矢沢永吉『I LOVE YOU, OK』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。CAROLを解散し、CAROL関係のスタッフではない新たなスタッフで再出発をした彼であるが、その記念すべきアルバムが本作である。CAROLとの決別は、これまでとは全く違うサウンドへの模索でもあり、ソロとして活動するのであればCAROLとは異なるものをということで製作されたアルバムでもある。で、CAROLのサウンドとは全く別のものが生まれた。(また、現在の彼のスタイルとも違う所がある。)
収録曲は以下の全12曲である。『セクシー・キャット』『ウィスキー・コーク』『キャロル』『雨のハイウェイ』『キザな野郎』『ライフ・イズ・ヴェイン』『恋の列車はリバプール発』『安物の時計』『夏のフォトグラフ』『奴はデヴィル』『サブウェイ特急』『アイ・ラヴ・ユー、OK』。
この中でシングルとしてリリースされたのは、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『アイ・ラヴ・ユー、OK』である。(アルバムと同日リリースであった。)
お薦め曲は、「全部」と言いたくなる所であるが、その中でも突出しているのは『アイ・ラヴ・ユー、OK』である。(シングル曲として他の曲よりも多く聴いているからでもありますが...)それ以外の曲としては、ということで一旦記したが、結局全部の曲を取り上げてしまったため、「全曲」という言葉に置き換えることにしました。
曲調はゆったりしたミディアム・テンポのものであって、如何にも'70'sらしいサウンドである。そのため、現在の永ちゃんサウンドとは違うものであるため、彼の初期を知らない方にとっては「?」となるであろう。が、現在の彼のキャリアを語る上では、CAROLとの決別、再出発ということで絶対に書かすことの出来ないものである。
一部の曲はベスト盤で聴くことが出来るが、やはりオリジナル・アルバムのままで聴くことが大事であり、そういうことが出来るだけに、じっくりと聴いておきたいアルバムである。
PAUL YOUNG『NO PARLEZ』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。'70's中期からいくつかのバンドで活動していたが、'80'sになってソロとして再スタートした彼は、ブルー・アイド・ソウルの世界を突き進んだシンガーとして知られていて、特に本国イギリスと欧州では絶大な人気を誇っていたシンガーである。尚、アメリカでもヒット曲があるが、欧州のヒット曲はアメリカでは伸びず、アメリカでのヒット曲は欧州では苦戦したということで、欧米での温度差が激しいことでも知られている。本アルバムは彼のソロ・キャリアのスタートとなったアルバムであるが、本国イギリスをはじめ、(西)ドイツ、オランダ、スウェーデン、スイスで1位を獲得するヒットとなり、ノルウェーとニュージーランドでは3位、オーストラリアでは4位、フランスでは16位を記録している。その一方で、アメリカでは最高位79位に留まっている。
収録曲は、オリジナル盤では以下の全11曲であった。『Come Back And Stay』『Love Will Tear Us Apart』『Wherever I Lay My Hat (That's My Home)』『Ku Ku Kurama』『No Parlez』『Love Of The Common People』『Oh Women』『Iron Out The Rough Spots』『Broken Man』『Tender Trap』『Sex』。
尚、CDでは上記の5曲目と6曲目の間に『Behind Your Smile』が収録されている全12曲が収録されている。また、2008年に25周年記念ということでリリースされた「25周年記念盤」では、2枚組となり、DISC 1はオリジナルの11曲が収録され、DISC 2にシングル曲の別ミックスやライブ収録のもの、更にはボーナス・トラックの10曲が収録された。(DISC 2の収録曲は省略する。)
この中からシングル・カットされたのは全部で5曲であるが、のべでは6曲と言うことになる。1982年にアルバムに先行してリリースされたソロ・デビュー曲の『Iron Out The Rough Spots』、更に2nd.シングルの『Love Of The Common People』は全く売れ無かったのだが、1983年になってリリースした3rd.シングル『Wherever I Lay My Hat (That's My Home)』がイギリスとアイルランドで1位を獲得する大ヒットとなってブレイクする。(或る理科ではBillboardで最高位70位)であった。続く4th.シングルの『Come Back And Stay』は(西)ドイツ、スイス、ニュージーランドで1位を獲得、イギリスでは4位、オランダで2位、アイルランド、オーストリア、ノルウェーで3位、フランスで5位というように欧州で大ヒットとなった。(アメリカでは最高位22位であった。)3rd.、4th.シングルの大ヒットによって、全く売れなかった2nd.シングルの『Love Of The Common People』を次のシングルとして再発すると、今度はアイルランドとオランダで1位、イギリスで2位、オーストリアとスイスで3位、アメリカでは45位を記録するヒットとなった。そして本アルバムからの最後のシングル『Love Will Tear Us Apart』はオランダで9位を記録している。
お薦め曲は、ヒット曲である『Wherever I Lay My Hat (That's My Home)』『Come Back And Stay』『Love Of The Common People』の3曲と、ソロ・デビュー・シングルである『Behind Your Smile』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーである『No Parlez』をピックアップしておく。
彼はブルー・アイド・ソウルのシンガーとして知られているが、本アルバムではポップな所が強く出ていて、'80's初頭の世界的に勢いがあった頃のブリティッシュ・サウンドの本流をいくものである。(ただ、時期的には第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波には乗り遅れていますが...)
とは言ってもとても聴きやすいものであるため、'80's前半のポップなUKサウンドを楽しむと言うことでは宜しいかと...
↓ジャケット違い
↓25周年記念盤(2枚組)はこちら
ゴーカイジャー #8 [特撮]
完全なネタ回であり、バカさ加減が如何にも「戦隊」らしいという物語でした。(ある意味では、手抜き回であるが、おそらく、当初の予定よりも延びたものの、大集合の映画と夏休みの映画に絡むスケジュールの都合もあってのことですね。)
そんな中、緑以外の4人の過去が明らかにしたということが、単なる手抜きで済ませなかったポイントでした。(が、「どうでもいい」とされた緑は、もはや空気扱い、数合わせにしかすぎないというのはどうなんでしょうか...→最近では見られない「戦死」させてしまうということで存在をアピールするというしか挽回はないかも???)
今回はガオレンジャー、デンジマン、ゴーグルⅤかせ登場ということだったが、その全てのイエローがパチモン(性転換による姿の違和感)だったが、これはイエローが(最近は女の方が多いが)男の場合と女の場合の入れ替えが最も多く繰り返されてきたためであり、当初から危惧された所である。が、物語をコミカルなものにして、テンポのよい漫才怪人を投入したことで、戦士の方から気を引き離すことが成功したため、いつもよりも違和感は感じませんでしたけど...→言い換えれば、戦隊メンバーの存在感が薄かったということになる。
尚、デンジマンではデンジパンチを多用していたが、見せるのならばデンジタワーを行い、デンジジャンプも出して欲しいところであった。一方、ゴーグルⅤではED曲のタイトルである「ストップ・ザ・バトル」が口にされたのは良かったが、ゴーグルリボンだけだったのは不満点でした。
また、次回に繋げた「空飛ぶ島」というキーワードは、今回は別に無くても良かったかも...
本作は、初回は別として、奇数回にオリキャラ・ゲストを呼び、偶数回はオリキャラ・ゲストなしという構成が続いているが、こういう決まったパターンが行われるというのも戦隊シリーズらしい所であるのだが、今回のように手抜きが甚だしいと、視聴者も離れてしまう気が...(→今回の物語は地震のために1週後ろにずれたが、本来は4/3、つまり春休み中に放送されるということだったので、馬鹿馬鹿しい物語にしたのでしょうが、前回に続いて今一つでした。)
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ケータイ刑事銭形結1話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形結」の第1話「八代目!ついに登場! ~キング・オブ・クイーン殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、結ちゃんとあさみさんのお約束のやりとりと所で出てきた事柄から、「あさみつひこ」を何処でこうするかということから「区切り」について、結ちゃんの「あさみ・つひこ」はこれだと言った「少数派」について、更に全てこうしていることから「ひらがな」について、「心外」について、結ちゃんは1年キリン組(→幼稚園のようですなぁ~)だということから「キリン」について記します。尚、「ひらがな」については「泪・7話[裏ネタ編]PART 5」で、「キリン」については「命・1話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。
また、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「区切り」:物事の切れ目のこと、きりのこと、詩文や文字列に於ける句の切れ目のことである。また、物事が一段落すること、終わりの部分という意味もある。
この物語では「あさみつひこ」というひらがなで記された名前で、どこまでが苗字で、どこからが名前なのか、その境目の話をしていたので、文字列に於ける句の切れ目のことである。→結ちゃんは「あさみ/つひこ」と言い、柴田束志さんは「あさみつ/ひこ」、柴田池輝さんは「あ/さみつひこ」と言っていたが、普通に考えたら「あさ/みつひこ」だと思うのですが...(区切りとしては「あさみつひ/こ」というものもあるのに、これは出てこなくて、ちよっと残念でした。)
英語では「Delimitation」、ドイツ語では「Ende」、フランス語とスペイン語では「fin」、イタリア語では「fine」、中国語では「斷開」と言う。
「少数派」:集団に於いて、物事を判断する際、人数の少ない集団のことをいう。尚、二者択一の選択の場合は少ない方であるが、三択以上の選択肢がある場合は最も少ない集団のことや、少ない方の集団のことを指す。特にどの程度までの少なさを指すのかという基準は無いが、二択では少ない方、三択では最も少ないもの、四択以上であれば全体の1割から2割以下であれば複数の集団も「少数派」と呼ばれる傾向がある。
尚、反対語は「多数派」であるが、この場合は過半数以上を占めている集団のことを指し、三択以上では最も多い集団でも過半数以上というのが一つの基準になっている。
英語では「Minority」、ドイツ語では「Minderheit」、フランス語では「minorité」、イタリア語では「minoranza」、スペイン語では「minoría」、中国語では「少数派」と言う。
「ひらがな」:漢字で記すと「平仮名」となる。普通はひらがな表記(「ひらがな」)が一般的に使用される。(カタカナ表記の「ヒラガナ」というのは殆ど使われない。)日本語で使用される文字の一つであって、音節文字である。万葉仮名の漢字の字体が極度に草体化されて出来た文字であり、1つの文字に1つの音が割り当てられている。
全部で48の文字があるが、現代日本語ではその中の「ゐ」「ゑ」を除く46文字が使用されている。尚、濁音の20文字、半濁音の5文字、拗音の表記で使われる小さく表記する9文字があるが、これらは基本的には46文字の中にある文字を元にしたものであり、濁点/半濁点が付いたということ、もしくは表記を小さくしただけということで、独立した文字として別途数えられることはない。(音の上では「お」と「を」、「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」は同じになるが、小さく表記する文字の単独での読み以外は別となっている。)
歴史は古く、8世紀末(平安時代初期)に草体化された万葉仮名(「万葉仮名」と「ひらがな」の中間というようなものである。)が使用されており、9世紀の中頃なると、現在の「ひらがな」に通じる文字として、万葉仮名を極端に草体化したものが登場している。これらは「草仮名(そうがな)」と呼ばれることもあって「ひらがな」と別扱いされることもあるが、「ひらがな」の元になった文字であるため、元祖と言っても良い。ただ、広く使われる文字ではなく、諸官省や諸大寺が使用していた文字であり、部分的には違いも多くある。(異字体のものが数多く、それらを全て別の文字として数えると、数百文字に達する。)
9世紀後半になると、更に草体化が進み、歌文を綴るのに利用されるようになる。そして10世紀初頭(905年)の「古今和歌集」では、公文としては初めて「ひらがな」が用いられたものとして登場することになる。また、そうなると漢文の訓点記入にもカタカナに変わって用いられるようになる。しかし、当時の貴族の間では「ひらがな」は私的な用途として用いられるか、女性が使う文字と見なされていて、「女手(おんなで)」と呼ばれていた。→女流文学作品で使用するか、私的なものである和歌で使用される文字という扱いであった。
平安中期以降には音韻変化によって「ゐ」「ゑ」「を」と「い」「え」「お」とがぞぞれ同音の文字として生じることになり、仮名遣いの問題が生じることになった。しかし鎌倉時代になると、漢字とひらがなを交えて使用するのが一般的となり、同音文字の使い方も整理されていくことになる。
16世紀になって「ひらがな」という呼称が登場したが、これは「カタカナ」と区別するため、「平時の仮名」ということから「平仮名(ひらがな)」になったとされている。
時は進み、命じになると更に手が加えられることになり、1900年に公布された「小学校令施行規則」によって異字体が統一されることになって、現在の「ひらがな」(48文字)になった。(この時に採用されなかった文字は現在では「異体仮名」または「変体仮名」と呼ばれている。しかし、異体仮名はその後も一部では使われていた。(作家の自筆原稿としてはまだまだ広く使われていて、夏目漱石の原稿が特に有名である。))
更に、戦後の1946年に、「ゐ」と「ゑ」については歴史的仮名遣いとして古典にのみ用いられることになって、通常使われる文字が現在の46文字になった。(内閣訓令によって当用漢字と共に公告された。)更に、1948年には戸籍法が施行され、異体仮名が戸籍上の人名に使えなくなった。
現在では、1900年以降の学校教育によって異体仮名の認知度が低下していったこと、新聞や雑誌では異体仮名を使わずに「ひらがな」を使うようになったことから、現在では異体仮名はほぼ使われなくなった。(コンピューターの文字コードも割り当てられていない。)現在使われている「異体仮名」は、書道のかな作品に登場する場合と、1900年以前から営業している店舗の看板に商標として使用されている程度となっている。(尚、商標は文字ではなくて図形ということで、異体仮名を使った新規出願/登録は可能であります。)
英語では以前は「Japanese Cursive Syllabary」と言っていたが、現在ではアルファベットを使用する言語では「Hiragana」と言う。(尚、「カタカナ」も同様に「Katakana」と言う。)また、中国語では「平假名」と言う。
「心外」:思いも寄らないこと、または意外なこと、も特は予想に反していることであって、遺憾に思うことを言う。または、思っていた以上に悪い方向に自体が進んでいくことである。
尚、「心外」は「しんがい」と読むが、この熟語は難読漢字の一つとされている。
英語では「Regrettable」、ドイツ語では「Unerwartet」、フランス語では「inattendu」、イタリア語では「inaspettato」、スペイン語では「inesperado」、中国語では「意外」と言う。
「キリン」:漢字では「麒麟」と記すが、基本的に漢字で記した「麒麟」は中国の想像上の動物の一つを指し、アフリカのサバンナなどに生息していて、動物園のお馴染みの動物である「キリン」のことは指さない。(想像上の動物となっているが、身近な所では、麒麟麦酒のラベルに記されている。)→アフリカや動物園にいる「きりん」は「キリン」とカタカナ表記をするのが一般的である。
「キリン」は鯨偶蹄目キリン科に属する哺乳類である。また、最も背が高い動物であって、オスは体長は2m程度であるが、肩の高さは3m前後、頭の高さは5m程度になる。尚、メスはオスよりもやや小さいが、それでも頭の高さは4mを超えている。背は高いが、足は意外と細い。また、字面に生えている草を食べたり、水を飲む場合は、前足を広げ、体を屈める。これは、しゃがんでしまうと、その時に敵に襲われた場合、何も出来なくなってしまうのを防ぐためであって、直ぐに逃げることが出来る体制を保っているとされている。また、体毛は短く、淡黄褐色の下地に暗褐色の大きな斑紋がある。
生息地はアフリカの中部以南のサバンナ地帯や疎林であり、10~20頭ほどの群れを成している。草食であり、特に高い木(特にアカシアなど)の葉や小枝を食べる。舌が40cmほどの長さがあり、それで絡め取るようにして口に運ぶという器用なことをする。
キリンの特徴は、背が高いということで、そこまで血液を送るため、血圧が動物の中では最も高い値となっている。(心臓から頭の天辺までの高低差は2~3mあるため、心臓が強くないと血液を循環させられなくなってしまうため、血圧が高くなる。)また、殆ど声を出さないが、これは声帯が発達していないためである。また、背が高い(足が長い)ことから、走力は高く、馬に匹敵するほどの速度で走ることが出来る。(但し、加速するのに時間がかかる。)
英語、ドイツ語では「Giraffe」(但し、発音は異なる。)、フランス語では「Girafe」、イタリア語では「Giraffa」、スペイン語では「Jirafa」、中国語では「麒麟」または「長頸鹿」と言う。
多数派と少数派、民主主義の意味―沖縄国際大学公開講座 (沖国大ブックレット)
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キリン―写真/図鑑/データブック (動物園「真」定番シリーズ)
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