「S.O.B.」 [映画(洋画)]
ブレイク・エドワーズ監督が亡くなったということで、追悼の意味を含めて彼の監督作品を取り上げることにしました。(一応、現在はタイトルが「S」で始まる作品になっているので、この作品を取り上げることにしました。)ご冥福をお祈り致します。
表題の作品は1981年のアメリカ映画「S.O.B.」である。'50年代から1993年まで監督としてのキャリアがある彼のキャリアからすると、日本未公開作品が多くなる晩年の作品に分類されることになり、本作も日本では劇場未公開作である。本作はハリウッドに対するキツい風刺がある作品でもある。そして皮肉なことに、本作ではゴールデン・ラズベリー賞のワースト監督賞とワースト脚本賞にノミネートされていると言う所である。(受賞はしませんでしたが...)
また、J・アンドリュース(=B.エドワーズ監督の妻でもある。)が自身のパロディとヌードを披露しているのと、西部劇スターでもあるW・ホールデンの遺作になった作品ということでも知られている作品である。→それだけに、日本での劇場未公開が本当に惜しまれるところでもある。
尚、タイトルの「S.O.B.」というのは「Standard Operational Bullshit」の頭文字を取ったものであり、ここにもシニカルなところが出ている。
作品データを記しておくと、時間は121分、監督し脚本はブレイク・エドワーズ、撮影はハリー・ストラドリング・Jr.、音楽はヘンリー・マンシーニである。そして出演は、ジュリー・アンドリュース、ウィリアム・ホールデン、マリサ・ベレンソン、ロザンナ・アークエット、ロレッタ・スウィット、ラリー・ハグマン、ロバート・ロジア、スチュアート・マーゴリン、リチャード・マリガン、ロバート・プレストン、クレイグ・スティーヴンス、ロバート・ヴォーン、ロバート・ウェッバー、シェリー・ウィンタース、ジェニファー・エドワーズ、ジョン・プレシェット、コービン・バーンセン、たちである。
フェリックスはハリウッドの映画プロデューサーとして、また監督として、輝かしい成功を手にしていた。そんな彼が自信満々で制作した新作映画が興行的に大失敗となってしまった。これまでに手掛けた作品では失敗したことがなかっただけに、フェリックスはショックを受け、理性を失って自殺をしようとまでする。が、そういう思を振り切り、失敗作の汚名返上とばかりに、新たな作品を製作する決心をした。その作品は、清純派スターとして売っている妻・サリーを主演にしたポルノ映画だった。制作が始まるが、今度はハリウッドの映画界から様々な邪魔が入ってきて...
ブラック度の高いコメディ作品であるが、元々はコメディ作品が得意なエドワーズ監督らしい所が色々と出ている作品である。ある意味ではハリウッドの内幕を面白おかしく描いている作品であるだけに、ある程度のハリウッド映画界について知っていないと笑うところも笑えないことになってしまう。そういうこともあって日本では劇場公開されなかったのだが、ブラック・ジョークを中心とした作品が日本では殆ど劇場公開されないのは残念な所である。ソフト化ということでもDVD化されていないのも勿体無いですね。(かつてはLDでリリースされていた作品である。)
↓輸入版のビデオですが...
↓B・エドワーズ監督というと...
ケータイ刑事銭形結 #3(感想) [ケータイ刑事]
「ケータイ刑事」では3度目となる「ワンシーンワンカット」であるが、今回の放送はまともな放送でしたね。(2度目となった「命・5話」は本放送の時には途中にCMが入るという詐欺紛いのこと(=「ケー刑事」の黒歴史になっている。)をしていましたからね...(但し、再放送では途中にCMを入れないものを放送した。)→登場人物も少なく、あまり面白みのないものでしたし...)が、今回は「愛・13話」の時を意識していて、登場人物も多くして、スタントまで絡めるということで、力が入っていましたね。
それ以外では、今回最も大きく感じたのはパパイヤ鈴木の体型が変わっていることで、一瞬「誰?」と思ってしまったということでした。
主題歌が終わるといきなりアイキャッチが入ったと言うことで、これで途中にCMが入らずに放送されると分かったので、一安心したが、「ワンシーンワンカット」と謳うからにはこれは当然である。(また「泪・1st.8話」と「零・1st.12話」でもこういう形での放送でした。)
しかし、事件の展開と犯人の動機は、相変わらず「ケー刑事」らしいものであり、犯人が「○○」だったというのは「愛・13話」を意識しているのでしょうか?
ただ、今回の物語は3Dで撮影していて、年明けに3D配信が行われると言うことになっているが、放送された2Dバージョンでは、3Dバージョンを作ってもあまり意味がなかった様に感じたんですけどね...(要するに、3Dとして作るような見せ場が無かったということである。→もう少し3D映像ならではというカットを入れるべきであって、この辺りはまだまだでした。)つまり、冒頭で「3D」云々という余計なことを語る必要が全くなかったということであり、こういう所はまだ「ケー刑事」の完全復活とは言えないところである。(本家四姉妹のレベルにはまだ戻っていないが、少なくとも低迷した「命」のレベルは越えて「海」のレベルには戻っている。)やはり、これは杏理の技量が関係しているのは言うまでもないが、「愛」「泪」のように安心して見ていられることからくる余裕があるのは良いですね。(但し、脚本や演出次第ではどっちに転ぶか分からないということもあり得ますし...)
「ワンシーンワンカット」となると、問題になるのが口上から犯人の拘束の所となるのは「愛」の時からの課題であって、人海戦術を使ったローテクを使っていたが、今回はCGとカット割りの工夫で上手く繋いだというのは良かったですね。そして杏理の口上がなかなか様になっていたのも良かったですし。
「鑑識メモ」。柴田さんらしいボケを噛ました展開だったが、3D映像を見ている人たちの姿って、やっぱり異様に見えますね。→これは青赤メガネを使った3D映像(アナグリフ方式)の時から言われていることですが...
ただ、何か一つ、物足りなさが感じられるのだが、それは「テレメール」が届かないと言うことである。流石に「命」の再放送の時のように、放送に併せて入電を配信しろ、しは言わないが、以前から馴染みがあったことが無いというのは寂しいところである。
次回は「200回記念」ということで、ついに「ケータイ刑事」も200話になるための特別企画ということになる。しかし、悪く言うと写真(=静止画)を使った「紙芝居もどき」と解釈されてもおかしく無いものというのがね...まあ、過大な期待をしない方が無難なので、そう言うことにしておきますが... 尚、金剛地が出るのは良いが、佐藤二朗さんも出して貰いたかったところです。(この点だけがちょっと残念...)
尚、今回の物語についての詳細版については、とりあえず「五分五分」と言うことにしておきます。(記す場合は火曜の1本目となります。)
(おまけ)
ところで、1/1は流石に放送の方はお休みになるんですね。が、本放送の時に、間にお休みが入るというのは「ケー刑事」では初のことになる。(過去の作品で、大晦日と正月三箇日に重なったのは「雷・1st.1話」の元旦と、「零・2nd.1話」の1/2があった。)これまでは夜(23時)の放送だったが、「結」は昼間の放送ということだけにどうかと思っていたのが、やっぱりお休みというのは残念です。で、同時にこうなったことで、「BS-TBS」の看板番組という言葉は嘘っぱちになったと感じた所です。(「看板番組」と言うのであれば、元旦であろうが放送すべきである。)→12/4を第1話にせず、ここに「ナビ」を放送して、12/11スタートとすると1/1が「ケー刑事」通算200回になったので、ここで時間を拡大して今回の物語の3Dバージョンを放送するとかしたら良かったのに...→こういう所も賞味期限切れの丹羽Pと感じさせるところである。
また、1月の放送番組の中に「M3・ナビ」が見られなかったのだが、何を考えているのやら...(モーニング娘。も「M3」撮影時の8人から5人に人数が減ったということで、実に間抜けな状態になってしまう「M3」だが、宣伝に力を入れないとモー娘。と共に沈没してしまいそう...)
↓「ワンシーンワンカット」と言うと...
メイキング・オブ・ケータイ刑事 THE MOVIE 3 [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
KILLING JOKE『KILLING JOKE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼らの1st.アルバムである。(前年に2枚のEPを発表している。)今でこそポスト・パンクのグループとして知られているが、当時はパンクではない全く新しい音楽だったというだけで、'80'sに花開いたポップなサウンドとも異なる独特の世界を構築したサウンドは斬新であり、何処かにプログレの雰囲気を感じさせており、'90'sに登場したインダストリアル・ロックの先駆けといても良いものであった。(ある意味では早く登場しすぎたと言うことになる。)セールス的には伸び悩み、シングル・ヒットもないものの、新たなジャンルを構築したアルバムと言うことで知られているものである。ちなみに、チャート成績は、本国イギリスで最高位39位を記録している。
収録曲は、オリジナル版では全8曲、US版では1曲のボーナス・トラックが加わった全9曲である。また、2005年の再発時には、USオリジナル版でのボーナス・トラックを含めた5曲がボーナス・トラックとして追加収録されていて、全13曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『Requiem』『Wardance』『Tomorrow's World』『Bloodsport』『The Wait』『Complications』『$.O.36』『Primitive』。(USオリジナル版のボーナストラックであり、2005年再発版でのボーナス・トラック(1曲目))『Change』。(2005年再発版での2曲目以降のボーナス・トラック)『Requiem (Single Version)』『Change (Dub)』『Primitive (Rough Mix)』『Bloodsport (Rough Mix)』。
シングル・カットされたのはリリース順に『Wardance』(アメリカ・Billboardで最高位50位)、『Change』(チャートインせず)、『Requiem』(アメリカ・Billboardで最高位43位)である。本国イギリスではシングル・チャートに全く顔を出していない。
お薦め曲は、シングル曲の『Wardance』と『Requiem』、US版のボーナス・トラックでもある『Change』、そして『Complications』という所をピックアップしておく。
アルバム・ジャケットはパンク・バンドで過激なサウンドを創造させるものとなっているが、サウンドは全く違うと言うところが面白い所である。→こういう所はLPの大きなジャケットでは感じられたが、CDの小さなジャケットでは今一つ感じられなくなり、DLではジャケットそのものの楽しみが亡くなってしまっただけに、こういうことは最近では無くなってしまったのが残念...
流行のサウンドとは全く縁がない別物であるが、少なくともパンクとは違う新しいサウンドの息吹は感じられる。今では'90'sに花開いたインダストリアル・ロックのルーツと感じられるが、当時としてはかなり衝撃度の大きなサウンドであるのは言うまでもない。
万人好みのするサウンドではなく、好みがはっきりと現れるサウンド(おそらく「好き」と言うのは少数派になると思われる...)であるが、'70'sのプログレがお好きな方、そして'90'sのインダストリアル・ロックがお好きな方であれば好きになれるサウンドであろう。聴く人を選ぶことになるが、お好みのサウンド・ジャンルがマッチするという方は聴いておいて損のないアルバムである。
Killing Joke (Ogv) [12 inch Analog]
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Candlelight
- 発売日: 2009/05/05
- メディア: LP Record
ケータイ刑事銭形零6話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第6話「百年に一度の瞬間移動 ~ハロウィンの動く城殺人事件」の裏ネタ編・増補の3回目となる今回は、柴田さんの仮装で頭がこうなっていたことから「アフロヘアー」について、その他の登場人物が仮装していたものから「メイド」について、「魔女」について、「ガリレオ」について、「海賊」について記します。尚、「アフロヘアー」については「雷・4話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして、「メイド」については「命・7話[裏ネタ編]PART 3」で「家政婦」として記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/2/17日付です。)
「アフロヘアー」:アフリカン・アメリカンの髪型であって、ちりちりにした髪を大きく丸く盛り上げたヘアースタイルのことである。
英語では「Afro-hair」と言い、略して「アフロ(Afro)」とも呼ばれている。また、日本ではその形状から「爆発頭」と呼ばれることもある。ドイツ語では「Afro-Look」、フランス語では「Coiffure afro」、イタリア語とスペイン語では(単に)「Afro」、中国語では「爆炸頭」という。尚、「Afro」とは「アフリカの」という意味であるのだが、アフロヘアーはアフリカ人がする髪型ではなく、アフリカ系アメリカ人の髪型であって、アメリカで生まれたものである。
歴史は比較的浅く、20世紀の前半になってアメリカ在住の黒人の間で生まれたものである。20世紀前半から中盤にかけて、何度かのブームで流行した時期があるが、あくまでも一時的なブームであって、市民権を得て定着したのは1960年代の黒人公民権運動の時である。この時は、黒人の髪は縮れ毛が多いことに注目し、それをより目立つようにするためにしたものである。1960年代には数々の黒人ミュージシャンたちがこの髪型にしたことで知名度も一気に上がり、黒人音楽の浸透と共に広く知られるようになった。そして'70年代前半のブラック・ミュージック、ソウル・ミュージックの一般化で、このジャンルの黒人ミュージシャンはアフロヘアーがトレードマークになり、完全に定着した。('70'sのソウル・アルバムでは、正にみんなが爆発頭という状態になっていましたね。)
その後は、アフロヘアーの各種キャラクターも登場して人気を得ることになり、完全にファッションの一つとして認識されるようになり、アメリカ以外にも広がることになる。また、黒人だけに限らず、この髪型をしている人が増えることになった。(但し、全体的には黒人が多いようです。)
尚、日本では、ザ・ドリフターズがコメディで爆発を喰らったり、雷に撃たれるとこの頭(髪型)になっていたということから、ファッションとしてよりもギャグの一つという認識もある。(当然、ファッションとしても認識されている。)
「メイド」:家庭に於いて、家政を担当、または家事の補助や手伝いをする職業のこと、またはその業務を行う人のことをいう。(基本的に女性である。)簡単に言うと「家事援助者」ということになり、「家事手伝い」「お手伝いさん」などと呼ばれることもある。昔は「女中」と呼ばれていたこともある。また、仕事内容としては「家政婦」と基本的に同じである。→「家政婦」は通いで働いている人のことを言い、「女中」または「メイド」は住み込みで働いている人のことを言う。よって、メイドの場合は深夜や早朝から働くと言うこともあるが、家政婦は基本的には深夜や早朝の勤務は無い。(特別な場合で、深夜勤務をする家政婦もいるが、その場合は昼間は働かない。)
英語では「Maid」、ドイツ語では「Magd」、スペイン語では「Sirvienta」、中国語では「女傭」と言う。
元々は使用人であり、古くは奴隷の仕事であった。アメリカでも奴隷制度があった時代には黒人女性が白人の上流階級の家庭で働いていた。奴隷制度が廃止されると、基本的に「使用人」ということで雇い入れる形で多くの女性が働いていた。日本でも、「女中」と呼ばれる形で住み込みで女性が働いていた。
しかし、日本では明治以後、都市部の中流家庭が増加したことと、女中の減少によって家事を行う仕事に対する需要が増えたことから、通いで働く「家政婦」が多くなっていく。そして第二次大戦後、戦争で夫と死別した未亡人が生活のために仕事を行う場として「家政婦」が注目され、また、「女中」が「メイド」と名前を変えて住み込みで働くということが増えて、一般的になった。特に家政婦の場合は斡旋業者の登場と共に広く浸透していくことになった。現在では、斡旋業者(家政婦紹介所)が間に入っていて、雇いたいという人はそこに申し込み、働きたいという人は登録するという形で、その業者から派遣されるという形の家政婦が一般的になっている。
「魔女」:簡単に言うと「女の魔法使い」のことである。ヨーロッパを中心に伝えられている存在であって、悪魔と契約し、魔宴を開き、様々な妖術を用いて人々に害を与える行いをする女性のことである。特に中世では、宗教的な悪者として、魔女と告発されると裁判にかけられ、有罪となると火あぶりとなって処刑された。(但し、実際には魔女ではないのに拷問に耐えられずに「魔女」と自白したことで魔女とされ。処刑された女性が多く、「魔女裁判」として一種の弾圧となっていた。)
魔女のイメージとしては、箒を持っていてそれに乗って空を飛ぶ、黒猫と一緒にいる、カラスを召使いにしている、黒い三角帽を被っている、黒いマント姿でいる、というようなものが一般的になっている。また、どちらかというと「魔女=老婆」というイメージも強い。しかし、これらはあくまでもイメージであって、全てが魔女に当てはまるというものではない。強いて言うと、共通しているのは「魔力」を使えるということである。
尚、「魔女」というと基本的には女であるのだが、特に性別は限定されていないため、「男性の魔女」というのも存在する。→一応、魔女の男性版のことは「魔法使い」または「魔術師」といい、英語では「Wizard」と言うが、「男の魔女」の場合は英語では「Witch」という。
尚、魔女は悪魔と契約をしているため、悪魔のように性悪な女のことを「魔女」と言ったり、(魔法ではない)不思議な力を持った女性のことを「魔女」と言うこともある。
英語では「Witch」、ドイツ語では「Hexe」、フランス語では「Sorcellerie」、イタリア語では「Strega」、スペイン語では「Bruja」中国語では「女巫」という。
「ガリレオ」:16世紀から17世紀のイタリアの科学者であるガリレオ・ガリレイのことである。1564年生まれで、1642年に亡くなっている。物理学者として、天文学者として、哲学者として知られている存在であり、特に天文学に置ける功績は大きく、「天文学の父」と呼ばれている。望遠鏡を用いた観測を行い、太陽黒点の発見、月のクレーターの発見、木星の衛星の発見、銀河が星の集まりであることの発見などを行っている。
また、物理学では振り子の等時性、落体の法則を発見しており、特に校舎では、ピサの斜塔のてっぺんから大小2種類の球を同時に落とし、両者が同時に着地するという有名な実験を行っている。
また、「ガリレオ裁判」と呼ばれる裁判では、彼が地動説を唱えたことで、これが異端として有罪判決を受けていることはかなり有名である。このことから、当時地動説を唱えるものはすべて異端とされ、それによって科学の発展が阻害された、という考えがされてきた。しかし現在、ガリレオは昇進などをめぐるトラブルから罠にはめられ、でっちあげの偽裁判で有罪判決を受けたのではないか、と指摘されている。
主な著書としては、「星界の報告」「太陽黒点論」「贋金鑑識官」「天文対話」(「プトレマイオスとコペルニクスの二大世界体系についての対話」→宗教裁判の原因になった著作でもある。)「新科学対話」等がある。
「海賊」:一般的には、海上を横行して、往来している他の船舶を襲撃したり、沿岸地域を襲って、略奪行為を行う盗賊集団のことである。国際法では、公海に於ける私的目的で成される行為を「海賊行為」と見なしていている。(一応、「海戦」と区別している。)→「悪者」というイメージで定着している。
一方、それとは大きく異なる意味の「海賊」としては、日本の中世に瀬戸内海などの海域で活躍した海上豪族、水軍のことを指し、村上水軍はその代表的なものとして知られている。
海賊というと、古い時代から世界各地に様々な形で存在している。歴史的にも有名なものとしては、8世紀から11世紀頃に北欧を拠点としたノルマン人のバイキング、中世のイスラム系海賊などがいて、大航海時代には世界各地で様々な海賊が出現しており、カリブ海を中心にしたバッカニアは特に有名である。また、中国の南海付近やマレー半島周辺、西インドから中近東周辺の海域には強力な海賊集団がいた。
それらの海賊は、19世紀になって欧州の列強が植民地支配のために世界進出をするのと同時に海軍を強化したことで次第に消滅していくことになった。しかし、現代でも完全に絶滅した訳ではなく、紅海からアデン湾付近、またはマラッカ海峡などでは時々出没し、タンカーなどが襲われたというニュースが届いている。→現代の海賊はハイテク武装しており、乗組員の数が減少しているタンカーや大型貨物船は格好のターゲットにもなっている。(乗組員が少ないと、それだけ制圧しやすいと言うことになる。これは人員削減、自動化が進んだことから防御が甘くなったという技術の進歩が産んだ欠点となってしまった。)
尚、海賊の象徴とされているマークは「海賊旗」とよばれるものであって、黒地であり、そこに白で頭蓋骨と交差した2本の大腿骨が描かれたデザインとなっている。(頭蓋骨に関してはデザイン的にいくつかのパターンがある。)また、その基本形をベースにして2本の骨を剣に変えたものなどもある。
英語とフランス語では「Pirate」(但し、発音は異なる)、ドイツ語では「Pirat」、イタリア語とスペイン語では「Pirata」(但し、発音は異なる)、中国語では「海盗」という。
【激安コスプレ】にゃーメイド ワンピース・エプロン・チョーカー・カチューシャセットのメイド服!
- 出版社/メーカー: A&T Collection
- メディア: おもちゃ&ホビー
ガリレオ・ガリレイ―「それでも地球は動く」といった物理学の父 学習漫画 世界の伝記
- 作者: 熊谷 さとし
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1992/11/20
- メディア: 単行本
ガリレオ・ガリレイ―地動説をとなえ、宗教裁判で迫害されながらも、真理を追究しつづけた偉大な科学者 (伝記 世界を変えた人々)
- 作者: マイケル ホワイト
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1994/02
- メディア: 単行本
海賊の歴史―カリブ海、地中海から、アジアの海まで (「知の再発見」双書)
- 作者: フィリップ ジャカン
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本