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「SILENT NIGHT, DEADLY NIGHT 5: THE TOY MAKER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1991年のアメリカ映画「キラー・ホビー/オモチャが殺しにやって来る」である。日本では殆ど知られていないホラー・シリーズであって全5作が製作された「Silent Night, Deadly Night」シリーズの最終作である。(クリスマスの時期を舞台にしたホラー・シリーズである。→最近の日本では、クリスマスというとホラーとは無縁の楽しい日というようになっているだけに...)子供たちにとっては一年で最も楽しい一日であるクリスマスに絡めたホラーと言うことで、色々と面白い所があるんですがね..

作品データを記しておくと、時間は90分、監督はマーティン・キトローザー、脚本はマーティン・キトローザーとブライアン・ユズナの2人、撮影はジェームズ・マザーズ、特殊メイクはスクリーミング・マッド・ジョージ、音楽はマシュー・ムースである。そして出演は、ジェーン・ヒギンソン、トレイシー・フレイム、ブライアン・ブレマー、ウィリアム・ソーン、ニース・ハンター、ミッキー・ルーニー、ジェリー・ブラック、クリント・ハワード、たちである。

クリスマスが迫ったある夜、外に人の気配を感じたデレクは玄関を開けた。誰もいなかったが、そこには「クリスマスまで開けないで」というメッセージと共にプレゼントが置いてあった。で、その箱を持って扉を閉めた。しかしデレクはクリスマスまで待ちきれず、メッセージの言葉を無視して箱を開けようとした。それを父・トムが止めて、デレクを部屋に追い払ったが、箱の中西言っていたサンタの人形の形相が変わり、それから恐ろしいことが始まった。なんと、トムはサンタの人形に襲われ、殺されてしまったのだった。父が玩具に殺されたことから、デレクは玩具を嫌いになるが、恐ろしいことはそれで終わることが無くて...

物語としたら特にこれというものがある訳ではなく、普通のホラー作品である。そう言うこともあって、本作は日本では劇場未公開であった。(しかし、そんな作品でもLDではリリースされていた。尚、現時点ではDVD化はされていない。)クリスマスという子供にとっては楽しい日となるのが本来の姿であるが、そこに悲劇が起こるというアイデアはアメリカらしいものであるが、日本では受け入れられにくいのでしょうね...

尚、本作の特殊メイクはスクリーミング・マッド・ジョージが担当していると言うことで、マニア度は高い作品である。

 

↓ビデオです。

キラー・ホビー~オモチャが殺しにやって来 [VHS]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: VHS

Silent Night, Deadly Night 5: The Toy Maker [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Avid Home Entertainment
  • メディア: VHS

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JETHRO TULL『THIS WAS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1968年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。(邦題が「日曜日の印象」と付けられていたが、当時はなかなか味のある邦題が付けられていたものと感心するところでもある。)I・アンダーソンが現在もずっと率いていて、ボーカルを採っているのは現在も変わらないものの、サウンドの方は別バンドと言ってよいほどの変化が見られる。特に、デビュー・アルバムはブルース・ロック・アルバムであって、彼らの代名詞である「プログレ」という要素は無い。更に、ブルースだけではなくジャズのテイストも感じさせているアルバムである。(後の彼らのサウンドとは完全に違っている。)尚、こういうサウンドは本作が彼らのアルバムの中でも唯一であるだけに、ある意味ではとても貴重なアルバムでもある。

ちなみに、本アルバムは、彼らの本国イギリスでは最高位10位を記録するヒットとなり、アメリカではBillboardで最高位62位を記録している。(但し、アメリカでは1969年になってからのリリースであった。)また、2008年には本アルバムの40周年を記念して、2枚組の「COLLECTORS EDITION」がリリースされている。(オリジナルのリマスター、ステレオ・ミックス、モノ・ミックスなどと追加音源という内容である。)

収録曲は以下の全10曲である。『My Sunday Feeling』『Some Day The Sun Won't Shine For You』『Beggar's Farm』『Move On Alone』『Serenade To A Cuckoo』『Dharma For One』『It's Breaking Me Up』『Cat's Squirrel』『A Song For Jeffrey』『Round』。

この中からシングル・カットされたのは『A Song For Jeffrey』であるが、この曲は彼らの2nd.シングルである。(1st.シングルの『Sunshine Day』はアルバム未収録曲としてリリースされた。)しかし、本国イギリスをはじめ、アメリカでもチャートインを果たしていない。

お薦め曲は、シングル曲の『A Song For Jeffrey』と、『My Sunday Feeling』『Some Day The Sun Won't Shine For You』『Move On Alone』『Round』という所をピックアップしておく。

後の彼らのサウンドに馴染みがある方にとっては、サウンドが全く違っているので戸惑いがあるのも納得出来る所であるが、本アルバムにはM・エイブラハムズがメンバーとして加わっていたことが大きい。(本作のみで脱退した。)そのミックとイアンとの融合が生み出した芸術と言って良いのが本作である。よって、バンド名のことを忘れて、ブルース・ロックのアルバムという認識で楽しむべきである。また、プログレはどうもという方でも、ブルース系ロックがお好きな方は、やはりバンド名のことを歩擦れて聴いてもらいたいアルバムでもある。

日本では余り名前が通っていないバンドであるが、英米では十二分の実績のあるバンドでもあって、職人技のあるバンドでもある。日本でももっと評価されても良いバンドの一つでもあるだけに、まずは聴いて欲しいと思うアルバムの一つである。

 

This Was

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2001/08/17
  • メディア: CD

This Was 日曜日の印象

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Caroline
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: CD

日曜日の印象 (紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト: ジェスロ・タル
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2001/10/31
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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2008/03/21
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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その183) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「厨房での死闘」です。(一応、何らかのことが怒っていると言うことで、厨房を舞台とした料理対決などはここでは除外します。)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・5話」、「007」からは「リビング・デイライツ」です。

ケータイ刑事」:「・5話」。「消えた凶器の謎 ~チューボーですよ殺人事件」という物語である。「ケータイ刑事」初期の物語であって、ちゃんと五代さんが一緒に事件現場にやってくるのではなく、誕生日ケーキを買いに来た五代さんが事件を発見したということで、そこにちゃんがやってきて捜査を開始するという展開の物語である。(当時は珍しい形ではなかったが、現在ではこういう形の物語は珍しいということになる。)

ちゃんの誕生日ケーキを買いに来た五代さんがたまたま入った店がビストロ・オリーブだった。そして、そこで殺人事件に遭遇したのだった。被害者は店主の小田良久であり、厨房で殺されていた。凶器は刃渡り20cm程度の鋭利な刃物であったが、その凶器は現場から発見されなかった。

そんな所にちゃんがやってきて、捜査を開始しようとするが、五代さんは、容疑者は既に3人(被害者の妻、妹、従業員のフランス人シェフ)に絞られており、凶器の発見も時間の問題として、殆ど事件が解決したような気になっていた。しかし、ちゃんは3人の容疑者に話を聞くことにして捜査を開始した。

被害者の妻と妹にはそれぞれ動機があり、シェフは訳の分からないことを言うだけだった。しかし、そのシェフの言葉である「うちのシチュー、うまいよ」「塩がない」「納豆いりません」という訳の分からない言葉の本当の意味に気づいたちゃんは閃き、「謎は解けたよ、ワトソンくん」

被害者の妻が、厨房にあったシチュー鍋の中身を捨てようとする。そこに愛ちゃんと五代さんが待ったをかけた。五代さんは証拠を捨てようとしているとして、犯人は妻と決めたが、ちゃんは「犯人はこっち」と言って、被害者の妹を捕らえた。実際、犯人は被害者の妹のマリだった。(「小田マリ」と言う名前になるが、字を変えると「お黙り」になるという遊びがあるのが「ケータイ刑事」らしいところである。)父は店の全てを兄に任せ、妹には後継者としての眼中になかった。しかし父の残した店の味を守りたいと思っていた妹は、店をやっていく気がなく、再開発で立ち退けば一生遊んで暮らせる金が入るということで店を売ることしか考えていなかった兄が許せなく、兄嫁に疑いが掛かるように兄を殺害し、店を守っていこうと考えたのだった。

で、兄が厨房に一人でいるというチャンスを逃さず、飴細工に使う飴で作ったナイフを使い、兄を背後から襲って殺害した。そして凶器のナイフを側で煮ていたシチュー鍋の中に素早く入れ、凶器を解かすことで消したのだった。(フランス人シェフの言葉は「うちのシチュー、甘いよ」「塩辛い」「納得いかない」と言おうとしていたのだった。)で、発見者を装って悲鳴を上げた。で、五代さんが飛んできたのだった。

また、兄嫁は妹を庇おうとして、シチューを捨てようとしたことが分かり、兄嫁は妹のシチューの味が嫌いではなかった、と言うと、帰ってくるのを待っている、と言い、仲直りをしたのだった。

007」:「リビング・デイライツ」。1987年のシリーズ第15作であって、4代目ボンドのデビュー作である。過去に2度のボンド候補になったことのあるT・ダルトンが満を持してボンドを襲名したと言うことになって、ヒットを記録した作品である。故・ダイアナ元妃は彼のボンドを「最も原作のイメージに近い」と言って絶賛したことでも知られる。

亡命したコスコフ将軍を匿っているイギリスMI-6の隠れ家を襲って、コスコフ将軍奪還作戦が行われる。(実際はこれもコスコフ将軍の書いたシナリオどおりでありましたが...)KGBの殺し屋ネクロスが牛乳配達夫を装って隠れ家にやってくる。いつもの配達夫は風ということで、ボディ・チェックを受け、パスすると、厨房に向かう。で、厨房に牛乳を届けるふりをして、厨房にいるMI-6の警備員を襲った。が、単なる警備員ではないため、一瞬で殺られることなく、抵抗する。ということで、厨房が2人の争いの場となる。

側には鍋が火に掛けられていて、お湯が沸いていたり、コンロも熱くなっている。そんな所で争う2人は、棚にある食器を投げたり、湧いているお湯を相手にぶっかけようとしたりしている。最終的にはネクロスがヘッドホンのコードで警備員にとどめを刺す形になった。

警備員を倒すと、ネクロスは他の警備員からの無線に対して「ガス漏れが発生した」と報告し、近づかないように注意をして、爆弾を投げた。で、爆発が起こると「ガス爆発だ」「全員退避しろ」と命じる。無線を受けた警備員は直ちに「ガス漏れ」ということで退避命令を出した。ということで、隠れ家の警備は簡単に手薄なものになってしまった。

退避命令が出る中、ネクロスはコスコフ将軍の居場所に現れ、警備員たちを倒していき、爆弾を爆発させると「ガス漏れ」と言うことを無線で強調していき、負傷者を搬送するヘリにコスコフ将軍を乗せて、奪い去っていった。

共通点は厨房で人が殺されているということその場では煮立っている鍋があったということ(「ケータイ刑事」ではシチューが作られていて、「007」ではお湯が沸かされていた。)、そして飲食物に関係する凶器(「ケータイ刑事」では飴で作られたナイフ、「007」では牛乳瓶を装った爆弾)が使用されているということである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では背後から襲ったために特に2人がもみ合うというようなことにはならず、厨房が荒らされること無く殺人が行われたが、「007」では激しいもみ合いが行われ、厨房で調理していたものだけでなく、棚をはじめとして周囲が荒らされる形での争いになっているということである。

次回からはこの連載が15クール(=3年7ヶ月)目に突入です。で、「ケータイ刑事」からはまたまた劇場版を取れ挙げる予定です。何が登場するかお楽しみに。

 

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