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「不良番長」(その8) [映画(邦画)]

今回は5作品製作された1970年の作品の中から、シリーズ第8作と第9作の2本についてです。

シリーズ第8作不良番長 出たとこ勝負
作品データを記しておくと、1970年の東映東京の作品で、時間は87分、監督は内藤誠、脚本は山本英明と松本功の2人、撮影は中島芳男、美術は中村修一郎、音楽は八木正生である。そして出演は、梅宮辰夫、谷隼人、渡瀬恒彦、待田京介、大信田礼子、永原和子、小林千枝、夏珠美、山城新伍、安岡力也、鈴木ヤスシ、沢彰謙、安部徹、八名信夫、佐藤晟也、土山登志幸、小松方正、東光生、谷本小夜子、大泉滉、由利徹、日尾孝司、吉野妙子、永井秀明、山岡徹也、桂ルミ、上田吉二郎、南利明、藤井まゆみ、梶原真由美、田内加代子、関山耕司、たちである。

新宿を根城にしているカポネ団だが、暴力団大滝組の圧力と、町ぐるみの浄化運動によって新宿にはいられなくなってしまう。で、神坂たちは色々と考えて、タニーをアメリカの財閥・ドックフェラー三世に仕立て、ミスサウナ親善使節をアメリカに派遣する、ということにして、磐梯熱海で大量スケコマシ作戦を展開しようという作戦を立てた。色々と準備をして、作戦は上手く進んでいたが、タニーがニセモノということがばれてしまい、大滝に追われることになる。そんな神坂を助けたのは、少年時代の友達であった峰だった。で、峰によって逃がされた神坂たちは、尾高老人が埋蔵金の発掘に力を入れていた翁島という所であった。しかし、翁島は、大滝組が観光ホテルを建設しようとしている場所でもあった。神坂たちはミスサウナで一位を獲得した銀子が尾高老人の孫娘であることを知ると、埋蔵金目当てで発掘作業に協力をする。が、埋蔵金は全く出てこず、温泉を掘り当てた。大滝組はホテル建設の方に本腰を入れ始め、邪魔な尊大である尾高老人たちを始末した。そんな所に、銀子の兄・ジョーが戻って来て、峰と共に神坂たちカポネ団に協力して大滝組への復讐を誓った。工事は進み、大滝組のホテルが完成し、その記念のオートレースが行われることになり、神坂たちはそのレースに紛れ込み、大滝たちを襲って復讐を遂げた。

シリーズ第9作不良番長 暴走バギー団
作品データを記しておくと、1970年の東映東京の作品で、時間は84分、監督は内藤誠、脚本は松本功と山本英明の2人、撮影は山沢義一、美術は藤田博、音楽は河辺公一である。そして出演は、梅宮辰夫、菅原文太、谷隼人、山城新伍、鈴木ヤスシ、砂塚秀夫、カルーセル麻紀、植田峻、永原和子、山田桂子、上田吉二郎、天津敏、八名信夫、中田博久、福山象三、佐藤京一、佐藤晟也、木川哲也、三原葉子、由利徹、根岸明美、鈴木暁子、園佳也子、相馬剛三、藤村有弘、南利明、殿山泰司、たちである。

カポネ団の面々は、集団万引事件の犯人に間違えられて留置所に入れられていたが、容疑が晴れて釈放された。で、彼らは新宿にあるモデル住宅を根城にして、インチキ・テキヤを始めた。しかし、新宿を縄張りとしている暴力団・拓心会が横やりを入れて失敗する。で、神坂は気分一新で新たな商売を始めるため、「大日本ムチ打ち協会」を設立させ、当たられ屋を始めた。最初は事故後の補償金をせしめ取り儲けていたが、五郎が本当にむち打ちになって入院してしまい、それっきりとなる。続いて「東都畜犬協会」を設立した神坂は、野良犬を集め、インチキ血統書を作って名犬ということにして売りさばき、大儲けをするが、またも拓心会の横やりが入る。そんな時、神坂は鑑別所時代の仲間だった五木勝が不動産屋で儲けていることを知ると、「万博不動産」という会社を作り、家のカラ売りを始めた。しかし、またも拓心会によって邪魔される。そんな中、拓心会の会長で新日本土地の社長でもある二階堂修造が、兄・泰造と組んで、計画倒産をもくろむマンション投資会社と、五木の会社が造成した別荘地の横取りを企んでいた。それを知った神坂は、何度も邪魔をされ、しかも仲間たちも殺されていることで黙っていられなくなり、一発勝負に出ることにした、で、カポネ団は拓心会に殴りこみをかけて、二階堂たちを倒した。

パターンのあるシリーズ作品であるだけに、あまり極端な型破りなことが出来ないとはいうものの、手を変え品を変えてというところは面白い。今回の2本は、その品を変えた方法で、綿密な計画でじっくりと進めていく展開の物語と、次々と商売替えをしていく展開とが対称的であることが興味深い所である。(が、第9作の手を変え品を変えというのがもはやコントのようになっているだけに...)が、もはやネタ見せのような展開になっているだけに、そういう所を楽しむということで宜しいかと...

 

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EDIE BRICKELL & NEW BOHEMIANS『SHOOTING RUBBERBANDS AT THE STARS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼らの1st.アルバムである。邦題が「星に輪ゴムを」と付けられていたが、'80's後半になると冴えない邦題が多かった中、惚けたアルバム・タイトルを上手く表現している邦題のアルバムでした。また、本アルバムはBillboardでは最高位4位を記録して、1989年の年間アルバム・チャートでは18位にランクインするヒットになっている。また、イギリスでは最高位25位を記録している。

収録曲は以下の全12曲である。『What I Am』『Little Miss S.』『Air Of December』『The Wheel』『Love Like We Do』『Circle』『Beat The Time』『She』『Nothing』『Now』『Keep Coming Back』『I Do』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。デビュー・シングルの『What I Am』がBillboardで最高位7位を記録し、1989年の年間シングル・チャートでは84位にランクインするヒットになっている。また、イギリスでは最高位31位を記録している。続く2nd.シングルの『Circle』はBillboardで最高位48位、なのでは最高位74位を記録している。3rd.シングルの『Little Miss S.』はBillboardのHOT 100にはランクインせず、モダン・ロック・チャートで14位、メインストリーム・ロック・チャートで最高位38位に留まっている。

お薦め曲は、デビュー・シングルの『What I Am』、シングル曲の『Circle』と『Little Miss S.』、そして『Beat The Time』と『Keep Coming Back』をピックアップしておく。

サウンドの方はオルタナ系のものであって、フォーク・ロックの延長線上に位置するものということで、疲れずに聴くことの出来る親しみの持てるものである。が、そのため存在感が薄く感じられるのがちょっと残念な所である。(インパクトが弱い...)

本アルバムは悪くはなかったのだが、1990年に発表した2nd.アルバムが転けてからは苦戦を続けることになって、アルバムの発表ペースが極端に遅くなって、9年ぶりとなる1999年に3rd.アルバム、そこから7年ぶりとなる2006年に4th.アルバムを発表しているが、セールスは伸びていない。(現在も現役バンドである。)

現在でも活動を続けているものの、一発屋に近い状況であるとはいうものの、インパクトが弱かったため(その一発が全米7位であるだけに...)に「一発屋」としては小ぶりというのが彼らの不幸なところであるが、'80's終盤の変わり種という所ではチェックしておくのも面白い所である。('80'sサウンドがお好きな方に限りますが...)まあ、それだけ'80'sは面白い時代でもありました。

 

Shooting Rubberbands At The Stars

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  • 出版社/メーカー: Geffen Records
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形雷7話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第7話「美しいものが勝つ! ~銭形雷VS黒いバラ」の「裏ネタ編・増補」は6回目となる今回で打ち止めです。で、ちゃんがこれを填められていたことから「猿ぐつわ」について、岡野さんがこれを武器にした「」について、地下への入口がこれに隠されていたことから「絨毯」について、そしてこの言葉が出てきたので「弁慶の立ち往生」について記します。尚、「猿ぐつわ」については「・26話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/2/13付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

猿ぐつわ」:漢字で表記すると「猿轡」と記す。また、英語では「Gag」、ドイツ語では「Knebel 」と言う。声を立てさせないようにするものであって、口の中に布などを押し込んだり、かませたりして後頭部にくくりつけたものを言う。(単に、口を塞いだというものではなく、「声を出させないようにする」というものである。)

一般的には、口の中に布を詰め込み、その上から手ぬぐいやタオルを紐状にして覆う。または、その布を結んで、一ヶ所に玉のようなコブを作り、その部分を口に噛ませる、ということで代用するということもある。→ガムテープを口の上に貼るということは、単に口を塞いだだけであって、「声を出させないようにする」ということが出来ないため、「猿轡」とは言わない。声を出させないようにするために、口の中に何かを詰め込んでいて、その上からガムテープを貼ったのであれば、これも一応「猿轡」ということが出来る。

拉致監禁、誘拐事件では、猿轡は当たり前のように使われている。特にフィクションの世界では、拉致、誘拐というと、猿轡が出てこないと始まらないようになっている。

尚、「猿轡」には、声を出させることを防ぐという効果があるが、それだけではなく、舌を噛み切って自殺しようというのを防ぐという効果もある。そのため、自殺の恐れがある人を保護した場合にも、自殺防止のために「猿轡」を使用することがある。よって、「猿轡」は拉致、監禁、誘拐事件のお供という訳ではなく、保護器具ということにもなる。

この物語では、ちゃんを剥製にしようとしていたことから、ちゃんの拉致監禁のために、声を出させないようにするということで使用されているので、「猿轡」としたら正しい使い方であると言える。

」:簡単に言うと、燃料にするための木のことである。「まき」と言うこともある。一応、「薪」と言うには、使いやすいサイズに切断して、それをまとめたもののことである。

英語では「Firewood」、ドイツ語では「Brennholz」、フランス語では「Bois Énergie」、スペイン語では「Leña」という。

尚、伐採した直後の木材では、水分を多く含んでいるため、そのままでは燃えにくい。それを適当なサイズに割って薪にすることで、表面積が増えることにより、乾燥しやすくなる。つまり、薪を作る作業というのは、実は燃料を効率よく作る作業でもある。→古くから行われていることというのは、実は効率的なことであったりすることが多いのである。

尚、薪は人間の最も身近なところにある燃料であるが、重量当りのエネルギー量ということでは効率が低いものである。しかし、石油のように燃料だけで爆発するということはないため、安全性の点では高い燃料である。(熱効率が高いとそれだけ危険度も高くなるとはいうものの、出汁区使っていれば特に問題にはなりませんが...)

現在では、薪を大量に得ることが森林伐採に繋がり自然破壊になるだけに、樹木を伐採するのではなく、枝の剪定によって薪を得るということが常識になっている。また、現代でも薪ストーブでは大事な燃料となっている。また、窯業では、量産ではガス窯や電気窯が使用されているが、芸術家(陶芸家)の間では薪を使った窯を使用している人も多い。

絨毯」:獣毛を用いた毛織物の一つであり、主に屋内の床に敷くために用いられる敷物である。(屋外に敷かれる場合もある。)英語では「Carpet」と言うことから、日本語でも「カーペット」ということもある。(それ以外では「緞通(だんつう)」と言うこともある。)また、ドイツ語では「Teppich」、フランス語では「Moquette」、イタリア語では「Tappeto」、スペイン語では「Alfombra」、韓国語では「ヤンタンジャ」と言う。

中央アジアや西アジアでは古くから(紀元前40~20世紀頃から)手織の絨毯が作られ、使用されているが、一般的に広く普及するようになったのは18世紀のヨーロッパである。19世紀になって近代工業の発展と共に絨毯の機械織の技術が発展していき、更に世界中に普及していくことになった。

尚、「絨毯」「緞通」「カーペット」は一年中使用されるものであるのだが、夏場では使用しないこともあって(涼しげな別のものに置き換えられることで、夏は使用しないということもある。)なのか、俳句の世界では「冬」の季語となっている。→中央アジアや西アジア、または西欧では「敷物」として年中使用されているが、日本では防寒用の敷物というように用途が限定されているという認識の方が強いということですね...

弁慶の立ち往生」:豪傑として歴史上に名前を残している平安時代末期の武蔵坊弁慶にまつわる故事に由来して言われている言葉であり、慣用句として用いられる言葉である。意味は、進むことも出来ず、また退くことも出来ず、動きが取れなくなったことの例えとして用いられる言葉である。

これは、源義経が兄・源頼朝に追われた、衣川の合戦で、主君・義経を守るために弁慶は、敵の矢をを満身に受けながら、長刀を杖にして、立ったまま主君を守って死んでいったという忠義を尽くした伝説から来ているものである。

現在では、医学的な見地から、この立ち往生についての研究も行われていて、肉体疲労や即死時のショックからくる即時性死後硬直ではないかという説が有力であるが、伝説であって実際にはあり得ないという説もあって、真偽は確かではないのが現状である。

この物語では、慣用句としての「弁慶の立ち往生」という意味ではなく、この慣用句の言われとなった武蔵坊弁慶の伝説のことを指しているのだが、この意味で使われることはあまりないだけに、興味の残る言葉の使い方をしていますね。

 

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空とぶじゅうたん―アラビアン・ナイトの物語より

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