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THUMBELINA(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1994年のアニメ映画「おやゆび姫 サンベリーナ」である。(日本公開は1994年12月でした。)誰もが知っているアンデルセン童話のアニメ化作品である。また、主題歌をバリー・マニロウが歌っているという所が異色である。(そして、主題歌の『Marry The Mole』は、ゴールデン・ラズベリー賞のワースト主題歌賞にノミネートされたというのも面白い所である。)

作品データを記しておくと、時間は87分、原作はハンス・クリスチャン・アンデルセン、監督はドン・ブルースとゲイリー・ゴールドマンの2人、脚本はドン・ブルース、音楽はバリー・マニロウとウィリアム・ロス、主題歌はバリー・マニロウである。そして声の出演は、ジョディ・ベンソン、ジーノ・コンフォルティ、ゲイリー・イムホフ、バーバラ・コック、ウィル・ライアン、ジューン・フォレイ、ケネス・マース、ジョー・リンチ、キャロ、ダニー・マン、ローレン・ミカエルス、ケンダール・カニンガム、タウニー・サンシャイン・グローヴァー、マイケル・ヌーネス、ギルバート・ゴットフリード、パット・ムシック、ネイル・ロス、キャロル・チャニング、ジョン・ハート、たちである。

物語の方は有名であり、誰もが知っているでしょうから、説明の必要はないでしょうが、一応、簡単に記しておくことにする。親指の大きさほどしかないサンベリーナは孤独な日々を過ごしていた。彼女は絵本で見た妖精の男の子との恋に思いを馳せていたが、ある日、妖精の王子・コーネリアスが彼女の前に現れる。たちまち恋に落ちた二人。王子は結婚の許しを国王に求めるため、一旦彼女と別れる。が、その間にサンベリーナは掠われてしまう。国王の許しを貰って戻って来た王子は、サンベリーナが掠われたことを知ると必死になって捜し始める。サンベリーナの苦難は続くが、最終的に2人は再開し、神様から要請の羽を与えられたサンベリーナは王子と結婚した。

作品としてはファミリー向けということもあって家族みんなで楽しめる作品である。内容的にもファミリー向け作品らしく、ハッピーエンドということで、定番中の定番と言った所である。

また、本作の売りは、アニメだけでなくて音楽にもある。主題歌を歌ったバリー・マニロウが音楽も担当していることもあって、サントラ盤の完成度は高く、アルバムとしてもなかなかの出来になっている。(が、独立したアルバムというような感じになってしまい、サントラ盤という範疇を超えてしまった所もある。)それ故、サントラ盤として聴くというのも良いが、独立したアルバムとして聴くというのも面白い所である。尚、サントラ盤らしい所は、スコアとしてインスト・ナンバーが収録されているところである。本作公開当時のサントラ盤というと、'80'sから続く豪華アーティストたちが集ったオムニバス盤といった性格のサントラ盤が結構残っていた時代でもありました。

収録曲は以下の全19曲である。『Opening Credits: Let Me Be Your Wings』『Follow Your Heart (Intro)』『Jacquimo Tells The Story』『Thumbelina』『Soon』『Entrance Of The Faeries』『Let Me Be Your Wings』『Mama Toad Kidnaps Thumbelina』『On The Road』『Over The Waterfall』『Follow Your Heart』『Yer Beautiful, Baby』『Cornelius Searches For Thumbelina』『Soon (Reprise)』『Let Me Be Your Wings (Sun Reprise)』『Marry The Mole』『Thumbelina Escapes』『Finale: Let Me Be Your Wings/Follow Your Heart』『Let Me Be Your Wings (End Title Duet)』。

特にお薦め曲は控えておくが、全体的にクオリティが高く、腰を落ち着けて聴いていられるものであるので、映画のことを忘れてじっくりと聴き入るのもまたよろしいかと...

 

Thumbelina

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1994/04/05
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形雷24話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第24話の「キョの三宝を守れ! ~銭形雷探偵団VS怪人5面相事件」についての「裏ネタ編・増補」の2回目となる今回は、岡野さんが取ろうとしていた資格はこれに関することだったということで「恐竜」について、キョの三宝というこど名前が出てきた「メガロサウルス」について、「イグアノドン」について、ウズラウスはこれになったと言うことから「ウズラ」について記します。尚、「恐竜」については「・3話[裏ネタ編]PART 7」で記したものをベースにして加筆しました。

また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/6/11付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

恐竜」:動物学上では爬虫類に属する陸生の化石脊椎動物である。現在から約2.1億年ほど前の三畳紀に出現し、ジュラ紀、白亜紀に生息した。(これらの3つをまとめて「中生代」と言うということで、「恐竜」は中生代に生息した動物である。)基本的に白亜紀の末期に絶滅したが、恐竜の一部から進化た鳥類の子孫は現在でも生息している。(但し、当時の姿というものはいない。)

尚、絶滅した原因についてはいくつかの説が提唱されているが、現時点では不明である。(環境激変説、隕石衝突説、伝染病説、激しい地殻運動の発生説、裸子植物から被子植物への変化説などがある。→以前はSF的な発想と思われていた「隕石衝突説」が現在ではその可能性が高いとされている。(地球上には存在が希な物質が特定の地層にのみ多く見られること、その年代が白亜紀末期であることで、これらは巨大隕石が地球に衝突したと考えられるものであり、その証拠が揃ってきたためである。)しかし、現時点では「可能性」であって、まだまだはっきりとしたことは分かっていない。)

分類学上では、竜盤目と呼ばれるトカゲ型の骨格を有するものと、鳥盤目と呼ばれるトリ型の骨格を有するものとに大別される。しかし、それぞれともその種類は豊富である。小さいものは現在の鶏程度の大きさのものから、大きいものはシロナガスクジラよりも大きく、体長が40m程度に達するものまでいた。また、肉食のもの、草食のもの、雑食のものまでいる。

恐竜は基本的に陸生動物であり、飛翔可能な翼竜や、海生である「魚竜」は動物学的には「恐竜」には含まれない。しかし、白亜紀に生息した動物として「恐竜」と捕らえた場合には、翼竜や魚竜も「恐竜」に含んで扱う場合もある。

恐竜は、昔から何度かのブームが決まってやってきている。最近では映画「ジュラシック・パーク」のヒットによって訪れた1990年代の恐竜ブームがある。それ以前では1970年代にもちょっとしたブームがありました。(20年から30年程度の間隔でブームが訪れているが、これは子供の頃にブームを迎えた世代が親となって自分たちの子供と一緒になって盛り上がっているということである。→この周期を考えると、2010年代の後半から2020年代には再び恐竜ブームがやってくるかも知れませんね。)

兎に角、恐竜というと、子供たちの間では人気の高いものの一つであり、展示会ということでは常に何処かで行われているというように人気の高いものである。人類は生きている恐竜を見たことは無いが、恐竜の化石などであれば、誰でも目にしたことがあるでしょうね。

その化石であるが、日本でも独自のものが発見されてる。但し、白亜紀と現代の地球では、陸地の形も異なっており、日本も現在のような島国ではなく、大陸と陸続きであった。そのため、現代と環境も全く異なるため、恐竜の化石が発見された土地の現在の気象条件を恐竜の生活環境と一致させるのには問題があり、恐竜の生活環境についても不明なことが多い。

尚、英語では「Dinosaurs」、ドイツ語では「Dinosaurier」、フランス語では「Dinosaure」、イタリア語とスペイン語では「Dinosauria」(但し、発音は異なる。)、ポルトガル語では「Dinossauros」、中国語では「恐龍」と言う。

メガロサウルス」:恐竜の歴史を語る上では重要なものであり、イグアノドンと共に最初期に発見された恐竜である。2本足で直立する獣脚類であり、メガロサウルス属に属する恐竜の総称でもある。「メガロザウルス」と呼ばれることもあるが、近年では「メガロサウルス」という呼び方に統一されつつある。

体長は7~10mとされていて、肉食恐竜の一つである。また、手には3本、足には4本の指があり、鋸歯が特徴となっている。尚、「メガロサウルス」という名前は「大きな龍(トカゲ)」である。

生息していたのは中生代・ジュラ紀とされていて、主にヨーロッパ、北米、アジアなどの広い範囲に生息されていたことが分かっている。日本でも、福岡で断片的な歯の化石が発見されているが、それがメガロサウルスのものなのか疑問視する声もあって、はっきりと断定できていない状況である。

英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語など、主だった言語では「Megalosaurus」と言い、中国語では「斑龍」と言う。

イグアノドン」:恐竜の歴史を語る上で、メガロサウルスと共に重要なものであり、メガロサウルスと共に最初期に発見された(「恐竜」としては2番目に登録された。)鳥脚類の恐竜である。

体長は10m程度、草食の恐竜である。鳥脚類であり、前肢には5本、後肢には3本の指があり、手の第1指は棘状になっている。また、くちばしを持っていることが特徴である。尚、当初は4足歩行すると考えられていたが、2足歩行したと考えられるようになり、現在では4あし歩行が基本で、時には2足歩行をしていたと考えられるとされている。

中生代・白亜紀前期に生息していたとされていて、欧州と北米に広く生息していたと考えられている。(最所に発見されたのはイギリスであるが、1878年にベルギーの炭坑で発見された化石は特に有名(完全な全身の骨格化石が30体以上発見されたため。)である。)

尚、イギリスで最初に発見されたのは、考古学者でも生物学者でもなく、イギリスの田舎の医者(その妻という説もある。)である。(但し、古生物マニアであって、仕事の傍ら、自分で化石を採りに行くほどであった。)大きな歯の化石を発見し、専門家に鑑定して貰うが、それに納得出来ずに独自で調べていると、イグアナの歯の特徴と一致することから、古生代に生きた爬虫類と考えた。尚、イグアナとは歯が似ているだけであって、イグアノドンがイグアナの先祖という訳では無い。→趣味で行っていた化石採りが学術的な大発見になったというものであるが、化石の発見というのはこのように専門家ではなくてアマチュアが発見したというものが意外とある分野でもある。

英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語など、主だった言語では「Iguanodon」と言い、中国語では「禽龍」と言う。

ウズラ」:漢字では「鶉」と記す。キジ目キジ科の鳥である。欧州からアジア(ユーラシア大陸)の広い範囲とアフリカ南部の草原を中心に分布している。日本では本州の中北部に生息している。(冬になると移動するため、全国的に見られるようになる。)

翼長は10cm程度という小形の鳥であり、体色は黄褐色で褐色と黒色の斑紋がある。また、肉が美味と言うことで、現在では食肉用、及び採卵用として飼育されている。(昔は、鳴き声を鑑賞するための鑑賞鳥であった。)

俳句の世界では、秋の草原によく見られたことから「秋」の季語となっている。英語では「Quail」、ドイツ語では「Wachtel」、フランス語では「Caille」または「Caille」、イタリア語では「Coturnix」、スペイン語では「Codorniz」、中国語では「鵪鶉」と言う。

尚、「キョの三宝」として、メガロサウルスとイグアノドンというのは特に疑問を持つことは無いが、3つ目に「ウズラウス」という所が「ケー刑事」らしいノリである。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

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恐竜 (小学館の図鑑NEO)

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  • 作者: 舟木 嘉浩
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2002/06
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よみがえる恐竜・大百科 超ビジュアルCG版

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  • 作者: スティーブ・ブルサット
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/07/01
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よみがえる恐竜・古生物 超ビジュアルCG版 (BBC BOOKS)

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  • 作者: Tim Haines & Paul Chambers
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2006/07/15
  • メディア: 単行本

恐竜あいうえお (たたかう恐竜たち)

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  • 作者: 黒川 みつひろ
  • 出版社/メーカー: 小峰書店
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 大型本

実物大 恐竜図鑑

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  • 作者: デヴィッド ベルゲン
  • 出版社/メーカー: 小峰書店
  • 発売日: 2006/05
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がんばるぞ!メガロサウルス (まんがなぞとき恐竜大行進)

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  • 作者: たかし よいち
  • 出版社/メーカー: 理論社
  • 発売日: 2001/07
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古代王者恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー 恐竜王列伝 30 メガロサウルス

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イグアノドンとちいさなともだち

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  • 作者: 小野 かおる
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折り紙で作る10大恐竜 (ロング新書)

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サファリ レプリカ イグアノドン

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  • 出版社/メーカー: サファリ
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うずらのうーちゃんの話 (ランドセルブックス)

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育てる ふれあう 飼い方図鑑〈3〉ニワトリ アヒル ウズラ

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  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 1998/04
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MINIMAL COMPACT『DEADLY WEAPONS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼らの3rd.アルバムである。欧州・ベルギーを拠点として活動する彼らであるが、メンバーの5人の内4人がイスラエル出身ということで、ロック・バンドとしてはちょっと珍しい存在である。と言っても、サウンドの方はポスト・パンクのニューウェーブに分類されるものであって、中近東ロックという訳ではない。(中近東の雰囲気を持っている曲もありますが...)

収録曲は以下の全10曲である。『Next One Is Real』『Losing Track (Of Time)』『Well』『There's Always Now』『Nada』『Not Knowing』『Deadly Weapons』『Burnt-Out Hotel』『Howling Hole』『Next One Is Real』。

尚、この中からシングル・カットされたのは『Next One Is Real』であるが、特に大きなヒットを記録した訳ではない。

お薦め曲としては、シングル曲の『Next One Is Real』、それ以外からは『There's Always Now』『Not Knowing』『Next One Is Real』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーである『Deadly Weapons』をピックアップしておく。

ポスト・パンクということではサウンドとしては決して悪いものではない。が、彼らのサウンドの特徴となる部分のアピールが弱いため、「これが俺たちのスタイルだ」といつものが伝わってこないのが残念である。特徴的な要素を持っているだけに、それをもっとアピールしていたら、十分ブレイクしたのではないかと思われるだけに、ちょっと残念である。

が、なかなかユニークな存在であることにはかわりがないだけに、こういうバンドもいるんだ、ということで、耳を傾けておくというのも面白い所である。

尚、普通のロックを中心に聴く方には、ちょっと抵抗感があるかも知れないだけに、パンク・ロック、更にニューウェーブ系のサウンドがお好きという方でないと、深入りしない方がよいかも知れませんが...

 

デッドリー・ウェポンズ

デッドリー・ウェポンズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BIRDSONG/HAYABUSA
  • 発売日: 2009/02/20
  • メディア: CD

Deadly Weapons

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Crammed Disc Belgium
  • 発売日: 1997/06/03
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その197) [ケータイ刑事]

今回から16クール目(あと三ヶ月で丸4年になる。)に突入となった本連載ですが、あと10回数でTVシリーズの「ケータイ刑事」の本数と同じということになりました。今回は前回に続いて「ある物」シリーズということで記すことにします。尚、「銭形結」関係はもう少し温めておくこととします。(温めても、作品のクオリティが上がることはありませんが...)

今回のテーマは「神経ガス」です。これは「毒ガス」の一種であるが、劇中で「神経ガス」と言っていることから、ここではその名前の通りということで扱うことにします。尚、これは「物」といえば「物」であるが、一般的に誰でもが手に入れられる「物」ではないのは言うまでも無い。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.13話」、「007」からは「ムーンレイカー」です。(4回連続となりましたが、それだけネタに満ちていると言うことでもあります。)

ケータイ刑事」:「・2nd.13話」。「さよなら五代さん! ~恐怖の神経ガス殺人事件」という物語であるが、サブ・タイトルにあるように、この物語は五代さんとの別れの物語である。尚、五代さんは「」「」「・1st.」「・2nd.」「・2nd.」の5シリーズに登場しているが、「」「」には登場していないので、(現時点で)五代さんの登場する最後の物語となっている。

防衛省の科学研究所で盗難事件が発生という知らせを受けて、ちゃんたちが現場に行くと、盗難されたのは研究用のサンプルである神経ガスの「VX7」だと告げられた。柴田さんが、それは旧ソ連が開発した神経ガスで、死亡率95%の大量破壊兵器だと補足説明をした。防衛省にそんな恐ろしいものがある理由を尋ねたら、陸幕調査部の伊倉は、テロ対策の一環として、世界中のありとあらゆる化学兵器の解毒剤開発を進めていて、研究のためにはサンプルが必要であり、ロシア政府から内密に入手したものということだった。(この時、神経ガスの弱点も説明され、夏場の使用を想定して作られたものなので、寒さには弱く、摂氏10゜C以下だと無力化する、ということだった。)

更に、盗んだのは伊倉の元部下であり、一ヶ月前まで研究室の主任をしていた宮本という男だと告げた。そんな所に宮本からのメッセージが届いた。「これからVX7を使った人体実験を行う」とあって、場所のヒントが3つ記されていた。

そのヒントからちゃんは場所が「東京タワー」と解き、一同は現地へ。そして東京タワーではVX7らしきものが入れられた一斗缶が発見された。が、そこにVX7は無く、「タワーの裏を見ろ」というメッセージだけだった。で、一同は科学研究所に戻った。

ちゃんたちが改めてヒントを検証していると、背後から声がして、VX7が入った三角フラスコを手にして、防毒マスクをした宮本がいた。五代さんが銃を構えて対応しようとするが、海ちゃんは宮本が手にしているのがVX7と判断し、宮本の指示に従って武器と携帯電話を置いた。更に宮本は、ちゃんたちを隣の部屋に移動させてガラス越しに見える位置に立たせた。その部屋と通じているのは宮本のいる実験室だけということで、ちゃんたちはその部屋から出られなくなってしまった。

宮本はVX7が入った三角フラスコにロープを繋ぎ、それをドアノブと繋ぎ、机の上に三角フラスコをセットした。セットが終わるとガスマスクを外し、ガラス越しのちゃんたちに、「ドアを開けたら、瓶が倒れてガスが放出され、全員即死だ」と脅した。ちゃんは宮本の要求を尋ねた。宮本は防衛機密費の暗証番号を伊倉に言わせ、その金を別の口座に転送して、防衛機密費の28億円を奪った。そして高飛びすることを告げて去っていこうとした。

その時、伊倉が素早く反応した。宮本が脱出する前にドアを開いた。で、ロープが引っ張られて三角フラスコは床に落ちて割れた。伊倉は直ぐにドアを閉めた。(密閉ドアだったので、VX7のガスは侵入してこない。)実験室は直ぐにVX7が気化して充満し、宮本はもがき苦しみ、死んでしまった。ちゃんたちはその様子をガラス越しに見ていた。

この後、VX7が充満した部屋を超えての脱出劇についてはここでは省略するが、これらは全て伊倉が仕組んだことで、宮本はその共犯者であり、口封じのために殺されたのだった。で、伊倉は28億の金を奪い、その金で何処かに島を買って、一から新しい国家を作ることを考えていたのだった。

ちゃんが、伊倉が犯人ということを見抜き、伊倉の手元に盗まれた防衛機密費があったことが動かぬ証拠となり、伊倉は逮捕された。

007」:「ムーンレイカー」。1979年のシリーズ第11作、3代目ボンドの第4作である。「007」シリーズでは、MI-6関係のレギュラー・キャラクター以外が連続登場するということは滅多にないが、本作は、その連続登場するキャラクターのいる物語である。しかも、それが前作「私を愛したスパイ」の殺し屋・ジョーズということであって、本作のラストの宇宙ステーションでは改心してボンドに協力までしている。これからジョーズはそれだけ人気を得たキャラクターであったということでもある。

ドラックスの野望は、選ばれた優秀な人間だけによる理想の新しい人類を作り、自らはその神になることだった。で、邪魔な人類を抹殺するために開発したのが、アマゾンに生息しているオルキディア・ネグラという植物から採られた神経性の毒ガスである。この神経ガスは、人間に対する殺傷能力は高く、一滴で大量殺人が可能という猛毒であるが、人間にしかその効果はないということで、他の動物は死滅させずに人類だけを壊滅させることが出来るというものである。

で、自分と選ばれた人間だけを秘密裏に作った宇宙ステーションに避難しておき、そこからその神経ガスを搭載した衛星を地球に撃ち込み、大気中で爆発させて人類を壊滅させようという計画を進めていた。

神経ガスの開発は、ベネチアのガラス工房の秘密の実験室で行われていた。たった一滴でもそれが気化すると、人間はあっという間に死んでしまうという危険なものであるため、研究室も万一に備えて万全の対策が採られていて、完全気密となる部屋で研究が行われていた。

ボンドは、それまでの調査でベネチアのガラス工房が怪しいと睨み、探りを入れた。昼間に観光客相手の見学ツアーの客の中に紛れ、下見をしておくと、夜になって改めて潜入した。で、ガラスの容器に何らかの液体が入れられているのを目にした。この時、ボンドは、それが神経ガスということは知らなかったため、それが何かを突き止めようとする。

研究員が、容器を入れた球体を外部に運び出していき、誰もいなくなった研究室に入り、それを調べようとする。まずは大きな棚に置いてあった容器を手にして、それを開けると、中に入っていた小瓶の1本を自分のポケットに入れた。で、側にあった球体に近づき、そこに六角形の筒状の容器を入れてみる。その時、先ほど出ていった科学者たちが戻って来る足音を耳にしたため、ボンドは容器はそのままにして、逃げるように隣の部屋に戻った。

ボンドはガラス越しに戻って来た科学者たちの様子を伺う。科学者たちは侵入者がいたとは全く思うことが無く、次の球体を運んでいこうとする。当然、ボンドがそんなところに容器を置いているとは思わないため、球体を動かした。するとボンドの置いた容器が床に落ちて割れた。中に入っていた液体は気化し、実験室に神経ガスが充満した。直ちに刑法が鳴り響き、ボンドが出入りしたドアは気密ロックが働いた。一方、実験室中の2人の科学者は、もがき苦しんで、あっという間に死んでしまった。

ボンドはその様子を見ていて、胸ポケットにしまった小瓶の液体の恐ろしさを知った。で、部屋から出て行こうとするボンドだったが、その時、ガラス越しに実験室の机の上に置かれていた実験用のマウスが入った檻に気づいた。実験室の中には(ボンドにとっては正体不明の)毒ガス(神経ガス)が充満していて、人間が2人死んでいるのに、マウスは何事もなかったように元気に動いていた。

共通点は、神経ガスの研究者が実験室で死んでいることそのときの様子を主人公(銭形/ボンド)がガラス越しに見ていたこと神経ガスを利用した首謀者(「ケータイ刑事」では伊倉、「007」ではドラックス)の野望は(スケールは差があるが)新しい国を作ろうと考えていたことである。

相違点は、「ケータイ刑事」では主人公・銭形が神経ガスの正体(=「VX7」)を知っていたが、「007」では主人公・ボンドは神経ガスの正体を知らなかったということ、「ケータイ刑事」ではこの時に死んだ(元)研究者は1人だったが「007」では2人の研究者が死んでいること、その様子を見ていたのは「ケータイ刑事」ではちゃん、五代さん、柴田さん、伊倉の4人であったが、「007」ではボンド1人だったこと、「ケータイ刑事」では太陽が出ている昼間の出来事であったが「007」では夜の出来事であったことである。また、首謀者(「ケータイ刑事」では伊倉、「007」ではドラックス)は物語のクライマックスで「ケータイ刑事」は逮捕されたが生存しているが、「007」では宇宙空間に放り出されて死亡しているというのも相違点の一つと言うことが出来る。

次回も「ある物」で記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

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