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「不良番長」(その13) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーロー・シリーズの第44弾として記してきた「不良番長」シリーズも今回で最終回となりました。で、残っている1972年のシリーズ最終作について記します。

シリーズ第16作不良番長 骨までしゃぶれ
作品データを記しておくと、1972年の東映東京の作品で、時間は88分、監督は野田幸男、脚本は山本英明と松本功の2人、撮影は山沢義一、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、梅宮辰夫、藤竜也、渡辺文雄、由利徹、太田美鈴、ひし美ゆり子、山城新伍、安岡力也、鈴木ヤスシ、藤山律子、久保浩、八名信夫、中田博久、大下哲矢、小林千枝、大泉滉、丹下キヨ子、ベラ・シムス、車英二、黄錦英、大下哲也、花田達、松下麻美子、亀井和子、団巌、木村修、谷本小夜子、植田灯孝、たちである。

カポネ団の神坂は、暴力団大東睦会の会長・大竹の妾である人気タレントを恐喝し、殺された仲間のリーチの復讐と供養のために3億円のダイヤモンドを横領することに成功した。が、ダイヤを手に入れたことから神坂たちは大東睦会からだけではなく、ビーバー、バンビ、お蝶の女番長三人娘、そして謎の女・奈美からも追われることになる。で、カポネ団は新宿を捨てて九州に逃げた。そして熊本に住む天草五郎の旧友・鉄男にダイヤを売る交渉をするが、断られてしまう。一方、大東睦会は熊本に入り、カポネ団を執拗に追い、カポネ団は窮地に追い込まれる。そんなカポネ団を救ったのは、以前に知り合ったバスガイド・月子の父であって槍術の名人でもある太郎左衛門だった。また、月子は鉄男の恋人であって、神坂たちを天草へと逃がした。追っ手を撒いたはずだったが、謎の女・奈美だけは、それでも神坂の前に現れる。神坂は力ずくで奈美の口を割らせようとするが、奈美は柔道の業を使って神坂を投げ飛ばした。更に、大東睦会は賢明になって神坂たちの行方を追っていたが、その網に神坂たちが掛かってしまい、ダイヤを奪われて磔にされてしまう。そんな神坂たちを助けたのは奈美だった。神坂たちはダイヤを取り返そうとして大東睦会を追い、阿蘇のハイウェイで追いつき、ダイヤを取り返した。で、逃げるカポネ団と、それを追う大東睦会。誌第にカポネ団の仲間が倒れていく。神坂は何とか阿蘇の噴火口に辿り着くが、底には大勢の部下を従えた婦警姿の奈美がいた。

シリーズ最終作ということで、結末が今までの作品とは少し違ったものになっている。「シリーズ最終作」ということを考えると、これはこれで悪くはないのだが、その分、これまでの作品とは完全に違っているということで、これに違和感を感じてしまう。これは、それだけパターンに従った物語が展開されたシリーズということの証でもあるだけに、ちょっと複雑に感じてしまう所である。物語としては、正体が分からないままで(ただ、途中で何となく予感させていますけど...)物語に絡む奈美の存在は面白い。これをもう少し捻って、端役登場させていたら、本シリーズもまた変わったものになったと思えば、残念な所であった。

型にはまったシリーズ作品というのは、飽きられてしまうということもあるが、逆に、パターンを楽しむという作品でもある。それを考えると、本作はシリーズものの楽しみが十分に出来ないということになる。が、シリーズの完結編と言うことで、これはこれでよろしいかと...

 

不良番長 骨までしゃぶれ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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GLORIA ESTEFAN AND THE MIAMI SOUND MACHINE『LET IT LOOSE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは、1987年に発表された「MIAMI SOUND MACHINE」としては10枚目となるアルバムであると同時に、デビュー10周年となるアルバムである。また、これまでの9枚のアルバムでは「MIAMI SOUND MACHINE」名義としていたが、本アルバムではG.ESTEFANの名前を前面に出すことになった。(次のアルバムからは彼女のソロ名義となるため、彼女とバンドの名前が並ぶ形では唯一のアルバムである。)また、本アルバムからは全米No.1ヒットとなる曲も生まれている。

特にイギリスとオランダでは大ヒットとなって、この両国ではNo.1の座を獲得している。また、アメリカではBillboardで最高位6位を記録していて、1987年の年間アルバム・チャートでは88位に、1988年の年間アルバム・チャートでは13位にランクインしている。

収録曲は以下の全10曲である。『Betcha Say That』『Let It Loose』『Can't Stay Away From You』『Give It Up』『Surrender』『Rhythm Is Gonna Get You』『Love Toy』『I Want You So Bad』『1-2-3』『Anything For You』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。リリース順に『Rhythm Is Gonna Get You』(US最高位5位、UK最高位16位)、『Betcha Say That』(US最高位36位)、『Can't Stay Away From You』(US最高位6位、UK最高位7位、オランダ最高位1位)、『Anything For You』(US最高位1位(2週連続1位)、UK最高位10位)、『1-2-3』(US最高位3位、UK最高位9位)である。尚、全米No.1ソングとなった『Anything For You』は1988年のBillboard年間シングル・チャートでも13位にランクインしている。また、この曲が全米No.1ヒットとなったことで、欧州ではこの曲名を本アルバム・タイトルにしている。

お薦め曲は、「MIAMI SOUND MACHINE」の名前のある曲の中では最大のヒット曲となった『Anything For You』をはじめとする『Rhythm Is Gonna Get You』『Betcha Say That』『Can't Stay Away From You』『1-2-3』という一連のヒット曲と、アルバム・タイトル・ナンバーである『Let It Loose』をピックアップしておく。

サウンドの方はラテンノ香りに満ちたものであり、ポップでダンサブルで聴きやすいものである。(ラテン・ポップスと言う言葉を生みました。)'80's後半にはワールド・ミュージックの台頭で様々なサウンドがヒットすることになったが、ラテン系ミュージックのヒットは、'80's前半から頑張ってきた彼女たちの功績が大きいのは言うに及ばない。(それ以前にも、ラテン系サウンドは何度かのブームがありましたけど...)それだけに、彼女たちの集大成と言うべき本アルバムは、80's終盤のラテン系サウンドを代表するものである。

確かに、当時としても先端を言っていない所もあるのだが、時代の先端を行くということが全てではなく、その妙なアンバランスさもスパイスと思えば楽しくなってくる所である。('90'sに入ってからのサウンドは洗練されすぎてしまった感も否めないだけに...)ということで、'80'sサウンドらしいラテン・サウンドを味わうことの出来るアルバムでもあって、'80's終盤を語る上では忘れられないアルバムの1枚である。

 

Let It Loose

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  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

レット・イット・ルース(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2009/07/08
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形泪39話(2nd.26話・AS4話)[裏ネタ編]PART 13 [ケータイ刑事]

銭形泪・裏ネタ編」もようやく最終話(通算では39話)となる2nd.26話(アナザーストーリー4話)の「最終決戦!ケー刑事VSシベ超 ~水野晴郎を迎撃せよ!」に辿り着きました。この物語の「裏ネタ編」は過去にはPART 12まで記している(2009/12/22、27、28、29、31、2010/1/3、4、5、6、9、10、11日付けで記しています。)ので、PART 13からということになります。今回はサブタイトルにある言葉から「最終」について、「決戦」について、「シベ超」について、「水野晴郎」についてを記します。尚、「最終」以外の3つは「・39話(2nd.26話・AS4話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])の前編は「ここをクリック」、後編は「こちらをクリック」してご覧下さい。

最終」:一番終わり、終い、最後、という意味である。尚、「最後」と「最終」の意味の違いは、「最後」は順番から見て最も後にくるものであり、「最終」というと時間的に最も後という意味がある。よって、電車ではその日の最も遅い時間に出る最後の電車を「最終電車」(終電)と言って「最後電車」とは言わないのは、時間的に最も遅い電車であるためである。

決戦」:重大な勝敗を決する戦いのこと、または最後の勝敗を決めるための戦いのことである。いずれにしても、戦いの大勢を決める勝負になるため、とても重要なものと位置づけられる。で、大勢が決まってしまうことから、表向きでは無いが、後者の「最後の」という意味が含まれることが多い。→この物語のサブタイトルでは「最終決戦」という言葉が使われているが、「決戦」に「最後の」というニュアンスがあるため、「最終決戦」と言うと「最後」という意味が二重にあることになる。しかし、これは同義語を重ねることでよりその意味を強調するという使い方であって、言葉上ではおかしいものではない。(「馬から落馬した」と言うような言い方までは行かない。)

それだけに、「傑作」となった「銭形泪」の最後の物語のオーラスを飾る物語と言う意味をサブタイトルにも反映しているということで、これはこれで宜しいかと...

英語では「Decisive Battle」と言うが、「Final Battle」と言う場合もあって、やはり「最後の」という意味が含まれていることになる。

ちなみに、「決戦」と同じ読みをする「血戦」と言う言葉は、血みどろになって力の限り戦うこと、若しくはその戦いのことを言い、「最後の」という意味は無い。(しかし、死力を尽くして戦って、勝っても負けてもそれ以降の戦いに加われなくなって...、ということで、その人にとっては「血戦」が「最後の戦い」になるということはあり得ますが...)

シベ超」:「シベリア超特急」の略称である。「シベリア超特急」は映画評論家で2008年6月に亡くなった水野晴郎による映画、および舞台作品のシリーズである。(映画は5本、舞台は2作がある。)尚、監督の名義はMIKE MOZNOとなっているが、これは水野晴郎のことである。低予算の作品であるのだが、アイデアで見せるという作り方は「ケータイ刑事」シリーズと繋がる所がある。また、キャストの方も一癖も二癖もある顔ぶれがキャスティングされていて、やはり「ケータイ刑事」シリーズに繋がる所がある。

コンセプトはアルフレッド・ヒッチコック監督作品をモチーフにした密室劇であり、サスペンス映画と言うことになっている。また「シベリア超特急」というタイトルはヒッチコック監督の1938年の作品である映画「バルカン超特急」(原題:THE LADY VANISHES)のもじりである、と水野先生は言っていました。

一応「バルカン超特急」の作品データを記しておくと、1938年のイギリス映画であり、時間は95分、白黒作品である。原作はエセル・リナ・ホワイト、監督はアルフレッド・ヒッチコック、脚本はシドニー・ギリアット、撮影はジャック・コックス、音楽はルイス・レヴィ、出演は、マーガレット・ロックウッド、マイケル・レッドグレーヴ、ポール・ルーカス、グーギー・ウィザース、リンデン・トラヴァース、メイ・ウィッティ、たちである。

この作品は、イギリス時代のヒッチコック監督の代表作として知られている有名なサスペンス作品であり、1979年に「レディ・バニッシュ/暗号を歌う女」(原題:LADY VANISHES)としてリメイクもされた作品でもある。(リメイク作もイギリス映画であり、アンソニー・ペイジ監督、出演はエリオット・グールド、シビル・シェパード、ハーバート・ロム、アンジェラ・ランズベリー、たち、99分のカラー作品である。)列車の中で1人の老婦人の姿が消え失せてしまう。老婦人の行方を捜す主人公だったが、老婦人のいた痕跡も消えていまい... 列車内を舞台にしたサスペンス作品の原点でもあり、ヒッチコックの手腕が発揮された大傑作である。

「シベリア超特急」シリーズは全部で6作があるが、映画は5作あり、2作は舞台劇として上演された。尚、舞台の第1作を収録したビデオは後に映画(第4作目)として劇場公開されているため、合計は6作となる。

映画の第1作は1996年の作品で「シベリア超特急」、第2作は2000年の作品で「シベリア超特急2」、第3作は2002年の作品で「シベリア超特急3」、第4作は2003年の舞台公演を収録したビデオであって「シベリア超特急4」、第5作は2004年作品の「シベリア超特急5」である。

舞台は第1作が2003年の「シベリア超特急4」、第2作が2003年の「シベリア超特急00・7」であり、2バージョンがある。(言うまでもなく「00・7」というのは映画「007」シリーズのパロディということでこのタイトルが付けられた。)また、「シベリア超特急6」は映画製作が進められていたが、制作されていない。また、シリーズ最終作が制作される予定となっていて、その準備が進んでいて、水野晴郎逝去の時点で台本は完成していたが、製作に関しては宙に浮いた状態になってしまった。水野の弟子・西田和昭(「泪・アナザーストーリー」では佐伯大尉役で出演しているが、「シベ超」シリーズでも佐伯大尉を演じているお馴染みの1人である。)が何らかの形で完成させたいという意向を示したが、水野の死から2年ちょっとが過ぎたが、現時点では具体化されていない状態が続いている。→最近、舞台付いている丹羽Pがこういう所に進出したらいいのに...

映画の第1作は走行中のシベリア超特急の車内で殺人事件が起こり、山下大将がその事件の謎を解くという物語である。かたせ梨乃、菊池孝典、アガタ・モレシャン、シェリー・スェニー、たちが出演している。走る列車内での事件と言うことで、モチーフとした「バルカン超特急」や、やはり列車内で事件が起こったA・クリスティの「オリエント急行殺人事件」を思い出させてくれる作品である。

映画第2作は、爆破事件でシベリア超特急が止まってしまい、乗客たちは菊富士ホテルに宿泊することになる。で、そこで起きた殺人事件を解くという物語である。淡島千景、草笛光子、寺島しのぶ、二宮さよ子、加茂さくら、中村福助、たちが出演している。また寺島しのぶと須藤温子のデビュー作でもある。この作品の方が第1作よりも「バルカン超特急」により近い内容である。

映画第3作は、現代の客船内で起きた事件と61年前にシベリア超特急内で起きた事件との接点を探っていく謎解きという内容となり、三田佳子、宇津井健、内藤武敏、真柄佳奈子、江成大輝、久永さとみ、たちが出演している。

映画第4作は舞台収録ビデオを劇場公開したものであり、その舞台は2003/1/18に新宿シアターアプルで上演されたものである。映画「シベリア超特急4」の制作開始直前に監督の水野晴郎が殺される。その謎を解くために関係者たちは台本通りに「シベ超4」を演じるていく、という物語である。三田佳子、宇津井健、内藤武敏、丹波哲郎というビッグネームが出演しているというのも注目点の一つである。また、この物語の本放送時には、「シベ超」シリーズで公開になっていたのはこの作品までである。

映画第5作は、ヒットラー、ムッソリーニ、スターリンとの会合を終えた山下大将がモスクワからシベリア超特急に乗り込むが、源義経が隠したとされる秘宝が記された地図を確保せよという司令が届く。で、シベリア超特急にはその地図を狙う様々な男女が乗り合わせていて、という物語である。片岡愛之助、片岡進之介、西條三恵、中野良子、岡田眞澄、ガッツ石松、佐藤允、淡島千景、太刀が出演している。(この物語の本放送時には未公開であり、正にこの物語で描かれていた上映前のイベントが色々と企画されていた時期でもありました。)

シリーズで水野晴郎が演じている山下奉文陸軍大将は、実在の人物であって、第二次大戦の時に「マレーの虎」と呼ばれた軍人である。その山下大将が事件を解決に導くというものであるが、安楽椅子探偵(椅子に腰掛けたまま、人から事件に関する話を聞き、それに基づいて推理をしていき、事件の謎を解くという探偵のことであり、推理小説の世界では何人かの有名な名探偵も存在している。)という形で事件を解決する物語である。

また、それぞれの作品には、名作映画に対するオマージュやパロディが散りばめられていて、この辺りは映画評論家として数多くの英雅に接してきた水野先生らしい所でもある。また、ラストにはどんでん返しが用意されているというのも特徴である。と同時に、反戦メッセージが込められている。

作品の評価はB級作品としての評価とされているが、カルト的な人気もある作品もある。ラストのドンデン返しと冒頭に「ネタバレ厳禁」というテロップがあるという所など、マニア層を意識した作になっているのも特徴で、「ケータイ刑事」の作風にも繋がる所がある。

現在ではDVD-BOXがリリースされているので、舞台劇を含めた全作品を楽しむことが出来る。ただ、ハリウッドの大作映画信仰者は見ない方が宜しいかと...一方、「ケータイ刑事」ファンであれば、ノリが共通している所があるだけに、たっぷりと楽しむことが出来るでしょう。(まだ、B級作品がお好きな方にもお勧めです。)

水野晴郎」:みずのはるお。1931/7/19、岡山県生まれ、2008/6/10没。享年76歳。映画評論家であり、映画監督、倉敷芸術科学大学教授、大阪芸術大学客員教授という肩書きも持っていた。また、警察マニアとしても知られた存在であった。

2008年に亡くなった歳、BS-i(当時)は追悼番組ということで、「・5話」と「・アナザーストーリー」全4話の5話を追悼放送として放送したが、このことからも「ケー刑事ファミリー」の一員という証である。(それだけに、「シベ超・最終作」に丹羽Pは何らかの力になるべきだと思います。)

本名は水野和夫であったが、山下奉文陸軍大将への尊敬の念と「シベリア超特急」シリーズに対する愛情から、戸籍上の本名を山下奉大に改名したことでも知られている。愛称はマイク・ミズノ(MIKE MIZNO)で、この名前で「シベリア超特急」シリーズの監督を務めている。

岡山県高梁市出身、2歳の時からは満州に移り、そちらで育つが、戦後、日本に引き揚げてきて岡山に戻る。慶応大学の通信教育課程を7年かけて卒業し、郵便局員となる。その後、映画と出会ったことでその道に進むことにして上京する。1956年に20世紀フォックス映画にアルバイトとして採用され、後に正社員となった。その後に日本ユナイト映画に移り、宣伝総支配人となる。ユナイトでは、「007危機一発」(後に「007/ロシアより愛をこめて」に改題される。)の誤字(本当は「危機一髪」が正しい。)を使った邦題は彼のアイデアによるものであって、当時、日本でも大ヒットを記録することになったとして余りにも有名な逸話である。

1972年に独立をして、この時から「水野晴郎」の名前を使うようになる。同年10月から日本テレビ系の「水曜ロードショー」(後に金曜日に移動して「金曜ロードショー」になる。)の解説を担当するようになり、解説の最後で「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~」という台詞を語ることになり、彼の代名詞となった。尚、これはテレ朝系の日曜洋画劇場で解説を担当していた淀川長治の「さよなら、さよなら、さよなら」と共に、映画解説者のお馴染みの台詞として有名となった。(金曜ロードショーの解説は1997年まで、四半世紀にわたって担当していた。)また、映画雑誌での連載も行っていた。

それまでは映画に関して、宣伝担当、支配人、評論家という立場で接していたが、1992年に「落陽」(日活映画)に山下奉文役で出演することになって、映画への初出演を果たした。そしてこれが後の「シベリア超特急」シリーズに繋がることになる。また、2004年の映画「下妻物語」と2007年の映画「0093 女王陛下の草刈正雄」には自身役としてカメオ出演し、「ケータイ刑事」の劇場版にも「M1」「M2」にそれぞれカメオ出演している。役者としては2008年の映画「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」に出演しているが、この作品が公開される直前に亡くなったため、これが遺作となった。

晩年には、骨粗鬆症になっていたことが原因で、転倒したことから骨折し、それが重症に繋がったことを何度か繰り返している。「・アナザーストーリー」に出演した時も、骨折をしていたため、登場シーンは基本的に座っている姿となっている。また、「シベ超・最終作」も2007年秋にクランクインする予定だったが、骨折のために延期されている。そして「ケータイ刑事・銭形海」の舞台にも出演することになっていたが、骨折のために降板している。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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シベリア超特急ファンブック

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シベリア超特急連続殺人事件

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  • 作者: 水野 晴郎
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シベリア超特急 コンプリート DVD-BOX

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シベリア超特急 特別編集版 [DVD]

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裏・シベリア超特急BOX(通称:うらシベBOX)通常版 [DVD]

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prints (プリンツ) 21 2007年冬号 特集・水野晴郎 [雑誌]

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  • 出版社/メーカー: プリンツ21
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ザ・お巡りさん〈続〉 (1981年)

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母の愛、そして映画あればこそ…―夢と希望を追い続けたわが60年

  • 作者: 水野 晴郎
  • 出版社/メーカー: 近代映画社
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  • メディア: 単行本

水野晴郎のわが映画人生

  • 作者: 水野 晴郎
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いやあ!映画って本当にいいもんですね (1977年)

  • 作者: 水野 晴郎
  • 出版社/メーカー: 渓声社
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いやあ!映画って本当にいいもんですね〈続〉 (1977年)

  • 作者: 水野 晴郎
  • 出版社/メーカー: 渓声社
  • 発売日: 1977/08
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アメリカン・ポリス体験旅行 (1981年)

  • 作者: 水野 晴郎
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