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「VIDEODROME」 [映画(洋画)]

表題の作品は1982年のカナダ映画「ビデオドローム」である。(現在では「ヴィデオドローム」という表記が一般的になっている。)カルト作品として知られている作品であって、D・クローネンバーグ監督を語る上では欠かすことの出来ない作品の一つである。

作品データを記しておくと時間は87分、監督と脚本はデヴィッド・クローネンバーグ、撮影はマーク・アーウィン、特殊メイクはリック・ベイカー、美術はキャロル・スピア、音楽はハワード・ショアである。そして出演は、ジェームズ・ウッズ、デボラ・ハリー、ソニヤ・スミッツ、レイ・カールソン、ピーター・ドゥヴォルスキー、ジャック・クレリー、リン・ゴーマン、たちである。

トロントのケーブルTV局・シヴィックTVは、セックスと暴力を売り物にしたセンセーショナルな番組を看板として放送をしている放送局である。野心家である若い社長のマックスは、禁断のビデオとされている「ビデオドローム」を知る。そのビデオは拷問と殺人が果てしなく繰り返されているものであり、それを見続けると幻覚に襲われ、やがては人間の体までも変えてしまうというものだった。マックスは、そのビデオについて、ラジオDJのニッキ、オブリヴィオン教授とTV対談を行った。やがてマックスは、このビデオを製作したのはオブリヴィオン教授と知り、教授の所に向かった。そして、教授の娘・ビアンカから数本のテープをもらった。マックスはそのビデオを見るが、見ているうちに幻覚に襲われ、腹部が女陰のように裂けた・そしてそこに拳銃を突っ込んだりした。更に、ニッキが出演しているビデオがあって、そこにはニッキが殺される場面があった。ビアンカは、既にオブリヴィオン教授は死んでいて、ビデオドロームは非常に危険だと語る。が、マックスは既に幻覚の世界に取り憑かれていて、人を射殺していた。逃げるマックスは波止場の廃船に逃げ込むが、TVに映ったビデオドロームに気づくと、それを見ながら拳銃で自分の頭を打ち抜いた...

30年近く前の作品ということで、合成技術としては最新の映像には及ばないのは仕方のない所であるのだが、それが逆に独特の雰囲気を醸し出していて、逆に恐怖を感じる所に繋がる。また、感覚も'80'sらしいポップな要素が独特の世界を生み出していて、絶妙のスパイスになっている。

また、1980年の年間No.1シングルを放ったBLONDIEのD・ハリーが独特の雰囲気を持っていて、エロいところはエロく、彼女の妖しげな雰囲気がぴったりでもある。

最新のCG映画がお好きな方には向いていないが、'80's作品がお好きな方であれば見ておきたい作品である。(真夏には少々早いが、ボチボチ今年も恐怖映画を見るには良い季節になりつつありますし...)

 

ビデオドローム [DVD]

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RATT『INVASION OF YOUR PRIVACY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された2枚目のフル・サイズのアルバムである。前作でメジャー・デビューを果たしてそれが大ヒットを記録したことでLAメタルの中心的な存在となり、その勢いに乗ってヒットしたアルバムである。チャートではBillboardで最高位7位を記録し、同年の年間アルバム・チャートでは77位にランキングしている。また、(西)ドイツでは3位、豪州で6位、カナダで8位、スイスで14位、イギリスでは50位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『You're In Love』『Never Use Love』『Lay It Down』『Give It All』『Closer To My Heart』『Between The Eyes』『What You Give Is What You Get』『Got Me On The Line』『You Should Know By Now』『Dangerous But Worth The Risk』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Lay It Down』はBillboardでは最高位40位、(西)ドイツで39位、イギリスで77位を記録、2nd.シングルの『You're In Love』はBillboardで89位、スイスで50位、カナダで67位、イギリスで82位を記録、3rd.シングルの『What You Give Is What You Get』はチャートインを記録していない。

お薦め曲としては、ヒット・シングルである『Lay It Down』と『You're In Love』、それ以外からは『Never Use Love』『Between The Eyes』『You Should Know By Now』という所をピックアップしておくことにする。

当時、LAメタル・サウンドを掲げたバンドが雨後の筍のように次々登場し、パワーバラードの一大ブームが起こっていたが、そのブームの前から活動している彼らのサウンドはやはり一足もふた味も違う、内容の高いものである。アルバムとしての完成度も前作から上がり、演奏の方もうま味が増していることが感じられるアルバムである。

セールスの点では前作に及ばないものの、内容的には前作を越えていて、彼らの最高傑作と言っても良いアルバムであるだけに、'80'sのHR/HMファンだけでなく、'80'sサウンドを聴くのであれば聴いておきたいアルバムの一つである。

 

Invasion of Your Privacy

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  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
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ケータイ刑事銭形結3話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形結」の第3話「殺意のリハーサル ~ワンシーンワンカット赤坂ブリッツダンサー殺人事件」の「裏ネタ編」は今回限りです。ダンサーたちが脅迫状をこうしていたことから「回し読み」について、宇吊木の動機で語られた言葉から「センセーショナル」について、「ハプニング」について、「復讐」について、「筋書き」について、連行されていく時にこれだけはさせてくれと言った「編集」について、鑑識メモに出てきた言葉から「サングラス」についてと「試写」について記します。尚、「筋書き」については「・8話[裏ネタ編]PART 3」で、「サングラス」については「・20話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。

また、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」、内容について詳しく記したものは「ここをクリック」してご覧下さい。

回し読み」:手紙や資料などが記された文書や書籍を、複数の人の間で順番に読んでいき、文書や書籍を順繰りにその人たちの間で回していく、という読み方のことを言う。基本的にはその場にいる複数の人たちの間で行われることであるが、回覧板のように、複数の人が順番に、別々に読んでいく場合であっても「回し読み」ということがある。

英語では「Reading a Book in Turn」、ドイツ語では「Lesen in Drehungen」、フランス語では「Lire aux Tour de Rôle」、中国語では「轉讀」と言う。

センセーショナル」:扇情的な、人騒がせな、人気取りの、世間を騒がせるような、というネガティブな意味と、際立ったという強調の意味とがある。が、一般的には前者の意味で使われる。(特に、芸能関係のマスコミでこの言葉が津座れる場合は、基本的に世間を騒がせるだけ、というような意味で使われるのが殆どである。→この物語でも、単に世間を騒がすということでしたし...)→まあ、世の中の必要悪の一つということですね...

英語では「Sensational」、ドイツ語では「Sensationell」、フランス語では「Sensationnel」、イタリア語では「Sensazionale」、スペイン語とポルトガル語では「Sensacional」と言う。

ハプニング」:思いがけなく起こる出来事のことである。尚、よくある誤った使い方として「思いがけないハプニングが起こった」という言い方をする人がいるが、「ハプニング」には「思いがけない」「想定外」「予想外」のことと言う意味が含まれているため、これはくどい言い方(「馬から落馬した」と同じと言うことになる。)であり、誤った用法である。

英語では「Happening」、ドイツ語では「Vorfall」、フランス語では「Incident」、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語では「Incidente」、中国語では「偶發事件」と言う。

復讐」:仇を返すこと、仇討ちのこと、仕返しのこと、返報のこと、恨みを晴らすことである。「報復」という言い方もある。基本的に、酷い仕打ちを受けた者が、その仕打ちを行った相手に対してやり返すことである。

近代以降では、復讐を果たすことは「私刑」を認めることになってしまうため、法的には認めていないが、それ以前では認めていた国がある。(江戸時代の日本では、「仇討ち」として、親族を殺された場合は認められていた。(但し、仇討ち御赦免状を持っていなければならない。))

「ケータイ刑事」では、これのための犯行というのが多いが、親族を殺されたための仇討ちというものではないため、2倍返し、3倍返しとして犯行を行っているという状況ですね。→ハムラビ法典の有名な言葉である「目には目を歯には歯を」ということば正しく解釈していないと考えられますね。(倍返しは否定しているものである。)

英語では「Revenge」、ドイツ語では「Rache」、フランス語では「Vengeance」、イタリア語では「Vendetta」、スペイン語では「Venganza」、ポルトガル語では「Vingança」、中国語では「報復」と言う。

筋書き」:送り仮名を省いて「筋書」と記しても「すじがき」と読むことがある。主に3つの意味がある。1つ目は「物事の筋道を記したもの」のことを指す。第2の意味は映画、演劇、小説などの物語の展開、あらすじのこと、またはそれを記したもののことを指す。第3の意味は、悪だくみの計画、手立てのことである。

この物語では第3の意味での「筋書き」であるのは言うまでもない。尚、「筋書き通りに進んで行く」と言うことがあるが、これは計画通りに物事が進んで行くことを言うが、何処かしら負のイメージがあるのも事実であるため、第3の意味に解釈されてしまう傾向がある。そのため、第1と第2の意味としてはあまり使われない言葉になっている。(第1の意味では「手順」など、第2の意味では「脚本」「台本」などと言うのが一般的になっている。)

英語では「Plot」、ドイツ語では「Umriß」、フランス語では「Contour」、イタリア語では「Contorno」、スペイン語では「Contorno」、ポルトガル語では「Esboço」、中国語では「梗概」と言う。

編集」:文章、映像作品、音楽作品などの製作過程で行われる作業のことであって、素材を集め、それを作品として整える作業のことを言う。追加したり、カットしたり、部分的に入れ替えたり、装飾したりという作業が一般的なものになる。

この物語ではドキュメンタリーの編集と言うことになるため、映像作品の編集を指すことになる。

英語では「Editing」と言うが、作業内容によっては「Compile」「Redaction」「Revision」「Bookmake」という言い方もある。また、ドイツ語では「Redaktion」、フランス語では「Éditer」、イタリア語では「Compilando」、スペイン語では「Edición」、ポルトガル語では「Editando」、中国語では「編輯」と言う。

サングラス」:太陽光線から目を保護するために使用される保護眼鏡の一つである。一般的には色ガラスを使った眼鏡である。(目の保護のために使用されるものなので、視力矯正用のために使用されるメガネ(のレンズ)にある「度」の有無はサングラスには関係ない。)

「日よけ眼鏡」「黒眼鏡」等と言われることがある。また、俗語としては「グラサン」という言い方もある。尚、「日よけ眼鏡」と言われることから、夏に使われる物ということで、「サングラス」は夏の季語となっている。(冬でもスキー場などでは使われるのですが...)

何種類かのものがあって、太陽光線を減衰させるということは共通しているが、紫外線や赤外線を減衰させるもの、特定の偏光を減衰させるものなどがある。前者のものとしては、主に、ニッケル、鉄、クロム、セリウムなどを使ってガラスを着色したものが使われる。また、マジックミラーを用いたもので「ミラーグラス」と呼ばれるものもある。(表面での光の反射率が高いため、結果的に透過率が下がるので、目に届く光を減衰させることが出来る。)一方、後者のものは偏光ガラスが用いられる。

以前の用途は、海岸での使用、スキーや雪山登山などでの使用、一部の眼病患者の目の保護用として使われる物であった。が、いつしかファッションのアイテムとして使用されることが多くなり、現在ではファッションの一つとしての利用が多くなっている。また、変装をはじめ、コスプレなどにも使われるというように、目を保護する目的以外の使用が増えている。

その一方で、近年では紫外線から目を守る目的で、本来の「目の保護用」という使われ方が増えているのもまた事実である。(特に、北欧に住む白人の間では、オゾン層破壊による地表への到達紫外線量の増加から目を守る目的の使用が増えている。→白人は有色人種よりも紫外線の影響を受けやすいためでもある。この場合のサングラスはファッションではなく、医学的な治療器具の一つということになる。)

尚、夏の砂浜よりも冬のゲレンデの方が紫外線量が多いことが最近になって分かったが、スキー場などでは眼鏡タイプのサングラスではなくて、ゴーグル・タイプのサングラスを使った方が良いとされている。(→スキー場では地面で反射して下から来る紫外線の量が多いのだが、ゴーグル・タイプだとあらゆる方向からの紫外線を全て減衰させることが可能なためである。)

この物語では3D映像を見るところで柴田さんがこれを使おうとしていたが、3D映像を見るためのサングラスというものは存在していない。見た目は似ていても、全くの別物である。(常識ですが...)

尚、英語では「Sunglasses」、ドイツ語では「Sonnenbrille」、フランス語では「Lunettes de Soleil」、イタリア語では「Occhiali da Sole」、スペイン語では「Gafas de Sol」、ポルトガル語では「Óculos de Sol」、中国語では「太陽鏡」と言う。

試写」:映像作品の製作段階に行われるものの一つであって、撮影した映像に対して行われる映像チェックのこと、または編集した映像を見せることをいう。

撮影段階で行われるものから編集段階で行われるものまで、映像作品の製作過程では何度も行われる作業であり、チェックしながら作品として仕上げていくことになる。また、CGなどの合成やエフェクトなどの作業段階でも同様に何度も行われる。

作品が完成した段階で、関係者に対して行われる試写のことを特に「初号試写」と言う。そしてこれでチェックされたものがOKとなると、作品として完成し、映画では配給されることになり、テレビでは放送されることになる。

映画では試写会と呼ばれることが行われることがあるが、これは初号試写を終えて完成した作品を、一般的な劇場封切り前に行われるものであって、「試写」の一つであるが、映像作品の製作現場で何度も行われる「試写」とは別物である。

英語では「Preview」、ドイツ語では「Vorschau」、フランス語では「Aperçu」、イタリア語では「Anteprima」、スペイン語では「Vista Preliminar」、ポルトガル語では「Pré-Estréia」、中国語では「試映」と言う。

 

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編集とはどのような仕事なのか―企画発想から人間交際まで
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