SSブログ

「THE REBEL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年のイタリア映画「アウトロー・コップ」である。イタリア映画は日本で劇場公開になるというのは少ないが、本作は本国公開から約1年後の1988年9月に日本でも劇場公開になっている。国際テロリスト壊滅のために活躍するはぐれ刑事の戦いを描いたアクション作品である。

作品データを記しておくと、時間は104分、監督はステルヴィオ・マッシ、脚本はボッシ・フーバーとアート・ベルヌの2人、撮影はピエール・ルイジ・サンティ、音楽はステルヴィオ・チプリアーニである。そして出演は、マウリツィオ・メルリ、ユッタ・スペイデル、ルネ・コルデホフ、アーサー・ブラウス、たちである。

刑事を退職したニック・リチャードだったが、ある日、元上司のトニーが訪ねてきて、ヴェニスのガラス工場を訪ねるドイツ要人の警護を引き受けてしまうことになる。最初は渋々だったニックだったが、任務となると昔の血が甦るものであり、任務を開始する。で、現場でその要人を暗殺しようとするスナイパーを発見したことで、身を挺して要人を守るが、自分は撃たれてしまう。が、傷を押して、犯人を追うニック。追いつ追われつの後、スナイパーを逮捕したニックは、背後に国際的なテロ組織があることを知った。で、ニックはそのテロ組織を壊滅させるために立ち上がった。敵を知るには内部に潜り込むことが必要で、彼は囮捜査を進めるために敵組織に潜入することを試みる。で、巧みに潜入することに成功した。やがてニックは、テロ組織の一員の女・ヴィヴィアンと愛を交わしあうようになる。そしてニックはヴィヴィアンに自分の正体を打ち明けた。が、その翌日、ヴィヴィアンは惨死体として発見された。組織は囮捜査官がいることを知り、ニックは愛した女の復讐のために壮絶な戦いへ突入する。そして、遂に組織の黒幕のボスを突き止め、追いつめ、そしてボスを射殺した。

アクション作品ということでは、ハリウッドの大作映画の方が迫力ある映像を見せてくれるのと、より派手な作品と仕上がっている作品が多数あるため、おとなしく感じられ、B級作品と感じてしまうが、イタリア映画の持つ独特の雰囲気が一風変わった世界観を出していて、これがハリウッド映画にはない味を出している。確かに、派手な所は少なく、退屈気味な所はあるが、何だかんだでテロ組織を潰そうとする主人公の正義感は宜しいんじゃないかと...

尚、本作品は、かつてはLDでリリースされていたが、DVD化はされていないようです。(イタリアではリリースされているかも知れませんが...→存在しても、PAL用の「リージョンコード:2」でしょうから、日本用のリージョンコード2のプレーヤーでは再生できないし...)それを考えると、LDは実にスゴイソフトまでリリースしていたと言うことですね...

 

現在では本作のソフトは無いようなので、主演のM・メルリ出演作品を拾っておきます。

ハチェット無頼 [DVD]

ハチェット無頼 [DVD]

  • 出版社/メーカー: オルスタックピクチャーズ
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ECHO & THE BUNNYMEN『CROCODILES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らの1st.アルバムである。彼らはポスト・パンクということで次々と新しいサウンドが登場していた'70's終盤にデビューしたグループの1つであるが、独特のセンスがあったことで知られているバンドである。アメリカでは今一つブレイクしなかったものの、イギリスでは'90'sに活躍するいくつかのバンドに影響を与えることになるほどの大きな存在となった。本アルバムはイギリスでは最高位17位を記録していて、デビュー・アルバムということでは上々の船出をすることになった。

収録曲は、1980年のLPのオリジナル版では全10曲、カセット版では全12曲であった。また、2003年にリマスターされたものは曲順を1980年LP版にして、カセットにのみ収録されていた2曲とライヴ・テイクを含む8曲のボーナス・トラックを追加して、全20曲の収録となっている。→時代を感じる所ですね。当時はCDはまだ形もなく、ウォークマンの登場によって大きなサイズのLPからコンパクトで扱いやすい(コンパクト)カセットテープへの移行を計ろうとしていた一環でもありました。

収録曲は以下の通りである。『Going Up』『Stars Are Stars』『Pride』『Monkeys』『Crocodiles』『Rescue』『Villiers Terrace』『The Pictures On My Wall』『All That Jazz』『Happy Death Men』。(カセット版のみのボーナス・トラックは)『Do It Clean』と『Read It In Books』。(以下は2003年・リマスター版の追加ボーナス・トラック)『Simple Stuff』『Villiers Terrace (Early Version)』『Pride (Early Version)』『Simple Stuff』『Crocodiles (Live)』『Zimbo (Live)』『All That Jazz (Live)』『Over The Wall (Live)』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。(と言っても、正確にはデビュー・シングルは1979年のリリースであり、2nd.シングルも本アルバムよりも先にリリースされているので、シングル・カットではなくて「シングルも収録した」という形ですが...)デビュー・シングルの『The Pictures On My Wall』(特にチャートインせず)と2nd.シングルの『Rescue』(イギリスで最高位62位を記録している。)がシングルでリリースされている。

お薦め曲は、チャートでは振るわなかったものの彼らの原点であるデビュー・シングルの『The Pictures On My Wall』と、初めてチャートインした記念すべき曲となった『Rescue』、それ以外では『Monkeys』『Crocodiles』『All That Jazz』と、カセット版にのみ収録されている『Happy Death Men』をピックアップしておく。

彼らは、時期的には第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波に乗ってもおかしくなかったのだが、ビジュアル系に力を入れることもなく、その波には乗ることが出来ずにアメリカでは苦戦した。しかし、彼らのサウンドは後ネオ・サイケを生むことになったり、'90'sのオルタナ系のグループに多大な影響を与えるというように、イギリスの音楽史に大きな影響を与えることからも、その功績は大きい。(要は、大ヒットだけが全てではないということである。)

ポップで、キャッチーで、聴きやすいというサウンドとは確かに一線があるため、万人向けではないが、本アルバムには、彼らの2nd.アルバム以降の作品よりもより強い新たなサウンドを生み出そうという魂が籠もっているだけに、音楽史を紐解くという意味でもチェックしておきたいアルバムである。(但し、USサウンドを中心にという方は避けた方が無難かも知れませんが...)

 

Crocodiles

Crocodiles

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2003/11/12
  • メディア: CD

クロコダイルズ

クロコダイルズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/05/23
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その167) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「(偽装)レンタカー」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・2nd.10話」、「007」からは「トゥモロー・ネバー・ダイ」です。尚、「偽装」と言っているのは、レンタカーであると言うことを負かそうとしているということである。

ケータイ刑事」:「・2nd.10話」。「ミステリー作家の挑戦状 ~犯人は私だ!殺人事件」と言う物語である。尚、物語の設定上、主役であるちゃんは17歳であるため、車の免許はまだ持っていないので、当然ながらレンタカーも借りることは出来ない。ということで、この物語では相棒の高村さんが、ということになる。

高村さんがご機嫌で、カッコイイスポーツカー(オープンカー)に乗ってやってくる。ミュージックは『James Bondのテーマ』ということで、007を意識している高村さん。で、ちゃんに「お嬢さん、ご機嫌いかが」と声を掛けた。「車なんか持っていたんですか?」と言うちゃんに「BMW Z3ロードスター、007かなんかに出ていただろう」と、車の自慢を始める高村さんだったが、ちゃんは「全然興味ないですけどねぇ...」と冷めていた。→実際にBMW Z3ロードスターは、1995年のシリーズ第17作の「ゴールデンアイ」にボンドカーとして登場している。(但し、ボンドカーらしい活躍はしていない。)

そんな所に事件の知らせが届いた。高村さんは「腕が鳴るな、銭形くん」と気合いが入っていたが、ちゃんはその間に助手席に乗り込んでいて、ポテチを食べながら「高村さん、早く早く」と急かし、ご機嫌で「出発進行!!ゴーゴー!!イェイ!!」と乗っていた。で、高村さんは車を走らせて現場に向かった。

事件の捜査を始めるが、実は高村さんのこの車が事件に大きく関係してくることになる。というのは、地下駐車場で容疑者の車の隣に高村さんのこの車が入ってくる所が監視カメラの映像に映っていたのだった。容疑者は「鉄壁のアリバイ」と主張するが、泪ちゃんはこの監視カメラの映像の中に、巧みに利用したトリックがあることに気づき、事件を解決した。(最新式の地下駐車場は、二酸化炭素で火事を消すという最新式の消火装置が設置されていた。被害者を駐車場に呼び出しておき、タバコに火を点けるふりをして火災報知器にライターの火を近づけ、火事と偽装死、消火装置が作動した。取り残された被害者は窒息死、容疑者は車の中で酸素マスクを使って時を待ち、死亡した被害者を運んだのだった。)

事件解決後、高村さんがBMW Z3の手入れをしていると、ちゃんがやってきて、「返しに行かなくていいんですか?」と笑顔を浮かべて尋ねた。そしてポケットから折り畳んだ紙を取り出し、広げて高村さんに見せた。「じゃ~ん。レンタカーでしょ、これ」と言って、その車がレンタカーであることを指摘した。(紙は「レンタカーご利用明細書」であった。)高村さんは「えっ、いつの間に?」と驚いていたが、ちゃんは「男のロマンも借り物じゃあねぇ~」と言って去っていった。渋い表情の高村さんは「銭形、知ってたの~?」と大声で尋ねると「知ってたよ~」とちゃんは返した。→最初にやってきた時に観察力の高いちゃんは「品川500 わ 56-61」というナンバープレートから、直ぐにレンタカーと気づいていて、助手席に座った時にダッシュボードから明細書を拝借したようでした。高村さんは一度もレンタカーとは言わず、自分の車のように言っていただけに、レンタカーをそうでない車として偽っていました。→と言っても、高村さんは何も罪になる行為をしている訳ではありませんが...

007」:「トゥモロー・ネバー・ダイ」。1997年のシリーズ第18作で、5代目ボンドの第2作である。この作品では、(メインの)ボンドガールが「007は二度死ぬ」以来となる東洋人になったということで、シリーズの中ではやや異色扱いされている作品でもある。(やはり、欧米ではボンドガールというと「金髪」の方が人気があるようで...)

調査のため、銀行員に扮したボンドはハンブルクに到着した。空港でボンドはレンタカーの窓口に立ち寄り、店員に扮したQから、レンタカーを借りる素振りをして、Qによって秘密兵器を装備した車(BMW 750IL)を渡された。(表向きには誰が診てもレンタカーを借りるための手続きをしたようにしか見えなかった。)この車には様々な秘密装備が搭載されていて、携帯電話をリモコン・パッドとして遠隔運転ができること、武器としては12基のミサイルを装備し、メタル・スパイクや催涙ガス、煙幕を発生出来、メタル・ワイヤー・カッターを備えている。また、タイヤは自動エア補完タイヤであって、パンクをしても自動的に修復して空気を詰めることが出来た。また、当然のことながら防弾ガラスであり、ダッシュボードは指紋照合装置があって、ボンド以外には開けられないようになっている。更に、ドアレバーに電流を流すことで盗難防止をするという盗難防止機能も装備されている。→正に動く要塞といった感じのボンドカーである。

この車でボンドはカーヴァーの身辺を洗うことを始め、GPS装置を奪ってダッシュボードに隠したことから、カーヴァーの手下たちがボンドを襲う。ハンマーでガラスを割ろうとするが、ビクともせず、車が囲まれているのを目にしたボンドは携帯電話のリモコン操縦で車を動かし、飛び乗った。で、後部シートから携帯電話で運転しながら逃げるボンドト追ってくるカーヴァーの手下たち。駐車場での追いかけっことなり、装備されている武器を使いながらボンドは敵を倒していく。(しっかりと、パンクしたタイヤの自動修復も行われている。)そして、ボンドは脱出路を立体駐車場の上の階として、逃げて行く。そして、GPS装置を持ったボンドは車を捨てて飛び降り、敵の目を誤魔化して逃げていった。尚、車の方は、立体駐車場の屋上の壁を突き破って外に飛び出し、立体駐車場ビルの向かいにあったレンタカー会社の店に突っ込んだ。

共通点は、車種は異なるが、どちらも車のメーカーはBMWであるということビルの駐車場(「ケータイ刑事」は地下駐車場、「007」は立体駐車場)で派手な活躍をしたこと、共に任務に役に立ったこと(「ケータイ刑事」では移動手段として役に立ったぐらいでしたが...)がある。また、物語の主役(=銭形/ボンド)はこの車で移動する際、劇中では運転席には座っていないという所も共通している。(「ケータイ刑事」では助手席に、「007」ではリモコン操縦で運転しているものの、後部シートに身を隠すように乗っていた。(尚、Qから受け取ってカーヴァーの元に移動する際は運転席に座っているが、特にじっくりと描かれていないので、忘れてしまっても良いような扱いが出来る。))

尚、「007」を「ゴールデンアイ」とすると、車種は同じものになるのだが、「ゴールデンアイ」ではレンタカーを装うようなことはしていないので、今回のテーマには該当しなくなる。(ただ、1995年のイギリス映画と2004年の日本のTVドラマとで同じ車種が登場しているということは、これはこれで「驚くべき類似点」と言ってもいいことですが...)

一方、相違点は「ケータイ刑事」では実際はレンタカーであったことを隠そうとしたが、「007」では実際はQが改造した秘密兵器(装備品)であったこと(=レンタカーではない)を隠すためにレンタカーを装ったという所である。(「レンタカー」をレンタカーではないとする偽装と、レンタカーではない車をレンタカーのように偽装した。)と、「ケータイ刑事」では無傷であったが、「007」ではボロボロになって最後はレンタカー会社に突っ込んしまって、スクラップになったという所である。

次回は「シチュエーション」ということで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

トゥモロー・ネバー・ダイ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

トゥモロー・ネバー・ダイ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

トゥモロー・ネバー・ダイ (アルティメット・エディション) [DVD]

トゥモロー・ネバー・ダイ (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

1/43 007 ボンドカー BMW Z3 ゴールデンアイ

1/43 007 ボンドカー BMW Z3 ゴールデンアイ

  • 出版社/メーカー: UH Universal Hobbies
  • メディア: おもちゃ&ホビー

1/43 BMW 750IL (E38-2) アルパンホワイト インテリア:グレイ (HE015R1)

1/43 BMW 750IL (E38-2) アルパンホワイト インテリア:グレイ (HE015R1)

  • 出版社/メーカー: ヘコルサ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。