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「魚河岸の石松」(その7) [映画(邦画)]

今回は、二代目の作品となったシリーズ第8作と第9作の2本について記します。尚、この2作品はいずれもが1955年の作品であって、第8作は1955年8月公開、第9作は1955年10月公開であった。また、物語としては第8作が前編、第9作が後編ということになっている。

シリーズ第8作魚河岸の石松 マンボ石松踊り
作品データを記しておくと、1955年の東映東京の作品であって、時間は61分、白黒作品である。原作は宮本幹也、監督は小石栄一、脚本は笠原良三、撮影は星島一郎、美術は中村修一郎、音楽は飯田三郎である。そして出演は、堀雄二、柳谷寛、星美智子、清川虹子、日野明子、牧幸子、宮田悦子、三條美紀、宮城まり子、花澤徳衛、石島房太郎、戸田春子、三好久子、佐藤一郎、深見恵子、山本節子、森幾子、広田新二郎、益田喜頓、曾根秀介、吉川英蘭、山下磨智子、桂彰二、杉丘のり子、たちである。

キノキンは5歳の時に生き別れとなった母が生きていて、盤梯山麓にいるということを知り、石松と共に母に会うために出掛けた。現地に到着したが、母は既に引っ越していた。で、直ぐに後を追い、山形に入る。しかし、そこでは佐渡に渡ったと聞かされた。キノキンと石松は旅費も底を尽いたということで、現地の音頭大会に飛入り出場し、一等賞となり、商品として貰った牛を売って金を作った。そんな所に、旧知の間柄であるマミのいる旅廻り一座と会い、その一座が新潟に行くと知る。で、2人は一座に加わり新潟に向かった。が、一座の座長・町子が石松に参ってしまい、いつもの展開へ。新潟では、興行主と一座の間で契約金のことで揉め、マミたちを酒席にはべらせて解決の糸口にしようとする。が、マミは酒席で危うくなり、駆けつけた石松たちによって救われた。更に、芦屋夫人も現れて、一座の借金は芦屋夫人が払ってくれて、全ては解決した。芦屋夫人は佐渡金山の権利を買うことを考えていて、現地に向かう途中ということで、石松とキノキンは一緒に佐渡に渡った。今度こと母に会えると思ったキノキンだったが、母は既に清水港に引越していて、ここでも会うことは出来なかった。一方、鉱山に来ていた石松と芦屋夫人は、危険な坑道に連れこまれ、坑道の崩落事故に巻き込まれてしまった...

シリーズ第9作石松故郷へ帰る
作品データを記しておくと、1955年の東映東京の作品であって、時間は54分、白黒作品である。原作は宮本幹也、監督は小石栄一、脚本は笠原良三、撮影は星島一郎、美術は中村修一郎、音楽は飯田三郎である。そして出演は、堀雄二、柳谷寛、星美智子、清川虹子、初音礼子、月丘千秋、日野明子、牧幸子、宮田悦子、中原ひとみ、石島房太郎、里見有理、小峰千代子、萩原満、山口勇、岩城力、大東良、福岡正剛、牧野狂介、山本縁、山本麟一、生信賢三、たちである。

佐渡の鉱山の坑内で土砂崩れに遭った石松と芦屋夫人だったが、無事に脱出することが出来た。が、マミたちがいることで石松は逃げるように佐渡を離れ、新潟から長野を経由して清水港に向かう。が、途中の佐久間で列車事故に出くわし、天竜川を下ることになる。しかし、激流に呑み込まれて、土左衛門になりかけたところを矢間の娘に助けられた。更に、何者から襲われて、米俵に詰め込まれて清水港に送られた。清水港では、6代目の次郎長親分の世話で魚市場で働くようになる。そんな中、とき子という商売の邪魔をする娘と会う。彼女の兄は次郎長一家に填められていかさま博打で金を巻き上げられていて、やくざに身を持ち崩していたのだった。そんな所に女博打打ちのお貞が石松の姿を見て惚れてしまい、芦屋夫人、更には〆蝶を交えた鞘当てで混乱することになる。石松はそんな状況から何とか逃げ出した。一方、おとらのお陰で母と再会したキノキンも次郎長一家の悪事を知り、戻ってきた。で、石松とキノキンは次郎長一家に殴りこみを掛け。次郎長一家をのしてしまった。そしてマミをはじめ、みんなに見送られて、東京に戻っていった。

時間的なことを考えると、2本をまとめて1本の作品にして公開するべきと(現在では)誰でも考えるところであるが、当時は日本映画全盛期であって、娯楽の王様の映画は数多く封切られていて、1時間程度の前後編に分けられた作品というのは当たり前のようにあったものである。が、そうなると、全体を通して見ると、物語の展開にせわしなさが感じられることになり、表面的な所しか描くことが出来ない状態に陥ってしまう可能性が高くなる。本作はそういう弊害がモロに出てしまい、痛々しい所である。

また、既に実質的に前々作と前作で主役が交代していたが、完全に主役が交代したことで本シリーズの魅力を失ってしまった。コメディとしてのドタバタ部分も騒がしいだけで他に何も無いとなれば、言うことも無いですね。

で、本作で幕が下りるのかと思ったら、3年後の1958年にカラー作品となって、役者を更に変えて3代目としての作品が作られることになる本シリーズである。

 

魚河岸の石松〈第1〉多情多感の章 (1964年) (芸文新書〈アー1〉)

  • 作者: 宮本 幹也
  • 出版社/メーカー: 芸文社
  • 発売日: 1964
  • メディア: 新書

魚河岸の石松〈第2〉侠気一本の章 (1964年) (芸文新書〈アー2〉)

  • 作者: 宮本 幹也
  • 出版社/メーカー: 芸文社
  • 発売日: 1964
  • メディア: 新書

魚河岸の石松〈第3〉青春転々の章 (1964年) (芸文新書〈アー3〉)

  • 作者: 宮本 幹也
  • 出版社/メーカー: 芸文社
  • 発売日: 1964
  • メディア: 新書

魚河岸の石松〈第4〉奇想天外の章 (1964年) (芸文新書)

  • 作者: 宮本 幹也
  • 出版社/メーカー: 芸文社
  • 発売日: 1964
  • メディア: 新書

魚河岸の石松〈第5〉土竜昇天の章 (1964年) (芸文新書)

  • 作者: 宮本 幹也
  • 出版社/メーカー: 芸文社
  • 発売日: 1964
  • メディア: 新書
映画パンフレット 「魚河岸の石松シリーズ 石松と女石松」

映画パンフレット 「魚河岸の石松シリーズ 石松と女石松」

  • 出版社/メーカー: アットワンダー
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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NEW MUSIK『FROM A TO B』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。イギリス出身のシンセ・ポップ・バンドである彼らは、'80'sに向けての新しいサウンドが次々と登場した時期に、当時としては発展途上だったシンセサイザーを中心にしたサウンドを展開したグループの一つとして活動し、'80'sのシンセサイザー全盛という'80'sサウンドを築くことに繋がる活躍をしたグループである。(但し、彼ら自身はビッグ・ヒットという所までは行かなかったのですが...)本アルバムはイギリスで辛うじてTOP 40に届いたという所であり、大きなムーブメントを引っ張っていく存在にはならなかった。(が、他の同種のグループが引っ張っていくことになった。)とは言っても、'80'sに登場するこのジャンルのいくつかのグループに影響を与えている。

収録曲はオリジナル盤では全10曲である。また、1996年の再発時には3曲のボーナス・トラックが、2000年の再発時には6曲のボーナス・トラックが追加収録されている。『Straight Lines』『Sanctuary』『A Map Of You』『Science』『On Islands』『This World Of Water』『Living By Numbers』『Dead Fish (Don't Swim Home)』『Adventures』『The Safe Side』。

また、1996年再発時のボーナストラックは以下の3曲である。『Missing Persons』『She's A Magazine』『Sad Films』。更に、2000年再発時のボーナストラックは以下の6曲である。『Sad Films』『Missing Persons』『Tell Me Something New』『She's A Magazine』『Chik Musik』『Magazine Musik』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。内2曲は、本アルバムのリリースよりも先にリリースされたシングルである。デビュー・シングルの『Straight Lines』はイギリスで最高位53位を記録していて、2nd.シングルの『Living By Numbers』は最高位13位を記録した。(が、この曲が彼らのシングル曲で最大のヒット曲と言うことになった。)そして本アルバムのリリースと共にシングル・カットされたのが『This World Of Water』であって、UKチャートで最高位31位を記録、更にシングル・カットされた『Sanctuary』も最高位31位を記録している。

お薦め曲としては、彼らの代表曲である『Living By Numbers』、記念すべきデビュー曲となった『Straight Lines』、シングル曲の『This World Of Water』、それ以外からは『A Map Of You』と『The Safe Side』をピックアップしておく。

オリジナルのLPでは、A面が「FROM A」、B面が「TO B」という名称が付けられていて、LPというメディアを上手く使った構成となっていたが、CDになるとそう言う所が無くなって続けて曲が収録されている(CDとしては当たり前ではあるのだが...)ということが、本アルバムのオリジナルのお楽しみを半減させている所も否めない。いうのは、'80'sを前にして飛び出してきた新しいサウンドは、単に音楽だけではなく、アルバム(当時はLPであって、CDというものは開発中ではあったものの、影も形もなかった。)全体をぬつの作品とする所があって、そのトータルで面白いものを生み出していたためでもある。(CDの時代に移行したら、基準が変わったということになるのですが...)そのため、ブレイクしなかった彼らのアルバムは時代に取り残される形になってしまったのが残念な所である。

サウンド的には、現在耳にすると陳腐なところも多々あるが、それが現在では'80'sに差しかかろうとしていた当時の時代らしいテイストに感じられる所になっている。

サウンドを堪能すると言うよりも、音楽的な資料の一つという位置づけになっているアルバムであるが、'80'sのシンセ・サウンド全盛を築いていく礎になっているアルバムでもあるので、'80'sのシンセ・サウンドがお好きな方は、歴史の勉強のためにも耳を傾けておくべきかと...

 

From a to B

From a to B

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Bmg Europe
  • 発売日: 1994/12/02
  • メディア: CD

↑ 13曲収録 |16曲収録 ↓

From a to B Plus

From a to B Plus

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Edsel Records UK
  • 発売日: 2001/03/13
  • メディア: CD
↓日本版は+1曲のボーナス・トラックによって全17曲収録です。
フロム・A・トゥー・B

フロム・A・トゥー・B

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 2001/01/11
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形雷25話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第25話の「さよなら、トミー! ~ひょっこりひょう多もん島殺人事件(前編)」についての「裏ネタ編・増補」の5回目となる今回は、橋口裕太はこれを使っていたということから「偽名」について、裕太は社員旅行で島のここに来ていたと言うことから「記念碑」について、裕太が祖母に電話を入れたが、これの音が聞こえたことで切ってしまったということから「パトカー」について、裕太の祖母はここを通って島のここにお参りしていたということで「石段」について、「神社」について記します。尚、「偽名」については「・6話[裏ネタ編]PART 8」で、「石段」については「・30話(2nd.17話)[裏ネタ編]PART 9」で、「神社」については「・1話[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/6/18付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

偽名」:実際の名前(=実名)を伏せて使われるニセの名前のこと、または氏名を偽る行為のことを指す。尚、本当の名前の「実名」以外はニセモノの名前ということになるが、芸能人が使う「芸名」や作家の「ペンネーム」などは「偽名」には含まれずに「別名」という位置付けがされている。「偽名」と呼ばれるのは、本名を隠すと同時に、人を欺す目的で使用される名前というということになる。(身元を隠すということは人を欺すと言うことになる。)よって、「芸名」などは欺すという行為が含まれないため、偽名ではないということになる。

また、ネットで使用される「ハンドルネーム」、ラジオ番組のリクエストする際に用いられる「ラジオネーム」(「ペンネーム」)、雑誌などへの投稿の際に使用される「ペンネーム」は、使う側だけでなく、相手側も実名ではないということが分かっている事が前提として使用されるものであるため、「騙している」という行為が含まれないことになるので、やはりこれらも「偽名」とは言わない。

「実名」を伏せて使われる「別名」は、世の中の色んな場所で用いられているが、それらの大半は「人を騙す」ということではなく使われるものである。よって、「偽名」と呼ばれるものは、基本的に犯罪に関係するもの(犯罪者が用いることが一般的である。)ということなる。→この物語で逃亡中の犯人が使う場合、それ以外では振込詐欺で使用される振り込み口座名などがある。

但し、犯罪者であっても少し事情が異なるのが「政治犯」と呼ばれる人たちである。政治犯は思想的なことから逮捕されている人であり、他の犯罪者とは性格が異なるものである。よって、政治犯も追われている場合を身元を隠すために「偽名」を使うことがあるが、この場合の「偽名」は自分の身を守る目的での使用ということになり、他人を欺すために使うと言ってもニュアンスが異なることになる。

また、犯罪行為にまで及んでいなくても、ラブホテルに入る場合は実名を隠して利用するということが半ば常識になっている。しかし、旅館やホテルの宿帳に氏名を記す際、偽名を記すことは法律で禁じられているので、これも犯罪行為ということになる。(が、検挙されて刑事罰が与えられるという所までの規定が無いので、発覚しても警察から注意されるだけということになる。→実際、ラブホテルでの暗黙の了解ということになっている。)

偽名使用で問題になるのは、飛行機や船舶などに乗った場合で、それが事故を起こした場合である。事故が起これば乗客名簿から身元確認が行われるが、偽名の人物がいたら、その確認作業が遅れることになる。尚、事故を起こさなくても、犯罪者(特にテロリスト)が偽名を使って他国に侵入してしまうということを許してしまうことにもなるだけに、別の問題も生じることになる。→偽造パスポートということが分かれば、旅券法という法律があるため、拘束は可能なんですが...

英語では「False」または「False Name」と言い、ドイツ語では「falscher Name」、フランス語では「Faux Nom」、イタリア語では「Nome Falso」、スペイン語では「Nombre Falso」、中国語では「假名」と言う。

記念碑」:ある物事を記念して、後世に伝えるために立てられた碑のことである。古くからあるものであり、古代のものは石を使っていることが多く、「石碑」と呼ばれることが多い。特に、王国の起源にまつわるものや、戦勝記念に作られたものなどは、現在では観光地となっていることもある。(日本でも「古戦場跡」として多くの石碑があります。)

現在でも石碑が新たに作られることは多いが、近年では金属プレートヤコンクリートなどを使って記念碑なども見受けられ、観光資源として使用されるものが多い。

英語とフランス語では「Monument」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語でも「Monument」(英語、仏語と発音は異なる。)と言うが、「Denkmal」という言い方もある。更にイタリア語、スペイン語、ポルトガル語では「Monumento」、中国語では「紀念碑」と言う。

パトカー」:警察車両のパトロール・カーのことである。普通自動車と軽自動車を使ったものとがあるが、主に前者のことを指す。(後者は一般的に「ミニパト」と呼ばれる。但し、「ミニパト」の定義は排気量が1500cc以下の小型自動車とされているため、車両区分上は「軽自動車」に含まれない車両を使った「ミニパト」も現実に存在する。)

また、警察車両は(日本では)白黒模様に塗られていて、一目で警察車両と分かる車両(所謂「パトカー」)と、一見しただけでは普通の自動車と区別することが出来ない「覆面パトカー」と呼ばれる車両とがある。(ミニパトでも同様である。)但し、パトカーは特殊車両であるため、「8ナンバー」となる。

とは言っても、一般的には市販車をベースにしたものであって、特別に(自動車としての)性能アップされているとか、チューンナップされているということはない。(但し、逮捕した容疑者を乗せて連行する場合、逃亡を防ぐために内部から簡単にドアを開けられないようにしているというような小改造は行われている。)

尚、日本では白と黒であるが、国によって使われている色は異なっている。しかし、共通するのは、覆面車両は別であるが、一目見ただけでその車が警察車両であることが分かるようになっている。(色で分かるのと、「警察」(当然ながら現地語でと言うことになりますが...)という文字が記されていることで判別出来る。)

英語では「Police car」、ドイツ語では「Streifenwagen」、フランス語では「Véhicule de police」、イタリア語では「macchina di polizia」、スペイン語では「coche policíaco」、中国語では「警車」と言う。

石段」:石で出来た階段のことである。基本的には石を切り出し、その切り出した石を積み重ねて作られるのが一般的である。また、石を用いて作られた階段ということで、重量があるものになる。そのため、一般的に屋外にある階段ということになる。(屋内にある石段もあるが、それは珍しいものとなる。)近代までは、屋外に設置された階段と言うと、洋の東西を問わずに「石段」が殆どであると言ってもよかった。(神社仏閣などの宗教施設関係場所では(世界的にも)石段が用いられることが多い。)が、現代では街中(屋外)にある階段はコンクリート製の階段、金属製の階段が多くなっている。(公園などでは石段もあるが、数段という段数の少ないものが殆どである。)

そう言えば、「・3rd.7話」(フィギュア劇です。)では、柴田束志さんが階段に関する豆知識として、「熊本県は美里町にある3333段の石段」の名前を出していたが、この3333段の階段が現在の日本では最長の階段として知られている。→熊本県下益城郡美里町の釈迦院にある「御坂遊歩道」のことであって、段数が3333段、高低差600m、全長は約2kmである。完成したのは1988年である。ちなみに、これが完成する前は、山形県羽黒山にある表参道の石段の2446段が最長であった。(全長は2kmである。)また、世界一ということではスイスのシュピーツの近郊にある、ニーゼン鉄道のケーブルカーの線路の隣に設けられた石段の11674段(高低差は1669mに達する。)である。

また、日本庭園などの石段では、苔が生い茂った方が石段が多く見られ、その法が風情があって良いとされていることがあるが、苔が茂っている石段は滑る危険性が高くなるため、実用性と言うことでは悪い階段と言うことになる。(雰囲気があるというような、実用性とはかけ離れた別の尺度(「侘び寂の世界」)では評価されることになりますが...)

英語では「Stone Steps」、ドイツ語では「Steintreppe」、フランス語では「Escalier de Pierre」、イタリア語では「Scalinata di Pietra」、スペイン語では「Escalera de Piedra」、中国語では「石階」と言う。

神社」:日本固有の民族的信仰(戦前は「国家神道」と呼ばれたもの)に基づいて、神を祀るために作られた宗教的建築物のこと、及びその信仰の組織のことである。基本的に、祭祀儀礼を行うための付属する建築物が設けられていて、「境内」と呼ばれる敷地を有している。

また、付属する施設としてはいくつかのものがあるが、必ず設けられているものとしては、鳥居、参道、燈籠、狛犬、手水舎、拝殿、幣殿、本殿(神殿)、神楽殿、舞殿、絵馬殿、社務所、社庭などがある。(一部のものは異なる名称が使われているものもある。また、幣殿は拝殿または本殿と一体になっている場合が多い、というように、独立した施設としては存在せずに複合施設と存在する場合もある。)

神社は古代の日本から存在しているものであるので、建築物は木造というのが殆どである。しかもその建造物は単なる木造建築物ではなく、高度な技術が盛り込まれていて、宮大工がその技法を受け継いでいるものである。(例えば、釘を一切使わずに組み上げる、など。これは現在では世界的にも高い評価がされている。)但し、最近では建築基準法のこともあって、改築されると完全な木造建築物とはならず、鉄筋コンクリート造りにならざるを得なくなっている。(特に、耐震性と耐火性の問題があるため、木造としては作れない。)

神社の起源は、磐座(いわくら)や磐境(いわさかい)のような神聖な場所に神籬(ひもろぎ)などの祭壇を設けて神を祀ったものとされている。祭祀は特定の一族が勤め、地域集団の基礎を作ったものとなる。そのため、地域集団には必ず神社があって、日本各地に神社は存在することになる。その後、大和朝廷によって日本が統一されていく過程で、豪族たちの滅亡などもあるが、各地にあった神社についても整理統合されていくことになる。そして律令体制の元で「神祇官」という役職が設けられ、「国家神道」という形で統一した形となり、同時にその中心となる施設として各地で整備されていくことになった。(時代と共に変わっていくと頃もあるが、基本的には太平洋戦争終了までは、神社は幕府や政府から保護されていた。)

神社の敷地は「境内」と呼ばれるが、そこには様々な周辺施設がある。都市部の神社では、これが無いという所もあるが、一般的な神社には「鎮守の杜」と呼ばれる森林がある。また、その中には「御神木」と呼ばれる名木がある。また、境内に入る入口には「鳥居」と呼ばれる門のようなものがある。(「鳥居」は、神社の境内と俗界の境界を示すものである。)そしてそこから境内にある本殿や拝殿に参道と呼ばれる道が続いている。

「神社」の名称は「○○神社」という名称が一般的であるが、伊勢神宮のように「神宮」を名乗るもの、「出雲大社」のように「大社」を名乗るもの(明治から太平洋戦争終結までは「大社」は出雲大社だけであった)、「北野天満宮」や「太宰府天満宮」のように「天満宮」を名乗る神社もある。→「神宮」は天皇や皇室祖先神を祭神とする神社を指している。「大社」は、社格を「大・中・小」に分けた時、最も格上となる第1位の神社を指している。「天満宮」は菅原道真(=天満天神)を祭神とする神社を指していて、各地に多数ある。

尚、英語では「Shrine」または「Shinto Shrine」と言い、ドイツ語では「Schintoistischer Schrein」、フランス語では「Temple Shintoïste」、イタリア語では「Sacrario Scintoista」、スペイン語では「Urna Sintoísta」、中国語では「神社」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

歴史の場―史跡・記念碑・記憶 (MIRERVA西洋史ライブラリー)

歴史の場―史跡・記念碑・記憶 (MIRERVA西洋史ライブラリー)

  • 作者: 若尾 祐司
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2010/05
  • メディア: 単行本

これからのお墓と霊園―永眠の記念碑にはこんな言葉を刻みたい

これからのお墓と霊園―永眠の記念碑にはこんな言葉を刻みたい

  • 作者: 主婦と生活社
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 単行本

がんばれ!パトカー

がんばれ!パトカー

  • 作者: 竹下 文子
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 大型本

パトカーマニアックス 6 (三才ムック vol.319)

パトカーマニアックス 6 (三才ムック vol.319)

  • 作者: 大井松田吾郎
  • 出版社/メーカー: 三才ブックス
  • 発売日: 2010/08/28
  • メディア: 大型本

パトカーMagazine (別冊ベストカー)

パトカーMagazine (別冊ベストカー)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/04/25
  • メディア: ムック

最新 警察車両パーフェクトブック (洋泉社MOOK)

最新 警察車両パーフェクトブック (洋泉社MOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2010/06/15
  • メディア: ムック

フェアレディZ高速パトカー

フェアレディZ高速パトカー

  • 出版社/メーカー: トイコー
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ダイヤペット クラウン警らパトカー

ダイヤペット クラウン警らパトカー

  • 出版社/メーカー: アガツマ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

トミカ No.110 トヨタ クラウン パトロールカー (箱)

トミカ No.110 トヨタ クラウン パトロールカー (箱)

  • 出版社/メーカー: タカラトミー
  • メディア: おもちゃ&ホビー

日本全国ゆるゆる神社の旅

日本全国ゆるゆる神社の旅

  • 作者: 鈴木さちこ
  • 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
  • 発売日: 2010/10/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

神社の由来がわかる小事典 (PHP新書)

神社の由来がわかる小事典 (PHP新書)

  • 作者: 三橋 健
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/07/14
  • メディア: 新書

図解 知っているようで意外と知らない神社入門 (新書y)

図解 知っているようで意外と知らない神社入門 (新書y)

  • 作者: 渋谷 申博
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2010/01/07
  • メディア: 新書

新・日本神社100選 (新100選シリーズ)

新・日本神社100選 (新100選シリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 1990/09
  • メディア: 単行本

神社とお寺の基本がわかる本―基本のキを教えます (宝島社新書)

神社とお寺の基本がわかる本―基本のキを教えます (宝島社新書)

  • 作者: 武光 誠
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 新書

ペンブックス 神社とは何か? お寺とは何か? (pen BOOKS)

ペンブックス 神社とは何か? お寺とは何か? (pen BOOKS)

  • 作者: ペン編集部
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2009/09/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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