SSブログ

「与太郎戦記」(その2) [映画(邦画)]

今回は、1978年のシリーズ第1作について記します。

シリーズ第1作与太郎戦記
作品データを記しておくと、1969年の大映作品で、時間は83分、原作は春風亭柳昇、監督は弓削太郎、脚本は舟橋和郎、撮影は渡辺公夫、美術は山口煕、音楽は池野成である。そして出演は、フランキー堺、南美川洋子、水木正子、春風亭柳橋、春風亭柳好、春風亭小柳枝、春風亭柏枝、柳家金語楼、三遊亭金馬、柳亭痴楽、三遊亭歌奴、春風亭柳昇、月の家円鏡、三遊亭小円馬、春風亭梅橋、三遊亭小円遊、春風亭橋之助、春風亭栄橋、遊亭円右、三笑亭楽之助、露口茂、早川雄三、森田健二、田武謙三、仲村隆、橋本力、夏木章、小山内淳、三夏伸、豪健司、井上大吾、荒木康夫、佐伯勇、森矢雄二、飛田喜佐夫、九段吾郎、松山新一、中田勉、渡辺鉄弥、中原健、岡郁二、梅津栄、螢雪太朗、津田駿、谷謙一、山根圭一郎、菅井きん、原田玄、桂南笑、遠藤哲平、甲斐弘子、藤道子、山下三千代、米山ゆかり、一条淳子、三笠すみれ、竹内哲郎、有島圭子、松村若代、たちである。

赤紙による召集を受けた若者たちが軍に入ってきた。秋本与太郎という男もその中の1人だったが、彼はちょっと変わった男であって、師匠の春風亭柳橋も心配していた。が、与太郎も合格して軍に入る。が、軍の生活は想像以上に厳しい所であって、昼も夜も安らぐことの出来る場所ではなかった。そんな中、彼は中隊長に呼ばれて落語を一席披露することになる。これが受けて、彼は軍の中で人気者となって、士官たちから引っ張りだこになって、士官たちから可愛がられることになった。そして一等兵に昇進した。すると与太郎は陸軍火薬工廠に派遣されることになって、近藤兵長と共に民家に宿泊することになった。そして、その言えには千恵子という美しい娘がいて、与太郎の心は千恵子の虜となった。で、与太郎は厳しい軍隊生活の中でも至福の時を感じていた。が、火薬工廠への派遣も終わって軍に戻ってくる。で、初年兵を鍛えることに性を出す。が、そんな中、今村二等兵がいなくなり、みんなは探し回る。与太郎は遊廓へ捜索に出かけ、そのままでは帰らずに落語を一席して金を得て、遊んでいこうとしていた。が、帰隊命令が届き、諦めて帰るのだった。まもなく、与太郎の部隊は大陸の戦地に向かい、与太郎も戦地に立った。補充兵を引連れて地雷探しに出掛けるが、ゲリラの襲撃に遭って肩に負傷を追ってしまう。で、気がついたときには病院のベッドの上にいた。が、与太郎は美人の看護婦がいることに鼻の下を伸ばしていた。

コメディ・タッチが描かれているので、重くなることがなく、たっぷりと笑って楽しめる作品である。テンポも悪くないのだが、時々、そのテンポが悪いと感じる所がある。が、そう感じるのは本作製作当時と現在の時代の違から来るものであって、'60's作品の世界がたっぷりと出ているということでもある。ストーリー展開では、主人公に取ってはちょっと都合がよすぎるのでは?と感じられるところもあるが、主人公に対してであるため許されるものでもある。

全体的には'60's作品の持っている独特のセンスが出ているということで、現在のコメディとは全く違う独特の世界を堪能出来る作品である。(DVD化して貰いたい所である。)

 

↓DVDではなくてビデオです。

与太郎戦記 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS

 

↓原作本はこちら

与太郎戦記 (ちくま文庫)

与太郎戦記 (ちくま文庫)

  • 作者: 春風亭 柳昇
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/02/09
  • メディア: 文庫


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

JAMES HOUSE『JAMES HOUSE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼のデビュー・アルバムである。日本では特にということはなかったものの、'90's初頭のアメリカではカントリー・ミュージックの一大ブームが巻き起こることになったが、その下地として'80's終盤にはカントリー系の有望なミュージシャンたちが登場している。かれもそんな中の1人として登場下が、結果的にシンガーとして大成しなかったのが残念な所であった。(しかし、ソングライターとしてヒット曲を提供することになった。)本アルバムはそんな彼の記念すべきデビュー・アルバムである。しかし、Billboardのアルバム・チャートにもランクインせず、カントリー・チャートでもランクインしなかった。

収録曲は以下の全9曲である。『Don't Quit Me Now』『Its Cruel』『Hard Times For An Honest Man』『Under The Harvest Moon』『Never Until Now』『Oh What A Thrill』『That'll Be The Last Thing』『Call It In The Air』『Born Ready』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。デビュー曲である『Don't Quit Me Now』がBillboardのカントリー・チャートで最高位25位を記録するという小さなヒットに留まった。2nd.シングルの『That'll Be The Last Thing』は、Billboardのカントリー・チャートでは最高位52位と伸び悩んだが、カナダのカントリー・チャートでは78位だったものの、カナダのカントリー・シーンで認知されることになった。

お薦め曲は、シングル曲でもある『Don't Quit Me Now』と『That'll Be The Last Thing』、そして『Its Cruel』と『Call It In The Air』をピックアップしておく。

カントリー・ミュージックということではオーソドックスなものであるが、オーソドックスだからこそ安心して聴くことが出来るということでもある。

彼自身としては大きなヒット曲が生まれることなく、'91年と'95年にもアルバムを発表している彼であるが、その後はソングライターとしての活動をメインにすることになったため、ある意味では貴重なアルバムである。(一応、'95年の3rd.アルバムはカントリー・チャートにランクインして、彼のアルバムの中では最もヒットしたアルバムになっている。)ソングライターとしては、カントリー界ではビッグネームであるDWIGHT YOAKAMやDIAMOND RIO、MARTINA McBRIDEといったところに曲を提供しているので、シンガーとしては無名に近くても、ソングライターとしては十分な知名度がある。(日本ではカントリーが弱いために知名度は殆ど無いですが...)

カントリーがお好きな方には、一度は聴いておいて損のないアルバムとしてお勧めするアルバムである。(マニアックなアルバムと言うことになりますが...)

 

James House

James House

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ケータイ刑事銭形零4話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形零・裏ネタ編」の増補作業は第4話の「露の秘宝を守れ! ~銭形零探偵団VS怪人八面相事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から「秘宝」について、「探偵団」について、そしてこの物語は「銭形泪・2nd.5話」の惟人言うことが出来ることから「リメイク」について記します。尚、「秘宝」については「・18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/2/10日付です。)

秘宝」:「宝」とほぼ同じ意味であるが、一応、宝の中でも特に大切にしていて、みだりに他人に見せないようにしている大事な宝のことを、「宝」と区別して「秘宝」と言う。→博物館では、基本的には、一般展示はされておらず、大事に保管されているか、特別な期間にのみ公開するという特別なものが該当し、常時展示されているものは該当しない。

尚、英語では「宝」と同じで「Treasure」と言うが、「宝」と「秘宝」との区別は言葉上は行っていない。(但し、「Secret Treasure」という場合はある。)また、ドイツ語では「Schatz」、フランス語では「Trésor」と言って、英語と同様である。

「秘宝」の「秘」という文字は「秘密」という意味であって、他人に対しては隠して見せないもの、というのが言葉上の正しい意味である。(冒険映画などでは秘密に隠された宝を探しに行く、という物語が定番のストーリーとなっているが、その宝は「隠した宝」になるので、「秘密」と言う意味の「秘」という正しい使い方をしていることになって、「秘宝」と言う言い方は言葉上も正しいことになる。)

博物館では、常設展示しない特別な宝物と言うことになるが、常設展示していて、他のものよりも一段と厳重に管理展示しているものも中にはある。それを考えたら、「・18話(2nd.5話)」の茶澤美術館も、この物語に登場した赤坂美術館も、「秘宝」を展示しているにしては、警備体制がお粗末であって、「秘宝」という特別なものという感じがしないですね。(一応、常設展示ではなくて、期間限定での展示物というように解釈しておきますが...)→「・18話(2nd.5話)」では、サブタイトルに「李の秘宝?」と言うように疑問符が付いていたため、お宝自体に疑義があるため、盗もうとするような人はいないと考えて、保安体勢も手を抜いているのかも?という考えも成り立たないではないが、この物語では疑問符が無いだけに、警備体制に問題がありすぎますね...

探偵団」:「団」とは、人の集まりに対して呼ばれるものであって、その中でも組織だって集まった仲間のことである。「○○団」という言い方をするが、この場合は「○○」という人たちが集まった集団と言うことになる。

また、「探偵」とは、密かに他人の事情や犯罪の事実などを探ること、若しくはそれを職業としている人のことである。(業界で言うと、調査業ということになる。)興信所が行う調査とは別物とされているが、調査内容によっては重なる場合がある。主な調査は、素行調査、浮気調査、人捜し、信用調査などである。

また、数多くの探偵小説などでは、警察に変わって、(刑事)事件を調査して真犯人を割り出すというのが定番になっている。また「名探偵」と呼ばれる敏腕、辣腕の探偵がフィクションの世界では数多く生まれている。シャーロック・ホームズ、エルキュール・ポアロ、金田一耕助、明智小五郎は余りにも有名な名探偵であるが、そういう名探偵を元ネタにしている今回の物語は、ある意味では爽快な物語であるということにもなる。

が、実際の探偵は、小説や映画、ドラマに登場する探偵とは異なって、刑事事件について関わることは希であって、主に民事事件に対応する。(探偵小説や映画、ドラマの世界はあくまでもフィクションである。それにしても、フィクションの世界と現実世界との間の乖離がこれほど大きい世界というのも、他にあまりないものである。)

アメリカでは元警官、元CIA、元FBIという人が退職後に探偵となる場合が珍しくなく、日本でも元警察官が探偵になるというのも珍しくない。しかし、日本では探偵と言ってもあくまでも民間人なので、警察官のように銃の携行は認められない。(所持していたら「銃刀法違反」で逮捕されます。)

「探偵団」とは、そういう探偵が複数人集まった一団のことである。お姉ちゃまの時もそうで、今回のちゃん、更にはちゃんの時もそうであるが、複数の探偵がいるので「探偵団」と言うのは間違いではないが、銭形姉妹は探偵ではない(ちゃんも言っていましたね。)ので、「銭形○探偵団」というのはどうなんですかね... ただ、探偵ではない銭形姉妹であるが、集まっているメンバーをみたら、銭形が最も優秀であって、リーダーと言うのは疑う余地がないため、間違っているとは言い難いですが...

尚、「探偵団」として有名な作品としては、江戸川乱歩の生み出した「少年探偵団」が余りにも有名である。(映画化、テレビドラマ化も複数回おる人気作品である。)

リメイク」:過去に製作された作品を新たに作り直すことである。映画ではこれが行われることが多く、「再映画化」と言うことも多い。(当然のことながら、映画をテレビドラマとして、またはテレビドラマを映画としてリメイクする場合もある。)

リメイクが行われるのにはいくつかのパターンがある。映画の世界では、サイレントからトーキーへと変わり、更にカラー化され、シネスコサイズなどのワイド画面化したことで、過去のヒット作品を新しい形にするということでのリメイクというのが昔は多かった。(サイレント映画のヒット作はリメイクされたものが多い。)しかし、最近多いリメイクは、他国で制作された作品を自国で作り直すというもの(特に、非英語作品を英語で作るということが多い。→ハリウッドではこういう作品が毎年必ずありますね...)

それ以外のリメイクとしては、過去のヒット作品を作ることで話題性とヒットを狙うということがある。しかし、これを狙ったリメイク作品は前作の呪縛もあって、話題性だけで内容的にはどうしようもない凡作が多い。途中で製作中止になるのはこのパターンが最も多い。

ただ、リメイクされる作品には、ヒット作、傑作という共通点があって、興行的に失敗した作品がリメイクされることは、特別な理由がない限りはあり得ない。(元作の監督や特定の出演者に対するオマージュということで作られることぐらいですかね...)

そういうことを考えたら、今回の物語は「・18話(2nd.5話)」のリメイクという部分もあるだけに、「・18話(2nd.5話)」は傑作である証でもある。(製作サイドでも認めていると言うことでもある。)

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

埋もれた世界の秘宝 (1964年) (平和新書)

  • 作者: 中江 克己
  • 出版社/メーカー: アサヒ芸能出版
  • 発売日: 1964
  • メディア: 新書

少年探偵団―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

少年探偵団―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

  • 作者: 江戸川 乱歩
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 文庫

少年探偵団

少年探偵団

  • 作者: 江戸川 乱歩
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 単行本

怪人二十面相―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

怪人二十面相―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

  • 作者: 江戸川 乱歩
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 文庫

少年探偵団 (少年探偵・江戸川乱歩)

少年探偵団 (少年探偵・江戸川乱歩)

  • 作者: 江戸川 乱歩
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本

少年探偵 江戸川乱歩全26巻セット(ポプラ文庫クラシック)

少年探偵 江戸川乱歩全26巻セット(ポプラ文庫クラシック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2009/11/17
  • メディア: 文庫

少年探偵団 BD7 DVD-BOX(6枚組)

少年探偵団 BD7 DVD-BOX(6枚組)

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • メディア: DVD

少年探偵団 DVD-BOX

少年探偵団 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: タキコーポレーション
  • メディア: DVD

ハリウッド リメイク映画物語―Filmography since 1910

  • 作者: 児玉 数夫
  • 出版社/メーカー: 研究社出版
  • 発売日: 1995/04
  • メディア: 単行本

 

↓「泪・2nd.5話」はこれに収録されています。

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。