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FRA LIPPO LIPPI『SONGS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼らの3rd.アルバムである。ノルウェー出身の彼らは1980年の結成からポップな路線をひたすら突き進んでいて、現在も現役であるが、デビューしてキャリアを重ねて、最も活きの良かった時期のアルバムが本アルバムである。

収録曲は、オリジナル版では全9曲であったが、2005年にリイシューされた時に8曲のライブ収録曲が追加されて、現在では全17曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『Come Summer』『Shouldn't Have To Be Like That』『Even Tall Trees Bend』『Just Like Me』『Leaving』『Regrets』『Crash Of Light』『The Distance Between Us』『Coming Home』。(以下はライブ収録のボーナス・トラック)『Crash Of Light (Live)』『The Distance Between Us (Live)』『Everytime I See You (Live)』『Fade Away (Live)』『Shouldn't Have To Be Like That (Live)』『Even Tall Trees Bend (Live)』『Say Something (Live)』『Regrets (Live)』。

この中からシング・カットされたのは3曲である。リリース順に『Leaving』『The Distance Between Us』『Shouldn't Have To Be Like That』であって、本国ノルウェーを中心にそれなりのヒットを記録している。

お薦め曲としては、シングル・カットされている『Leaving』『The Distance Between Us』『Shouldn't Have To Be Like That』の3曲と、『Come Summer』をピックアップしておく。

ポップなサウンドであって、シンセサイザーをメインにしたサウンドは'80'sサウンドらしいところであって、とても聴きやすいものである。'80'sサウンドがお好きな方であれば、特に違和感を感じることもないであろう。

尚、ノルウェー出身のバンドというと、思い出されるのはA-Haである。彼らはA-Haよりもデビューは先であって、兄貴分の様な所があるのだが、A-Haの方はデビューしてまもなくに世界的にブレイクしたため、どうしても彼らの方が小さく扱われているのは仕方のないところですかね...

 

Songs

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rune Arkiv Norway
  • 発売日: 2005/11/22
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形雷10話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第10話「昆虫大パニック!? ~恐怖の殺人蚊殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の5回目となる今回は、キラー・モスキートに対してこうしようとしていたことから「説得」について、これを利用した作戦に出たことから「弱点」について、キラー・モスキートは実はこれらを使ってデッチ上げていたと言うことから「ICレコーダー」についてと「電子音」について記します。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/3/6付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

説得」:よく話して相手を納得させることをいう。英語では「Persuasion」と言う。これは言葉によって物事を解決する手法であって、力によって物事を快傑する前時代的な手法よりも近代的な方法である。(但し、説得することに失敗して、力で解決するという事態に発展する可能性は否定できないですが...)

これを行うには、相手を納得させるだけの十分な説明が必要であって、論理的に矛盾しない理屈が必要である、また、自分の意見を一方的に話すだけでなく、相手の言い分にもしっかりと耳傾ける必要があるのは言うまでもない。(但し、逆に相手に説得されてしまうと言う事態もあり得ますが...)

この物語では、キラー・モスキート(殺人蚊)を説得しようというとんでもない発想によって「説得」を行おうとしていたが、言葉が通じるのであれば「説得」を行うことは可能である。但し、現在の人類の科学力であれば、人間以外の動物が発する意思表示のための音(鳴き声、声など)については全く解明されていないので、「説得」ということ事態あり得ないことである。(将来的には実現する日が来るかもしれないですが...)→但し、蚊が相手だったら、例え言葉が通じるような時代がやってきたとしても、人間の方が(前時代的な)暴力によって叩き潰す、または兵器(殺虫剤)を用いて撃滅してしまうのが普通の対処になることは変わらないと思いますが...

弱点」:弱み、不十分なところ、欠点、短所、そこを突かれると困る部分、難点、欠陥、などのことである。また、身体的な急所のことも指す。(怪獣などの場合、「弱点」と言うと、ほぼ「急所」と言う意味でのものとなっている。)尚、英語では「Weakness」という。

それにしても、キラー・モスキートの弱点が気温であって、「20度以下になると死ぬ」というのは、普通に考えると異常である。確かに、熱帯地方では暑いが、それは昼間のことであって、夜になるとある程度気温は下がる。20度を下回ることも珍しくない。つまり、20度以下になると死ぬというのであれば、普通に考えると死滅していてその種は滅んでいて当然である。また、エクアドルは赤道直下に位置しているものの、アンデス山脈があるため、国土は高地が多く、国土の緯度のわりには気温は高くない。よって、キラー・モスキートが生息できるような地域は殆ど無いことになる。

ということで、この点でも嘘っぽいと感じられる設定でした。→「20度以下」ではなくて「10度以下」と言っておけば、まだそれらしかったのですがね...

ICレコーダー」:音声信号を記録する装置の1つであって、音声信号をデジタル変換し、それをICメモリーに記録する装置のことである。英語では「Digital Voice Recorder」と言う。

音声信号を記録するものとしては、長らくコンパクトカセットテープを用いたものが使用されていたが、A/D変換、デジタル記録の技術が進歩したことで、デジタル信号で記録する装置が登場したのはかなり昔である。が、記録媒体にテープを用いた者では、動作中に可動部が存在し、それなりの機構が必要になって装置の小型化には限界がある。また、フラッシュメモリの登場で、電源を切ってもデータが消えない記憶素子が登場したことで、それらを組み合わせることによって生まれたものである。これだと、可動部が存在しない、殆どICチップによる構成が可能なため、機器が小型化できるというメリットがある。

1990年代になって登場したが、大容量メモリの登場と共に長時間記録も進んで行き、2000年代になるとテープを用いたレコーダーに取って代わるようになった、。また、ICの高集積化により小型化も進み、現在では小形のものどころか、文具品と一体になったもの、玩具にも導入されているなどの複合商品も登場している。

また、これを応用したものとして、音声だけでなく、映像信号も記録するものも登場している。(近年注目されている車に付ける「ドライブレコーダー」はその代表的なものである。)

尚、ICレコーダーは音声を記録(録音)する装置であるが、当然のことながら、記録された音声を再生することも可能である。(と言うよりも、再生できなかったら、録音する意味も無く、存在価値はゼロです。)で、音楽を再生すること(ステレオ再生可能という意味である。)が出来るものもある。で、音楽を聴くとなると、汎用メモリカードに記録した音楽ファイルを再生するということで、汎用メモリカードがすつてのカセットテープのような記録メディアとして用いたものも多数登場した。(近年では、メモリの大容量かとUSB端子を用いてデータを転送するという方式が主流になっている。)

技術の進歩が早いこともあって、ICレコーダーはある意味では技術の進歩を映した鏡ということも言えるでしょうね。

電子音」:電気回路によって作り出される音の総称である。簡単なものとしては電子ブザーの音などがこれであり、身の回りには色々とこれを発するものが多い。

基本的には、発振回路によって発振させた電気信号を増幅してスピーカーに入力して音を出すものである。この時、単一周波数の音を鳴らすことは簡単にできることであって、電子ブザーはこれである。(この音を「ブザー音」または「ビープ音」と言う。)また、異なる周波数の信号を発振させて、それらを合わせて出力する場合は「電子和音」と呼ばれる。(1つの周波数の信号を発振させて、その倍音成分を加えたものも、「電子和音」に含まれる。また、「電子和音」(複数の周波数成分を有する音)のことは「ビープ音」とは言わない。→「ビープ音」し分いつ周波数成分しか含んでいない音のことでもある。)

ブザー音は人に注意を喚起するために鳴らす音であるため、誰にでも聴きやすい周波数の音が使われる。一般的には数百Hz~数kHzの音が使われる。これは、人間の可聴周波数帯域は20~20kHzとされているが加齢と共に可聴帯域が狭くなっていくためであり、声として日常的に使われる周波数に近いものが使われる。

電気回路で作られる信号は正弦波であり、単一周波数の信号であり、発信周波数は自由に設計できるため、実に簡単な回路によって電子音を発生させる回路は構成される。

尚、電子音は、(基本的に)単一周波数の信号であるため、音の反射や反響も周波数に応じた変化が生じないことにより、人間の耳に到達した音は指向性が無いようになる。

現在では、様々な電子製品では単一周波数の電子音よりも、電子メロディや音声合成した音が用いられることが多くなっているが、安価な電子機器に於いては、単一周波数の電子音(ビープ音)は多用されている。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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↓これも「説得」の1つかも...

わかりやすく説明・説得する技術 (PHP文庫)

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  • 作者: 小野 一之
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  • 発売日: 2008/03/03
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ディベートの達人が教える説得する技術 ~なぜか主張が通る人の技術と習慣~

ディベートの達人が教える説得する技術 ~なぜか主張が通る人の技術と習慣~

  • 作者: 太田 龍樹
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2006/05/20
  • メディア: 単行本

↓いくつか

日本人英語の弱点を克服する医学英語論文の賢い書き方―Joy of Medical Writing

日本人英語の弱点を克服する医学英語論文の賢い書き方―Joy of Medical Writing

  • 作者: Masao Okazaki
  • 出版社/メーカー: メジカルビュー社
  • 発売日: 1999/05
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弱点克服 大学生の微積分

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  • 作者: 江川 博康
  • 出版社/メーカー: 東京図書
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本

臨床検査技師先手必勝!弱点克服完全ガイド

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  • 出版社/メーカー: メジカルビュー社
  • 発売日: 2009/12
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親が教える子どもの弱点克服術

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  • 作者: 前田 昌宏
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2010/01/15
  • メディア: 単行本

「テープ&音声起こし」即戦力ドリル

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  • 作者: 廿 里美
  • 出版社/メーカー: エフスタイル
  • 発売日: 2010/02/11
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OLYMPUS ICレコーダー VN6200 モカブラウン

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  • 出版社/メーカー: オリンパス
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OLYMPUS ICレコーダー  Voice-Trek V-22

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  • 出版社/メーカー: オリンパス
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SONY ステレオICレコーダー 2GB UX200 ホワイト ICD-UX200/W

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  • 出版社/メーカー: ソニー
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SANYO ICレコーダー ICR-PS502RM(W)

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  • 出版社/メーカー: 三洋電機
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SONY ステレオICレコーダー 4GB SX850 シルバー ICD-SX850/S

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  • 出版社/メーカー: ソニー
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SONY ICレコーダー 2GB BX80 ICD-BX80

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  • 出版社/メーカー: ソニー
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グローリッジ(GLORIDGE) ペン型ICレコーダー GR-101

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  • 出版社/メーカー: グローリッジ
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光と音の電子工作で学ぶPICマイコン講座―楽しみながらものづくり (エレクトロニクス講座シリーズ)

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  • 発売日: 2008/03
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電子音報知器 BD-24型 BD-24A-J パトライト 9760014725672 BD-24A-J

  • 出版社/メーカー: パトライト
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名曲探偵アマデウス#73 ウェーバー「魔弾の射手 序曲」 [ドラマ]

今回はウェーバーの「魔弾の射手 序曲」ということで、オペラの曲としても有名な曲(「魔弾の射手」)についての説明と、「序曲」についての説明との両方があって、色濃い無いようでした。それにしても「序曲」というのを「予告編」という説明をしたのは、なかなか上手いところですね。
尚、「魔弾の射手」は部分的には色々と引用されることが多い曲であるため、誰でも全曲通して聴いたことはなくても、その一部分だけであれば、誰でも聞いたことがあって当然という有名な曲であるだけに、この登場もやっとという気もしました。

冒頭、(日本の)城のプラモデルを作りながらニコニコ顔で楽しそうな所長と、「5LDK、お値段1億円」という住宅のチラシを見て嘆いているカノンさんとの対比が面白い。更に、所長が語る「メンデルスゾーンの父親が銀行の頭取で家の敷地内に音楽ホールがあった、ベートーベンは生涯借家暮らしで50回も引っ越しを繰り返していた」という対比も面白い。が、カノンさんのこの言葉に対する反応(「だからあんなにしかめっ面をしているんだ」)はその上を行く面白い所でした。

そんな所に依頼人が「助けて下さい」と言いながら駆け込んできた。彼は輸入譲太句会社の営業マンで、共は輸入ログハウスの展示即売会だったが、そこで依頼人の大切な人が倒れた、というのだった。(「ここ、病院じゃないんですけど...」というカノンさんの最初の反応もお約束ですね。)で話を聞くことにした所長。で、郊外の森でヨーロッパの高級ログハウスの展示即売会をしていて、依頼人の恋人(=社長の一人娘で会社の専務だった。)が手伝いに来ていた。その彼女が軽食用のおにぎりを食べた途端、お腹を押さえて倒れ込んでしまったというのだった。で、その時のおにぎりを取り出した依頼人。所長とカノンさんは食べ物を目の前にすると表情が変わった。

が「それって、もしかして食あたりじゃあ?」とカノンさん。が、同じおにぎりを食べたお客さんは平気で、倒れたのは彼女だけだった。また、彼女はうわごとのように「魔弾」と呟いた。で、依頼人は、来週、彼女と行くことにしていたコンサートの演奏曲のナスに「魔弾の射手 序曲」があることを思い出した。また、病院で検査を受けた彼女に異常はなかったが意識が戻らない、ということで、彼女が何を伝えたかったのかを解いて欲しいと言うことだった。で、依頼を所長は受けた。

「序曲」の説明と「魔弾の射手」についての簡単な説明があって、本編へ。カノンさんが本を開いて「魔弾とは?」と言うことを調べて語る。(→分からないことは素直に調べるカノンさん。こういう当たり前のことをするのは良いことです。)カノンさんはそこから「誰かが毒を入れた」と口にして「捜査の鉄則、まずは第1通報者を疑え」から「本当は彼女の財産を狙っていたのではないですか?」と一気に口にするが、いきなり暴走しているカノンさん、楽しいですね。

依頼人はカノンさんの言葉を否定して、まだ彼女と結婚できるか分からない、結婚は営業成績1位にならなければならない、どうしても勝てないライバルがいる、ということを口にすると、所長は、曲の中から事件の手掛かりになることを探してみようということで、曲に入っていった。(暴走気味でテンションの高いカノンさんの制御も上手い所長ですね。)

曲の最初を聴いて、カノンさんの豊かな乾燥がいつものように語られる。で、この部分は4本のホルンの旋律ということから、それが示す場所の説明と、ホルンについての説明が行われる。ホルンは狩猟で使われたもので、森が舞台、ドイツの深い森、ということで、上手く繋がっています。更に、ホルンの音色の秘密ということで、当時のホルンについての説明へ。現在のホルンは指で音を変えることが出来るが、当時のホルン(ナチュラル・ホルン)はそんな仕掛けも無く、管の長さの違う2種類のホルンを使っていること、更に管の違いなどについて語られる。「ヘ長管」と「ハ長管」の違いによる音の違いは、「百聞は一聴にしかず」とでも言うように、よく分かりますね。(とても貴重な所でもありました。)

続いて、「魔弾の射手」の物語のおさらい、ということで、オペラ「魔弾の射手」の物語についてを、カノンさんが紙芝居で語ってくれる。(この時、所長と依頼人が飴ちゃんでも口にしながら聴いていたら、更によかったと思います。)→物語のあらましということでは、とても分かりやすい紙芝居でした。で、この物語と依頼人の物語が似ていると言うことを口にするカノンさん。→いつもながら、本当にこういう所はネタにしているだけに...

で、所長は「何か隠し事をしていませんか?」と依頼人に尋ねるが、それを否定する依頼人。所長は「それなら良いのですが...」と言うが、この時の台詞が棒読みになっているのが面白い所でした。

で「続きを聴いてみましょう」ということで、曲の続きへ。ここでは「悪魔のモチーフ」「アガーテのモチーフ」「暗い力のモチーフ」について語り、これらがオペラ本編から引用されたものであって、「序曲」がオペラ本編の予告編になっているということの説明となる。→現在でも、映画の予告編とか、ドラマの次回予告などがあるが、これらと全く同じこうよ作られたものであるが、オペラにもそのようなものがあった、というのは驚きました。(→やはり、「宣伝」となるものは昔も今も必要と言うことですね。)

また、主人公の心情を表現する手法についての説明もあったが、心情表現ということから、カノンさんが「大丈夫ですか?」と依頼人に言い、所長が、「(物語で)誘惑に負けて魔弾を手に入れるのです」と言うと、立ち上がった依頼人は「そんなつもりでやったんじゃ...」と漏らしてしまった。するとカノンさんが「やったって、何をやったんですか?」と目を丸くして突っ込んだ。(なかなかユニークなカノンさんですね。)すると依頼人は「ごめんなさい」と誤って、おにぎりに「ライバルがこれ食って腹こわせ」と念じたことを告白した。するとカノンさんが「それだ」と言って、念力で魔弾となったおにぎりがライバルではなくて彼女に、と言い、所長が「時として人間は科学の力では証明できない不思議な力を発揮することがあります」と続き、2人でオカルト探偵のような感じになっちゃいました。依頼人は「そんなバカな」「悪魔なんている訳無い」と否定するが、カノンさんのとどめの一言「悪魔は家田(やだ)さんの心の中にいたんですよ」→このコンビ、依頼人の心の奥までも見抜いてしまうが、こういう時のコンビプレーはスゴイですね。

で、依頼人は努力していて、自分のセールスに自信を持っていることを示すが、所長は「自分の売り方に問題があると考えたことはありませんか?」と言って、ウェーバーの努力を見習うべきと口にして、依頼人の人生相談とその解決の糸口に一気に飛びました。

で、オペラの歴史について簡単に説明され、ドイツ語によるドイツ人によるドイツ人のためのオペラを作ろうとしたことで、ドイツ民謡を元として、ドイツづくしの新しいオペラを作ったということが説明された。で、カノンさんは、それは依頼人と逆、と指摘し、それに触れる人のことを考えるべき、と所長が指摘し、依頼人も納得した。

で、彼女がどうなるのか、と口にした依頼人。所長は「魔弾の射手」の元となった民謡における物語の結末と、ウェーバーの用意した結末とが異なっているということ、そしてこの結末の変更にウェーバーの強い思いが込められているという説明がされる(アガーテの愛の力が2人を救ったという結末)。→「原作通りが最良ではない」ということの一例でもありますね。但し、原作通りの結末の方が素晴らしいものもたくさんありますけど...

そんな時、依頼人の携帯に着信があって、電話に出る依頼人。で、社長からで、彼女が意識を取り戻し、依頼人に会いたいと行っているということだった。で、依頼人は彼女の愛に応えられるよう日本人のことを考えたログハウスを売っていくことを誓い、お礼を言うと走って出ていった。カノンさんが呼び止めようとするが、それは遅くて、依頼人には届かなかった。で「まだ最後の謎が解決していないのに...」とカノンさん、「何故、彼女は突然倒れてしまったのか...」と所長。ということで、実に行きのあったコンビプレーを最後まで見せていました。

今回は、ドラマ部分は約34分半、曲が8分半強、ラストのオチの所が1分弱という構成であって、ドラマ部分がやや短めで曲の所が長い構成でした。しかし、これでも曲の部分は「中略」があったのだが、これも仕方のないところですね。

ラストのオチは、依頼人からの電話にカノンさんが応対していて、所長はお城のブラモデルを作っていた。電話を終えたカノンさんが顛末を語る。彼女は依頼人のことが心配で、ここ一週間ぐらいずっと寝ていなかったということで、昏睡状態みたいになったということだったと語った。すると所長は「何だ、寝てただけか」とちょっと呆れ顔。が、「ということは」と言って(依頼人が置いていった)おにぎりに目を向けた。カノンさんも「この美味しそうなおにぎりは安全ってこと」と言って、手を伸ばそうとする。が、所長が横を向いて「響くん、あれ何だ?」と言って指をさす。で、それにつられてカノンさんはよそ見をした。で、その隙に所長は2個あったおにぎりを両手で奪い取り、それぞれを口にした。カノンさんは「あ゛あ゛っ~、所長、ずるい!」と叫んで、逃げる所長を追いかけていった。所長は「だって絶対安全かどうか分からないこんなのを響くんに食べさせて、お腹こわしたら大変です」と、それらしいことを言って逃げ回っていた。カノンさんは泣きっ面になって所長を追いかけ続け「ああ~、おにぎり、下さいよ~」と言い続けていた。→「食べ物の恨みは怖い」だけに、カノンさんの念力が所長を躓かせて、顔面痛打とかなったりして...???

冒頭では、所長とカノンさんの対比が面白く、事件の推理を始めると、いつしかコンビとして絶妙の活きの良さを見せ、ラストにはたっぷりとカノンさんで遊ぶ所長。何だかんだで、このコンビは楽しいですね。今回も表情豊かなカノンさんはたっぷりと魅せてくれました。

尚、オチに関しては、「なんだぁ...」ということでは悪くないのだが、ただ眠りに落ちていたのを「昏睡状態」と認識してしまうというのにはちょっと無理があるように思うのですが...(ということで、結末はウェーバーのような見事な、ということにはならなかったが、この部分を「見事」と言えるものにもう一捻り欲しいところでした。)

来週(9/20)は、ファイルNo.074のワーグナー「トリスタンとイゾルデ 前奏曲と愛の死」です。で、9月の新作はここまでと言うことになり、同時に3年目の上期の新作もここまでで打ち止めとなります。(9/27は何かの再放送ということになっています。)で、3年目の上期の新作は15本ということになって、2年目の上期が14本だったものの、半年に15本というペースが続きますね...

 

ウェーバー:魔弾の射手 序曲

ウェーバー:魔弾の射手 序曲

  • アーティスト: アンセルメ(エルネスト),ウェーバー,メンデルスゾーン,スイス・ロマンド管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2001/01/25
  • メディア: CD

ウェーバー:魔弾の射手 全曲

ウェーバー:魔弾の射手 全曲

  • アーティスト: ウェーバー,クライバー(カルロス),ドレスデン国立管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1998/05/13
  • メディア: CD

ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」

ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」

  • アーティスト: マタチッチ(ロヴロ・フォン),ウェーバー,ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2008/03/19
  • メディア: CD
ウェーバー:歌劇<魔弾の射手>(全曲)

ウェーバー:歌劇<魔弾の射手>(全曲)

  • アーティスト: ハウシルト(ヴォルフ=ディーター),ウェーバー,キント,ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2007/09/19
  • メディア: CD
ウェーバー : 歌劇 「魔弾の射手」全曲

ウェーバー : 歌劇 「魔弾の射手」全曲

  • アーティスト: カイルベルト(ヨゼフ),ウェーバー,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1996/07/17
  • メディア: CD
ウェーバー:序曲集

ウェーバー:序曲集

  • アーティスト: サヴァリッシュ(ヴォルフガング),ウェーバー,フィルハーモニア管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/20
  • メディア: CD
ウェーバー / 歌劇<魔弾の射手>抜粋

ウェーバー / 歌劇<魔弾の射手>抜粋

  • アーティスト: ウェーバー,クライバー(カルロス),ドレスデン国立管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1994/02/02
  • メディア: CD
ウェーバー:魔弾の射手

ウェーバー:魔弾の射手

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1995/07/01
  • メディア: CD
↓映像のあるものもあります。(オペラですから...)
ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》全曲 [DVD]

ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》全曲 [DVD]

  • 出版社/メーカー: クリエイティヴ・コア
  • メディア: DVD
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」 [DVD]

ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ニホンモニター株式会社ドリームライフ事業部
  • メディア: DVD

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