。『Science Fiction Double Feature』『Dammit Janet』『Over At The Frankenstein Place』『Time Warp』『Sweet Transvestite』『The Sword Of Damocles』『I Can Make You A Man』『What Ever Happened To Saturday Night』『I Can Make You A Man (Reprise)』『Toucha-Toucha-Touch Me』『Once In A While』『Eddies Teddy』『Planet Schmanet Janet Floor Show』『Rose Tint My World』『Dont Dream It Be It』『Wild And Untamed Thing』『I'm Going Home』『Super Heroes』『Science Fiction Double Feature (Reprise)』。

従来のサントラ盤でも十分楽しむことが出来るが、劇中に登場した曲でも未収録の曲があった。それが本盤には収録されたことで、劇中使用曲は全て収録されている。しかも、普通のサントラ盤と違うのは、劇中の使用状態のものが収録されているため、曲の前に台詞が被っているということになっている。この点では、純水二極のみを聴きたいと思う人からはクレームが寄せられることになったが、本盤は25周年記念盤であるため、劇中使用状態がそのままという方が逆に面白い構成と言うことが出来る。(但し、映画でのしようされたものをそのまま持ってきているため、「手抜きの記念盤」ということも出来ますが...)

曲のみを楽しみたいという方は通常盤のサントラがあるのでそちらでということで、内容的にちょっと変わっているものに価値観を感じる方がチョイスするサントラ盤ということで、カルト作品にカルト的なサントラ盤の選択肢が出来たと思えば、実に面白いところである。本盤はそういう洒落という要素もあるだけに、相違かことが理解できる方にはうってつけのサントラ盤と言うことが出来る。(まあ、万人向けではないと言うことだけは羽後か使用のないところですけど...)

 

The Rocky Horror Picture Show

The Rocky Horror Picture Show

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2000/10/03
  • メディア: CD

↓通常盤はこちら

The Rocky Horror Picture Show (1975 Film)

The Rocky Horror Picture Show (1975 Film)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 1989/05/12
  • メディア: CD

Rocky Horror Picture Show ./ O.S.T.

Rocky Horror Picture Show ./ O.S.T.

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sanctuary UK
  • 発売日: 2008/03/12
  • メディア: CD

↓映画はこちら。35周年記念版は10月リリースです。

ロッキー・ホラー・ショー 製作35周年記念 (完全版) [Blu-ray]

ロッキー・ホラー・ショー 製作35周年記念 (完全版) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

ロッキー・ホラー・ショー [DVD]

ロッキー・ホラー・ショー [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

ロッキー・ホラー・ショー (2枚組特別編) [DVD]

ロッキー・ホラー・ショー (2枚組特別編) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


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DREAMS SO REAL『ROUGH NIGHT IN JERICHO』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年に発表された彼らの2nd.アルバムである。本アルバムのタイトルを聴いて、1967年のディーン・マーチン主演の同名タイトルの映画(邦題は「ジェリコ」)を思い出す方がおられると、かなりの映画通ということになる。が、映画とは20年以上も製作時期に差があり、全く関係ない。ヒットの規模と言うことでは、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位150位を記録しているが、ブレイクするというところまでは行かなかった。

収録曲は以下の全10曲である。『Rough Night In Jericho』『Heart Of Stone』『Bearing Witness』『Victim』『California』『City Of Love』『Open Your Eyes』『Distance』『Melanie』『Love Fall Down』。

この中からはアルバム・タイトル・ナンバーの『Rough Night In Jericho』と『Bearing Witness』がシングル・カットされているが、前者はBillboardのメインストリーム・ロック・チャートで最高位28位を記録してMTVでも派手にON AIRされたのだが、HOT100にはランクインせず、後者もさっぱりという結果であった。

お薦め曲はアルバム・タイトル・ナンバーの『Rough Night In Jericho』と『Victim』『City Of Love』『Open Your Eyes』という所をピックアップしておく。

彼らは、結構な大物ミュージシャンの支援もあったのだが、これというヒット曲は生まれず、4枚のアルバムを発表た後、1993年に解散してしまうことになる。(それでも結成は1983年なので10年は活動したことになる。)

彼らの結成当時(1983年)というと、第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの嵐が収まり、マイケルやB・スプリングスティーン、プリンスなどのアメリカ勢の巻き返し、更には産業ロックの台頭ということで、アメリカの音楽が復権する時期であり、活躍の道があるということで期待されたが、そういう時流に乗り損ねて、アルバム・リリースが遅くなり、ミニ・アルバムが1985年に、1st.アルバムが1986年というように遅くなったことも残念な要因となってしまった。(逆に、ロック・バンドの層はそれだけ厚いということでもある。)とは言っても、4枚もアルバムを製作したということは、それだけ期待もされていたことの証でもあるのですが...(実際は、彼らのように複数枚のアルバムをリリースすることなく、アルバムをリリースしたもさっぱりで、それだけで消えていくバンドが多いことを考えると、色々とプッシュされていた彼らは幸せな方ではありますが...)
ということで、メジャーな存在ではないものの、'80'sの音楽を象徴するMTVがお好きという方に取っては、ブレイクしなかったものの、結構目にすることのあったバンドとして彼らの名前は認知されている。ちょっと変わったマイナー・バンドであるが、こういうバンドを捜して聴いてみるというのもまた違った意味で面白い所である。機会があれば聴いてみることをお勧めします。

 

Rough Night

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Arista
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形泪33話(2nd.20話)[裏ネタ編]PART 12 [ケータイ刑事]

銭形泪」の2nd.第20話(通算では第33話)「赤坂の中心で、愛を叫ぶ! ~時効直前!赤坂超美人ホステス殺人事件」の裏ネタ編・増補は今回で最後です。で、今回は、高村さんに対してちゃんがこれのことでこぼしていたことから「見栄」について、高村さんは自分のことをこう言っていたということで「スペードのエース」について、そしてこれのことで盛り上がっていたということで「ダイイング・メッセージ」について記します。尚、「ダイイング・メッセージ」については「・25話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/9/24、26、27、30、10/1、3、4、6日付けで記しています。)

見栄」:他人を意識して、自分を良く見せようてすること、体裁を繕うことである。尚、これを行うことは「見栄を張る」と言う。

尚、「見え」と記した場合は、見えるさま、隠れないさま、という「見たもの/見たままの姿」と意味となり、「見得」と記すと、歌舞伎の演出のために用いられるものであって、感情が頂点に達したことを示すために、一瞬静止して目立つ特別なポーズをすること、という意味となる。→複数の同音異字形がある言葉ということで、表記が違うと異なった意味があると言う言葉である。そのため、話し言葉で使う場合は前後の単語から判断するしか区別することは出来ないため、言葉の使い方には注意が必要と言うことになる。書き言葉であれば、正しく表記して、しっかりと使い分けないとならない言葉ということになる。

尚、「見得」は、元々は歌舞伎に見られるものであるが、ヒーロー作品の場合には主役の正義の味方(ヒーロー)が名乗りなどのシーンで特定の目立つポーズをするが、現在ではそれも「見得」に含まれる。(一般的には「名乗りのポーズ」などと言って「見得」とは余り言わないが、完全に「見得」ということが出来る。)また、ちゃん(をはじめ、銭形姉妹全員がそうであるが)の口上も「見得」と言うことが出来ますね。

人は誰でも、大なり小なりの程度差があるが、(他人に)良く見られたいという気持ちがあるため、大なり小なりの見栄を張ってしまうものである。が、中には見栄を張ることに「嘘をつく」というのと同じ気持ちを持ってしまい、悩んでしまうという人がいるのもまた事実である。また、この物語の高村さんのように、一切の罪悪感を感じることなく見栄を張る人もいる。結局は人それぞれということになるのだが、「見栄を張っても無意味である」という気持ちが少しでも芽生えれば、悩む人も全く悩まない人も少しは見栄を張らなくなるのでは...???

英語では「Vanity」や「Show」という言葉がこれに該当する。(「見得」のことは「Pose」と言う。)

スペードのエース」:「スペード」はトランプで使用される4つのマークの中の1つである。また、4つの中では最も強いものとされていることが多くのトランプ・ゲームでのルールとなっている。このマークは、剣の形状を記号化したとされていて、騎士を象徴しているマークである。(ハートは「僧侶」「聖杯」を意味し、ダイヤは「商人」を意味し、クラブは「農民」を意味していることから、騎士が一番強いということでスペードが強いとされている。)

一方、「エース」は「第一人者」「とっておきの存在」という意味である。元々「エース(A)」は「1」を表していて、トランプやサイコロで「1」を表していたが、トランプの「1(A)」は最も強いカードであることから「切り札」となっていた。で、その意味が転じて「最も優れたもの」「第一人者」という意味になった。そしてこの意味で、スポーツら世界ではチームの主力選手のことを、野球では主戦投手のことを、サッカーでは最も力のあるストライカーのことを指すようになった。

よって、「スペードのエース」とは、トランプに於いて、最も(数字の点で)強いカードである「A(エース)」の中で、かつ、最も強いマークである「スペード」ということになるため、最強のカードを意味することになる。

よって、この意味から他の意味にも転じて、「最強の存在」「一流の中の一流(則ち「超一流」)」という意味として使われる。ということは、高村さんが捜査に於いて「スペードのエース」ということになると、頼りになる存在で、事件の謎を解く中心人物ということになる。→「自称」だからこれぐらいの構わないかと... 実際、泪ちゃんも、高村さんのこの言葉に反応しないのは、言うまでも無くそのような存在になっていないからですね。(誰の目にも明らかですね。)

尚、トランプに於いては「スペードのエース」は最強のカードということになるため、特別な意味がある。そのため、他の3つのエース(ハート、ダイヤ、クラブのエース)では、マークの大きさは2~10のカードに記されるのと同じ大きさであるが、スペードのエースだけは大きく記されているものが多い。(または、大きく記し、その中に模様が描かれていたりすることもある。)これは、トランプには税金が掛けられているという歴史の名残である。(1628年にイングランド政府がスペードのエースに税金を掛けることを決定した、そして、納税証明印ということから、マークのサイズを大きくし、凝ったデザインにして偽造防止対策とした。そしてその時の名残が現在まで受け継がれている。→この税金は、日本でも同様に掛けられていて、1902年に制定された骨牌税から始まり、1957年にトランプ類税に改正され、1989年の消費税導入で廃止された。尚、一組のカードに60円の税金が掛けられていたが、児童用トランプ、個人が自分で使用するために作ったトランプは非課税であった。)

ダイイング・メッセージ」:英語では「Dying Message」。死亡した人間が、死の間際に残したメッセージのことである。ミステリーの世界では、殺人事件の被害者が犯人を示そうとして残すものとしてお馴染みのものであり、刑事ドラマなどでは当たり前のものとなっている。

しかし、例えダイイング・メッセージによって犯人を示すメッセージを残したとしても、犯人がそれに気づき、残されたダイイング・メッセージを消してしまったり、被害者が死んだ後に犯人がそのダイイング・メッセージを逆に利用して捜査を混乱させるための細工を行うことがあるため、ダイイング・メッセージは暗号のようなものになることが多い。とは言っても、被害者は死を目前にしているだけに、暗号と言っても複雑なものを作っているような時間もないのが一般的であるため、現実の事件ではこれが堂々と残っていると言うことは殆ど無い。また、残っていてもそのまま信用するというのもまた問題がある。

実際、ダイイング・メッセージが残されていた現実の事件でも、取り調べ時点では犯人が自供したが、裁判ではそれを自白を強要されたと主張して、それが認められて無罪判決が出た判例がある。→それ以上に犯人の犯行を証明する証拠がなかったということでもあり、より確実な証拠が必要と言うことである。(ダイイング・メッセージは信憑性に疑問があるため、これが犯人を特定する決定的な証拠として扱われることは無く、容疑者を絞るための参考資料とされる程度である。)

とはいうものの、ミステリー小説や推理ドラマの世界では、ダイイング・メッセージの謎を解くというのも醍醐味の一つとなっていて、人気のあるものの一つとなっている。兎に角、犯人に気づかれないように暗号のように残す必要があるため、フィクションの世界ではかなり凝ったダイイング・メッセージが登場することもある。当然のことながら、犯人が捜査を混乱させる目的で、わざと偽りのダイイング・メッセージを残す場合もある。それだけに、フィクションの世界での謎解きとしては非常に面白いということにもなり、名探偵がダイイング・メッセージに弄ばれるということもしばしばである。

尚、ミステリー小説の世界でダイイング・メッセージがよく登場するのはエラリー・クイーンの作品が有名である。(「ケータイ刑事」もダイイング・メッセージは多いですね。→ダイイング・メッセージだけで犯人を特定してしまうという事件もいくつかありました。)

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

見栄講座―ミーハーのための その戦略と展開

  • 作者: ホイチョイ・プロダクション
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: -

不思議な心理ゲーム〈3〉“見栄っぱり人間”と“意地っぱり人間” (青春BEST文庫)

  • 作者: 浅野 八郎
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 1991/06
  • メディア: 文庫

見栄の商品学―ああ、ほめられたい (日経bizTech BOOKS)

見栄の商品学―ああ、ほめられたい (日経bizTech BOOKS)

  • 作者: 井原 哲夫
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本

見栄―人生の落し穴 (1971年) (柏樹新書)

  • 作者: 永杉 喜輔
  • 出版社/メーカー: 柏樹社
  • 発売日: 1971
  • メディア: 新書

 

↓こういう作品があります。

スペードのエース [DVD]

スペードのエース [DVD]

  • 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN
  • メディア: DVD

↓主役のレッドは「スペードエース」でした。

ジャッカー電撃隊 VOL.1 [DVD]

ジャッカー電撃隊 VOL.1 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

↓こういうものもあります。

万葉人の遺言―歌に隠されたダイイング・メッセージ

  • 作者: 新田 純子
  • 出版社/メーカー: コスモの本
  • 発売日: 1992/05
  • メディア: ハードカバー

ダイイングメッセージ 1 (ジャンプコミックスデラックス 謎解きコミック)

  • 作者: 長谷部 史親
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1990/05
  • メディア: -


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