SSブログ

SUBWAY(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1984年のフランス映画「サブウェイ」である。本作は何と言ってもI・アジャーニである。フランスを代表する女優として'70's後半のフランス映画界を支え、'80'sになってもその魅力が増していたが、絶頂期の最後を飾る作品が本作である。また、リュック・ベッソン監督も本作でその名前を知らしめることになり、音楽を担当したエリック・セラも本作でその名を知られるようになったという作品でもある。パリの地下鉄構内を舞台にした犯罪アクション作品である。

作品データを記しておくと、時間は102分、監督はリュック・ベッソン、脚本はリュック・ベッソン、ピエール・ジョリヴェ、アラン・ル・アンリ、ソフィー・シュミット、マルク・ペリエの5人、撮影はカルロ・ヴァリーニ、美術はアレクサンドル・トローネル、音楽はエリック・セラである。そして出演は、クリストファー・ランバート、イザベル・アジャーニ、リシャール・ボーランジェ、ジャン・レノ、ジャン・ユーグ・アングラード、エリック・セラ、ミシェル・ガラブリュ、ジャン・ピエール・バクリ、ジャン・ブイーズ、たちである。

パリの地下鉄の軌道のある所から更に地中深い場所に、地下溝が迷路のようにはりめぐらされている場所があった。フレッドはそこを拠点にして生きていた男であった。彼は美しい人妻のエレナに招待されたパーティで、エレナの夫の重要書類を盗み出し、エレナに書類と引き換える現金を持って来させる。約束の地下鉄のホームにやってきたエレナにフレッドは一目惚れし、エレナもフレッドに興味を持った。金持の夫との生活に嫌気を感じていたエレナはフレッドとの生活を選んだ。で、地下には風変わりな若者たちが大勢いて、それぞれが夢を求めていた。フレッドは子供の時の事故で歌を歌えなくなっていて、コンサートを開くという夢を持っていた。で、地下に潜む若者たちを集めて地下鉄でロックコンサートを開こうとする。コンサートの準備が進んでいき、いよいよその日がやってきた。が、エレナの夫の追っ手が迫っていて...

物語としては、突拍子のない展開で訳が分からない所があり、「?」と言うところがあるのだが、アングラ界の不思議な雰囲気を味わうことを考えれば、そういうことは忘れてしまう。そして、何と言ってもI・アジャーニである。兎に角、余りにも美しく、それでいてミステリアスな雰囲気も魅せていて、アジャーニを見られればストーリーの穴も忘れてしまうほどオーラを放っているのである。

ということで、やはりアジャーニを見るための作品の一つである。一応、L・ベンソン監督とC・ランバートも持ち味を出していて、評価されているが、やはりアジャーニである。

また、エリック・セラの出世作となった音楽も不思議な魅力を出している。ちょっと不思議な地下世界の雰囲気を上手く音楽が表現している。ということで、映画本編はアジャーニを、サントラ盤ではE・セラを楽しみましょう。

最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全15曲である。『Subway』『Guns And People』『Burglary』『Masquerade』『Childhood Drama』『Man Y』『Congbass』『Song Of Xavier』『Speedway』『Its Olny Mystery』『Drumstate』『Dolpin Dance』『Racked Animal』『Pretext』『Dark Passage 11』。

 

Subway

Subway

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Gaumont
  • 発売日: 2003/12/30
  • メディア: CD

サブウェイ オリジナル・サウンドトラック

サブウェイ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: エリック・セラ
  • 出版社/メーカー: サウンドトラック・リスナーズ・コミュニケーションズ
  • 発売日: 1991/12/01
  • メディア: CD

↓映画BD/DVDはこちら

サブウェイ -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray

サブウェイ -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray

  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: Blu-ray

サブウェイ [DVD]

サブウェイ [DVD]

  • 出版社/メーカー: JVCエンタテインメント
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

KEITH SWEAT『MAKE IT LAST FOREVER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼のデビュー・アルバムである。「ニュー・ジャック・スウィング」と呼ばれるようになるスタイルを確立することになる彼であるが、デビューから華々しくスタートを切っていた。本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位15位を記録し、1988年の年間アルバム・チャートでも22位にランクインするヒットとなっている。

収録曲は以下の全8曲である。『Something Just Ain't Right』『Right And A Wrong Way』『Tell Me It's Me You Want』『I Want Her』『Make It Last Forever』『In The Rain』『How Deep Is Your Love』『Don't Stop Your Love』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。デビュー・シングルでもある『I Want Her』がBillboardで最高位5位を記録し、1988年のBillboard年間シングル・チャートでも74位にランクインしており、デビュー曲が大ヒットとなり、彗星の如く現れたニューフェースとなった。続く2nd.シングルの『Something Just Ain't Right』はBillboardで最高位79位、3rd.シングルの『Make It Last Forever』は同最高位59位、4か来るシングルの『Don't Stop Your Love』はHOT 100にはランクインせず、ということで、デビュー曲の大ヒットだけの一発屋になるかも?というチャート成績であったが、1990年の2nd.アルバムからのヒット曲もうまれ、'90'sはコンスタントにヒット曲を放つようになったのはご存知の通りである。

お薦め曲は、鮮烈なデビューを飾ることになった『I Want Her』、シングル曲であってアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Make It Last Forever』、そして『Don't Stop Your Love』をピックアップしておく。

兎に角、彼の登場で「ニュー・ジャック・スウィング」というスタイルが確立し、その中心人物して彼はブレイクして、'90'sは時代をリードすることになるのだが、確かに新しい時代を作るだけのエネルギーが感じられる。また、当然のことながら歌唱力もあって、数年のキャリアがあるような内容のあるアルバムになっていることも凄いところである。

デビュー・アルバムでは、様々な試みが行われることもあって、中には捨て曲とされるような曲も収録されていることが多いのだが、本アルバムには捨て曲はなく、彼の可能性の大きさを感じさせるようにダンス系ナンバーからバラードまで、たっぷりと彼のボーカルを堪能させてくれる内容になっている。

'90'sをリードする存在になる彼であるが、そのスタートは本アルバムであるだけに、ニュー・ジャック・スウィングは'90'sサウンドと区切らずに、彼の船出となる本アルバムを聴きたいところである。また、'90'sサウンドがお好きな方も、彼のスタートは'80'sであり、ここから'80'sサウンドの方にも聴く幅を広げて貰いたい所である。

 

Make It Last Forever

Make It Last Forever

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Elektra / Wea
  • 発売日: 1987/12/16
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

KARLA BONOFF『NEW WORLD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼女の4th.アルバムである。前作から6年のブランクがあって突然発表されたアルバムになったのだが、当時も、そして現在でも過小評価されている状態が続いているアルバムである。特に大きなヒットを記録した曲もなく、ひっそりとリリースされたということも原因ではあるが、セールスよりも作品に芸術性を求めることを追求するアーティストらしい彼女らしさが出ているところでもあるのですが...

収録曲は以下の全12曲である。『How Long』『New World』『Tell Me Why』『All My Life』『Goodbye Old Friend』『Way Of The Heart』『The Best Part Of You』『Oh Mary』『All Walk Alone』『Still Be Getting Over You』『Nothing Love Can't Do』『Standing RIght Next To Me』。

尚、この中からは1994年の映画「8 SECONDS」に『Standing RIght Next To Me』が使用されており、1994年になってシングル・カットされている。但し、BillboardのHOT 100にランクインするようなヒットにはなっていない。

お薦め曲は、1989年にLINDA RONSTADTとAARON NEVILLEのデュエットでヒットを記録した『All My Life』(KARLAがこの曲を作っている。)と、『How Long』『New World』『Tell Me Why』『Goodbye Old Friend』というアルバムの前半部分の曲、そして『Still Be Getting Over You』をピックアップしておく。

サウンドの方は、派手な所がなく、また流行りのものでもないということで、地味な曲ばかりである。しかし、芸術的な側面を強くして、透明で繊細感に満ちたガラス細工のような芸術品と言うことの出来る作品に仕上がっていて、これがボーカリストとしての彼女の違った一面を引き出すことになっている。これが以前の彼女のアルバムでの持ち味と違っているために、本アルバムが敬遠されている一因になっているのだが、飽きることのない落ち着いたサウンドになっているため、クラシック音楽のように長い歳月が流れても支持され続けそうなサウンドになっている。ということで、ある意味では玄人好みのするアルバムである。

再評価されても良いだけのクオリティの高いアルバムであるだけに、じっくりと聴いて再評価して貰いたいと思うアルバムである。(特に、『All My Life』はL.RONSTADTとA. NEVILLE版よりもKARLA版の方がはるかに良い曲になっている。→シングル・カットしていたら大ヒット(リンダ版はBillboardで最高位11位を記録していたが、カーラ版はTOP 10入りも可能だったと思われる。)したと思うのですが...)

 

New World

New World

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Valley
  • 発売日: 2000/09/12
  • メディア: CD


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その186) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「鮫の襲撃?」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・1st.1話」、「007」からは「サンダーボール作戦」です。

ケータイ刑事」:「・1st.1話」。「マーメイド刑事登場 ~素もぐりクイーン殺人事件」という物語である。6代目のちゃんが初登場となった物語であるが、夏服で初登場となったのはちゃんが初めてでした。(7代目・は夏服のみしかないため、夏服で登場していますが...)

物語の冒頭で、高村さんがゴムボートに乗って海の上を漂流している。というのは、4ヶ月前にアメリカ・ロサンゼルス・サンタモニカロスの海岸で遭難し、そのままボートで漂流していたのだった。食糧も底を尽き、体力も限界を迎えようとしていた。で、高村さんもいよいよ最期の時を迎えたものと思い、「もう一度日本の大地を踏みたかった」と思っていた。また「死ぬのを恐れはしない」と言っていた高村さんだったが、高村さんの視界に鮫の背びれが入った。そして、その背びれはゴムボートに近づいてきた。

で、高村さんは恐怖から震える声で「怖いよマミー、助けてダディー」と声を挙げた。(ついさっきは、「死ぬのを恐れはしない」と言っていたのに、余りの豹変ぶりが...)

が、鮫の背びれは動くのが止まると、その背後から潜水服を着た少女が現れた。(これがちゃんで、本当に海の中から登場しました。但し、この時はまだ名乗っていないので、高村さんもそれが海ちゃんということは知りませんでした。)その場はちゃんでも足の立つ浅瀬であった。鮫の背びれは水泳板に付いていたものであり、水中メガネを外すと「どうしました?」と高村さんに声を掛けた。これに高村さんは「えっ?」と漏らして呆然となった。で、高村さんのゴムボートに近づいていって「今、助けてって?」とちゃんは言うが、高村さんは「何も言っていないよ、僕、何も言ってないよ」と惚けた。ちゃんは(カメラ目線で)「聞こえたんだけど...」と漏らしていた。

すると高村さんはゴムボートから下りて海の中に立った。(海岸から数mという距離でした。)で「一つ、教えてくれる?」と言ってちゃんに「君はジャパニーズガール?」と尋ねた。「ええ」と答えが返ってくると「てことは、ここは日本?」と尋ねた。(「1つ」と言っておきながら2つ質問をしていた高村さんでした。)ちゃんは「そうですよ」と答えると、高村さんは「オー・マイガーッ」「アンビリーバブル」「アイ・ラブ・ジャパン」「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン!」と叫んでいた。(で、日本に帰ってきたことを知ったのだった。)

ちゃんは「変なおじさん」と漏らすが、「ノー、ノー、ノー。おじさんじゃない、お兄さんだよ」と反応した高村さんだった。(その後、銃声を耳にした二人は「警察に通報!」と高村さんは指示をして、陸に上がっていった。)

尚、このシーンがちゃんと高村さんのファースト・コンタクトであり、「鮫の襲撃」と高村さんは思ったが、実際に鮫ではなく、水泳板に取り付けられた玩具でした。

007」:「サンダーボール作戦」。1965年のシリーズ第4作であって、初代ボンドの第4作である。秘密兵器が派手に登場する物語となっているが、この物語に登場した秘密兵器のいくつかは実際に特許出願が行われたというものもあって、単にフィクションとしてだけではなく実現可能なものが幾つもあったということでもある。

スペクターのNo.2のラルゴが壮大な計画を指揮していた。NATOから原爆を奪取して、それを爆発させると言って脅迫をして、大金をゆすり取ろうとしていた。イギリス情報部は00要員を集めて任務に当たらせる。ボンドも当然、その任務に就く。Mからはカナダに行けと指示されるが「ナッソーに変更して貰えませんか」と申し出た。それは消えた原爆搭載機のパイロットの妹・ドミノがいたからだった。で、ボンドはバハマのナッソーに入り、ドミノと接触をしたボンドは、色々と探りを入れ始める。で、ラルゴが怪しいと睨む。

ボンドはカジノでラルゴと接触し、ラルゴの自宅に招待されることになる。で、翌日の昼にラルゴの屋敷に行った。そこで、夜にドミノをカーニバルに連れていって案内するように頼まれる。(ラルゴは用事があると言うことだった。)

夜、カーニバルにドミノを案内するボンドだったが、非常事態(助手のポーラが姿を消した。)で、ドミノのことをフィリックスに頼み、ボンドは予定していたラルゴの屋敷を調べるため、ラルゴの屋敷付近を停電させて侵入した。しかし、直ぐに自家発電に切り替えられてしまった。

そこでボンドは、ポーラが殺されているのを知る。また、「侵入者あり」という警報が鳴ったことで、直ぐに脱出を開始する。ラルゴの手下たちを同士討ちさせるようにしながら脱出を使用とするボンドだったが、庭のプールサイドで手下の男に見つかり、一緒にプールに落とされてしまった。プールに侵入者が落ちたということで、ラルゴは「いい考えがある」として、プールの水面をシャッターで閉じた。(これで、水面に顔を出すことが出来なくなってしまう。)更にラルゴは飼っている鮫のプールのハッチを開けさせた。

ボンドは水中で敵と格闘になり、隠し持っていたナイフを取り出し、それで敵を倒した。で、水面に出ようとするが、シャッターで閉ざされているため、水面に顔を出すことは出来なかった。で、持っていた携帯ボンベを取り出して口にすると、脱出口を探そうとする。で、プールの壁にドアがあるのに気づくと、そこを開けた。が、そこには鮫がいて、ボンドがいるプールに入ってきた。ボンドはおとなしく鮫が通り過ぎるのを待つと、鮫と入れ替わるように水路に入り、そこを通ってプールから脱出していく。

が、途中で2匹目の鮫がやってきた。鮫を刺激しないように身を躱したボンドは、鮫が通り過ぎるのを待ってから先に進んだ。で、鮫が飼育されているプールに抜け出ることに成功した。で、急いでプールから出た。(ここでも危うく鮫に襲われるところだった。)

共通点は、「鮫に襲われる」という認識があったこと、そして襲われそうになったことである。また、実際には襲われなかったと言うことも共通点である。(但し、「ケータイ刑事」では実際の鮫ではなかったので、「鮫に襲われる」ということは不可能だったんですけどね...)

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では鮫ではなかったが、「007」では本当に鮫だったということが大きな相違点であり、更に「ケータイ刑事」では主人公(銭形)ではなくてその相棒(になる人物)だったが、「007」では主人公・ボンドだったことである。

次回もとシチュエーションということで記していきますが、今回と同じテーマで記す予定です。(「PART 2」ということになります。→「ケータイ刑事」からは同じ物語として、「007」からは別の物語を取り上げます。→そこにも類似点があります。)尚、「銭形結」に関しては、第1話も第2話もネタになるところがありましたが、しばらくは温めておくことにします。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

サンダーボール作戦 [Blu-ray]

サンダーボール作戦 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray
サンダーボール作戦 (アルティメット・エディション) [DVD]

サンダーボール作戦 (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。