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「BUTTERFIELD 8」 [映画(洋画)]

リズ追悼ということで、今回は1960年のアメリカ映画「バタフィールド8」についてです。この作品は彼女が初めてアカデミー主演女優賞を獲得した作品である。(6年後の「バージニア・ウルフなんかこわくない」で2度目の受賞をしている。但し、この時の受賞に関しては色々と言われていて、ここ数年の彼女に対する労いの意味ではないか、と囁かれたのは有名な話であった。)同名小説の映画化作品であって、リズは娼婦(コールガール)を演じている。尚、この当時の彼女は4度目の結婚をしたE・フィッシャーと夫婦であった。(E・フィッシャーは本作で、リズが演じるグローリアの幼馴染みのスティーブを演じている。)

作品データを記しておくと、時間は109分、原作はジョン・オハラ、監督はダニエル・マン、脚本はジョン・マイケル・ヘイズとチャールズ・シュニーの2人、撮影はジョセフ・ルッテンバーグとチャールズ・ハートンの2人、音楽はブロニスラウ・ケイパーである。そして出演は、エリザベス・テイラー、ローレンス・ハーヴェイ、エディ・フィッシャー、ダイナ・メリル、ミルドレッド・ダンノック、ベティ・フィールド、スーザン・オリヴァー、ジェフリー・リン、ケイ・メドフォード、たちである。

モデルとはいうものの、仕事が無く、コールガールをしているグローリア。男を信じない彼女でも、富豪の娘を妻にた愛情のない結婚生活を送るリゲットと、幼馴染みで何事でも相談に乗ってくれる作曲家のスティーブだけは別だった。ある日、グローリアはリゲットの部屋で目を覚ます。リゲットの妻・エミリーが実家に帰ったということで泊まり込んだのだった。が、リゲットは既におらず、250ドルの金が置かれてあった。そのことで腹を立てたグローリアはエミリーのコートを着て外に出て、スティーヴの元に行く。彼は恋人・ノーマのドレスを貸してくれて、エミリーのコートは置いていった。そんな中、帰宅したエミリーはコートが無くなっていることに気づき、騒ぎ始める。リゲットは警察に届けることだけはしないでグローリアを探す。一方、グローリアはコートを替えそうとしてリゲットのアパートにやってくるが、エミリーがいたことで返しそびれてしまう。そんな2人はナイトクラブでようやく再会したが、リゲットの誤解からすれ違ってしまう。グローリアはスティーブの元を訪ねるが、ノーマと結婚すると告げたスティーブにショックを受けた。一方、リゲットはようやくグローリアの気持ちに気づき、エミリーと離婚することを決め、グローリアを探す。そして再会すると求婚するリゲット。しかしグローリアは自分の過去のため、一人で生きていく決意をしていていた。そんなグローリアほモーテルに誘ったリゲット。が、グローリアは更にリゲットに対して絶望し、車で去っていく。それを追うリゲット。そんな中、グローリアが追ってくるリゲットを振り向いたが、詐欺の瞬間、グローリアの車は工事中の柵を突破して、断崖から転落していった。グローリアは事故死、傷心のリゲットはエミリーと離婚して一人で旅に出た。

メロドラマであるが、特にこれという所のない平凡な作品である。リズがオスカーを受賞しているものの、他には撮影賞にノミネート(受賞ならず)されただけで、作品としての評価は実に低い。そのため、リズのオスカー受賞に関しては色々と憶測が飛ぶことになった。(主演賞にノミネートされる作品てあれば、普通は他の主要部門にもノミネートされるのが一般的である。)が、それをバネにして、6年後に2度目のオスカーを受賞することになると思えば、本作は別の意味で注目されることになる。(が、物語としてはつまらない...)尚、本作当時には「ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)」は存在していなかったが、存在していたら本作は最低映画賞の有力候補になったのでは?と思いますね。

普通、こういう評価の作品だと、酷評によって消えてしまうのだが、本作は酷評されているもののそれなりに知られている作品となっている。それだけリズの存在が大きいということで、ビッグ・スターというところですね。

 

バターフィールド8 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


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NICK HEYWARD『NORTH OF A MIRACLE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。HAIRCUT 100が好調で、ヒット曲を連発していたが、そこを脱退してソロとなった彼の作品ということで注目されたアルバムである。(HAIRCUT 100は彼の脱退後のアルバムが転けて、1984年に解散している。)HAIRCUT 100の人気も実質的には彼の人気だったということもあって、日本やイギリスでは本アルバムはヒットを記録していて、イギリスでは最高位10位を記録した。(アメリカでは散々で、Billboardでは最高位178位であった。)

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であり、以下の通りである。『When It Started To Begin』『Blue Hat For A Blue Day』『Two Make It True』『On A Sunday』『Club Boy At Sea』『Whistle Down The Wind』『Take That Situation』『Kick Of Love』『Day It Rained Forever』『Atlantic Monday』。

尚、現在では以下の9曲がボーナス・トラックとして追加収録されている。『Whistle Down The Wind(instrumental reprise)』『Take That Situation(rhythm remix)』『Cafe Canada』『Love At The Door』『Don't Get Me Wrong』『Stolen Tears』『When It Started To Begin(re-recorded)』『The Kick Of Love(instrumental)』『Laura』。

また、2010年には2枚組の「DELUXE EDITION」がリリースされている。そちらにはオリジナルの10曲にシングルのB面曲の以下の4曲(『Don't Get Me Wrong』『Stolen Tears』『Café Canada』『Love At The Door』)をボーナス・トラックとしてDISC 1と、1983年のライヴからの9曲とボーナス・トラックとして8曲の全17曲を収録したDISC 2から構成されている。(DISC 2の収録曲は省略します。)

この中からシングル・カットされたのは4曲である。リリース順に『Whistle Down The Wind』(イギリスで最高位13位)、『Take That Situation』(イギリスで最高位11位)、『Blue Hat For A Blue Day』(イギリスで最高位14位)、『On A Sunday』(イギリスで最高位52位)である。(いずれも、アメリカでは散々であった。)

お薦め曲(オリジナルの10曲からの選曲です。)としては、シングル曲からは『Whistle Down The Wind』『Take That Situation』『Blue Hat For A Blue Day』の3曲を、それ以外からは『Club Boy At Sea』と『Atlantic Monday』をピックアップしておく。

HAIRCUT 100の延長線上に位置づけられている所があるが、ポップなサウンドで、音楽的な完成度も十分のものが得られている。確かに、若さから来るエネルギッシュでありながらも荒削りな所も一部にはあるものの、音楽的なまとめ方が上手く、クオリティは高い。(クオリティが高いから、後に「DELUXE EDITION」がリリースされるのである。クオリティが高くなければ、リマスター版は出ても「DELUXE EDITION」までは...)チャートの動き、ヒットの規模、人気ということでは一発屋のような存在になっているが、その一発のクオリティが高いから、現在でも指示されているのである。(ただ、アメリカではさっぱりだったが、その温度差が余りにも大きいのは驚きですが...)

ということで、'80'sのUKポップの楽しい所がある名盤の一つとして、'80'sサウンド・ファンであれば聴いておきたい所である。尚、購入する場合、「DELUXE EDITION」も魅力であるが、現在ではボーナス・トラックが多数追加されていることもあるので、そちらの方がお得である。

 

North of a Miracle

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: American Beat
  • 発売日: 2009/07/07
  • メディア: CD

風のミラクル+7(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2008/08/20
  • メディア: CD

風のミラクル [+9]

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  • アーティスト: ニック・ヘイワード
  • 出版社/メーカー: BMGインターナショナル
  • 発売日: 2000/04/21
  • メディア: CD

↓DELUXE EDITION

North of a Miracle

North of a Miracle

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Cherry Red UK
  • 発売日: 2010/10/26
  • メディア: CD

風のミラクル~デラックス・エディション

風のミラクル~デラックス・エディション

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ミュージック・シーン
  • 発売日: 2010/12/20
  • メディア: CD

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「THE TAMING OF THE SHREW」 [映画(洋画)]

エリザベス・テイラーの訃報が届いたということで、追悼の意味を込めて彼女の出演作品を記すことにします。(これまでに何本か記しているので、これまで取り上げていない作品にします。)リズのご冥福をお祈り致します。


表題の作品は1967年のアメリカとイタリアの合作映画「じゃじゃ馬ならし」である。シェイクスピア原作の有名な戯曲であるが、今一つ人気がない作品でもある。(複数回映画化されているものの、他の作品と比べると知名度としても今一つである。)

本作は、当時は夫婦であったリズとR・バートンというキャスティング(この2人は2度結婚し、2度離婚しているが、本作製作時は1度目の結婚期間中であり、夫婦であった。)は話題になった。(が、期待外れと言う声が多いのもまた事実である。)

作品データを記しておくと、時間は122分、原作はウィリアム・シェイクスピア、監督はフランコ・ゼフィレッリ、脚本はポール・デーン、スーゾ・チェッキ・ダミーコ、フランコ・ゼフィレッリの3人、撮影はオズワルド・モリス、音楽はニーノ・ロータである。そして出演は、エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、シリル・キューザック、マイケル・ヨーク、ナターシャ・パイン、マイケル・ホーダーン、アルフレッド・リンチ、アラン・ウェッブ、ビクター・スピネッチ、ロイ・ホルダー、マーク・ディグナム、たちである。

物語はお馴染みのものである。舞台は16世紀初頭、イタリアの田舎に帰ったルーセンショーが美女。ビアンカに一目惚れし、彼女の後をつけていく。そこで父と口論するビアンカの姉・カタリーナを見て、カタリーナに女を世話することを考えた。で、金持ち女を引っ掛けようと思ってこの地にやってきたペトルーキオーに話をして彼も承知する。カタリーナを嫁にと申し込んだペトルーキオーだったが、カタリーナはとんでもないじゃじゃ馬だった。やがて、カタリーナはペトルーキオーに慣らされたのか、おとなしい女に変わっていき、結婚する。それでもまだじゃじゃ馬ぶりを見せていた。ペトルーキオーは巧みに手綱さばきを見せ、ビアンカが結婚するために実家に戻った時には、妻の義務について語るような理想的な妻に変わっていた...

この物語に関しては、フェミニストが色々と問題視する声を挙げていることでも知られている(シェイクスピア戯曲であるが、やはりこの辺りが現代で不評な所でもある。)が、物語が16世紀初頭(現在から500年ほど昔)ということで、時代が完全に違っているということが置き去りにされている。中世の物語と言うことで、これはこれと思うのですがね...(中世の物語に現代的な思想を取り入れるということも試みとしては面白いが、当時の世の中を逸脱したものとなると、それはもはやコメディでしかないですし...)

ただ、とんでもないじゃじゃ馬であるカタリーナが飼い慣らされていくというのはともかく、意外とあっさりと変わっていってしまうのは、面白みに書けているとしか言えない。もう少し派手な抵抗があった方が良かったかと...(この辺りが、当時は夫婦だった2人だからという所なのでしょうかね...???)

 

じゃじゃ馬ならし [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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↓原作戯曲

じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ (新潮文庫)

じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ (新潮文庫)

  • 作者: シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1972/01
  • メディア: 文庫

じゃじゃ馬ならし  シェイクスピア全集 〔7〕 白水Uブックス

じゃじゃ馬ならし シェイクスピア全集 〔7〕 白水Uブックス

  • 作者: ウィリアム・シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: 新書
じゃじゃ馬馴らし (岩波文庫)

じゃじゃ馬馴らし (岩波文庫)

  • 作者: シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/04/16
  • メディア: 文庫

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ケータイ刑事銭形零12話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形零」の第12話「耳で楽しむハイビジョンドラマ? ~雪山湯煙混浴温泉あずさ28号殺人事件」の「裏ネタ編」の6回目の増補となる今回は、この物語の見所の一つである「効果音」に関する事柄から「効果音」について、「汽笛」について、「たわし」について、「カミナリ」について、「指笛」について、そして高村さんの台詞はこうだったことから「棒読み」について、ちゃんが途中でこれで対応していたことから「アドリブ」について記します。尚、「汽笛」については「・36話(2nd.23話・AS1話)[裏ネタ編]PART 2」で記したものを、「カミナリ」については「・12話[裏ネタ編]PART 2」で「雷(かみなり)」として記したものを、「棒読み」については「・21話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/9日付です。)

効果音」:  舞台、映画、ドラマ、アニメ、ゲームなどの於いて、演出の一環として背景的効果を出すために使用される音のことを言う。但し、BGMを含む音楽はこれに含まれない。実際にその者の発する音を収録して使用する場合と、そのものとは異なる別のものを使って同じような音を作って収録したものを使う場合、更にシンセサイザーなどを使って人工的に作り出されたものを使う場合がある。また、収録されたものを(例えば逆再生、高速再生/低速再生などで)加工した音を使う場合がある。(怪獣の鳴き声にはこうしたものがいくつか知られている。)

英語で「Sound Effect」と言うことから、その頭文字を取って「SE」と言うこともある。

近年ではシンセサイザーやコンピュータで人工的に作られることが一般的になっているが、映画がトーキーになってから、及びテレビの創生期には、如何にして本物の音に近い効果音を作るのか、ということが追求されて、正に職人芸のような創意工夫によって作られていた。(例えば、馬の駆ける足音として、お椀を使って砂場/庭石などを叩く(走る道によって変える)とか、波の音を作るのに小豆を使ったというのは余りにも有名である。→映画を作ることに関心がある人であれば常識となっている。)

現在では、著作権フリーの効果音を収録した音源(CD)があるため、創意工夫をすることなく簡単に使えるようになっている。(効果音としてリリースされている全てのCDが著作権フリーになっている訳ではない。)とは言っても、著作権フリーの音源は一般的なものであるため、製作者の考える100%の音になっているとは限らないですが...

英語では「Sound Effect」、ドイツ語では「Soundeffekt」、フランス語では「Effet」、イタリア語では「Effetti Sonori」、スペイン語では「Efecto de Sonido」、中国語では「效果音」と言う。

汽笛」:蒸気を吹き込んで鳴らす笛のことである。一般的には蒸気機関を利用したものに備え付けられているのが一般的であり、蒸気機関を利用している蒸気機関車、蒸気船、蒸気機関を利用している工場などで使用されている。

利用目的は、蒸気機関車では出発の合図として鳴らしたり、走行中の警笛として鳴らす際に使用され、蒸気船でも出航の時に鳴らしたり、航行中の危険回避の合図として使用される。工場では始業や終業の合図として鳴らし、何らかの合図として使用される。

現在では、蒸気機関車は殆ど無くなっていて、電車やディーゼル車になっているが、警笛は必要である。そのため、電気式の警笛(「電気笛」)または空気式の警笛(「空気笛」)が備えられているが、蒸気機関車時代のようにそれらも「汽笛」と呼ばれることがある。(「汽車の笛」という意味から来ている。)

尚、汽笛というとやはり蒸気機関車のものというイメージが強く残っていて、「銀河鉄道999」のオープニングの汽笛は有名になっている。また、1976年に発表されたアリスのヒット曲『遠くで汽笛を聞きながら』も「汽笛」を思い出させる曲の一つである。(この曲は一時はお蔵入りになった曲であって、発売当時は特に大きなヒットにはならなかったが、その良さが語り継がれていき、名曲と言われるようになった曲である。)

英語では「Steam Whistle」または単に「Whistle」と言い、ドイツ語では「Pfeife」、フランス語では「Sifflement」、イタリア語では「Fischio」、スペイン語では「Silbato」、中国語では「汽笛」という。

たわし」:漢字では「束子」と表記する。ものを擦り洗うための道具であって、藁、棕櫚、椰子、ヘチマなどの繊維を束ねて固定して作ったものである。現在では植物繊維ではなく、ナイロンなどの化学繊維や、鉄、ステンレス、真鍮などの金属を繊維状にしたもの、更にはスポンジのような発泡ポリウレタンを使ったたわしもある。(それそれ用途が違う。)

これらの中でも、特に断りがなければ、「たわし」というと広く普及している「亀の子たわし」(株式会社亀の子束子西尾商店の登録商標である。)のことを指す。(それ以外のたわしは「○○たわし」と呼ぶのが一般的である。)「亀の子たわし」は椰子の繊維を使ったものであり、棒状のたわしを楕円形に曲げて固定したものである。(見た目の形が子亀に似ていたことからこの名前が付けられた。)どこの家庭にもこれはありますよね...

英語では「Scourer」、ドイツ語では「Schrubbende Bürste」、フランス語では「brosse à récurer」などと言うが、近年では西洋でも「Tawashi」という言い方が広がっている。また中国語では「炊帚」と言う。

カミナリ」:漢字では「雷」と記す。(「ケータイ刑事」では分家長女のお姉ちゃまと混同されることもあるため、「かみなり」または「カミナリ」と表記する。)但し「雷」の読みには「いかづち」というものもある。(意味は同じである。)また、「神鳴」という漢字表記もある。

雲と雲の間で、または雲と地表の間で自然に起こる放電現象のことを、またはその際に生じる閃光と轟音のことを含めて言う。尚、閃光に関しては「稲妻」と呼ぶこともある。

この現象は、積乱雲の内部に発生した電荷が溜まり、それが周囲との電位差を生み、電荷が放電されることで発生するものである。エネルギーはとても大きく、1回の放電は、数万~数十万Aという電流値に達し、電圧も数千万~数億Vに達する。(電力量は数百GWにも達する。→この電力の1%でも回収することが出来て蓄電することができれば、発電所の数は大きく減らすことが出来る計算になる。)しかも、放電時間は数μ秒という瞬間的な短時間であるため、瞬間的なエネルギー量としたらとんでもない膨大なエネルギー量となる。そのため、落雷を受けた樹木が吹っ飛んでしまうと言うのも当然である。(人を直撃すると死亡することもあって、世界では年間に数人は落雷によって志望しているとされている。)

雷の発生原理が解明できなかった昔には、神様の一つとされていた。(日本でも「雷神」と呼ばれていた。)民間伝承では、菅原道真が死して天神(雷の神)になったとされている。で、雷神のことを親しみを持って「雷(かみなり)さま」と呼ぶのが一般的になった。また、民間伝承では、雷さまは落ちて来ると人のヘソをとると言い伝えられてきた。

尚、雷鳴を耳にした時に「くわばら、くわばら」と昔から言うのは、都をはじめ、各地に落雷は起こったが、菅原道真の領地であった「桑原(くわばら)」という所には落雷がなかったことから、その地名である「くわばら」と唱えれば雷は落ちないと伝承されてきたためである。

雷神(雷さま)の姿は鬼の様態をしていて、牛の角が頭にあり、虎の革のふんどしを締め、雷鼓と呼ばれる太鼓を持っているものが広く知られている。江戸時代初期の画家である俵屋宗達が描いた「風神雷神図」という屏風が有名であって、現在では雷さまの姿はこれを元にしてものが基本になっている。(ザ・ドリフターズのコントに出てくる雷さまも、角があって虎革のふんどしをしているのもここから来ている。)

日本以外でも、雷を神としているものとしては、ギリシア神話のゼウス、ローマ神話のユピテル(英語読みでは「ジュピター」)、北欧神話のトールなどがいる。また、中国では「雷公」「雷師」「雷祖」などの名称で呼ばれている。→ギリシア神話のゼウスとローマ神話のユピテルは後に同一視されるようになった。また、天を司る神として、神々の王・最高神という位置づけになっている。

俳句の世界では「雷」「かみなり」「神鳴」「いかづち」「雷鳴」「遠雷」「落雷」「雷雨」などの言葉は全て夏の季語である。これは、「カミナリ」は原理的には一年中発生するのだが、夏に最も多く発生するためである。

英語では「Thunder」または「Lightning」と言い、ドイツ語では「Donner」、フランス語では「Foudre」、イタリア語では「Fulmine」、スペイン語では「Trueno」、オランダ語では「Bliksem」、ポルトガル語では「Raio 」、中国語では「雷電」、韓国語では「ピョラク」と言う。

指笛」:主に合図などで使う音として、指を口に入れ、強く息を吐いて高く大きな音を出すこと、またはその音のことを言う。或いは、指を口に入れ、息を吐いて音を出すことは同じであるが、指の入れ方を変えたり、息の強さを変えてメロディを付けて音を出すこと、またはその演奏のことをいう。

一般的な「指笛」は前者のものを指すことが多く、特に動物(番犬など)に対して指示や命令を出す場合などに使用されることが多い。(指笛ではなく、「犬笛」をはじめとする笛を使用することもありますが...)

英語では「Finger flute」、ドイツ語では「Fingerpfeife」、フランス語では「Sifflement du Doigt」、イタリア語では「Fischio di Dito」、スペイン語では「Silbato Digital」、中国語では「手指笛子」と言う。

棒読み」:2つの意味がある。1つ目は漢文に於いて、返点に従わずに、文字の順番にそのまま音読することを言う。もう1つの意味は、文章を、抑揚を付けずに感情を出さずに文字通りに読むことを言う。

一般的には第二の意味である感情を入れないで文字の通りに読むことを指し、この物語の高村さんや「愛・21話」で愛お姉ちゃまがやったことを指す。

ニュースなどのように情報を伝えるのであれば、文字を追っ手読む「棒読み」であっても問題はないが、演劇、ドラマなどでは抑揚が無いことで感情が入らないため、感情が伝わらず、表現出来ないことになってしまう。尚、役者としては、台詞が棒読みであれば三流ということで、降板させられたり、出番があってもそれっきりということが多い。但し、感情のないロボットの声であれば、この方が良いということもある。(素の棒読みではなく、演技として棒読みをすることになるのですが...→素ではなく、棒読みの演技が出来る役者は上手い役者ということにもなる。)

英語では棒読みすることを「Read in Monotone」と言い、中国語では「直讀」と言う。

アドリブ」:元々の意味は、「自由に」ということであり、ラテン語の「Ad Libitum」から来ている。これが音楽の世界に於いて、ジャズの即興演奏のことを指すようになり、更にクラシック音楽でも演奏者の独自の判断に任されるア・カプリチオのことを指すようになった。また、演劇の世界では、台本にはない台詞や演技による即興的な芝居のことを言う。いずれにしても、予め定められたものではなく、演奏者や演者がその場で即興的に自由に行うものである。

尚、アドリブは「自由に」ということであるが、当然ながら場の雰囲気に左右されるものでもある。音楽では場を盛り上げるためにソロ・パートでその奏者にスポットが当てられることになるが、飛躍しすぎてしまうと演奏自体の質を下げてしまうことにもなりかねない。また、演劇では全体のストーリーがあるため、それを逸脱してしまうと収拾が付かなくなってしまう。そういう弊害までを考えた上で場が盛り上がるように対応する必要がある。(特に舞台劇では、自分一人ということではなく、その場にいる他の出演者にも影響することになる。)また、舞台では、劇中のちょっとしたアクシデントから意図しないアドリブを必要とされる場合もある。そのため、アドリブへの対応力は役者の力量を知ることにもなる。但し、アドリブへの対応力は役者の力量の一つの指標に過ぎず、これだけで役者の技量に比例しているものでもない。

尚、映画やドラマなどのように、収録下ものを編集して仕上げるものに於いてもアドリブは撮影現場で行われることがある。しかし、こちらのアドリブは撮影時に却下してしまう場合や、編集時にカットしてしまうことで、完成した作品には現れないこともある。

英語では「Ad-lib」、フランス語では「improvisation」、中国語では「即興表演」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

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超図解PLUS BGM&効果音素材集―DTVであなたも音楽監督! (X‐media graphical computer books plus)

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超図解PLUS BGM&効果音素材集〈2〉 (超図解PLUSシリーズ)

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  • 作者: エクスメディア
  • 出版社/メーカー: エクスメディア
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 単行本

効果音 ベスト

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  • アーティスト: 日本サウンド・エフェクト研究会
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2008/05/09
  • メディア: CD

ザ・ベスト 効果音いろいろ

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2008/11/19
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効果音全集(1)自然

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  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2004/08/25
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効果音全集(4)生活・日常

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  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
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亀の子ステンレス束子20号

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CD付き やさしくたのしい 篠笛の吹き方と日本の名曲 初級編

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  • 作者: 尾原 昭夫
  • 出版社/メーカー: オンキョウパブリッシュ
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話し上手な人のアドリブの技術

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  • 作者: 大谷 由里子
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ギター・マガジン 最後まで読み通せるアドリブ理論の本 (CD付き)

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  • 作者: 宮脇 俊郎
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一生使えるギター基礎トレ本 ソロ強化編 ~アドリブで音を外さないコード・トーン・アプローチ (CD2枚付き)

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  • 作者: 渡辺 具義
  • 出版社/メーカー: リットーミュージック
  • 発売日: 2010/09/21
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