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「SINBAD, THE SAILOR」 [映画(洋画)]

表題の作品は1946年のアメリカ映画「船乗りシンバッドの冒険」である。言うまでもなく、世界的に知られているシンドバッドの物語を題材にした冒険活劇である。制作から60年以上が経過していることもあって、現在のアクション作品とは全く違う手作りの作品ということが出来るが、当時は何かとこの手の作品が多く製作されたものであった。

作品データを記しておくと、時間は117分、原作は: ジョージ・ワーシング・イエーツとジョン・ツイストの2人、監督はリチャード・ウォーレス、脚本はジョン・ツイスト、撮影はジョージ・バーンズ、音楽はロイ・ウェッブである。そして出演は、ダグラス・フェアバンクス・Jr.、モーリン・オハラ、アンソニー・クイン、ウォルター・スレザック、ジェーン・グリア、マイク・マズルキ、ジョージ・トビアス、ジェーン・グリア、シェルドン・レオナード、アラン・ネイピア、ジョン・ミルジャン、バリー・ミッチェル、たちである。

シンドバッドと親友のアブブは、バスラの岸辺でプリンス・アムートの船を発見し、それを買い上げ、アムートの父・アレキサンドリア大王の財宝を探しに出かけることになる。港で美女・シューリン姫が、この船を欲しがったことから、シンドバッドは、姫が宝の在処を知っている感じ、姫に同行を求めた。しかし、姫にあっさりと断られてしまう。シンドバッドは姫の後を追うことにしたが、ダイブルの港に向かう途中で、太守エミイルによってシンドバッドたちは捕らえられてしまった。エミイルは姫の愛人であり、シンバッドが宝の在処を知っていると思い込んでいたのだった。シンドバッドはそのことを知ると、それを逆に利用することを思いつき、太守の邸を脱出し、航海を続ける。当然、エミイルはシンドバッドの後を追って来る。が、今度は捕らえるのではなく、シンドバッドを殺そうとする。窮地のシンバッドだったが、部下怪人・メリクがシンドバッドを助けた。で、再び航海を続けて、目的地であるデリアバーに到着した。そこでシンバッドは、聖者たちに感化されて、財宝よりもシューリン姫の愛の方がずっと貴重なものであると悟り、宝ではなく姫を選んだシンドバッド。宝を狙っていたメリクはライバルを毒殺しようとするが、その毒を自分で喰らう羽目になってしまい、宝を船にたんまりと積み込むことに成功したエミイルはシンバッドとの戦いに敗れ、シンドバッドはシューリン姫と共にデリアバーに帰っていった。

60年以上昔の作品と言うことで、映像的には陳腐な部分も多々あるのだが、これぞ「冒険活劇」と言うことの出来る王道のストーリー展開で主人公が華々しく、そして格好良く描かれているので、ある意味では実に気持ちの良い作品と言うことが出来る。(逆に、もう少し捻りが欲しいと会う気持ちになってしまうぐらいである。)が、「娯楽作品」と言うことでは、深く考えることなく主人公の活躍を堪能するということでは、古き良き時代の「冒険活劇」の王道という物語も良いものである。しかも、冒険活劇と言えばD・フェアバンクス・Jr.は有名であって、役にもはまっている。「アドベンチヤー・アクション」ではなくて「冒険活劇」という古き良き時代の作品であり、最近のCG等を派手に使ったアクション作品とは全く違う作品を楽しむのもまた面白い所である。歴史的に見ても本作はチェックしておきたい所である。

 

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「地帯(ライン)」(その1) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第48弾として取り上げる作品は、新東宝が製作したセミ・ドキュメンタリー・タッチの作品群である「地帯(ライン)」シリーズです。1958年に第1作が製作され、1961年までの間に全5作品が製作された作品である。また、監督に昇格して間もない石井輝男監督が、第5作を除く4作で監督を務めており、脚本も第1作を除く4作が石井監督によるものである。ということで、石井監督の名前を広く知らしめることになったシリーズでもある。(第5作が石井監督では無いのは、新東宝を退社したためである。→第5作の評価はボロボロとなっている...)

内容の方は、犯罪組織が暗躍する中、それを暴こうとして必死に戦う姿をセミ・ドキュメンタリー・タッチで描いたものである。尚、同じ俳優が複数の作品に出演しているが、全て異なる役であって、別人であって、互いの作品は関係したものではない。(内容と構成ということでシリーズになっている作品群である。)

また、現在では大物俳優として知られているスターが思わぬ役を演じているという所もある作品でもあり、半世紀前後昔の作品ということもあって、雰囲気が全く違うという人もいて、時間の流を大いに感じさせるところでもあるが、それがまた物語とは離れたところにあるお楽しみにもなっている。

尚、本シリーズは、シリーズ第3作はカラー作品となっているが、それ以外の4作品は白黒作品という面白いことになっているのも注目点である。

今回は初回ということで、各シリーズ作品のおさらいということで、各シリーズ作品のタイトルを記しておく。

シリーズ第1作「白線秘密地帯」(1958年)、シリーズ第2作「黒線地帯」(1960年)、シリーズ第3作「黄線地帯(イエローライン)」(1960年)、シリーズ第4作「セクシー地帯(ライン)」(1961年)、シリーズ第5作「火線地帯」(1961年)。

次回からは、年代順に、それぞれの作品について記していくことにします。

 

↓全5作のBOXセットです。

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JOHN FARNHAM『WHISPERING JACK』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された6年ぶりとなる12枚目のスタジオ・ソロ・アルバムである。前作を発表した後に、LITTLE RIVER BANDのメイン・ボーカリストとしてバンド活動を行っていたこともあって久しぶりのソロ・アルバムとなったが、LRBでの活躍もあって、本アルバムは彼の発表したソロ・アルバムの中では最大のセールスを記録したアルバムとなった。本国オーストラリアとスウェーデンでは1位を獲得し、ニュージーランドでは2位、スイスでも3位を記録している。(米英では苦戦しましたが...)

収録曲は以下の全10曲である。『Pressure Down』『You're The Voice』『One Step Away』『Reasons』『Going, Going, Gone』『No One Comes Close』『Love To Shine』『Trouble』『A Touch Of Paradise』『Let Me Out』。

尚、2006年には本アルバムの20周年記念盤として、ボーナス・トラックに『Pressure Down(Extended Version)』を追加した全11曲のCDと、ライヴを収録下全15曲収録のDVDのセットとなった2枚組のものがリリースされている。

この中からシングル・カットされたのは4曲であり、1st.シングルの『You're The Voice』はオーストラリア、オランダ、スウェーデンでは1位を獲得し、スイスでは3位、イギリスでは6位、ニュージーランドでは13位を記録する大ヒットになった。尚、アメリカではBillboardで最高位82位を記録している。続く2nd.シングルの『Pressure Down』は豪州で4位、ニュージーランドで8位を記録、3rd.シングルの『A Touch Of Paradise』は豪州で24位、ニュージーランドで47位を記録、4th.シングルの『Reasons』は豪州で60位を記録している。

お薦め曲としては、ヒット曲である『You're The Voice』を筆頭に、シングル曲の『Pressure Down』『A Touch Of Paradise』『Reasons』、更に『No One Comes Close』をピックアップしておく。

サウンドの方はAORと言栩ことの出来る聴きやすいポップなものである。LRBでのことがあるだけに、ロック色を期待するとちょっと肩すかしを食らったような気にもなってしまう。が、ポップで聴きやすい曲が詰まっているため、肩を張らずに力を抜いて聴くことが出来るという所が良いところである。また、彼のボーカルが曲にマッチしており、AOR色の強いものになっているので、ボーカルがお好きな方も満足できるものである。

LRBでの活躍があるのに、ソロ・シンガーとしての知名度は今一つであるものの、'80'sサウンドにその名を奇談だバンドで活躍しただけのことはあって、高い実力があるのは言うまでもない。もう少し政党に評価されても良いと思うボーカリストであり、その彼の最大のヒット・アルバムである本作は、ボーカル・ファンは当然として、'80'sサウンドを聴くものとしては聴いておきたい所である。

 

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その184) [ケータイ刑事]

今回から15クール目に突入ということで、本連載も(連続で)3年7ヶ月目に突入です。今回は「ケータイ刑事」から久しぶりに劇場版を持ってくることにします。で、今回のテーマは「レーザー光線の恐怖」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは劇場版第2作(通称「M2」、「ケータイ刑事 THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀 ~決闘、ゴルゴダの森」)を、「007」からは「ダイ・アナザー・デイ」です。

ケータイ刑事」:「M2」。2007/3/10劇場公開となった劇場版第2作である。2011年2月に劇場版第3作が公開されることになっているため、一応現時点では「劇場版最新作」であるが、この看板もまもなく「M3」に譲ることになりますね。

警視庁の銭形警視総監の部屋に向かうには、レーザー・センサーが張り巡らされた通路を通らなければならず、レーザー網に引っかかるとそれでおしまい(その場に閉じ込められることになる)である。石川一族は、そのレーザー網について、どのように張り巡らされているのかというとを全て掴んでいて、アジトとなる石川城の中に、レーザー光線を赤い紐で再現していた。で、洗脳したちゃんとちゃんに、そのレーザー網を体を捻ったり、アクロバティックな動きをして突破することが出来る様に仕込み、銭形警視総監の暗殺の刺客として送り込もうとしていた。ちゃんとちゃんは洗脳されているため、銭形警視総監を敵と思い込み、訓練を重ねた。(赤い紐には鈴が付けられており、触れたら鈴の音がするので、鈴の音がしないように突破することを体に覚えさせようとして、訓練をした。)で、何度も練習している内に、2人はレーザー網をかいくぐって突破するための動きを体で覚え、鈴の音を慣らすことなく突破することを身につけた。

ということで、いよいよ銭形警視総監暗殺を実行すると言うことになり、婦人警官に化けたちゃんとちゃんは洗脳されたまま、警視庁に乗り込んだ。

まずは問題の通路に通じている前に扉があり、その扉には網膜照合によるキー・システムが設置されていた、これに戸惑ったちゃんだったが、システムはちゃんを認識し、パスすることが出来た。(ちゃんは(洗脳されているので)訳が分からないままであった。)で、問題の通路に辿り着いた。しかし、レーザー光線は全く見えないものであった。2人は練習で体で覚えたように、踊のように体を捻ったり、屈めたり、更にはアクロバティックな動きを繰り返し、レーザー網の突破に挑んだ。で、レーザー網に引っかかることなく、無事に突破した。(これで警視総監室の前に辿り着いた。)

そして、銭形警視総監の部屋に突入すると、素早く銃を撃って、デスクにいる銭形警視総監を暗殺した。が、ちゃんとちゃんが撃ったのは、ダミーの人形であり、警視総監はその場にはおらず、無事であり、暗殺は失敗した。また、松山さんと柴田束志さんが現れたのだった。(その後、雷ちゃんと零ちゃんに話しかけようとする松山さんと柴田さんだったが、ちゃんとちゃんは警視総監室から脱出し、厳しい警戒の中、清掃係に化けて警視庁を脱出した。)

007」:「ダイ・アナザー・デイ」。21世紀最初のシリーズ作品であって、2002年のシリーズ第20作であって、5代目ボンドの第4作&最終作である。前作では「R」と呼ばれていたJ・クリースが本作で3代目Qとなって登場した作品でもある。21世紀最初のシリーズ作品ということもあって、これまで以上にハイテク秘密兵器が登場した作品でもある。

物語の後半で、アイスランドにあるグレーブスのアイスパレスに乗り込んだボンド、そして別口でやはり乗り込んだジンクス(=ボンドガール)。ジンクスは捕まり、ダイヤモンド切削用のレーザー加工装置によって体を切断されそうになる。ボンドがそれを(結果的に)助けることになるが、ボンドもグレーブスの手下と交戦中ということもあって、ジンクスにレーザーが迫り、更にはボンドにもレーザー光線が迫る。ボンドは敵のレーザー光線による攻撃を体を捻って避けたり、体を曲げて避けるということで、何とか攻撃を躱していた。

一方、縛られているジンクスはジンクスで、その窮地を何とか抜けだそうとする。で、レーザー加工装置のコントローラーを苦労の末にようやく掴むことに成功し、窮地を逃れた。

ボンドが敵を何とか倒したことで、ジンクスはボンドに声を掛け、そして助け出されることになったが、見た目ではジンクスの方がボンドに助けさせたと言うような感じでした。

で、2人は脱出使用とするが、ドアは指紋認証キーが必要であった。ボンドはそれを破壊しようとするが、ジンクスは、ボンドが倒してグレーブスの手下の腕をレーザー加工機を使って切断し、その腕を指紋認証台に乗せた。で、ドアは開いて、2人は(とりあえず)その場から脱出し、更にグレーブスを追った。

共通点は、レーザー光線を使ったシステムが使われていてその光線に触れると命取りになる(「ケータイ刑事」では防犯装置が作動して脱出不能になる、「007」では負傷して場合によっては命を落とす。)というところ、体を色々とくねらせることで光線に触れることを避けようとしたことである。また、この前後の所で、生体認証システム(「ケータイ刑事」では網膜、「007」では指紋)を使ったロックがかかった場所を(「ケータイ刑事」ではこのシーンの前に、「007」ではこのシーンのあとに)通過しているということも共通点と言って良い。

相違点は、レーザー光線を使ったシステムであるが、「ケータイ刑事」では侵入者を検知するための防犯システムであって、そこで使用されているレーザー光線に殺傷能力はないのだが、「007」では殺傷能力があるシステムであったということ、更に、「ケータイ刑事」では事前に赤い糸を張って再現した場所で練習していたため、計算され尽くした動きを体で覚えていたが、「007」では事前に知るよしも無く、更に戦いの中で武器として使用されたため、瞬間的に対処しなければならなかったというところがある。

次回は、「ケータイ刑事」をTVシリーズからに戻して、「シチュエーション」ということで記す予定です。尚、「銭形結」に関しては、最低でも年内は取り上げることはしないことにします。(内容次第では年明けから取り上げるかも...)何が登場するかお楽しみに。

 

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