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「SIX PACK」 [映画(洋画)]

表題の作品は1982年のアメリカ映画「幸福(しあわせ)のチェッカー」である。カントリー界の大御所であるK・ロジャースが設立したライオン・シェア・ブロの第1回作品であって、彼が主演した作品である。また、「リトル・ロマンス」で「天才子役」「グレース・ケリーの再来」と言われたD・レインが本作でも初々しさの残った演技を魅せている。物語は、中年レーサーと自動車整備工だった両親を事故で失った6人姉弟たちの交流を描いた作品である。

作品データを記しておくと、時間は108分、監督はダニエル・ペトリ、脚本はマイク・マーヴィンとアレックス・マターの2人、撮影はマリオ・トッシ、美術はウィリアム・J・クレバー、音楽はチャールズ・フォックスである。そして出演は、ケニー・ロジャース、ダイアン・レイン、バリー・コービン、エリン・グレイ、テリー・カイザー、ボブ・ハンナ、アンソニー・マイケル・ホール、ロビー・スティル、ベンジー・ウィルホイット、トム・アバナシー、ハリー・ロビー・フレミング、たちである。

テキサスの田舎町・ブラゼルトン。レーサーである中年男のブルースター・ベイカーはガソリンスタンドのトイレから出てくると、自分のレーシングカーのエンジンとタイヤが消えていることに驚いた。そんな彼は不審な車を見つけ後を追った。車はハンドル操作を誤って川に転落、中から出てきたのは16歳の長女・ブリージーを筆頭に、14歳のドック、12歳のスイフティ、10歳のスティーヴン、9歳のルイス、7歳のハリーという6人姉弟たちだっだ。ブリージーたちは故障したブルースターのトレーラー連結部をあっという間に修理して、腕のよいところを見せた。話を聞いたブルースターは、事故で両親が死んでしまって孤児になり、生活のために盗みをしていたという。そんな所に保安官のビッグ・ジョンがやって来た。姉弟たちが得た盗品を密売し、金儲けをしていただけでなく、言うことを聴かないと姉弟をバラバラに親戚に預けると脅していた。で、ブルースターを留置所に閉じこめた。が、これに姉弟たちが助け出してくれ、途中まで同行することになった。

ルイジアナ州シェヴポートにやってきた一同。この町にはブルースターの恋人・ライラがいて、久しぶりに再会した。翌日、ブルースターは仲間のレーサーが部品を盗まれたと騒いでいるのを見た。で、自分のトレーラーの中を見たら、その部品があった。ということで子供たちを叱った。その後、レースに出場したブルースターは、子供たちが整備した車で4位入賞を果たした。久しぶりのレースで入賞してブルースターは機嫌がよかった。で、本格的にレースに復帰したブルースターは、ミシシッピで、かつての宿敵と再会した。レースではトラブルを起こしたブルースターの車を子供たちが修理して事なきを得た。ということで、ブルースターは子供たちをピットクルーとして雇うことにした。で、転戦するブルースターに、フォード社がスポンサーに付き、ビッグ・レースのアトランタ500への出場が決まる。しかし子供たちが警察に保護されてしまう。今度はブルースターが子供たちを救った。が、レース直前に何者かに襲われるブルースター。何とかしてレースに出場し、残り1週をトップで通過する。優勝目前のその時、子供たちがビッグ・ジョンによって連れ去られたと知ると、目前に迫った優勝という栄冠を捨てて、ブルースターは子供たちを救いだした。優勝は逃したものの、ブルースターはライラと結婚することになり、6人の姉弟たちも一緒に暮らすことになった。

カントリー・シンガーのK・ロジャースが意外とレーサー姿が似合っていて、いい味を出している。また、D・レインもコッポラ監督と出会う前であって、初々しさも残っている。('80's後半の彼女とは別人と言って良いですね。)あの頃のダイアンはやっぱり良いですね~

物語は、子供たちとのふれあいを通して、幸せを掴んでいくというものであって、ありがちなものであるのだが、雰囲気がよく、子供たちも微笑ましく感じられる作品である。

ただ、本作もDVD化されていない作品であって、DVD化して欲しい様品の一つである。(かつてLDでは発売されていました。)

 

↓ビデオです。

幸福のチェッカー [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • メディア: VHS

Six Pack [VHS] [Import]

Six Pack [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: 20th Century Fox
  • メディア: VHS

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INDIGO GIRLS『SWAMP OPHELIA』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1994年に発表された彼女たちの5枚目のスタジオ・アルバム(メジャー・デビュー後は4枚目のアルバム)である。彼女たちの発表したアルバムの中では最高傑作という声の多いアルバムであってセールスも最も良かったアルバムとなった。(チャート成績はイギリスでは最高であるがアメリカでは最高ではない。→チャートは相対的なものであるため、最高位が下であってもセールスは上回っているというのは良くあることである。)イギリスでは最高位66位、アメリカではBillboardで最高位9位を記録している。(しかし、年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)

収録曲は以下の全11曲である。『Fugitive』『Least Complicated』『Language Or The Kiss』『Reunion』『Power Of Two』『Touch Me Fall』『Wood Song』『Mystery』『Dead Man's Hill』『Fare Thee Well』『This Train Revised』。

この中からシングル・カットされたのは『Least Complicated』の1曲である。しかし、BillboardのHOT 100にはチャートインせず、モダン・ロック・チャートで最高位28位を記録しただけという寂しいヒットであった。

お薦め曲は『Fugitive』『Reunion』『Touch Me Fall』『Dead Man's Hill』『This Train Revised』と言う所をピックアップしておいて、シングル曲はあえて外すことにする。(本アルバムはアルバムとして聴くべき作品でもあるためでもある。)

内容的には結構重くなるテーマを取り上げていて、曲が進むにつれて暗くなっていくというところがあって、この部分が嫌われたということがあるのは否定できない。(嫌われたことでチャート成績が伸びなかったのもまた事実である。)しかし、テーマがはっきりしているだけに、好き嫌いがはっきりとしてしまうものの、内容的には高く評価できる作品となっている。(これがセールスに繋がった。)

内容的には悪い者ではなく、時代のベクトルが合致したら更に高く評価されるであろうアルバムである。(但し、時代のベクトルが真逆になると、徹底的に叩かれて消されてしまう可能性もある。)そういう難しい所があるアルバムであるのだが、メロディ・ラインの美しさなどもあるので、一度は耳を傾けておいたら如何かと...

 

Swamp Ophelia

Swamp Ophelia

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 2009/08/04
  • メディア: CD

Swamp Ophelia

Swamp Ophelia

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1994/05/10
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その179) [ケータイ刑事]

今回は久しぶりに「ある物」シリーズということで、テーマを「甲冑」とします。(一応、西洋の甲冑ということにして、日本の「鎧」は扱わないことにします。(鎧も用途と言うことでは「甲冑」に含まれますが...))で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・2nd.6話」、「007」からは「リビング・デイライツ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.6話」。「出た! 骨董マニアの亡霊!? ~ノロイのヨロイ殺人事件」という物語である。相変わらずネタが満載の物語であるが、この物語に登場した甲冑は、近い間に製作された他のドリマックス製作ドラマでも登場していて、派手に小道具の使い回しをしていましたね。

事件は骨董マニアの家で起こった。顔を潰された変死体が発見された。被害者は三男の三郎と言う2人の兄・一郎と二郎。その家には亡き父・ハジメが骨董マニアであって、怪しげなものを色々と買い集めていた。(織田信長と明智光秀が本能寺の変で使ったというボウリングの球、ワシントンが折っちゃった桜の枝、コロンブスの卵、ナポレオンの辞書(実は日本語の辞書)などがあった。)そしてハジメの一番のお気に入りはフランシスコ・ザビエルが愛用していたという甲冑だった。で、その甲冑は時々動くことがあるという。また、三郎はハジメが買い集めた骨董品を処分しようとしていたため、甲冑が殺したと言うのだった。

そうしていると、本当に甲冑が動き、ボウリングの球を投げ、一同をなぎ倒した。で、ハジメがボウリングをしたときのガッツポーズをすると消えた。ちゃんと五代さんは急いで甲冑を追ったが、その間に二郎が殺されてしまう。で、ちゃんは、共犯者がいれば一郎の犯行が可能と考えた。そんなちゃんは、一家のボウリングをしているときの写真を見て閃いた。

犯人に罠を仕掛けたちゃんは、捜査を中止して撤収すると告げた。で、一郎は甲冑を着た男が甲冑を脱ぐのを手伝おうとするが、隙を見て甲冑を着た男を殺そうとした。その時、ちゃんが現れて、一郎と捕らえた。また、甲冑を着た男は殺されたはずの三郎だった。で、一郎と三郎は仲間割れをして、三郎が事件の全てを白状した。

ハジメは20億という大金を財宝みたいなものにして、それを家の何処かに隠した。それが何であって、何処に隠したのかを言わずに亡くなってしまった。また、財宝があることは一郎しか知らず、一郎はそれを探すのに手間取り、時間が必要となった。しかし金に困っていた二郎は「家を売ろう」と言いだし、そうなるとお宝を探せなくなるので、三郎を取り込も、10億ずつ山分けすることにして、二郎を消すことにした。三郎は家を売って手に入る金よりも多額になると言うことでその計画に乗った。で、まずは三郎と似た体格の住所不定の人を捜しだし、顔を潰して殺した。で、計画通りに二郎を殺し、最後に一郎は計画を知っている三郎を殺して20奥を独り占めしようと考えたのだった。また、結局、20億のお宝は発見できなかったと言う一郎だったが、海ちゃんはそれが何かということまで見抜いていた。

お宝は、甲冑に付けられていた宝飾品の中の1つであって、ガラス玉の中に1つだけ含まれていた時価20億の多聞石だった。また、ちゃんは、甲冑がハジメの幽霊ではないと気づいたのは、家族写真ではハジメは左手でボウリングの球を持っていたが、ちゃんたちに向かって投げたときは右手だったということで、利き腕の違いだった。

007」:「リビング・デイライツ」。1987年のシリーズ第15作であって、3代目ボンドから一気に若返った4代目ボンドのデビュー作である。4代目は人間ボンドという所を強調した作品となったが、作風としては3代目のコミカルなところも受け継いでいました。

武器商人・ウィティカーのタンジールにある屋敷には、人類の古代からの英雄たちの等身大の人形が飾られていた。(アレクサンダー大王、シーザー、ナポレオン、更にはヒトラーなど、多数があった。)ソ連のプーシキン将軍はそれらを「人殺したち」と言って切り捨てた。

物語のクライマックスで、その屋敷にウィティカーを始末するために乗り込んだボンド。で、対決となるが、ボンドの8発の弾が入った銃(ワルサーPPK)だけで、ウィティカーは最新式で80発の弾が入った防御シールド付きマシンガンを手にしていた。ボンドは8発全てを撃ち尽が全てシールドに阻まれてしまう。で、ウィティカーの攻撃を何とか逃れる。ウィティカーの攻撃は、彼の自慢のコレクションをも破壊してしまい、その中には中世の甲冑も含まれていた。

大砲の模型と兵士の人形をリモコンで動かしたウィティカーは、大砲を発射しようとする。それに気づいたボンドは更に奥に逃げる。大砲は発射され、ウィティカーの自慢のコレクションの一部は更に破壊されるが、お構いなしにマシンガンを乱射するウィティカー。ボンドは元イギリス首相・ウェリントンの像の影に隠れ、そこに口笛で反応する小形キーホルダー爆弾(=秘密兵器)をセットした。してウィティカーが歩み寄ってくるのを確かめると、口笛を吹いた。

まもなく、爆弾は爆発し、ウェリントンの像はウィティカーの上に倒れていき、ウィティカーは南北戦争のジオラマの上でウェリントンの像に押しつぶされて死んだ。

そんな所にプーシキン将軍が現れ、ウィティカーの部下たちは全て捕まる。コスコフ将軍はプーシキン将軍に対して、ウィティカーに捕らえられていたと言う。プーシキン将軍は、「コスコフ将軍をモスクワ行きの飛行機に乗せろ」と命じ、それを喜んだコスコフ将軍だったが、プーシキン将軍は「犯罪者として」と付け加えた。で、古府将軍も捕らえられ、(この物語での)敵は壊滅した。

共通点/類似点は、その甲冑の所有者が物語に於いての敵のサイドの人間であって裏で糸を引いていた人物であるということ、また、その飾られている甲冑は(真偽はともかくとして)歴史のあるものであって骨董品として認識されているということ(但し「ケータイ刑事」では余りにも胡散臭すぎてニセモノというのが明かですが...)、更には、それが置いてある場所で人が死んでいると言うことである。

相違点は、「ケータイ刑事」ではそれを人が着ていたために動いたが、「007」では単なる展示物であったため、展示されたままで動いていない(但し、ウィティカーの攻撃で銃弾を受けているので、完全に静止していた訳ではないですが...)ということ、「ケータイ刑事」では装飾されていた宝石は壊されたが甲冑は壊されていないが、「007」では銃撃を受けて壊されてしまったということである。

次回は、またまた「シチュエーション」ということで記す予定です。何が登場するかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

リビング・デイライツ (アルティメット・エディション) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
リビング・デイライツ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
図説 西洋甲冑武器事典

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  • 作者: 三浦 権利
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 単行本
西洋甲冑ポーズ&アクション集 European Armour in Various Scene

西洋甲冑ポーズ&アクション集 European Armour in Various Scene

  • 作者: 三浦 権利
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本

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