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THE NOLANS『MAKING WAVES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼女たちのアルバムである。「NOLANS」の名義としては初めてのアルバムということになると同時に、アンが脱退してコリーンが正式メンバーになった4人組としても初めてのアルバムである。(4人組になって「NOLANS」に改名しているのですから...)そして日本ではオリコンで1位を獲得する大ヒットとなり、最大のセールスを記録した。また、本国イギリスでも最高位11位を記録するヒットとなった。

収録曲は以下の全12曲である。『Gotta Pull Myself Together』『Don't Make Waves』『Touch Me In The Morning』『Don't Stoke The Fire』『Better Late Than Never』『Sexy Music』『Who's Gonna Rock You』『Attention To Me』『Old Feelings Again』『Lead Me On』『Directions Of Love』『Get Ready』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。国によってリリースの状況が多少異なっているものの、リリースされた国ではいずれもが大ヒットを記録している。1st.シングルの『Don't Make Waves』は愛瑠ランで出5位、イギリスで12位を記録、『Gotta Pull Myself Together』はオーストラリアで3位、アイルランドで8位、イギリスと日本で9位を記録、『Who's Gonna Rock You』はイギリスで12位、アイルランドで14位、日本で21位、『Attention To Me』はアイルランドで5位、イギリスで9位、そして『Sexy Music』は日本で7位を記録している。(但し、日本でのセールスは『Gotta Pull Myself Together』の方が上であった。)

お薦め曲としては、「恋のハッピーデート」の邦題(石野真子)でカヴァーされたことでもお馴染みの『Gotta Pull Myself Together』、彼女たちの三大ヒットシングルの1つである『Sexy Music』、シングル曲の『Who's Gonna Rock You』と『Attention To Me』、それ以外からは『Touch Me In The Morning』と『Get Ready』をピックアップしておく。

日本では本アルバムが彼女たちの発表したアルバムの中で最大のセールスを記録しており、ノーランズのオリジナル・アルバムと言えばまずは本アルバムである。(現在ではベスト盤の方が主役になっていますが...)シングル曲については前作からの『I'm In The Mood For Dancing』(邦題:『ダンシング・シスター』)の邦画本アルバムからのシングルよりも更に大きなヒット(オリコンで1位を獲得している。)になっているがものの、彼女たちの曲を聴く場合は、やはり本アルバムは外せないところである。

また、現在では前作アルバムとの「2 in 1」(1枚もの)としてリリースされており、本国イギリスでもヒットを記録しなかったため、「幻のシングル」と言われている『Harry, My Honolulu Lover』がボーナス・トラックとして追加された全25曲収録という形でリリースされているだけに、お買い得でもある。

ということで、明るく楽しいキャンディ・ポップを楽しむ場合に本アルバム(「2 in 1」のもの)を聴かないのは、肉のないスキヤキを食べるのと同じですよ。

 

↓前作との2 in 1です。

Nolan Sisters/Making Waves

Nolan Sisters/Making Waves

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Glam/7T's
  • 発売日: 2009/07/21
  • メディア: CD

ダンシング・シスター/恋のハッピーデート

ダンシング・シスター/恋のハッピーデート

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SOLID
  • 発売日: 2009/05/20
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形雷25話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形雷・裏ネタ編」は第25話の「さよなら、トミー! ~ひょっこりひょう多もん島殺人事件(前編)」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から「さよなら」について、「トミー」について、「ひょっこりひょう多もん島」の元ネタである「ひょっこりひょうたん島」について記します。尚、「さよなら」については「・26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 10」で、「ひょっこりひょうたん島」については「・25話[裏ネタ編]」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/6/18付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

さよなら」:「さようなら」とも言う。また、漢字表記は「左様なら」である。(これは難読漢字としても知られている。)元々は接続詞であって、「それならば」という意味であった。また「然様」という表記もあって、「その通り」「そのよう」という意味もあった。それが、いつしか別れの挨拶語として定着したものである。また、方言として結構広い範囲で使われている「さいなら」も幅広く使われている。(口語では「さよなら」や「さいなら」が意外と多く使われている。)尚、別れの言葉として使う場合の表記は、ひらがなが基本であって、漢字表記(「左様なら」)という表記は現在では使わない。

英語では「Good-bye」または「Bye」、ドイツ語では「Auf Wiedersehen」、フランス語では「Au revoir」、イタリア語では「Arrivederci」、スペイン語では「Adiós」、ポルトガル語では「Adeus」、韓国語では「アンニョンヒ カセヨ」、中国語では「再見(ズァイジェン)」と言うが、この言葉は海外旅行する場合は知っていて当然という言葉であるのは言うまでもない。(当然、「こんにちわ」「Hello」「Guten Tag」「Bonjour」「Buongiorno」「Buenos días」「Oi」「アンニョンハセヨ」「ニイハオ」という言葉とペアにして知っておくのが当然である。)→同じ言語であっても複数の言い方があるが、上記単語は基本中の基本である。

トミー」:岡野さんのことである。元々は「噂の刑事トミーとマツ」に登場した岡野さん(当時は新米刑事であって、階級も巡査である。)警視庁富士見署に配属された新米刑事であるが、血を見るだけで卒倒してしまうような気弱さを持ち、父(優秀な捜査課長だった)の血は全く受け継いでいなかった。先輩のマツ(松山さん)にいじられていたが、何故か女にだけはもてた。

また、「トミコ」と呼ばれると超人的な能力を発揮するように変身するが、元に戻るとその時の記憶は無い、ということでもお馴染みである。(前回の物語(・24話)でそれが出てきましたね。)

尚、一般的に「トミー」と言うと、英語圏の人名の愛称の一つであって、「トーマス」の短縮形とされている。(他には「トム」などもあり、「トンプソン」の省略形(愛称)としても使われている。)また、日本人では、苗字や名前に「富」の文字がある人(例えば、苗字が「富田」「富川」「富山」など、名前が「富夫」「富子」「富彦」など)のニックネームとして使われることが多い。(当然、「富」以外の漢字で読みが「とみ」という人に対しても同様である。)

それ以外では、現在は合併して社名が「タカラトミー」になっているが、その前身の玩具メーカーの「トミー」(「トミカ」「プラレール」「ポケモン」で知られている。)がある。(タカラとの合併の存続会社はトミーである。)

ひょっこりひょうたん島」:はNHKが放送した人形劇である。人気シリーズとなり、5年間放送された長寿番組となり、リメイク作品もある。放送が開始されたのは1964年4月6日であり、1969年4月4日まで、毎週月曜から金曜の帯番組(17:45~18:00の放送)として、全1224回放送された。→丹羽Pの生まれた1964年に番組がスタートしているが、丹羽Pの誕生日は4/6であるため、この番組の初回放送日の生まれということで、思わぬ縁がありますね...

番組の方は全部で16のシリーズがある。それらは以下の通りである。「ライオン王国シリーズ」(全50回)、「ブルドキアシリーズ」(全80回)、「海賊シリーズ」(全48回)、「魔女リカシリーズ」(全73回)、「マジョリタンシリーズ」(全88回)、「南ドコニカシリーズ」(全88回)、「ランニングホーマー一族シリーズ」(全89回)、「アンコロピン王国シリーズ」(全70回)、「サーカス団シリーズ」(全39回)、「クレタモラッタ島シリーズ」(全63回)、「グッバイジョウシリーズ」(全63回)、「アル・カジル王国(アラビアンナイト)シリーズ」(全72回)、「ウクレレマン・ダンシリーズ」(全109回)、「カンカン王国シリーズ」(全82回)、「ポストリアシリーズ」(全125回)、「ガンマンシリーズ」(全85回)。

また、これら以外にも特番として放送されたこと、また劇場版映画として公開された作品もある。ということで、NHKの人形劇シリーズの代表作でもあり、'60'sの伝説のテレビ番組である。

それだけの番組であるため、'90'sになるとリメイク版が製作されて、NHK-BS2で放送された。尚、こちらは1話30分となり、以下の3つのシリーズがある。「海賊の巻」(全17回)、「アラビアンナイトの巻」(全19回)、「グレートマジョリタンの巻」(全20回)。更に、NHKのハイビジョン実用化試験放送(MUSE放送)で「ドクター・ストップの巻」(全1回)、「魔女リカの巻」(全4回)がある。

物語の方は、個性豊かなキャラクターたちが登場し、ミュージカル形式の「笑い」あり、「風刺」あり、「冒険」ありという楽しいものである。(この番組を見ていなくても、主題歌の方は余りにも有名なので、誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。)舞台となる「ひょっこりひょうたん島」は瓢箪の形をした島であり、それが漂流しているのだから、これはこれで凄い島である。(今回の「ケータイ刑事」ではそれを「ひょっこりひょう多もん島」としていじっている。また、劇中に出てきた地図によると、島の形は瓢箪であるが、この島は固定している島である。→って、島ならばこれが当然です。)

ストーリーは、ひょうたん島に子供たちとサンデー先生が遠足に行ったら、ひょうたん火山の噴火活動によって、島が流れ出してしまった。子供たちとサンデー先生はこの島で暮らし始めることにするが、ひょうたん島には次々と変な人物が訪れたり、ひょうたん島自身もまたまた変な所に流れ着いていって、そこで色んな事件が起こる、というものである。作品のジャンルは「ケータイ刑事」とは異なる者であるが、登場人物の変な所や、登場人物の名前、地名には何故か共通する遊び心に満ちたものになっている。(丹羽Pよりも少し年上である「ケー刑事」チーフライターの脚本家・林誠人(1959年生まれ)だったら、幼少期に「ひょっこりひょうたん島」を見ていて、それが頭の片隅にあるのかもしれませんね...)

尚、「ひょっこりひょうたん島」はDVDがリリースされているものの、全シリーズはリリースされていない。古い作品であり、マスターが残っていないことも考えられるが、全部を見てみたいと思う作品の一つである。(但し、1話15分でも1224話もあるので、24時間ぶっ通しの不眠不休で見たとしても、13日に近い時間が必要となっちゃうし...)

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

噂の刑事 トミーとマツ トミーBOX [DVD]

噂の刑事 トミーとマツ トミーBOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD
噂の刑事 トミーとマツ マツBOX [DVD]

噂の刑事 トミーとマツ マツBOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD
ポケットモンスター モンコレワールド ポケモンセンター

ポケットモンスター モンコレワールド ポケモンセンター

  • 出版社/メーカー: タカラトミー
  • メディア: おもちゃ&ホビー
ポケモンTV主題歌集ベストDVD 1997-2007(10th Anniversary)

ポケモンTV主題歌集ベストDVD 1997-2007(10th Anniversary)

  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • メディア: DVD
ひょっこりひょうたん島 全13巻   ちくま文庫 い-20

ひょっこりひょうたん島 全13巻 ちくま文庫 い-20

  • 作者: 井上 ひさし
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 文庫
ものがたり絵本 ひょっこりひょうたん島

ものがたり絵本 ひょっこりひょうたん島

  • 作者: 井上 ひさし
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2003/06/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
復刻版 ひょっこりひょうたん島 海賊の巻+魔女リカの巻 DVD-BOX

復刻版 ひょっこりひょうたん島 海賊の巻+魔女リカの巻 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
  • メディア: DVD
ひょっこりひょうたん島 アラビアンナイトの巻 DVD-BOX

ひょっこりひょうたん島 アラビアンナイトの巻 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: NHKソフトウェア
  • メディア: DVD
ひょっこりひょうたん島 ヒット・ソング・コレクション(オリジナル版)

ひょっこりひょうたん島 ヒット・ソング・コレクション(オリジナル版)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックハウス
  • 発売日: 2003/04/23
  • メディア: CD

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名曲探偵アマデウス#89 バッハ「マタイ受難曲」 [ドラマ]

3年目の新作の最後となった今回は、バッハ「マタイ受難曲」でした。バッハの曲は4曲目ということになって、ラヴェルと共に三番手グループに入ることになりました。(トップは、ショパンとチャイコフスキーの6曲、二番手グループは5曲のシューベルト、ベートーベン、モーツァルト、ドビュッシーです。)

今回の物語は、元ネタはフェイスブックであるが、時節柄、何かと話題となっているものをネタにするところは面白い所ですね。(しかもNHKらしく、「ミックスブック」としているところも...)

とりあえずの新作はここまでというような結びにして、そのあとはどちらにも取れるような終わり方にしていたが、新作が登場することを期待したいところである。

冒頭、所長が電話で「立ち退き?」と言うことを告げられていた。「なるべく早く振り込みますから」と言って謝り、電話を切ると、心配顔のカノンさんが「家賃、ですか?」と訪ねる。これに大きく首を縦に振った所長。「依頼人の予定は?」とカノンさんが問うと、首を横に振る所長。するとカノンさんは閃いた。「こういう時はミックスブック!」と言って、「ミックスブック」のことを説明しながらパソコンを操作している。が、所長は「友達は入らない。依頼人が欲しいんだ」と言う。カノンさんは「手当たり次第、依頼人募集を書き込めば...」と言って書き込んだ。

すると直ぐに新着メッセージが届き「早速来た!」と言って開く。すると所長は「何?」と言って顔色が変わり、カノンさんの背後倪ってパソコン画面を覗き込んだ。で、カノンさんがその新着メッセージを開いたら「警告 宣伝勧誘は禁止です」というもので「管理人より」とあった。で「怒られちゃった...」と落ち込むカノンさん。

その時、ドアが開いて若い男が飛び込んできた。「名曲探偵の書き込みしたの、あなた?」と言う。するとカノンさんは「今すぐ消します」と言って削除しようとする。が、男は「違うよ。仕事を頼みに来たんだ」と言った。すると所長とカノンさんは「依頼人、来た~~!!」と満面の笑みを浮かべた。

依頼人はミックスブックを作った学生企業家の坂場であった。で、画期的な機能を追加したバージョンアップが完成したという。(「ミックスブック2.0」)新機能とは、日本語で書き込んだ文章が見る国に応じて他の言語に性格に翻訳されて表示されるというものであり、これで利用者世界一になる大きなビジネス・チャンスだと言う。依頼に来たのは、明日、その発表のプレゼンテーションがあるのだが、発表に自信が無く、プレゼンで悩んでいる、と書き込んだ。するとメッセージがなく大量の音楽ファイルが届いたという。で、この曲にプレゼンを成功させる秘密があるのでは?と思ったのだった。曲がバッハの「マタイ受難曲」と分かると、所長はこの曲を選んだこと二意味があると感じ、依頼人へのメッセージが隠されている、と言った。で、依頼人は秘密を教えてと頼む。所長は「成功報酬は?」と訪ねた。依頼人は「プレゼンが成功したらいくらでも」と言った。これに所長の目の色が変わった。カノンさんは「やった、家賃が...」と漏らす。すると「何なら、このビルごと買って挙げますよ」と依頼人は言った。で、所長は依頼を受けた。

ファイルがたくさん届いたということだったが、依頼人は数えていないと言うと、所長が「全部で68曲、3時間を越える」と語る。依頼人は色んな曲があると言って、一部を再生する。(ここでは第2曲、第3曲、第8曲の3曲)所長は「ご説明しましょう」と言って、「受難」についての説明をして、「マタイ受難曲」は「受難の物語」「アリア」「コラール」の3つから構成されているとして、その説明へ。

物語の部分として第7曲、アリアの部分として第8曲、第9曲、コラールとして第10曲で説明される。つまり、1つの物語に対して歌と合唱という異なった方法で表現しており、色んな角度から表現しているということである。これを受けて、依頼人が日本語で書いた文章が中国語に翻訳(この時、カノンさんのチャイナドレス姿が拝めました。)、更にアラビア語に翻訳(所長がアラブの男に扮していました。)、ということを実演したらいい。で、Q&Aをしたら見ている人もバッチリ。カノンさんは「プレゼンばっちり、自社ビルゲット!」と呟いた。が、依頼人は「それだけだろうか?」と疑問を持ち、「気づいたことがある」と言って次の曲を再生した。

第15曲、第17曲、第44曲、第54曲を次々と再生し「これって全部同じ曲ですよね。これって何か意味がある気がする」と言った。所長は「その通り」と言うと、5回登場するコラールということで、この部分(第15曲、第17曲、第44曲、第54曲、第62曲)についての説明へ。

この旋律は、古くからドイツで愛されてきた賛美歌をベースにしたものである。また、バッハは物語に合わせて工夫をしている。ということで、第54曲と第62曲の所での音の高さのことが説明される。

で、物語に聴き手も参加できる仕組みであり、何度も繰り返されるということで、カノンさんは「プレゼンで何度も繰り返される言葉を考えたら」と告げた。これに依頼人は「あなたの呟きが世界を変える」というフレーズを口にした。カノンさんは「カッコイイ~」と感激していたが、所長は「本当にそれだけでろうか?」と言った。送り主はメッセージを書かずに音楽だけを送ってきたということから、そこに意味があると考えた。で、曲に散りばめられた隠された秘密についての説明へ。

第1曲には曲全体のテーマが秘められている。最低音から13段上がる所があり、「13」は十字架を意味する。また、その最高音となる音は「ド」であり、「ド」はドイツ語では「C」であり、これは「黒いつ(十字架)」或いは「Christus(キリスト)」を意味する。そしてその次の音は1オクターブ下がり、14番目の音であり、バッハ自身を表している。また、バッハ(BACH)はアルファベットの2番目、1番目、3番目、8番目であって、その総和は14である。つまり、十字架の側にバッハ自身が控えているということだった。

続いて第63曲では、自筆譜に十字架が隠されている。その部分は合唱の部分である。そしてそのバスの部分には14の音符(=バッハ)が含まれている。

第65曲のアリアでは、歌詞の付けられた14番目の音には「selbst(=自ら)」と言う言葉が当てはめられている。そしてこの曲は全68曲の中で唯一、変ロ長調で書かれていて、これは「B」、つまりバッハである。

自分自身を忍ばせておいた意図は、音楽は利き手だけの者では無く、音楽を神に捧げるものとして書いていたということだった。で、暗号を忍ばせておくことに感激した依頼人。が、カノンさんは「聴いている人には分からない話。自己満足じゃない?」と返した。が、所長は「それは違う」と語り、バッハは楽譜の最後にいつも「たた神のみに栄光を」と書き記しているということで、音楽を神に届けるつもりで書いていたと指摘した。するとカノンさんは「どうしてバッハは神様への強い思いがあったのではょう?」と問うた。

所長は、「バッハの生まれた場所と時台に関係している」と語り、最も思いが強い部分となる第8曲のアリアについて、そしてバッハの生い立ちの説明へ。

ここでは「20人いた子供の半数が幼い頃に病でなくなった」という所で、自分の子どもが20人というのは余りにも凄いということですね。(昔の王族では世継を作るために子供の数が多く5人、10人は当たり前であったが、20人というのは凄すぎる...)更に第39曲での説明と続く。

カノンさんは「ミックスブック」がどうして素晴らしいのか、依頼人の気持ちを伝えたら、と言うと、「画期的な技術」と言って技術説明を始めようとした。が、カノンさんは「そんな難しい話はいいの。どんな良いことがあるの?ってことですよ。これを使ったらどうなるの。夢は?」と言った。そして「これを作ったきっかけは?」と尋ねた。(開発者はついつい技術論になってしまうが、一般的にはカノンさんの言うように「良いことは?どうなるの?」ということを忘れてしまうのですよね...ということで、実に美味いところをついたカノンさんでした。)

依頼人は「小夜子」と言った。彼女は高校時代の元カノであり、高三の時に遠くに引っ越すことになった彼女に、遠く離れていても繋がっていられる仕組みをインターネットの世界ならば出来、絶対作ってやると思ったのだった。

すると所長は「ミックスブックの価値を知っているのはその小夜子さんかもしれない」と言った。で、バッハは一度歴史に埋もれて忘れ去られていたが、ある音楽家によって復活したと語られて、その説明へ。1750年に没したバッハは忘れ去られるが、メンデルスゾーンがそれから80年を過ぎて、素晴らしい曲を再演することが行われた。そしてその演奏会によってバッハは表舞台に復活し、ドイツ音楽の象徴になった。

メンデルスゾーンはバッハの価値に気づき、無謀と呼ばれても復活に尽力したことで、現代でバッハの曲を聴くことが出来るようになった。で、所長は「あなたにとっは小夜子さんがメンデルスゾーンなのかもしれない」と言った。で、彼女とミックスブックについて話したことはないか?と尋ねた。すると依頼人は、彼女の言葉「もしあなたの作るサイトで世界中の人たちが言葉の壁を超えて交流できるようになったら、戦争も無くなるんじゃない」を思い出した。カノンさんは「凄い」と感激していた。で、依頼人は生みの親は小夜子ということに気づいた。所長は「あなたが語るべきなのは技術の素晴らしさでも世界一になることでもない、まさに今の言葉ですよ」と言った。続いてカノンさんが「彼女を会場に呼んだらどうですか?」と提案し「書き込んでみましょうよ、ミックスブックに」と言った。すると依頼人は「そうします」と言い、お礼を言うと帰って行った。

今回は、ドラマ部分は約35分弱、曲が約8分、ラストのオチが1分強という構成でした。曲の部分はダイジェストになるのは四方のない所ですが、第1曲、第9曲、第10曲、第39曲、第54曲が流れました。

ラストのオチは、依頼人の生放送スピーチが始まるということで、パソコンでそれを見ているカノンさん。所長もカノンさんの背後にやってきて画面を覗き込む。依頼人はスピーチで、「僕にこのきっかけを与えてくれたのは一人の女性でした。本当にありがとう」と言った。それを見ていたカノンさんは「彼女、来てくれたんですよ」と漏らした。依頼人のスピーチは続き「『ミックスブック2.0』は僕の到達点にしたいと思っています。そこで再検討した結果、リリースを1年後に延期することにしました」と語った。途端に「えっ、何それ?」とテンションが下がったカノンさん。依頼人は「争いよりも繋がりを」と言ってスピーチを終えた。それを見ていた所長は「報酬は???」と漏らし、カノンさんは「自社ビルは???」と漏らした。その時、事務所の電話が鳴った。所長は「あの鳴り方は大家さんだ...」と言い、カノンさんは「立ち退き???嫌だ~」と声を挙げた。

これまでのパターンから、所長のハッピーエンドと言う形にならないということは予想していたが、その通りでしたね。で、この後、いよいよ立ち退きへ、という筋書きが予想されるが、それでもしぶとく生き残るということも一応は考えられる。とりあえずの新作の打ち止めということでは、こういう結びはわるくなかったと...

が、家賃を滞納していて、追い出されようとしているのに、事務所の中には色んな物がまだありましたよね。大家さんはそういうものを売ってでも家賃を払わせるようにしないといけません。それを考えると、家賃滞納は問題であるが、大家さんの方にしても対処方法に落ち度がありますね。

再開する場合(新作が登場する場合)は、場所を移してカノンさんと続けるということも出来るし、このまま何事もなく残って続けることも出来る。更には立ち退きとなり、カノンさんにも逃げられて、所長1人となって、若しくは新しい助手との新コンビということも出来る。(が、息の合った所長とカノンさんのコンビが一番だと思います。)

また、前回に続いてカノンさんのチャイナドレス姿&チャイニーズというのはサービスカットでした。

今回で新作の放送は(一旦)打ち止めのようです。4月以降はBSプレミアムでの放送がありますが、土曜日のお昼過ぎ(午後1時台)の放送で、「名曲探偵セレクション」ということでの再放送になっています。まずは4/9(土)からということで、ファイルNo.001のラヴェル「ボレロ」ということになっています。この初放送は2008/4/4だったので、3年経過することになる(再放送は何度か行われていますが...)ので、未見という方も結構いるのではないでしょうか。そういう方には有り難いということになりますね。また、4/16はファイルNo.002のブラームス「交響曲第4番」が予定されています。今までのように月に3本の新作が見られないのは残念ですが、放送枠が続いてあるのならば、月に1本ぐらいは新作を放送して貰いたいところですが...

 

↓これも拾っておきます。

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

  • 作者: 『NHKクラシックミステリー名曲探偵アマデウス』制作チーム
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2010/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

↓今回の曲です。

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

  • アーティスト: クレンペラー(オットー),バッハ,フィルハーモニア管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: CD

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

  • アーティスト: レオンハルト(グスタフ)
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

  • アーティスト: バッハ,リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1991/09/25
  • メディア: CD
バッハ:ヨハネ受難曲

バッハ:ヨハネ受難曲

  • アーティスト: バッハ,リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1991/10/25
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲 ハイライツ

バッハ:マタイ受難曲 ハイライツ

  • アーティスト: リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

  • アーティスト: シャイー(リッカルド),バッハ,ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: CD
バッハ:「マタイ受難曲」ハイライツ

バッハ:「マタイ受難曲」ハイライツ

  • アーティスト: ガーディナー(ジョン・エリオット),バッハ,イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

  • アーティスト: バッハ,小澤征爾,サイトウ・キネン・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1997/04/09
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲(全曲)

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

  • アーティスト: レオンハルト(グスタフ),バッハ,クイケン(シギスヴァルト),ラ・プティット・バンド
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2008/11/26
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲【SHM-CD仕様】

バッハ:マタイ受難曲【SHM-CD仕様】

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2009/04/22
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

  • アーティスト: リヒター(カール),バッハ,ミュンヘン・バッハ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1999/06/23
  • メディア: CD

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