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「THE SUMMERTIME KILLER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1971年のイタリア、スペイン、フランスの合作による「サマータイムキラー」である。日本での劇場公開は1973年8月であった。本作では「ロミオとジュリエット」で世界的な人気を獲得したO・ハッセーが出演しているのと、「007/サンダーボール作戦」のボンドガールであるC・オージェが出演しているということで注目の作品ということになる。尚、原作はS・アバーバネルの短編小説である。

作品データを記しておくと、時間は103分、原作はサミュエル・アバーバネル、監督はアントニオ・イサシ、脚本はレイド・バックレーとB・デガスの2人、撮影はファン・ジェルピ、音楽はルイス・バカロフ、である。そして出演は、クリストファー・ミッチャム、オリヴィア・ハッセー、カール・マルデン、クローディーヌ・オージェ、ラフ・ヴァローネ、ジェラール・バレー、たちである。

一匹狼の殺し屋・レイは、10年前に父親をマフィアの仲間に殺されていて、その復讐を果たそうとしていた。で、父を殺したマフィアたちを次々と射殺していった。で、残ったのはマフィアの大物のアルフレディの2人だけとなり、ポルトガルに飛んだ。アルフレディは、既にマフィアの世界から足を洗っていて、現在ではワイン会社の社長となっていた、そして身辺警護はマフィア時代以上に厳しくしていた。ということで、レイはどうしてもアルフレディを殺すことが出来なかった。ということで、非常手段として、彼の秘書であり情婦でもあるミシェールに接近した。一方、以前は麻薬担当であり、現在は組織と繋がっているカイリー警部がレイを逮捕するため動き出す。そんなこととは知らないレイは、農園の見回りをしていたアルフレディを狙撃するが、これに失敗し、ミシェールが殺されてしまった。そしてアルフレディはレイを追うことになり、カイリーからも追われることになったレイ。このままではやばいと思ってポルトガルを脱出してフランス・プロバンスに飛んだ。で、その地で学生生活をしているアルフレディの娘・タニアを誘拐し、監禁した。そしてレイは、アルフレディにタニアの写真と共に果し状を送りつけ、アルフレディもそれを受けざるを得なかった。で、決闘の日の前日、レイとアニタは男女の関係となった。朝を迎え、決闘に向かおうとするレイ。タニアは復讐することを思い止まらせようとするが、決闘の場所の闘牛場にレイは向かった。が、そこにはアルフレディの部下たちが固めていた。1人のレイと大勢の部下を従えたアルフレディでは勝敗は明らかだった。足に銃弾を受けたレイはオートバイで逃走するのがやっとであり、タニアのいるボートハウスに辿り着くが、カイリー警部が待っていた。レイが戻ってきたことでタニアは駆け寄り、2人の間に愛が芽生えていることを感じたカイリー警部は、レイを逮捕して2人を引き裂くことはせず、「何処にでも行け」と呟き、消えた。役目を果たさなかったカイリー警部はニューヨークに戻ったが、組織からは裏切り者として粛清されてしまった...

ストーリーとしては取り立てて言うほどのものでは無いが、やはりO・ハッセーが美しいということで、これだけで見る価値がある作品ということになる。撮影当時は二十歳だった彼女は、「ロミオとジュリエット」の時よりは大人になっていて、美しさと言うことでは絶頂期に突入している。正にそんな彼女の美しさを見るための映画と言って良い作品である。出演作品には恵まれなかった彼女であるが、彼女のための作品というのがあるのはファンにとっては嬉しいところですね。

 

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KIM CARNES『ROMANCE DANCE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼女の5枚目のアルバムである。KENNY ROGERSとのデュエットでヒットを記録した『Don't Fall In Love With A Dreamer』(邦題:荒野に消えた愛)が全米4位(1980年の年間シングル・チャートでは31位)を記録する大ヒットになった直後に発表されたアルバムということで注目され、彼女のアルバムとしては初めてBillboardのアルバム・チャートにチャートインを果たすことになったアルバムである。(最高位57位を記録している。)そして、翌年に発表する「MISTAKEN IDENTITY」は全米No.1ヒットとなり、更に1981年のBillboard年間No.1シングル『Bette Davis Eyes』に繋がることになるのであった。

収録曲は以下の全9曲である。『Swept Me Off My Feet』『Cry Like A Baby』『Will You Remember Me』『Tear Me Apart』『Changin'』『More Love』『In The Chill Of The Night』『Where Is Your Heart』『And Still Be Loving You』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『More Love』がK. ROGERSとのデュエット曲の大ヒットもあって、やはりヒットを記録していて、BillboardのHOT 100で最高位10位、1980年の年間シングル・チャートでも39位にランクインしている。尚、この曲は1967年のSMOKEY ROBINSON & THE MIRACLES SONGのヒット曲のカヴァーである。(当時はBillboardで最高位23位を記録している。→チャート成績だけはオリジナルを越えたと言うことになる。)続く2nd.シングルの『Cry Like A Baby』はBillboardで最高位44位を記録している。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『More Love』と『Cry Like A Baby』、それ以外からは『Swept Me Off My Feet』『In The Chill Of The Night』『And Still Be Loving You』という所をピックアップしておく。

K. ROGERSとのデュエットと本アルバムによって彼女は一躍メジャーな存在になったが、それ以前から特徴あるハスキー・ボイスで色々と聞かせてくれていただけに、ようやく陽の目を見たと言うことになる。また、「苦節10年」と言う言葉があるが、彼女のデビューは1971年であって、正に10年目でのブレイクということになったのだが、音楽の神様はなかなか粋なことをするものである。

次作に繋がるアルバムでもあるだけに、'80'sサウンドを聴く上では後になっても構わないが、じっくりと聴いておきたいアルバムの一つである。

 

↓前年発表の4th.アルバムとの「2 in 1」(1枚もの)です。

St Vincent's Court: Romance Dance

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  • 出版社/メーカー: Raven [Australia]
  • 発売日: 2003/02/25
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KIM WILDE『SELECT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼女の2nd.アルバムである。前年のデビュー・アルバムで活きの良さを感じさせた彼女が、その勢いに乗って発表したアルバムである。前作よりは完成度が上がっているのだが、セールス的には前作には及ばなかった。それでもフィンランドとベルギーでは1位を獲得し、スイスは2位、(西)ドイツでは4位と健闘したが、本国イギリスでは19位に留まった。

収録曲は以下の全10曲である。『Ego』『Words Fell Down』『Action City』『View From A Bridge』『Just A Feeling』『Chaos At The Airport』『Take Me Tonight』『Can You Come Over』『Wendy Sadd』『Cambodia + Reprise』。尚、2009年にリマスターされて再発されたものには、『Watching For Shapes』『Cambodia(Single Version)』『Child Come Away』『Just Another Guy』『Bitter Is Better』の5曲がボーナス・トラックとして追加収録されている。

この中からシングル・カットされたのは『View From A Bridge』である。本国イギリスで最高位16位に留まったが、スイスは2位、ベルギーは3位、スウェーデンは4位、オランダは5位、(西)ドイツは6位、オーストラリアは7位というように、1位がないものの、2位から7位までが最高位という面白いチャート成績を残すヒットとなった。また、2009年再発のボーナス・トラックの『Cambodia』は上記の曲の前のシングルであり、フランスやスイスなど4ヶ国で1位を獲得したヒット曲(イギリスでは12位)である。また、『Child Come Away』は上記曲の次のシングル曲であり、デンマークでは3位を記録している。(イギリスでは43位だった。)

お薦め曲(オリジナルの10曲からのチョイスです。)は、シングル曲の『View From A Bridge』、それ以外では『Ego』『Words Fell Down』『Take Me Tonight』という所をピックアップしておく。

デビュー・アルバムは、言葉は悪いのだが、勢いで突っ走っていたと言ったものであったが、本アルバムでは余裕が出てきたこともあって、前作と同様に突っ走っているとはいうものの、落ち着いて聴くことが出来る。(これは完成度が上がった、という何よりの証である。)また、曲調としては前作の延長線上にあるものであるので、こういう所は聴く上では安心できるところとなる。(が、逆に言うと、新鮮さを感じるところがない、ということにもなる。→セールス的に伸び悩んだのはこの辺りにあるということになる。)

とは言っても、'80's前半の活きが良く、ポップなサウンドということでは当時を象徴するサウンドでもある。また、'80's後半に再びヒット曲を放つことになる彼女と言うことを考えても、初期作品として聴いておきたい所である。

 

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  • 出版社/メーカー: Cherry Pop
  • 発売日: 2009/05/19
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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その187) [ケータイ刑事]

今回のテーマは、前回と同じでその続きと言うことで「鮫の襲撃?(PART 2)」です。しかも「ケータイ刑事」からは前回と同じ物語ということにするのだが、「007」の方は別の物語ということで、前回とは違った類似点と相違点とがあります。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.1話」、「007」からは「消されたライセンス」です。

ケータイ刑事」:「・1st.1話」。「マーメイド刑事登場 ~素もぐりクイーン殺人事件」という物語である。6代目のちゃんが初登場となった物語である。スタート前に、ちゃんは「海から登場する」ということが語られていたため、どのような形で最初に登場するのかが注目されたが、本当に海の中から登場したということで、見事に期待に応えてくれました。

(前回記した所と全く同じ部分が取り上げるところになるが、そのままではなく、一部に手を入れました。)物語の冒頭。高村さんがゴムボートに乗って海の上を漂流している。というのは、4ヶ月前にアメリカ・ロサンゼルス・サンタモニカロスの海岸で遭難し、そのままボートで漂流していたのだった。食糧も底を尽き、高村さんの体力も限界を迎えようとしていた。で、いよいよ最期の時を迎えたものと思い、「もう一度日本の大地を踏みたかった」と思っていた。が、死を覚悟すると「死ぬのを恐れはしない」とまで口にしていた。そんな高村さんだったが、突然、視界に鮫の背びれが入った。そして、その背びれはゴムボートに向かって近づいてきた。

高村さんは鮫に襲われると思い、恐怖から震える声となって「怖いよマミー、助けてダディー」と声を挙げた。(ついさっきは、「死ぬのを恐れはしない」と言っていたのに、いざとなるとこの豹変ぶりというのも高村さんらしいところですね。)

が、鮫の背びれはボートの側で動くのが止まった。そしてその背後から潜水服を着た少女が現れた。(この時には名乗りはしていないが、ちゃんの初登場となり、本当に海の中から登場しました。)で、その場はちゃんでも足の立つような浅瀬(本当な砂浜から数mという距離であった。)であった。鮫の背びれは水泳板に付いていたものでした。ちゃんは水中メガネを外すと「どうしました?」と高村さんに声を掛けた。これに高村さんは「えっ?」と漏らして呆然となった。ちゃんは高村さんのゴムボートに近づいていくと、「今、助けてって?」と言った。しかし高村さんは「何も言っていないよ、僕、何も言ってないよ」と惚けた。ちゃんは(カメラ目線で)「聞こえたんだけど...」と漏らしていた。

すると高村さんはゴムボートから下りて海の中に立ってちゃんと向きあった。(海岸から数mという距離であるのに後ろを振り返らないので、その場所が海岸であると言うことに、まだ気づかない。)で「一つ、教えてくれる?君はジャパニーズガール?」と尋ねた。ちゃんは「ええ」と答えを返すと、続けて高村さんは「てことは、ここは日本?」と尋ねた。(「1つ」と言っておきながら2つ目の質問をした高村さんでした。)ちゃんは「そうですよ」と答えると、高村さんは「オー・マイガーッ」「アンビリーバブル」「アイ・ラブ・ジャパン」「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン!」と叫んでいた。(で、海を漂流して日本に帰ってきたことを知ったのだった。)

それを見たちゃんは「変なおじさん」と漏らすが、「ノー、ノー、ノー。おじさんじゃない、お兄さんだよ」と高村さんは反応した。すると、二人の耳に銃声が届いた。高村さんは直ぐに「警察に通報!」と指示をして、陸に上がっていった。

尚、このシーンがちゃんと高村さんのファースト・コンタクトであり、お互いにまで相手が誰なのかは知らない状況であった。高村さんは「鮫の襲撃」と思ったが、実際には鮫ではなく、単に水泳板に取り付けられた玩具ということであった。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であって、4代目ボンドの第2作である。本来は4代目ボンドは3本の契約と言うことになっていたのだか、本作の後、裁判沙汰になったことでシリーズの製作が停止してしまい、その間にT・ダルトンとの契約期間が満了してしまったため、4代目ボンドの3作目は消えてしまった。しかも、その間に東西冷戦の終結と言うことが起こり、シリーズを根本から見直す必要に迫られることになった。(そして5代目に移行することになった。)

麻薬王のサンチェスを逮捕したフィリックスとボンドだったが、そのサンチェスは取り調べの警官(キリファー)に200万ドルで買収の話を持ちかけた。最初、キリファーはそれを断ったが、サンチェスの護送の際、キリファーは護送車を海に落とした。それはサンチェスの逃亡計画に従ったものであって、海中にはサンチェスの手下たちが待ち構えていて、直ちにサンチェスとキリファーを救出した。これによってサンチェスはまんまと逃亡に成功した。

サンチェスは直ちに自分を逮捕したフィリックスに復讐の牙を剥いた。フィリックスを拉致し、結婚したばかりのフィリックスの新妻・デラを殺害した。そうとは知らないボンドは空港から任務地に向かおうとしていたが、空港で護送犯が逃亡したということを知ると、直ちにフィリックスの自宅に向かい、そこでデラの死体と無惨な姿になったフィリックスを発見した。(幸いにもフィリックスは虫の息であったが生きていた。)

フィリックスは、サンチェスに拉致されると、サンチェスの部下となっていた海洋生物学者クレストが関わっていた海洋生物ショップで、鎖で吊され、鮫のいる水槽に落とされたのだった。ボンドは、フィリックスの傷口が鮫によるものということを見抜くと、直ちに行動を開始した。で、鮫が飼育されている場所を当たっていき、クレストの店ということを掴む。

夜、その店に忍び込んで更に調査をすると、餌とするミミズの飼育箱の中に麻薬が隠されていることを突き止めた。が、警備員に発見されてしまう。で、撃ち合いになる中、キリファーの姿をボンドは目にした。で、キリファーがサンチェスに買収され、サンチェスを逃がしたと言うことを知った。で、怒りに燃えるボンドは、キリファーを冷めます移送に落として始末した。

この後、ボンドは友人・フィリックスの復讐を果たすため、与えられた任務を放棄し、サンチェスを追っていくことになる。当然、MI-6もボンドの暴走を看過できず、ボンドに任務に戻るように説得する。しかしボンドは「辞職する」と口にした。Mは殺しのライセンスを剥奪し、銃を返すよいにボンドに言うが、ボンドは一瞬の隙を突いてMの元から逃亡した。Mはボンドの気持ちを察してか、それ以上ボンドを説得するように動くことなく、ボンドを見送っただけだった。

尚、この物語では、鮫に襲われたのはフィリックスとキリファーの2人であるが、フィリックスは生存、キリファーは死亡している。

共通点は、鮫に関係したのは主人公(=銭形/ボンド)とコンビを組むことになる/なった人物(「ケータイ刑事」ではこの後コンビになる高村さん、「007」ではコンビとなってサンチェスを逮捕したフィリックス)であること、そしてこの一件からそれぞれの物語が本格的に動いていくことになるということで、この場面はそれぞれの作品では「起承転結」の「起」の部分となっていることである。(「ケータイ刑事」は第1話であり、その冒頭のシーンであったため、本当に「起」の部分である。一方「007」ではタイトル(邦題)にあるようにボンドの殺しの許可証が取り消され、MI-6の情報部員としてではなく、友人・フィリックスの復讐のためにサンチェスを追うという行動が始まる。)

相違点は、「ケータイ刑事」では実際の鮫ではなかったこと(=本物の鮫が登場していない)、そして誰も死んではいないが、「007」では実際の鮫が登場し、鮫のいる水槽で襲われていて、1人(=フィリックス)は生存したものの、1人(=キリファー)は死亡しているということである。

次回もシチュエーションということで記していきます。何が登場するのかはお楽しみに。尚、「銭形結」からも着々と本連載で記すことが出来るネタが生まれているが、しばらくは温めておきます。

 

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