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RUSH『GRACE UNDER PRESSURE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼らの10枚目のスタジオ・アルバムである。カナダのバンドとして'60年代から活動している(レコード・デビューは'74年である。)彼らであるだけに、本アルバム発表時にはアメリカでも既にブレイクしたが、本アルバムによって(西)ドイツやフィンランドでもブレイクすることになった。(ドイツは米英とはまた違ったロックが指示されている国であり、フィンランドは「北欧ロック」の基礎を生んだ国である。)ということで、本アルバムは彼らのキャリアに於いても新たな1ページを記録するものとなった。尚、本アルバムは、本国カナダでは4枚目のNo.1アルバムとなり、アメリカではBillboardで最高位10位を記録(1984年の年間アルバム・チャートでは73位にランクインしている。)、イギリスでは最高位5位、(西)ドイツでは43位(彼らのアルバムでは初めてチャートインした)、フィンランドでは14位(彼らのアルバムでは初めてチャートインした)を記録している。

収録曲は以下の全8曲である。『Distant Early Warning』『Afterimage』『Red Sector A』『The Enemy Within』『The Body Electric』『Kid Gloves』『Red Lenses』『Between The Wheels』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルは『The Body Electric』、2nd.シングルは『Distant Early Warning』、明日知るシングルは『Red Sector A』、4th.シングルは『Afterimage』である。この中からチャートインを果たしたのは2nd.シングルの『Distant Early Warning』のみであった。(記録としては、Bollboardで最高位105位、イギリスでは56位であった。)とは言っても、彼らはプログレ的なアプローチのバンドでもあるだけに、シングルではなくてアルバムで聴くバンドであるので、シングル・チャートについては特に気にする必要はないですが...

お薦め曲としては「全部」と言いたい所であるのだが、シングル曲の4曲である『The Body Electric』『Distant Early Warning』『Red Sector A』『Afterimage』と、彼らの本領を発揮している『Red Lenses』と『Between The Wheels』をピックアップすることにする。(『The Enemy Within』と『Kid Gloves』も捨てがたいので、結局、「全部」と言うことになってしまうのですが...)

曲調は聴きやすいロック路線のものになっているが、シンセサイザーの巧みな使い方などにはプログレ系バンドとして名を馳せただけのものがある。'80'sも中盤になるこの頃では、ポップなサウンドが全体的に増えてきたが、そういうサウンドに迎合することなく、彼ららしいサウンドを聴かせてくれているアルバムでもある。じっくりと聴き込む音楽ということで、腰を落ち着けて聴き込みたいアルバムである。じっくりと聴きましょう!

 

Grace Under Pressure

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  • 出版社/メーカー: Island / Mercury
  • 発売日: 1997/06/03
  • メディア: CD

グレイス・アンダー・プレッシャー(紙ジャケットSHM-CD)

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  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
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「VALBORGSMÄSSOAFTOM」 [映画(洋画)]

表題の作品は1935年のスウェーデン映画「ワルプルギスの夜」である。日本では1989年になってようやく劇場公開された作品である。I・バーグマンの初期作品の1本であって、スウェーデン時代の作品である。

作品データを記しておくと、時間は81分、白黒作品である。監督はグスタフ・エドグレン、脚本はオスカー・リードクイストとグスタフ・エドグレンの2人、撮影はマーティン・ボディ、音楽はエリック・ベントソンである。そして出演は、ラーシュ・シューシュ・ハンソン、イングリッド・バーグマン、カーリン・カールソン、ヴィクトル・シェストレム、エリック・ベルグラード、ストゥリュー・ラガーウォール、マリー・ルイス・ソルボーン、たちである。

職場の上司に恋してしまったレナは、彼に妻がいることに心を痛めて悩む。彼は、妻と別れてレナと結婚して新たな人生をスタートさせるつもりでいた。しかしレナは、そんな彼の気持ちも知らずに実を引いて会社を辞めてしまう。一方、彼は、妻が密かに子供を堕ろしたことを寝たにされて、ある男から脅迫されていたことを知り、妻を守ろうとする。これによってレナと彼との関係は更に大きく変わることになって...

現在では、よくありそうな不倫ドラマのような設定であるが、現在と当時の世相では大きく違っているだけに、メロドラマとして成り立つ展開の物語である。(制作から75年が経過していれば、ある意味では仕方のないところである。)それだけに、現在の感覚ではツッコミ所満載ということになる。→そういう見方で見るというのも面白いかも知れないですね。

また、I・バーグマンの初期作品であるということで、この点に注目してみておいても宜しいかと...

 

ワルプルギスの夜 [VHS]

  • 出版社/メーカー: NECアベニュー(ビジュアル)
  • メディア: VHS

ワルプルギスの夜 [Laser Disc]

  • 出版社/メーカー: NECアベニュー(ビジュアル)
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ワルプルギスの夜  [レンタル落ち] [DVD]

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  • 出版社/メーカー: エースデュース
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ケータイ刑事銭形結4話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形結」の「裏ネタ編」は、第4話の「ケータイ刑事200回記念特別作品 テレビ初! 3Dフォトモーフィングドラマ ~ワインの神様殺人事件」に突入です。初回となる今回はサブタイトルにある言葉から、「記念」について、「特別」について、「3D フォトモーフィング」について、「ワイン」について、「神様」について記します。尚、「ワイン」については「・1話[裏ネタ編]PART 6」で、「神様」については「・12話[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして加筆しました。

また、BS-TBSの本放送時に記した記事(感想)は「ここをクリック」してご覧下さい。

記念」:後々の思い出として残しておくこと、またはそのために残されたもののことである。(残されたものの場合は「記念○○」と言うことも多い。)

旅行に行った際、その記念として購入するお土産は、「記念」ということを具体的に表しているものということになる。また、最も多く行われる「記念」としては、「誕生日」のイベントである。

また、この物語のように通算回数が区切りの数字となる場合に、その記念となるような物語が製作されることはよくあることである。(TV番組では、100回、200回、…、500回、1000回、など。シリーズ化された映画では10作、20作など)→但し、この物語は未完成の技術を用いたこと、内容が余りにもしょぼかったということで、「駄作」ということで200回を貶したことになってしまったが、これも普通の作品ではない「ケータイ刑事」らしいといったところですかね...

英語では「Commemoration」または「Memory」と言い、ドイツ語では「Gedächtnis」、フランス語では「Mémoire」、イタリア語とスペイン語では「Memoria」(但し、発音は異なる。)、ポルトガル語では「Memória」、中国語では「紀念」と言う。

特別」:普通、一般と違うこと、特に区別されるもののことをいう。尚、「特」には「他より優れている」「他よりも抜き出ている」と言う意味があるため、普通、一般と違って抜きん出て劣っているために区別されるものという意味では使わず、普通よりも優れている、という上級に位置するものとして使われる言葉である。(「特急」というのは「特別急行」の略であるが、「急行」よりも更に速達性を重視した特別な意味である。)

英語では「Specially」、ドイツ語では「Besonders」、フランス語では「Surtout」、イタリア語では「Specialmente」、スペイン語では「Sobre Todo」、ポルトガル語では「Especialmente」、中国語では「特別」と言う。

3D フォトモーフィング」:物語の冒頭でちゃんが説明している(そもそも、説明が必要なものを用いるということ自体が企画ミスである。ということで、この部分も失敗作だったことを象徴していることになっている...)が、静止画と静止画とを繋いでみせる技術(「モーフィング」)と、二次元画像を三次元画像に見せる技術とを組み合わせたものである。(BS-TBSが命名した。)要は、静止画写真を元にして、モーフィングによって動いている洋に見せると同時に、それを三次元化処理を行ったということである。

尚、「テレビ初」と銘打っていることをこれまでにもいくつか行っている「ケータイ刑事」であるが、自ら命名した技術を使っているので、これで「テレビ初」にならなければマヌケであるとしか言いようがないのも事実である。

欠点としては、この作品を見たら一目瞭然であるのだが、モーフィングによって動かした対象物の周辺にある背景物までもが抽出した要素の移動に合わせて動いてしまうため、不自然な背景の動きがあるということである。(ただ、これは抽出した元画像の切り出し範囲が不適切ということでもある。)→「新技術」ということに溺れてしまい、問題点がある所まで十分に対応できていなかったというだけである。技術としては悪く無いのだが、未完成技術ということで、結局それが自らの首を絞めてしまい、悲惨な結果に終わってしまっただけでした。

ワイン」:葡萄果汁を発酵させて作ったアルコール飲料のことである。日本語では「葡萄酒」ということもある。(文字通り、「葡萄のお酒」であり、葡萄以外の果汁は使っていない。)尚、法律的には「果実酒」に分類される。

古くからあるものであって、葡萄の原産地である小アジアから中央アジアに於いて、自然発酵によって作られたのが最初とされている。(紀元前6000年よりも古い時代とされているので、既に8000年以上の歴史があることになる。ちなみに、「ビール」は紀元前5000年ごろから製造されるようになったとされているため、「ビール」よりも古くからある酒ということになる。)そこから、ギリシャやローマの古代王国に伝わり、ヨーロッパに広がって広く普及したとされている。良質のワインを作るには、葡萄にそれなりに糖分を含む必要があって、南欧を中心に葡萄の生産が発達していき、それと同時に地域はワインの主要産地へとなっていった。

現在では、フランス、イタリア、スペイン、アメリカ、アルゼンチンの順で生産量が多く、世界のTOP 5となっている。

また、日本では江戸時代に一部で入って来たが、南蛮の酒ということで、一般には広がっておらず、明治になってから知られるようになった。また、やはり明治になってから葡萄作りとワイン作りが始まっていて、山梨県のワイン、北海道の十勝のワインは有名である。

主に、「赤ワイン」と呼ばれるもの(赤葡萄、または黒葡萄を潰して発酵させて作る。)と「白ワイン」と呼ばれるもの(黄葡萄を潰して果汁だけを発酵させて作る。)とがある。また「ロゼワイン」と呼ばれるものは黒葡萄を赤ワインを作る要領で発酵液が色づいたところで果皮を分離して作るものである。(赤/白ワインを混合して作ったり、白ワインを着色したものもある。)→それぞれについては別途記します。

また「シャンパン」のように発泡性のワインもある。(発泡ワインとしては、シャンパン(フランス)、カバ(スペイン)、ゼクト(ドイツ)、ランブルスコ(イタリア)、スプマンテ(イタリア)などが知られている。)これらは、ワインに炭酸水を加えたものではなく、瓶内で二次発酵などをさせて作られるものであるため、自然に発泡性になったものということになる。

また、特殊な製造方法によって作られるワインもある。(例えば、発酵途中でアルコールを添加した「酒精強化ワイン」(シェリー酒が有名)、凍った葡萄から作る「アイスワイン」、人工的に凍らせた葡萄を使う「氷結ワイン」、葡萄以外の果実、果汁、香草、薬草などを添加して作られる「フレーバードワイン」など。)

「赤ワイン」は渋みが強く、濃厚な肉料理に向いていて、「白ワイン」は渋みが無く、淡泊な魚料理に向いている。(肉料理にしろワイン、魚料理に赤ワインというのもダメということは無いが、欧州ではそういう組合せを注文すると、奇異な目で見られる。→「007/ロシアより愛をこめて」でボンドがこれによってMI-6の局員ではなくて敵だということに気づいているが、欧州では常識となっている。)

英語では「Wine」、ドイツ語では「Wein」、フランス語では「Vin」、イタリア語とスペイン語では「Vino」(但し、発音は異なる。)、オランダ語では「Wijn」、ポルトガル語では「Vinho」、中国語では「葡萄酒」という。

神様」:信仰の対象として、神話や伝説に語られている絶対的な存在として「神」という意味と、ある方面の権威のことを比喩的に言う言葉という2つの意味がある。前者は「神様」として信仰の対象となる存在であり、人智を越えた存在となるが、後者は特定の人を指しているため、あくまでも人間である。また、同義語として「達人」「名人」「大家」などの言葉がある。

それ以外としては、前者の意味である「神」に対して、敬って、または少々改まって言う言い方としての「神様」がある。(意味としては「神」と同じである。)

尚、「上様」(天皇や将軍などを指す場合には「うえさま」と読む)と表記して「かみさま」と読む場合があるが、これは全く別の意味であって、身分ある人の妻のことを指す敬称である。(「内室」「奥方」などと呼ばれるがその別称である。)また、江戸時代以降、町人が自分の妻のことを「かみさん」と呼ぶようになったが、この言葉は「上様(かみさま)」に倣って近世大坂で良家の隠居した老母のことを言うようになり、更にそれが商人や職人の妻のことを指すように意味が広がり、それが一般化した言葉である。

尚、「ケータイ刑事」に登場する「神様」は基本的に、「ある方面の権威」としての存在である人のことを指しているが、いずれもが名人、達人と言うにしては小物ばかりという気がする。また、異なるジャンルの「神様」であるとは言え、「クイーン」と同様に次々と登場させていることから「言葉のインフレ状態」に陥っているだけという状態に陥っている...

尚、英語では前者の「神様」も後者の「神様」も共に「God」と言う(後者では「God of ○○」として「○○の神様」と言うのが一般的である。)。また、ドイツ語では「Gott」、フランス語では「Dieu」、イタリア語では「Dio」、スペイン語では「Dios」、ポルトガル語では「Deus」、中国語では「神」と言う。西欧では日本以上に日常生活に於いて宗教との繋がりが深いため、日常的にもよく口にされる言葉であるため、これらの単語は海外旅行するのであれば覚えておいた方が良いですよ。

 

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その207) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「開栓」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・4話」、「007」からは「私を愛したスパイ」です。

ケータイ刑事」:「・4話」。「ケータイ刑事200回記念特別作品 テレビ初! 3Dフォトモーフィングドラマ ~ワインの神様殺人事件」という作品である。タイトルにあるように、「銭形愛」から数えて通算で200話となる記念作品であったが、技術的に溺れただけの凡作になってしまった物語であった。

世界ソムリエNo.1決定戦が行われる会場で殺人予告事件発生ということで現場に向かったちゃん。が、その場には特別仕分け委員となったあさみさんがいた。また、大会に出場するのは「白の神様」のトスカーナ・ホワイト、「赤の神様」のラマンチャ・レッド、「ロゼの神様」のブルゴーニュ・ロゼの3人である。

ちゃんは状況から、狙われているのも予告状も出したのも3人であり、No.1になるためには2人の殺害もあり得る、と考えていた。

しかし、「早く神様を決めよう」ということで、競技が開始されることになった。用意されたのは銘柄が分からないようにするため、アルミホイルで包まれた3本のワインであった。(白、赤、ロゼが1本ずつという打ち分けである。)で、あさみさんが3本のワインのコルク栓を「シュッポーン!シュッポーン!!シュッポーン!!!」と続けて開けた。で、競技の説明をしたあさみさんだった。(それぞれの産地、銘柄、製造年を当ててもらうという競技であった。)そして、デカンタに3本のワインを注ぎ、ごちゃ混ぜにして、3人に当てて貰うということで、そのための作業を進めていった。が、「毒味して」ということで、ワインを飲めないあさみさんが口にしてぶっ倒れる、というハプニングがあった(「生まれて初めてワインを口にした」と言っていた。)が、デカンタのワインをワインタワーを造ったグラスに注ぎ、3人の神様がグラスを手にした。

3人の神様はテイスティングを始めたが、レッドが倒れた。毒物で殺されたということで事件が起こった。(結局、口にしたワインに毒が入っていたのではなく、隙を見て真犯人がレッドの臀部に毒を注射したために毒殺されたのだった。また、真犯人はその注射器をもう1人の神様のポケットに隠し、2人の神様を抹殺しようとしたのだった。)

007」:「私を愛したスパイ」。1977年のシリーズ第10作で、3代目ボンドの第3作である。シリーズ第10作ということで、その記念ということで力の入った作品となり、登場した秘密兵器もスケールの大きなものが続出している。特にボンドカー・アストンマーチンDB5と共に人気のある潜水艦にもなるロータス・エスプリが活躍する作品と言うことでも知られている作品である。

ソ連のアマソワ少佐(=ボンドガール、コードネームは「XXX(トリプルX)」)と共にストロンバーグの野望を潰すという任務を完了したボンドだったが、ストロンバーグの要塞・アトランティスは海に沈んでいく。アマソワを救出して救命艇で脱出したボンドの乗った救命艇は、海面に到着し、完全に任務は完了した。

が、そんなボンドはいつものように、任務終了後のベッドインのつもりでいた。で、手を伸ばした所に「ドン・ペリニヨン」があった。それはストロンバーグが用意していたものだった。一方、アマソワ少佐はボンドノ目ガドン・ペリニヨンニ向けられているノト、目の前に銃ががあったということで、そり銃を手にするとボンドに向けた。というのは、アマソワ少佐の恋人であるソ連のエージェントは、アルプス山中でボンドを抹殺するという任務を命じられ、山小屋にいたボンドを襲ったが、ボンドはその窮地を脱して、アマソワの彼を消していて、そのことをアマソワが知った時、任務(=ストロンバーグの一件)を完了したら殺す、と言われていたためだった。

アマソワの言葉を思い出したボンドは、自分を死刑囚に見立てると、「僕の国では、死刑囚は最後に、一つだけ望みを叶えて貰える」ということを口にした。するとアマソワは「許可します」と言った。

で、ボンドはドン・ペリニヨンのコルクを抜き、2人はベッドインとなった。(任務完了後の、ボンドとボンドガールのお約束である。)

その間、2人が乗っている救命艇は救助信号を発しながら、海上流されていた。しかし、そんなことは全く気にしていないボンド。当然、今回の任務は英ソ協力の象徴ということで、イギリス海軍の船にソ連・KGBのゴーゴル将軍も乗船していて、救命艇の回収作業を行っていた。で、回収された救命艇。が、ボンドとアマソワは救命艇が回収されたことに気づいていなかった。

Mはボンドを、ゴーゴル将軍はXXXの無事を信じていたが、救命艇が回収されたことで任務の立役者を労おうとした。が、Mやゴーゴル将軍たちの目に飛び込んできたのは、救命艇のベッドで抱き合っているボンドとアマソワの姿だった。また、アマソワは直ぐにその視線に気づき、ボンドに告げた。ボンドはいつものように軽いジョークで躱すと、救命艇の窓のカーテンを降ろしたのだった。

共通点は、物語に関係ない所では、どちらもシリーズに於ける「記念作品」(「ケータイ刑事」はシリーズ200回、「007」はシリーズ第10作)であったということがある。また、物語の上では、次のステップに進む(「ケータイ刑事」ではNo.1ソムリエ決定戦の開始を意味し、「007」ではベッドインに入ることを意味している。)ということを表す合図になっているということである。更に、開栓した人(「ケータイ刑事」ではあさみさん、「007」ではボンド)はこの後に意を決した事柄(「ケータイ刑事」ではあさみさんは初めてワインを口にするということ、「007」では(ボンドはそのつもりはなかったかも知れないが)最後のベッドインのつもりでアマソワを抱こうとしたこと)をしているということがある。

相違点は、「ケータイ刑事」では銘柄は不明であるが、白、赤、ロゼ・ワインの3本を抜いているが、「007」ではシャンパン(ドン・ペリニヨン)の1本を抜いただけであった。(合計で4本が開栓されているが、結局、全て異なるものということでした。)また、開栓したとき、「ケータイ刑事」では「シュッポーン!」と(あさみさんが)口で賭け声のようにも言っていたが、「007」ではボンドがちょっと惚けたような表情をして、口では何も言っていなかったという所も違いである。

次回も「銭形結」絡みのネタについて記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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