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「SODOMA E GOMORRA」 [映画(洋画)]

(本年最後に記すことになる)表題の作品は、1962年のアメリカとイタリアの合作映画「ソドムとゴモラ」です。アメリカ(英語)タイトルは「SODOM AND GOMORRAH」である。また、日本での劇場公開は1963年10月であった。

「ソドムとゴモラ」というのは言うまでもなく旧約聖書に登場するあの古代都市のことであり、本作はそれを題材にした一大スペクタクル作品である。尚、旧約聖書について知らなくてもスペクタクル作品ということで楽しむことは出来る作品であるが、物語についての予習はしておいた方が良いのはいうまでもない。

作品データを記しておくと、時間は155分(ビデオソフト、LDは117分)、製作はゴッフリード・ロンバルド、監督はロバート・アルドリッチ、脚本はヒューゴ・バトラーとジョルジオ・プロスペリの2人、撮影はマリオ・モントゥーリ、シルヴァーノ・イッポリティ、シリル・J・ノウルズの3人、音楽はミクロス・ローザである。そして出演は、スチュワート・グレンジャー、アヌーク・エーメ、ロッサナ・ポデスタ、ピア・アンジェリ、スタンリー・ベイカー、リック・バッタリア、フェオドール・シャリアピン・Jr.、エンツォ・フィエルモンテ、シーラ・ガベル、クラウディア・モーリ、ジャコモ・ロッシ・スチュアート、アルド・シルヴァーニ、ガブリエル・ティンティ、ダニエル・ヴァルガス、アントニオ・デ・テッフェ、ミツコ・タカラ(宝みつ子)、たちである。

指導者ロットに率いられた遊牧民族ヘブライ人の一行は、砂漠を旅して、ヨルダン川の辺りに住居をつくることにした。ソドムとゴモラの女王ベラは、弟のアストロフが反対するものの、彼らに領土を与えて友好を結ぶ。しかし、ソドムとゴモラは腐敗と堕落が進み、神は都を滅亡させようとして...

物語については、やはり旧約聖書について(少しは)学んだ方がよいだろうということで、細かい所に踏み込むのは止めることにする。物語を全く知らなくても、古代を舞台にしたスペクタクル巨編として堪能することは出来るが、知っていると色々と頷きながら、時には首を捻りながら物語が進んで行くことになる。

また、50年代から60年代に製作されたスペクタクル大作というのは、実際に巨大なセットを組み、膨大な数のエキストラを使い、物量投入によって迫力を出しているが、本作でもそういうところはしっかりと投入されている。(但し、70mm作品の活きまでは達していませんが...)

そして、本作には世界中の美女が出演していると言うこともあって、「ソドムとゴモラ」の繁栄ぶりと堕落ぶりを見事に表現することにもなっている。

尚、本作は劇場公開版は2時間半強であったが、かつてリリースされていたLDやビデオでは117分に短縮されている。DVD化もされていないが、劇場公開時のオリジナル版のDVD化をしてもらいたいところである。

 

↓輸入版ビデオはノーカットですが字幕がない...

Sodom & Gomorrah [VHS] [Import]

Sodom & Gomorrah [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: 20th Century Fox
  • メディア: VHS

↓日本盤字幕ありはカットされています...

ソドムとゴモラ [VHS]

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • メディア: VHS


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KISS『DESTROYER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1976年に発表された彼らの4th.アルバムである。邦題は「地獄の軍団」と付けられていた。現在でも彼らの最高傑作という声がある作品でもあり、彼らがブレイクすることになったアルバムでもある。(特にイギリスでは初めてチャートインを記録したアルバムでもある。)各国でのチャート成績は、(最高位が高い順に)スウェーデンが最高位4位、オーストリアとカナダが最高位6位、アメリカが11位、ニュージー欄時が16位、日本画17位、イギリスが22位、西ドイツが36位であった。また、Billboardの1976年の年間アルバム・チャートには94位にランクインしている。

収録曲は以下の全9曲であるが、10曲目となる所に、曲では無く「Ghost Track」または「Untitled」という隠しトラックが収録されている。収録曲の9曲は以下の通りである。『Detroit Rock City』『King Of The Night Time World』『God Of Thunder』『Great Expectations』『Flaming Youth』『Sweet Pain』『Shout It Out Loud』『Beth』『Do You Love Me?』。

この中からシングル・カットされたのは都合4曲である。1st.シングルの『Shout It Out Loud』はカナダでは1位を獲得しているが、スウェーデンで16位、アメリカで最高位31位、西ドイツで32位を記録というように伸び悩んでいる。2nd.シングルの『Flaming Youth』はカナダで73位、アメリカで74位という所に留まった。そして『Detroit Rock City』と『Beth』がカップリングされた3rd.シングルであるが、西ドイツでは『Detroit Rock City』がA面として14位を記録したが、アメリカ、カナダ、豪州などではさっぱりであって、B面の『Beth』が好評だったことからA/B面を入れ替えて『Beth』をA面扱いとしたシングルがリリースされ、こちらがカナダで5位、アメリカで7位、オーストラリアで79位を記録している。

お薦め曲としては、シングル曲の『Shout It Out Loud』と『Beth』、チャート成績は伸びなかったが彼らの代名詞となっている『Detroit Rock City』、そして『God Of Thunder』をピックアップしておく。

これまでの3枚のアルバムとは明らかにスケールが違っていて、クラシック音楽との融合、サウンドエフェクトの導入などが全てがよい方に転ぶことになった。これまではど派手なメイクとコスチュームということでしか語られなかった彼らが音楽的にも化けることになったアルバムであり、彼らのキャリアの上でも重要な位置を占めるアルバムである。それだけに、聴いておきたい'70'sの傑作アルバムの一つである。

 

Destroyer (Eco) (Rpkg)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Island / Mercury
  • 発売日: 2008/09/16
  • メディア: CD

地獄の軍団

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2006/12/20
  • メディア: CD

地獄の軍団(紙ジャケット仕様)

地獄の軍団(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/09/24
  • メディア: CD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その188) [ケータイ刑事]

今年は元旦と大晦日が金曜日と言うことなので、本年のみで53回目となったこの連載ですが、まだまだ続きます。(今一つ、物語の方は盛り上がらない「銭形結」でも、本連載で記せるネタがしっかりと出てきていますし...)


今回のテーマは「囲み取材」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.26話(アナザーストーリー4話)」、「007」からは「ダイ・アナザー・デイ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.26話(アナザーストーリー4話)」。タイトルは「アナザー・ストーリー シベリア超特急刑事 最終決戦!ケー刑事VSシベ超 ~水野晴郎を迎撃せよ!」という実に長いのだが、これが「ケータイ刑事」の特徴でもある。この物語は「銭形泪」の最終回の物語である。シリーズ初の3クール続いた作品となり、途中で相棒が交代、更には初めての夏服の登場ということで、シリーズに新たな歴史を作った3代目の最後の物語であるが、それだけの功績を残した「銭形泪」の最終回に相応しく、色々と詰め込んである物語であるが、たっぷりと魅せてくれた物語であった。また、内輪ネタが満載というのも、ある意味では「ケータイ刑事」らしい所であった。

映画評論家の水野晴郎が行方不明になった。しかも、映画「シベリア超特急5」のプレミア試写会が目前という時でもあった。「行方不明」ということで捜査を開始したちゃんは、得られる手掛かりから、既に殺害されているとしか考えられず、捜査を進めていく。そして、マネージャーに話を聞いていくが、次々とマネージャーが犯人だとしか考えられない証拠が出てくる。で、マネージャーを問い詰めるちゃんだったが、「死体は何処にあるの?」と逆に問われることになる。

ちゃんは、マネージャーが犯行後、トランクに死体を隠し、ガーデンパーティに行ったと言うことから、ガーデンパーティが行われた場所に死体が埋められていると考えた。そのパーティ会場となったガーデンは私有地であったが、ちゃんは銭形警視総監から許可を得ていて、柴田さんにスコップを渡し、掘り始めようとした。「大手を振って、レディ・ゴー!」と言った瞬間、シャッターを切る音に包まれることになったちゃん。「えっ?何?」と訳が分からないちゃんに、「本当に水野さんは殺されたんですか?」「ここに死体は埋まっているんでしょうか?」「死体の発見はいつなんですか?」「『シベ超5』は公開されるんですか?」と、次々と質問される。というのは、マスコミ陣が集まって、ちゃんに囲み取材を行い始めたのだった。が、ちゃんは何一つ答えることはしなかった。

そこにマネージャーが割って入ってきて、「皆さん、どうしても取材がしたいとおっしゃるものですから...」とちゃんを挑発するように言った。ちゃんは「あなたが呼んだんですか?」と尋ねるが、マネージャーはちゃんの質問には答えずに「これで死体が上がらなかったら大変ね~。警察の失態は免れない」と言って、ちゃんを追いつめる。ちゃんはやはり何も言えないでいた。すると「ちゃん、ピ~~ンチ」と勝ち誇ったように言うと高笑いを始めたのだった。

ちゃんは何一つ答えることが出来ず、窮地に追い込まれたが、そこに「大本営発表!」という着ボイスで、閣下からのヒントが届いた。「壁にぶつかっているようだね、銭形くん」という閣下の言葉に、いつもと違って「はい、ご覧の通り...」と答えるちゃん。すると「生きとし生けるもの、全ては土に帰す」と閣下は伝えた。ちゃんは敬礼して「食べられません、勝つまでは」と返して電話が切れた。

これにマネージャーは「こんな時に電話なんて、呑気なものね~」と泪ちゃんを見下したように言う。ちゃんは相手にすることなく、閣下の言葉を繰り返して口にして考える。マネージャーは「それともそれは自信の裏返し?」と挑発するが、ちゃんはやはり相手にしないで考え続ける。そんなちゃんは、その場所から側にあるゴミ処理場(清掃工場)の煙突を目にすると閃き、決め台詞の一つである「謎は解けたよ、ワトソンくん」を口にした。

結局、ちゃんは囲み取材に対しては何一つ言葉を発することはしなかったが、マネージャーが死体を既に砂に変えていたので、死体は絶対にでないと自信を持って言ったと結論づけた。で、マネージャーの元に行き、逮捕しようとした。いつもの口上を口にしてマネージャーを拘束したが、水野本人から電話とプロデューサが姿を現して、全てはお芝居であり「シベ超5」の宣伝のためと言うことが告げられた。

これにちゃんは泣き出して「本気で心配したのに~」と口にしたが、これはちゃんの得意とする嘘泣きであり、水野に一矢を報いた。しかし、更に「ドンデンは映画の醍醐味」と言う水野の方が一枚上手である所を見せることになる。

突然苦しみだした水野。そして「死亡した」という入電が入った。駆けつけたちゃんたちに、水野からの「ドンデンは映画の醍醐味」と書かれたメッセージカードと花束が置いてあったのだった。

この物語は、事件ではなく、「シベ超5」の宣伝のためのお芝居だったということで、いつもとは違った物語であったが、内輪ネタをはじめとして、数多くのネタが満載された物語でもありました。(劇場版の「M1」に繋がるネタもここに多数ありました。)

007」:「ダイ・アナザー・デイ」。2002年のシリーズ第20作となった本作は、1962年の「ドクター・ノオ」から40年となるシリーズ40周年記念でもあり、正に記念すべき作品となった。また、ボンドは 5代目の最後の作品ということで、新たな歴史を作った5代目ボンドに幕を下ろした作品となった。

ダイヤモンド王のグスタフ・グレーヴス(実は北朝鮮のムーン大佐である。)が爵位を授かることになり、その授与式の日、マスコミはグレーヴスのインタヴューを取ろうと待機している。で、時間になろうとしているのに本人が現れないでいた。が、秘書のミランダが「時間通り」と言うと、空からユニオンジャック柄の方形パラシュートで空から降りてきて、取材陣の前に現れた。見事に着地すると、パラシュートを外し、側に待たせている車の方に向かって歩いていく。取材陣はその移動するグレーヴスに対して次々と質問を投げかけた。

問われた質問にそれなりに答えていたグレーヴスは、計画中のイカルス計画を問われると「発表までのお楽しみ」とはぐらかし、更にいくつかの質問に答えた。で、車の横に到着したこともあって、秘書のミランダが「ここまで」と言って会見を打ち切った。(一応、「陛下をお待たせしては申し訳ないから」というのを取材打ち切りの理由としていた。)で、グレーヴスは車に乗り込み、ミランダも乗り込むと、車は授与式の会場に向かって動きだし、完全に取材は終わった。

尚、その場に集まった取材陣の中にボンドの姿もあって、ボンドはその時の会見でグレーヴスの様子をじっと見ていたのだった。(既に、手掛かりとしてグレーヴスのダイヤモンドという手掛かりを掴んでいたためである。)で、この後、グレーヴスの通っているフェンシング・クラブを訪ねていき、グレーヴスとの接触を図っていくボンドであった。

共通点は、囲み取材を仕切っていたのは取材をされる本人ではなくて主人公から見ると敵側の立場にいるマネージャー(「ケータイ刑事」)/秘書(「007」)だったということ主人公(銭形/ボンド)はその取材の時には一言も口を開いていないということ取材される人物(「ケータイ刑事」ではちゃん、「007」ではグレーヴス)がその場でパフォーマンスをしている(「ケータイ刑事」では決め台詞を口にしている、「007」ではパラシュートでの登場、がパフォーマンスと解釈できる。)ことである。

一方相違点は、主人公が、「ケータイ刑事」では取材される立場であったが「007」では取材陣に混じっていた野次馬の立場になっていたため取材対象ではなかったということである。

次回もいつものように記します。(新年1回目という様な特別なことはやりません。)何が登場するのかはお楽しみに。尚、「銭形結」関係はもうしばらくは温めておきます。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ダイ・アナザー・デイ [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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007 / ダイ・アナザー・デイ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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ダイ・アナザー・デイ (アルティメット・エディション) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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