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「遊戯」(その2) [映画(邦画)]

今回は、1978年のシリーズ第1作について記します。

シリーズ第1作最も危険な遊戯
作品データを記しておくと、1978年の東映(東映セントラル)作品であって、時間は89分、監督は村川透、脚本は永原秀一、撮影は仙元誠三、美術は小林正義、音楽は大野雄二である。また、助監督に崔洋一の名前がある。そして出演は、松田優作、田坂圭子、荒木一郎、内田朝雄、草野大悟、見明凡太郎、市地洋子、名和宏、入江正徳、片桐竜次、山西道広、榎木兵衛、石橋蓮司、苅谷俊介、大前均、阿藤海、団巌、原田力、岡本麗、たちである。

財界の大物たちが次々と誘拐されるという事件が起こる。複数の犯人がいること以外は全く手掛かりもなく、捜査は行き詰まっていた。そんな中、東日電気社長の南条信隆も誘拐され、東日電気会長・小日向は鳴海昌平を呼んで、誘拐された南条社長の救出を依頼した。鳴海は報酬5000万円で引き受け、同時に、南条は小日向の娘婿でもあること、南条誘拐は単なる身代金目当てではなくて、ある巨大プロジェクトによる東日グループ壊滅の陰謀だと言うことも知らされた。調査を開始した菜籾は、防衛庁が進めていた第五次国防計画の最新防空警戒システム導入問題で、東日グループと五洋コンツェルンが激しく競い合っていて、東日グループが受注すると言うことが決定したため、五洋コンツェルンの方が政界の黒幕・足立精四郎を抱き込み、反撃に出たと言うことが分かった。で、南条が監禁されている精神病院を聞き出すと、完全武装してその病院に潜入する。激しい銃撃戦が繰り広げられ、何とか南条を救い出した鳴海だったが、射撃の名手・桂木に肩を射たれ、南条を射殺されてしまった。そんな鳴海は、小日向から足立を射殺するように依頼を受けた。で、足立の追跡を開始するが、今度は今度は警視庁特捜部が立ちはだかった。で、五洋コンツェルンの背後には思いもよらぬ巨大な敵のいる事を知らされた。が、足立を狙う機会を放棄せず、足立が潜んでいる寺に入った鳴海は、足立を射殺した。すぐさま警察に追われることになるが、何とか逃げ切りった。が、桂木が杏子を人質にして逃亡してしまう。追った鳴海は桂木を射殺して杏子を無事に助け出した。それから数日後、鳴海は射殺したはずの足立が生きていることを知る。彼が殺した足立は、実は替え玉だったと分かると、鳴海は再び足立を狙う。が、敵は鳴海の想像をはるかに越える巨大な勢力であることを知って...

製作がB級作品を製作するところということで、予算の関係などもあって、所々でB級作品の限界が出ていると言うことを感じさせてしまう。で、それがせっかくの緊張感をユルユルにしてしまう。ということで、色々とつ目の天津があるのだが、B級作品と言うことを考えたら、かなり詰め込まれている作品ということも言える。正に、子級作品の楽しみ方を知っている方にとっては、余りにも美味しい作品である。(大作志向でB級作品との接し方を知らない方は、それを学んでから見るべき作品である。)

松田優作主演、村川透監督、という名前で判断すると、完全に裏切られたと感じてしまう作品であるが、まずは本作が「B級作品である」ということを頭に入れてから見るべき作品であり、映画の楽しみ方を本当に分かっている方が見るべき作品である。

 

最も危険な遊戯 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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HAZEL O'CONNOR『BREAKING GLASS』(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼女のデビュー・アルバムである。また、本アルバムは同年の同名タイトルの映画のサントラ盤でもある。(そのため、サントラ盤扱いと言うことにします。)彼女自身が出演している作品であって、主役のアイドル歌手を演じている。よって、ある程度売れ筋を狙った曲が収録されている。と言うこともあって、彼女の発表したアルバムの中では最大のヒットとなったアルバムであり、チャート成績もイギリスで最高位5位を記録している。また、彼女は1980年のイギリス・アカデミー賞で、作曲賞にノミネートされている。(受賞はならず。)

映画の作品データを記しておくと、邦題は「ブレイキング・グラス」、1980年のイギリス映画で、時間は104分、監督と脚本はブライアン・ギブソン、撮影はスティーヴン・ゴールドブラット、音楽はトニー・ヴィンスコンティである。そして出演は、フィル・ダニエルズ、ヘイゼル・オコナー、ジョン・フィンチ、ジョナサン・プライス、マーク・ウィンゲット、ゲイリー・ティブズ、ピーター・ヒューゴー・デイリー、たちである。

物語は、音楽業界の内膜を描いた作品であって、ロックを通して結ばれ、そして離れてゆく若者たちの恋と青春模様、そして音楽業界の過酷な仕組みに押しつぶされていくという展開を、ビッグスターになることを夢見た1人のアイドル歌手を中心に描いたものである。イギリス映画らしい退廃的な展開の作品でもある。

舞台設定は1970年代末期ということで、当時のイギリスの音楽シーンは、嵐のように過ぎ去ったパンク・ロックのブームが過ぎ去り、世界中ではディスコ・サウンドのブームが到来していた時期であり、ポスト・パンクとして、様々な新しい音楽が生まれた時期でもある。それだけに、ある意味では60年代の大物バンドが次々と登場した時代と同様に、音楽的には最も面白い時期である。そういう時代を背景にしていながらも、退廃的な展開というのはイギリスらしいところでもある。

本アルバムの収録曲は以下の全12曲である。『Writing On The Wall』『Monsters In Disguise』『Come Into The Air』『Big Brother』『Who Needs It』『Will You?』『Eighth Day』『Top Of The Wheel』『Calls The Tune』『Blackman』『Give Me An Inch』『If Only』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。まずは『Writing On The Wall』がシングル・カットされ、続いて『Eighth Day』(イギリスで最高位5位を記録した。)、『Give Me An Inch』(イギリスで最高位41位を記録した。)かせリリースされ、映画のヒットもあって、彼女のデビュー・アルバムとしてはなかなかのセールスを記録した。

お薦め曲は、シングル・カットされている『Writing On The Wall』『Eighth Day』『Give Me An Inch』の3曲と、『Come Into The Air』『Blackman』という所をピックアップしておく。

尚、本映画はDVD化されていないということで、視聴しようとするとちょっと苦労することになるが、かつてLDではリリースされていた作品である。(LDでの販売が凄い所まで行われていたということでもあります。)ということで、映画の方はともかく、サントラ盤だけでも楽しみましょう。

 

Breaking Glass

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram Int'l
  • 発売日: 1998/06/30
  • メディア: CD

Breaking Glass

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram UK
  • 発売日: 1998/06/30
  • メディア: CD
Breaking Glass

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Musicrama
  • 発売日: 1998/01/13
  • メディア: CD

↓一応、リージョン・フリーのDVDがありますが...

Breaking Glass [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Metrodome
  • メディア: DVD

 

↓ビデオはこちら

Breaking Glass [VHS] [Import]

Breaking Glass [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Paramount
  • メディア: VHS

ブレイキング・グラス [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: VHS


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ケータイ刑事銭形零2話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形零」の第2話「死を招くハリセン? ~完全密室殺人事件」の裏ネタ編・増補の4回目となる今回は、かゆ子に関する事柄から、ちゃんがズバリ当てた「本名」について、この事件の被害者とかゆ子はこれをしていたということで「浮気」について、またこれを持っていたということで「ペアウォッチ」について、ちゃんがこうならなくて良かったと言った「誤認逮捕」について記します。尚、「浮気」については「・35話(2nd.22話)[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])の前編は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語について、過去に記した裏ネタ編は2008/2/3日付で記しています。)

本名」:人物の名前で、号、芸名、筆名(ペンネーム、ラジオネーム、ハンドルネームなども含む)等に対して、その人の本当の名前のこと、実名のこと、戸籍に登録されている名前のことを言う。英語では「One's Real Name」と言う。

日常生活では、人の名前は、苗字だけ、または下の名前だけで呼んだり、あだ名や敬称を使って呼ぶことが普通であって、(フルネームでの)本名は余り使われない。特に芸能人の場合は、本名を芸名としている人も多いが、本名とは関係ない芸名を使っている人も多い。(特に、夏帆ポンは典型的な芸名使用者であって、本名を非公開にしている。)芸能人の中でも、この物語に登場した漫才師(いたし・かゆ子)の場合は、名前でも一ネタ入れるのが当たり前となっているため、基本的に芸名を使っていて、本名は非公開ということが多い。

浮気」:この漢字には複数の読み方があって、読み方によって全く違う意味となる。この物語をはじめ、一般的には「うわき」と読み、それ以外では「ふけ」、「ふき」、「うき」という読み方がある。

「ふけ」と読むと、滋賀県守山市にある地名となる。(現在のJR守山駅の南側付近の地名である。)また、1889年の町村制施行前には浮気村(ふけむら)という村が存在していて、1889年の町村制施行で物部村と合併して消滅している。(この時に物部村となる。)その後、1941年に物部村が野洲郡守山町と合併して消滅し、守山町となり、1970年に守山町が市制施行して守山市になって現在に至っている。

また、「ふき」と「うき」と読んだ場合には、日本人の苗字の一つということになる。(「浮気さん」と記して「ふきさん」または「うきさん」ということになる。)

「ふき」と読んだ場合は、空気よりも軽い気体のことを言う言葉となる。ここで言う空気とは平均的な大気のことであって、平均分子量が28.966ということになる。よって、それよりも軽い気体となると、水素、ヘリウム、窒素、酸素、ネオンなどと言うことになる。

この物語では「うわき」と読み、一般的にはこの読み方がされることが最も多い。で、「うわき」と読んだ場合は、結婚相手以外と恋愛することを指し、「不倫」と呼ばれる行為に発展する可能性があるものになる。

元々は、心が浮ついていること、心が落ち着かずに変わりやすいこと、を指していたが、これが男女間の愛情が浮ついていて変わりやすいことから転用されて、次々と心が変わって違う異性に心を移すことを意味する言葉となった。更に、「心変わり」ということから、既婚者が配偶者以外の相手と恋愛関係になることをも意味するようになった。(「既婚者が…」という部分は、その後「不倫」という言葉に変わって行くことになる。)

尚、何処までを「浮気」と言って、どこからを「不倫」と言うのかは明確な基準はないが、一般的には性行為の生むがその境界という認識となっている。「不倫」になると不貞行為として様々な問題となる。(→江戸時代には「密通」と呼ばれていて、死罪の対象になった。)

尚、英語では「(Love) Affair」「Flirtation」などと言う。

ペアウォッチ」:「ペア」とは、2つ(または2人)からなる一組のことであって、対となって1つのものとなる物のことを言う。人の場合は「コンビ」「デュオ」「相棒」などと呼ばれ、物の場合はその物の名前を「ペア」の後に付けて「ペア○○」と呼ばれるのが一般的である。

また「ウォッチ」とは、英語の「Watch」であって、腕時計や懐中時計などの小型の携帯することが出来る時計のことである。

ということで「ペアウォッチ」は2つで1組になった腕時計のことである。(懐中時計も該当するのだが、携帯用の小形時計としては圧倒的に腕時計が多く、ペアとして作られるものも腕時計が殆どである。)尚、この場合の「一組」というのは、デザイン的に揃っているということであって、機能的に分散しているというものではなく、2つの腕時計はどちらも単独で、時計として完結して機能するものであるのは言うまでもない。

尚、「ペア」という言い方は、基本的に異性の2人組のことを言うのが一般的である。(同性の場合は「コンビ」や「デュオ」「相棒」「相方」などと言うことの方が多い。)そのため、ペアウォッチをはじめとして「ペア○○」という物は基本的に男物と女物の物というのが一般的である。(「ペアルック」というのも基本的に男女(恋人同士)で着る揃いの服のことである。)

誤認逮捕」:犯罪捜査に於いて、ある人を犯人と特定して逮捕したが、実際にその人は無実であった場合、その誤って逮捕したことを言う言葉である。

英語では「Arrest the Wrong People」と言うが、「Mistake」という単語を用いる場合もある。

尚、誤認逮捕は現在の犯罪捜査方法、及び起訴から裁判を経て裁くという方式を行う場合(有罪/無罪はあくまでも司法の場で判定され、捜査機関は容疑者を逮捕して起訴するというやり方)では、必ず起こりえることであって、違法行為とはならない。しかし、誤認逮捕された人にとっては人生が狂ってしまうということになるだけに、損害賠償の対象となる。よって、違法行為ではないとはいうものの、「間違いでした」では済まないだけの負担を追うことになる。

現在の犯罪捜査は、被害者との関係、現場に残された証拠品、目撃情報などからある容疑者を絞り出し、得られている証拠関係から判明した程度のもので嫌疑を掛け、その嫌疑が高い人物の逃亡や証拠隠滅を防ぐ目的で拘束する(=逮捕する)。よって、絶対的な証拠が無くても逮捕することがあるため、実際にはその犯罪に無関係という人が逮捕される可能性も十分ある。(特に、目撃情報に頼りすぎて捜査を行うと、誤認逮捕になる可能性も高くなる。)

ちゃんは、誤認逮捕となった場合、色々と大変なことになると言うことが分かっていて、「危うく善良な市民を誤認逮捕するところでしたから。まだまだ勉強不足だなぁ」と反省していたが、こういう謙虚な姿勢はよいところです。

 

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